JPH06152561A - Tdma−tdd無線通信装置の送受信装置 - Google Patents

Tdma−tdd無線通信装置の送受信装置

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JPH06152561A
JPH06152561A JP4301366A JP30136692A JPH06152561A JP H06152561 A JPH06152561 A JP H06152561A JP 4301366 A JP4301366 A JP 4301366A JP 30136692 A JP30136692 A JP 30136692A JP H06152561 A JPH06152561 A JP H06152561A
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Hirofumi Takagi
広文 高木
Katsunori Hamada
克徳 濱田
Itaru Suzuki
格 鈴木
Yuichiro Inukai
裕一郎 犬飼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TDMA−TDD無線通信装置の送受信装置
において、試験装置を別途用意することなく各種試験を
行う。 【構成】 送信部からの出力信号を分岐して受信部に入
力させレベル測定や歪調整を行う。また、送信部の呼処
理試験を行うときは受信部を移動局に擬似させ、受信部
の呼処理試験を行うときは送信部を移動局に擬似させ
る。また、他の装置の呼処理動作確認のための試験信号
も発生する。 【効果】 基地局装置の無人化、小型化、低価格化が図
れる。移動局装置の自己診断機能が大幅な回路構成の変
更なしに実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル無線通信に利
用する。本発明はTDMA−TDD(Time Division Mul
tiple Access-Time Division Duplex)を用いた移動通信
方式に利用する。特に、事業所用コードレス電話方式に
利用するに適する。特に、TDMA−TDD無線通信装
置における送受信装置の試験技術に関する。
【0002】ここで、TDMA−TDD無線通信方式と
は、一つの基地局に割当てられた通信周波数のひとつを
その基地局およびその基地局と通信する複数の移動局が
共通に利用して時分割的にバースト信号を送受信する通
信方式をいう。
【0003】
【従来の技術】移動通信の基地局装置は、各市町村の電
話局などに設置され、保守作業者により常時管理されて
いる。また、電話局にある多くの試験装置を用いて監視
されている。
【0004】また、移動局装置は、自動車に搭載された
り、歩行者が携帯したりその移動形態はさまざまであ
り、定期的に専門業者により整備点検されている。
【0005】これらの基地局装置および移動局装置の送
信機の送信出力レベルを監視するためには、送信機パワ
ーアンプ出力を分岐し別途用意する検波器を通してコン
パレータにより閾値と比較する方法が用いられている。
【0006】また、送信機の送信歪を打ち消すために
は、送信機に対して送信機出力の歪検出専用受信機を用
意し、歪を検出した後にその歪を打ち消すために有効な
信号を生成して送信信号に付加している。
【0007】基地局装置の呼処理機能試験を行うには、
呼処理試験機能を持つ試験用移動機を別途用意して試験
している。このように各種の試験および監視を行うため
には、被試験装置に対して別途試験装置を用意すること
が必要である。
【0008】図10および図11を参照して従来例を説
明する。図10は従来例装置のブロック構成図である。
図11はTDMA−TDD通信方式を説明する図であ
る。図10に示すように、送信部1には交換機からの信
号をベースバンド信号に変換するベースバンド部3と、
このベースバンド信号により変調を行う変調器5と、こ
の変調された信号を高周波信号に変換し、増幅してアン
テナ16から出力する送信機6とが設けられている。
【0009】受信部2にはアンテナ16から入力される
高周波信号を受信する受信機11と、この受信機11の
出力信号を復調する復調器10と、この復調器10の出
力のべースバンド信号を交換機の信号に変換するベース
バンド部8とが設けられている。これらの試験監視を行
うためには、前述したような試験装置を別途用意する必
要がある。
【0010】図11に示すように、TDMA−TDD無
線通信方式は、基地局装置Bに割当てられた通信周波数
f1、f2、f3で移動局装置M1〜M6が時分割的に
バースト信号を送受信している。このような方式を時分
割ピンポン方式ともいう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の移動通
信端末の急激な増加に対応するため、基地局装置を小電
力化し、これをきわめて多数配置する計画が進められて
いる。例えば、ビルの各階に基地局装置を配置し、その
フロアに設置されているコードレス電話機を移動局とし
て構成する計画や、公衆電話ボックス毎に基地局装置を
配置し、狭いサービスエリアを多数設ける計画が進めら
れている。これにより周波数の有効利用をはかるもので
ある。
【0012】そのためには、基地局装置の無人化と小型
化が必要である。前述のように、多くの試験装置や監視
要員を配置するような基地局装置はこの要求には沿わな
いものである。
【0013】また、移動局装置においても業者による定
期的な点検整備だけでは異常の早期発見は期待できず、
小型化および軽量化を推進しながらも自己診断機能の追
加が要求されている。
【0014】本発明は、このような背景に行われたもの
であり試験装置を別途用意することなく各種試験を行う
ことができるTDMA−TDD無線通信装置の送受信装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線信号を送
信する送信部と、その無線信号と同一周波数の無線信号
を受信する受信部とを備えたTDMA−TDD無線通信
装置の送受信装置である。
【0016】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記送信部の出力を分岐して前記受信部に操作により結合
させる手段を備え、前記受信部は、この結合させる手段
を介して検出される前記送信部の出力信号レベルを測定
する手段を含むところにある。
【0017】前記受信部は、前記結合させる手段を介し
て前記送信部から送信された無線信号の歪を検出する手
段を含み、前記送信部は、この検出する手段の検出信号
に基づき歪を低減させる手段を含むことが望ましい。
【0018】前記送受信装置を基地局装置として適用す
る場合には、前記送信部の入力に基地局が移動局に対す
る呼処理プロトコルにしたがう試験信号を与える手段を
備え、前記受信部の出力に、前記結合させる手段を介し
て伝送されたこの試験信号を取込み移動局の呼処理を擬
似的に実行して前記送信部の良否を判定する手段と、前
記送信部の入力に移動局が基地局に対する呼処理プロト
コルにしたがう試験信号を与える手段を備え、前記受信
部の出力に前記結合させる手段を介して伝送されたこの
試験信号を取込み基地局の呼処理を実行してこの受信部
の良否を判定する手段とを備えることが望ましい。
【0019】さらに、前記送信部の入力に移動局が基地
局に対する発呼呼処理プロトコルにしたがう試験信号ま
たは基地局が移動局に対する着呼呼処理プロトコルにし
たがう着呼信号の送出を促す試験信号を与える手段を備
え、前記受信部の出力に、被試験基地局の送受信装置を
介して到来するこの試験信号を取込み移動局の発呼呼処
理または着呼呼処理を擬似的に実行してこの被試験基地
局の送受信装置の良否を判定する手段を備えることが望
ましい。
【0020】
【作用】送受信装置のモードを通常運転モードからレベ
ル測定モードに切替えると、試験機能付制御部が起動さ
れ、この試験機能付制御部の制御により、送信部の出力
信号は受信部に分岐され、レベル測定回路がそのレベル
を測定する。これにより送信部の最も基本的なパラメー
タである送信電力の測定ができる。
【0021】モードを歪調整モードに切替えると、試験
機能付制御部が起動され、この試験機能付制御部の制御
により、歪検出回路は、分岐入力され復調された送信部
の出力信号から歪を検出し、この検出結果を送信部に転
送する。送信部ではこの検出結果に基づき歪を打ち消す
ことができる信号を生成する。この信号は、送信部に入
力されてベースバンド信号に付加される。
【0022】モードを送信部呼処理試験モードに切替え
ると、試験機能付制御部が起動され、この試験機能付制
御部の制御により、送信部から基地局が移動局に対して
行う呼処理プロトコルにしたがう試験信号が送出され
る。このとき受信部は、分岐入力された送信部からの試
験信号を入力して擬似的に移動局として呼処理を実行す
る。試験機能付制御部は、送信部の呼処理プロトコルの
異常の有無を判定する。
【0023】モードを受信部呼処理試験モードに切替え
ると、試験機能付制御部が起動され、この試験機能付制
御部の制御により、送信部から移動局が基地局に対して
行う呼処理プロトコルにしたがう試験信号が送出され
る。このとき受信部は、分岐入力された送信部からの試
験信号を入力して送信部を移動局とみなして呼処理を実
行する。試験機能付制御部は、受信部の呼処理プロトコ
ルの異常の有無を判定する。
【0024】モードを他基地局発呼呼処理試験モードに
切替えると、試験機能付制御部が起動され、この試験機
能付制御部の制御により、送信部から移動局が基地局に
対する発呼呼処理プロトコルに従う試験信号が他の場所
にある被試験基地局装置に送信される。試験機能付制御
部に制御された受信部は、この被試験基地局からの無線
信号を受信し、移動局が行う発呼呼処理を実行する。試
験機能付制御部は、この結果から被試験基地局装置の異
常の有無を判定する。
【0025】モードを他基地局着呼呼処理試験モードに
切替えると、試験機能付制御部が起動され、この試験機
能付制御部の制御により、送信部から基地局が移動局に
対する着呼呼処理プロトコルに従う着呼信号の送出を他
の場所にある被試験基地局装置に促す試験信号が送信さ
れる。試験機能付制御部に制御された受信部は、この被
試験基地局からの無線信号を受信し、移動局が行う着呼
呼処理を実行する。試験機能付制御部は、この結果から
被試験基地局装置の異常の有無を判定する。
【0026】これにより、送受信装置の内部で送信信号
レベルの測定および歪の検出が行える。さらに、歪に関
してはそれを調整することができる。また、この送受信
装置を基地局装置として適用した場合には、自装置の送
信部および受信部の試験が行えるばかりでなく、他の基
地局装置の試験も行うことができる。
【0027】
【実施例】本発明実施例の構成を図1を参照して説明す
る。図1は本発明実施例のブロック構成図である。
【0028】本発明は、無線信号を送信する送信部1
と、その無線信号と同一周波数の無線信号を受信する受
信部2とを備えたTDMA−TDD無線通信装置の送受
信装置である。
【0029】ここで、本発明の特徴とするところは、送
信部1の出力を分岐して受信部2に操作により結合させ
る手段として分配合成部20を備え、受信部2は、この
分配合成部20を介して検出される送信部1の出力信号
レベルを測定する手段としてレベル測定回路14を含む
ところにある。
【0030】受信部2は、分配合成部20を介して送信
部1から送信された無線信号の歪を検出する手段として
歪検出回路9を含み、送信部1は、この歪検出回路9の
検出信号に基づき歪を低減させる手段として信号付加回
路4を含む構成である。
【0031】この送受信装置を移動通信の基地局装置と
して適用する場合には、送信部1の入力に基地局装置か
ら移動局に対する呼処理プロトコルにしたがう試験信号
または移動局から基地局に対する呼処理プロトコルにし
たがう試験信号を与える手段として試験信号送出部17
を備え、受信部2の出力に、分配合成部20を介して伝
送されたこの試験信号を取込み移動局の呼処理を擬似的
に実行して送信部1の良否を判定したり、または受信部
2で行われた基地局の呼処理動作の良否を判定する手段
として試験機能付制御部18を備える構成である。試験
機能付制御部18は、試験信号送出部17の試験信号送
出も制御している。
【0032】さらに、試験信号送出部17は、送信部1
の入力に移動局が基地局に対する発呼呼処理プロトコル
にしたがう試験信号または基地局が移動局に対する着呼
呼処理プロトコルにしたがう着呼信号の送出を促す試験
信号を与え、この試験信号を被試験基地局の送受信装置
にアンテナ16から送信し、試験機能付制御部18は、
受信部2の出力に、この被試験基地局の送受信装置を介
して到来するこの試験信号を取込み移動局の発呼呼処理
または着呼呼処理を擬似的に実行して前記被試験基地局
の送受信装置の良否を判定する。
【0033】これらの動作の切替えは、モード切替入力
端子22からのモード切替入力により切替えられる。本
発明実施例では、説明をわかりやすくするために、本発
明の送受信装置を基地局装置として適用する場合につい
て説明する。
【0034】次に、図2を参照して本発明実施例の通常
通信モードにおける移動局からの発呼動作を説明する。
図2は制御部13の動作を示すフローチャートである。
通常通信モードでは、制御部13のみが基地局装置を制
御している。受信部2が移動局のオフフックを移動局オ
フフック信号により検出すると(S1)、そのオフフッ
ク信号は出力端子21から交換機に出力され(S2)、
交換機から移動局に対し、発信音などの接続確認信号が
送信部1から送信される(S3)。交換機と移動局の間
に回線が設定され、呼処理および通話が実行される(S
4)。移動局のオンフックが検出されると(S5)、基
地局装置は交換機との接続を解放する(S6)。
【0035】次に、図3を参照して本発明実施例のレベ
ル測定モードにおける動作を説明する。図3はレベル測
定モードにおける試験機能付制御部18の動作を示すフ
ローチャートである。レベル測定モードでは制御部13
の他に、試験機能付制御部18が起動して各部を制御す
る。
【0036】分配合成部20が作動すると(S1)、ス
イッチ25および27が開放され、スイッチ26が閉結
される。送信部1の出力信号は分配器7で分岐され、減
衰器19を介して合成器12から受信部2に入力される
(S2)。この入力された出力信号の信号レベルを受信
機11に接続されたレベル測定回路14で測定する(S
3)。この測定結果は試験機能付制御部18に記憶され
た正常時の値と比較され(S4)、異常があれば警報出
力端子24から異常警報が出力される(S5)。
【0037】次に、図4を参照して本発明実施例の歪調
整モードにおける動作を説明する。図4は歪調整モード
における試験機能付制御部18の動作を示すフローチャ
ートである。歪調整モードでは制御部13の他に、試験
機能付制御部18が起動して各部を制御する。
【0038】分配合成部20が作動すると(S1)、ス
イッチ25および27が開放され、スイッチ26が閉結
される。送信部1の出力信号は分配器7で分岐され、減
衰器19を介して合成器12から受信部2に入力される
(S2)。この出力信号は復調器10で復調された後、
歪検出回路9に入力されて歪が検出される(S3)。こ
の検出結果は、送信部1の信号付加回路に転送される。
ここではこの歪を打ち消すことのできる信号が生成され
(S4)、ベースバンド信号に付加される(S5)。再
度、歪検出を行い(S6)、歪調整がなされたかが判定
され(S7)、歪が再び検出されれば、歪調整異常警報
が警報出力端子29から出力される(S8)。
【0039】次に、図5を参照して本発明実施例の送信
部呼処理試験モードにおける動作を説明する。図5は送
信部呼処理試験モードにおける試験機能付制御部18の
動作を示すフローチャートである。移動局呼処理試験モ
ードでは制御部13の他に、試験機能付制御部18が起
動して各部を制御する。
【0040】分配合成部20が作動すると(S1)、ス
イッチ25および27が開放され、スイッチ26が閉結
される。試験信号送出部17で基地局装置が移動局に対
する呼処理プロトコルにしたがう試験信号が生成される
(S2)。この試験信号は送信部1に入力される(S
3)。送信部1の出力信号は分配器7で分岐され、減衰
器19を介して合成器12から受信部2に入力される。
試験機能付制御部18は受信部2に入力された送信部1
の出力信号に基づき受信部2を擬似的に移動局として呼
処理を実行する(S4)。すなわち、実際の移動局に対
して行われる送信部1の呼処理動作を基地局装置内にお
いて受信部2を移動局に見立てて行う。
【0041】この結果から送信部1の呼処理動作の良否
を確認し、送信部1に異常があれば警報出力端子28か
ら警報を出力する(S6)。
【0042】次に、図6を参照して本発明実施例の受信
部呼処理試験モードにおける動作を説明する。図6は受
信部呼処理試験モードにおける試験機能付制御部18の
動作を示すフローチャートである。基地局呼処理試験モ
ードでは制御部13の他に、試験機能付制御部18が起
動して各部を制御する。
【0043】分配合成部20が作動すると(S1)、ス
イッチ25および27が開放され、スイッチ26が閉結
される。試験信号送出部17で移動局が基地局装置に対
する呼処理プロトコルにしたがう試験信号が生成される
(S2)。この試験信号は送信部1に入力される(S
3)。送信部1の出力信号は分配器7で分岐され、減衰
器19を介して合成器12から受信部2に入力される。
試験機能付制御部18は受信部2に入力された送信部1
の出力信号に基づき受信部2の呼処理を実行する(S
4)。すなわち、移動局から送信された呼に対する受信
部2の呼処理動作を基地局装置内において送信部1を移
動局に見立てて行う。
【0044】この結果から受信部2の呼処理動作の良否
を確認し、受信部2に異常があれば警報出力端子28か
ら警報を出力する(S6)。
【0045】次に、図7および図8を参照して本発明実
施例の他基地局装置に対する発呼呼処理試験モードにお
ける動作を説明する。図7は本発明実施例装置の基地局
装置30と他の基地局装置40との関係を示す図であ
る。図8は他基地局に対する発呼呼処理試験モードの動
作を示すフローチャートである。この動作は図7に示す
ように本発明実施例装置の基地局装置30以外の基地局
装置40の発呼呼処理を試験するためのモードである。
本モードに入ると、分配合成器20は動作せず、スイッ
チ25および27は閉結されたままであり、スイッチ2
6は開放されたままである。スイッチ15は、送信部1
から信号がアンテナ16に送信されるときは送信側へ切
替わり、受信部2が信号の受信待ちのときは受信側へ切
替わる。試験信号送出部17により生成された試験用同
期信号は、送信部1を介してアンテナ16より相手基地
局40に送信される(S1)。これにより、本発明実施
例装置の基地局装置30は、基地局装置40とTDMA
フレーム同期を確立する(S2)。
【0046】次に、試験信号送出部17で移動局が基地
局に対する発呼呼処理プロトコルに従う試験信号が生成
される(S3)。この試験信号は、送信部1に入力され
る。送信部1の出力信号は、アンテナ16より基地局装
置40に送信される(S4)。基地局装置40は、この
試験信号を受信し呼処理プロトコルにしたがって本発明
実施例装置の基地局装置30と信号の送受信を行う。す
なわち、基地局装置40は、本発明実施例装置の基地局
装置30をあたかも移動局であるかのようにして信号の
送受信を行う。
【0047】この結果から、基地局装置40の発呼呼処
理動作を良否を確認し(S5)、基地局装置40に異常
があれば警報出力端子28から警報を出力する(S
6)。
【0048】次に、図9を参照して本発明実施例装置の
他基地局装置に対する着呼呼処理試験モードにおける動
作を説明する。この動作は図7に示すように本発明実施
例装置の基地局装置30以外の基地局装置40の着呼呼
処理を試験するためのモードである。本モードに入る
と、分配合成器20は動作せず、スイッチ25および2
7は閉結されたままであり、スイッチ26は開放された
ままである。スイッチ15は、送信部1から信号がアン
テナ16に送信されるときは送信側へ切替わり、受信部
2が信号の受信待ちのときは受信側へ切替わる。試験信
号送出部17により生成された試験用同期信号は、送信
部1を介してアンテナ16より相手基地局40に送信さ
れる(S1)。これにより、本発明実施例装置の基地局
装置30は、基地局装置40とTDMAフレーム同期を
確立する(S2)。
【0049】次に、試験信号送出部17で基地局装置4
0に移動局に対する着呼呼処理プロトコルに従う着呼信
号の送出を促す試験信号が生成される(S3)。この試
験信号は、送信部1に入力される。送信部1の出力信号
は、アンテナ16より基地局装置40に送信される(S
4)。基地局装置40は、この試験信号を受信し移動局
に対する着呼呼処理プロトコルにしたがって本発明実施
例装置の基地局装置30と信号の送受信を行う。すなわ
ち、基地局装置40は本発明実施例装置の基地局装置3
0をあたかも移動局であるかのようにして信号の送受信
を行う。
【0050】この結果から、基地局装置40の着呼呼処
理動作の良否を確認し(S5)、基地局装置40に異常
があれば警報出力端子28から警報を出力する(S
6)。
【0051】本発明実施例は、本発明の送受信装置を基
地局装置として適用した場合について説明したが、移動
局装置として適用することもできる。
【0052】通常通信モード以外でも制御部13は並行
に動作しており、試験項目によっては通常通信を行いな
がら各種試験を行うことができる。
【0053】また、アンテナ切替スイッチ15を中立と
し、制御部13を停止させて試験のみ行うこともでき
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば試
験装置を別途用意することなく各種試験を行うことがで
きる。
【0055】これにより、本発明の送受信装置を基地局
装置として適用した場合には、基地局装置の無人化と小
型化が図れる。また、基地局装置コストも低減できる。
また、本発明の送受信装置を移動局装置として適用した
場合には、大幅な回路構成の変更なしに自己診断機能を
追加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック図。
【図2】通常通信モードにおける制御部の動作を示すフ
ローチャート。
【図3】レベル測定モードにおける試験機能付制御部の
動作を示すフローチャート。
【図4】歪調整モードにおける試験機能付制御部の動作
を示すフローチャート。
【図5】送信部呼処理試験モードにおける試験機能付制
御部の動作を示すフローチャート。
【図6】受信部呼処理試験モードにおける試験機能付制
御部の動作を示すフローチャート。
【図7】本発明実施例装置の基地局装置と他の基地局装
置との関係を示す図。
【図8】他基地局に対する発呼呼処理試験モードの動作
を示すフローチャート。
【図9】他基地局に対する着呼呼処理試験モードの動作
を示すフローチャート。
【図10】従来例装置のブロック構成図。
【図11】TDMA−TDD方式を説明する図。
【符号の説明】
1 送信部 2 受信部 3、8 ベースバンド部 4 信号付加回路 5 変調器 6 送信機 7 分配器 9 歪検出回路 10 復調器 11 受信機 12 合成器 13 制御部 14 レベル測定回路 15 アンテナ切替スイッチ 16 アンテナ 17 試験信号送出部 18 試験機能付制御部 19 減衰器 20 分配合成部 21 出力端子 22 モード切替入力端子 23 入力端子 24、28、29 警報出力端子 25、26、27 スイッチ 30、40、B 基地局装置 f1、f2、f3 通信周波数 M1〜M6 移動局装置
フロントページの続き (72)発明者 犬飼 裕一郎 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を送信する送信部と、その無線
    信号と同一周波数の無線信号を受信する受信部とを備え
    たTDMA−TDD無線通信装置の送受信装置におい
    て、 前記送信部の出力を分岐して前記受信部に操作により結
    合させる手段を備え、 前記受信部は、この結合させる手段を介して検出される
    前記送信部の出力信号レベルを測定する手段を含むこと
    を特徴とするTDMA−TDD無線通信装置の送受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受信部は、前記結合させる手段を介
    して前記送信部から送信された無線信号の歪を検出する
    手段を含み、 前記送信部は、この検出する手段の検出信号に基づき歪
    を低減させる手段を含む請求項1記載のTDMA−TD
    D無線通信装置の送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信部の入力に基地局が移動局に対
    する呼処理プロトコルにしたがう試験信号を与える手段
    を備え、 前記受信部の出力に、前記結合させる手段を介して伝送
    されたこの試験信号を取込み移動局の呼処理を擬似的に
    実行して前記送信部の良否を判定する手段を備えた請求
    項1または2記載のTDMA−TDD無線通信装置の送
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信部の入力に移動局が基地局に対
    する呼処理プロトコルにしたがう試験信号を与える手段
    を備え、 前記受信部の出力に前記結合させる手段を介して伝送さ
    れたこの試験信号を取込み基地局の呼処理を実行してこ
    の受信部の良否を判定する手段を備えた請求項1または
    2記載のTDMA−TDD無線通信装置の送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信部の入力に移動局が基地局に対
    する発呼呼処理プロトコルにしたがう試験信号を与える
    手段を備え、 前記受信部の出力に、被試験基地局の送受信装置を介し
    て到来するこの試験信号を取込み移動局の発呼呼処理を
    擬似的に実行してこの被試験基地局の送受信装置の良否
    を判定する手段を備えた請求項1または2記載のTDM
    A−TDD無線通信装置の送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記送信部の入力に被試験基地局の送受
    信装置が移動局に対する着呼呼処理プロトコルにしたが
    う着呼信号の送出を促す試験信号を与える手段を備え、 前記受信部の出力に、この被試験基地局の送受信装置を
    介して到来するこの試験信号を取込み移動局の着呼呼処
    理を擬似的に実行してこの被試験基地局の送受信装置の
    良否を判定する手段を備えた請求項1または2記載のT
    DMA−TDD無線通信装置の送受信装置。
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