JPH06154334A - カテーテル - Google Patents
カテーテルInfo
- Publication number
- JPH06154334A JPH06154334A JP43A JP31011392A JPH06154334A JP H06154334 A JPH06154334 A JP H06154334A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 31011392 A JP31011392 A JP 31011392A JP H06154334 A JPH06154334 A JP H06154334A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- catheter
- synthetic resin
- longitudinal direction
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腰が強く、薄肉で、平滑性にすぐれたカテー
テルを提供することを目的とする。 【構成】 可撓性を有する合成樹脂中空管(1)と、そ
の長手方向にほぼ全長に亘って埋没された直線状の金属
線2(ピアノ線、ステンレス鋼線、加工硬化型Ni−T
i合金線)とを必須要素として構成したもの。又、合成
樹脂にはレントゲン線不透過物質を混入する。
テルを提供することを目的とする。 【構成】 可撓性を有する合成樹脂中空管(1)と、そ
の長手方向にほぼ全長に亘って埋没された直線状の金属
線2(ピアノ線、ステンレス鋼線、加工硬化型Ni−T
i合金線)とを必須要素として構成したもの。又、合成
樹脂にはレントゲン線不透過物質を混入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査あるいは治療用と
して用いる医療用カテーテルに関する。
して用いる医療用カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】カテーテルは、例えばガイドワイヤに導
かれて血管等の体腔内に挿入され、その先端の方向を制
御されつつ目的の部位に到達させ、ガイドワイヤを抜去
後、エックス線造影剤の注入による検査あるいはカテー
テルを通じての治療を行う目的に使用される。
かれて血管等の体腔内に挿入され、その先端の方向を制
御されつつ目的の部位に到達させ、ガイドワイヤを抜去
後、エックス線造影剤の注入による検査あるいはカテー
テルを通じての治療を行う目的に使用される。
【0003】このような使用目的に対してカテーテルに
要望される性質としては、押し込むとき十分腰が強く座
屈しにくいこと(腰の強さ)、内外面が平滑で、血液、
薬剤等に対する抵抗の少ないこと(平滑面)、手元操作
により先端の向きを変えることが容易なこと(トルク伝
達性)、屈曲した血管等に応じて容易に撓むとともに拘
束が解除されると再び真直に戻ること(可撓性と復元
性)、曲げられても断面が偏平になりにくいこと(耐圧
潰性)、外径はできるだけ小さくして挿入し易く、又、
内径はできるだけ大きくして有効断面積を大とすること
(薄肉)、先端形状を用途に応じて成形し易いこと(先
端成形性)、エックス線により位置の確認が容易なこと
(エックス線不透過性)などが挙げられる。
要望される性質としては、押し込むとき十分腰が強く座
屈しにくいこと(腰の強さ)、内外面が平滑で、血液、
薬剤等に対する抵抗の少ないこと(平滑面)、手元操作
により先端の向きを変えることが容易なこと(トルク伝
達性)、屈曲した血管等に応じて容易に撓むとともに拘
束が解除されると再び真直に戻ること(可撓性と復元
性)、曲げられても断面が偏平になりにくいこと(耐圧
潰性)、外径はできるだけ小さくして挿入し易く、又、
内径はできるだけ大きくして有効断面積を大とすること
(薄肉)、先端形状を用途に応じて成形し易いこと(先
端成形性)、エックス線により位置の確認が容易なこと
(エックス線不透過性)などが挙げられる。
【0004】ところで、従来のカテーテルの典型的構造
は、図2に示すように合成樹脂の内層3と外層4との中
間に、ステンレス鋼の素線を数本から数十本、綾織りと
したメッシュ構造をもつ管状体5が埋没されている。
は、図2に示すように合成樹脂の内層3と外層4との中
間に、ステンレス鋼の素線を数本から数十本、綾織りと
したメッシュ構造をもつ管状体5が埋没されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に示したような構
造のカテーテルにおいて、素線は2重構造となっている
ため、管壁厚さの決定要因になっている。又、素線束と
素線束との間に樹脂が十分に充填されない場合、あるい
は樹脂の熱収縮が大き過ぎる場合などは、メッシュの存
在が判るような凹凸が表面に出易い。さらにメッシュを
構成する素線束は、多数本の素線を使用しているが、極
細(φ0.04〜0.08mm)のステンレス鋼線であ
るため、押込み力に対する腰の強さは低減され、大きな
軸荷重の下で管状体のよじれが発生し易くなる。
造のカテーテルにおいて、素線は2重構造となっている
ため、管壁厚さの決定要因になっている。又、素線束と
素線束との間に樹脂が十分に充填されない場合、あるい
は樹脂の熱収縮が大き過ぎる場合などは、メッシュの存
在が判るような凹凸が表面に出易い。さらにメッシュを
構成する素線束は、多数本の素線を使用しているが、極
細(φ0.04〜0.08mm)のステンレス鋼線であ
るため、押込み力に対する腰の強さは低減され、大きな
軸荷重の下で管状体のよじれが発生し易くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、可撓性を有する合成樹
脂から成る中空管と、該中空管の管壁内の長手方向にほ
ぼ全長に亘って埋設された直線状の金属線とを必須要素
として構成したカテーテルである。
解決するためになされたもので、可撓性を有する合成樹
脂から成る中空管と、該中空管の管壁内の長手方向にほ
ぼ全長に亘って埋設された直線状の金属線とを必須要素
として構成したカテーテルである。
【0007】図1は、その構造の一例で、4本の金属線
2が樹脂チューブ1の壁中に長手方向に埋没されてい
る。素線2の材質はピアノ線、ステンレス線、加工硬化
型Ni−Ti合金線のいずれかがよく、本数は1本以上
であればよい。金属線2の断面は丸でもよいが、樹脂チ
ューブの壁厚を薄くしたい場合は、楕円、平板状などを
用いれば効果的である。又、樹脂チューブ1にはエック
ス線不透過物質としてBaSO4等を混入する。
2が樹脂チューブ1の壁中に長手方向に埋没されてい
る。素線2の材質はピアノ線、ステンレス線、加工硬化
型Ni−Ti合金線のいずれかがよく、本数は1本以上
であればよい。金属線2の断面は丸でもよいが、樹脂チ
ューブの壁厚を薄くしたい場合は、楕円、平板状などを
用いれば効果的である。又、樹脂チューブ1にはエック
ス線不透過物質としてBaSO4等を混入する。
【0008】
【作用】このように、丸、楕円あるいは平板状断面の金
属線を1本以上、樹脂チューブの壁中に長手方向に埋没
させたカテーテルは次のような特徴を有する。
属線を1本以上、樹脂チューブの壁中に長手方向に埋没
させたカテーテルは次のような特徴を有する。
【0009】(1)金属線が長手方向に埋没されている
ので、押込む際の腰が強い(腰の強さ) (2)金属線の重なりがないので壁厚を小さくとれる。
金属線の断面を丸から楕円、平板と切換えることによ
り、壁厚はさらに小さくすることができる。(薄肉) (3)縦断面における金属線数密度の変化がないので、
内外面における長手方向の凹凸が発生せず、カテーテル
の挿入、血液、薬剤の流れに対する抵抗が少ない。(平
滑性) 以上の外、トルク伝達性、可撓性と復元性、耐圧潰性、
先端成形性、X線不透過性についての特性は従来材に匹
敵する。
ので、押込む際の腰が強い(腰の強さ) (2)金属線の重なりがないので壁厚を小さくとれる。
金属線の断面を丸から楕円、平板と切換えることによ
り、壁厚はさらに小さくすることができる。(薄肉) (3)縦断面における金属線数密度の変化がないので、
内外面における長手方向の凹凸が発生せず、カテーテル
の挿入、血液、薬剤の流れに対する抵抗が少ない。(平
滑性) 以上の外、トルク伝達性、可撓性と復元性、耐圧潰性、
先端成形性、X線不透過性についての特性は従来材に匹
敵する。
【0010】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を説明する。
【0011】実施例1 図1は押出機により製作したカテーテルの構造で、カテ
ーテルの外径1.67mm、内径1.20mmで、樹脂
中空管1としては、ナイロンエラストマー{商品名 ペ
バックス、三洋化成品(株)製}を基材として、これに
BaSO4を40%含有せしめたものを使用したが、素
材としてはポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの可撓性プラスチッ
クを用いることもできる。
ーテルの外径1.67mm、内径1.20mmで、樹脂
中空管1としては、ナイロンエラストマー{商品名 ペ
バックス、三洋化成品(株)製}を基材として、これに
BaSO4を40%含有せしめたものを使用したが、素
材としてはポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの可撓性プラスチッ
クを用いることもできる。
【0012】金属線2としては、直径0.15mmの加
工硬化型Ni,Ti合金線を用いたが、ピアノ線、ステ
ンレス鋼線など弾性金属材料からなる線を広く用いるこ
とができる。
工硬化型Ni,Ti合金線を用いたが、ピアノ線、ステ
ンレス鋼線など弾性金属材料からなる線を広く用いるこ
とができる。
【0013】このようにして得られたカテーテルチュー
ブは前述した使用特性を十分に兼ね備えたものである。
ブは前述した使用特性を十分に兼ね備えたものである。
【0014】実施例2 外径1.0mm、内径0.7mmの40%BaSO4含
有ナイロンエラストマー(商品名 ペバックス)の中空
管に、直径0.12mmの加工硬化型Ni−Ti合金線
を1本だけ長手方向に埋没させたカテーテルを押出し成
形により製作した。
有ナイロンエラストマー(商品名 ペバックス)の中空
管に、直径0.12mmの加工硬化型Ni−Ti合金線
を1本だけ長手方向に埋没させたカテーテルを押出し成
形により製作した。
【0015】このカテーテルは前述した使用特性を兼ね
備えたものである。
備えたものである。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、腰が強く、薄肉で、平
滑性にすぐれたカテーテルを得ることができる。
滑性にすぐれたカテーテルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルの一例の斜視図である。
【図2】従来のカテーテルの構造の説明図である。
1 樹脂中空管 2 金属線 3 内層 4 外層 5 管状体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】図1は、その構造の一例で、4本の金属線
2が樹脂チュ−ブ1の壁中に長手方向に埋没されてい
る。素線2の材質はピアノ線、ステンレス線、加工硬化
型あるいは超弾性型Ni−Ti合金線のいずれかがよ
く、本数は1本以上であればよい。金属線2の断面は丸
でもよいが、樹脂チュ−ブの壁厚を薄くしたい場合は、
楕円、平板状などを用いれば効果的である。又、樹脂チ
ュ−ブ1にはエックス線不透過物質としてBaSO4等
を混入する。
2が樹脂チュ−ブ1の壁中に長手方向に埋没されてい
る。素線2の材質はピアノ線、ステンレス線、加工硬化
型あるいは超弾性型Ni−Ti合金線のいずれかがよ
く、本数は1本以上であればよい。金属線2の断面は丸
でもよいが、樹脂チュ−ブの壁厚を薄くしたい場合は、
楕円、平板状などを用いれば効果的である。又、樹脂チ
ュ−ブ1にはエックス線不透過物質としてBaSO4等
を混入する。
Claims (4)
- 【請求項1】 可撓性を有する合成樹脂から成る中空管
と、該中空管の管壁内の長手方向にほぼ全長に亘って埋
設された直線状の金属線とを必須要素として構成したこ
とを特徴とするカテーテル。 - 【請求項2】 合成樹脂にエックス線不透過物質を混入
せしめた請求項1記載のカテーテル。 - 【請求項3】 金属線の材質がピアノ線、ステンレス鋼
線、加工硬化型Ni−Ti合金線である請求項1又は2
記載のカテーテル。 - 【請求項4】 金属線の数が1本以上である請求項1な
いし3のいずれかに記載のカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06154334A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06154334A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | カテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06154334A true JPH06154334A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18001338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP43A Pending JPH06154334A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | カテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06154334A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6503353B1 (en) | 1996-05-13 | 2003-01-07 | Schneider (Usa) Inc. | Method for making a catheter |
JP2008264104A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Hirakawa Hewtech Corp | カテーテル用チューブの製造方法 |
CN112516434A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 临沂市兴华医用器材有限公司 | 一种麻醉导管 |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP43A patent/JPH06154334A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6503353B1 (en) | 1996-05-13 | 2003-01-07 | Schneider (Usa) Inc. | Method for making a catheter |
JP2008264104A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Hirakawa Hewtech Corp | カテーテル用チューブの製造方法 |
CN112516434A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 临沂市兴华医用器材有限公司 | 一种麻醉导管 |
CN112516434B (zh) * | 2020-11-30 | 2022-04-22 | 临沂市兴华医用器材有限公司 | 一种麻醉导管 |
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