JPH06151410A - 窒化チタン膜の形成方法 - Google Patents

窒化チタン膜の形成方法

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JPH06151410A
JPH06151410A JP29330992A JP29330992A JPH06151410A JP H06151410 A JPH06151410 A JP H06151410A JP 29330992 A JP29330992 A JP 29330992A JP 29330992 A JP29330992 A JP 29330992A JP H06151410 A JPH06151410 A JP H06151410A
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titanium nitride
film
nitride film
forming
gas
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JP29330992A
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Junichi Sato
淳一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜質の良いバリア性等にすぐれた窒化チタン
膜を形成する。 【構成】 電子サイクロトロン共鳴プラズマCVDによ
って窒化チタン膜112を形成し、続いて酸化処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置の配
線(電極)部の形成に用いて好適な窒化チタン膜の形成
方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路等の各種電子デバイスに
おいて、その小型、高密度化の要求から、その配線ない
しは電極(以下配線と称する)は層間絶縁層を介した多
層配線構造がとられているが、昨今益々電子デバイスの
小型、高密度化の要求が高まり、これに伴って、配線の
微細パターン化が進められている。
【0003】このため、層間絶縁層に穿設したコンタク
トホール、ヴィアホール等の接続孔を通じて層間絶縁層
上に形成される配線を、層間絶縁層下の他の配線、或い
は例えば半導体領域に対して接続する場合の接続孔の径
も必然的に小さくなる。
【0004】この場合、層間絶縁層は、その電気的信頼
性、寄生容量等の問題から、所定の厚さを確保する必要
があることから、畢竟その接続孔のアスペクト比(深さ
/直径)が大となる。
【0005】このように、アスペクト比の大なる接続孔
内に上層の配線、ないしはその接続のためのいわゆるメ
タルプラグを下層の配線ないしは半導体領域に電気的及
び機械的に良好にカバレージ良く充填させるに、例えば
Alのバイアススパッタ法では対応しにくくなってきて
いる。
【0006】そこで、カバレージの良いブランケットタ
ングステン(以下BlkーWという)と称されるタング
ステンW膜を、この接続孔を含んで形成するという方法
がしばしば採られる。
【0007】例えば図4に、その一例の要部の断面図を
示すように、例えば半導体基板による下地100の半導
体領域102に、下地100の表面に形成した層間絶縁
層104に穿設した接続孔106を通じて配線の接続を
行う場合、BlkーWによる金属層114をCVD(化
学的気相成長)法によって形成する。
【0008】ところが、このBlkーWは、下地100
の例えばSi、或いは層間絶縁層104の例えばSiO
2 との密着性に劣ることから、この金属層114下にそ
の形成に先立って窒化チタン(TiN,TiON)膜1
08のCVD膜を形成し、これによって、BlkーWの
金属層114の密着性をはかることが行われる。
【0009】また、金属層114としてAlを用いる場
合においても、このAlの半導体領域102の突き抜け
を防止するなどの目的から同様の窒化チタン(TiN,
TiON)膜108の形成が行われる。
【0010】このような密着層或いはバリア層等として
の窒化チタン膜108は、これ自体接続孔104内にカ
バレージ良く良質の皮膜として被着形成させることが必
要となる。
【0011】すなわち、この窒化チタン膜108自体、
その密着性や膜質に問題があると、図5にその要部の断
面図を示すように、金属層114にボイド(中空)が発
生し、抵抗の増加、機械的、電気的信頼性の低下を来
す。
【0012】一方、この窒化チタン膜の形成方法として
は、電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD(以下EC
R−CVDという)が知られている。
【0013】このECR−CVDは、低圧下でのCVD
であることから、活性種の平均自由行程が長いので、ア
スペクト比が大なる接続孔内にもカバレージ良くその成
膜を行うことができるという利点を有する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなECR−CVDによって形成した窒化チタン膜は、
必ずしも、上述のバリア層として充分満足できるもので
はなく、更に、これのコンタクト抵抗の低減化をはかる
べく窒化チタン膜下にチタンTi膜の下地膜の形成が行
われるが、この積層構造においてバリア性の確保におい
て問題が生じる場合がある。
【0015】本発明は、上述したECR−CVDの特長
を有効に利用し更に良質でバリア性の確保ができる窒化
チタン膜の形成を行うことのできる窒化チタン膜の形成
方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、ECR
−CVDによって窒化チタン膜を形成する工程と、続い
てこの窒化チタン膜を酸化する工程とを採って窒化チタ
ン膜を形成する。
【0017】第2の本発明は、ECR−CVDによって
窒化チタン膜を形成する工程と、続いて窒化チタン膜を
酸素を含むガスのプラズマ処理による酸化工程とを採っ
て窒化チタン膜を形成する。
【0018】第3の本発明は、同一チャンバ内で、EC
R−CVDによる窒化チタン膜の形成工程と、続くこの
窒化チタン膜に対する酸化工程とを行って窒化チタン膜
を形成する。
【0019】第4の本発明は、ECR−CVDによって
窒化チタン膜を形成する工程と、続いて窒化チタン膜を
熱処理する工程とを採って窒化チタン膜を形成する。
【0020】第5の本発明は、ECR−CVDによって
窒化チタン膜を形成する工程と、続いて上記窒化チタン
膜を酸素を含む雰囲気で熱処理する工程とを採って窒化
チタン膜を形成する。
【0021】
【作用】本発明方法ではECR−CVDによって窒化チ
タンの形成を行うので、前述したように、アスペクト比
の大なる接続孔内に対してもカバレージ良く窒化チタン
(TiN,TiON)の被着形成を行うことができると
共に、続いてこの窒化チタン膜を熱処理することによっ
て、熱処理室内に取り込まれていた酸素の存在によって
或いは外部からの酸素の供給によって、成膜のままの状
態では、比較的粗の状態にある窒化膜の粒界に酸素をと
り込んで、この酸素によって粒子間の結合が行われ、こ
の窒化膜の膜質、緻密性を高め、そのバリア層としての
機能を高めることができる。
【0022】そして、ECR−CVDでの窒化チタン膜
の形成方法を採ったことで、そのチャンバ内で続いての
熱処理を行うことができることによってこのようにする
ときは、工程、装置の簡略化、不要汚染物、不純物の導
入等を回避でき、特性の良い窒化膜の生成、ひいてはこ
れを用いる半導体装置等の電子デバイスの歩留りの向
上、信頼性の向上をはかることができる。
【0023】
【実施例】図面を参照して本発明方法の実施例を説明す
る。
【0024】この例では、図1に示すようにシリコン基
板等の基板100に形成された半導体領域102例えば
不純物拡散層に対して配線のコンタクトを行う場合であ
る。
【0025】この場合、図1(A)に示すように基板1
00上に形成されたSiO2 等の層間絶縁層104に穿
設した接続孔106を通じて配線コンタクトを行うもの
で、図1(B)に示すように、接続孔106内を含ん
で、層間絶縁層104上に、Ti下地膜110と、窒化
チタン(TiN或いはTiON)膜112による2層構
造の密着層ないしはバリア層(以下バリア層という)1
08を形成する。
【0026】そして、このバリア層108上に、接続孔
106による凹部を埋込むように、例えばCVD法によ
るBlk−W層またはスパッタリングによるAl層の金
属層114を形成する。
【0027】(実施例1)Ti下地膜110とこれの上
の窒化チタン膜112とを、図2で示す構成によるEC
R−CVD装置1によって形成した。
【0028】このECR−CVD装置1は、成膜チャン
バ10及びプラズマチャンバ20から成る。
【0029】成膜チャンバ10内には、半導体基板10
0を載置するためのサセプタ12が配置されている。サ
セプタ12の下にはランプ加熱手段50が配置されてい
る。半導体基板100をランプ加熱手段50によって加
熱することができる。
【0030】プラズマチャンバ20は成膜チャンバ10
の上部と連通している。プラズマチャンバ20の上部に
はマイクロ波導入窓22が設けられ、マイクロ波導入窓
22の上部には、2.45MHzのマイクロ波を導入す
るためのレクタンギュラーウエイブガイド26が設けら
れている。
【0031】プラズマチャンバ20の周囲には磁気コイ
ル24が配設されている。そして、RFパワーがRF電
源28からマイクロ波導入窓22に加えられる。
【0032】また、プラズマチャンバ20には、アルゴ
ンガス導入口30からアルゴンガスが供給される。アル
ゴンガスはマイクロ波導入窓22のクリーニングを行う
ために導入される(この技術については、1989年春
の応用物理学会予稿集721頁の赤堀ら3P−2F−1
参照)。
【0033】成膜チャンバ10には、TiCl3 供給部
からマスフローコントローラ及び第1のガス導入部40
を通してTiCl3 ガスが供給される。尚、TiCl3
は固体であり、TiCl3 供給部には固体のTiCl3
を昇華してガスとするための手段が設けられているが、
図示は省略した。
【0034】また、N2 ガス及びH2 ガスが、同様にマ
スフローコントローラ及び第2のガス導入部42を通し
て成膜チャンバ10に供給される。
【0035】成膜チャンバ10内のガスはガス排気部1
6から系外に排気される。
【0036】尚、図2中、32はプラズマ流を示す。
【0037】また、100は図1に示す構造を有する半
導体基板である。半導体基板100は、熱電対(図示せ
ず)でその温度をモニターし、公知の温度制御手段(図
示せず)によってランプ52への供給電力を制御し、半
導体基板100を所要の温度に加熱する。
【0038】このECR−CVD装置1を用いて、図1
のTi下地膜110及び窒化チタン膜112層を形成す
る。
【0039】先ず、第1のガス導入部40からTiCl
3 ガスを成膜チャンバ10に供給し、厚さ30nmのT
i下地膜110を接続孔106内を含んで層間絶縁層1
04上に形成する。Ti下地膜110の成膜条件は以下
のとおりとした。 ガス TiCl3 /Ar/H2 =10/40/5
0sccm 温度 約400℃ 圧力 0.13Pa マイクロ波 2.8kW
【0040】続いて、同じく、第1のガス導入部40か
らTiCl3 ガスを、第2のガス導入部42からN2
ス及びH2 ガスを流し、厚さ50nmの窒化チタン膜と
しての112をTiNを、Ti下地膜110の上に形成
した。TiN膜122の成膜条件は以下のとおりとし
た。 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 300W ガス TiCl3 /N2 /H2 /Ar =10/30/30/50sccm 尚、ガス流量の比は適宜に設定することができる。
【0041】この場合、RFバイアスを印加するので、
TiN膜のカバレッジが向上し、緻密な膜となる。
【0042】更に、このTiN膜112は低圧にて形成
されるため、接続孔106の底部にも厚く形成され、図
1(B)に示す構造が得られる。
【0043】また、Clは揮発性の高い化合物HClと
いう形態でECR−CVD装置1から排気されることか
ら、Ti膜及びTiN膜のCl含有量が少なくなり、膜
質も向上した。
【0044】また、これらTi,TiN膜は真空を破ら
ず連続して形成するので、膜質も安定し、スループット
も向上する。
【0045】続いて同一チャンバ10内で、このチャン
バ10内にガス導入口42からO2ガスを供給し、酸化
処理すなわち酸素スタックした。その条件は次のように
した 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 0W ガス O2 100sccm
【0046】次にBlK−W(ブランケットタングステ
ン)CVD法にてTiN膜112の上に形成した。形成
条件は以下の2段階とした。 第1段階(核成長段階) WF6 /SiH4 =25/10sccm 圧力 1.06×104 Pa 温度 475℃ 第2段階(高速成長段階) WF6 /H2 =60/360sccm 圧力 1.06×104 Pa 温度 475℃ これにより、接続孔106内のTiN膜112上にカバ
レッジ良くW金属層114が形成された。このようにし
て、図1(C)に示す構造が得られた。この際、Ti/
TiN膜にオーバーハングが生じることがなく、カバレ
ッジも良いので接続孔106内のW層にボイドが発生す
ることがなかった。また、接続孔106において、この
Ti/TiN膜は良好なバリア性を有する膜として機能
した。
【0047】(実施例2)実施例1においてTiN膜1
12の代わりに、TiON膜を形成した。この場合のT
iON膜の成膜条件は以下のとおりとした。 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 300W ガス TiCl3 /N2 O/H2 /Ar =10/30/30/50sccm この場合も、Clは発揮性の高い化合物TiClX Y
という形態でECR−CVD装置1から排気され、Ti
膜及びTiON膜のCl含有量が少なくなり、膜質も向
上する。
【0048】(実施例3)この実施例では、図3に示
す、ゲートバルブを介して連続的に接続された2つの成
膜チャンバを有するECRプラズマプロセス装置200
を使用した。そして、それぞれの成膜チャンバで、Ti
膜と窒化チタン膜を独立して形成した。
【0049】図3において、図2の装置1に対応する部
分には同一符号を付して示す。
【0050】図3に示すECRプラズマプロセス装置2
00は、Ti膜を形成するための第1の成膜チャンバ2
10と、窒化チタン膜のTiON、TiN膜を成膜する
ための第2の成膜チャンバ220から成る。
【0051】第1の成膜チャンバ210には、TiCl
3 供給部からマスフローコントローラ及び第1のガス導
入部40を通してTiCl3 ガスが供給される。
【0052】また、H2 ガスが同様に、マスフローコン
トローラ及び第2のガス導入部42Aを通して成膜チャ
ンバ210に供給される。
【0053】第2の成膜チャンバ220には、TiCl
3 供給部からマスフローコントローラ及び第1のガス導
入部40Aを通してTiCl3 供給部からマスフローコ
ントローラ及び第1のガス導入部40Aを通してTiC
3 ガスが供給され、N2 ガス及びH2 ガスが、同様に
マスフローコントローラ及び第2のガス導入部42Aを
通して供給される。
【0054】第1の成膜チャンバ210と第2の成膜チ
ャンバ220とはゲートバルブ230を介して接続され
ている。
【0055】また、ランプ加熱手段50,50Aが、そ
れぞれの成膜チャンバ210,220内のサセプタ1
2,12Aの下に設けられている。先ず、成膜チャンバ
210内で、30nm厚さのTi膜110を実施例1と
同じ条件で形成した。即ち、Ti膜110の形成条件を
以下のとおりとした。 ガス TiCl3 /Ar/H2 =10/40/5
0sccm 温度 約400℃ 圧力 0.13Pa マイクロ波 2.8kW
【0056】Ti膜の形成後、ゲートバルブ230を介
して搬送手段(図3には図示せず)によって、半導体基
板100を第2の成膜チャンバ220に搬入し、第1の
ガス導入口40AからTiCl3 を、第2のガス導入口
42AからN2 及びH2 ガスを流し、TiN膜112を
形成した。TiN膜の具体的な形成条件は以下のとおり
とした。 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 300W ガス TiCl3 /N2 /H2 /Ar =10/30/30/50sccm
【0057】そして、窒化チタン膜112としてTiO
N膜を形成する場合は、上の条件に代えて以下の通りと
する。 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 300W ガス TiCl3 /N2 O/H2 /Ar =10/30/30/50sccm
【0058】尚、いずれもガス流量の比は適宜設定する
ことができる。また、この場合においてもRFバイアス
を印加するので、窒化チタン膜のカバレッジが向上し、
更に緻密な膜を得ることができ、窒化チタン膜のバリア
性が向上する。更に、窒化チタン膜は、低圧で形成され
るため、開口部106の底部にも厚く形成され、図1
(B)に示す構造が得られる。又、実施例1と同様、C
lも発揮性の高い化合物であるHClという形態で排気
され、窒化チタン膜中のCl含有量は少なくなり、ま
た、Ti膜と窒化チタン膜を連続して形成するので、膜
質の向上はもとより、スループットも向上した。
【0059】次にこのチャンバ220内でガス導入口4
2AからO2 ガスを導入し、次の条件下で熱処理(酸化
処理)した。 温度 約500℃ マイクロ波 2.8kW 圧力 0.13Pa RFバイアス 0W ガス O2 =100sccm この酸化スタックでバリア性がより向上した。
【0060】次にこの実施例3では、金属層114とし
てAlをDCマグネトロンスパッタ法で形成した。その
条件は以下の通りとした。 ガス Ar 40sccm 圧力 0.67Pa DC電力 10kW 温度 500℃
【0061】この場合においても、Alはカバレージ良
くボイドの発生もなく成膜された。 (実施例4)この実施例では、Ti膜110及び窒化チ
タン112の形成については、実施例1〜3と同様の方
法によった。そして、このTi膜110及び窒化チタン
(TiNまたはTiON)膜112を形成した基板10
0を、図2または図3のチャンバ10または220から
とり出し、続いてこれを熱酸化処理装置(RTO:Rapi
d Thermal Oxidation 装置)内で例えばハロゲンランプ
による加熱によって熱処理する。
【0062】この場合装置内に基板100と共に取り込
まれた酸素によって窒化チタン膜に対する酸素スタック
を行うこともできるが、この実施例では次の条件下での
熱処理を行った。 温度 800℃ 圧力 常圧 ガス O2 100sccm このような熱処理を施したバリア層108は、そのバリ
ア性が向上した。
【0063】そして、次にこのバリア層108上に、実
施例1におけると同様の方法によって、Blk −Wによ
る金属層114を形成した。
【0064】(実施例5)この実施例では、実施例4と
同様に、Ti膜110と、窒化チタン膜112によるバ
リア層108を形成して後、基板100を、同様に図2
または図3のチャンバ10または220からとり出し、
RTO装置によって同様の条件下で酸素スタック処理を
行った。
【0065】その後、このバリア層108上に実施例3
におけるAlの形成と同様の方法によってAl膜による
金属層114の形成を行った。この場合においてもAl
層114はカバレージ良くボイドの発生も生じなかっ
た。
【0066】そして、上述した各実施例1〜5によって
形成した金属層114は、必要に応じて、その層間絶縁
層104の上面上部分を選択的にエッチバックによって
除去して、接続孔106内に金属層114より成るいわ
ゆるメタルプラグを形成させる。
【0067】尚、本発明方法は、上述の実施例に限定さ
れるものではなく、例えば金属層114としてMo,T
i,Ni,Co,Cu等、あるいは、W,Mo,Ti,
Ni,Co等の各種シリサイド等によって構成すること
もできる。
【0068】また、層間絶縁層は、SiO2 だけでな
く、PSG,BSG,BPSG,AsSG,シリコン窒
化膜,SiON,SOG等から構成することができ、従
来のCVD法で形成することができる。また、開口部の
形成は、通常、フォトリソグラフィ法及びリアクティブ
・イオン・エッチング法で形成することができる。
【0069】また、不純物拡散領域に接続孔を形成する
実施例に基づいて本発明を説明したが、多層配線間の層
間絶縁層のビヤホール、スルーホールを通じて下層配線
層と上層配線層を電気的に接続する場合等にも適用する
ことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明方法ではECR−CVDによって
窒化チタンの形成を行うので、前述したように、アスペ
クト比の大なる接続孔内に対してもカバレージ良く窒化
チタン(TiN,TiON)の被着形成を行うことがで
きると共に、続いてこの窒化チタン膜を熱処理すること
から、この熱処理室内に取り込まれていた酸素の存在に
よって或いは外部からの酸素の供給によって、成膜のま
まの状態では、比較的粗の状態にある窒化チタン膜の粒
界に酸素をとり込んで、この酸素によって粒子間の結合
が行われ、この窒化膜の膜質、緻密性を高めるのでバリ
ア層としての機能を高めることができる。
【0071】そして、ECR−CVDでの窒化チタン膜
の形成方法を採ったことで、そのチャンバ内で続いての
熱処理を行うことができることによって工程、装置の簡
略化、不要汚染物、不純物の導入等を回避でき、特性の
良い窒化膜の生成、ひいてはこれを用いる半導体装置等
の電子デバイスの歩留りの向上、信頼性の向上をはかる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の工程の一部分を説明するための、
半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図2】本発明方法において使用するのに適したECR
プラズマプロセス装置の一例の構成図である。
【図3】本発明方法において使用するのに適したECR
プラズマプロセス装置の別の例の構成図である。
【図4】従来のメタルプラグ形成技術における問題点を
示すための、半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図5】従来のメタルプラグ形成技術における問題点を
示すための、半導体素子の模式的な一部断面図である。
【符号の説明】
100 半導体基板 102 不純物拡散領域 104 層間絶縁層 106 接続孔 110 Ti膜 112 窒化チタン膜 1,200 プラズマプロセス装置 10,210,220 成膜チャンバ 20 プラズマチャンバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD
    によって窒化チタン膜を形成する工程と、 続いて上記窒化チタン膜を酸化する工程とを採ることを
    特徴とする窒化チタン膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD
    によって窒化チタン膜を形成する工程と、 続いて上記窒化チタン膜を酸素を含むガスのプラズマ処
    理による酸化工程とを採ることを特徴とする窒化チタン
    膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 同一チャンバ内で、電子サイクロトロン
    共鳴プラズマCVDによる窒化チタン膜の形成工程と、
    続く該窒化チタン膜に対する酸化工程とを行うことを特
    徴とする窒化チタン膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD
    によって窒化チタン膜を形成する工程と、 続いて上記窒化チタン膜を熱処理する工程とを採ること
    を特徴とする窒化チタン膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 電子サイクロトロン共鳴プラズマCVD
    によって窒化チタン膜を形成する工程と、 続いて上記窒化チタン膜を酸素を含む雰囲気で熱処理す
    る工程とを採ることを特徴とする窒化チタン膜の形成方
    法。
JP29330992A 1992-10-30 1992-10-30 窒化チタン膜の形成方法 Pending JPH06151410A (ja)

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JP29330992A Pending JPH06151410A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 窒化チタン膜の形成方法

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JP (1) JPH06151410A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100336554B1 (ko) * 1994-11-23 2002-11-23 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의배선층형성방법
CN100454515C (zh) * 2002-11-27 2009-01-21 三星电子株式会社 形成铝金属引线的方法

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