JPH06152295A - チップ型圧電共振子の製造方法 - Google Patents

チップ型圧電共振子の製造方法

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JPH06152295A
JPH06152295A JP30332992A JP30332992A JPH06152295A JP H06152295 A JPH06152295 A JP H06152295A JP 30332992 A JP30332992 A JP 30332992A JP 30332992 A JP30332992 A JP 30332992A JP H06152295 A JPH06152295 A JP H06152295A
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JP
Japan
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frame
mother substrate
chip
substrate
exterior resin
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JP30332992A
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English (en)
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Tetsuo Hosokawa
哲夫 細川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ型圧電共振子における外装樹脂の付与
を、枠内に樹脂を流し込むことによって行なう場合、硬
化された樹脂を枠から取り外すことを容易にする。 【構成】 圧電基板上に複数の圧電共振素子を形成した
マザー基板21を、たとえば弾性体のような外部からの
力により変形させることができる枠31に嵌め込み、マ
ザー基板21の両主面を覆うように枠31内に熱硬化性
の外装樹脂34を流し込み、外装樹脂34を硬化させた
後、枠31を変形させながら、外装樹脂34で覆われた
マザー基板21を枠31から取り出す。次いで、外装樹
脂34で覆われたマザー基板21を分割して、複数のチ
ップ型圧電共振子を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、チップ型
のフィルタ、発振子、ディスクリミネータ等として用い
られるチップ型圧電共振子の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタ、発振子、ディスクリミ
ネータとして用いられる圧電共振子は、一般に、リード
付きのものであった。
【0003】ところが、近年、電子機器の小型化を図る
ために表面実装技術(SMD)が採用されており、これ
に伴って、この種の圧電共振子にも、リード線のないチ
ップ型のものが要望されている。このようなチップ型圧
電共振子の具体例を、図11ないし図13に基づいて説
明する。
【0004】図11ないし図13に示すように、圧電共
振子1は、圧電基板2を備える。この圧電基板2の一方
主面には、分割された振動電極3および4が形成され、
他方主面には、これら振動電極3および4に対向する振
動電極5が形成される。これら振動電極3、4および5
には、それぞれ、端子電極6、7および8が接続され、
これら端子電極6〜8は、圧電基板2の端縁に位置して
いる。
【0005】この圧電共振子1は、分割された振動電極
3および4ならびにこれらに対向する振動電極5を有す
る、厚み縦振動モードを利用するエネルギ閉じ込め型の
二重モード圧電共振子である。圧電基板2の両面には、
振動電極3〜5に対応する箇所に空洞9および10をそ
れぞれ有するポリフェニレンサルファイド(PPS)か
らなる樹脂板11および12が配置され、接着剤13お
よび14により、圧電基板2に貼合わせられている。ま
た、この圧電共振子1には、図13に示すように、その
外表面に、外部電極15、16および71が形成され、
端子電極6、7および8とそれぞれ電気的に接続されて
いる。
【0006】このようなチップ型圧電共振子1は、小型
になり、表面実装が可能になるという利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電基
板2に樹脂板11および12を接着剤13および14で
接着しているが、その接着強度が比較的弱く、その結
果、圧電共振子1の振動部以外での不要振動を抑えてス
プリアスを抑圧する、という効果が現われないという問
題がある。
【0008】また、接着剤13および14を用いている
ため、圧電基板2と樹脂板11および12との界面から
水分が浸入しやすく、耐湿性に劣るという問題がある。
【0009】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ような問題を解決し得るチップ型圧電共振子の製造方法
を提供しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によるチップ型
圧電共振子の製造方法は、上述した技術的課題を解決す
るため、次のような工程を備えることを特徴としてい
る。
【0011】すなわち、まず、圧電基板上に、当該圧電
基板を挟んで対向する振動電極およびそれらにそれぞれ
つながる端子電極をそれぞれ含む複数の圧電共振素子を
形成したマザー基板を用意する。また、マザー基板を嵌
め込み、かつ嵌め込んだ状態でマザー基板の両主面をそ
れぞれ底面とする凹部を形成するためのものであって、
外部からの力により変形させることができる、枠を用意
する。次いで、この枠内にマザー基板を嵌め込み、この
状態で、マザー基板の両主面を覆うように枠内に熱硬化
性の外装樹脂を未硬化状態で流し込む。この外装樹脂を
硬化させた後、枠を変形させながら、外装樹脂で覆われ
たマザー基板を枠から取り出す。次いで、外装樹脂で覆
われたマザー基板を、前記端子電極が分割面に露出する
ように個々の圧電共振素子ごとに分割して、複数のチッ
プ型圧電共振子を得る。
【0012】
【発明の作用効果】この発明では、外装樹脂が、未硬化
状態でマザー基板の両主面を覆うように付与され、その
状態で硬化される。したがって、外装樹脂とマザー基板
との間で大きな接着強度が得られ、その結果、圧電共振
子の振動部以外での不要振動を十分に抑圧することがで
きる。また、得られた圧電共振子の耐湿性を高めること
ができる。
【0013】また、この発明では、外部からの力により
変形させることができる枠が用いられ、外装樹脂を硬化
させた後、外装樹脂で覆われたマザー基板を枠から取り
出す際、この枠を変形させることが行なわれる。したが
って、硬化させた外装樹脂と枠との間で接着力が働いて
いても、この接着状態を容易に解くことができるので、
枠から取り出す際、外装樹脂またはマザー基板の破損が
生じることを防止できるとともに、このような枠からの
取出作業を能率的に進めることができる。
【0014】また、この発明では、外装樹脂で覆われた
マザー基板を、最終的に分割して複数のチップ型圧電共
振子を得るので、多数のチップ型圧電共振子を能率的に
得ることができる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による製造方法
によって得られたチップ型圧電共振子20を示す斜視図
である。このような圧電共振子20を得るため、図2な
いし図8にそれぞれ示すような工程が実施される。
【0016】まず、図2に示すように、マザー基板21
が用意される。このマザー基板21の一部が拡大されて
図3に示されている。マザー基板21は、圧電セラミッ
クからなる圧電基板22を備え、この圧電基板22の一
方主面には、分割された振動電極23および24が形成
され、他方主面には、これら振動電極23および24に
対向する振動電極25が形成されている。振動電極2
3、24および25には、それぞれ、端子電極26、2
7および28が接続される。これら1組の振動電極23
〜25および端子電極26〜28によって、1個の圧電
共振素子29が構成され、マザー基板21は、複数の圧
電共振素子29を与えている。
【0017】圧電共振素子29は、分割された振動電極
23および24ならびにこれらに対向する振動電極25
を有する、厚み縦振動モードを利用するエネルギ閉じ込
め型の二重モード圧電共振子であり、その振動空間を確
保するため、空洞形成用のたとえばワックスからなる空
洞形成材30が、圧電共振素子29の各々の振動領域、
すなわち振動電極23および24ならびに振動電極25
をそれぞれ覆うように付与される。もっとも、マザー基
板によって与えられる圧電共振素子の構造および形式は
任意であり、たとえば、厚みすべり振動モードを利用す
るエネルギ閉じ込め型の共振子でもよく、その場合に
は、振動電極のまわりに、適度なダンピングを与えるた
めのシリコーンゴムのようなゴム状弾性体を付与してお
いてもよい。
【0018】他方、図4に示すように、上述したマザー
基板21をほぼきっちり嵌め込むことができる枠31が
用意される。この枠は、外部からの力により、変形させ
ることができる材料、より好ましくは、ゴムのような弾
性体から構成される。枠31の材料を選ぶとき、後述す
る外装樹脂の加熱硬化時の温度(たとえば150℃程
度)で変形したり溶解したりしないもの、さらには熱膨
張率が比較的低く、寸法安定性に優れたものを選ぶよう
に配慮される。また、外装樹脂との接着をできるだけ生
じないようにするため、枠31が樹脂から構成される場
合、そこにフッ素系樹脂を配合したり、また、枠31の
材質にかかわらず、その表面をフッ素系樹脂でコーティ
ングして、枠31の外装樹脂に対するぬれ性を低くする
ような手段が講じられることがさらに好ましい。
【0019】また、枠31には、その中に入れるマザー
基板21を枠31の厚み方向のほぼ中央部に固定できる
ような手段を講じておくことが好ましい。この例では、
枠31の対向する辺(たとえば短辺)の内側に棚33が
それぞれ設けられている。
【0020】次に、図5に示すように、前述したマザー
基板21は、枠31内に嵌め込まれる。このとき、枠3
1によって、マザー基板21の両主面をそれぞれ底面と
する凹部が形成される。
【0021】次に、図6に示すように、マザー基板21
が枠31に嵌め込まれた状態で、マザー基板21の片面
上に、未硬化の外装樹脂34が流し込まれる。この外装
樹脂34としては、たとえば、溶剤によって液状にした
エポキシ系の熱硬化性樹脂が用いられ、そこには、たと
えばシリカ、タルク等のフィラーが適量添加されてい
る。外装樹脂34は、たとえば自然乾燥等によって乾燥
され、枠31をマザー基板21とともに反転させても外
装樹脂34が流出しなくなった後に、枠31は、マザー
基板21および外装樹脂34とともに反転され、この状
態で、マザー基板21の他の面上に、再び外装樹脂34
が流し込まれる。この外装樹脂34も、また、たとえば
自然乾燥される。
【0022】次いで、上述したように2段階で流し込ま
れた外装樹脂34は、たとえば、150℃で30分間、
加熱硬化される。このとき、前述した空洞形成材30
は、外装樹脂34中に移行して、その結果、振動空間用
の空洞が形成される。
【0023】次に、図7に示すように、枠31を変形さ
せながら、図8に示すようなマザー基板21の両面が外
装樹脂34で覆われたサンドイッチ構造物35が、枠3
1から取り出される。このとき、前述したように、枠3
1を弾性体で構成すれば、枠31を変形させた後、元の
形状に戻るので、これを繰返し使用することができる。
しかしながら、このような利点を望まないならば、その
変形が塑性に基づいて生じる材料から枠31を構成して
もよい。
【0024】次いで、得ようとするチップ型圧電共振子
20(図1)の厚み方向の寸法精度および平面度を高め
るため、外装樹脂34の各々の外面が研磨される。この
研磨は、たとえば、研磨板を用いるラビング研磨によっ
て行なわれる。
【0025】次に、同じく図8に示すように、このサン
ドイッチ構造物35が、切断線36および37に沿って
切断される。この切断によって、マザー基板21は、個
々の圧電共振素子29ごとに分割され、かつ、端子電極
26〜28が切断面に露出する。このようにして、図1
に示すようなチップ型圧電共振子20が得られる。
【0026】次に、図9に示すように、このチップ型圧
電共振子20の少なくとも端子電極26〜28が露出し
ている面に、端子電極26〜28の各々とそれぞれ導通
される外部電極38〜40が、たとえば導電ペーストの
印刷および焼付けによって付与される。
【0027】なお、この実施例では、チップ型圧電共振
子20のすべての端子電極26〜28が同じ面に露出し
ているが、このような端子電極が別々の面に露出する場
合もあり、その場合には、これらの面それぞれに外部電
極を付与すればよい。
【0028】また、図10に示すように、チップ型圧電
共振子20の端子電極26〜28に導通する外部電極3
8a,39a,40aを、チップ型圧電共振子20の一
方側面だけでなく、上下面の少なくとも一方、さらには
他方側面にまで延びるように形成してもよい。このよう
にすることにより、チップ型圧電共振子20を回路基板
に実装するとき、その半田付けを確実に達成することが
できる。なお、外部電極38a〜40aのうち、チップ
型圧電共振子20の上面および/または下面に形成され
る部分は、予め、図8に示すサンドイッチ構造物35の
状態で、導電ペーストの印刷および焼付け等の方法によ
って付与しておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例により得られたチップ型圧
電共振子20の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したチップ型圧電共振子20を得るた
めに用意されるマザー基板21を示す斜視図である。
【図3】図2に示したマザー基板21の一部を拡大して
示す斜視図である。
【図4】図1に示したチップ型圧電共振子20を得るた
めに用いられる枠31を示す斜視図である。
【図5】図4に示した枠31に図2に示したマザー基板
21を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示したマザー基板21上に外装樹脂34
を流し込む状態を示す斜視図である。
【図7】外装樹脂34で覆われたマザー基板21からな
るサンドイッチ構造物35を枠31から取り出すため、
枠31を変形させている状態を示す斜視図である。
【図8】枠31から取り出したサンドイッチ構造物35
の切断工程を説明するための斜視図である。
【図9】図1に示したチップ型圧電共振子20に外部電
極38〜40を形成した状態を示す斜視図である。
【図10】図1に示したチップ型圧電共振子20に外部
電極38a〜40aを形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図11】従来のチップ型圧電共振子1に含まれる要素
を分解して示す斜視図である。
【図12】図11に示したチップ型圧電共振子1の断面
図である。
【図13】図11に示したチップ型圧電共振子1の外観
を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 チップ型圧電共振子 21 マザー基板 22 圧電基板 23〜25 振動電極 26〜28 端子電極 29 圧電共振素子 31 枠 34 外装樹脂 36,37 切断線 38〜40,38a〜40a 外部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に、当該圧電基板を挟んで対
    向する振動電極およびそれらにそれぞれつながる端子電
    極をそれぞれ含む複数の圧電共振素子を形成したマザー
    基板を用意し、 前記マザー基板を嵌め込み、かつ嵌め込んだ状態で前記
    マザー基板の両主面をそれぞれ底面とする凹部を形成す
    るためのものであって、外部からの力により変形させる
    ことができる、枠を用意し、 前記枠内に前記マザー基板を嵌め込み、この状態で、 前記マザー基板の両主面を覆うように前記枠内に熱硬化
    性の外装樹脂を未硬化状態で流し込み、 前記外装樹脂を硬化させた後、前記枠を変形させなが
    ら、前記外装樹脂で覆われた前記マザー基板を前記枠か
    ら取り出し、次いで、 前記外装樹脂で覆われた前記マザー基板を、前記端子電
    極が分割面に露出するように個々の前記圧電共振素子ご
    とに分割して、複数のチップ型圧電共振子を得る、各工
    程を備える、チップ型圧電共振子の製造方法。
JP30332992A 1992-11-13 1992-11-13 チップ型圧電共振子の製造方法 Withdrawn JPH06152295A (ja)

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