JPH0615060Y2 - クリーンルーム用天井フレーム材 - Google Patents
クリーンルーム用天井フレーム材Info
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- JPH0615060Y2 JPH0615060Y2 JP9463988U JP9463988U JPH0615060Y2 JP H0615060 Y2 JPH0615060 Y2 JP H0615060Y2 JP 9463988 U JP9463988 U JP 9463988U JP 9463988 U JP9463988 U JP 9463988U JP H0615060 Y2 JPH0615060 Y2 JP H0615060Y2
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- Japan
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- frame
- groove
- screw
- longitudinal direction
- receiving
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は，クリーンルームの天井面を形成するのに使用
される天井フレーム材に関する。
される天井フレーム材に関する。
クリーンルームの天井面に配するHEPAフイルタやULPAフ
イルタ等を支持するのにフレーム材が通常使用される。
一般にはこのフレーム材を碁盤の目のように配してフレ
ームによって形成される方形の枡目（開口）にフイルタ
ユニットを設置するようにしている。フイルタユニット
が設置されない部分ではパネルやその他の部材が枡目に
取付けられたりする。
イルタ等を支持するのにフレーム材が通常使用される。
一般にはこのフレーム材を碁盤の目のように配してフレ
ームによって形成される方形の枡目（開口）にフイルタ
ユニットを設置するようにしている。フイルタユニット
が設置されない部分ではパネルやその他の部材が枡目に
取付けられたりする。
従来より，このフレームについて建物の天井構造から吊
るす場合の安定性や施工法，或いはフレームにフイルタ
ユニットを据え付ける場合のシール性等を改善するため
に数々の考案がなされてきた。例えば，特公昭61-58209
号公報，特公昭61-58211号公報，特開昭46-7738号公
報，特開昭59-158856号公報，実開昭60-14438号公報，
実開昭61-163813号公報，実開昭62-115411号公報等はク
リーンルームの天井フレームに関しての各種の構造を開
示する。
るす場合の安定性や施工法，或いはフレームにフイルタ
ユニットを据え付ける場合のシール性等を改善するため
に数々の考案がなされてきた。例えば，特公昭61-58209
号公報，特公昭61-58211号公報，特開昭46-7738号公
報，特開昭59-158856号公報，実開昭60-14438号公報，
実開昭61-163813号公報，実開昭62-115411号公報等はク
リーンルームの天井フレームに関しての各種の構造を開
示する。
クリーンルームの天井面にはフイルタユニットのほかに
照明器具，垂れ壁等が必要に応じて取付けられるが，こ
の取付けにさいしても該天井フレームを利用することが
有利である。また，生産ラインに応じた自動搬送設備が
クリーンルーム内の中空位置に施設されることもあり，
このためのレールを室内の自由な位置に吊り下げること
が必要なときもある。このように，クリーンルームの天
井フレームは，天井面を形成するフイルタユニットやパ
ネル材の他に各種の部材や部品を室内側に設置するのに
も利用されのであるが，そのさい，意図する自由な位置
に簡単に取付けができると共に，特に自動搬送設備のレ
ールのような場合には大きな荷重を受けるので十分な取
付け強度を必要とする。従来提案された前記の公報類に
見られるフレーム構造のものは照明器具等の軽重量品の
取付けには利用できても，自動搬送設備のような高重量
品の吊り下げを意図したものではなく，安全に吊り下げ
るには問題がある。
照明器具，垂れ壁等が必要に応じて取付けられるが，こ
の取付けにさいしても該天井フレームを利用することが
有利である。また，生産ラインに応じた自動搬送設備が
クリーンルーム内の中空位置に施設されることもあり，
このためのレールを室内の自由な位置に吊り下げること
が必要なときもある。このように，クリーンルームの天
井フレームは，天井面を形成するフイルタユニットやパ
ネル材の他に各種の部材や部品を室内側に設置するのに
も利用されのであるが，そのさい，意図する自由な位置
に簡単に取付けができると共に，特に自動搬送設備のレ
ールのような場合には大きな荷重を受けるので十分な取
付け強度を必要とする。従来提案された前記の公報類に
見られるフレーム構造のものは照明器具等の軽重量品の
取付けには利用できても，自動搬送設備のような高重量
品の吊り下げを意図したものではなく，安全に吊り下げ
るには問題がある。
このようなことから，本考案はクリーンルームの天井面
の自由な位置に対して取付け操作が簡単で且つ高重量物
でも十分な強度をもって吊り下げができる天井フレーム
の提供を目的としたものである。
の自由な位置に対して取付け操作が簡単で且つ高重量物
でも十分な強度をもって吊り下げができる天井フレーム
の提供を目的としたものである。
本考案は、長手方向に対し直角方向の断面で見たときに
型の断面形状を有する棒状に伸びたフレーム本体と，
このフレーム本体の下面開口の全部または一部を塞ぐ取
外し自在の帯状の下蓋材とからなるクリーンルーム用天
井フレーム材であって，該フレーム本体の内部において
長手方向に沿う下面開口の溝がフレーム本体と一体的に
形成され，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山が設
けられ，このネジ山より下方部分において雄ネジに挿入
された座金を受ける受座が設けられていることを特徴と
するクリーンルーム用フレームである。
型の断面形状を有する棒状に伸びたフレーム本体と，
このフレーム本体の下面開口の全部または一部を塞ぐ取
外し自在の帯状の下蓋材とからなるクリーンルーム用天
井フレーム材であって，該フレーム本体の内部において
長手方向に沿う下面開口の溝がフレーム本体と一体的に
形成され，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山が設
けられ，このネジ山より下方部分において雄ネジに挿入
された座金を受ける受座が設けられていることを特徴と
するクリーンルーム用フレームである。
また，該フレーム本体の上面の外側においても長手方向
に沿う上面開口の溝がフレーム本体と一体的に形成さ
れ，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山が設けら
れ，このネジ山より上方部分において雄ネジに挿入され
た座金を受ける受座が設けられていることを特徴とする
クリーンルーム用フレームである。
に沿う上面開口の溝がフレーム本体と一体的に形成さ
れ，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山が設けら
れ，このネジ山より上方部分において雄ネジに挿入され
た座金を受ける受座が設けられていることを特徴とする
クリーンルーム用フレームである。
以下に図面の実施例に従って本考案の天井フレームの構
造と作用を具体的に説明する。
造と作用を具体的に説明する。
第１図の実施例に示すように，本考案の天井フレーム
は，断面型のフレーム本体１と，このフレーム本体１
の下面開口を塞ぐ下蓋材２とからなる。断面型のフレ
ーム本体１は，天井面に水平方向に張り渡す状態におい
て，水平方向の上面３と，この上面３の両縁部から下方
に垂直に垂れる両側面4a,4bとを有し，下面は長手方向
に延びる開口となっている。この長手方向に延びる開口
に対して帯状の下蓋材２が装着される。この装着はフレ
ーム本体１側の両側面4a,4bの内側に設けたキー5a,5b
に，下蓋材２の縁部に設けた立上り片6a,6bの外側のキ
ー溝7a,7bを係止することによって行われる。このキー5
a,5bとキー溝7a,7bの係止構造によって，フレーム本体
１と下蓋材２とは脱着自在となる。
は，断面型のフレーム本体１と，このフレーム本体１
の下面開口を塞ぐ下蓋材２とからなる。断面型のフレ
ーム本体１は，天井面に水平方向に張り渡す状態におい
て，水平方向の上面３と，この上面３の両縁部から下方
に垂直に垂れる両側面4a,4bとを有し，下面は長手方向
に延びる開口となっている。この長手方向に延びる開口
に対して帯状の下蓋材２が装着される。この装着はフレ
ーム本体１側の両側面4a,4bの内側に設けたキー5a,5b
に，下蓋材２の縁部に設けた立上り片6a,6bの外側のキ
ー溝7a,7bを係止することによって行われる。このキー5
a,5bとキー溝7a,7bの係止構造によって，フレーム本体
１と下蓋材２とは脱着自在となる。
フレーム本体１は，その内部において長手方向に沿う下
面開口の溝８がフレーム本体１と一体的に形成され，こ
の溝８の両内壁に雄ネジを受けるネジ山9a,9bが設けら
れ，このネジ山9a,9bより下方部分において雄ネジに挿
入された座金を受ける受座10a,10bが設けられる。図示
の例では，該下面開口の溝８は，二枚の条片11a,11bを
フレーム本体１の上面３の内側中央部に互いに間隔を開
けて一体的に取付けることによって形成されている。す
なわち二枚の条片11a,11bが上面３から下方に垂れ下が
るように各条片11a,11bの一方の縁が上面３と一体的に
接続されている。そして各条片11a,11bの内面上部には
長手方向に延びるネジ山9a,9bが切ってあり，この部分
が溝８を形成すると共に，このネジ山9a,9bの下方部分
においては，各条片11a,11bの内側に長手方向に延びる
凹部が作られ，この凹部が受座10a,10bを形成してい
る。
面開口の溝８がフレーム本体１と一体的に形成され，こ
の溝８の両内壁に雄ネジを受けるネジ山9a,9bが設けら
れ，このネジ山9a,9bより下方部分において雄ネジに挿
入された座金を受ける受座10a,10bが設けられる。図示
の例では，該下面開口の溝８は，二枚の条片11a,11bを
フレーム本体１の上面３の内側中央部に互いに間隔を開
けて一体的に取付けることによって形成されている。す
なわち二枚の条片11a,11bが上面３から下方に垂れ下が
るように各条片11a,11bの一方の縁が上面３と一体的に
接続されている。そして各条片11a,11bの内面上部には
長手方向に延びるネジ山9a,9bが切ってあり，この部分
が溝８を形成すると共に，このネジ山9a,9bの下方部分
においては，各条片11a,11bの内側に長手方向に延びる
凹部が作られ，この凹部が受座10a,10bを形成してい
る。
この構造によって，下蓋材２を取り外した状態でフレー
ム本体１の溝８に下方より雄ネジを螺合させれば，その
雄ネジはフレーム本体１の長手方向の任意の位置で係止
する。また受座10a,10bはその詳細は後述するが雄ネジ
に挿入された座金を受けることができ，重量物を吊るさ
いの荷重を支える支持台となる。
ム本体１の溝８に下方より雄ネジを螺合させれば，その
雄ネジはフレーム本体１の長手方向の任意の位置で係止
する。また受座10a,10bはその詳細は後述するが雄ネジ
に挿入された座金を受けることができ，重量物を吊るさ
いの荷重を支える支持台となる。
一方，フレーム本体１の上面３の外側にも，前記の溝８
および受座10a,10bからなる内部構造とほぼ同じ外部構
造が，上面３を対称面として対称的に作られている。す
なわち，上面３の外側中央部に，二枚の条片12a,12bが
フレーム本体１の長手方向に沿って互いに間隔を開けて
一体的に取付けられており，各条片12a,12bの内面下部
には長手方向に延びるネジ山13a,13bが切ってあり，こ
の部分が溝14を形成すると共に，このネジ山13a,13bの
上方部分においては，各条片12a,12bの内側に長手方向
に延びる凹部が作られ，この凹部が受座15a,15bを形成
している。この外部構造の溝14と受座15a,15bはフレー
ム本体１を建物の天井構造にセットするのに利用され
る。
および受座10a,10bからなる内部構造とほぼ同じ外部構
造が，上面３を対称面として対称的に作られている。す
なわち，上面３の外側中央部に，二枚の条片12a,12bが
フレーム本体１の長手方向に沿って互いに間隔を開けて
一体的に取付けられており，各条片12a,12bの内面下部
には長手方向に延びるネジ山13a,13bが切ってあり，こ
の部分が溝14を形成すると共に，このネジ山13a,13bの
上方部分においては，各条片12a,12bの内側に長手方向
に延びる凹部が作られ，この凹部が受座15a,15bを形成
している。この外部構造の溝14と受座15a,15bはフレー
ム本体１を建物の天井構造にセットするのに利用され
る。
フレーム本体１は軽金属例えばアルミニウムまたはアル
ミニウム合金からなり，前記の溝や受座を形成する条片
部分も断面型の部分と一体的に形成されている。下蓋
材２も同じく軽金属から構成されるのが好ましいが，こ
の蓋材だけは樹脂その他の材料で構成してもよい。
ミニウム合金からなり，前記の溝や受座を形成する条片
部分も断面型の部分と一体的に形成されている。下蓋
材２も同じく軽金属から構成されるのが好ましいが，こ
の蓋材だけは樹脂その他の材料で構成してもよい。
第２図は，第１図の天井フレームを使用してHEPAフイル
タを支持する状態の一例を示したものであり，フレーム
本体１の上面３でHEPAフイルタ17の枠18を受ける。図示
の例では，フイルタ枠18の下縁の張り出し片19を，フレ
ーム本体１の上面３の肩部に，シリコンシール20とこれ
のバックアップ材21を介して，載置した態様を示してい
る。
タを支持する状態の一例を示したものであり，フレーム
本体１の上面３でHEPAフイルタ17の枠18を受ける。図示
の例では，フイルタ枠18の下縁の張り出し片19を，フレ
ーム本体１の上面３の肩部に，シリコンシール20とこれ
のバックアップ材21を介して，載置した態様を示してい
る。
第３図は，本考案の天井フレームの特徴的な使い方の一
つである，重量物をこの天井フレームから吊り下げる場
合の吊りボルト23を装着した状態を示したものである。
吊りボルト23はフレーム本体１の溝のネジ山と螺合する
雄ネジ部24を先端部に有し，この螺合によってフレーム
本体１の長手方向に沿う任意の位置に吊り下げられるの
であるが，そのさい，座金25が使用される。この座金25
は第４図に示したように，長辺と短辺をもつ長方形を有
した板体部分26と，この板体部分26の中央に形成したネ
ジ穴と整合したボス部分27とからなり，吊りボルト23の
雄ネジ部24をボス部分27から挿入螺合することによっ
て，この座金25と吊りボルト23とは任意の位置で係止さ
れる。座金25の板体部分26の短辺の幅W1は，フレーム本
体１の受座の開口溝幅W0よりも短く，そして長辺の幅W2
は受座の開口溝幅W0よりも長くしてある。また座金25の
板体部分26の厚みｔはフレーム本体１の受座の凹部高さ
t0とほぼ等しいか若干薄くしてある。したがって，座金
の長辺側を受座の開口溝の長手方向に沿う方向にして板
体部分26をフレーム本体１の受座に収め，ついで９０°
回転すれば座金は受座によって支持される。そのさい，
座金を受座に挿入してから吊りボルト23を螺合させるの
が実際には都合がよい。また下蓋材２は吊りボルト23を
挿入する位置にボルト貫入穴を予め形成しておき，フレ
ーム本体１への吊りボルト23の装着が終えてから該ボル
ト貫入穴に吊りボルトの下端を挿入して下蓋材２をフレ
ーム本体１に取付けてもよいし或いは座金と下蓋材２を
フレーム本体１に取付けてから吊りボルトを挿入螺合し
てもよい。
つである，重量物をこの天井フレームから吊り下げる場
合の吊りボルト23を装着した状態を示したものである。
吊りボルト23はフレーム本体１の溝のネジ山と螺合する
雄ネジ部24を先端部に有し，この螺合によってフレーム
本体１の長手方向に沿う任意の位置に吊り下げられるの
であるが，そのさい，座金25が使用される。この座金25
は第４図に示したように，長辺と短辺をもつ長方形を有
した板体部分26と，この板体部分26の中央に形成したネ
ジ穴と整合したボス部分27とからなり，吊りボルト23の
雄ネジ部24をボス部分27から挿入螺合することによっ
て，この座金25と吊りボルト23とは任意の位置で係止さ
れる。座金25の板体部分26の短辺の幅W1は，フレーム本
体１の受座の開口溝幅W0よりも短く，そして長辺の幅W2
は受座の開口溝幅W0よりも長くしてある。また座金25の
板体部分26の厚みｔはフレーム本体１の受座の凹部高さ
t0とほぼ等しいか若干薄くしてある。したがって，座金
の長辺側を受座の開口溝の長手方向に沿う方向にして板
体部分26をフレーム本体１の受座に収め，ついで９０°
回転すれば座金は受座によって支持される。そのさい，
座金を受座に挿入してから吊りボルト23を螺合させるの
が実際には都合がよい。また下蓋材２は吊りボルト23を
挿入する位置にボルト貫入穴を予め形成しておき，フレ
ーム本体１への吊りボルト23の装着が終えてから該ボル
ト貫入穴に吊りボルトの下端を挿入して下蓋材２をフレ
ーム本体１に取付けてもよいし或いは座金と下蓋材２を
フレーム本体１に取付けてから吊りボルトを挿入螺合し
てもよい。
いずれにしても，吊りボルト23はフレーム本体１の長手
方向の任意の位置において，溝８のネジ山部分と受座部
分でその荷重が支えられることになる。本考案の場合，
吊りボルト23を長手方向の任意の位置で螺合できるよう
に長手方向に長く伸びた溝内面のネジ山と螺合させるの
で，吊りボルト23の雄ネジの周面積のうちの一部と溝８
のネジ山部分とが螺合することになり，その螺合強度は
通常のナットとボルトのように周面全体で螺合する場合
に比べて弱くなることは否めない。しかし長方形の受座
25がこの強度不足を十分に補うことができ，したがっ
て，本考案によるとフレームの長手方向の任意位置に強
い強度で吊りボルト23を吊り下げることができる。
方向の任意の位置において，溝８のネジ山部分と受座部
分でその荷重が支えられることになる。本考案の場合，
吊りボルト23を長手方向の任意の位置で螺合できるよう
に長手方向に長く伸びた溝内面のネジ山と螺合させるの
で，吊りボルト23の雄ネジの周面積のうちの一部と溝８
のネジ山部分とが螺合することになり，その螺合強度は
通常のナットとボルトのように周面全体で螺合する場合
に比べて弱くなることは否めない。しかし長方形の受座
25がこの強度不足を十分に補うことができ，したがっ
て，本考案によるとフレームの長手方向の任意位置に強
い強度で吊りボルト23を吊り下げることができる。
第５図は，第４図のようにして吊りボルト23をフレーム
から多数本吊り下げ，これらの吊りボルト23を利用して
自動搬送装置のレールを室内の中高位置に施設する場合
の１断面を図解的に示したものである。半導体製造等で
はクリーンルーム内をウエハー等の半製品が製造ライン
に合わせて自動搬送されるが，その搬送装置は室内の中
高位置に施設される場合が多く，レール30やその付属部
品の荷重ばかりでなく，駆動部を持つ自動搬送機械31の
走行時の荷重は相当なものとなる。本考案の場合には天
井フレームの任意の位置に強い接合強度をもって吊りボ
ルトを幾つも吊り下げることができるのでこの要求を十
分な設計自由度をもって満足することができ，しかもそ
の搬送路の天井部においては，その吊りボルトを設置し
た天井フレームの間にULPAフイルタを配することによっ
て搬送路を高い清浄度に維持することができる。
から多数本吊り下げ，これらの吊りボルト23を利用して
自動搬送装置のレールを室内の中高位置に施設する場合
の１断面を図解的に示したものである。半導体製造等で
はクリーンルーム内をウエハー等の半製品が製造ライン
に合わせて自動搬送されるが，その搬送装置は室内の中
高位置に施設される場合が多く，レール30やその付属部
品の荷重ばかりでなく，駆動部を持つ自動搬送機械31の
走行時の荷重は相当なものとなる。本考案の場合には天
井フレームの任意の位置に強い接合強度をもって吊りボ
ルトを幾つも吊り下げることができるのでこの要求を十
分な設計自由度をもって満足することができ，しかもそ
の搬送路の天井部においては，その吊りボルトを設置し
た天井フレームの間にULPAフイルタを配することによっ
て搬送路を高い清浄度に維持することができる。
以上のような高荷重の吊り下げに本考案の天井フレーム
は特に有効に利用され得るが，そのほか次の示すような
数々の有用な使用の仕方できる。
は特に有効に利用され得るが，そのほか次の示すような
数々の有用な使用の仕方できる。
第６図は本考案の天井フレームに天井パネル35を取付け
るさいの状態を示したものである。天井フレームの肩に
パネル35の端を，前記フイルタの取付けと同様に，シー
ル材20およびバックアップ材21を介して乗せたあと，止
め金具36を用いてパネル35を押さえ込む。そのさいフレ
ーム本体の上部構造の溝14のネジを利用する。すなわ
ち，溝14のネジに螺合するボルト37を用いて止め金具36
の端部を固定することによって止め金具36の他端部でパ
ネル35を上方から押さえ込む。これによって振動等によ
ってパネル35がずれるのを防止する。なお，この上部構
造の溝14に螺合するボルト37はこのようなパネル押さえ
のみならず，本考案の天井フレームの接続や吊り込みに
も利用される。接続のさいには，同軸方向への接続並び
にＴ型，十字型接続を問わず，接続部をカバーする接続
片を用い，これをボルトによって固定すればよい。いず
れにしても，溝14のネジとの螺合だけでは強度的に不足
する場合には上部構造の受座15a,15b（第１図）に第４
図に示したような座金を着座させればよい。
るさいの状態を示したものである。天井フレームの肩に
パネル35の端を，前記フイルタの取付けと同様に，シー
ル材20およびバックアップ材21を介して乗せたあと，止
め金具36を用いてパネル35を押さえ込む。そのさいフレ
ーム本体の上部構造の溝14のネジを利用する。すなわ
ち，溝14のネジに螺合するボルト37を用いて止め金具36
の端部を固定することによって止め金具36の他端部でパ
ネル35を上方から押さえ込む。これによって振動等によ
ってパネル35がずれるのを防止する。なお，この上部構
造の溝14に螺合するボルト37はこのようなパネル押さえ
のみならず，本考案の天井フレームの接続や吊り込みに
も利用される。接続のさいには，同軸方向への接続並び
にＴ型，十字型接続を問わず，接続部をカバーする接続
片を用い，これをボルトによって固定すればよい。いず
れにしても，溝14のネジとの螺合だけでは強度的に不足
する場合には上部構造の受座15a,15b（第１図）に第４
図に示したような座金を着座させればよい。
第７図は小物類例えば垂れ壁等を天井フレームから吊る
す場合の例を示したものである。この場合，第７図では
先ず下蓋材２をフレーム本体１に短ボルト38を利用して
固定する。この固定のために下蓋材２にも受け部39a,39
bを設けておく。この受け部39a,39bは，第１図に示すよ
うに，下蓋材２の内側中央部に条片40a,40bを互いに間
隔をあけて立て，それらの内面に設ければよい。短ボル
ト38を挿入する箇所の下蓋材２にはその部分だけ穴をあ
け，その穴から短ボルト38を挿入して溝８のネジと螺合
させ，ワッシャーを介して短ボルト38の頭を受け部39a,
39bで受ける。これによって下蓋材２がフレーム本体１
に固定されたならば，下蓋材２に垂れ壁41等を取付け
る。この取付けはアングル42等を用いてネジ止めすれば
よい。第８図はアングル42をビス43を用いて下蓋材２に
取付ける状態を示している。このビス43の取付け強度を
十分にするために，条片40a,40bとの間の下蓋材２の厚
みを十分にしておくとよい（第１図の44で示す部分）。
す場合の例を示したものである。この場合，第７図では
先ず下蓋材２をフレーム本体１に短ボルト38を利用して
固定する。この固定のために下蓋材２にも受け部39a,39
bを設けておく。この受け部39a,39bは，第１図に示すよ
うに，下蓋材２の内側中央部に条片40a,40bを互いに間
隔をあけて立て，それらの内面に設ければよい。短ボル
ト38を挿入する箇所の下蓋材２にはその部分だけ穴をあ
け，その穴から短ボルト38を挿入して溝８のネジと螺合
させ，ワッシャーを介して短ボルト38の頭を受け部39a,
39bで受ける。これによって下蓋材２がフレーム本体１
に固定されたならば，下蓋材２に垂れ壁41等を取付け
る。この取付けはアングル42等を用いてネジ止めすれば
よい。第８図はアングル42をビス43を用いて下蓋材２に
取付ける状態を示している。このビス43の取付け強度を
十分にするために，条片40a,40bとの間の下蓋材２の厚
みを十分にしておくとよい（第１図の44で示す部分）。
第９図はフレーム本体１に照明器具を取付けた状態を示
したものである。この場合には，その取付け部分だけ下
蓋材２を外し，照明器具取付け用の短ボルト45を溝８の
ネジと螺合することによって行なう。そのさい，アクリ
ル樹脂製等のカバー46の両側面がフレーム本体１の両側
面4a,4bの内側に丁度収納されるようにすればよい。ま
た，電線コード47はフレーム本体１の内部空間を通せば
よい。
したものである。この場合には，その取付け部分だけ下
蓋材２を外し，照明器具取付け用の短ボルト45を溝８の
ネジと螺合することによって行なう。そのさい，アクリ
ル樹脂製等のカバー46の両側面がフレーム本体１の両側
面4a,4bの内側に丁度収納されるようにすればよい。ま
た，電線コード47はフレーム本体１の内部空間を通せば
よい。
本考案の天井フレームによるとHEPAフイルタ等の天井部
材は従来と同様に自由に設置できると共にクリーンルー
ム内の天井面から特に高重量物の吊り下げが出来る。し
かもその吊り下げに際しては，フレームの長手方向に沿
ってネジ山をもつ溝が形成されているので，フレームの
長手方向の任意の位置から自由に行なえる。したがっ
て，自動搬送装置をクリーンルームで設置する場合等に
おいて大きな効果を発揮する。また高重量物のみなら
ず，クリーンルーム内で必要とする各種の装着部品を天
井面から簡単な取付け操作で確実に取付けることができ
るし，下蓋材を付けることによって美観も良好となり，
汚染の問題も生じない。加えて本考案のフレームは曲げ
加工や溶接などの特殊加工を要することなく押し出し成
形品として一体的に製造ができる。
材は従来と同様に自由に設置できると共にクリーンルー
ム内の天井面から特に高重量物の吊り下げが出来る。し
かもその吊り下げに際しては，フレームの長手方向に沿
ってネジ山をもつ溝が形成されているので，フレームの
長手方向の任意の位置から自由に行なえる。したがっ
て，自動搬送装置をクリーンルームで設置する場合等に
おいて大きな効果を発揮する。また高重量物のみなら
ず，クリーンルーム内で必要とする各種の装着部品を天
井面から簡単な取付け操作で確実に取付けることができ
るし，下蓋材を付けることによって美観も良好となり，
汚染の問題も生じない。加えて本考案のフレームは曲げ
加工や溶接などの特殊加工を要することなく押し出し成
形品として一体的に製造ができる。
第１図は本考案の天井フレームの実施例を示す要部斜視
図，第２図は本考案の天井フレームによってフイルタを
支持する状態を示す略断面図，第３図は高重量物を吊り
下げるさいの吊りボルトの取付け状態を示す略断面図，
第４図は座金の形状を示す斜視図，第５図は自動搬送装
置を本考案の天井フレームに吊る場合の状態を示す略断
面図，第６図は天井パネルを本考案のフレームによって
押さえる状態を示す略断面図，第７図は垂れ壁を本考案
のフレームに取付ける状態を示す略断面図，第８図はア
ングルを本考案のフレームに取付ける状態を示す略断面
図，そして第９図は照明器具を本考案のフレームに取付
ける状態を示す略断面図である。 １……フレーム本体，２……下蓋材，３……フレーム本
体の上面，４……フレーム本体の側面，８……フレーム
本体の内部の溝，９……フレーム本体の溝に設けたネジ
山，10……溝の下方に設けた受座，14……フレーム本体
の上部外側に設けた溝，13……溝14に設けたネジ山，15
……溝14の上方に設けた受座，23……高重量物の吊りボ
ルト，30……レール，31……自動搬送装置，36……天井
パネルの止め金具，41……垂れ壁，42……アングル，45
……照明器具取付けボルト，46……照明器具のカバー。
図，第２図は本考案の天井フレームによってフイルタを
支持する状態を示す略断面図，第３図は高重量物を吊り
下げるさいの吊りボルトの取付け状態を示す略断面図，
第４図は座金の形状を示す斜視図，第５図は自動搬送装
置を本考案の天井フレームに吊る場合の状態を示す略断
面図，第６図は天井パネルを本考案のフレームによって
押さえる状態を示す略断面図，第７図は垂れ壁を本考案
のフレームに取付ける状態を示す略断面図，第８図はア
ングルを本考案のフレームに取付ける状態を示す略断面
図，そして第９図は照明器具を本考案のフレームに取付
ける状態を示す略断面図である。 １……フレーム本体，２……下蓋材，３……フレーム本
体の上面，４……フレーム本体の側面，８……フレーム
本体の内部の溝，９……フレーム本体の溝に設けたネジ
山，10……溝の下方に設けた受座，14……フレーム本体
の上部外側に設けた溝，13……溝14に設けたネジ山，15
……溝14の上方に設けた受座，23……高重量物の吊りボ
ルト，30……レール，31……自動搬送装置，36……天井
パネルの止め金具，41……垂れ壁，42……アングル，45
……照明器具取付けボルト，46……照明器具のカバー。
Claims (2)
- 【請求項１】長手方向に対し直角方向の断面で見たとき
に型の断面形状を有する棒状に伸びたフレーム本体
と，このフレーム本体の下面開口の全部または一部を塞
ぐ取外し自在の帯状の下蓋材とからなるクリーンルーム
用天井フレーム材であって，該フレーム本体の内部にお
いて長手方向に沿う下面開口の溝がフレーム本体と一体
的に形成され，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山
が設けられ，このネジ山より下方部分において雄ネジに
挿入された座金を受ける受座が設けられていることを特
徴とするクリーンルーム用フレーム材。 - 【請求項２】長手方向に対し直角方向の断面で見たとき
に型の断面形状を有する棒状に伸びたフレーム本体
と，このフレーム本体の下面開口の全部または一部を塞
ぐ取外し自在の帯状の下蓋材とからなるクリーンルーム
用天井フレーム材であって，該フレーム本体の内部にお
いて長手方向に沿う下面開口の溝がフレーム本体と一体
的に形成され，この溝の両内壁に雄ネジを受けるネジ山
が設けられ，このネジ山より下方部分において雄ネジに
挿入された座金を受ける受座が設けられ，そして，該フ
レーム本体の上面の外側においても長手方向に沿う上面
開口の溝がフレーム本体と一体的に形成され，この溝の
両内壁に雄ネジを受けるネジ山が設けられ，このネジ山
より上方部分において雄ネジに挿入された座金を受ける
受座が設けられていることを特徴とするクリーンルーム
用フレーム材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9463988U JPH0615060Y2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | クリーンルーム用天井フレーム材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9463988U JPH0615060Y2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | クリーンルーム用天井フレーム材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0220611U JPH0220611U (ja) | 1990-02-09 |
| JPH0615060Y2 true JPH0615060Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31319200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9463988U Expired - Lifetime JPH0615060Y2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | クリーンルーム用天井フレーム材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615060Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6858055B2 (en) * | 2001-02-01 | 2005-02-22 | Mcgill Joseph A. | Bottom loading clean room air filter support system |
| JP6048924B2 (ja) * | 2012-09-10 | 2016-12-21 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 間仕切レール取付装置 |
-
1988
- 1988-07-19 JP JP9463988U patent/JPH0615060Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0220611U (ja) | 1990-02-09 |
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