JPH06153800A - チューイング性菓子 - Google Patents

チューイング性菓子

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JPH06153800A
JPH06153800A JP4335159A JP33515992A JPH06153800A JP H06153800 A JPH06153800 A JP H06153800A JP 4335159 A JP4335159 A JP 4335159A JP 33515992 A JP33515992 A JP 33515992A JP H06153800 A JPH06153800 A JP H06153800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gelatin
confectionery
dough
chewing
tannin
Prior art date
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Pending
Application number
JP4335159A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kawasaki
健司 川崎
Yukari Tsukaguchi
ゆかり 塚口
Hiroshi Nakano
博 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゼラチン含有菓子生地1とタンニン含有菓子
生地2とを組み合わせてなるチューイング性菓子3。 【効果】 口中での咀嚼中、チューインガム様の弾力性
に富んだチューイング性を有し、かつ、その持続性に優
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口中で咀嚼したとき
に、溶解、消失しにくく、チューインガム様の弾力性の
あるチューイング性が長続きするチューイング性菓子に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、キャンディと呼ばれる菓子の種
類は、非常に多岐にわたっており、空気の含有率や飴生
地の煮詰め温度、素材の違いにより、タフィー、ドロッ
プ、キャラメル、ヌガー、グミゼリー、マシュマロ等各
種のキャンディとなる。これらキャンディを、例えば、
水分含有率により大別すると、ハードキャンディとソフ
トキャンディとに分類することができ、一般的には、水
分含有率が5重量%(以下、「%」と記す)未満のもの
をハードキャンディ、5%以上のものをソフトキャンデ
ィと呼んでいる。
【0003】伝統的なソフトキャンディとしては、前述
のキャラメル、ヌガー、マシュマロ等が挙げられるが、
近年、ソフトキャンディ特有の弾力性のある食感(いわ
ゆる、チューイング性)を更に強調し、チューインガム
の食感に近づけた、いわゆる、チューイングキャンディ
と呼ばれる菓子の市場が伸長している。上記チューイン
グキャンディは、ゼラチン、ペクチン、プルラン、澱粉
等水溶性の増粘剤又はゲル化剤の添加により、チューイ
ング性を付与しているものである。しかしながら、これ
ら増粘剤やゲル化剤は、いずれも水溶性であるため、咀
嚼中に口中の唾液や体温の熱により、咀嚼の比較的初期
の段階で溶解してしまい、チューインガムに比べてチュ
ーイング性の持続性が劣るのが実状であった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明者らは、このよ
うな事情に鑑み、上記チューイングキャンディのチュー
イング性の持続性の改良について検討するに当たり、ソ
フトキャンディの溶解性を遅延させるような素材を用い
れば、チューイング性の持続性を改良できるのではない
かと想起し、その素材として、ゼラチンとタンニンとを
反応させた不溶化ゼラチンに着目した。不溶化ゼラチン
は、特公昭47−15732号公報に記載されているよ
うに、チューインガムの歯への付着を防止することに用
いられたり、特開平2−291234号公報に記載され
ているように、不溶化ゼラチン中に、甘味料を内包させ
てチューインガムの甘味の持続性を改良するために用い
られたりすることが知られている。
【0005】そこで、この不溶化ゼラチンを、ソフトキ
ャンディに添加して溶解を遅延させることを試みた。し
かしながら、不溶化ゼラチンをソフトキャンディにその
まま添加しても、ゼラチンに由来する弾力性が失われ、
チューイング性が得られなかった。そして、更に検討を
重ねた結果、ゼラチンとタンニンとをそれぞれ別個の菓
子生地に配合し、この2つの菓子生地を、いっしょに口
中で咀嚼することにより混合し、ゼラチンの一部を徐々
にタンニンと反応させ、不溶化させるようにすると、チ
ューイング性を長く持続させることができることを見い
出し本発明を完成した。
【0006】本発明の目的は、口中での咀嚼中、チュー
インガム様の弾力性に富んだチューイング性を有し、か
つ、その持続性に優れたチューイング性菓子を提供する
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ゼラチン
含有チューインガム生地とタンニン含有チューインガム
生地とを組み合わせてなるチューイング性菓子によって
達成される。
【0008】次に、この発明を詳細に説明する。本発明
のチューイング性菓子は、ゼラチン含有菓子生地とタン
ニン含有菓子生地とを組み合わせてなるものである。
【0009】まず、本発明に用いられるゼラチンは、チ
ューイング性の保持という点から、ブルーム強度200
以上の弾性の強いゼラチンが望ましい。ここで、ブルー
ム強度とは、日本工業規格で定めるゼラチンのゼリー強
度を表す指標であり、数値が大きい程、ゼリー強度も大
きいことを意味する。
【0010】また、用いるゼラチンの量は、得られるチ
ューイング性菓子全体重量中の好ましくは0.5〜15
%、より好ましくは2〜10%となるように設定する。
ゼラチンの量が15%を超えると、食感がチューイング
性菓子と言えるものでなくなり、また、ゼラチン特有の
苦みが強くなり、菓子の風味を損なう傾向にある。逆
に、ゼラチン量が0.5%未満であると、菓子全体の弾
力性やチューイング性が不充分となり、本発明の目的と
する食感が得られない傾向にある。
【0011】また、本発明に用いられるタンニンとして
は、タンニン酸、没食子酸、コーヒー酸等が挙げられ、
そのいずれか1種又は2種以上を組み合わせて使用す
る。中でも、タンニン酸が風味の点で好適である。
【0012】その使用量は、得られるチューイング性菓
子全体重量中の好ましくは0.1〜15%、より好まし
くは0.5〜5%に設定する。タンニン量が15%を超
えると、菓子の渋みが増し、喫食に耐えないものとなる
傾向にある。逆に、使用量が0.1%未満になると、咀
嚼時のゼラチンとの反応が不充分となり、本発明の目的
とする食感が得られない傾向にある。
【0013】上記ゼラチンもしくはタンニンを、配合す
る菓子生地としては、ソフトキャンディ生地、グミゼリ
ー生地、餅生地、マシュマロ生地等が挙げられ、適宜使
用すればよい。また、その製造方法は、常法により行
い、混合時にゼラチンもしくはタンニンを添加し、それ
ぞれゼラチン含有菓子生地もしくはタンニン含有菓子生
地とすればよい。
【0014】次に、ゼラチン含有生地とタンニン含有生
地との組み合わせ形態は、例えば、図1に示すように、
一方の菓子生地で、他方の菓子生地を包含した形態が挙
げられる。図1に示す形態は、ゼラチン含有菓子生地1
で、タンニン含有菓子生地2を包含したものである。こ
の他、両者を2層以上の層状に重ねた形態にしてもよ
い。または、両者を別々のままで一包装形態としてお
き、喫食時に両者を同時に咀嚼するようにしてもよい。
また、ゼラチン含有菓子生地とタンニン含有菓子生地と
を接合一体化させる場合には、ゼラチン含有菓子生地と
タンニン含有菓子生地との間に、油脂層等を設け、接触
して反応が起こるのを抑えるようにしてもよい。
【0015】また、ゼラチン含有生地とタンニン含有生
地との組み合わせ比率は、ゼラチン、タンニンの量がそ
れぞれ上記範囲内となるようにすればよい。また、2種
以上の生地を接合一体化し、成形する方法としては、例
えば、バッチフォマー成形や押出成形等が挙げられる。
【0016】本発明においては、ゼラチンの溶解性を低
下させる手段として、タンニンとの不溶化反応を応用し
ているが、このゼラチンとタンニンとを始めから同一の
生地に配合し、完全にゼラチンを不溶化させてしまった
場合、喫食時、ゼラチンの溶解性自体は低下するもの
の、ゼラチン特有の弾力性は失われており、菓子全体の
チューイング性は消失している。したがって、ゼラチン
とタンニンとは、別々の菓子生地に配合しておくことが
肝要である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明のチューイング性
菓子は、ゼラチンとタンニンとがそれぞれ別個の菓子生
地に配合され、喫食時にこれらの菓子生地を口中にて咀
嚼、混合するため、ゼラチンがタンニンにより部分的に
反応、不溶化され、チューイング性が長続きするチュー
イング性菓子を得ることができる。また、製品の状態で
は、互いが反応して、菓子のチューイング性が失われる
ことはない。
【0018】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 (実施例1〜3)表1に示す組成にて、ゼラチン含有の
飴生地及びタンニン含有の飴生地をそれぞれ作成し、こ
れら2種の飴生地を、図1に示すような形状に、重量比
1:1にて組み合わせて成型、冷却してソフトキャンデ
ィを得た。
【0019】(比較例1)表2に示す組成で、ゼラチン
のみを含有した飴生地を調製し、その他は実施例と同様
に、成型、冷却して、ソフトキャンディを得た。
【0020】(比較例2)実施例1と同じ組成にて、ゼ
ラチン及びタンニンを同一の飴生地に配合した後、飴生
地を成型、冷却し、ソフトキャンディを得た。このよう
にして得られたソフトキャンディについて、専門パネラ
ー20名で評価を行った。その結果を表1、表2にあわ
せて示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】上記の結果より、実施例のソフトキャンデ
ィは、チューイング性の食感を有し、また、そのチュー
イング性が長続きする結果が得られた。一方、比較例1
のソフトキャンディは、喫食始めの食感は良好であった
が、その持続性はなかった。また、比較例2のソフトキ
ャンディは、硬く、チューイング性がなかった。
【0024】(実施例4)タンニン酸を没食子酸に同量
置換する他は、実施例1と同様にしてソフトキャンディ
を得た。その結果、チューイング性が略長続きし、食感
の良好なソフトキャンディが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューイング性菓子の一実施態様を示
す説明図。
【符号の説明】
1 ゼラチン含有菓子生地 2 タンニン含有菓子生地 3 チューイング性菓子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼラチン含有菓子生地とタンニン含有菓
    子生地とを組み合わせてなるチューイング性菓子。
JP4335159A 1992-11-19 1992-11-19 チューイング性菓子 Pending JPH06153800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4335159A JPH06153800A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 チューイング性菓子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4335159A JPH06153800A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 チューイング性菓子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06153800A true JPH06153800A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18285432

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4335159A Pending JPH06153800A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 チューイング性菓子

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JP (1) JPH06153800A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1056A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Sakuma Seika Kk クッキー類などを含有するソフトキャンディ及びその製造方法
US5843471A (en) * 1997-11-06 1998-12-01 Chaykin; Sterling Oral cleansing: methods and compositions

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1056A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Sakuma Seika Kk クッキー類などを含有するソフトキャンディ及びその製造方法
US5843471A (en) * 1997-11-06 1998-12-01 Chaykin; Sterling Oral cleansing: methods and compositions
US6090402A (en) * 1997-11-06 2000-07-18 Chaykin; Sterling Oral cleansing: methods and compositions

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