JPH061522Y2 - ローラ使用の棚設備 - Google Patents

ローラ使用の棚設備

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JPH061522Y2
JPH061522Y2 JP4022389U JP4022389U JPH061522Y2 JP H061522 Y2 JPH061522 Y2 JP H061522Y2 JP 4022389 U JP4022389 U JP 4022389U JP 4022389 U JP4022389 U JP 4022389U JP H061522 Y2 JPH061522 Y2 JP H061522Y2
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rollers
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、荷を直接にまたはパレットを介して保管し、
必要に応じて取出すのに採用されるローラ使用の棚設備
に関するものである。
従来の技術 従来、この種の棚設備としては、たとえば実公昭61-187
50号公報に見られるように、枠組フレームに、多数のホ
イールを有するホイールレールを、その搬送(滑動)方
向を傾斜して上下複数段に配設した構造が提供されてい
る。この従来構造によると、傾斜上位部に投入した荷は
ホイール上を滑動して下位端に設けたストッパに受止め
られ、そして順次投入される荷は前位の荷に受止められ
てストレージされることになる。そしてストレージされ
ている荷は、必要に応じて傾斜下位部から取出され、そ
の取出し跡は後位の荷が滑動することで埋められる。こ
の従来例において荷は、投入ならびに取出しを人手作業
で行うのであるが、大きな荷を取扱う大型の棚では、た
とてばフォークリフト車を使用して荷の投入や取出しが
行われる。
考案が解決しようとする課題 上記のような従来形式によると、荷の移動はホイールの
遊転を利用した滑動形式であることから、遊転が円滑に
行われなかったり、荷重のバラツキがあったときなど
に、その滑動が確実に行われないことになり、信頼性に
劣る。また摩擦抵抗などから見て、たとえばパレットの
材質によって使用できないものも生じる。これらに対し
ては傾斜角度を十分に取ることが考えられるが、傾斜角
度が大であると滑動速度が高速でかつ一定化せず、スト
ッパに受止められたときに衝撃が大きくなるなど荷の安
定性が悪いものとなる。また最下流のグループから荷を
取出してオーダピッキングを行ったのち、この荷を元の
位置に戻そうとしても、すでに次のパレットが最下流側
へ滑動していることから再び戻すことはできない。
本考案の目的とするところは、搬送方向を水平状など横
方向としながらも、荷の移動を一定速度で確実に行え、
しかもオーダピッキングの際には、取出した荷を元の位
置に戻せ得るローラ使用の棚設備に関するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成すべく本考案のローラ使用の棚設備は、
棚枠に、多数の遊転ローラを有するローラコンベヤを横
方向に配設し、前記遊転ローラを搬送方向で複数のグル
ープに分けるとともに、各グループ毎に駆動装置を接続
分離自在とし、各グループ毎に在荷検出装置を設け、搬
送方向で隣接する2つのグループは、下流側のグループ
が不在荷のとき両駆動装置が同時に接続動し、また最下
流のグループは在荷時に駆動装置が分離動すべく、これ
ら駆動装置と在荷検出装置とを介在した作動用回路を設
け、前記ローラコンベヤの下流側に、最下流のグループ
が不在荷のときでも在荷状態を維持させる切換え装置を
設けている。
作用 かかる本考案の構成によると、切換え装置を「通常」側
に切換えたときにローラコンベヤにおいては、荷物が全
く存在していないときには搬送方向の全長に亘って駆動
状態にあり、上流端に供給された荷物を順次下流端に向
けて搬送し得る。そして下流端から順次上流に向けてス
トレージされるものであるが、このとき最下流のグルー
プでは在荷を在荷検出装置が検出することにより駆動装
置が分離して非駆動となり、また以降のグループでは、
下流のグループとの同時の在荷検出により駆動装置が分
離して非駆動となることから、ストレージした荷物に遊
転ローラは送り作用しない。そして最下流の荷物から順
次、たとえばフォーキングにより取出すのであるが、そ
の際に荷物が存在しないグループが生じたとき、このグ
ループと上流側の在荷グループとが同時に駆動されて上
流側の荷物を下流側に搬送することになり、これにより
荷物を順送りして、その下流端から上流側へと密にスト
レージし得る。たとえばオーダピッキング作業のため
に、取出した荷物を元の位置に戻そうとするとき、切換
え装置を逆側に切換える。これにより最下流のグループ
から荷物を取出したとしても、このグループは在荷状態
を維持していることから1つ上流のグループとともに非
駆動となり、したがって順送りが行われないことから一
たん取出した荷物を戻せ得る。なお荷物を戻したのち
に、切換え装置は「通常」側へ切換えられる。
実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、第2図において50は棚枠で、左右複数の前部支
柱51と、左右複数の後部支柱52と、前部支柱51間を連結
する前部横材53と、後部支柱52間を連結する後部横材54
と、前部支柱51と後部支柱52との前後間を連結する前後
材55などから構成される。この棚枠50の支柱51,52間に
形成される左右方向で複数の区画部には、多数の遊転ロ
ーラを有する左右一対のローラコンベヤ1,2からなる
搬送装置3が、その搬送方向4を水平状としてそれぞれ
上下複数段(実施例では4段で、そのレベルは下からL
,L,L,Lである。)に配設される。すなわ
ち第1図〜第3図に示すように両ローラコンベヤ1,2
の本体フレーム5は、左右一対の側枠5A,5Bと、こ
れら側枠5A,5Bの下部間を連結するベース枠5Cと
により構成される。このベース枠5Cは搬送方向4に複
数本であって、その下方から通したボルト・ナット6
A,6Bなどを介して両側枠5A,5B間に連結され
る。また外側に位置した両側枠5A,5Bは、ボルト・
ナット7A,7Bなどを介して前記棚枠50に固定され
る。両側枠5A,5Bの相対向する内側面にはL状のガ
イド部8A,8Bが形成され、さらに上部にはナット体
9A,9Bの摺動を許す蟻溝部10A,10Bが形成されてい
る。また一方のローラコンベヤ1における外側の側枠5
Aで、その下部の内面側には、取付け部11を介してガイ
ドレール12がフレーム長さ方向に配設してある。両側枠
5A,5Bの内面側には、その下端を嵌合させて樹脂製
の支持枠13A,13Bがフレーム長さ方向で位置変更(摺
動)自在に設けられ、これら支持枠13A,13Bは、中間部
に形成してなる取付け孔14A,14Bに通したボルト15A,15B
を前記ナット体9A,9Bに螺合させることで変更位置
において固定される。一方のローラコンベヤ1における
外側の支持枠13Aはケース状であって、前記ガイド部8
Aに嵌合させる下端や取付け孔14Aを形成した基板16
と、この基板16の下半分内面から内方に向けて連設した
前後一対のカバー板部17と、これらカバー板部17の下端
間に設けられた連結板部とにより形成され、そして基板
16の取付け孔よりも上方には上下一対の貫通孔18a,18b
が形成される。なお他方のローラコンベヤ2における内
側の支持枠13Aにも同様の貫通孔18a,18bが形成される。
また両ローラコンベヤ1,2の残りの支持枠13Bは矩形
板状で、一対の取付け孔14Bをはさんで両側には、高さ
方向の上下端面ならびに内側面が開放した係止溝19a,19
bが形成されている。ここで係止溝19a,19bの奥部から取
付け孔14Bまでの距離H,Hは、一方の支持枠13Aに
おける取付け孔14Aから貫通孔18a,18bまでの距離H
と等しくしてある。両支持枠13A,13B間に、ローラ
軸21を介して樹脂製の遊転ローラ22,22aが回転自在に設
けられる。すなわち相対遊転自在に挿通したローラ軸21
の一端を貫通孔18a,18bのいずれかに挿入し、そして他
端を係止溝19a,19bのいずれかに上方から落し込むこと
でローラ軸21の取付けを行え、さらにローラ軸心23の周
りで遊転ローラ22,22aが遊転自在となる。一方のローラ
コンベヤ1における外側の支持枠13Aに、ローラ軸心23
に沿った支軸24が上下揺動自在に取付けられる。すなわ
ち基板部16の下端に軸受孔部25が形成され、前記支軸24
の内端を軸受孔部25に嵌入して上下揺動自在としてい
る。そして前記カバー板部17の遊端間に樹脂製のL形板
部26を差し込みにより取付け、このL形板部26の縦板に
形成した上下方向の凹部に前記支軸24の外端を嵌合し
て、支軸24の上下揺動範囲を規制している。前記支軸24
にはスプロケット27が回転自在に取付けられ、このスプ
ロケット27のボス部に伝動ローラ28を外嵌して、両者2
7,28を一体回転自在としている。この伝動ローラ28はウ
レタンゴム製で、その外周を前記遊転ローラ22の外周下
部に接当離間自在としている。そして接当離間を行わせ
る作動装置であるエアシリンダ装置29が、支軸24の外端
に取付けたシリンダゴム受け30とL形板部26の横板との
間に介装されている。上記した24〜30により1つのユニ
ット化した駆動装置31を成し、この駆動装置31は支持枠
13A,13Bなどを介して遊転ローラ22と1組となって、本
体フレーム5に多数配設される。各スプロケット27に連
動する共通の駆動チェン32は、駆動スプロケット33と従
動スプロケット34との間に張設され、そして駆動スプロ
ケット33をモータ36に連動連結している。ここで駆動チ
ェン32は、作用側の往路がスプロケット27群の上部に噛
合するとともに、非作用側の復路がスプロケット27群の
下部に噛合しており、さらに復路では下面が前記ガイド
レール12に支持案内されている。
上記のように駆動装置31と対になった遊転ローラ22、な
らびに対とはならないフリーの遊転ローラ22aを、本体
フレーム5に設定ピッチP置きに配置することで、両ロ
ーラコンベヤ1,2により搬送経路37を形成する。38は
荷物で、パレット39を介して取扱われる。なお搬送経路
37の終端部には棚枠50側に固定したストッパ56が設けら
れる。
前述したように駆動装置31と対になった遊転ローラ22
は、たとえば第4図に示すように、所定の配列とした6
個を1グループとして複数グループ、実施例では8グル
ープA,B,C,D,E,F,G,Hが配置され、各グ
ループ毎にエアシリンダ装置29を介して駆動装置31を接
続分離自在としている。すなわち各グループ単位で、エ
アシリンダ装置29を直列に接続した給排ホース40を設
け、これら給排ホース40の下流端を、それぞれ電磁式の
弁装置41を介して、給気装置42からの共通の給気ホース
43に択一的に接続・分断自在に構成してある。前記弁装
置41は電磁形式であって、各グループA〜Hにおける最
下流位の遊転ローラ22の上手で在荷を検出する在荷検出
装置46により切換え作動される。すなわち弁装置41は、
荷物38が不在で在荷検出装置46が不検出のときには給排
ホース40を給気ホース43に接続動し、また荷物38が存在
して在荷検出装置46が検出のときには給排ホース40を給
気ホース43に対して分断させるように動作する。なお在
荷検出装置46として光電管装置を使用しているが、これ
はリミットスイッチなど他の形式であってもよい。下流
側の2つのグループA,B以外のグループC〜Hにおい
て、各給排ホース40の上流端は、1つ下手のグループB
〜Gにおける給排ホース40の下流端に連絡ホース44を介
して接続している。そして下流側の2つのグループA,
Bにおいては、各給排ホース40の上流端間が連絡ホース
45にて接続されている。上記したホース40,43,44,45な
どにより駆動装置31と弁装置41とを介在した作動用回路
48を構成し、この作動用回路48は、搬送方向4で隣接す
る2つのグループのうち下流側グループが不在のとき両
駆動装置31を接続動させ、また最下流のグループAが在
荷時にその駆動装置31を分離動させることになる。前記
ローラコンベヤ1,2の下流側には、最下流のグループ
Aが不在荷のときでも在荷状態を維持させる切換え装置
60が設けられる。すなわち第1図〜第4図ならびに第7
図に示すように、前部支柱51の内面で最下段(L1)の
部分には操作ボックス61が取付けられ、この操作ボック
ス61の側面には、各段(L1,L2,L3,L4)に応
じた4個の操作スイッチ62が設けられる。これら操作ス
イッチ62は「通常」側に操作することでオンとなり、弁
装置41側へ通電して在荷検出装置46の検出、非検出に基
づいて作動させる。また操作スイッチ62を「O.P(オ
ーダピッキング)」側に操作したときにはオフとなり、
弁装置41ならびに在荷検出装置46側への通電が断たれ
て、この弁装置41がオフ、つまりグループAの駆動装置
31は分離動する。
次に上記実施例における搬送作業を説明する。
第5図、第6図は、圧縮エアを給排ホース40に供給すべ
く弁装置41を接続側に作動させ、エアシリンダ装置29の
伸びで支軸24を上方へ揺動させ、伝動ローラ28を対応す
る遊転ローラ22に下方から圧接させた状態を示してい
る。このとき前記モータ36により駆動チェン32は常時駆
動されており、したがって駆動チェン32が上部と下部と
に噛合しているスプロケット27は支軸24の周りで回転し
ている。さらに伝動ローラ28は、遊転ローラ22の外周下
部に当接していることで、遊転ローラ22群を強制回転さ
せる。これにより搬送経路37上のパレット39は、両ロー
ラコンベヤ1,2の遊転ローラ22,22a間で支持され、そ
して一方側の遊転ローラ22群の強制回転による搬送力を
受けた状態で、この搬送経路37上で搬送することができ
る。
一対のローラコンベヤ1,2からなる搬送経路3は、基
本的には上述のようにしてパレット(被搬送物)39の搬
送を行うのであるが、実際には在荷検出装置46が荷物38
を検出、非検出すること、ならびに切換え装置60を操作
することに基づいて搬送制御がなされる。すなわち切換
え装置60のスイッチ62を通常(オン)側に切換え、弁装
置41側に通電した条件下で、かつ搬送経路37上が空の状
態においては、各在荷検出装置46が非検出で弁装置41を
連通していることから、給気ホース43からのエアは弁装
置41を介して全ての給排ホース40に供給され、各エアシ
リンダ装置17を伸展動させて全グループA〜Hの全ての
遊転ローラ22を強制回転させている。この状態で、フォ
ークリフト車58により上流端のグループH上にパレット
39を卸すと、グループHの弁装置41は、その在荷検出装
置46の在荷検出により分断動作するが、1つ下流のグル
ープGの弁装置41は前述したように在荷検出装置46が非
検出であることから、このグループGに供給されるエア
の一部が連絡ホース44を介して給排ホース40に供給され
グループHのエアシリンダ装置29を接続動させることに
なり、以ってグループH,Gの遊転ローラ22群が強制回
転されてパレット39をグループHからグループGへと搬
送する。パレット39がグループGに入ると、このグルー
プGの在荷検出装置46は検出動するが、グループFが前
述したように非検出であることから、同様にグループG
の遊転ローラ22群は強制回転され、パレット39はグルー
プGからグループFへと搬送される。このようにして順
次下流側へと搬送されたパレット39はストッパ56に当接
して停止し、グループAにてストレージされる。このパ
レット39をグループAの在荷検出装置46が検出して弁装
置41を分断作動することで、グループAの給排ホース40
に対する給気が停止されると同時に給排ホース40が開放
され、グループAの駆動装置31は分離動して全ての遊転
ローラ22の強制回転を停止させる。2個目のパレット39
も同様にして搬送され、グループAのパレット39に当接
してグループBでストレージされる。このときグループ
Bでは検出動されるが、グループAも検出動しているこ
とから、このグループBも分離動することになる。この
ような作業で、全てのグループA〜Hに荷物38をストレ
ージし、全てを分離動させたとする。この状態でフォー
クリフト車58により第8図に示すようにグループAの荷
物38aを取出すと、グループAの在荷検出装置46が非検
出になることからグループA,Bが接続動し、以って第
9図に示すようにグループBの荷物38bをグループAへ
と搬送する。すると、グループBの在荷検出装置46が非
検出になることからグループB,Cが接続動し以って第
4図,第10図に示すようにグループCの荷物38cをグル
ープBへと搬送する。このような作用の繰り返しによっ
て荷物38の順送りを行える。上述ではパレット39を介し
て荷物38aを完全に取出しているが、オーダピッキング
(O.P)のため、取出した荷物38aを再び元の位置に
戻すときには、フォークリフト車58による取出しを行う
前に、まず該当する搬送装置3のスイッチ62をO.P
(オフ)側に切換える。これにより最下流のグループA
に対応する弁装置41ならびに在荷検出装置46側への通電
が断たれて、この弁装置41はオフとなり、グループAの
駆動装置31は在荷時と同じように分離動が維持されるこ
とになる。したがって第8図に示すようにグループAの
荷物38aを取出したとしても、グループAは在荷時と同
じ状態であることから、第11図に示すようにグループB
の荷物38bは停止したままでグループAには搬送されな
い。これによりフォークリフト車58により取出して所期
のオーダピッキングを終えた荷物38aは、第12図に示す
ように最下流のグループAに再び戻せ得る。なお荷物38
aを戻した後にスイッチ62は通常(オン)側へ切換えら
れる。またオーダピッキング中においても、上流側のグ
ループにおいては第11図、第12図の荷物38eで示すよう
に順送りは行われる。さらにスイッチ62をO.P側に切
換えて荷物38aを取出したのち、たとえば収納物が終了
して荷物38aをグループAに戻す必要がなくなったとき
には、スイッチ62を「通常」側に切換えることで第9
図、第10図に示す順送りが行われる。
上記実施例では搬送経路37を水平状としているが、各グ
ループA〜Hごとにブレーキ装置を設けたときには搬送
経路37を傾斜させた形式であってもよい。
考案の効果 上記構成の本考案によると、切換え装置を「通常」側に
切換えたときにローラコンベヤにおいては、荷物が全く
存在していないときには搬送方向の全長に亘って駆動状
態にあり、上流端に供給された荷物を順次下流端に向け
て搬送することができる。そして下流端から順次上流に
向けてストレージされるのであるが、このとき最下流の
グループでは在荷を在荷検出装置が検出することにより
駆動装置が分離して非駆動となり、また以降のグループ
では、在荷検出装置の検出動に基づいて下流グループと
の同時の在荷検出で駆動装置が分離して非駆動となるこ
とから、ストレージした荷物に駆動装置は送り作用せ
ず、これら荷物や駆動装置の損傷を防止することができ
る。そして最下流の被搬送物から順次、たとえばフォー
キングにより取出すことができるのであるが、その際に
荷物が存在しないグループが生じたとき、このグループ
と上流側の在荷グループとが同時に駆動されて上流側の
荷物を下流側に搬送することができ、これにより荷物を
順送りできて、その下流側から上流側へと密にストレー
ジすることができる。このように棚内で、必要とする荷
物のみ強制移動させることができて、荷重のバラツキや
パレットの材質に関係なく常に確実な移動(順送り)を
行うことができる。しかも移動速度を一定化できること
により、安定性のよい搬送を行うことができる。
特に本考案によると、切換え装置を逆側に切換えること
で、最下流のグループから荷物を取出したとしても、こ
のグループは在荷状態を維持していることから1つ上流
のグループとともに非駆動にでき、順送りが行われない
状態にできる。したがって、たとえばオーダピッキング
作業のために一たん取出した荷物は、何んら支障なく元
の位置に戻すことができる。また荷物を戻したのちに切
換え装置を「通常」側へ切換えることで、上述した順送
りに戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体の側面
図、第2図は同正面図、第3図は第2図におけるIII矢
視図、第4図は要部の概略側面図、第5図は要部の一部
切欠き正面図、第6図は同一部切欠き側面図、第7図は
最下流グループの回路説明図、第8図〜第12図は作用を
説明する概略側面図である。 1,2…ローラコンベヤ、3…搬送装置、4…搬送方
向、5…本体フレーム、12…ガイドレール、13A,13B…
支持枠、21…ローラ軸、22,22a…遊転ローラ、24…支
軸、27…スプロケット、28…伝動ローラ、29…エアシリ
ンダ装置(作動装置)、31…駆動装置、32…駆動チェ
ン、36…モータ、37…搬送経路、38,38a〜38f…荷物、4
1…弁装置、46…在荷検出装置、48…作動用回路、50…
棚枠、51…前部支柱、60…切換え装置、61…操作ボック
ス、62…スイッチ、A〜H…グループ、L〜L…レ
ベル(段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棚枠に、多数の遊転ローラを有するローラ
    コンベヤを横方向に配設し、前記遊転ローラを搬送方向
    で複数のグループに分けるとともに、各グループ毎に駆
    動装置を接続分離自在とし、各グループ毎に在荷検出装
    置を設け、搬送方向で隣接する2つのグループは、下流
    側のグループが不在荷のとき両駆動装置が同時に接続動
    し、また最下流のグループは在荷時に駆動装置が分離動
    すべく、これら駆動装置と在荷検出装置とを介在した作
    動用回路を設け、前記ローラコンベヤの下流側に、最下
    流のグループが不在荷のときでも在荷状態を維持させる
    切換え装置を設けたことを特徴とするローラ使用の棚設
    備。
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