JPH0615501A - エンジンバルブ傘部の切削方法 - Google Patents
エンジンバルブ傘部の切削方法Info
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- JPH0615501A JPH0615501A JP19584392A JP19584392A JPH0615501A JP H0615501 A JPH0615501 A JP H0615501A JP 19584392 A JP19584392 A JP 19584392A JP 19584392 A JP19584392 A JP 19584392A JP H0615501 A JPH0615501 A JP H0615501A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切刃の摩耗を均一にして、切刃の製品寿命を
向上させる。 【構成】 エンジンバルブＥの外周面3aを、バイト１の
切刃2aの一端寄りの部分Ｂから他端寄りの部分Ｄまでの
ほぼ全長を使って切削加工するので、切刃2aの摩耗個所
が切刃2a全体に分散され、切刃2aの一定個所のみが集中
して摩耗することがなく、切刃2aの製品寿命が向上す
る。
向上させる。 【構成】 エンジンバルブＥの外周面3aを、バイト１の
切刃2aの一端寄りの部分Ｂから他端寄りの部分Ｄまでの
ほぼ全長を使って切削加工するので、切刃2aの摩耗個所
が切刃2a全体に分散され、切刃2aの一定個所のみが集中
して摩耗することがなく、切刃2aの製品寿命が向上す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンバルブ傘部の
外周面及び弁フェース部の切削方法に関する。
外周面及び弁フェース部の切削方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鍛造及び熱処理工程により、バルブ原形
品に成形されたエンジンバルブは、各種の機械加工工程
を経て製品化されるが、上記機械加工工程中にエンジン
バルブの傘部外周面と、弁フェース部とを旋盤により切
削する工程がある。
品に成形されたエンジンバルブは、各種の機械加工工程
を経て製品化されるが、上記機械加工工程中にエンジン
バルブの傘部外周面と、弁フェース部とを旋盤により切
削する工程がある。
【０００３】図３(ａ)(ｂ)は、粉体肉盛溶接により弁フ
ェース部に肉盛りが行なわれた後の傘部(03)外周面(03
a)を切削する工程のうちの第一工程である荒削り加工
を、図４(ａ)(ｂ)は同じく傘部(03)の弁フェース部(05)
を切削する工程のうちの第一工程である荒削り加工を各
々示している。
ェース部に肉盛りが行なわれた後の傘部(03)外周面(03
a)を切削する工程のうちの第一工程である荒削り加工
を、図４(ａ)(ｂ)は同じく傘部(03)の弁フェース部(05)
を切削する工程のうちの第一工程である荒削り加工を各
々示している。
【０００４】(01)は図示しないバイトホルダに支持され
た切削用バイトを示し、バイト(01)の先端に設けられた
チップ(02)の一辺である切刃(02a)を、エンジンバルブ
(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)方向とほぼ平行に保持した状態で、
図３(ａ)の矢示のように、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(0
3)における外周面(03a)の肉盛部(04)に向って移動させ
る。
た切削用バイトを示し、バイト(01)の先端に設けられた
チップ(02)の一辺である切刃(02a)を、エンジンバルブ
(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)方向とほぼ平行に保持した状態で、
図３(ａ)の矢示のように、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(0
3)における外周面(03a)の肉盛部(04)に向って移動させ
る。
【０００５】そして切刃(02a)のほぼ中央の部分(Ａ)に
よって外周面(03a)における予定削り代の切削を行なう
ようにしている。その後、上記と同様の手順により、外
周面(03a)に対して、中仕上切削、仕上げ切削を行なっ
ている。
よって外周面(03a)における予定削り代の切削を行なう
ようにしている。その後、上記と同様の手順により、外
周面(03a)に対して、中仕上切削、仕上げ切削を行なっ
ている。
【０００６】次に、図４(ａ)に示すように、傘部(03)の
弁フェース部(05)においては、バイト(01)のチップ(02)
の切刃(02a)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)方
向に対して、ほぼ45゜傾斜させた状態で、上記中心軸線
(Ｌ)とほぼ直角をなす方向に移動させ、図４(ｂ)に示す
ように、切刃(02a)によって予定切削代だけ切削するよ
うにしている。
弁フェース部(05)においては、バイト(01)のチップ(02)
の切刃(02a)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)方
向に対して、ほぼ45゜傾斜させた状態で、上記中心軸線
(Ｌ)とほぼ直角をなす方向に移動させ、図４(ｂ)に示す
ように、切刃(02a)によって予定切削代だけ切削するよ
うにしている。
【０００７】この後、上記と同様の手順によって、弁フ
ェース部(05)に対して、中仕上げ切削、仕上げ切削が行
なわれる。
ェース部(05)に対して、中仕上げ切削、仕上げ切削が行
なわれる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図３及び
図４に示す切削方法によると、チップ(02)の切刃(02a)
の中央の部分(Ａ)だけを使って被切削部の切削を行なう
ため、切刃(02a)の中央の部分(Ａ)が集中的に摩耗し、
チップ(02)の製品寿命が短かくなる。
図４に示す切削方法によると、チップ(02)の切刃(02a)
の中央の部分(Ａ)だけを使って被切削部の切削を行なう
ため、切刃(02a)の中央の部分(Ａ)が集中的に摩耗し、
チップ(02)の製品寿命が短かくなる。
【０００９】また、肉盛部(04)の表面には凹凸があり、
チップ(02)の欠けを防止するためエンジンバルブの傘部
(03)の周方向の回転を低速とする必要があり、切削に時
間がかかる。さらに、上記いずれの部分の切削も荒削
り、中仕上削り、仕上削りの３つの切削工程を行なって
いるので、切削が完全に終了するまでに多くの時間を消
費するという問題点を有していた。
チップ(02)の欠けを防止するためエンジンバルブの傘部
(03)の周方向の回転を低速とする必要があり、切削に時
間がかかる。さらに、上記いずれの部分の切削も荒削
り、中仕上削り、仕上削りの３つの切削工程を行なって
いるので、切削が完全に終了するまでに多くの時間を消
費するという問題点を有していた。
【００１０】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、バイトのチップの摩耗個所を分散させ、
バイトの製品寿命を向上しうるとともに、切削時間を短
縮しうるようにしたエンジンバルブ傘部の切削方法を提
供することを目的とするもである。
されたもので、バイトのチップの摩耗個所を分散させ、
バイトの製品寿命を向上しうるとともに、切削時間を短
縮しうるようにしたエンジンバルブ傘部の切削方法を提
供することを目的とするもである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、軸部の一端に大径の傘部が連設されたエ
ンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、前記
傘部の外周面を、切削するエンジンバルブ傘部の切削方
法において、加工開始時に、バイトの切刃の一端に近い
部分を、エンジンバルブの外周面に接触し、その状態か
ら、バイトをエンジンバルブの中心軸線に漸次近接させ
つつ、中心軸線方向に移動させることにより、バイトの
切刃の一端寄りの部分から他端寄りの部分までのほぼ全
長を使って切削加工を連続して行なうとともに、加工終
了時に、バイトの切刃の他端部がエンジンバルブの外周
面から離れるように加工することを特徴としている(請
求項１)。
め、本発明は、軸部の一端に大径の傘部が連設されたエ
ンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、前記
傘部の外周面を、切削するエンジンバルブ傘部の切削方
法において、加工開始時に、バイトの切刃の一端に近い
部分を、エンジンバルブの外周面に接触し、その状態か
ら、バイトをエンジンバルブの中心軸線に漸次近接させ
つつ、中心軸線方向に移動させることにより、バイトの
切刃の一端寄りの部分から他端寄りの部分までのほぼ全
長を使って切削加工を連続して行なうとともに、加工終
了時に、バイトの切刃の他端部がエンジンバルブの外周
面から離れるように加工することを特徴としている(請
求項１)。
【００１２】また、軸部の一端に大径の傘部が連設され
たエンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、
前記傘部の弁フェース部を、切削するエンジンバルブ傘
部の切削方法において、加工開始時に、バイトの切刃の
一端に近い部分を、エンジンバルブの弁フェース部に接
触し、その状態から、バイトをエンジンバルブの中心軸
線に漸次近接させつつ、中心軸線方向に移動させること
により、バイトの切刃の一端寄りの部分から他端寄りの
部分までのほぼ全長を使って切削加工を連続して行なう
とともに、加工終了時に、バイトの切刃の他端部がエン
ジンバルブの弁フェース部から離れるように加工するこ
とを特徴としている(請求項２)。
たエンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、
前記傘部の弁フェース部を、切削するエンジンバルブ傘
部の切削方法において、加工開始時に、バイトの切刃の
一端に近い部分を、エンジンバルブの弁フェース部に接
触し、その状態から、バイトをエンジンバルブの中心軸
線に漸次近接させつつ、中心軸線方向に移動させること
により、バイトの切刃の一端寄りの部分から他端寄りの
部分までのほぼ全長を使って切削加工を連続して行なう
とともに、加工終了時に、バイトの切刃の他端部がエン
ジンバルブの弁フェース部から離れるように加工するこ
とを特徴としている(請求項２)。
【００１３】
【作用】エンジンバルブの外周面を、バイトの切刃の一
端寄りの部分から他端部寄りの部分までのほぼ全長を使
って切削加工するので、切刃の摩耗個所が切刃全体に分
散され、切刃の一定個所のみが集中して摩耗することが
なく、切刃の製品寿命が向上する。
端寄りの部分から他端部寄りの部分までのほぼ全長を使
って切削加工するので、切刃の摩耗個所が切刃全体に分
散され、切刃の一定個所のみが集中して摩耗することが
なく、切刃の製品寿命が向上する。
【００１４】
【実施例】次に、本発明の実施要領を図面を参照しつつ
説明する。なお、従来例に示した部材と同一部材には、
冒頭から(０)を除いた符号を付し、その詳細な説明は省
略するものとする。
説明する。なお、従来例に示した部材と同一部材には、
冒頭から(０)を除いた符号を付し、その詳細な説明は省
略するものとする。
【００１５】図１は、請求項１記載の発明の第１実施要
領、すなわち、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)、外周面
(4a)の切削加工方法を示したものである。
領、すなわち、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)、外周面
(4a)の切削加工方法を示したものである。
【００１６】図１(ａ)に示すように、バイト(１)の先端
に設けられたほぼ正三角形のチップ(２)の一辺である切
刃(2a)をエンジンバルブの中心軸線(Ｌ)とほぼ平行な状
態に保持し、外周面(3a)の近傍に位置させる。
に設けられたほぼ正三角形のチップ(２)の一辺である切
刃(2a)をエンジンバルブの中心軸線(Ｌ)とほぼ平行な状
態に保持し、外周面(3a)の近傍に位置させる。
【００１７】この後チップ(２)の切刃(2a)をエンジンバ
ルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に対して、平行な状態を保持し
つつ、矢示方向にバイト(１)を移動させ、バイト(１)の
チップ(２)の一端寄りの部分(Ｂ)を、図１(Ｂ)に示すよ
うに、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)の外周面(3a)に接
触させる。
ルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に対して、平行な状態を保持し
つつ、矢示方向にバイト(１)を移動させ、バイト(１)の
チップ(２)の一端寄りの部分(Ｂ)を、図１(Ｂ)に示すよ
うに、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)の外周面(3a)に接
触させる。
【００１８】この接触時、すなわち荒削りの加工開始時
においては、肉盛部(４)の表面には凹凸が数多く存在す
るので、チップ(２)の欠けを防止するために、エンジン
バルブ(Ｅ)の傘部(３)の周速を低速とする。
においては、肉盛部(４)の表面には凹凸が数多く存在す
るので、チップ(２)の欠けを防止するために、エンジン
バルブ(Ｅ)の傘部(３)の周速を低速とする。
【００１９】この後、バイト(１)を、中心軸線(Ｌ)に近
接する方向であるＸ方向と中心軸線(Ｌ)と同一方向であ
るＹ方向とに漸次移動させることにより、図１(ｂ)に示
す所要の切削代(ｆ)の荒削りを行なう。
接する方向であるＸ方向と中心軸線(Ｌ)と同一方向であ
るＹ方向とに漸次移動させることにより、図１(ｂ)に示
す所要の切削代(ｆ)の荒削りを行なう。
【００２０】次に、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)の周
速を若干大として、図１(ｂ)から図１(ｃ)に示すよう
に、バイト(１)を、Ｙ方向に対するＸ方向の送り速度を
上述の場合より若干小として、引続いて移動させること
により、切刃(2a)の図１(ｃ)に示す中央の部分(ｃ)で中
仕上げ削り加工を行なう。
速を若干大として、図１(ｂ)から図１(ｃ)に示すよう
に、バイト(１)を、Ｙ方向に対するＸ方向の送り速度を
上述の場合より若干小として、引続いて移動させること
により、切刃(2a)の図１(ｃ)に示す中央の部分(ｃ)で中
仕上げ削り加工を行なう。
【００２１】さらに、エンジンバルブ(Ｅ)の傘部(３)の
周速を最大として、図１(ｃ)から図１(ｄ)に示すよう
に、バイト(１)を、Ｘ方向に対するＹ方向の送り速度を
さらに小として引続いて移動させることにより、切刃
(ｄ)の他端寄りの部分(Ｄ)で、外周面(3a)の仕上げ削り
加工を行なう。
周速を最大として、図１(ｃ)から図１(ｄ)に示すよう
に、バイト(１)を、Ｘ方向に対するＹ方向の送り速度を
さらに小として引続いて移動させることにより、切刃
(ｄ)の他端寄りの部分(Ｄ)で、外周面(3a)の仕上げ削り
加工を行なう。
【００２２】切削加工終了後、バイト(１)の切刃(2a)の
他端寄りの部分(Ｄ)をエンジンバルブ(E)の外周面(3a)
からＹ方向に離す。
他端寄りの部分(Ｄ)をエンジンバルブ(E)の外周面(3a)
からＹ方向に離す。
【００２３】図１に示す加工方法によれば、バイト(１)
の切刃(2a)の一端よりの部分(Ｂ)から、他端寄りの部分
(Ｄ)までのほぼ全長を使い、切削加工を連続して行なう
ので、切刃(2a)の摩耗が１ヶ所に集中することがなく、
切刃(2a)の摩耗が切刃(2a)全体に分散され切刃(2a)の製
品寿命が向上する。
の切刃(2a)の一端よりの部分(Ｂ)から、他端寄りの部分
(Ｄ)までのほぼ全長を使い、切削加工を連続して行なう
ので、切刃(2a)の摩耗が１ヶ所に集中することがなく、
切刃(2a)の摩耗が切刃(2a)全体に分散され切刃(2a)の製
品寿命が向上する。
【００２４】また、このときのエンジンバルブ(Ｅ)の回
転速度は、加工開始時には低速とし、加工の進行に伴っ
て漸次高速とするので、加工初期における肉盛部(４)の
外周の凹凸によるチップ(２)の切刃(2a)の欠けを防止す
ることができる
転速度は、加工開始時には低速とし、加工の進行に伴っ
て漸次高速とするので、加工初期における肉盛部(４)の
外周の凹凸によるチップ(２)の切刃(2a)の欠けを防止す
ることができる
【００２５】さらに、エンジン刃バルブ(Ｅ)の中心軸線
(Ｌ)に近接する方向であるＸ方向の送りの速度を漸次小
とすることにより、荒削り加工、中仕上げ加工及び仕上
げ加工を１個のバイトで連続して行なうので、加工時間
を、従来方法に比して著しく短縮することができる。
(Ｌ)に近接する方向であるＸ方向の送りの速度を漸次小
とすることにより、荒削り加工、中仕上げ加工及び仕上
げ加工を１個のバイトで連続して行なうので、加工時間
を、従来方法に比して著しく短縮することができる。
【００２６】なお、バイト(１)のＸ方向及びＹ方向の移
動及びエンジンバルブ(Ｅ)の回転速度の制御は、数値制
御により、予め定めたプログラムにしたがって行なうの
が良い。
動及びエンジンバルブ(Ｅ)の回転速度の制御は、数値制
御により、予め定めたプログラムにしたがって行なうの
が良い。
【００２７】次に、図２に示す第２実施要領、すなわち
請求項２記載の発明の実施要領につき説明する。
請求項２記載の発明の実施要領につき説明する。
【００２８】なお、図１に示した部材と同一部材には、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。図２は、エン
ジンバルブ(Ｅ)傘部(３)の弁フェース部(５)の切削加工
方法を示している。図２(ａ)に示すように、バイト(１)
の先端に設けられたほぼ正方形のチップ(２)の一辺であ
る切刃(2a)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に対
してほぼ45゜傾斜させた状態で保持し、弁フェース部
(５)における肉盛部(４)の表面に接触させる。
同一符号を付して詳細な説明は省略する。図２は、エン
ジンバルブ(Ｅ)傘部(３)の弁フェース部(５)の切削加工
方法を示している。図２(ａ)に示すように、バイト(１)
の先端に設けられたほぼ正方形のチップ(２)の一辺であ
る切刃(2a)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に対
してほぼ45゜傾斜させた状態で保持し、弁フェース部
(５)における肉盛部(４)の表面に接触させる。
【００２９】この接触時、すなわち、荒削りの加工開始
時においては、肉盛部(４)の表面には、凹凸が数多く存
在するので、チップ(２)の欠けを防止するために、エン
ジンバルブ(Ｅ)傘部の周速を低速とする。
時においては、肉盛部(４)の表面には、凹凸が数多く存
在するので、チップ(２)の欠けを防止するために、エン
ジンバルブ(Ｅ)傘部の周速を低速とする。
【００３０】この後、図２(ｂ)(ｃ)に示すように、バイ
ト(１)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に近接す
る方向であるＸ方向と中心軸線(Ｌ)と同一方向であるＹ
方向とに漸次移動させることにより、第１実施要領と同
様の要領で、バイト(１)の切刃(2a)の一端寄りの部分
(B')から他端寄りの部分(D')までのほぼ全長を使って、
荒削り加工、中仕上げ加工及び仕上げ加工又はそのうち
の２加工を連続して１回で行なう。
ト(１)を、エンジンバルブ(Ｅ)の中心軸線(Ｌ)に近接す
る方向であるＸ方向と中心軸線(Ｌ)と同一方向であるＹ
方向とに漸次移動させることにより、第１実施要領と同
様の要領で、バイト(１)の切刃(2a)の一端寄りの部分
(B')から他端寄りの部分(D')までのほぼ全長を使って、
荒削り加工、中仕上げ加工及び仕上げ加工又はそのうち
の２加工を連続して１回で行なう。
【００３１】このときのエンジンバルブ(Ｅ)の回転速度
は、第一実施要領と同様に漸次大とするのがよい。ま
た、Ｘ方向及びＹ方向の移動速度は、弁フェース部(５)
の削り厚さが漸次薄くなるように制御するのがよい。
は、第一実施要領と同様に漸次大とするのがよい。ま
た、Ｘ方向及びＹ方向の移動速度は、弁フェース部(５)
の削り厚さが漸次薄くなるように制御するのがよい。
【００３２】このように加工することによって、弁フェ
ース部(５)の切削加工においても、第１実施要領として
上述した傘部外周部の切削加工の場合と同様の作用及び
効果を奏することができる。
ース部(５)の切削加工においても、第１実施要領として
上述した傘部外周部の切削加工の場合と同様の作用及び
効果を奏することができる。
【００３３】なお、図１に示すチップ(２)の切刃(2a)の
向きを、Ｙ方向に対してわずかに開き気味としてもよ
い。
向きを、Ｙ方向に対してわずかに開き気味としてもよ
い。
【００３４】
【発明の効果】本発明は、下記の効果を奏する。 (ａ) 本発明によると、バイトの切刃の一端寄りの部分
から他端寄りの部分のほぼ全長を使って切削加工を連続
して行なうので、切刃の摩耗個所が切刃全体に分散さ
れ、切刃の一定個所のみが、集中して摩耗することがな
く、切刃の製品寿命が向上する(請求項１、２記載の発
明)。
から他端寄りの部分のほぼ全長を使って切削加工を連続
して行なうので、切刃の摩耗個所が切刃全体に分散さ
れ、切刃の一定個所のみが、集中して摩耗することがな
く、切刃の製品寿命が向上する(請求項１、２記載の発
明)。
【００３５】(ｂ) エンジンバルブの回転速度を、加工
開始時には低速とし、かつ加工の進行に伴って漸次高速
とすることにより、加工初期におけるエンジンバルブの
傘部の表面の凹凸によるバイトの切刃の欠けを防止する
ことができる(請求項３記載の発明)。
開始時には低速とし、かつ加工の進行に伴って漸次高速
とすることにより、加工初期におけるエンジンバルブの
傘部の表面の凹凸によるバイトの切刃の欠けを防止する
ことができる(請求項３記載の発明)。
【００３６】(ｃ) エンジンバルブの中心軸線に近接す
る方向のバイトの送り速度を、加工初期には速く、加工
終期に遅くすることにより、荒削りから仕上げ削りまで
連続して行なうことができ、従来の加工方法より、全体
の加工時間を著しく短縮できる。
る方向のバイトの送り速度を、加工初期には速く、加工
終期に遅くすることにより、荒削りから仕上げ削りまで
連続して行なうことができ、従来の加工方法より、全体
の加工時間を著しく短縮できる。
【図１】本発明のエンジンバルブ外周面の切削加工要領
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図２】本発明のエンジンバルブ弁フェース部の切削加
工要領を示す工程図である。
工要領を示す工程図である。
【図３】従来のエンジンバルブの外周面の切削加工の要
領を示す工程図である。
領を示す工程図である。
【図４】従来のエンジンバルブ弁フェース部の切削加工
要領を示す工程図である。
要領を示す工程図である。
(１)バイト (２)チップ (2a)切刃 (３)傘部 (3a)外周面 (４)肉盛リ (５)弁フェース部 (Ａ)(Ｂ)(B')(Ｃ)(Ｄ)(D')切刃の部分 (Ｅ)エンジンバルブ (Ｌ)中心軸
線 (ｆ)切削代
線 (ｆ)切削代
Claims (4)
- 【請求項１】 軸部の一端に大径の傘部が連設されたエ
ンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、前記
傘部の外周面を、切削するエンジンバルブ傘部の切削方
法において、 加工開始時に、バイトの切刃の一端に近い部分を、エン
ジンバルブの外周面に接触し、その状態から、バイトを
エンジンバルブの中心軸線に漸次近接させつつ、中心軸
線方向に移動させることにより、バイトの切刃の一端寄
りの部分から他端寄りの部分までのほぼ全長を使って切
削加工を連続して行なうとともに、加工終了時に、バイ
トの切刃の他端部がエンジンバルブの外周面から離れる
ように加工することを特徴とするエンジンバルブ傘部の
切削方法。 - 【請求項２】 軸部の一端に大径の傘部が連設されたエ
ンジンバルブを、中心軸線まわりに回転させつつ、前記
傘部の弁フェース部を、切削するエンジンバルブ傘部の
切削方法において、 加工開始時に、バイトの切刃の一端に近い部分を、エン
ジンバルブの弁フェース部に接触し、その状態から、バ
イトをエンジンバルブの中心軸線に漸次近接させつつ、
中心軸線方向に移動させることにより、バイトの切刃の
一端寄りの部分から他端寄りの部分までのほぼ全長を使
って切削加工を連続して行なうとともに、加工終了時
に、バイトの切刃の他端部がエンジンバルブの弁フェー
ス部から離れるように加工することを特徴とするエンジ
ンバルブ傘部の切削方法。 - 【請求項３】 エンジンバルブの回転速度を、加工開始
時には低速とし、かつ加工の進行に伴って漸次高速とす
ることを特徴とする請求項１または２記載のエンジンバ
ルブ傘部の切削方法。 - 【請求項４】 エンジンバルブの中心軸線に近接する方
向のバイトの送り速度を、加工初期には速く、加工終期
に遅くすることにより、荒削りから仕上げ削りまで連続
して行なうことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに
記載のエンジンバルブ傘部の切削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04195843A JP3097000B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | エンジンバルブ傘部の切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04195843A JP3097000B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | エンジンバルブ傘部の切削方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615501A true JPH0615501A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3097000B2 JP3097000B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16347935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04195843A Expired - Fee Related JP3097000B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | エンジンバルブ傘部の切削方法 |
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| JP (1) | JP3097000B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100841739B1 (ko) * | 2007-02-12 | 2008-06-27 | 주식회사 금호엔티시 | 엔진밸브의 헤드면 가공방법 |
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1992
- 1992-07-01 JP JP04195843A patent/JP3097000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| KR100841739B1 (ko) * | 2007-02-12 | 2008-06-27 | 주식회사 금호엔티시 | 엔진밸브의 헤드면 가공방법 |
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| JP3097000B2 (ja) | 2000-10-10 |
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