JPH06153884A - 食品用鮮度保持剤 - Google Patents
食品用鮮度保持剤Info
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- JPH06153884A JPH06153884A JP34162492A JP34162492A JPH06153884A JP H06153884 A JPH06153884 A JP H06153884A JP 34162492 A JP34162492 A JP 34162492A JP 34162492 A JP34162492 A JP 34162492A JP H06153884 A JPH06153884 A JP H06153884A
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- Japan
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- food
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 柿の葉抽出物を含む鮮度保持剤であって、油
脂分や脂質の多い食品に対しても、その抗酸化特性を十
分に発揮することができる食品用鮮度保持剤を提供する
こと。 【構成】 柿の葉抽出物（フラボノイド類）とトコフェ
ロ−ル、又は柿の葉抽出物とトコフェロ−ル及び没食子
酸とを有効成分とすることを特徴とする。この鮮度保持
剤は、親水性又は親油性の乳化物に調製するのが好まし
い。
脂分や脂質の多い食品に対しても、その抗酸化特性を十
分に発揮することができる食品用鮮度保持剤を提供する
こと。 【構成】 柿の葉抽出物（フラボノイド類）とトコフェ
ロ−ル、又は柿の葉抽出物とトコフェロ−ル及び没食子
酸とを有効成分とすることを特徴とする。この鮮度保持
剤は、親水性又は親油性の乳化物に調製するのが好まし
い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には食品用の
鮮度保持剤に関するものであり、さらに特別には、柿の
葉抽出物（フラボノイド類）を有効成分の一つとする食
品用鮮度保持剤に関するものである。
鮮度保持剤に関するものであり、さらに特別には、柿の
葉抽出物（フラボノイド類）を有効成分の一つとする食
品用鮮度保持剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】食品の鮮度保持剤としては、例えばＢＨ
Ｔのように、抗酸化活性物質を化学反応により誘導体に
変換したものが多く使用されており、また、茶の葉抽出
物を主成分とする鮮度保持剤が一部で提案されている。
一般に多く使用されている化学合成による食品用の鮮度
保持剤は、強力な抗酸化作用により鮮度を保持させるも
のであるが、人工的に合成された物質の人体への蓄積に
よる副作用のおそれがある。他方、茶の葉抽出物を用い
た鮮度保持剤は前述のような副作用のおそれはないが、
相当高価であるため一部で使用されているに過ぎない。
このような状況に鑑み、発明者らは他の植物からの抽出
物を含む抗酸化物質について研究を重ねた結果、人体に
対する副作用の不安がなく、しかも比較的安価に提供で
きるものとして、柿の葉抽出物を含む鮮度保持剤（抗酸
化剤）を既に提案している（特願平３−１８３６９３
号）。この鮮度保持剤は、具体的には柿の葉抽出物に界
面活性剤を添加して乳化した親水性又は親油性の抗酸化
剤に調製したもの、あるいはこれに、必要に応じてクエ
ン酸，リンゴ酸又は酒石酸の一種若しくは二種以上を添
加したものであった。
Ｔのように、抗酸化活性物質を化学反応により誘導体に
変換したものが多く使用されており、また、茶の葉抽出
物を主成分とする鮮度保持剤が一部で提案されている。
一般に多く使用されている化学合成による食品用の鮮度
保持剤は、強力な抗酸化作用により鮮度を保持させるも
のであるが、人工的に合成された物質の人体への蓄積に
よる副作用のおそれがある。他方、茶の葉抽出物を用い
た鮮度保持剤は前述のような副作用のおそれはないが、
相当高価であるため一部で使用されているに過ぎない。
このような状況に鑑み、発明者らは他の植物からの抽出
物を含む抗酸化物質について研究を重ねた結果、人体に
対する副作用の不安がなく、しかも比較的安価に提供で
きるものとして、柿の葉抽出物を含む鮮度保持剤（抗酸
化剤）を既に提案している（特願平３−１８３６９３
号）。この鮮度保持剤は、具体的には柿の葉抽出物に界
面活性剤を添加して乳化した親水性又は親油性の抗酸化
剤に調製したもの、あるいはこれに、必要に応じてクエ
ン酸，リンゴ酸又は酒石酸の一種若しくは二種以上を添
加したものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】発明者らが既に開発し
た柿の葉抽出物を含む前述の鮮度保持剤は、副作用の不
安のない抗酸化作用によって顕著な効果を発揮するもの
であったが、対象とする食品の状態によっては、その抗
酸化特性が充分に発揮されない場合があった。すなわち
油脂分や脂質の多い食品、例えばアジ，サバその他の魚
類の干物等についてこの傾向が見られた。本発明の目的
は、柿の葉抽出物を含む鮮度保持剤であって、油脂分や
脂質の多い食品に対しても、その抗酸化特性を十分に発
揮することができる食品用鮮度保持剤を提供することに
ある。
た柿の葉抽出物を含む前述の鮮度保持剤は、副作用の不
安のない抗酸化作用によって顕著な効果を発揮するもの
であったが、対象とする食品の状態によっては、その抗
酸化特性が充分に発揮されない場合があった。すなわち
油脂分や脂質の多い食品、例えばアジ，サバその他の魚
類の干物等についてこの傾向が見られた。本発明の目的
は、柿の葉抽出物を含む鮮度保持剤であって、油脂分や
脂質の多い食品に対しても、その抗酸化特性を十分に発
揮することができる食品用鮮度保持剤を提供することに
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段及び作用】発明者らは、前
述の課題を解決するため、柿の葉抽出物と相乗作用を有
する物質について鋭意研究を重ねた結果、トコフェロ−
ルのみ又はトコフェロ−ルと没食子酸が、柿の葉抽出物
に対して顕著な相乗効果を発揮することを見出し、この
発明を完成したものである。この発明によれば、柿の葉
抽出物（フラボノイド類）と、トコフェロ−ルとを有効
成分とすることを特徴とする食品用鮮度保持剤が提供さ
れる。また、この発明の他の一つによれば、柿の葉抽出
物（フラボノイド類）と、トコフェロ−ルと、没食子酸
とを有効成分とすることを特徴とする食品用鮮度保持剤
が提供される。
述の課題を解決するため、柿の葉抽出物と相乗作用を有
する物質について鋭意研究を重ねた結果、トコフェロ−
ルのみ又はトコフェロ−ルと没食子酸が、柿の葉抽出物
に対して顕著な相乗効果を発揮することを見出し、この
発明を完成したものである。この発明によれば、柿の葉
抽出物（フラボノイド類）と、トコフェロ−ルとを有効
成分とすることを特徴とする食品用鮮度保持剤が提供さ
れる。また、この発明の他の一つによれば、柿の葉抽出
物（フラボノイド類）と、トコフェロ−ルと、没食子酸
とを有効成分とすることを特徴とする食品用鮮度保持剤
が提供される。
【０００５】この発明による鮮度保持剤は、その溶液中
に食品を浸漬させるか、その溶液を食品に塗布又は噴霧
するか、あるいはその粉末を食品にふりかけるなどの手
段で食品に接触させることにより、当該鮮度保持剤の抗
酸化作用によってその食品の鮮度を保持する。
に食品を浸漬させるか、その溶液を食品に塗布又は噴霧
するか、あるいはその粉末を食品にふりかけるなどの手
段で食品に接触させることにより、当該鮮度保持剤の抗
酸化作用によってその食品の鮮度を保持する。
【０００６】この発明の鮮度保持剤における主成分であ
る柿の葉抽出物は、使用する食品に対して問題がない限
り従来の公知の方法による抽出物、例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、アセトンのような水溶性の有機溶媒、水あ
るいはこれらの混合溶液による抽出物を使用することが
できる。
る柿の葉抽出物は、使用する食品に対して問題がない限
り従来の公知の方法による抽出物、例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、アセトンのような水溶性の有機溶媒、水あ
るいはこれらの混合溶液による抽出物を使用することが
できる。
【０００７】この発明の鮮度保持剤は、親水性又は親油
性の乳化物に調製されているのが使用上の便利のために
好ましい。親油性の乳化物に調製された鮮度保持剤を製
造するには、柿の葉抽出物とトコフェロ−ルの混合物、
又は柿の葉抽出物，トコフェロ−ル及び没食子酸の混合
物に界面活性剤を適量加える。あるいは、柿の葉抽出物
に界面活性剤を適量加えて乳化した親油性の抗酸化剤を
調製し、これにトコフェロ−ル又はトコフェロ−ルと没
食子酸とを添加混合する。また、親水性の乳化物に調製
された鮮度保持剤を製造するには、前述のように製造さ
れた親油性の鮮度保持剤に親水性の乳化剤を添加する。
性の乳化物に調製されているのが使用上の便利のために
好ましい。親油性の乳化物に調製された鮮度保持剤を製
造するには、柿の葉抽出物とトコフェロ−ルの混合物、
又は柿の葉抽出物，トコフェロ−ル及び没食子酸の混合
物に界面活性剤を適量加える。あるいは、柿の葉抽出物
に界面活性剤を適量加えて乳化した親油性の抗酸化剤を
調製し、これにトコフェロ−ル又はトコフェロ−ルと没
食子酸とを添加混合する。また、親水性の乳化物に調製
された鮮度保持剤を製造するには、前述のように製造さ
れた親油性の鮮度保持剤に親水性の乳化剤を添加する。
【０００８】界面活性剤としては、例えば市販の各種グ
リセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ−ル脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレン
グリコ−ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
ット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル、ポリオキシエチレンフェニルエ−テル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、レシチンなどの界面活性剤の一種又は二種以上を使
用することができる。
リセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ−ル脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレン
グリコ−ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
ット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル、ポリオキシエチレンフェニルエ−テル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、レシチンなどの界面活性剤の一種又は二種以上を使
用することができる。
【０００９】親水性乳化剤としては、例えば各種カルボ
ン酸塩、各種スルホン酸塩、各種硫酸エステル塩、リン
酸エステル塩などのアニオン系乳化剤、例えば各種エ−
テル型活性剤、各種エステル型活性剤、各種のエ−テル
エステル型活性剤を使用することができる。
ン酸塩、各種スルホン酸塩、各種硫酸エステル塩、リン
酸エステル塩などのアニオン系乳化剤、例えば各種エ−
テル型活性剤、各種エステル型活性剤、各種のエ−テル
エステル型活性剤を使用することができる。
【００１０】前述のような鮮度保持剤には、クエン酸、
リンゴ酸又は酒石酸の一種若しくは二種以上を適当量添
加することによって、より安定で抗酸化特性の高い鮮度
保持剤を製造することができる。
リンゴ酸又は酒石酸の一種若しくは二種以上を適当量添
加することによって、より安定で抗酸化特性の高い鮮度
保持剤を製造することができる。
【００１１】この発明による鮮度保持剤において、その
有効成分である柿の葉抽出物，相乗剤としてのトコフェ
ロ−ル及び没食子酸は、いずれもその含有量による副作
用のおそれがないので、それらの含有比率は特に限定す
る必要はなく、対象とする食品の種類や状態，使用する
季節その他の諸条件によって適宜設定すればよい。
有効成分である柿の葉抽出物，相乗剤としてのトコフェ
ロ−ル及び没食子酸は、いずれもその含有量による副作
用のおそれがないので、それらの含有比率は特に限定す
る必要はなく、対象とする食品の種類や状態，使用する
季節その他の諸条件によって適宜設定すればよい。
【００１２】
【実施例】以下この発明による食品用鮮度保持剤の好ま
しい実施例を説明するが、この発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
しい実施例を説明するが、この発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
【００１３】実施例−１ 乾燥した柿の葉を局法の定める流エキスの製法に準じて
抽出し、これを蒸発濃縮した柿の葉抽出物を得、この柿
の葉抽出物１０ｇ，親水性のトコフェロ−ル乳化液（市
販の天然ビタミンＥ、理研ビタミン社製の「理研Ｅ乳剤
−２０」を使用），没食子酸５ｇ，クエン酸２ｇを５０
％グリセリン水溶液に溶かし、これをさらに蒸留水で希
釈して、次のような成分比率の乳化した親水性の鮮度保
持剤を製造した。この鮮度保持剤をサンプルＥＸ−１と
する。 ＥＸ−１．柿の葉流エキス・・・・・１０重量％ クエン酸・・・・・・・・・２重量％ ビタミンＥ・・・・・・・・２重量％ 没食子酸・・・・・・・・・５重量％ 溶媒（乳化液及び水）・・・残部
抽出し、これを蒸発濃縮した柿の葉抽出物を得、この柿
の葉抽出物１０ｇ，親水性のトコフェロ−ル乳化液（市
販の天然ビタミンＥ、理研ビタミン社製の「理研Ｅ乳剤
−２０」を使用），没食子酸５ｇ，クエン酸２ｇを５０
％グリセリン水溶液に溶かし、これをさらに蒸留水で希
釈して、次のような成分比率の乳化した親水性の鮮度保
持剤を製造した。この鮮度保持剤をサンプルＥＸ−１と
する。 ＥＸ−１．柿の葉流エキス・・・・・１０重量％ クエン酸・・・・・・・・・２重量％ ビタミンＥ・・・・・・・・２重量％ 没食子酸・・・・・・・・・５重量％ 溶媒（乳化液及び水）・・・残部
【００１４】実施例−２ 実施例−１と同様に柿の葉抽出物を得、実施例−１にお
ける没食子酸を除いて、次のような成分比率の親水性の
鮮度保持剤を製造した。これをサンプルＥＸ−２とす
る。 ＥＸ−２．柿の葉流エキス・・・・・１０重量％ クエン酸・・・・・・・・・２重量％ ビタミンＥ・・・・・・・１０重量％ 乳化液及び水・・・・・・・残部
ける没食子酸を除いて、次のような成分比率の親水性の
鮮度保持剤を製造した。これをサンプルＥＸ−２とす
る。 ＥＸ−２．柿の葉流エキス・・・・・１０重量％ クエン酸・・・・・・・・・２重量％ ビタミンＥ・・・・・・・１０重量％ 乳化液及び水・・・・・・・残部
【００１５】試験例−１ 実施例−１とほぼ同様な要領により、柿の葉流エキス１
０重量％，クエン酸２重量％，没食子酸２重量％，溶媒
残部とする比較例サンプルＥＸ−３と、柿の葉流エキス
１０重量％，クエン酸２重量％，溶媒残部とする比較例
サンプルＥＸ−４とを調製した。新鮮なアジの内蔵及び
鰓を取り除いて背開きした後、充分水洗して１２％食塩
水に３０分間浸漬し、再び水洗，水切りして検体とし
た。この検体５匹づつをサンプルＥＸ−１〜４の各１重
量％水溶液に３０分間浸漬し、天日乾燥後ポリエチレン
製ラップに包み、冷蔵庫内に保存し、それぞれの検体に
ついて肉質の赤色の色調，つや，臭いの変化を経時的に
観察した。１０日経過後の観察結果は表−１のとおりで
あった。なお、表−１において、保存初期の状態と変化
がない場合を「良好」とし、不良ではないが保存初期と
比べてやや劣る場合を「ほぼ良好」とし、ほぼ良好な場
合よりやや劣る場合を「やや不良」と評価した。
０重量％，クエン酸２重量％，没食子酸２重量％，溶媒
残部とする比較例サンプルＥＸ−３と、柿の葉流エキス
１０重量％，クエン酸２重量％，溶媒残部とする比較例
サンプルＥＸ−４とを調製した。新鮮なアジの内蔵及び
鰓を取り除いて背開きした後、充分水洗して１２％食塩
水に３０分間浸漬し、再び水洗，水切りして検体とし
た。この検体５匹づつをサンプルＥＸ−１〜４の各１重
量％水溶液に３０分間浸漬し、天日乾燥後ポリエチレン
製ラップに包み、冷蔵庫内に保存し、それぞれの検体に
ついて肉質の赤色の色調，つや，臭いの変化を経時的に
観察した。１０日経過後の観察結果は表−１のとおりで
あった。なお、表−１において、保存初期の状態と変化
がない場合を「良好」とし、不良ではないが保存初期と
比べてやや劣る場合を「ほぼ良好」とし、ほぼ良好な場
合よりやや劣る場合を「やや不良」と評価した。
【００１６】 表−１ （サンプルNo. ）（赤色の色調） （つや） （臭い） ＥＸ−１ 良好 良好 良好 ＥＸ−２ 良好 良好 良好 ＥＸ−３ ほぼ良好 ほぼ良好 良好 ＥＸ−４ やや不良 やや不良 不良
【００１７】試験例−２ 試験例−１とほぼ同様に、新鮮なサバの内蔵及び鰓を取
り除いて背開きし、水洗，水切りして検体とした。この
検体５匹づつをサンプルＥＸ−１〜４の各１重量％水溶
液に１０分間浸漬後、水切りし、表面に食塩をふりかけ
てトレイに入れ、ポリエチレン製ラップに包んで冷蔵庫
内に保存し、それぞれの検体について肉質の赤色の色
調，臭いの変化を経時的に観察した。９日経過後の観察
結果は表−２のとおりであった。なお、評価の基準は表
−１に準ずる。
り除いて背開きし、水洗，水切りして検体とした。この
検体５匹づつをサンプルＥＸ−１〜４の各１重量％水溶
液に１０分間浸漬後、水切りし、表面に食塩をふりかけ
てトレイに入れ、ポリエチレン製ラップに包んで冷蔵庫
内に保存し、それぞれの検体について肉質の赤色の色
調，臭いの変化を経時的に観察した。９日経過後の観察
結果は表−２のとおりであった。なお、評価の基準は表
−１に準ずる。
【００１８】表−２ （サンプルNo. ）（赤色の色調） （臭い） ＥＸ−１ 良好 良好 ＥＸ−２ 良好 良好 ＥＸ−３ やや不良 良好 ＥＸ−４ やや不良 良好
【００１９】各試験例から明らかなように、実施例−１
及び実施例−２のサンプルＥＸ−１とＥＸ−２は、他の
サンプルＥＸ−３，ＥＸ−４と比較した場合いずれも鮮
度の保持状態が良好であった。また、保存時間が長くな
るほど他のサンプルとの鮮度保持効果の違いが顕著にな
る傾向を示した。
及び実施例−２のサンプルＥＸ−１とＥＸ−２は、他の
サンプルＥＸ−３，ＥＸ−４と比較した場合いずれも鮮
度の保持状態が良好であった。また、保存時間が長くな
るほど他のサンプルとの鮮度保持効果の違いが顕著にな
る傾向を示した。
【００２０】実施例−３ 乾燥した柿の葉を室温下、メタノ−ルで抽出し、４０℃
で減圧下濃縮して柿の葉抽出物を得、次いでホモジナイ
ザーのガラス容器中で柿の葉抽出物３ｇとクエン酸２
ｇ，没食子酸４ｇを蒸留水３mlに懸濁させ、８０℃の水
浴中で溶解した。これにヘキサグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステル（ＮＩＫＫＯＬ社製ＨＥＸＡＧＬＹＮ
ＰＲ−１５，ＨＬＢ．３）７ｇ，大豆油９ｇ，トコフェ
ロ−ル（市販の親油性ビタミンＥ乳液を使用）２ｇを加
え、毎分9000回転で２分間攪拌して乳化を行い、柿の葉
抽出物１０重量％，クエン酸２重量％，トコフェロ−ル
２重量％，没食子酸４重量％を含む親油性の鮮度保持剤
を製造した。
で減圧下濃縮して柿の葉抽出物を得、次いでホモジナイ
ザーのガラス容器中で柿の葉抽出物３ｇとクエン酸２
ｇ，没食子酸４ｇを蒸留水３mlに懸濁させ、８０℃の水
浴中で溶解した。これにヘキサグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステル（ＮＩＫＫＯＬ社製ＨＥＸＡＧＬＹＮ
ＰＲ−１５，ＨＬＢ．３）７ｇ，大豆油９ｇ，トコフェ
ロ−ル（市販の親油性ビタミンＥ乳液を使用）２ｇを加
え、毎分9000回転で２分間攪拌して乳化を行い、柿の葉
抽出物１０重量％，クエン酸２重量％，トコフェロ−ル
２重量％，没食子酸４重量％を含む親油性の鮮度保持剤
を製造した。
【００２１】実施例−４ 実施例−３とほぼ同様な要領により、柿の葉抽出物１０
重量％，クエン酸３重量％，トコフェロ−ル５重量％を
含む親油性の鮮度保持剤を製造した。
重量％，クエン酸３重量％，トコフェロ−ル５重量％を
含む親油性の鮮度保持剤を製造した。
【００２２】実施例−３，４の鮮度保持剤について、試
験例−１，２と同様な試験を行ったところ、ほぼ同様な
結果を得た。
験例−１，２と同様な試験を行ったところ、ほぼ同様な
結果を得た。
【００２３】
【発明の効果】この発明による食品用鮮度保持剤は、柿
の葉抽出物とトコフェロ−ル、又は柿の葉抽出物とトコ
フェロ−ル及び没食子酸との相乗作用により、食品の状
態に影響を受けずに、すなわち、油脂分や脂質の多い食
品についてもより一層鮮度保持の効果を発揮する。
の葉抽出物とトコフェロ−ル、又は柿の葉抽出物とトコ
フェロ−ル及び没食子酸との相乗作用により、食品の状
態に影響を受けずに、すなわち、油脂分や脂質の多い食
品についてもより一層鮮度保持の効果を発揮する。
Claims (3)
- 【請求項１】 柿の葉抽出物（フラボノイド類）と、ト
コフェロ−ルとを有効成分とすることを特徴とする、食
品用鮮度保持剤。 - 【請求項２】 柿の葉抽出物（フラボノイド類）と、ト
コフェロ−ルと、没食子酸とを有効成分とすることを特
徴とする、食品用鮮度保持剤。 - 【請求項３】 親水性又は親油性の乳化物に調製され
た、請求項１又は２に記載の食品用鮮度保持剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34162492A JPH06153884A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 食品用鮮度保持剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34162492A JPH06153884A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 食品用鮮度保持剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06153884A true JPH06153884A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18347531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34162492A Pending JPH06153884A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 食品用鮮度保持剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06153884A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0758641A1 (en) | 1995-08-11 | 1997-02-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | A fatty acid esters composition of a polyglycerine, a process for the preparation thereof, a process for the preparation of a highly-purified fatty esters composition of a polyglycerine, a highly-purified fatty esters composition of a polyglycerine, an additive for food-stuffs, a resin composition, and a composition for cosmetics or detergents |
| GB2312622A (en) * | 1996-05-03 | 1997-11-05 | Haitai Confectionery Company L | Deodorizing agents containing plant extracts as the effective ingredient |
| JP2001226278A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-08-21 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 抗男性ホルモン剤 |
| JP2003524427A (ja) * | 2000-03-03 | 2003-08-19 | シトラス・センセーション・プロプライエタリー・リミテッド | 果物および野菜の保存剤 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP34162492A patent/JPH06153884A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0758641A1 (en) | 1995-08-11 | 1997-02-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | A fatty acid esters composition of a polyglycerine, a process for the preparation thereof, a process for the preparation of a highly-purified fatty esters composition of a polyglycerine, a highly-purified fatty esters composition of a polyglycerine, an additive for food-stuffs, a resin composition, and a composition for cosmetics or detergents |
| GB2312622A (en) * | 1996-05-03 | 1997-11-05 | Haitai Confectionery Company L | Deodorizing agents containing plant extracts as the effective ingredient |
| JP2001226278A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-08-21 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 抗男性ホルモン剤 |
| JP4585073B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2010-11-24 | 丸善製薬株式会社 | 抗男性ホルモン剤、養毛化粧料、前立腺肥大抑制剤、外用剤及び飲食品 |
| JP2003524427A (ja) * | 2000-03-03 | 2003-08-19 | シトラス・センセーション・プロプライエタリー・リミテッド | 果物および野菜の保存剤 |
| EP1272042A4 (en) * | 2000-03-03 | 2006-08-23 | Citrus Sensation Pty Ltd | FRUIT AND VEGETABLE PRESERVATIVE |
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