JPH06151894A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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Publication number
JPH06151894A
JPH06151894A JP31950892A JP31950892A JPH06151894A JP H06151894 A JPH06151894 A JP H06151894A JP 31950892 A JP31950892 A JP 31950892A JP 31950892 A JP31950892 A JP 31950892A JP H06151894 A JPH06151894 A JP H06151894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensor chip
stem
sensor
semiconductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP31950892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kawahira
哲也 川平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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Publication of JPH06151894A publication Critical patent/JPH06151894A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャンタイプの半導体圧力センサにおいて、
圧力媒体の流出を安価な構造で防止することができ、し
かもゲージ圧を直接測定できるようにする。 【構成】 一面に基準圧が、他面に測定対象とする圧力
が印加される半導体圧力センサチップ3と、このセンサ
チップを搭載するステム2と、このステムと結合して前
記センサチップの周囲を覆うキャン1と、このキャン内
に前記基準圧としての大気圧を導入して前記センサチッ
プの前記一面に印加する大気開放孔12と、前記センサ
チップの前記他面に測定対象とする圧力媒体を導入する
圧力媒体導入孔4と、前記キャン内の圧力が所定値を越
えて外部の大気圧より上昇したとき、前記大気開放孔を
自動的に閉塞するダイヤフラム型の封止弁8とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤフラム部の両面
に加わる圧力の差を検出する半導体圧力センサに関し、
特に測定対象とする圧力媒体の流出事故を防止するよう
にしたキャンタイプの半導体圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】薄いダイヤフラム部の両面にそれぞれ基
準圧と測定対象とする圧力を印加する半導体圧力センサ
は、時として両圧力の差によってダイヤフラム部が破損
したり、センサチップの接着部が剥離してしまうことが
ある。このような場合に、測定対象とする圧力媒体が漏
れると、周辺機器を破損したり、周囲の人体に影響を与
えることもある。この傾向は基準圧に真空を利用する絶
対圧センサの場合に顕著であるため、従来は圧力媒体漏
れが生じても周囲に流出しないように、全体をキャンで
包む構造とすることがある。
【0003】図3は、上述したキャンタイプの半導体圧
力センサの一例を示す断面構造で、1はキャン、2はそ
の開口を閉塞するステム、3はステム2に搭載された半
導体圧力センサチップ、4はステム2を貫通してセンサ
チップ3の測定面に圧力媒体を導入する導入孔、5はセ
ンサチップ3から検出信号を取り出すリード、6はセン
サチップ3とステム2との接合部である。センサチップ
3は半導体ダイヤフラム31と圧力媒体導入用の台座ガ
ラス32とを一体化したもので、歪み検出用の素子を形
成したダイヤフラム31の下面が測定面、上面が基準面
となる。この種の絶対圧センサでは基準圧を真空にする
ため、キャン1の内部を真空引きした真空室7としてあ
る。
【0004】このようなキャンタイプの半導体圧力セン
サは、ダイヤフラム31が破損しても、或いはチップ3
とステム2との接合部6が剥離しても、導入孔4から内
部に導入された圧力媒体はキャン1の内部に留まり、外
部に流出することがない。このため、不幸にしてこの種
の事故が生じても、外部に対する影響を最小限に止める
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
構造の圧力センサは、キャン1により形成される真空室
7の気密性を保持するために、チップ接合部6を半田接
合としなければならないので、その接合自体がコストア
ップ要因となる。加えて、チップ接合部6の気密性チェ
ックには、ラジオアイソトープを利用したリークチェッ
クが必要となり、これを全製品に対し行うと、更にコス
トアップする。
【0006】しかも、真空圧を基準とする絶対圧センサ
では、大気圧を基準としたゲージ圧を測定する場合、媒
体圧力の測定だけでなく、そのときの大気圧も測定して
補正する必要があり、1度の圧力測定だけで済まない煩
雑さがある。特に、ゲージ圧の測定は、通常の圧力測定
の中でも頻度が高いので、これを直接行えない点は圧力
センサとして不利である。
【0007】本発明は、基準圧を大気圧とすることによ
り、圧力媒体の流出を安価な構造で防止することがで
き、しかもゲージ圧を直接測定できるようにすることを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体圧力センサは、一面に基準圧が、他
面に測定対象とする圧力が印加される半導体圧力センサ
チップと、このセンサチップを搭載するステムと、この
ステムと結合して前記センサチップの周囲を覆うキャン
と、このキャン内に前記基準圧としての大気圧を導入し
て前記センサチップの前記一面に印加する大気開放孔
と、前記センサチップの前記他面に測定対象とする圧力
媒体を導入する圧力媒体導入孔と、前記キャン内の圧力
が所定値を越えて外部の大気圧より上昇したとき、前記
大気開放孔を自動的に閉塞するダイヤフラム型の封止弁
とを備えてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の圧力センサでは、キャン内部の圧力は
大気圧であるため、これを基準圧力とすることにより、
ゲージ圧を直接計測することができる。また、この様な
ゲージ圧センサは、絶対値センサより半導体チップのダ
イヤフラムに加わる圧力差が少ないため、ステムとチッ
プとの接合は樹脂等による簡単なもので済み、コストダ
ウンを図ることができる。更に、センサチップのダイヤ
フラム破損や接合部剥離に伴う圧力媒体の流出は、ダイ
ヤフラム型の封止弁で確実に抑止されるため、キャンタ
イプ特有の安全性はそのまま保障される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す構造図で、
(a)は全体の断面図、(b)大気開放孔封止弁単体の
平面図、(c)封止弁の動作状態図である。これらの図
において、1は金属性のキャン、2はその底部開口を閉
塞する金属性のステム、3はステム2の上面に搭載され
た半導体圧力センサチップ、4はこの圧力センサチップ
3の下面に測定対象とする圧力媒体を導入する圧力媒体
導入孔、5は圧力センサチップから検出信号を取り出す
リード、6はセンサチップ3をステム2に接着する接着
部であり、ここまでの構造は図3と変わらない。したが
って、圧力センサ3は半導体ダイヤフラム31とガラス
台座32とからなる。但し、接合部6は圧力差が少ない
ため、半田接合の必要はなく、樹脂等による接着でよ
い。
【0011】図1の実施例が従来構造と違う点は、キャ
ン1の頂部に大気開放孔12を形成し、キャン1の内部
空間を外部の大気に連通させた基準室11にしたこと、
および基準室11の内部圧力が急激に外部の大気圧より
高くなったときに、自動的に大気開放孔12を閉塞する
ダイヤフラム型の大気開放孔封止弁8をキャン1の内側
に取り付けたことである。
【0012】この封止弁8は、キャン1に接合させる円
環状の接合部81と、この接合部81から内部へ延びる
弾性を有した板バネ状の支持部82と、この支持部82
で支持される円盤状の受圧部83と、この受圧部83の
中心部に固定された封止栓84とからなる。支持部82
はプレス加工で湾曲させられているため弾性を持ち、且
つ接合部81と受圧部83との間に内抜き孔85が形成
されているため、受圧部83は封止栓84を伴って軸方
向に移動することができる。
【0013】受圧弁83の両面に圧力差が生じないとき
は、図1(a)に示すように、封止栓84は支持部82
の弾性で後退して大気開放孔12を開放している。この
状態では、基準室11内は大気圧に保たれるので、導入
孔4から導入した圧力媒体のゲージ圧を大気圧を基準と
して測定することができる。この圧力測定中に、導入媒
体の圧力でチップ接合部6が剥離したり、ダイヤフラム
部31が破損すると、導入孔4から導入された圧力媒体
はキャン1内に急激に流入する。この結果、キャン1内
の圧力が急激に外部の大気圧より高くなると、封止弁8
の受圧部83がこの圧力差により低圧力側へ変位し、大
気開放孔12を閉塞する。この場合、封止栓84が例え
ばゴム素材のように弾力性を有すると、圧力差によって
大気開放孔12内に吸い込まれるようにその一部が入り
込み、キャン1内を完全に気密状態にしてしまう。した
がって、キャン1内に漏れた圧力媒体がキャン1の外へ
流出することは確実に防止される。
【0014】大気開放孔封止弁8は、ベアリングタイプ
とする事も可能であるが、本発明のようにダイヤフラム
型とする場合には、次のような利点がある。 (1)接合部81、支持部82、受圧部83をプレス加
工により一枚の板金から容易に作成できるので、低コス
トで済む。また、封止栓84はゴム素材等であり、これ
を受圧部83の中心部に形成した孔に圧入することで確
実に取り付けることができる。 (2)キャン1に対する接合は接着或いはスポット溶接
等により行うことができるので、量産する場合にも自動
化することができ、製造コストを引き下げることが可能
である。 (3)大気開放孔12に対する封止栓84の位置決め
は、接合部81の外径をキャン1の内径より若干小さく
しておくことで容易に(自動的に)行うことができる。
【0015】図1の実施例では、2本の支持部82で受
圧部83を支持する例を示したが、図2(a)に示すよ
うに4本の支持部82で受圧部83を支持したり、同図
(b)に示すように3本の支持部82で受圧部83を支
持することもできる。また、接合部81を円環状とする
代わりに、同図(c)に示すように支持部82の延長部
分としてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、キャ
ンタイプの半導体圧力センサにおいて、基準圧を大気圧
としたので、ゲージ圧を直接測定することができ、しか
もダイヤフラム型の封止弁を使用したので、圧力媒体の
流出を安価な構造で防止することができる。このため、
媒体漏れの心配のある油圧センサやエアコン用センサ等
としても幅広く利用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す構造図である。
【図2】 本発明の大気開放孔封止弁の他の例を示す平
面図である。
【図3】 従来のキャンタイプの半導体圧力センサの断
面図である。
【符号の説明】
1…キャン、2…ステム、3…半導体圧力センサチッ
プ、31…ダイヤフラム部、32…ガラス台座、4…圧
力媒体導入孔、5…リード、6…チップ接合部、8…大
気開放孔封止弁、81…接合部、82…支持部、83…
受圧部、84…封止栓、85…打抜き孔、11…基準
室、12…大気開放孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に基準圧が、他面に測定対象とする
    圧力が印加される半導体圧力センサチップと、 このセンサチップを搭載するステムと、 このステムと結合して前記センサチップの周囲を覆うキ
    ャンと、 このキャン内に前記基準圧としての大気圧を導入して前
    記センサチップの前記一面に印加する大気開放孔と、 前記センサチップの前記他面に測定対象とする圧力媒体
    を導入する圧力媒体導入孔と、 前記キャン内の圧力が所定値を越えて外部の大気圧より
    上昇したとき、前記大気開放孔を自動的に閉塞するダイ
    ヤフラム型の封止弁とを備えてなることを特徴とする半
    導体圧力センサ。
JP31950892A 1992-11-04 1992-11-04 半導体圧力センサ Pending JPH06151894A (ja)

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JP (1) JPH06151894A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104215383A (zh) * 2014-09-05 2014-12-17 沈阳市传感技术研究所 内置平衡腔室的薄膜隔离型表压传感器
US11945422B2 (en) 2018-03-01 2024-04-02 Robert Bosch Gmbh Pressure sensor for a brake booster

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