JPH0615443B2 - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH0615443B2
JPH0615443B2 JP31287586A JP31287586A JPH0615443B2 JP H0615443 B2 JPH0615443 B2 JP H0615443B2 JP 31287586 A JP31287586 A JP 31287586A JP 31287586 A JP31287586 A JP 31287586A JP H0615443 B2 JPH0615443 B2 JP H0615443B2
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祥三 加藤
秀則 岡本
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN−置換−ハロアセトアミドとスルホニル尿素
誘導体を有効成分とすることを特徴とする除草剤組成物
に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
本質的に除草剤に要求される性質として、下記の4つの
事項がある。即ち、1つには作物に安全であること、2
つには作物生育地域に生育する多種類の雑草を完全枯死
せしめるのに必要な幅広い殺草スペクトルを有するこ
と、3つには除草剤の効力が長期的に持続すること、4
つには少量施用でより効果的な除草作用を有することで
ある。
一方、従来、クロロアセトアミド化合物として数多くの
化合物が合成され、ある種のものは除草剤として有用で
あることが知られている。例えば、特開昭58−947
には、一般式 (但し、Rは水素原子又はアルキル基であり、R
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
キル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基であ
り、Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
コキシ基、又はアルコキシアル基等であり、X
,Xは相互に独立して水素、フッ素、塩素もしく
は臭素原子又は炭素原子数1〜4個を有する直鎖又は分
枝鎖状のアルキル基である。) で示されるN−(1−アルケニル)−クロアセトアニリ
ドが除草剤として有用であることが記述されているが、
がフェニル基等のアリール基である化合物について
は、その製造方法の困難さ等から報告された例は全く見
当らない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、長年優れた生理活性を有する種種の広範
な化合物についての合成研究を続けてきた。近年エナミ
ン構造を有する特定の化合物、特にハロアセチル化ビニ
ルアミン化合物に注目してその合成と生理活性について
の研究を鋭意行ったところ、特定の新規なハロアセトア
ミド化合物が水田および畑地等に発生する各種の雑草に
対して低濃度においても優れた活性を有し、かつ作物に
対する薬害、および人畜等に対する毒性のない極めて有
用な化合物であることを見出した。
そして、該ハロアセトアミド化合物の除草活性を更に改
良すべく研究を重ねた結果、かかる特定のハロアセトア
ミド化合物と特定のスルホニル尿素誘導体とを組み合せ
た組成物が、それぞれ単独の性質からは全く予期できな
い優れた除草活性を発揮し、より低薬量で高い除草効果
を示すと共に幅広い殺草スペクトルを持つことを見い出
し本発明を提案するに至った。
本発明は、下記一般式〔I〕 (ただし、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、又はフェノキシ基を示し、RおよびR
は同種または異種の水素原子、又はアルキル基を示
し、Rはアルキル基、アルケニル基、アルコキシアル
キル基、アルケニルオキシアルキル基、或いは非置換ま
たは置換基としてアルキル基、アルコキシ基又はハロゲ
ン原子を有するフェニル基を示し、Yは塩素原子、又は
臭素原子を示す。)で表わされるN−置換−ハロアセト
アミド化合物と、下記一般式〔II〕 (但し、式中R及びRは同種又は異種のハロゲン原
子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R10は水素
原子を示し、R11、R12及びR13は同種又は異種
の水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキ
シカルボニル基を示し、Yはメチレン基を示し、Zは窒
素原子又はメチン基を示し、nは0又は1を示す。) で表わされるスルホニル尿素誘導体とを有効成分とする
ことを特徴とする除草剤組成物である。
本発明の除草剤組成物の一方の成分は、下記の一般式
〔I〕で表わされるN−置換−ハロアセトアミドであ
る。
(ただし、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、又はフェノキシ基を示し、RおよびR
は同種または異種の水素原子、又はアルキル基を示
し、Rはアルキル基、アルケニル基、アルコキシアル
キル基、アルケニルオキシアルキル基、或いは非置換ま
たは置換基としてアルキル基、アルコキシ基又はハロゲ
ン原子を有するフェニル基を示し、Yは塩素原子、又は
臭素原子を示す。) 上記一般式で表わされるN−置換−ハロアセトアミド
は、本発明者らによって初めて合成され、その除草活性
が確認された新規な化合物である。
前記一般式〔I〕中、Xで示されるハロゲン原子の具体
例としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原
子が挙げられる。また、Xで示されるアルキル基は直鎖
状、分枝状のいずれであってもよく、炭素数も特に制制
限されないが、原料入手の容易さから炭素数は1〜6個
であることが好適である。該アルキル基の具体例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソプチル基、t−ブチル基等が
挙げられる。さらにXで示されるアルコキシ基は特に限
定されないが、一般には炭素原子数1〜6個の直鎖状ま
たは分枝状のアルコキシ基が好適である。該アルコキシ
基の具体例としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
前記一般式中R及びRで示されるアルキル基は特に
制限されないが、炭素数1〜4個であることが好適であ
る。該アルキル基の具体例としてはメチル基、エチル基
等が挙げられる。
前記一般式中Rで示されるアルキル基としては前記し
たXで例示したアルキル基が特に制限されず用いられ
る。また、Rで示されるアルケニル基は特に制限され
ないが、炭素数2〜6であることが好適である。該アル
ケニル基の具体例としてはプロペニル基、ブテニル基、
ペンテニル基等の位置異性体を有するアルケニル基など
が挙げられる。また、Rで示されるアルコキシアルキ
ル基は特に制限されないが、炭素数2〜8であることが
好適である。該アルコキシアルキル基の具体例として
は、メトキシメチル基、メトキシエチル基、ジメトキシ
エチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、メ
トキシペンチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル
基、エトキシプロピル基、エトキシブチル基、プロポキ
シメチル基、プロポキシエチル基、プロポキシプロピル
基、ブトキシメチル基、ブトキシエチル基、ペントキシ
エチル基等が挙げられる。また、Rで示されるアルケ
ニルオキシアルキル基は特に制限されないが、炭素数4
〜8であることが好適である。該アルケニルオキシ基の
具体例としては、プロペニルオキシメチル基、ブテニル
オキシメチル基、ペンテニルオキシメチル基、プロペニ
ルオキシエチル基、プロペニルオキシプロピル基等の位
置異性体を有するアルケニルオキシ基などが挙げられ
る。またRで示されるフェニル基の置換基としては、
炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、アリル基が好適である。該置換
フェニル基の具体例としてはメチルフェニル基、エチル
フェニル基、プロピル(メチル)フェニル基、ジメチル
フェニル基、ジエチルフェニル基、メチル(エチル)フ
ェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ク
ロロ(メチル)フェニル基、メトキシフェニル基、メチ
ル(メトキシ)フェニル基、エチル(エトキシ)フェニ
ル基、アリルフェニル基、アリル(メチル)フェニル基
等の位置異性体を有する置換フェニル基などが挙げられ
る。例えばメチルフェニル基の位置異性体としてはo−
メチルフェニル基、m−メチルフェニル基、およびp−
メチルフェニル基が挙げられ、ジメチルフェニル基とし
ては2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフ
ェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメ
チルフェニル基が挙げられる。
本発明の前記一般式〔I〕で示される化合物の構造は、
次の手段により確認することができる。
(イ)赤外吸収スペクトル(ir)を測定することによ
り、3200〜2800cm−1付近にCH結合に基づく
吸収、1680〜1650cm−1付近にアミドのカルボ
ニル基に基づく強い吸収を観察することができる。
(ロ)質量スペクトル(ms)を測定し、観察された各ピ
ーク(一般にはイオン分子量mをイオン荷電数eで除し
たm/eで表わされる質量数)に相当する組成式を求め
ることにより、測定に供した化合物の分子量ならびに該
分子内における各原子団の結合様子を知ることができ
る。すなわち、測定に供した試料を一般式 で表わした場合、一般に分子イオンピーク(以下M
略記する)が分子中に含有されるハロゲン原子の個数に
応じて同位体存在比に従った強度比で観察されるため、
測定に供した化合物の分子量を決定することができる。
さらに前記一般式で示される本発明の化合物について
は、M −Y,M −COCHYに相当する特徴的な
ピークが観察され、該分子の結合様式を知ることができ
る。
(ハ)H−核磁気共鳴スペクトル(H−nmr)を測
定することにより、前記一般式で表わされる本発明の化
合物中に存在する水素原子の結合様式を知ることができ
る。前記一般式〔I〕で示される化合物のH−nmr
(δ,ppm:テトラメチルシラン基準、重クロロホルム
溶媒中)の代表例として、N−〔1−(フェニル)エテ
ニル〕−N−クロロアト−2′,6′−ジメチルアニリ
ドについてH−nmr解析結果を示すと次の通りであ
る。
すなわち、2.30ppmにメチル基(d)に基づくプロトン
6個の一重線、3.75ppmにクロロアセチル基(c)に基
づくプロトン2個分の一重線、4.41ppm及び4.9
7ppmにエテニル基(a),(b)に基づく、それぞれプロト
ン1個分の一重線が2本、7.10ppm〜7.60ppmに
ベンゼン環に基づくプロトン8個分の多重線が観察され
た。
(ニ)元素分析によって炭素、水素、窒素、及びハロゲン
(又、イオウを含む場合にはイオウ)の各重量%を求
め、さらに認知された各元素の重量%の和を100から
減じることにより酸素の重量%を算出することができ、
従って該化合物の組成式を決定することができる。
本発明のハロアセトアミド化合物は、前記一般式中の
X,R,R,RおよびYの種類、ならびに精製の
度合によって多少性状が異なるが、一般に常温常圧にお
いては無色から黒かっ色の粘稠液体又は固体である。具
体的には後述する実施例に示す。本発明の化合物は、ベ
ンゼン、エーテル、アルコール、クロロホルム、アセト
ニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の一般有機溶媒には可溶であるが、水には難溶であ
る。
本発明の前記一般式〔I〕で示される化合物の製造方法
は特に限定されるものではない。代表的な製造方法を記
述すれば以下のようになる。
(ただし、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、又はフェノキシ基を示し、RおよびR
は同種または異種の水素原子、アルキル基を示し、R
はアルキル基、アルケニル基、アルコキシアルキル
基、アルケニルオキシアルキル基、置換または非置換の
フェニル基を示す。)で表わされるシッフ塩基化合物と
一般式 YCHCOZ (ただし、Yは塩素原子、臭素原子を示し、Zは塩素原
子、臭素原子、 を示す。)で表わされるハロアセチル化合物とを反応さ
せることによって、前記一般式〔I〕で示される化合物
を得ることができる。
該方法の原料となる前記一般式〔III〕で示されるシッ
フ塩基化合物はいかなる方法で得られたものでもよい。
一般的には、下記式の如く相当するカルボニル化合物と
アミン化合物とを脱水縮合することによって得られる。
前記一般式〔III〕で示されるシッフ塩基化合物とハロ
アセチル化合物との反応において、両化合物の仕込みモ
ル比は必要に応じて適宜決定すればよいが、通常等モル
もしくはハロアセチル化合物をやや過剰モル使用するの
が一般的である。
該反応においてはハロゲン化水素等の酸性生物が副生す
るので、通常反応に際して酸性成分捕捉剤を用いること
が好ましい。該捕捉剤の種類は反応条件(溶媒、温度
等)に応じて好適なものを選べばよいが、一般に好適に
使用される該捕捉剤としてはトリエチルアミン、ピリジ
ン、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明における前記反応に際しては、一般に有機溶媒を
共存させるものが好ましい。好適に使用されるものを例
示すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
石油エーテル、クロロホルム、塩化メチレン、エチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、
メチルエチルケトン、アセトニトリル、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、及びジ
メチルスルホキシド等が挙げられる。
特に、該反応の溶媒として、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホ
スホルアミド等の塩基性を有する極性溶媒を用いた場合
は、副生するハロゲン化水素の捕捉剤を共存させなくて
も、該反応が容易に進行し、目的とするハロアセトアミ
ド化合物を高収率で得ることができる場合が多く、極め
て好適である。
前記反応における原料の添加順序は特に限定されない
が、一般には溶媒に前記一般式〔III〕で示されるシッ
フ塩基化合物を溶解し、ハロアセ化合物を撹拌下添加す
ればよい。
前記反応における反応温度は広い範囲から選択でき、一
般には−20℃〜150℃、好ましくは−10℃〜12
0℃の範囲で選べば良い。反応時間は、原料及び反応温
度によっても異なるが、通常5分〜10日間、好ましく
は1時間〜50時間の範囲で選べば十分である。また反
応中は撹拌を行なうことが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記一般式〔I〕で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法を採用できる。例えば反応後、反応溶媒およびハ
ロゲン化水素補足剤を留去した後、水を加え残渣をベン
ゼン、エーテル、クロロホルム等で抽出する。さらに該
有機層を、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム等の乾燥剤
で乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を真空蒸留すること
により目的物を得ることができる。真空蒸留により単離
精製する他クロマトグラフィー、再結晶等により精製す
ることができる。
さらにまた、反応溶媒としてN,N−ジメチルホルムア
ミド等のアミド系極性溶媒を用いた反応を行なった場合
には、ハロゲン化水素捕捉剤が不用な場合が多く、反応
終了後低沸物を留去し、次いで単に真空蒸留することに
より目的物を得ることができる。また、該反応終了後、
反応液に水を加え、次いでベンゼン、エーテル、クロロ
ホルム等で抽出し、該有機層を硫酸ナトリウム等の乾燥
剤で乾燥した後、溶媒を留去し残渣を真空蒸留、クロマ
トグラフィー、又は再結晶により精製することにより目
的物を得ることも可能である。
本発明の前記一般式〔I〕で示される化合物は除草剤と
して著しくすぐれた効果を発揮する。例えばイネ科雑
草、広葉雑草、多年生雑草の発芽前および発芽後の土壌
処理にすぐれた除草効果を発揮する。特に、イネ科雑草
については著しい除草効果を示し、例えば強害雑草であ
るノビエに対してその発芽時だけでなく1.5葉期に生
育したものにもすぐれた除草効果を示す。
また畑地の除草剤とするときも選択的除草効果を発揮す
るので、大豆、ワタ、ビート等の広葉作物だけでなく小
麦、大麦、とうもろこし、陸稲等のイネ科作物にも損害
なしに適用することができる。さらに又、水田、畑地用
の他に芝生用除草剤としても利用することができる。
本発明の除草剤組成物の他方の成分は下記一般式〔II〕 (但し、式中R及びRは同種又は異種のハロゲン原
子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R10は水素
原子を示し、R11,R12及びR13は同種又は異種
の水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキ
シカルボニル基を示し、Yはメチレン基を示し、Zは窒
素原子又はメチン基を示し、nは0又は1を示す。) で示されるスルホニル尿素誘導体である。
上記一般式〔II〕中、R、R、R10、R11、R
12及びR13で示されるアルキル基並びにR11、R
12及びR13で示されるアルキルスルホニルオキシ基
のアルキル基としては、その炭素数に特に限定されず、
いかなるものでも使用し得る。就中、炭素数が1〜4の
ものが好適である。本発明に於いて好適なアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、上記一般式〔II〕中、R、R、R11、R
12及びR13で示されるハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。さら
に、また上記一般式〔II〕中R、R、R11、R
12及びR13で示されるアルコキシ基としては、やは
り、その炭素数は特に限定されないが、原料入手の容易
さから炭素数1〜5のものが好ましい。本発明に於いて
好適なアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキ
シ基等が挙げられる。
さらにまた、上記一般式〔II〕中、R11、R12及び
13で示されるカルボン酸のエステル基としては、特
に制限されないが、アルキルエステル基が好適である。
該アルキルエステル基に含まれるアルキル基については
上記に記載したアルキル基が用いられる。
上記一般式〔II〕で示されるスルホニル尿素誘導体の製
造方法としては、公知の製造方法が何ら制限されず採用
し得る。
前記一般式〔II〕で示されるスルホニル尿素誘導体は、
コナギ、キカシグサ、アゼナ等の一年生広葉雑草及びタ
マガヤツリ等のガヤツリグサ等科雑草はもちろんのこ
と、ホタルイ等の多年生雑草に対して高い雑草効果を示
すが、ノビエ等のイネ科雑草にはかなり除草効果が低い
という性質を有する。
本発明の除草剤組成物は、前記一般式〔I〕で示される
N−置換−ハロアトアミドと、前記一般式〔II〕で示さ
れるスルホニル尿素誘導体との使用割合の広い範囲で優
れた除草効果が得られる。しかし、両者の使用割合は、
N−置換−ハロアセトアミド1重量部に対して、スルホ
ニル尿素誘導体が0.01〜50重量部の範囲であるこ
とが一般的である。さらに好ましくは、N−置換−ハロ
アセトアミド1重量部に対して、スルホニル尿素誘導体
を0.01〜10重量部とすることにより、除草効果は
より優れたものとなる。
本発明の除草剤組成物を水田土壌に播種されたノビエに
対して使用するとき、1アール当り0.2gの濃度で処
理するとノビエの発芽は完全に阻止されるが、水稲は1
00g処理した場合でも全く影響がない。従って、一般
に1アール当り0.01〜200g、好ましくは0.0
7〜50gの有効成分として水田に使用すればよい。
本発明の除草剤組成物を畑作物用除草剤として使用する
場合、雑草の発芽前および発芽後に処理しても効果を有
し、土壌処理、茎葉処理においても高い効果が得られ、
各種穀類、マメ類、ワタ、そ菜類等の畑等で広範囲に有
用である。畑作用除草剤として本発明の除草剤組成物を
用いる場合にも、例えばノビエあるいはメヒシバに対し
て1アール当り0.5gの濃度で処理すると発芽を完全
に抑制する。従って一般に1アール当り0.05g〜5
00g、好ましくは0.1g〜200gの有効成分量と
して畑に使用すればよい。
さらにまた本発明の除草剤組成物は芝生に対して高度な
安全性を有し、しかも効力が持続するため、特にゴルフ
場等の極めて大面積の芝生地において現地適用されてい
る3〜4回の除草剤施用法に比べ労力的にも経済的にも
望ましく、芝生用除草剤としての有用性は極めて大き
い。
本発明の除草剤組成物は、原体そのものを撤布しても良
く、担体や必要に応じては他の補助剤と混合して調製し
た製剤として撤布しても良い。製剤形態は特に制限され
ず、従来公知の製剤形態が使用される。たとえば粉剤、
粗粉剤、微粒剤、粒剤、水和剤、乳剤、フロアブル製
剤、油懸濁剤等に調製して使用することができる。
本発明の除草剤組成物を製剤に調製するに際し、使用す
る適当な固体担体しては、従来公知のものが何ら制限な
く使用し得る。本発明に於いて好適に使用される固体担
体を例示すると次のとおりである。例えばカオリナイト
群、モンモリロナイト群、アタパルジャイト群或いはジ
ークライト等で代表されるクレー類;タルク、雲母、葉
ロウ石、軽石、バーミキュライト、石こう、炭酸カルシ
ウム、ドロマイト、けいそう土マグネシウム、石灰、リ
ン石灰、ゼオライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウ
ム等の無機物質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦
粉、木粉、でんぷん、結晶セルロース等の植物性有機物
質;クロマン樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリアルキレングリコール、ケトン樹脂、エス
テルガム、コーパルガム、ダンマルガム等の合成または
天然の高分子化合物;カルナバロウ、蜜ロウ等のワック
ス類あるいは尿素等が挙げられる。
また、本発明に於いて使用される液体担体としては、従
来公知のものが何ら制限されずに使用し得る。本発明に
於いて好適に使用される液体担体を例示すると次のとお
りである。ケロシン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオ
イル等のパラフィン系もしくはナフテン系炭化水素;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメ
ン、メチルナフタリン等の芳香族炭化水素;四塩化炭
素、クロロホルム、トリクロルエチレン、モノクロルベ
ンゼン、o−クロルトルエン等の塩素系体化水素;ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエーテル類;アセ
トン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、シク
ロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロン等のケトン
類;酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコールアセ
テート、ジエチレングリコールアセテート、マレイン酸
ジブチル、コハク酸ジエチル等のエステル類;メタノー
ル、n−ヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール等のアルコール類;エチレングリコールフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテル
アルコール類;ジメチルホルムアミドジメチルスルホキ
シド等の極性溶媒あるいは水等が挙げられる。
また、本発明に於ける製剤の調製には、乳化、分散、湿
潤、鉱展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、流動性
改良、防錆等の目的で従来公知の界面活性剤が何ら制限
されず使用し得る。界面活性剤としては、非イオン性、
陽イオン性、陰イオン性及び両イオン性のものが使用さ
れるが通常は非イオン性および(または)陰イオン性の
ものが好適に使用される。適当な非イオン性界面活性剤
としては、たとえば、ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールに
エチレンオキシドを重合付加させたもの;イソオクチル
フェノール、ノニルフェノール等のアアルキルフェノー
ルにエチレンオキシドを重合付加させたもの;イソオク
チルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノ
ールにエチレンオキシドを重合付加させたもの;ブチル
ナフトール、オクチルナフトール等のアルキルナフトー
ルにエチレンオキシドを重合付加させたもの;パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチ
レンオキシドを重合付加させたもの;ステアリルりん
酸、ジラウリルりん酸もモノもしくはジアルキルりん酸
にエチレンオキシドを重合付加させたもの;ドデシルア
ミン、ステアリン酸アミド等のアミンにエチレンオキシ
ドを重合付加させたもの;ソルビタン等の多価アルコー
ルの高級脂肪酸エステルおよびそれにエチレンオキシド
を重合付加させたもの;エチレンオキシドとプロピレン
オキシドを重合付加させたもの;ジオクチルサクシネー
ト等の多価脂肪酸とアルコールとのエステル等があげら
れる。適当な陰イオン性界面活性剤としては、たとえ
ば、ラウリル酸ナトリウム、オレイルアルコール硫酸エ
ステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩;スルホこ
はく酸ジオクチルエステルナトリウム、2−エチルヘキ
センスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩;
イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メチレ
ンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニンスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等のアリールスルホン酸塩;トリポリリン酸ソーダ
等のリン酸塩等があげられる。
また、本発明に於ける製剤では、従来公知の補助剤が何
ら制限なく使用される。補助剤は、種々の目的で用いら
れるが、例えば粒剤の崩壊性等の性状を改善することに
より除草効果を高めようとする場合にも用いられる。本
発明に於いて好適に使用される補助剤を例示すると次の
とおりである。カゼイン、ゼラチン、アルブミン、ニカ
ワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、
メチルセセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポ
リビニルアルコール等の高分子化合物等が挙げられる。
上記の担体、界面活性剤および補助剤は、製剤の剤型、
適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単独ある
いは組合わせて適宜使用される。
本発明に於ける製剤の調製方法は、特に限定されるもの
ではなく、従来公知の方法が使用される。例えば、水和
剤の具体的な一調製方法として、スルホニル尿素誘導体
5重量部とN−置換−ハロアトアミド25重量部を有機
溶剤に溶かし、該溶液に界面活性剤及び担体を加えよく
粉砕混合した後、有機溶剤を除去することにより水和剤
を得る方法がある。
また、たとえば乳剤の具体的な一調製方法として、スル
ホニル尿素誘導体5重量部、N−置換−ハロアセトアミ
ド25重量部と界面活性剤5重量部をキシレン等の石油
系溶剤によく混合して乳剤を得る方法がある。
さらにまた、たとえば粒剤の具体的な一調製方法とし
て、スルホニル尿素誘導体0.15重量部、N−置換−
ハロアセトアミド0.75重量部、界面活性剤及び水を
よく混練し、続いて、担体及び界面活性剤を加え、よく
かきまぜた後、所定の粒径に押し出し、乾燥することに
より粒剤を得る方法がある。
〔効 果〕
以上に説明した本発明の除草剤組成物は、その各成分単
独の性質からは全く予想できない除草効果を示す。すな
わち、N−置換−ハロアセトアミドおよびスルホニル尿
素誘導体のいずれも、それぞれ単独で用いる場合に比
べ、相乗的に優れた除草効果を発揮する。例えば水田の
多年生雑草であるミズガヤツリやウリカワなどに対して
は、それぞれを単独で用いる場合よりも、本発明の除草
剤を用いる方がはるかに優れた除草効果を発揮する。ま
た、畑作用除草剤もしくは芝生用除草剤として本発明の
除草剤を用いる場合、それぞれを単独で用いる場合より
も、はるかに幅広い殺草スペクトルを長期にわたって発
揮する。さらに、各成分単独の施用量と同程度でより大
きい除草効果を有する。しかも、作物に対しては安全で
ある。
従って、本発明の除草剤組成物は、除草剤に要求される
性質を十分に満たすものであって、その有用性は極めて
大きいものである。
〔実施例〕
以下に、本発明の除草剤組成物を合成例、配合例および
実施例で具体的に説明するが、本発明は、これらの実施
例に限定されるものではない。
合成例 1 N−(1−メチルベンジリデン)−2′,6′−ジメチ
ルアニリン4.57gをN,N−ジメチルホルムアミド
(以下、DMFと略す。)25mlに溶解し、室温にて撹
拌しながら、クロロアセチルクロリド2.48gのDM
F5ml溶液を徐々に添加した。室温にてしばらく撹拌し
た後、60℃にて2時間加熱した。該反応溶液を室温に
冷却した後、水100mlで2回洗浄し、有機層をナトリ
ウム100mlで抽出した。エーテル層を硫酸ナトリウム
で乾燥した後、エーテルを留去して得られた固体をベン
ゼン/ヘキサン混合溶媒で再結晶することにより、融点
91〜92℃の無色結晶4.34gを得た。
該化合物の赤外吸収スペクトルを測定したところ、31
00〜2800cm−1に炭素−水素結合に基づく吸収、
1680cm−1にアミド基のカルボニル結合に基づく強
い吸収、1615cm−1に炭素−炭素二重結合に基づく
弱い吸収を示した。
また質量スペクトルを測定したところ、m/e299に分
イオンピーク(M )、m/e264にM −Clに対応
するピーク、m/e222にM −COCHClに対応
するピーク等を示した。 H−核磁気共鳴スペクトル(δ;ppm:テトラメチル
シラン(TMS)基準、重クロロホルム溶媒)を測定した。
その解析結果は次の通りであった。
その元素分析値は、C72.08%、H5.98%、N
4.80%、であり組成式C1818NCO(29
9・08)に対する計算値C72.11%、H6.05
%、N4.67%によく一致した。
上記の結果から、単離生成物がN−〔1−(フェニル)
エテニル〕−N−クロロアセト−2′,6′−ジメチル
アニリドであることが明らかとなった。収率は71%で
あった。該化合物の化合物NO.を1とする。
合成例 2 N−〔(1−フェニル−2,2−ジメチル)エチリデ
ン〕−2′−メトキシエチルアミン2.06gをDMF
20mlに溶解し、室温にて撹拌しながら、クロロアセチ
ルクロリド1.52gを徐々に添加した。該反応液を6
0℃で2時間加熱した後室温に冷却し、反応液を水及び
炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層をエーテルで抽
出した。エーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、エ
ーテルを留去して得られた粘稠液体をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル)にて精製することにより、淡黄
色粘稠液体1.90gを得た。
該化合物の赤外線スペクトルを測定したところ、310
0〜2800cm−1に炭素−水素結合に基づく吸収、1
670cm−1にアミドのカルボニル結合に基づく強い吸
収、1600cm−1に炭素−炭素二重結合に基づく吸収
等を示した。
また質量スペクトルを測定したところ、m/e281に分
子イオンピーク(M )、m/e266にM −CH
対応するピーク、m/e246にM −Clに対応するピ
ーク等を示した。 H−核磁気共鳴スペクトル(δ;ppm:テトラメチル
シラン基準、重クロロホルム溶媒)を測定した。その解
析結果は次の通りであった。
その元素分析値は、C63.83%、H7.21%、N
5.12%であり、組成式C1520NClO(28
1・78)に対する計算値C63.94%、H7.15
%、N4.97%によく一致した。
上記の結果から、単離生成物がN−〔1−フェニル−
2,2−(ジメチル)エテニル〕−N−クロロアト−
2′−メトキシエチルアミドであることが明らかとなっ
た。収率は67%であった。該化合物の化合物NO.を2
とする。
合成例 3 N−〔1−P−フェノキシフェニル)−2−メチルプロ
ピリデン〕−2′−メトキシエチルアミン2.18gを
DMF20mlに溶解し、室温にて撹拌しながら、クロロ
アセチルクロリド1.03gのDMF5ml溶液を徐々に
添加した。室温でしばらく撹拌した後、油浴(50℃)
中で2時間加熱撹拌した。該反応液を室温に冷却した
後、水100mlで2回洗浄し、有機層をエーテル100
mlで抽出した。エーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥した
後、エーテルを除去して得られた粘稠液体をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル)にて精製することによ
り、無色粘稠液体1.86gを得た。
該化合物の赤外線スペクトルを測定したところ3100
〜2800cm−1に炭素−水素結合に基づく吸収、16
70cm−1にアミドのカルボニル結合に基づく強い吸収
等を示した。
また、質量スペクトルを測定したところ、m/e373に
分子イオンピーク(M )、m/e358にM −CH
に対応するピーク、m/e358にM −Clに対応する
ピーク、m/e223に に対応するピーク等を示した。 H−核磁気共鳴スペクトル(δ;ppm:テトラメチル
シラン基準、重クロロホルム溶媒)を測定した。その解
析結果は次の通りであった。
その元素分析値は、C67.41%、H6.45%、N
3.71であり、組成式C2124NClO(37
3・87)に対する計算値C67.46%、H6.47
%、N3.75%によく一致した。
上記の結果から、単離生成物がN−〔1−(p−フェノ
キシフェニル)−2,2−(ジメチル)エテニル〕−N
−クロロアセト−2′−メトキシエチルアミドであるこ
とが明らかとなった。収率は68%であった。該化合物
の化合物No.を3とする。
合成例 4 N−(1−フェニル−2−メチル)プロピリデン−2′
−メトキシエチルアミン2.03gをDMF20mlに溶
解し、室温にて撹拌しながら、ブロモアセチルクロリド
1.90gを徐々に添加した。該反応液を油浴(60
℃)中にて3時間加熱撹拌した。反応液を室温に冷却
し、水で洗浄し有機層をエーテルで抽出した。エーテル
層を硫酸ナトリウムを乾燥した後、エーテルを留去して
得られた粘稠液体をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル)にて精製することにより、淡黄色粘稠液体2.3
1gを得た。
該化合物の赤外吸収スペクトルを測定したところ、31
00〜2800cm−1に炭素−水素結合に基づく吸収、
1670cm−1にアミドのカルボニル結合に基づく強い
吸収等を示した。
また質量スペクトルを測定したところ、m/e326、3
28に分子イオンM +1に対応するピーク、m/e24
6にM −Brに対応するピーク等を示した。 H−核磁気共鳴スペクトル(δ;ppm:テトラメチル
シラン基準、重クロロホルム溶媒)を測定した。その解
析結果は次の通りであった。
その元素分析値は、C55.18%、H6.23%、N
4.28%であり、組成式C1520NBrO(3
26.24)に対する計算値C55.23%、H6.1
8%、N4.29%、によく一致した。
上記の結果から、単離生成物がN−〔1−フェニル)−
2,2−(ジメチル)エテニル〕−N−ブロモアセト−
2′−メトキシエチルアミドであることが明らかとなっ
た。収率は71%であった。該化合物の化合物NO.を4
とする。
合成例5 合成例1〜4において記述した同様な方法にて種々のハ
ロアセトアミド化合物を合成した。合成したハロアセト
アミド化合物のNO.、態様、物性(沸点又は融点)、赤
外吸収スペクトル(ir)における特性吸収値、及び元
素分析値を第1表に記載した。なお表中の およびYは下記式の およびYに対応するものである。
次に、本発明の除草剤組成物の配合例及び実施例を示
す。尚、配合例及び実施例中、N−置換−ハロアセトア
ミドは合成例中の化合物番号〔(1)〜(56)〕で表わ
し、スルホニル尿素誘導体は下記の記号(〔A〕〜〔E〕
で表わした。
配合例 1 化合物(A)2重量部、化合物(31)8重量部、界面活性剤
ソルボール800A〔東邦化学工業(株)商標〕1.5
重量部、界面活性剤データジエント60〔ライオン油脂
(株)商標〕1.5重量部およびジークライト87重量
部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
配合例 2 化合物(A)4重量部、化合物(41)16重量部、界面活性
剤ソルポールSM100〔東邦化学工業(株)商標〕1
0重量部およびキシレン70重量部をよく混合して乳剤
を得た。
配合例 3 化合物(A)0.15重量部、化合物(35)0.75重
量部、ジオクチルサクシネート3重量部、トリポリリン
酸ソーダ3重量部、ベントナイト30重量部およびタル
ク63.1重量部をよく混合粉砕し、水を加えて混練し
た後造粒乾燥し、14〜32メッシュに整粒して粒剤を
得た。
配合例 4 ベントナイト40重量部、タルク55重量部、およびト
リポリリン酸ソーダ5重量部を粉砕混合し、加水、混練
後造粒乾燥し、活性成分を含まない粒状物を作る。この
粒状物99.1重量部に化合物(A)を1.15重量部、
化合物(3)を0.75重量部を含浸させ粒剤を得た。
実施例 1 5000分の1アール相当のワグナーポットに加水混練
した水田土壌を充填し、土壌表層にノビエ、タマガヤツ
リ、ホタルイおよびコナギ、アゼナ、キカシグサ等の広
葉雑草種子を播種し、ウリカワ、ミズガヤツリの塊茎を
埋め込んだ。さらに2.5葉期の稲苗(品種名:アキニ
シキ)を2cmの深さに3本1株値とした。その後、約3
cmの湛水条件とし、20〜25℃のガラス室内で育成
し、稲移植7日後(ノビエが約1葉期の時期)に、配合
例1に準じて調製した水和剤を水に希釈し所定量滴下処
理した。その後ガラス室内で育成し、薬剤処理後21日
目に除草効果および水稲におよぼす薬害を調査した。そ
の結果は第2表に示した。
除草効果 0 ……抑草率 0〜 9% 1 ……抑草率 10〜29% 2 ……抑草率 30〜49% 3 ……抑草率 50〜69% 4 ……抑草率 70〜89% 5 ……抑草率 90〜100% 移植イネ薬害 − ……正常 ± ……僅小害 + ……小害 ++ ……中害 本発明による有効成分であるハロアセトアミド化合物と
スルホニル尿素誘導体との組合わせによる相乗作用を
S.R.Colbyが提案した方法(weeds,15
巻、20〜22頁)によってさらに明らかにする。該方
法は除草剤の処理効果の尺度として雑草生育量の対無処
理区%比をとり解析するものである。
すなわち、除草剤Sをa(g/10a)用いて単独処理した
ときの抑草率の実測値がQa(%)、除草剤Tをb(g/10a)
用いて単独処理したときの抑草率の実測値がQb(%)
であるとき、除草剤Sを用いてa(g/10a)と除草剤Tを
b(g/10a)用いて混合剤として処理する場合の抑草率の
期待値Qe(%)を次式 により算出し、該期待値Qeと実測値Qo(%)とを比
較したQe値がQo値よりも大きいとき組合わせによる
除草活性は相乗作用を示すということができる。上記の
方法によって実施例1で得られた結果を参考にして有効
成分であるハロアセトアミド化合物とスルホニル尿素誘
導体との除草効果の相乗性を調べ、その結果を第3表に
示した。第3表によって本発明の除草剤組成物は大きい
相乗作用により各除草剤単独では得られない顕著な優れ
た除草活性を示すことが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47:36) (A01N 37/18 47:36) (A01N 37/20 47:36) (A01N 37/22 47:36)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (ただし、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
    アルコキシ基、又はフェノキシ基を示し、RおよびR
    は同種または異種の水素原子、又はアルキル基を示
    し、Rはアルキル基、アルケニル基、アルコキシアル
    キル基、アルケニルオキシアルキル基、或いは非置換ま
    たは置換基としてアルキル基、アルコキシ基又はハロゲ
    ン原子を有するフェニル基を示し、Yは塩素原子、又は
    臭素原子を示す。)で表わされるN−置換−ハロアセト
    アミド化合物と、 一般式 (但し、式中R及びRは同種又は異種のハロゲン原
    子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R10は水素
    原子を示し、R11、R12及びR13は同種又は異種
    の水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシカ
    ルボニル基を示し、Yはメチレン基を示し、Zは窒素原
    子又はメチン基を示し、nは0又は1を示す。) で表わされるスルホニル尿素誘導体とを有効成分とする
    ことを特徴とする除草剤組成物。
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