JPH06152343A - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JPH06152343A
JPH06152343A JP4292383A JP29238392A JPH06152343A JP H06152343 A JPH06152343 A JP H06152343A JP 4292383 A JP4292383 A JP 4292383A JP 29238392 A JP29238392 A JP 29238392A JP H06152343 A JPH06152343 A JP H06152343A
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JP
Japan
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delay
delay circuit
circuit
transistor
circuits
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JP4292383A
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English (en)
Inventor
Koichi Murata
浩一 村田
Masanobu Ohata
正信 大畑
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成でディジタル信号により基本遅延回
路の遅延時間よりも高い遅延時間分解能を実現すること
ができる可変遅延回路を提供する。 【構成】トランジスタの対を含む差動対をそれぞれに有
するN個(N≧2)の遅延回路A〜遅延回路Nを備え、
該N個の遅延回路は、それぞれを個別に選択し得る選択
手段XS1〜XSNを有し、また、それぞれが負荷R
1、R2と電流源トランジスタXT1と被遅延信号入力
端子DinT、DinCおよび被遅延信号出力端子DoT、
DoCを相互に共有し、上記N個のうち少なくとも(N
−1)個の遅延回路の差動対は、当該遅延回路の遅延時
間を相互に異なるよう特徴付ける遅延手段を備え、か
つ、該遅延手段により、N個のうち任意の2つの遅延回
路の遅延時間の差をΔT、遅延時間の最も小さい遅延回
路の遅延時間をTKとするとき、ΔTはTKより小さいこ
ととする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置にお
ける可変遅延回路に係り、特に信号を入力してから出力
するまでの遅延時間をディジタル信号で高い分解能で制
御する可変遅延回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の可変遅延回路の基本構成を
示すブロック図である。同図において、可変遅延回路は
被遅延信号が入力される入力端子IN、遅延の単位とな
る複数の遅延回路(1〜4)、選択信号入力端子S1、
S2を有し、この選択信号の組合せにより遅延時間を選
択する選択回路、および遅延信号出力端子OUTにより
構成される。被遅延信号の通過する遅延回路の段数を選
択回路により選択することにより所望の遅延時間だけ遅
れた信号が出力端子OUTに出力される。ここで、各遅
延回路(1〜4)の遅延時間を等しくT0とし、選択回
路の遅延時間をT1とする。選択回路において端子D1
〜D4のいずれかに入力された信号を選択すると、入力
端子から出力端子までの遅延時間は各々T1+T0、T1
+2T0、T1+3T0、T1+4T0となり、遅延時間の
最小刻みである遅延時間分解能は各遅延回路の遅延時間
0となる。したがって、可変遅延回路の分解能を上げ
るためには各遅延回路の遅延時間の短縮つまり遅延回路
の高速化が不可欠となる。
【0003】図10は従来の単位遅延回路の一例を示す
回路図である。回路構成はGaAsMES-FETを用い
た低電力ソース結合FET論理回路(Low-Power Sou
rceCoupled FET Logic)(LSCFL)であり、
両相信号(極性が反対である真信号と補信号)で動作す
る回路である。回路はスイッチングトランジスタXT
1、XT2、電流源トランジスタXT3および負荷抵抗
R1、R2により構成される差動回路によりなるスイッ
チ部と、差動回路の出力端子であるトランジスタXT
1、XT2のドレイン端子にゲートが接続されたドレイ
ン接地のトランジスタXT4、XT6および電流源トラ
ンジスタXT5、XT7により構成されるソースフォロ
ア回路からなるソースフォロア部により構成される。真
信号入力端子DTにハイレベルが入力されると、トラン
ジスタXT1はオン状態となり抵抗R1に電流が流れ
る。一方、このとき補信号入力端子DCにはローレベル
が入力されておりトランジスタXT2はオフ状態である
ため抵抗R2には電流が流れない。従って、ソースフォ
ロア部を介して出力される信号は真信号出力端子QTに
はハイレベル、補信号出力端子QCにはローレベルが出
力される。入力端子DT、DCに入力された信号(両相
信号)が出力端子QT、QCに出力されるまでの時間が
上記の遅延時間T0に相当する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において遅延
時間分解能は各遅延回路の遅延時間T0で決まる。した
がって、可変遅延回路の分解能を上げるためには遅延回
路の高速化が不可欠となる。しかしながら、図10に示
すような遅延回路の高速化にはトランジスタ性能上およ
び回路構成上の限界が存在する。遅延時間T0を調整す
る従来技術の一つとして図10に示す電流源トランジス
タのバイアス電圧Vcsをアナログ的に調整することによ
り高分解能を得る方法が知られている。しかしながらこ
の方法を用いた場合、レベル変換とバイアス電圧の高精
度制御が必要であるため、直接ディジタル信号で制御す
るのは困難であり、ディジタル-アナログ変換回路を具
備する必要があり設計が困難であった。本発明はこのよ
うな点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でディ
ジタル信号により基本遅延回路の遅延時間よりも高い遅
延時間分解能を実現することができる可変遅延回路を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の可変遅延回路では、例えば図1に示すよう
に、トランジスタの対を含む差動対1、差動対2、……
差動対Nをそれぞれ有するN個(N≧2)の遅延回路
A、遅延回路B、……遅延回路Nを備え、該N個の遅延
回路は、それぞれを個別に選択し得る選択手段XS1、
XS2、……XSNを有し、また、それぞれが負荷R
1、R2と電流源トランジスタXT1と被遅延信号入力
端子DinT、DinCおよび被遅延信号出力端子DoT、
DoCを相互に共有し、さらに、上記N個のうち少なく
とも(N−1)個の遅延回路の差動対は、当該遅延回路
の遅延時間を相互に異なるよう特徴付ける遅延手段を備
え、かつ、該遅延手段により、N個のうち任意の2つの
遅延回路の遅延時間の差をΔT、遅延時間の最も小さい
遅延回路の遅延時間をTKとするとき、 ΔT<TK とする関係を備えることとする。
【0006】あるいは、このようなN個の遅延回路から
成る上記可変遅延回路を単位構成として、例えば図4に
示すように、該単位構成の複数単位間の被遅延信号入出
力端子を信号の流れに対して直列に相互接続するように
してもよい。
【0007】これらの可変遅延回路において、上記の差
動対が有する遅延手段としては、次の(1)または
(2)の少なくとも1つの構造を備えるようにすればよ
い。すなわち、(1)例えば図6または図7に示す抵抗
R3またはR4のように、差動対のトランジスタの制御
電極以外の何れかの電極にトランジスタと直列に抵抗を
接続し、その抵抗値を選択し設定した構造とすること、
または(2)例えば図8に示すように、差動対回路内の
差動対トランジスタのトランジスタサイズを選択し設定
した構造とすること。
【0008】
【作用】トランジスタの対を含む差動対をそれぞれ有す
るN個の遅延回路が、負荷、電流源トランジスタ、およ
び被遅延信号の入出力端子を上記のように共有するよう
構成し、かつ、それぞれの遅延回路を任意に個別に選択
し得るようにすることにより、ディジタル的な両相信号
が入力すると、N個のうちの任意に選択された何れか1
つの遅延回路による遅延を介してディジタル的な両相出
力信号を得ることが可能になる。その際、N個のうち任
意の2つの遅延時間の差のΔTを、遅延時間の最も小さ
い遅延回路の遅延時間TKより小さくすることにより、
N個の遅延回路を任意に順次切り替えた場合の遅延時間
の分解能としてΔTのものが得られるようになる。した
がって遅延時間差ΔTが相互に小さいN個の遅延回路を
設けることにより高分解能の可変遅延回路を実現するこ
とが可能になる。
【0009】N個の遅延回路から成る上記可変遅延回路
を単位構成として、該単位構成の複数を信号の流れに対
して直列に相互接続するようにすれば、高分解能でしか
も可変範囲の大きな可変遅延回路が得られるようにな
る。
【0010】遅延手段による遅延時間差は、上記のよう
に差動対のトランジスタの回路に抵抗を挿入してその抵
抗値に異なる値のものを用いたり、差動対トランジスタ
にトランジスタサイズが異なるものを用いたりすること
により得られる。その詳細は後述の中で説明するが、例
えば図6または図7の遅延回路Aの差動対FETトラン
ジスタのドレインまたはソース電極に抵抗を接続した回
路では、このような抵抗のない遅延回路Bの場合より遅
延時間が大きくなる。また図8の場合は、遅延回路Bの
ゲート幅は遅延回路Aのゲート幅より大きくした場合で
あるが、これにより遅延回路Bの遅延時間は遅延回路A
のそれより大きくなる。何れの場合もこのような遅延手
段を用いることにより小さい遅延量の変化が得られるの
で、これを利用して高分解能の可変遅延回路の単位構成
に使用することが可能になる。
【0011】N個の差動対のうち1個については上記の
遅延手段を設けず、すなわち従来の単位遅延回路を含む
ような本発明の可変遅延回路の単位構成を複数個直列に
接続した構成によれば、従来技術と本発明の技術を混在
させることにより、可変遅延量の粗調と微調も容易に可
能になるなど、新しい効果も得られるようになる。
【0012】
【実施例】図1は本発明によるN個の遅延回路を用いた
場合の可変遅延回路の単位構成を示すものである。その
可変遅延回路部を主体に説明する。各遅延回路の遅延回
路A、遅延回路B、……遅延回路Nにはそれぞれトラン
ジスタの対回路から成る差動対1、差動対2、……差動
対Nを有し、各差動対は共通の被遅延信号入力端子Din
T、DinCおよび共通の被遅延信号出力端子DoT、Do
Cを有する。共通の被遅延信号出力端子からは、一方で
は共通の負荷抵抗R1、R2を介して電源の一方に接続
され、また他方では所要の電圧レベルを得るためのソー
スフォロア部に接続される。またさらに各差動対は遅延
回路選択用のトランジスタXS1、XS2、……XSN
を介して共通の電流源トランジスタXT1に接続され、
その他端は電源の他方に接続される。遅延回路選択用ト
ランジスタの入力信号端子S1、S2、……SNの任意
の端子に選択信号が入力されると当該の選択回路のみが
選択的に動作し、電流源トランジスタを介して一定電流
が電源端子間に流れ、被遅延信号入力に対して当該差動
対特有の遅延時間の遅れを生じて被遅延信号出力を発生
する。差動対の構成、動作等は後述の中で逐次明らかに
する。
【0013】図2は本発明による可変遅延回路の単位構
成を示した図である。回路は差動対Aと抵抗R1、R2
から成る遅延回路Aおよび、差動対Bと同じく抵抗R
1、R2(抵抗R1とR2は遅延回路A、Bに共通)か
らなり遅延時間が遅延回路Aと異なる遅延回路Bおよ
び、両差動対の共通ソースにドレインが接続された遅延
回路選択トランジスタXT1、XT2および、電流源ト
ランジスタXT3から構成される可変遅延回路部と、次
段の駆動能力を高めて所用の電圧レベルを実現するソー
スフォロア部で構成される。入力端子DinTおよびDin
Cから入力された被遅延信号は遅延回路Aおよび遅延回
路Bに入力される。選択信号端子STがハイレベルの場
合トランジスタXT1がオン状態となり遅延回路Aに電
流パスが形成され、遅延回路Aは動作状態になる。この
とき、出力端子QTおよびQCに出力される信号は被遅
延信号が入力されてから遅延回路Aでの遅延時間Ta後
に出力される。一方、選択信号端子SCがハイレベルの
場合トランジスタXT2がオン状態となり遅延回路Bに
電流パスが形成され、遅延回路Bは動作状態になる。こ
のとき、出力端子QTおよびQCに出力される信号は被
遅延信号が入力されてから遅延回路Bでの遅延時間Tb
後に出力される。このような回路構成により、選択信号
をディジタル信号で制御することにより2通りの遅延時
間を実現することができる。
【0014】図3は図2に示した可変遅延回路の単位構
成を一つのブロックで表した図である。可変遅延回路の
単位ブロックは被遅延信号入力端子Din、選択信号入力
端子S、出力信号端子Qを有している。なお、図3のブ
ロック図では入出力信号端子は両相信号をまとめて一つ
の端子として示している。
【0015】図4は可変遅延回路の単位構成を複数個組
み合わせて構成した可変遅延回路例である。回路は直列
に接続された可変遅延回路の単位構成A、単位構成B、
単位構成Cと、所望の遅延時間を実現するための選択信
号Sa、Sb、Scを発生するためのデコーダ回路により
構成される。従来例と同様に遅延時間分解能について考
察する。今、各単位構成の発生可能な二つの遅延時間を
それぞれT0とT0+ΔTとすると、被遅延信号が入力端
子INから入力され出力端子OUTに出力されるまでに
時間としては3T0、3T0+ΔT、3T0+2ΔT、3
0+3ΔTの4通りがある。ここで、ΔTをT0以下に
設定することにより遅延分解能は従来構成よりも高分解
能となる。従来、遅延時間T0を小さくすることはデバ
イス性能上あるいは回路構成上困難であったが本発明に
よれば二つの遅延回路の遅延時間の差が遅延時間の分解
能を決定するために高分解能化が容易に達成できる。
【0016】図5は図4に示した本発明による可変遅延
回路の回路図例である。本構成ではデコーダ回路をAN
D回路、バッファ回路、OR回路により構成している。
上述の実施例では単位構成の発生可能な遅延時間がT0
とT0+ΔTで全ての単位構成において同一であると仮
定したが、原理的には各単位構成回路は2通りの遅延時
間を発生させることができる。このためn個の単位構成
回路を通過してきた被遅延信号は選択信号の組合せによ
り、2のn乗通りの遅延時間を実現することも可能であ
る。
【0017】次に、T0以下の微小遅延時間差を発生さ
せる具体的な回路構成の例を以下の実施例に示す。 実施例1 図6は本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第1
の実施例を示す回路図である。回路は抵抗R1〜R4お
よびトランジスタXT1、XT2により構成される差動
遅延回路A、抵抗R1〜R2(差動遅延回路Aに共通)
およびトランジスタXT3、XT4により構成される差
動遅延回路B、各々の共通ソースにドレインが接続され
た遅延回路選択用トランジスタXT5、XT6で構成さ
れるトランジスタ対およびソースフォロア回路からな
る。遅延回路Aでは負荷抵抗R1、R2と差動対トラン
ジスタXT1、XT2の間に抵抗R3、R4が接続され
ている。このため、差動対トランジスタXT1、XT2
のドレインとソース間電圧は抵抗R3、R4による電圧
降下により、遅延回路Bの差動対トランジスタXT3、
XT4のドレインとソース間電圧よりも小さくなる。そ
れゆえ、差動対トランジスタXT1、XT2のゲートと
ドレイン間容量は差動対トランジスタXT3、XT4の
ゲートとドレイン間容量に比較して大きくなるため、遅
延回路Aの遅延時間Taは遅延回路Bの遅延時間Tbに比
較して大きくなる。回路シミュレーションによると遅延
時間の差は遅延時間Tbより小さくでき、先に述べたΔ
T<T0の条件を満たすことが可能となる。
【0018】実施例2 図7は本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第2
の実施例を示す回路図である。回路は抵抗R1〜R4お
よびトランジスタXT1、XT2により構成される差動
遅延回路A、抵抗R1〜R2(差動遅延回路Aに共通)
およびトランジスタXT3、XT4により構成される差
動遅延回路B、各々の共通ソースにドレインが接続され
た遅延回路選択用トランジスタXT5、XT6で構成さ
れるトランジスタ対およびソースフォロア回路からな
る。本実施例では抵抗R3、R4が遅延回路Aの差動対
トランジスタXT1、XT2のソースに接続されている
点が第1の実施例と異なっている。遅延回路Aでは抵抗
R3、R4が差動対トランジスタXT1、XT2のソー
スに接続されているため電圧降下が生じ、ゲートとソー
ス間電圧は遅延回路Bの差動対トランジスタXT3、X
T4のゲートとソース間電圧よりも小さくなる。それゆ
え、差動対トランジスタXT1、XT2のゲインが差動
対トランジスタXT3、XT4のゲインに比較して小さ
くなるため、遅延回路Aの遅延時間Taは遅延回路Bの
遅延時間Tbに比較して大きくなる。回路シミュレーシ
ョンによると遅延時間の差は遅延時間Tbより小さくで
き、先に述べたΔT<T0の条件を満たすことが可能と
なる。
【0019】実施例3 図8は本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第3
の実施例を示す回路図である。回路は抵抗R1〜R2お
よびトランジスタXT1、XT2により構成される差動
遅延回路A、同じく抵抗R1〜R2およびトランジスタ
XT33、XT44により構成される差動遅延回路B、
各々の共通ソースにドレインが接続された遅延回路選択
用トランジスタXT5、XT6で構成されるトランジス
タ対およびソースフォロア回路からなる。ここで、遅延
回路Aの差動対トランジスタXT1、XT2のゲート幅
の値と遅延回路Bの差動対トランジスタXT33、XT
44のゲート幅は違う値を与えることとする。例として
遅延回路Aの差動対トランジスタXT1、XT2のゲー
ト幅をWaμm、遅延回路Bの差動対トランジスタXT
33、XT44のゲート幅をWbμm、遅延回路選択用
トランジスタXT5、XT6および電流源トランジスタ
XT7のゲート幅をWcμmとし三つのゲート幅の間に
Wb>Wc>Waなる関係を満たす場合を考える。各トラ
ンジスタ対の動作点は電流源トランジスタXT7の電流
値により決定される。上記のようなゲート幅を設定した
場合、ゲート幅当たりの電流値は遅延回路Aの方が遅延
回路Bよりも大きくなり、遅延回路Aのトランジスタ対
の方がより遮断周波数fTの高いバイアス点で動作する
ことになる。この結果、遅延回路Aの遅延時間Taは遅
延回路Bの遅延時間Tbよりも短くなり両遅延回路の遅
延時間に差が生じる。回路シミュレーションによると遅
延時間の差は遅延時間TaおよびTbより小さくでき、先
に述べたΔT<T0の条件を満たすことが可能となる。
【0020】さて、上述した回路構成ではGaAs ME
SFETによるLSCFLを用いた回路構成について示
したが、バイポーラトランジスタによるECL回路でも
実現可能である。ただし、バイポーラトランジスタにお
いて上記ゲート幅はエミッタ面積に対応する。また、本
発明による可変遅延回路と、図9または図10に示した
従来の可変遅延回路を直列に接続し、遅延時間の粗調整
と微調整を全ディジタル制御で行うように構成すること
も可能である。また、差動対に含む遅延手段の実施例と
して図6、図7、図8により、トランジスタに抵抗を接
続した例、トランジスタサイズを変えた例を示したが、
これらの抵抗値やサイズの大きさを変えるだけでなく、
これらの手段を組み合わせてもよいことはいうまでもな
い。
【0021】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明は、遅延回
路と選択回路を縦積み構成とし、抵抗器の接続および意
図的なトランジスタサイズの設定によりトランジスタの
動作条件を微小に変化させる回路構成を採用することに
より、ディジタル信号により微小な遅延時間分解能を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるN個の遅延回路を用いた場合の可
変遅延回路の単位構成図。
【図2】本発明による可変遅延回路の単位構成図。
【図3】図2に示した可変遅延回路の単位構成を一つの
ブロックで表した図。
【図4】可変遅延回路の単位構成を複数個組み合わせて
構成した可変遅延回路図。
【図5】図4に示した本発明による可変遅延回路の回路
図例を示す図。
【図6】本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第
1の実施例図。
【図7】本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第
2の実施例図。
【図8】本発明による可変遅延回路の単位構成回路の第
3の実施例図。
【図9】従来の可変遅延回路の基本構成を示すブロック
図。
【図10】従来の単位遅延回路の一例図。
【符号の説明】
XS1、XS2、XSN、XT5、XT6…遅延回路選
択トランジスタ S1、S2、SN、ST、SC…遅延回路選択トランジ
スタ用信号入力端子 XT1、XT7…電流源トランジスタ VCS…トランジスタの制御信号入力端子 R1、R2…負荷抵抗(各遅延回路に共通) R3、R4…抵抗(遅延手段用) XT1、XT2…トランジスタ(差動対用) XT3、XT4…トランジスタ(差動対用を含む) XT33、XT44…トランジスタ(差動対遅延手段
用) DinT、DinC…被遅延信号入力端子(入力端子) DoT、DoC…被遅延信号出力端子(遅延回路出力端
子) QT、QC…出力端子 VSS…電源端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源の両端子の間に、複数の負荷と、該負
    荷に対応するトランジスタの対を含む差動対と、上記ト
    ランジスタに定電流を流す電流源トランジスタを含む直
    列構成を有し、上記差動対のトランジスタに入出力する
    被遅延信号入出力端子を有する遅延回路の複数個で構成
    されるディジタル可変遅延回路において、 N個(N≧2)の遅延回路を備え、該N個の遅延回路
    は、それぞれを個別に選択し得る選択手段を有し、ま
    た、それぞれが負荷と電流源トランジスタと被遅延信号
    入力端子および被遅延信号出力端子を相互に共有し、さ
    らに、 上記N個のうち少なくとも(N−1)個の遅延回路の差
    動対は、当該遅延回路の遅延時間を相互に異なるよう特
    徴付ける遅延手段を備え、かつ、 該遅延手段により、N個のうち任意の2つの遅延回路の
    遅延時間の差をΔT、遅延時間の最も小さい遅延回路の
    遅延時間をTKとするとき、 ΔT<TK とする関係を備えることを特徴とする可変遅延回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のN個の遅延回路から成る上
    記可変遅延回路を単位構成として、該単位構成の複数単
    位間の被遅延信号入出力端子を信号の流れに対して直列
    に相互接続する構成を特徴とする可変遅延回路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の可変遅延
    回路において、上記の差動対が有する遅延手段は、次の
    (1)または(2)の少なくとも1つの構造を備えるも
    のであることを特徴とする可変遅延回路。 (1)差動対のトランジスタの制御電極以外の何れかの
    電極にトランジスタと直列に抵抗を接続し、その抵抗値
    を選択し設定した構造、(2)差動対のトランジスタの
    トランジスタサイズを選択し設定した構造。
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