JPH06155693A - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

Info

Publication number
JPH06155693A
JPH06155693A JP4315308A JP31530892A JPH06155693A JP H06155693 A JPH06155693 A JP H06155693A JP 4315308 A JP4315308 A JP 4315308A JP 31530892 A JP31530892 A JP 31530892A JP H06155693 A JPH06155693 A JP H06155693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
clear layer
light
coating film
clear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4315308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121936B2 (ja
Inventor
Hirokatsu Umeda
裕功 梅田
Makoto Aizawa
誠 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP04315308A priority Critical patent/JP3121936B2/ja
Publication of JPH06155693A publication Critical patent/JPH06155693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121936B2 publication Critical patent/JP3121936B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再帰反射光のみならず正反射光をも生じ得る
ようにすることにより、再帰反射光と正反射光とが混在
した複雑且つ多様性に富む色感が得られるようにする。 【構成】 所定の基板1上に形成された着色反射層2
と、該着色反射層2の表層側において均一且つ緻密に配
設された再帰反射材3,3・・と、該再帰反射材3,3・
・の表層側に設けられたクリヤー層4とを備えた塗膜構
造において、前記クリヤー層4中に、透過性を有し且つ
正反射性を有する光輝材6,6・・を分散配置するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗膜構造に関し、さ
らに詳しくは再帰反射材層を含む塗膜であって宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感をもつ塗膜の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、再帰反射光を利用した高輝度
反射塗膜は良く知られており、例えば交通標識、安全標
識等に用いられている。この高輝度反射塗膜としては、
所定の基板上に形成された着色反射層と、該着色反射層
の表層側において均一且つ緻密に配設された再帰反射材
(例えば、ガラスビーズ)と、該再帰反射材の表層側に設
けられたクリヤー層とを備えた構成のものが良く知られ
ている(例えば、特開昭63ー229176号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の高
輝度反射塗膜は、再帰反射材において再帰反射された再
帰反射光の存在によって高輝度(換言すれば、宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感)を発揮するため、これを自
動車外板用塗膜として利用しようとする試みが近年行な
われるようになってきている。
【0004】ところが、再帰反射材の屈折による再帰反
射光は、受光角(即ち、再帰反射材に入射する光の角度)
を固定して見た場合、光輝性は大幅に向上しているが、
単調且つ一様な色感しか得られない。これは、通常再帰
反射材が一層しか形成されていないため、同じ強さの再
帰反射光のみであって、正反射光がないためと思われ
る。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、再帰反射光のみならず正反射光をも生じ得るよう
にすることにより、再帰反射光と正反射光とが混在した
複雑且つ多様性に富む色感が得られるようにすることを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、所定の基板上に形
成された着色反射層と、該着色反射層の表層側において
均一且つ緻密に配設された再帰反射材と、該再帰反射材
の表層側に設けられたクリヤー層とを備えた塗膜構造に
おいて、前記クリヤー層中に、透過性を有し且つ正反射
性を有する光輝材を分散配置するようにしている。
【0007】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の塗膜構造におい
て、前記クリヤー層を、前記光輝材分散位置より上方に
位置する第1クリヤー層と前記光輝材分散位置より下方
に位置する第2クリヤー層とによって構成し且つ第1ク
リヤー層より第2クリヤー層の着色濃度が濃くなるよう
にしている。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0009】即ち、クリヤー層中の光輝材に対して入射
する光は、その一部が正反射光となるとともに、残余の
光は再帰反射材を経て再帰反射光となる。また、光輝材
と再帰反射材との間においても反射が起こる。さらに、
光輝材を通らない入射光は全てが再帰反射光となる。従
って、正反射光と再帰反射光との混在した複雑且つ多様
性に富む色感が得られることとなる。
【0010】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0011】即ち、光輝材において反射せしめられた正
反射光は色の薄い(あるいは無色の)第1クリヤー層を通
るだけなので明度の高いものとなるとともに、再帰反射
材により得られた再帰反射光は色の濃い第2クリヤー層
を通るので有彩色となる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定の基板上
に形成された着色反射層と、該着色反射層の表層側にお
いて均一且つ緻密に配設された再帰反射材と、該再帰反
射材の表層側に設けられたクリヤー層とを備えた塗膜構
造において、前記クリヤー層中に、透過性を有し且つ正
反射性を有する光輝材を分散配置して、光輝材において
生ずる正反射と、光輝材と再帰反射材との間において生
ずる反射と、再帰反射材において生ずる再帰反射とが混
在するようにしたので、正反射光と再帰反射光との混在
した複雑且つ多様性に富む色感が得られることとなり、
あらゆる方向から見て輝きのある塗膜となるという優れ
た効果がある。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
塗膜構造において、クリヤー層を、光輝材分散位置より
上方に位置する第1クリヤー層と光輝材分散位置より下
方に位置する第2クリヤー層とによって構成し且つ第1
クリヤー層より第2クリヤー層の着色濃度が濃くなるよ
うにしたので、光輝材において反射せしめられた正反射
光は明度の高いものとなるとともに、再帰反射材により
得られた再帰反射光は有彩色となり、見る方向により色
の変化が大きい多様性に富む塗膜となるという優れた効
果がある。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0015】本実施例の塗膜構造は、所定の基板1上に
形成された着色反射層2と、該着色反射層2の表層側に
おいて均一且つ緻密に配設された再帰反射材3,3・・
と、該再帰反射材3,3・・の表層側に設けられたクリ
ヤー層4とを備えて構成されている。
【0016】本実施例の場合、基板1としては自動車用
外板が用いられ、着色反射層2としては従来公知の手法
により得られた塗膜が用いられている。また、再帰反射
材としてはビース3,3・・(径:約50μ)を密の状態
(例えば、290〜310個/mm2)で透明クリヤー層5
中に配設してなるものが用いられている。
【0017】しかして、本実施例の場合、前記クリヤー
層4中には、透過性を有し且つ正反射性を有する光輝材
であるホワイトマイカ6,6・・が分散配置されてい
る。
【0018】そして、前記クリヤー層4は、該ホワイト
マイカ6,6・・の分散位置より上方に位置する第1ク
リヤー層4aと前記ホワイトマイカ6,6・・の分散位置
より下方に位置する第2クリヤー層4bとによって構成
されており、該第1クリヤー層4aは無色とされる一
方、前記第2クリヤー層4bは着色クリヤー層とされて
いる。つまり、本実施例の場合、第1クリヤー層4aよ
り第2クリヤー層4bの着色濃度が濃くなるようにされ
ているのである。
【0019】上記のような構成の塗膜構造としたことに
より、次のような作用が得られる。
【0020】クリヤー層4における第1クリヤー層4a
中のホワイトマイカ6,6・・に対して入射する光I
0は、その一部が正反射光I′となるとともに、残余の
光はガラスビーズ3,3・・を経て再帰反射光Iとな
る。また、ホワイトマイカ6,6・・とガラスビーズ3,
3・・との間においても反射が起こる。さらに、ホワイ
トマイカ6,6・・を通らない入射光I0は全てが再帰反
射光Iとなる。従って、正反射光I′と再帰反射光Iと
の混在した複雑且つ多様性に富む色感が得られることと
なる。
【0021】また、ホワイトマイカ6,6・・において
反射せしめられた正反射光I′は色の薄い(本実施例の
場合、無色の)第1クリヤー層4aを通るだけなので明度
の高いものとなるとともに、ガラスビーズ3,3・・に
より得られた再帰反射光Iは色の濃い第2クリヤー層4
bを通るので有彩色となる。
【0022】上記したように、本実施例の場合、正反射
光I′と再帰反射光Iとの混在した複雑且つ多様性に富
む色感が得られることとなり、あらゆる方向から見て輝
きのある塗膜となるとともに、見る方向により色の変化
が大きい多様性に富む塗膜となる。
【0023】ちなみに、本実施例の塗膜上における入射
角45°での反射率R(%)を三次元変角測定法により調
べたところ、図2に示す結果が得られた。図2におい
て、実線は本実施例を示し、点線は従来例を示してい
る。
【0024】これによれば、本実施例のものでは、再帰
反射光Iとともに正反射光I′が見えるのに対して、従
来例のものではほとんどが再帰反射光Iとなっているこ
とがわかる。
【0025】上記説明では、光輝材としてホワイトマイ
カを用いたものを実施例としているが、ホワイトマイカ
に代えて他のマイカあるいはマイカと同等の性状を示す
ものを用いることもできる。
【0026】また、上記実施例では、第1クリヤー層を
無色層、第2クリヤー層を着色層としているが、請求項
1の発明の場合、第1クリヤー層および第2クリヤー層
を無色層あるいは着色層とすることもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる塗膜構造を示す断面
図である。
【図2】本願発明の実施例と従来例にかかる塗膜構造に
おける反射率を三次元変角測定法により測定した場合の
特性図である。
【符号の説明】
1は基板、2は着色反射層、3は再帰反射材(ビース)、
4はクリヤー層、4aは第1クリヤー層、4bは第2クリ
ヤー層、6は光輝材(ホワイトマイカ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 5/128 9224−2K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に形成された着色反射層
    と、該着色反射層の表層側において均一且つ緻密に配設
    された再帰反射材と、該再帰反射材の表層側に設けられ
    たクリヤー層とを備えた塗膜構造であって、前記クリヤ
    ー層中には、透過性を有し且つ正反射性を有する光輝材
    が分散配置されていることを特徴とする塗膜構造。
  2. 【請求項2】 前記クリヤー層は、前記光輝材分散位置
    より上方に位置する第1クリヤー層と前記光輝材分散位
    置より下方に位置する第2クリヤー層とによって構成さ
    れ且つ第1クリヤー層より第2クリヤー層の着色濃度が
    濃くされていることを特徴とする前記請求項1記載の塗
    膜構造。
JP04315308A 1992-11-25 1992-11-25 塗膜構造 Expired - Fee Related JP3121936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04315308A JP3121936B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 塗膜構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04315308A JP3121936B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 塗膜構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06155693A true JPH06155693A (ja) 1994-06-03
JP3121936B2 JP3121936B2 (ja) 2001-01-09

Family

ID=18063838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04315308A Expired - Fee Related JP3121936B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 塗膜構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121936B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047026A1 (en) * 1997-04-15 1998-10-22 Minnesota Mining And Manufacturing Company Retroreflective luminescent articles
WO2005106541A1 (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. 色相可変型再帰性反射シート
JP2020172046A (ja) * 2019-04-09 2020-10-22 ブリヂストンサイクル株式会社 塗装体、自転車、および塗装体の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3465321B2 (ja) * 1993-10-29 2003-11-10 マツダ株式会社 塗膜構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047026A1 (en) * 1997-04-15 1998-10-22 Minnesota Mining And Manufacturing Company Retroreflective luminescent articles
WO2005106541A1 (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. 色相可変型再帰性反射シート
US7303292B2 (en) 2004-04-28 2007-12-04 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Hue variable retroreflective sheet
AU2005238775B2 (en) * 2004-04-28 2008-06-12 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Hue variable retroreflective sheet
CN100426012C (zh) * 2004-04-28 2008-10-15 纪和化学工业株式会社 色相可变型逆反射薄片
JP2020172046A (ja) * 2019-04-09 2020-10-22 ブリヂストンサイクル株式会社 塗装体、自転車、および塗装体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121936B2 (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5624731A (en) Multi-color, multi-image retroflective goniochromatic display
CA2292441C (en) Variable reflectivity image display device
US6534158B2 (en) Color shifting film with patterned fluorescent and non-fluorescent colorants
US8496340B2 (en) Retroreflective articles and retroreflective elements comprising a spherical core and two concentric optical interference layers
JPH11143409A (ja) ディスプレイシステム
JP3224040B2 (ja) 視認性のよい再帰反射シート
US20060087735A1 (en) Retroreflective structures
US5202180A (en) Decorative web
US20110200789A1 (en) Retroreflective pavement markings
JP2004523865A (ja) 照明装置
JPH06155693A (ja) 塗膜構造
JP3465321B2 (ja) 塗膜構造
RU2627960C2 (ru) Световозвращающее листовое покрытие, имеющее полутоновую печатную переднюю поверхность
US3972590A (en) Display device which changes color and method
JPH0677178B2 (ja) 拡散板
KR100200419B1 (ko) 광투과 및 반사형 필름
JP3079484B2 (ja) 塗膜構造
JP3160098B2 (ja) 塗膜構造
JP3465320B2 (ja) 塗膜構造
CN209728377U (zh) 一种电子设备
JP4263390B2 (ja) 同色発色性紫外線蛍光発光再帰反射シート
JPH06171055A (ja) 塗膜構造
JP3225118B2 (ja) 塗膜構造
JPH01225986A (ja) 螢光表示板
RU2131136C1 (ru) Световозвращающий материал

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees