JPH06152215A - 窓ガラスアンテナ装置 - Google Patents
窓ガラスアンテナ装置Info
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- JPH06152215A JPH06152215A JP32737192A JP32737192A JPH06152215A JP H06152215 A JPH06152215 A JP H06152215A JP 32737192 A JP32737192 A JP 32737192A JP 32737192 A JP32737192 A JP 32737192A JP H06152215 A JPH06152215 A JP H06152215A
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- heater
- window glass
- windings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヒータ部の抵抗値に差異があっても、チョー
クコイルのインダクタンスが減少せず、よってヒータ部
を高インピーダンスに維持でき、アンテナ特性が劣化し
ない自動車用窓ガラスアンテナ装置を提供する。 【構成】 チョークコイル６，７に設けた第３巻線ＡＬ
３，ＢＬ３に電流調節手段ＡＲ，ＢＲを介して通電する
結果、コアに磁束が発生し、この磁束が第１巻線ＡＬ
１，ＢＬ１と第２巻線ＡＬ２，ＢＬ２の電流差によって
各コアに発生した磁束を相殺する。この磁束のキャンセ
ルによってチョークコイルのインダクタンス劣化を防
ぎ、各ヒータ部は高インピーダンスに維持されてアンテ
ナ特性が良好に保持される。
クコイルのインダクタンスが減少せず、よってヒータ部
を高インピーダンスに維持でき、アンテナ特性が劣化し
ない自動車用窓ガラスアンテナ装置を提供する。 【構成】 チョークコイル６，７に設けた第３巻線ＡＬ
３，ＢＬ３に電流調節手段ＡＲ，ＢＲを介して通電する
結果、コアに磁束が発生し、この磁束が第１巻線ＡＬ
１，ＢＬ１と第２巻線ＡＬ２，ＢＬ２の電流差によって
各コアに発生した磁束を相殺する。この磁束のキャンセ
ルによってチョークコイルのインダクタンス劣化を防
ぎ、各ヒータ部は高インピーダンスに維持されてアンテ
ナ特性が良好に保持される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の窓ガラスに張
設された両端に給電端子を持つ防曇用のヒータ部を受信
用アンテナもしくはアンテナの一部として利用する窓ガ
ラスアンテナ装置に関する。
設された両端に給電端子を持つ防曇用のヒータ部を受信
用アンテナもしくはアンテナの一部として利用する窓ガ
ラスアンテナ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の窓ガラスに張設された両端に給
電端子を持つ防曇用のヒータ線をアンテナもしくはアン
テナの一部として利用するには、ヒータ線部分を加熱用
電源ならびに車体アースに対して高インピーダンスにす
る必要がある。このため、チョークコイルを介して加熱
用電流の供給を行っている。加熱用電流は数アンペア〜
数十アンペアと比較的大電流が必要なため、チョークコ
イルが大型になる。そこで、同一コアに正極側および負
極側の各巻線をバイファイラ巻にすることで、加熱用の
直流電流成分によってコアが磁気飽和するのを防止し、
高インピーダンスを保つとともにコアならびにチョーク
コイルの小型化を図っている。
電端子を持つ防曇用のヒータ線をアンテナもしくはアン
テナの一部として利用するには、ヒータ線部分を加熱用
電源ならびに車体アースに対して高インピーダンスにす
る必要がある。このため、チョークコイルを介して加熱
用電流の供給を行っている。加熱用電流は数アンペア〜
数十アンペアと比較的大電流が必要なため、チョークコ
イルが大型になる。そこで、同一コアに正極側および負
極側の各巻線をバイファイラ巻にすることで、加熱用の
直流電流成分によってコアが磁気飽和するのを防止し、
高インピーダンスを保つとともにコアならびにチョーク
コイルの小型化を図っている。
【０００３】図５は従来の窓ガラスアンテナ装置の構造
図である。窓ガラス７５には、両端にバスバーＢＢを有
する第１ヒータ部７２と第２ヒータ部７３、および、ア
ンテナ部７４が配設されている。第１ヒータ部７２はチ
ョークコイル７６の第１巻線ＡＬ１を経て加熱用電源７
８の正極に、またチョークコイル７７の第１巻線ＢＬ１
を経て車体アースに接続される。第２ヒータ部７３は、
その抵抗値が第１ヒータ部７２の抵抗値とほぼ等しいも
ので、チョークコイル７７の第２巻線ＢＬ２を経て加熱
用電源７８の正極に、またチョークコイル７６の第２巻
線ＡＬ２を経て車体アースに接続される。
図である。窓ガラス７５には、両端にバスバーＢＢを有
する第１ヒータ部７２と第２ヒータ部７３、および、ア
ンテナ部７４が配設されている。第１ヒータ部７２はチ
ョークコイル７６の第１巻線ＡＬ１を経て加熱用電源７
８の正極に、またチョークコイル７７の第１巻線ＢＬ１
を経て車体アースに接続される。第２ヒータ部７３は、
その抵抗値が第１ヒータ部７２の抵抗値とほぼ等しいも
ので、チョークコイル７７の第２巻線ＢＬ２を経て加熱
用電源７８の正極に、またチョークコイル７６の第２巻
線ＡＬ２を経て車体アースに接続される。
【０００４】このとき、第１ヒータ部７２に流れる電流
と第２ヒータ部７３に流れる電流とが、それぞれチョー
クコイル７６、７７のコアの磁束をキャンセルする方向
に流れるよう接続している。
と第２ヒータ部７３に流れる電流とが、それぞれチョー
クコイル７６、７７のコアの磁束をキャンセルする方向
に流れるよう接続している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このため、設計上は第
１ヒータ部７２と第２ヒータ部７３の抵抗値が等しくな
るようヒータ線ＨＷの本数，長さ，幅（太さ）を設定し
ているが、量産において各ヒータ部７２，７３の抵抗値
を完全に一致させることは困難であり、抵抗値にある程
度のばらつきを生ずる。第１ヒータ部７２と第２ヒータ
部７３の抵抗値に差があると流れる電流に差が生じ、各
チョークコイル７６、７７において第１巻線と第２巻線
の電流差のため磁束がキャンセルされなくなる結果、チ
ョークコイルのインダクタンス特性が劣化するという問
題がある。
１ヒータ部７２と第２ヒータ部７３の抵抗値が等しくな
るようヒータ線ＨＷの本数，長さ，幅（太さ）を設定し
ているが、量産において各ヒータ部７２，７３の抵抗値
を完全に一致させることは困難であり、抵抗値にある程
度のばらつきを生ずる。第１ヒータ部７２と第２ヒータ
部７３の抵抗値に差があると流れる電流に差が生じ、各
チョークコイル７６、７７において第１巻線と第２巻線
の電流差のため磁束がキャンセルされなくなる結果、チ
ョークコイルのインダクタンス特性が劣化するという問
題がある。
【０００６】図６はチョークコイルの電流差対インダク
タンス特性を示す図で、僅かな電流差（Ａ）でもインダ
クタンス（μＨ）は大きく減少する。この結果、アンテ
ナ特性の劣化をまねき、好ましくない。
タンス特性を示す図で、僅かな電流差（Ａ）でもインダ
クタンス（μＨ）は大きく減少する。この結果、アンテ
ナ特性の劣化をまねき、好ましくない。
【０００７】本発明はこのような課題や欠点を解決する
ためなされたもので、その目的はヒータ部の抵抗値に差
異があっても、チョークコイルのインダクタンスが減少
せず、よってヒータ部を高インピーダンスに維持でき、
アンテナ特性が劣化しない自動車用窓ガラスアンテナ装
置を提供することにある。
ためなされたもので、その目的はヒータ部の抵抗値に差
異があっても、チョークコイルのインダクタンスが減少
せず、よってヒータ部を高インピーダンスに維持でき、
アンテナ特性が劣化しない自動車用窓ガラスアンテナ装
置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項１に係る窓ガラスアンテナ装置は、自動車の窓ガ
ラスに配設した２基の独立した防曇用のヒータ部と、同
一コアに独立した２個の巻線を備えたチョークコイル２
基を含み、第１ヒータ部の一端側および他端側と加熱用
電源との間に第１および第２のチョークコイルの第１巻
線を夫々介設し、第２ヒータ部の一端側および他端側と
加熱用電源との間に第１および第２のチョークコイルの
第２巻線を夫々介設して、これらヒータ部を受信用アン
テナの一部として利用するものにおいて、前記各チョー
クコイルの少なくとも１基に第３巻線を設け、この第３
巻線に電流調節手段を介して通電し、コアに発生する磁
束が第１巻線と第２巻線の電流差によってコアに発生し
た磁束を相殺するよう構成したことを特徴とする。
請求項１に係る窓ガラスアンテナ装置は、自動車の窓ガ
ラスに配設した２基の独立した防曇用のヒータ部と、同
一コアに独立した２個の巻線を備えたチョークコイル２
基を含み、第１ヒータ部の一端側および他端側と加熱用
電源との間に第１および第２のチョークコイルの第１巻
線を夫々介設し、第２ヒータ部の一端側および他端側と
加熱用電源との間に第１および第２のチョークコイルの
第２巻線を夫々介設して、これらヒータ部を受信用アン
テナの一部として利用するものにおいて、前記各チョー
クコイルの少なくとも１基に第３巻線を設け、この第３
巻線に電流調節手段を介して通電し、コアに発生する磁
束が第１巻線と第２巻線の電流差によってコアに発生し
た磁束を相殺するよう構成したことを特徴とする。
【０００９】請求項２に係る窓ガラスアンテナ装置は、
自動車の窓ガラスに配設した２基の独立した防曇用のヒ
ータ部と、同一コアに独立した２個の巻線を備えたチョ
ークコイル２基を含み、第１ヒータ部の一端側および他
端側と加熱用電源との間に第１および第２のチョークコ
イルの第１巻線を夫々介設し、第２ヒータ部の一端側お
よび他端側と加熱用電源との間に第１および第２のチョ
ークコイルの第２巻線を夫々介設して、これらヒータ部
を受信用アンテナの一部として利用するものにおいて、
前記各チョークコイルの少なくとも１基の、第１巻線と
第２巻線のうち少なくとも一方に巻数に対応した複数の
巻線タップを設けて、第１巻線と第２巻線によってコア
に発生した磁束が相殺される巻線タップに通電するよう
構成したことを特徴とする。
自動車の窓ガラスに配設した２基の独立した防曇用のヒ
ータ部と、同一コアに独立した２個の巻線を備えたチョ
ークコイル２基を含み、第１ヒータ部の一端側および他
端側と加熱用電源との間に第１および第２のチョークコ
イルの第１巻線を夫々介設し、第２ヒータ部の一端側お
よび他端側と加熱用電源との間に第１および第２のチョ
ークコイルの第２巻線を夫々介設して、これらヒータ部
を受信用アンテナの一部として利用するものにおいて、
前記各チョークコイルの少なくとも１基の、第１巻線と
第２巻線のうち少なくとも一方に巻数に対応した複数の
巻線タップを設けて、第１巻線と第２巻線によってコア
に発生した磁束が相殺される巻線タップに通電するよう
構成したことを特徴とする。
【００１０】
【作用】請求項１に係る窓ガラスアンテナ装置は、各チ
ョークコイルの少なくとも１基に設けた第３巻線に電流
調節手段を介して通電する結果、コアに磁束が発生し、
この磁束が第１巻線と第２巻線の電流差によってコアに
発生した磁束を相殺する。この磁束のキャンセルによっ
てチョークコイルのインダクタンスが劣化せず、よって
各ヒータ部は高インピーダンスに維持されてアンテナ特
性が良好に保持される。
ョークコイルの少なくとも１基に設けた第３巻線に電流
調節手段を介して通電する結果、コアに磁束が発生し、
この磁束が第１巻線と第２巻線の電流差によってコアに
発生した磁束を相殺する。この磁束のキャンセルによっ
てチョークコイルのインダクタンスが劣化せず、よって
各ヒータ部は高インピーダンスに維持されてアンテナ特
性が良好に保持される。
【００１１】請求項２に係る窓ガラスアンテナ装置につ
いて、前記各チョークコイルの少なくとも１基の、第１
巻線と第２巻線のうち少なくとも一方に設けた、巻数に
対応した複数の巻線タップのうち、第１巻線と第２巻線
によってコアに発生した磁束が相殺される巻線タップを
選んで通電する結果、第１巻線と第２巻線に電流差があ
っても、夫々の発生する磁束を相殺することができる。
この磁束のキャンセルによってチョークコイルのインダ
クタンスが劣化せず、よって各ヒータ部は高インピーダ
ンスに維持されてアンテナ特性が良好に保持される。
いて、前記各チョークコイルの少なくとも１基の、第１
巻線と第２巻線のうち少なくとも一方に設けた、巻数に
対応した複数の巻線タップのうち、第１巻線と第２巻線
によってコアに発生した磁束が相殺される巻線タップを
選んで通電する結果、第１巻線と第２巻線に電流差があ
っても、夫々の発生する磁束を相殺することができる。
この磁束のキャンセルによってチョークコイルのインダ
クタンスが劣化せず、よって各ヒータ部は高インピーダ
ンスに維持されてアンテナ特性が良好に保持される。
【００１２】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１は請求項１に係る窓ガラスアンテナ装
置の構造図である。この窓ガラスアンテナ装置１は、自
動車の窓ガラス５に張設された、両端にあるバスバーＢ
Ｂにて連結された複数のヒータ線ＨＷからなる第１ヒー
タ部２および第２ヒータ部３、アンテナ部４と、第１〜
第３巻線ＡＬ１〜ＡＬ３を備えたチョークコイル６、第
１〜第３巻線ＢＬ１〜ＢＬ３を備えたチョークコイル
７、チョークコイル６の第３巻線ＡＬ３への電流調節手
段である半固定抵抗器ＡＲ、チョークコイル７の第３巻
線ＢＬ３への電流調節手段である半固定抵抗器ＢＲ、加
熱用電源８とからなる。
て説明する。図１は請求項１に係る窓ガラスアンテナ装
置の構造図である。この窓ガラスアンテナ装置１は、自
動車の窓ガラス５に張設された、両端にあるバスバーＢ
Ｂにて連結された複数のヒータ線ＨＷからなる第１ヒー
タ部２および第２ヒータ部３、アンテナ部４と、第１〜
第３巻線ＡＬ１〜ＡＬ３を備えたチョークコイル６、第
１〜第３巻線ＢＬ１〜ＢＬ３を備えたチョークコイル
７、チョークコイル６の第３巻線ＡＬ３への電流調節手
段である半固定抵抗器ＡＲ、チョークコイル７の第３巻
線ＢＬ３への電流調節手段である半固定抵抗器ＢＲ、加
熱用電源８とからなる。
【００１３】ヒータ線ＨＷは防曇用のもので、加熱用の
導電膜も適用できる。ここでは防曇用のヒータ線もしく
は加熱用の導電膜をまとめてヒータ線ＨＷと示す。
導電膜も適用できる。ここでは防曇用のヒータ線もしく
は加熱用の導電膜をまとめてヒータ線ＨＷと示す。
【００１４】第１ヒータ部２の一端側バスバーＢＢ（図
１では右側）をチョークコイル６の第１巻線ＡＬ１を経
て加熱用電源８の正極に接続し、他端側バスバーＢＢ
（図１では左側）をチョークコイル７の第１巻線ＢＬ１
を経て加熱用電源８の負極すなわち車体アースに接続す
る。
１では右側）をチョークコイル６の第１巻線ＡＬ１を経
て加熱用電源８の正極に接続し、他端側バスバーＢＢ
（図１では左側）をチョークコイル７の第１巻線ＢＬ１
を経て加熱用電源８の負極すなわち車体アースに接続す
る。
【００１５】第２ヒータ部３の一端側バスバーＢＢ（図
１では左側）をチョークコイル７の第２巻線ＢＬ２を経
て加熱用電源８の正極に接続し、他端側バスバーＢＢ
（図１では右側）をチョークコイル６の第２巻線ＡＬ２
を経て加熱用電源８の負極すなわち車体アースに接続す
る。
１では左側）をチョークコイル７の第２巻線ＢＬ２を経
て加熱用電源８の正極に接続し、他端側バスバーＢＢ
（図１では右側）をチョークコイル６の第２巻線ＡＬ２
を経て加熱用電源８の負極すなわち車体アースに接続す
る。
【００１６】チョークコイル６に設けた第３巻線ＡＬ３
は、半固定抵抗器ＡＲを経て加熱用電源８の正極と負極
に接続される。一方、チョークコイル７に設けた第３巻
線ＢＬ３は、半固定抵抗器ＢＲを経て加熱用電源８の正
極と負極に接続される。
は、半固定抵抗器ＡＲを経て加熱用電源８の正極と負極
に接続される。一方、チョークコイル７に設けた第３巻
線ＢＬ３は、半固定抵抗器ＢＲを経て加熱用電源８の正
極と負極に接続される。
【００１７】チョークコイル６において、第１巻線ＡＬ
１がコアに発生させる磁束の方向と、第２巻線ＡＬ２が
コアに発生させる磁束の方向とが逆方向になるよう、巻
線方向と電流方向が設定される。チョークコイル７にお
いても同様である。
１がコアに発生させる磁束の方向と、第２巻線ＡＬ２が
コアに発生させる磁束の方向とが逆方向になるよう、巻
線方向と電流方向が設定される。チョークコイル７にお
いても同様である。
【００１８】複数のヒータ線ＨＷの長さや材質、線幅、
本数により第一ヒータ部２と第二ヒータ部３の抵抗値が
合致しない場合に、各チョークコイル６、７の第１巻線
と第２巻線に流れる電流に差が生じる。このアンバラン
ス電流の発生で磁束相殺が成り立たなくなるのを、第３
巻線ＡＬ３、ＢＬ３が調整する。
本数により第一ヒータ部２と第二ヒータ部３の抵抗値が
合致しない場合に、各チョークコイル６、７の第１巻線
と第２巻線に流れる電流に差が生じる。このアンバラン
ス電流の発生で磁束相殺が成り立たなくなるのを、第３
巻線ＡＬ３、ＢＬ３が調整する。
【００１９】例えばチョークコイル６の第３巻線ＡＬ３
は、その発生する磁束が第１巻線ＡＬ１の磁束と第２巻
線ＡＬ２の磁束の差を過不足なく補い、全体で磁束が相
殺されるだけの電流量と方向で、電流が流される。電流
量は半固定抵抗器ＡＲにより調節できる。チョークコイ
ル７についても同様である。
は、その発生する磁束が第１巻線ＡＬ１の磁束と第２巻
線ＡＬ２の磁束の差を過不足なく補い、全体で磁束が相
殺されるだけの電流量と方向で、電流が流される。電流
量は半固定抵抗器ＡＲにより調節できる。チョークコイ
ル７についても同様である。
【００２０】通常、前記第３巻線はチョークコイル６お
よび７の両方に備えるが、例えばチョークコイル７の第
１巻線数と第２巻線数とが非対称であって、第一ヒータ
部２と第二ヒータ部３の抵抗値の差にそのまま対応でき
るような場合は、チョークコイル７に第３巻線を設けな
くともよく、第３巻線はチョークコイル６に備えるのみ
でよい。
よび７の両方に備えるが、例えばチョークコイル７の第
１巻線数と第２巻線数とが非対称であって、第一ヒータ
部２と第二ヒータ部３の抵抗値の差にそのまま対応でき
るような場合は、チョークコイル７に第３巻線を設けな
くともよく、第３巻線はチョークコイル６に備えるのみ
でよい。
【００２１】図２にチョークコイルの構成例を示す。丸
型コア以外にも、図２（ａ）のように角型コアも有効で
ある。また図２（ｂ）に示すように、第３巻線ＡＬ３は
加熱用電源側でなく、ヒータ部側に接続することもでき
る。さらに、第３巻線ＡＬ３に流す電流方向の調節に容
易な切換端子２２を設けることもできる。
型コア以外にも、図２（ａ）のように角型コアも有効で
ある。また図２（ｂ）に示すように、第３巻線ＡＬ３は
加熱用電源側でなく、ヒータ部側に接続することもでき
る。さらに、第３巻線ＡＬ３に流す電流方向の調節に容
易な切換端子２２を設けることもできる。
【００２２】請求項２に係る窓ガラスアンテナ装置の構
造図を図３に示す。窓ガラスアンテナ装置３１は、両端
のバスバーＢＢに連結した、例えば７本のヒータ線を持
つ第１ヒータ部３２、両端のバスバーＢＢに連結した、
例えば６本のヒータ線を持つ第２ヒータ部３３、アンテ
ナ部３４、巻線タップ例えばＡＬ１Ｔ０〜ＡＬ１Ｔ３を
備えた第１巻線ＡＬ１と巻線タップ例えばＡＬ２Ｔ０〜
ＡＬ２Ｔ３を備えた第２巻線ＡＬ２とを有するタップ付
チョークコイル３６、巻線タップ例えばＢＬ１Ｔ０〜Ｂ
Ｌ１Ｔ３を備えた第１巻線ＢＬ１と巻線タップ例えばＢ
Ｌ２Ｔ０〜ＢＬ２Ｔ３を備えた第２巻線ＢＬ２とを有す
るタップ付チョークコイル３７、加熱用電源８からな
る。
造図を図３に示す。窓ガラスアンテナ装置３１は、両端
のバスバーＢＢに連結した、例えば７本のヒータ線を持
つ第１ヒータ部３２、両端のバスバーＢＢに連結した、
例えば６本のヒータ線を持つ第２ヒータ部３３、アンテ
ナ部３４、巻線タップ例えばＡＬ１Ｔ０〜ＡＬ１Ｔ３を
備えた第１巻線ＡＬ１と巻線タップ例えばＡＬ２Ｔ０〜
ＡＬ２Ｔ３を備えた第２巻線ＡＬ２とを有するタップ付
チョークコイル３６、巻線タップ例えばＢＬ１Ｔ０〜Ｂ
Ｌ１Ｔ３を備えた第１巻線ＢＬ１と巻線タップ例えばＢ
Ｌ２Ｔ０〜ＢＬ２Ｔ３を備えた第２巻線ＢＬ２とを有す
るタップ付チョークコイル３７、加熱用電源８からな
る。
【００２３】第１ヒータ部３２の一端側バスバーＢＢ
（図３では右側）をタップ付チョークコイル３６の第１
巻線ＡＬ１の適切な巻線タップ（ＡＬ１Ｔ０〜ＡＬ１Ｔ
３のいずれか）を経て加熱用電源８の正極に接続し、他
端側バスバーＢＢ（図３では左側）をタップ付チョーク
コイル３７の第１巻線ＢＬ１の適切な巻線タップ（ＢＬ
１Ｔ０〜ＢＬ１Ｔ３のいずれか）を経て加熱用電源８の
負極すなわち車体アースに接続する。
（図３では右側）をタップ付チョークコイル３６の第１
巻線ＡＬ１の適切な巻線タップ（ＡＬ１Ｔ０〜ＡＬ１Ｔ
３のいずれか）を経て加熱用電源８の正極に接続し、他
端側バスバーＢＢ（図３では左側）をタップ付チョーク
コイル３７の第１巻線ＢＬ１の適切な巻線タップ（ＢＬ
１Ｔ０〜ＢＬ１Ｔ３のいずれか）を経て加熱用電源８の
負極すなわち車体アースに接続する。
【００２４】第２ヒータ部３３の一端側バスバーＢＢ
（図３では左側）をタップ付チョークコイル３７の第２
巻線ＢＬ２の適切な巻線タップ（ＢＬ２Ｔ０〜ＢＬ２Ｔ
３のいずれか）を経て加熱用電源８の正極に接続し、他
端側バスバーＢＢ（図３では右側）をタップ付チョーク
コイル３６の第２巻線ＡＬ２の適切な巻線タップ（ＡＬ
２Ｔ０〜ＡＬ２Ｔ３のいずれか）を経て加熱用電源８の
負極すなわち車体アースに接続する。
（図３では左側）をタップ付チョークコイル３７の第２
巻線ＢＬ２の適切な巻線タップ（ＢＬ２Ｔ０〜ＢＬ２Ｔ
３のいずれか）を経て加熱用電源８の正極に接続し、他
端側バスバーＢＢ（図３では右側）をタップ付チョーク
コイル３６の第２巻線ＡＬ２の適切な巻線タップ（ＡＬ
２Ｔ０〜ＡＬ２Ｔ３のいずれか）を経て加熱用電源８の
負極すなわち車体アースに接続する。
【００２５】図３で明らかなように、第１ヒータ部３２
と第２ヒータ部３３のヒータ線の数が異なるから、タッ
プ付チョークコイル３６、３７において第１巻線と第２
巻線の巻数を調整しなければならない。タップ付チョー
クコイル３６、３７は、その巻線が巻数に対応した巻線
タップを備えるから、適切な巻線タップを選択すること
で巻数の調整が容易にできる。
と第２ヒータ部３３のヒータ線の数が異なるから、タッ
プ付チョークコイル３６、３７において第１巻線と第２
巻線の巻数を調整しなければならない。タップ付チョー
クコイル３６、３７は、その巻線が巻数に対応した巻線
タップを備えるから、適切な巻線タップを選択すること
で巻数の調整が容易にできる。
【００２６】図４はタップ付チョークコイル３６のイン
ピーダンス特性図を示すものである。第１ヒータ部と第
２ヒータ部の本数が共に６本の構成では、第１巻線ＡＬ
１は巻数１３本（巻線タップＡＬ１Ｔ１を使用）、第２
巻線ＡＬ２は巻数１３本（巻線タップＡＬ２Ｔ１を使
用）のとき、周波数１ＭＨｚ付近で高インピーダンスが
実現されている。
ピーダンス特性図を示すものである。第１ヒータ部と第
２ヒータ部の本数が共に６本の構成では、第１巻線ＡＬ
１は巻数１３本（巻線タップＡＬ１Ｔ１を使用）、第２
巻線ＡＬ２は巻数１３本（巻線タップＡＬ２Ｔ１を使
用）のとき、周波数１ＭＨｚ付近で高インピーダンスが
実現されている。
【００２７】つぎに各巻線タップは前記のままで、第１
ヒータ部３２のヒータ線を７本に増やすと、アンバラン
ス電流の発生でフェライトコアの磁気飽和が生じ、タッ
プ付チョークコイル３６のインピーダンスは著しく低下
し、よってヒータ部のアンテナ特性が劣化する。
ヒータ部３２のヒータ線を７本に増やすと、アンバラン
ス電流の発生でフェライトコアの磁気飽和が生じ、タッ
プ付チョークコイル３６のインピーダンスは著しく低下
し、よってヒータ部のアンテナ特性が劣化する。
【００２８】ここで第２巻線ＡＬ２の巻線タップＡＬ２
Ｔ０を選択して巻数１５本とすれば、高インピーダンス
が再現できる。このように、チョークコイルの使用巻数
を変更することにて電流のアンバランスに対応できるか
ら、ヒータ部は高インピーダンスが維持でき、アンテナ
として動作できる。
Ｔ０を選択して巻数１５本とすれば、高インピーダンス
が再現できる。このように、チョークコイルの使用巻数
を変更することにて電流のアンバランスに対応できるか
ら、ヒータ部は高インピーダンスが維持でき、アンテナ
として動作できる。
【００２９】尚、各チョークコイルにおいて、巻線タッ
プは第１巻線または第２巻線のうち、いずれか一方にだ
け設けるよう構成してもよい。
プは第１巻線または第２巻線のうち、いずれか一方にだ
け設けるよう構成してもよい。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように請求項１に係る窓ガ
ラスアンテナ装置は、チョークコイルに設けた第３巻線
に電流調節手段を介して通電する結果発生する磁束が第
１巻線と第２巻線の電流差によってコアに発生した磁束
を相殺するから、部品にバラツキがあっても容易に調整
できてチョークコイルのインダクタンス特性劣化をさけ
ることができ、よってヒータ部を高インピーダンスに維
持してアンテナ特性を良好に保持することができる。
ラスアンテナ装置は、チョークコイルに設けた第３巻線
に電流調節手段を介して通電する結果発生する磁束が第
１巻線と第２巻線の電流差によってコアに発生した磁束
を相殺するから、部品にバラツキがあっても容易に調整
できてチョークコイルのインダクタンス特性劣化をさけ
ることができ、よってヒータ部を高インピーダンスに維
持してアンテナ特性を良好に保持することができる。
【００３１】請求項２に係る窓ガラスアンテナ装置は、
チョークコイルに設けた巻数に対応した複数の巻線タッ
プのうちから、コアに発生した磁束が相殺される巻線タ
ップを選んで通電する結果、第１巻線と第２巻線に電流
差があっても夫々の発生する磁束を相殺することができ
る。この結果、部品にバラツキがあっても容易に調整で
きてチョークコイルのインダクタンス特性劣化をさける
ことができ、よってヒータ部を高インピーダンスに維持
してアンテナ特性を良好に保持することができる。
チョークコイルに設けた巻数に対応した複数の巻線タッ
プのうちから、コアに発生した磁束が相殺される巻線タ
ップを選んで通電する結果、第１巻線と第２巻線に電流
差があっても夫々の発生する磁束を相殺することができ
る。この結果、部品にバラツキがあっても容易に調整で
きてチョークコイルのインダクタンス特性劣化をさける
ことができ、よってヒータ部を高インピーダンスに維持
してアンテナ特性を良好に保持することができる。
【図１】請求項１に係る窓ガラスアンテナ装置の構造図
【図２】図１のチョークコイルの構成例を示す図
【図３】請求項２に係る窓ガラスアンテナ装置の構造図
【図４】タップ付チョークコイルのインピーダンス特性
図
図
【図５】従来の窓ガラスアンテナ装置の構造図
【図６】チョークコイルのインダクタンス特性図
１ 窓ガラスアンテナ装置 ２ 第１ヒータ部 ３ 第２ヒータ部 ４ アンテナ部 ５ 窓ガラス ６，７ チョークコイル ８ 加熱用電源 ＡＬ１〜ＡＬ３，ＢＬ１〜ＢＬ３ 巻線 ＡＲ，ＢＲ 半固定抵抗器 ＢＢ バスバー ＨＷ ヒータ線
Claims (2)
- 【請求項１】 自動車の窓ガラスに配設した２基の独立
した防曇用のヒータ部と、同一コアに独立した２個の巻
線を備えたチョークコイル２基を含み、第１ヒータ部の
一端側および他端側と加熱用電源との間に第１および第
２のチョークコイルの第１巻線を夫々介設し、第２ヒー
タ部の一端側および他端側と加熱用電源との間に第１お
よび第２のチョークコイルの第２巻線を夫々介設して、
これらヒータ部を受信用アンテナの一部として利用する
窓ガラスアンテナ装置において、前記各チョークコイル
の少なくとも１基に第３巻線を設け、この第３巻線に電
流調節手段を介して通電し、コアに発生する磁束が第１
巻線と第２巻線の電流差によってコアに発生した磁束を
相殺するよう構成したことを特徴とする窓ガラスアンテ
ナ装置。 - 【請求項２】 自動車の窓ガラスに配設した２基の独立
した防曇用のヒータ部と、同一コアに独立した２個の巻
線を備えたチョークコイル２基を含み、第１ヒータ部の
一端側および他端側と加熱用電源との間に第１および第
２のチョークコイルの第１巻線を夫々介設し、第２ヒー
タ部の一端側および他端側と加熱用電源との間に第１お
よび第２のチョークコイルの第２巻線を夫々介設して、
これらヒータ部を受信用アンテナの一部として利用する
窓ガラスアンテナ装置において、前記各チョークコイル
の少なくとも１基の、第１巻線と第２巻線のうち少なく
とも一方に巻数に対応した複数の巻線タップを設けて、
第１巻線と第２巻線によってコアに発生した磁束が相殺
される巻線タップに通電するよう構成したことを特徴と
する窓ガラスアンテナ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32737192A JPH06152215A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 窓ガラスアンテナ装置 |
| CA002101820A CA2101820A1 (en) | 1992-08-03 | 1993-08-03 | Window glass antenna device |
| US08/570,077 US5629711A (en) | 1992-08-03 | 1995-12-11 | Window glass antenna device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32737192A JPH06152215A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 窓ガラスアンテナ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06152215A true JPH06152215A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18198398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32737192A Withdrawn JPH06152215A (ja) | 1992-08-03 | 1992-11-12 | 窓ガラスアンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06152215A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015198800A1 (ja) * | 2014-06-24 | 2015-12-30 | 旭硝子株式会社 | アンテナ用コイル及びアンテナシステム |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP32737192A patent/JPH06152215A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015198800A1 (ja) * | 2014-06-24 | 2015-12-30 | 旭硝子株式会社 | アンテナ用コイル及びアンテナシステム |
| JPWO2015198800A1 (ja) * | 2014-06-24 | 2017-04-20 | 旭硝子株式会社 | アンテナ用コイル及びアンテナシステム |
| US10374283B2 (en) | 2014-06-24 | 2019-08-06 | AGC Inc. | Coil for antenna and antenna system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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