JPH06154321A - シリンジポンプ - Google Patents

シリンジポンプ

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JPH06154321A
JPH06154321A JP4318075A JP31807592A JPH06154321A JP H06154321 A JPH06154321 A JP H06154321A JP 4318075 A JP4318075 A JP 4318075A JP 31807592 A JP31807592 A JP 31807592A JP H06154321 A JPH06154321 A JP H06154321A
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syringe
pusher
outer cylinder
gasket
pressing
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Toshihiro Fujinuma
敏弘 藤沼
Hiroyuki Okada
博之 岡田
Akio Sakai
昭夫 坂井
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Nippon Koden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作開始から短時間で液体を吐出させるシリ
ンジポンプを提供すること。 【構成】 シリンジ8を固定する固定手段7、駆動回路
5および駆動ユニット6から成りシリンジ8の押子81
を移動させる押圧手段、動作開始から所定時間までは押
子81を速く移動させその所定時間経過後は押子をゆっ
くりと移動させるように上記押圧手段を制御する制御部
1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンジを駆動して輸液
を行なうシリンジポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】シリンジは外筒とこの外筒内に設けられ
たガスケットとこのガスケットに一端を取付けられた押
子とから成っている。シリンジポンプはこのシリンジの
外筒を固定し、押子を定められた速度で移動させること
によりガスケットを外筒内で摺動させシリンジ内の液体
を定められた流速で吐出させる装置である。
【0003】従来、この種装置は動作を開始してから液
体を吐出するまで長時間を要していた。例えば1時間当
りの吐出量が数ml以下の設定では、動作開始後液体が
吐出されるまで数分から数10分を要していた。これ
は、動作開始直後においてシリンジの押子が移動しても
ガスケットの静止摩擦のためガスケット自体は移動せず
ガスケットの押子側のみが変形するだけでシリンジ内容
積は変化しないためである。
【0004】例えば押子を移動させるためにモータを用
いた場合、そのモータの回転速度と時間との関係を図4
の(a)に示し、シリンジから吐出する液体の量と時間
との関係を図5の曲線Aに示す。
【0005】このように従来のシリンジポンプは動作開
始後液体が吐出されるまでに長時間を要していたので、
例えば医療に用いた場合、シリンジ交換時や流量を変化
させた時直ちに液体が吐出せず患者の容体が悪化する等
の欠点を有していた。
【0006】また従来、このシリンジポンプを用いた輸
液システムにおいて注入ラインの途中で発生するつまり
(閉塞)の検出は、注入ラインの途中に設けたダイヤフ
ラムを利用した圧力センサで行なうか、シリンジの押子
を押す力を機械的に検出することにより行なっている。
前者すなわちダイヤフラムを利用したインラインセンサ
方法ではその検出セットをくり返し使用するためには洗
浄が必要でありその作業は煩雑であり、使い捨てとする
とそのセットが高価となるという欠点がある。いずれの
場合も器具のセッティングや操作が煩雑である。後者す
なわち機械的な検出方法では注入ライン中の圧力は同じ
であっても押子を押す力はシリンジの種類によって異な
るため1台のシリンジポンプで複数種のシリンジに対応
することが困難であった。
【0007】また従来のシリンジポンプではシリンジ内
の液体の残量の検出を押子が所定位置に至ったことを検
出することにより行ない、これにより液切れの予告ある
いは液切れの警報を行なっている。
【0008】しかし押子が所定位置に至ったときのシリ
ンジ内の液体の量はシリンジのメーカやサイズによって
異なるため液切れ予告または液切れ警告を発したときの
液体残量はシリンジによって異なるという欠点があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリンジポンプ
は動作開始後液体が吐出されるまでに長時間を要してい
た。また従来のシリンジポンプを用いた輸液システムに
おいて、つまりの発生を検出する装置は操作が煩雑であ
ったり、高価であったり、また種々のシリンジに対応す
ることができなかった。更に従来のシリンジポンプにお
いて液切れ予告、液切れ警告を発する場合、一台で種々
のシリンジの液切れ予告や液切れ警告を正確に行なうこ
とは困難であった。
【0010】本発明はこれら従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的は動作開始後短時間
で液体を所定の流速で吐出するシリンジポンプを提供す
ることであり、つまりの発生を簡単な操作で検出するこ
とができ、安価であり、1台で種々のシリンジのつまり
の発生を正確に検出することができるシリンジポンプを
提供することであり、更に1台で種々のシリンジの液切
れ警告や液切れ予告を正確に行なうことができるシリン
ジポンプを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の構成では、外筒と
この外筒内に設けられたガスケットとこのガスケットに
一端を取付けられた押子とから成るシリンジの前記外筒
を固定する固定手段と、この固定手段に前記外筒を固定
された前記シリンジの前記押子をその他端側から前記一
端側の方向へ移動させて前記ガスケットを押圧する押圧
手段と、押圧開始時から所定時間内は前記押子を所定速
度よりも速く移動させ前記所定時間経過後は前記押子を
前記所定速度で移動させるように前記押圧手段を制御す
る制御手段とを具備している。
【0012】第2の構成では、第1の構成における固定
手段および押圧手段と、シリンジの押子がそのガスケッ
トから受ける力に応じた信号を出力する力検出手段と、
この力検出手段の出力信号値と基準値とを比較する比較
手段と、押圧開始後前記比較手段による比較において前
記出力信号値が前記基準値を超えるまでは前記押子を所
定速度よりも速く移動させ前記出力信号値が前記基準値
を超えた後は前記押子を前記所定速度で移動させるよう
に前記押圧手段を制御する制御手段とを具備している。
【0013】第3の構成では、第2の構成における固定
手段、押圧手段および力検出手段と、シリンジメーカお
よびシリンジサイズを指示する指示手段と、この指示手
段が指示したシリンジメーカおよびシリンジサイズに応
じて基準値または前記力検出手段の出力信号値を変化さ
せその基準値とその出力信号値とを比較する比較手段
と、この比較手段による比較結果においてその出力信号
値がその基準値を超えたときにつまり発生に対応した処
理を行なうつまり処理手段とを具備している。
【0014】第4の構成では、第3の構成における固定
手段、押圧手段および指示手段と、シリンジの押子が所
定位置に至ったことを検出する位置検出手段と、前記指
示手段が指示するシリンジメーカおよびシリンジサイズ
に応じた定数を求める定数決定手段と、前記位置検出手
段により前記押子が前記所定位置に至ったことが検出さ
れるとその時以後前記定数決定手段が決定した定数に基
づいて所定時間毎に前記シリンジ内の液体の量を計算す
る計算手段と、この計算手段の計算結果と所定値とを比
較する比較手段と、この比較手段による比較結果におい
て計算結果が所定値以下となったときに液切れに対応す
る処理を行なう液切れ処理手段とを具備している。
【0015】
【作用】第1の構成によれば、押子は押圧手段による押
圧の開始から所定時間内は所定速度よりも速く移動し、
所定時間経過後は所定速度で移動する。このため、この
シリンジポンプでは押子が押圧され始めてから短時間で
ガスケットを静止状態から移動状態にすることができ、
短時間でシリンジ内の液体は吐出され始め、以後その液
体は一定の流量で吐出される。
【0016】第2の構成によれば、押子は押圧手段によ
る押圧の開始から力検出手段の出力信号値が基準値を超
えるまでは所定速度より速く移動し、所定時間経過後は
所定速度で移動する。このため上記構成の作用と同様、
このシリンジポンプでは動作開始から短時間でシリンジ
内の液体は吐出され始め、以後その液体は一定の流量で
吐出される。
【0017】第3の構成によれば、シリンジメーカおよ
びシリンジサイズに応じて力検出手段の出力信号値また
は基準値は変化し、その出力信号値がその基準値を超え
たときにつまり処理手段はつまり発生に対応した処理を
行なう。このため複数種のシリンジのいずれを用いた場
合であっても正確に輸液システムのつまり発生を検出
し、そのつまり発生に対応できる。
【0018】第4の構成によれば、シリンジメーカおよ
びシリンジサイズにより定数が決定される。押子が所定
位置に至ったとき以後、シリンジ内の液体の量がその定
数に基づいて計算され、その計算結果が所定値以下とな
ると液切れに対応する処理が行なわれる。このため複数
種のシリンジのいずれを用いた場合であっても正確に液
切れに対処できる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の全体構成を示
す図である。本装置は制御部1、表示器2、指示部3、
シリンジサイズ検出器4、駆動回路5、駆動ユニット6
および固定手段7から成っている。制御部1は中央処理
装置(以下CPU)11、ROM12、RAM13から
成っている。CPU11は、指示部3およびシリンジサ
イズ検出器4から与えられるデータに基づいてROM1
2およびRAM13との間でデータの授受を行ない、R
OM12に格納されたプログラムを実行する回路であ
る。
【0020】表示器2はCPU11から与えられるデー
タを表示するものである。
【0021】指示部3は、メーカ名を設定するメーカ設
定スイッチ31、単位時間当りの流量を設定する流量設
定スイッチ32および本装置の動作のスタート/ストッ
プを指示するスタート/ストップスイッチ33から成
る。これら各スイッチによる指示はCPU11に至るよ
うにされている。
【0022】シリンジサイズ検出器4は固定手段7によ
って固定されたシリンジ8の外筒82の径を検出するも
のである。その検出は、例えばシリンジ8の外筒82を
保持するレバーの角度を検出することにより行なう。
【0023】駆動回路5はCPU11の制御に応じて駆
動ユニット6を駆動する回路である。
【0024】駆動ユニット6は、モータ61とシリンジ
8の押子81を押圧する押圧部材63とモータ61の回
転を押圧部材63の直線運動に変換する移動機構62と
から成る。移動機構62は更にギヤ64と棒状部材65
とから成る。ギヤ64はモータ61の回転を減速させて
棒状部材65に伝達するものである。棒状部材65の周
面はねじが設けられており、このねじは押圧部材63に
設けられたねじと螺合している。押圧部材63は棒状部
材65の長手方向を軸とする回転を阻止されており、棒
状部材65が回転するとその棒状部材65の長手方向に
移動するようになっている。押圧部材63は押子81を
介してシリンジ81内のガスケット83を押圧する。
【0025】モータ61は例えばパルスモータであり、
与えられるパルスのインターバルで回転速度が決定され
る。
【0026】固定手段7はシリンジ8の外筒82を所定
の位置に固定する手段である。
【0027】前述のROM12には図2のフローチャー
トに示すプログラムが格納されている。次に図2のフロ
ーチャートを参照して本実施例装置の動作を説明する。
【0028】まずオペレータは電源をオンにし、固定手
段7によりシリンジ8を固定し、メーカ設定スイッチ3
1を操作してそのシリンジ8のメーカを設定し、流量設
定スイッチ32を操作して流量を設定する。これにより
CPU8は設定されたメーカ、流量を読込み(ステップ
101、102)、シリンジサイズ検出器4からのサイ
ズデータを読込む(ステップ103)。次にオペレータ
がスタート/ストップスイッチ33を操作してスタート
を指示するとCPU11はこれを受けて(ステップ10
4)、設定されたメーカ、検出されたサイズより第1の
パルスインターバルをROM12から読込む(ステップ
105)。ここでROM12には図3に示すテーブルが
格納されており、CPU11はこの中から1つのインタ
ーバルを選択して読込む。次にCPU11は選択した第
1のパルスインターバルに応じた速度で160msの間
モータ61を回転させる(ステップ106)。
【0029】次にCPU11は上記設定されたメーカ、
上記検出されたサイズと流量設定スイッチ32により設
定された流量に基づいて第2のパルスインターバルを決
定する(ステップ107)。次にCPU11はこの第2
のパルスインターバルに応じた速度でモータ61を回転
させる(ステップ108)。この回転はスタート/スト
ップスイッチ33からストップの指示があるまで行な
う。
【0030】この実施例によれば動作開始から160m
s間は第1のパルスインターバルのパルスでモータ61
は回転し、以後第2のパルスインターバルのパルスでモ
ータ61は回転する。第1のパルスインターバルは第2
のパルスインターバルに比べ、きわめて短く決定されて
いる。例えば第2のパルスインターバルは、そのパルス
でモータ61を駆動した場合液体の吐出量が0.1ml
/hとなるものであり、第1のパルスインターバルは、
そのパルスでモータ61を駆動した場合液体の吐出量が
150ml/h(長時間継続して駆動した場合)となる
ものである。
【0031】従ってこの実施例によれば、押子81はス
タートとなると(ステップ104)、以後160ms
間、速く移動してガスケット83を押圧する。この16
0ms間はガスケット83の押子81側は押圧されて変
形するが、ガスケット83の吐出口側は変形せず、その
ままの状態である。160msを経過するとガスケット
83は押子81の押圧力に屈して全体が移動開始とな
る。このときはモータ61は第2のパルスインターバル
のパルスで駆動されているので、ゆっくりと移動する。
【0032】本実施例におけるモータ回転速度と時間と
の関係を図4の(b)に示し、シリンジ8からの液体の
吐出量(積算値)と時間との関係を図5の曲線Bて示
す。図5の曲線Cは理想の吐出量を示すものであるが、
従来装置による曲線Aに比べ曲線Bはきわめて理想に近
い。
【0033】本実施例によればステップモータを用いた
ので回転速度の制御を正確に行なうことができる。更に
本実施例ではシリンジのサイズだけでなくメーカも考慮
してパルスインターバルを決定している。これは同じサ
イズでもメーカによって外筒とガスケットの間の摩擦係
数が異なるためである。従って本実施例によれば更に正
確に吐出量の制御を行なうことができる。
【0034】次に本発明の第2の実施例を説明する。本
実施例装置は起動改善機能、つまり検出機能のいずれを
も備えているものである。図6に本実施例の全体構成を
示す。この図に示すように本実施例は第1の実施例の構
成に、つまりセンサ21、このつまりセンサ21の出力
を増幅する増幅器22、この増幅器22の出力をCPU
11の制御により減衰させて出力する減衰器23、基準
電圧を発生する基準電圧回路25、この基準電圧回路2
5から発生した基準電圧と減衰器23の出力とを比較し
その結果をCPU11に出力する比較器24とを付加し
た構成となっている。つまりセンサ21は、シリンジ8
のガスケット83から押子81、部材63を介して移動
機構62に与えられる力を検出するストレインゲージで
ある。
【0035】図7に棒状部材65の一端側周辺の拡大図
を示す。この図に示すように棒状部材65の一端は基台
66の貫通孔に設けられた管状部材69に挿入されてい
る。つまりセンサ21は、ねじ67により基台66に取
付けられている。棒状部材65の一端は鋼球70を介し
てセンサ21を押圧する状態となっている。
【0036】本実施例のROM12には図8のフローチ
ャートに示すプログラムが格納されている。
【0037】図8を参照して本実施例の動作を説明す
る。ステップ201から205までは図2に示した第1
の実施例のステップ101から105までの処理と同じ
である。
【0038】次のステップ206においてCPU11は
読込んだ第1のパルスインターバルに応じた速度でモー
タ61を回転させる。
【0039】次にCPU11は設定されたメーカ、検出
されたサイズから第1の減衰率を求め、それを減衰器2
3に設定する(ステップ207)。例えばガスケットと
外筒の間の摩擦力が大きいシリンジの場合、その減衰率
を大きく設定し、ガスケットと外筒との間の摩擦力が小
さいシリンジの場合、その減衰率を小さく設定する。
【0040】次にCPU11は減衰器23の出力が基準
電圧より大きいかを判断する(ステップ208)。この
判断は比較器24の出力に基づいて行なわれる。
【0041】CPU11はステップ208でNOと判断
すれば、モータ駆動を開始してから1秒以上経過したか
を判断する(ステップ209)。CPU11はステップ
209でNOと判断すればステップ208に戻る。CP
U11はステップ209でYESと判断すれば図示せぬ
音声発生装置によりアラーム音を発生させ、モータ61
の回転を停止させる(ステップ211)。
【0042】CPU11はステップ208でYESと判
断すれば上記設定されたメーカ、上記検出されたサイズ
と流量設定スイッチ32により設定された流量に基づい
て第2のパルスインターバルを決定する(ステップ21
0)。次にCPU11は決定した第2のパルスインター
バルに応じた速度でモータ61を回転させる(ステップ
212)。ここにおいても第1のパルスインターバルと
第2のパルスインターバルとの関係は第1の実施例にお
けるその関係と同じであり、第1のパルスインターバル
の方がきわめて短い。
【0043】次にCPU11は設定されたメーカ、検出
されたサイズから第2の減衰率を求め、それを減衰器2
3に設定する(ステップ213)。ここにおいてもガス
ケットと外筒の間の摩擦力が大きいシリンジの場合、そ
の減衰率を大きく設定し、ガスケットと外筒の間の摩擦
力が小さいシリンジの場合、その減衰率を小さく設定す
る。
【0044】次にCPU11は比較器24の出力に基づ
いて減衰器23の出力が基準電圧より大きいかを判断す
る(ステップ214)。
【0045】CPU11はステップ214でNOと判断
すればステップ214に戻り、YESと判断すればステ
ップ215に進み、図示せぬ音声発生装置によりアラー
ム音を発生させ、モータ61の回転を停止させる。
【0046】本実施例では起動時においてモータの高速
回転が所定時間以上継続するとアラーム音を発生させ、
モータを停止させるようにした。このようにすれば液体
がオーバーフローとなることを防止でき、装置がセッテ
ィング不良のままで動作継続という事態を回避すること
ができる。
【0047】起動時における押子がガスケットから受け
る力(押圧力)と時間との関係を図9の(a)に示し、
シリンジからの液体の吐出量と時間との関係を図9の
(b)に示す。各図において曲線Aが本実施例装置の特
性を示し、曲線Bが従来の装置の特性を示す。
【0048】本実施例においてCPU11はシリンジの
メーカ、サイズに応じて減衰器23の減衰率を変化させ
て増幅器22の出力を変え、この出力と基準電圧とを比
較するようにした。これに対し、減衰器23は設けず、
シリンジのメーカ、サイズに応じて基準電圧を変化さ
せ、この基準電圧と増幅器22の出力とを比較器24に
比較させるようにしても良い。また同様に減衰器23は
設けず、シリンジのメーカ、サイズに応じて増幅器22
の増幅率を変化させ、この増幅器22の出力と一定の基
準電圧とを比較器24に比較させるようにしても良い。
【0049】次に本発明の第3の実施例を説明する。図
10に本実施例の全体構成を示す。この図に示すように
本実施例は第1の実施例の構成に、液切れセンサ90を
付加した構成となっている。この液切れセンサ90は棒
状部材65に対し所定の位置に設けられており、押圧部
材63と一体に設けられた検出用舌片92の先端部が前
記所定位置に至ったことを検出するとその旨の信号をC
PU11に出力するものである。液切れセンサ90は、
例えば光源およびフォトセンサで構成される。この場合
その位置検出は検出用舌片92が光源からの光を遮断し
たか否かを検出することにより行なわれる。本実施例で
はROM12には図11のフローチャートに示すプログ
ラムが格納されている。
【0050】図11を参照して本実施例の動作を説明す
る。ステップ301からステップ304までは図2に示
した第1の実施例のステップ101からステップ104
までの処理と同じである。次のステップ305において
CPU11は設定されたメーカ、検出されたサイズより
モータ61が1パルスで回転したときの吐出量Pを読込
む。ここでROM12には複数種のメーカ、サイズとこ
れらに対応した1パルス分の吐出量とから成るテーブル
が格納されており、CPU11はこの中から1つの吐出
量を選択する。
【0051】次にCPU11は上記メーカ、サイズより
パルスインターバルを決定する(ステップ306)。次
にCPU11は決定したパルスインターバルに応じた速
度でモータ61を回転させる(ステップ307)。
【0052】次にCPU11は液切れセンサはオン状態
かオフ状態かを判断する(ステップ308)。すなわち
CPU11は押圧部材65または押子81が所定位置に
至った(オン状態)か、否(オフ状態)かを判断する。
この判断はオン状態となるまで行ない、オン状態となっ
たと判断するとCPU11は上記メーカ、サイズより液
切れ定数Kを読込む(ステップ309)。ここでROM
12には図12に示すような複数種のメーカ、サイズと
これらに対応した定数Kから成るテーブルが格納されて
おり、CPU11はこの中から1つの定数Kを選択す
る。ここでKは液切れセンサ90がオンとなったときに
おけるシリンジ8内の液体の量(残量)である。
【0053】次にCPU11はモータ61が1パルスの
回転を行なうとそのときのシリンジ内の液体の残量を、
ステップ305で求めた吐出量Pとステップ309で読
込んだ定数Kを基にして計算する(ステップ310)。
すなわちCPU11はKn =Kn-1 −Pを計算する。こ
こでKn は液切れセンサ90がオンとなってからn個目
のパルスがモータ61に与えられたときの残量であり、
o =K(上記選択された定数)である。
【0054】次にCPU11はKn ≦0.2かを判断し
(ステップ311)、YESと判断すればモータ61を
停止させ(ステップ312)、液切れ警報のアラーム音
を図示せぬ音声発生装置より発生させ、かつ、その旨を
表示器2に表示させる(ステップ313)。CPU11
はステップ311でNOと判断すればKn ≦1.0かを
判断し(ステップ314)、ここでNOと判断すればス
テップ310に戻る。CPU11はステップ314でY
ESと判断すればステップ315に進み、液切れ予告の
アラーム音を図示せぬ音声発生装置より発生させ、か
つ、その旨を表示器2に表示させる。ステップ311に
おける数値0.2、ステップ314における数値1.0
は一例であり、例えばステップ311においてその数値
は0または0になる少し手前の他の値であっても良い。
【0055】本実施例においてセンサがオンとなってか
ら液切れとなるまでの処理と液体の残量との関係を図1
3に示す。
【0056】
【発明の効果】本発明の第1の構成および第2の構成に
よれば動作開始後、短時間で液体を吐出させることがで
きる。
【0057】本発明の第3の構成によれば、あらゆる種
類のシリンジに対して正確につまり発生を検出し、それ
に対する処理を行なうことができる。またつまり発生検
出のための装置の設定や操作が簡単である。
【0058】本発明の第4の構成によれば、あらゆる種
類のシリンジに対して正確に液切れ予告、液切れ警告を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
図。
【図3】本発明の第1の実施例のROMに格納されたデ
ータの一部の概念図。
【図4】本発明の第1の実施例の装置および従来の装置
のモータの回転速度と時間との関係を示す図。
【図5】本発明の第1の実施例の装置および従来の装置
の吐出量と時間との関係を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例の全体構成を示す図。
【図7】本発明の第2の実施例の一部の拡大図。
【図8】本発明の第2の実施例の動作を説明するための
図。
【図9】本発明の第2の実施例の動作を説明するための
図。
【図10】本発明の第3の実施例の全体構成を示す図。
【図11】本発明の第3の実施例の動作を説明するため
の図。
【図12】本発明の第3の実施例のROMに格納された
データの一部を示す概念図。
【図13】本発明の第3の実施例の動作を説明するため
の図。
【符号の説明】
1 制御部 2 表示器 3 指示部 4 シリンジサイ
ズ検出器 5 駆動回路 6 駆動ユニット 7 固定手段 21 つまりセン
サ 24 比較器 25 基準電圧回
路 90 液切れセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒とこの外筒内に設けられたガスケッ
    トとこのガスケットに一端を取付けられた押子とから成
    るシリンジの前記外筒を固定する固定手段と、この固定
    手段に前記外筒を固定された前記シリンジの前記押子を
    その他端側から前記一端側の方向へ移動させて前記ガス
    ケットを押圧する押圧手段と、押圧開始時から所定時間
    内は前記押子を所定速度よりも速く移動させ前記所定時
    間経過後は前記押子を前記所定速度で移動させるように
    前記押圧手段を制御する制御手段とを具備するシリンジ
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 外筒とこの外筒内に設けられたガスケッ
    トとこのガスケットに一端を取付けられた押子とから成
    るシリンジの前記外筒を固定する固定手段と、この固定
    手段に前記外筒を固定された前記シリンジの前記押子を
    その他端側から前記一端側の方向へ移動させて前記ガス
    ケットを押圧する押圧手段と、前記押子が前記ガスケッ
    トから受ける力に応じた信号を出力する力検出手段と、
    この力検出手段の出力信号値と基準値とを比較する比較
    手段と、押圧開始後前記比較手段による比較において前
    記出力信号値が前記基準値を超えるまでは前記押子を所
    定速度よりも速く移動させ前記出力信号値が前記基準値
    を超えた後は前記押子を前記所定速度で移動させるよう
    に前記押圧手段を制御する制御手段とを具備するシリン
    ジポンプ。
  3. 【請求項3】 外筒とこの外筒内に設けられたガスケッ
    トとこのガスケットに一端を取付けられた押子とから成
    るシリンジの前記外筒を固定する固定手段と、この固定
    手段に前記外筒を固定された前記シリンジの前記押子を
    その他端側から前記一端側の方向へ移動させて前記ガス
    ケットを押圧する押圧手段と、前記押子が前記ガスケッ
    トから受ける力に応じた信号を出力する力検出手段と、
    シリンジメーカおよびシリンジサイズを指示する指示手
    段と、この指示手段が指示したシリンジメーカおよびシ
    リンジサイズに応じて基準値または前記力検出手段の出
    力信号値を変化させその基準値とその出力信号値とを比
    較する比較手段と、この比較手段による比較結果におい
    てその出力信号値がその基準値を超えたときにつまり発
    生に対応した処理を行なうつまり処理手段とを具備する
    シリンジポンプ。
  4. 【請求項4】 外筒とこの外筒内に設けられたガスケッ
    トとこのガスケットに一端を取付けられた押子とから成
    るシリンジの前記外筒を固定する固定手段と、この固定
    手段に前記外筒を固定された前記シリンジの前記押子を
    その他端側から前記一端側の方向へ移動させて前記ガス
    ケットを押圧する押圧手段と、前記押子が所定位置に至
    ったことを検出する位置検出手段と、シリンジメーカお
    よびシリンジサイズを指示する指示手段と、この指示手
    段が指示するシリンジメーカおよびシリンジサイズに応
    じた定数を求める定数決定手段と、前記位置検出手段に
    より前記押子が前記所定位置に至ったことが検出される
    とその時以後前記定数決定手段が決定した定数に基づい
    て所定時間毎に前記シリンジ内の液体の量を計算する計
    算手段と、この計算手段の計算結果と所定値とを比較す
    る比較手段と、この比較手段による比較結果において計
    算結果が所定値以下となったときに液切れに対応する処
    理を行なう液切れ処理手段とを具備するシリンジポン
    プ。
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