JPH0615267Y2 - 給湯器付き風呂釜 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、給湯器付き風呂釜に関し、特に、給湯用バー
ナと風呂用バーナとを共通の比例弁で制御する給湯器付
き風呂釜において、同時使用時に風呂側のドレンの発生
を防止できるようにした給湯器付き風呂釜に関する。

（従来の技術） 従来、給湯器付き風呂釜において、風呂使用時には風呂
用バーナの能力が固定され、かつ、風呂用熱交換器に入
水するポンプの能力が固定される一方、比例弁を風呂側
と給湯側とで共用するものがある。このような給湯器付
き風呂釜においては、風呂と給湯とを同時使用する場合
には、風呂用バーナの能力が給湯用バーナの能力に対応
して増減されることになり、入水温が低い時、同時使用
で風呂熱交換器の出湯温が上がらない時にはドレンが発
生するという問題が有る。

本考案は、上記の事情を考慮してなされたものであり、
給湯用バーナと風呂用バーナとを共通の比例弁で制御す
る給湯器付き風呂釜を前提とするものであり、風呂側の
入水温度と給湯側のガス量とに基づき前記入水温が所定
値よりも低く、かつ、風呂用バーナが所定の能力以下に
なる場合に風呂のポンプ流量を減少させるようにポンプ
を制御するポンプ制御手段を設けたことを特徴としてい
る。

（作用） この考案によれば、入水温が低く、同時使用で風呂熱交
換器の出湯温が上がらない時にはポンプの流量が減少さ
れるので、所定の風呂側湯温を得ることができ、ドレン
を無くすことができる。

（実施例） 以下、本考案を図例に基づき具体的に説明する。

第１図は本考案の一実施例の水回路及びガス回路の要部
を示す回路図であり、第２図は本考案の一実施例の制御
の要領を示す説明図である。第２図において、１は給湯
熱交換器、２は風呂熱交換器である。３はガス元電磁
弁、４は給湯と風呂の両バーナへのガス量を制御する比
例弁、５、６は給湯能力切換弁、７は風呂ガス弁であ
る。９は風呂循環回路に介在させたポンプ、１０は風呂
入水サーミスタである。１１、１２は給湯用バーナ、１
３は風呂用バーナである。１４はポンプ制御手段で、比
例弁４への出力と風呂入水サーミスタ１０からの出力を
入力し、ポンプの循環量を制御するものである。

この給湯器付き風呂釜においては、比例弁が給湯側と風
呂側とに共通しているので、第２図に示すように、同時
使用時の給湯用バーナ１１、１２の号数（給湯号数）と
風呂用バーナ１３の号数（風呂号数）とは一定の比例関
係に立つ。従って、同時使用時に給湯号数がＱＧ_１以下
の範囲、あるいは、８〜ＱＧ_２の範囲では、風呂号数が
所定値のＦＧ以下となり、ポンプ９の能力を固定してお
けば風呂熱交換器２の出湯温度がほとんど昇温しなくな
る。従って風呂入水サーミスタ１０で検出する温度も低
いままである。風呂入水温度が低く、かつ風呂号数が所
定値のＦＧ以下となる範囲でポンプ９の流量が一定量落
とされる。これにより、風呂熱交換器２の出湯温度が所
定値以上に昇温され、熱交換器のドレンの発生はなくな
る。

なお、ここでは、給湯側の号数に従って風呂側の号数を
判断するので、風呂の出湯サーミスタや水量センサを付
加する必要はない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案は、入水温が低く、同時使
用で風呂側熱交換器の出湯温が上がらない時にはポンプ
の流量が減少されるので風呂熱交換器の温度が上がり、
燃焼ガスが凝縮するドレンの発生がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体回路図、第２図は制御
の要領を示す説明図である。 １……給湯熱交換器 ２……風呂熱交換器 ４……比例弁 ９……ポンプ １０……風呂入水サーミスタ １１、１２……給湯用バーナ １３……風呂用バーナ １４……ポンプ制御手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】給湯熱交換器を加熱する給湯用バーナと、
   浴湯がポンプにて循環される風呂熱交換器を加熱する風
   呂用バーナとを共通の比例弁で制御する給湯器付き風呂
   釜であって、風呂熱交換器への入水温度を検出する風呂
   入水サーミスタの出力と比例弁の制御出力とを入力し、
   前記入水温が所定値よりも低く、かつ、風呂用バーナが
   所定の能力以下になる場合にポンプの流量を減少させる
   ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする給湯器付き風
   呂釜。