JPH06155778A - サーマルプリンター - Google Patents

サーマルプリンター

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Publication number
JPH06155778A
JPH06155778A JP31827092A JP31827092A JPH06155778A JP H06155778 A JPH06155778 A JP H06155778A JP 31827092 A JP31827092 A JP 31827092A JP 31827092 A JP31827092 A JP 31827092A JP H06155778 A JPH06155778 A JP H06155778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
thermal
reheating
printing
thermal head
Prior art date
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Pending
Application number
JP31827092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Maki
英彦 牧
Masao Tanida
昌夫 谷田
Yoshiyuki Umeda
義行 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
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Publication date
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Publication of JPH06155778A publication Critical patent/JPH06155778A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの負担を軽減し、かつ転写さ
れたインクの耐久性を向上できるサーマルプリンターを
提供する。 【構成】 サーマルヘッドによってインクを熱転写した
後に該転写部を再加熱する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンター、さ
らに詳しくは、プリントネーム、バーコード、ラベル等
を印字するための熱転写用サーマルプリンターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写用のサーマルプリンターで
は、サーマルヘッドに設けた発熱体を介して、熱転写リ
ボンのインクを溶融し、これを被転写体(被印字体)
(例えば、洗濯取扱表示用の印字体、または被印刷材
料)へ転写し、定着させることによって、被転写体にバ
ーコードや文字を印字する。すなわち、インクの加熱→
溶融→転写→冷却(定着)という動作を行うものであ
り、この動作は一般にコンピューター制御の下で行って
いる。
【0003】しかしながら、このように転写に際しイン
クの溶融→冷却を一回行う従来のサーマルプリンターで
は、インクの定着性が悪い場合には、印字体に印字され
たインクの耐久性は必ずしも十分ではなく、擦ったり何
回か洗濯するとインクが脱落して、印字画像が不鮮明と
なるという問題があった。
【0004】また、近年、熱転写リボンにおいては、耐
擦過性、耐溶剤性、耐洗濯性等の性能を備えた樹脂型と
呼ばれるサーマルリボンが普及してきたが、これは、従
来からあるワックス型リボンに比べてサーマルリボンの
性能を引き出すために高エネルギーで印字する必要があ
る。かかる高エネルギー印字では、従来のワックス型リ
ボンのエネルギーよりもかなり多くのエネルギーを必要
とするため、サーマルヘッドに限度一杯またはこれに近
いエネルギー(印加電圧)をかける度合が多くなり、そ
のため、サーマルヘッドの負荷が大きくなり、サーマル
ヘッドの寿命を短くする等の問題が生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、サー
マルヘッドの負担を軽減でき、しかもインクを被転写体
へ強く定着させることができるサーマルプリンターを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、鋭意研究を重ねた結果、サーマルプリンター
でインクを溶融転写した後に該転写部を再加熱する手段
を設けて再加熱することにより、意外にも、サーマルプ
リンターの負担を軽減でき、かつ転写インクの定着性が
改善させることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、サーマルヘッドによ
る加熱によって、熱転写リボンに塗布された熱溶融性イ
ンクを被転写体に転写した後に、該転写部を再加熱する
ための再加熱手段を設けたことを特徴とするサーマルプ
リンターを提供するものである。
【0008】以下、図面を参照して、本発明のサーマル
プリンターを説明する。本発明のサーマルプリンターは
通常の構成要素の他に再加熱手段を設けたところに特徴
を有し、再加熱手段としてヒートローラーを用いた一具
体例を図1に示す。なお、通常の構成要素は従来のサー
マルプリンターと特に異なるところがないため図示して
いない。
【0009】図1を参照し、本発明のサーマルプリンタ
ーは、サーマルヘッド(1)、ヒートローラー手段
(2)、送りローラー(3)、受板(4)よりなる。
【0010】まず、サーマルヘッド(1)は通常使用さ
れているものであれば本発明のサーマルプリンターで用
いることができ、サーマルヘッドにはサーマルヘッド発
熱体(5)が設けられている。供給された熱転写リボン
(6)の非インク面がこの発熱体に接触すると、反対面
に塗布されている溶融性インクが溶融し、これが被印字
体(7)に転写される。
【0011】送りローラー(3)は印字に際し受圧の働
きをし、また、印字された被印字体を送り出す働きもす
る。受板(4)はプリンターの側面より水平方向に延設
されており、被印字体をヒートローラー手段(2)導く
ガイドの働きをする。図1に模式的に示した送りローラ
ーや受板の位置関係は一例であり、その位置や形状は特
に限定されるものではない。
【0012】インクの転写後、被印字体はヒートローラ
ー手段(2)に送られる。ヒートローラー手段は一対の
ローラーよりなり、少なくとも被印字体のインク面(印
字面)と接触する側のローラーを加熱しておくことが必
要で、場合によっては、被印字体の非インク面(非印字
面)と接触するローラーも加熱してよい。かかる加熱ロ
ーラーとの接触により、印字面上のインクは再加熱され
る。
【0013】再加熱により、インクは被印字体に強く定
着する。これは、再加熱によりインクが再溶融し、流動
して被印字体にさらに浸透してゆくためと考えられる。
【0014】再加熱手段はヒートローラー手段に限定さ
れるものではなく、再加熱のためだけの第2のサーマル
ヘッドを設けることができるし、その他ヒートプレス手
段(ヒートスタンピング手段)(8)、熱輻射手段、熱
風供給手段などを設けることもできる。
【0015】ヒートプレス手段(図2参照)としては、
加熱体を被印字体にプレスできるものであればいずれで
もよく、例えば、ホットスタンピング機等が含まれる。
また、熱輻射手段としては、加熱のための電磁波エネル
ギーを放射できる加熱手段であればいずれでもよく、例
えば、ニクロム線方式の加熱手段、フラッシュ(ストロ
ボ)方式の加熱手段等が含まれる。熱風供給手段として
は、対流により加熱する方式の加熱手段であればいずれ
でもよく、例えば、ドライヤー等の熱風吹付け方式等が
含まれる。
【0016】これらの再加熱手段は、コンピューター制
御により、サーマルヘッド発熱体と連動して、あるいは
それとは個別に制御することができる。例えば、ヒート
プレス手段の場合には、プレス動作は間欠的なものとな
るが、必要に応じ同調させることにより印字動作との間
を調製することができる。
【0017】なお、設けるべき再加熱手段は、1個に限
定されるものではなく、複数個設けることもできる。例
えば、4個のサーマルヘッドを設け、最初のインク転写
用以外のものは単に再加熱するためのサーマルヘッドと
することができる。
【0018】本発明のサーマルプリターの態様において
は、ポリイミド、ポリエステル等の耐熱性フィルムを供
給する手段(図示せず)を設けてもよい。かかる供給手
段から供給されるフィルム(インクが塗布されていない
無インクフィルム)を印字面側に重ね、かかるフィルム
に再加熱手段(第2サーマルヘッド、ヒートローラー、
ヒートプレス)を接触させ、該フィルムを介して印字面
の再加熱を行う。これにより、再加熱に際して印字部へ
の過熱が防止できる。
【0019】前記したごとき再加熱手段による再加熱に
際し、加熱温度は、通常、サーマルリボンに塗布された
インクの軟化点以上であって、被印字体の溶融点未満と
する。転写されたインクの軟化・流動が起こらないと、
再加熱の効果が期待できず、一方、被印字体の融点以上
だと、被印字体を損傷してしまうからである。
【0020】次に、本発明のサーマルプリンターは、殊
にいわゆる樹脂型インク、すなわち、ポリアミド樹脂/
ポリエステル樹脂/エポキシ樹脂の混合物[特開昭61
−244593号]、ポリアミド樹脂[特開昭62−6
6991号]などの樹脂成分、カーボンブラック、アニ
リンブラック、フタロシアニン、フラバンスロンイエロ
ー、キノフタロンイエロー、ペリレンレッド、ナフトー
ルレッドなどの顔料成分、その他適宜カルナウバワック
ス、エステルワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、パラフィンワックス等を配合したインクが塗布され
たリボンを使用する場合に効果が発揮される。
【0021】また、用いることができる被印字体の例と
しては、織物や不織布のシート状物等を挙げることがで
きる。殊に、再加熱の際にインクの定着性向上効果が大
きいことより、織物や不織布のシート状物の表面に微多
孔性のポリアミドやポリウレタンよりなるミクロポーラ
ス層を設けたラベル用等の被印字体が有利である。ここ
に、かかる微多孔性ポリアミドまたはポリウレタン層
は、常法により、乾式または湿式製膜法により作成され
るものをいう。
【0022】かくして、本発明のサーマルプリンターは
サーマルヘッドの負荷を軽減することができ。すなわ
ち、再加熱によりインクの定着が向上するので、第1サ
ーマルヘッドでは過大な負荷がかからないようなエネル
ギーで印字することができるからである。
【0023】以下に実施例を挙げて、複数のサーマルヘ
ッドを設けた態様のサーマルプリンターおよびかかるサ
ーマルプリンターにより行った印字結果について説明す
る。
【実施例】実施例1 ツーヘッド方式のサーマルプリンターの作製 図1で示したサーマルプリンターにおいて、ヒートロー
ラー手段に代えて第2サーマルヘッドを設けることによ
って本発明のサーマルプリンターを得た。このサーマル
プリンターを用い、印字を行った。背面に耐熱滑性層を
有するランドリー用サーマルリボン(トランサムEX−
40R、ダイニック(株)製)を用い、被印字体として
表面がミクロポーラス層からなるナイロン織布のラベル
素材(シータスCP−1104R、ダイニック(株)
製)を用いた。まず、第1サーマルヘッドで、1ドット
当たり0.50mj(ミリジュール)のエネルギーで印
字した。次に、第2サーマルヘッドで、背面に耐熱滑性
層を形成した厚さ7.5μmのポリイミドフィルムを用
いて、背面がサーマルヘッドに接触する面として使用
し、コンピューター制御で、第1サーマルヘッドで印字
した部位に1ドット当たり0.50mjの熱エネルギー
をかけた。印字物の画像の乱れは認められなかった。
【0024】実施例2 フォーヘッド方式のサーマルプ
リンターの作製 図1のサーマルプリンターにおいて、ヒートローラー手
段の代わりにサーマルヘッドを3個設ける(サーマルヘ
ッドは合計4個)ことにより本発明のサーマルプリンタ
ーを得た。このサーマルプリンターを用い、印字を行っ
た。第1サーマルヘッドで1ドット当たり0.35mj
で印字し、次に第2、第3および第4サーマルヘッド
で、第1サーマルヘッドで印字した印字部を含む周辺部
を、背面に耐熱性滑性層を形成した厚さ6.0μmのポ
リエステルフィルムを介して、各々の部位で、1ドット
当たり0.35mjのエネルギーをかけて再加熱した。
印字物の画像の乱れは認められなかった。
【0025】印字物の耐久性(耐洗濯性)試験 実施例1および実施例2で得られたサーマルプリンター
による印字物と従来のサーマルプリンターによる印字物
の耐久性を比較した。従来のサーマルプリンターによる
印字物として、実施例1の装置の第1サーマルヘッドの
みで印字したラベル(比較例1試料とする)、実施例2
の装置の第1サーマルヘッドのみで印字したラベル(比
較例2試料とする)、実施例1の第1サーマルヘッドに
て1ドット当たり1.0mjで印字したラベル(比較例
3試料とする)を用いた。耐久性試験として、JIS−
L−0844 A−3法による洗濯試験(100回繰り
返し)を行った。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1より、従来のサーマルプリンターで印
字されたラベルよりも、本発明のサーマルプリンターで
印字されたラベルの方が洗濯性に優れることが分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明により、1)サーマルヘッドの負
荷を軽減でき、その結果サーマルヘッドの寿命が伸び
る、2)低い電圧(エネルギー)で印字できるため、熱
転写リボンのスティック現象を避けることができる、
3)印字速度の迅速化ができる、4)被印字体のインク
の固着が十分で、インクの耐擦過性や耐洗濯性など耐久
性が向上する、などの利点を有するサーマルプリンター
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一の態様のサーマルプリンタ
ーでプリントする場合のフロー図である。
【図2】 再加熱手段の一態様であるヒートプレス手段
を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1:サーマルヘッド、2:ヒートローラー手段、3:送
りローラー、4:受板、5:サーマルヘッド発熱体、
6:熱転写リボン、7:被印字体(被転写体)、8:ヒ
ートプレス手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドによる加熱によって、熱
    転写リボンに塗布された熱溶融性インクを被転写体に転
    写した後に、該転写部を再加熱するための再加熱手段を
    設けたことを特徴とするサーマルプリンター。
  2. 【請求項2】 該再加熱手段が第2サーマルヘッド手
    段、ヒートローラー手段、ヒートプレス手段、熱輻射手
    段および熱風供給手段よりなる群から選択されるサーマ
    ルプリンター。
  3. 【請求項3】 該再加熱手段が第2サーマルヘッドであ
    る請求項2記載のサーマルプリンター。
  4. 【請求項4】 該再加熱手段による再加熱を、無インキ
    リボンを介して行う請求項1記載のサーマルプリンタ
    ー。
JP31827092A 1992-11-27 1992-11-27 サーマルプリンター Pending JPH06155778A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31827092A JPH06155778A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 サーマルプリンター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31827092A JPH06155778A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 サーマルプリンター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06155778A true JPH06155778A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18097330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31827092A Pending JPH06155778A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 サーマルプリンター

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JP (1) JPH06155778A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6211894B1 (en) * 1998-02-01 2001-04-03 Konica Corporation Image forming method
JP2006347612A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 General Technology Kk 包装装置

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