JPH0614933A - 衝撃波結石破砕装置 - Google Patents

衝撃波結石破砕装置

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JPH0614933A
JPH0614933A JP4176739A JP17673992A JPH0614933A JP H0614933 A JPH0614933 A JP H0614933A JP 4176739 A JP4176739 A JP 4176739A JP 17673992 A JP17673992 A JP 17673992A JP H0614933 A JPH0614933 A JP H0614933A
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ray
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JP4176739A
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Kaoru Suzuki
薫 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的SIDの小さなX線透視系でも結石位置
の計測ができ、その位置測定を簡単操作で行え、X線透
視系と衝撃波発生装置と寝台との配置がずれたときでも
焦点と結石の位置合わせができる衝撃波結石破砕装置を
提供すること。 【構成】天板22を長手方向に移動自在に支持する寝台
2と、天板位置を検出する第1検出器23と、衝撃波発
生源12を3次元移動自在に支持してなる衝撃波発生装
置1と、焦点位置を検出する第2検出手段13と、X線
透視系32を傾斜自在に支持してなるX線透視装置3
と、X線透視系を天板面に垂直に設定ししたときと所定
角度傾斜したときの各透視像中心と被治療体像とが一致
したときの第1検出手段が検出する各天板位置と上記所
定角度とを用いて被治療体の位置を計測し、この位置を
用いて焦点と被治療体との位置を合わせる制御手段とを
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視系により結石
の位置を確認し、その位置に基づいて衝撃波発生源の焦
点を結石に位置合わせをする位置合わせ機能を有する衝
撃波結石破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃波結石破砕装置において、最も重要
な課題の1つは、衝撃波を発生するアプリケータの焦点
を、被治療体(結石)に正確に位置合わせを行うことで
ある。この位置合わせのために、超音波断層像の収集用
のプローブを例えばアプリケータの中心に配設しそのプ
ローブにより収集した断層像を参照して行なうものや、
このアプリケータとは別体のX線透視系を備えたものが
ある。
【0003】超音波断層像による位置合わせは、そのプ
ローブの患者への当接位置や角度が多少変化しただけで
被治療体がその断層面から外れ易く、その被治療体を超
音波断層像内で確認することができなくなり、位置合わ
せが難しいという問題がある。これに対し、X線透視系
による位置合わせは、X線透視像が比較的広い3次元領
域に関するX線吸収情報であるため、X線透視系が多少
ずれても被治療体がその3次元領域から外れることはな
く、そのX線透視像で被治療体を確認することができ、
超音波断層像による位置合わせに比べこのX線透視系に
よる透視下で位置合わせを行なう方が有利である。以
下、X線透視下で位置合わせを行う衝撃波結石破砕装置
について説明する。
【0004】この衝撃波結石破砕装置は、衝撃波を発生
するための衝撃波発生系と、結石位置を確認するための
X線透視系と、被検体を支持する寝台と、それら各動作
を統括して制御する制御系とからなる。
【0005】衝撃波発生系は、アプリケータ支持機構
と、そのアプリケータ支持機構に上下方向、左右方向、
前後方向に移動自在に支持されていて、圧電素子を球殻
状に配置しその曲率に応じて幾何的に決定されている焦
点を有しているアプリケータとからなる。
【0006】X線透視系は、支持機構と、その支持機構
にアイソセンタを中心に回動自在に支持されたC型アー
ムと、そのC型アームの一端にそのアイソセンタに対向
して配置されたX線を曝射するX線管と、そのC型アー
ムの他端に配置されX線管から曝射され被検体を透過し
たX線透過像を光学像に変換するイメージインテンシフ
ァイアやその光学像を映像信号に変換するテレビカメラ
を含むX線映像系とからなる。このようにX線管とX線
映像系とがアイソセンタを介して対向配置されかつC型
アームがそのアイソセンタを中心に回動するように構成
されていることによって、アイソセンタは常にX線透視
像の視野中心に位置する。結石位置の確認は、このアイ
ソセンタに基づいて行われる。寝台は、支持ユニット
と、その支持ユニットに長手方向、その長手方向と直交
する水平方向および垂直方向に移動自在に支持された天
板とからなる。
【0007】次にこのように構成された衝撃波結石破砕
装置によるアプリケータの焦点を結石位置に合わせる位
置合わせ動作について説明する。まず、X線透視系を動
作させて、被検体に正対する垂直位置からの透視を行
い、その透視下で視野中心に結石像がくるように、天板
を長手方向および水平方向に移動操作し、またX線透視
系を傾斜位置に設定しその透視下で視野中心に結石像が
くるように、天板を垂直方向に移動操作して、アイソセ
ンタに結石を一致させ、結石の3次元的位置を計測す
る。結石の3次元的位置が測定できたら、この位置に基
づいて、アプリケータおよび天板を移動し、その焦点を
結石に一致させる。ところで、このようなX線透視系を
備えた衝撃波結石破砕装置には次のような問題点があ
る。
【0008】まず第1の問題点は、結石の位置を測定す
る装置(X線透視装置)と、実際に衝撃波を発する衝撃
波発生装置と寝台とが、構造的に分離した装置であると
いう点に関係する。すなわち、これら3者の配置関係が
予定通りになるように、高精度な据付けが要求される。
また、これら3者の予定配置関係にずれが生じると、正
確にアプリケータの焦点を結石に一致させることができ
なくなるため、その都度、これらの配置位置の測定を行
い、各配置関係を修正しなければならない。
【0009】第2に、天板の垂直方向の移動範囲を十分
確保し天板移動を妨害しないように、X線管−イメージ
インテンシファイア間距離(SID)の十分大きなX線
透視系を備えたX線透視装置が必要である。
【0010】第3に、アイソセンタに結石を一致させる
ために、天板を、その長手方向、水平方向および垂直方
向の3方向で調整する必要があり、非常に煩雑で手間が
かかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するべくなされたもので、その目的は、被検
体高程度の比較的SIDの小さなX線透視装置でも結石
位置の計測ができ、その位置測定を簡単な操作でおこな
うことができ、さらに高精度な据付けを要求しないと共
にX線透視装置と衝撃波発生装置と寝台との配置関係に
ずれが生じた場合でも、それらの配置関係を修正するこ
となくこのずれを許容してアプリケータの焦点を結石に
一致させることができる衝撃波結石破砕装置を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による衝撃波結石
破砕装置は、被治療体を載置するための天板をその長手
方向に移動自在に支持する寝台と、前記寝台に備えら
れ、前記天板の位置を検出する第1検出手段と、前記天
板の移動範囲に対応して配置され、所定の焦点を有した
衝撃波発生源を3次元方向に移動自在に支持してなる衝
撃波発生装置と、
【0013】前記衝撃波発生装置に備えられ、前記焦点
の位置を検出する第2検出手段と、前記天板の移動範囲
に対応して配置され、X線透視像を得るためのX線源お
よびX線像の映像化手段を含むX線透視系を所定の点を
中心に傾斜自在に支持してなるX線透視装置と、
【0014】前記X線透視系を前記天板面に垂直方向に
設定し前記天板を移動して透視像中心と被治療体像とが
一致したときの前記第1検出手段が検出する前記天板の
第1位置と、前記X線透視系を前記天板面に対し所定角
度だけ傾斜する方向に設定し前記天板を移動して透視像
中心と被治療体像とが一致したときの前記第1検出手段
が検出する前記天板の第2位置と、前記所定角度とを用
いて前記被治療体の前記長手方向および垂直方向に関す
る前記被治療体の位置を計測し、この被治療体位置と前
記第2検出手段が検出する前記焦点の位置とを用いて前
記焦点を前記被治療体に一致させるように前記寝台と前
記衝撃波発生装置との少なくとも一方を制御して前記天
板と前記衝撃波発生源との少なくとも一方を移動する制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明による衝撃波結石破砕装置によれば、X
線透視系を天板面に垂直方向に設定し天板を移動して透
視像中心と被治療体像とが一致したときの第1検出手段
が検出する天板の第1位置と、X線透視系を前記天板面
に対し所定角度だけ傾斜して設定したときにその透視像
中心と被治療体像とが一致するように天板を移動したと
きの第1検出手段が検出する天板の第2位置と、そのX
線透視系の所定角度とを用いて被治療体の天板長手方向
および垂直方向に関する位置を計測することができ、こ
の被治療体位置と第2検出手段が検出する焦点の位置と
を用いて焦点と被治療体との位置合わせを行うことがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による装置の第
1実施例を説明する。図1は第1実施例のブロック図で
あり、図2は第1実施例の斜視図である。
【0017】図1および図2に示すように、本実施例装
置は、衝撃波を発生するための衝撃波発生系1と、被検
体を載置するための寝台2と、結石位置を確認するため
のX線透視系3と、それら各動作を統括して制御する制
御系4とからなり、X線透視系3の透視下で結石位置を
確認しその位置情報に基づいて衝撃波発生系1のアプリ
ケータ12の焦点Fを結石に一致させる装置である。な
お、図2に示すX軸は天板22の長手方向に沿う方向軸
であり、Y軸はX軸と直交する水平方向の方向軸であ
り、Z軸はX軸と直交する垂直方向の方向軸であるもの
とし、以下このXYZ座標系に基づいて説明する。
【0018】衝撃波発生系1とX線透視系3とは、図2
に示すように、天板22のスライド範囲(実線から点線
に示す範囲)にそれぞれ離間して配置されていて、それ
らの各位置は制御系4によって管理される。
【0019】衝撃波発生系1は、支持機構11と、この
支持機構11にX軸,Y軸,Z軸の各軸方向に移動自在
に支持されていて、圧電素子を球殻状に配置しその曲率
に応じて幾何的に決定されている焦点Fを有しているア
プリケータ12と、アプリケータ12の焦点FのXYZ
座標を検出するXYZ座標検出器13とからなる。な
お、図示しないが、アプリケータ12の移動をマニュア
ル操作するためのマニュアル操作スイッチ群が、支持機
構11に接続されてなる。
【0020】寝台2は、支持ユニット21と、この支持
ユニット21にX軸,Y軸の各軸方向に移動自在に支持
されていて、患者を載置するための天板22と、天板2
2のXY座標を検出するXY座標検出器13とからな
る。なお、図示しないが、天板22の移動をマニュアル
操作するためのマニュアル操作スイッチ群が、支持機構
21に接続されてなる。
【0021】X線透視装置3は、X線像を撮像するため
のX線透視系32を備えている。このX線透視系32
は、図2に示すように、X線管32aと、そのX線管3
2aと天板22を挟んで対向配置され、被検体を透過し
たX線透過像を光学像に変換するイメージインテンシフ
ァイアやその光学像を映像信号に変換するテレビカメラ
を含むX線映像系32bからなる。なお、センタライン
TL(点線)は、X線管32aからX線映像系32b
(イメージインテンシファイア)に到達するX線垂の中
心ラインである。このX線管32aとX線映像系32
は、支持機構31によってアイソセンタIを中心にX軸
方向に傾斜自在に支持されている。このため、アイソセ
ンタIは、常にX線透視像の視野中心に位置していて、
結石の位置を計測するときにはこのアイソセンタIを基
準にして行われるが、この詳細は後述する。また、回転
角度検出器33は、X線管32aとX線映像系32の傾
斜角度を検出する検出器である。なお、図示しないが、
X線透視系32の回転をマニュアル操作するためのマニ
ュアル操作スイッチ群が、支持機構31に接続されてい
る。
【0022】制御手段4には、衝撃波発生系1と寝台2
とX線透視装置3との配置関係は、ずれることがあるた
め焦点Fに対するアイソセンタIの相対的な座標を計算
し記憶するアイソセンタ座標計算記憶手段41が備えら
れている。この座標計算の方法は後述する。結石座標計
算記憶手段42は、このアイソセンタIの座標を基準と
して、寝台2のXY座標検出器23からの座標情報とX
線透視装置3の回転角度検出器33からの傾斜角度を用
いてアイソセンタIの座標との差異にしたがって結石座
標を計算し記憶する。この座標計算の方法も後述する。
移動量計算部43は、その結石座標と、衝撃波発生系1
のXYZ座標検出器13からの座標(焦点座標)との差
異を計算し、焦点Fと結石とが一致するようにアプリケ
ータ12と天板22とのXY軸方向の各移動量を計算
し、移動制御部44は、その移動量にしたがって支持機
構11および支持ユニット21の駆動制御をする。次に
このように構成された本実施例の作用について説明す
る。
【0023】本説明において、焦点Fに対するアイソセ
ンタIの相対的な座標の計算と、その座標に基づいた結
石座標の計算とに別けて説明する。なお、図3(a)に
示すようなセンタラインTLがX軸に直交するような状
態を直立状態といい、図3(b)に示すようなセンタラ
インTLがX軸に斜交するような状態を傾斜状態という
ものとする。
【0024】アイソセンタIの座標計算について説明す
る。このアイソセンタIの座標計算は、本実施例装置の
インストール時や、そのインストール時の衝撃波発生系
1と寝台2とX線透視装置3とアプリケータ12との相
対的位置がずれたときに行う。なおこのアイソセンタI
の座標計算は、換言すると、衝撃波発生系1と寝台2と
X線透視装置3それぞれのXYZ座標系を統一する意味
がある。
【0025】まず、治具ファントムを準備して、その治
具ファントムを天板22上の任意の位置に載置する。一
方、X線透視装置3を起動し、直立状態に設定し、その
透視下で、治具ファントム像が、X線透視像の視野中心
にくるように、天板22をマニュアル操作によりXY軸
方向に移動調整し、また傾斜状態に設定し、その透視下
で、治具ファントム像が、X線透視像の視野中心にくる
ように、天板22をマニュアル操作によりXY軸方向に
移動調整する。このときの天板22のXY座標(Xt,Y
t )は、XY座標検出器23で検出され、アイソセンタ
座標計算記憶手段41に供給されて、記憶される。そし
て、治具ファントムがアプリケータ12の焦点Fに一致
するように、マニュアル操作により、アプリケータ12
をXYZ軸方向に移動調整し、且つ天板22をXY軸方
向に移動調整する。このときの天板22のXY座標(X
s,Ys )がXY座標検出器23で検出されアイソセンタ
座標計算記憶手段41に供給され、またこのときのアプ
リケータ12焦点FのXYZ座標(Xa,Ya,Za )がX
YZ座標検出器13で検出され同様にアイソセンタ座標
計算記憶手段41に供給される。それらの座標(Xt,Y
t )、(Xs,Ys )、(Xa,Ya,Za )が収集される
と、これらの座標を用いて次の式にしたがって、アイソ
センタIの座標I(Xi,Yi,Zi )がアイソセンタ座標
計算記憶手段41で計算され、記憶される。 Xi =Xt −Xs +Xa Yi =Yt −Ys +Ya Zi =Za
【0026】このようにインストール時やそのインスト
ール時の衝撃波発生系1と寝台2とX線透視装置3との
相対的位置がずれたときには、衝撃波発生系1と寝台2
それぞれのXYZ座標検出器12,XY座標検出器23
の各検出座標は、同一のXYZ座標系における座標とは
ならないが、実際にアイソセンタIと焦点F間で治具フ
ァントムを用いて移動させ、焦点Fと治具ファントムを
一致させたときの寝台2のXY座標検出器23で検出さ
れる検出座標と衝撃波発生系1のXYZ座標検出器12
で検出される検出座標のずれ(Xs −Xa )にしたがっ
て、アイソセンタIの座標を計算することによって、衝
撃波発生系1のXYZ座標検出器12と寝台2のXY座
標検出器23の各XYZ座標系を統一することができ
る。
【0027】次に、結石座標の計算について説明する。
この結石座標は、アイソセンタ座標計算記憶手段41に
記憶されているアイソセンタIを基準として、結石とそ
のアイソセンタIとの差異にしたがって計算する。図4
は、この結石座標の計算手順を示す流れ図である。
【0028】まず、アプリケータ12および天板22を
初期状態に設定する(S1 )。初期状態とは、天板22
とアプリケータ12とが、上記アイソセンタ座標を計算
したときの座標(Xt,Yt )、焦点座標(Xa,Ya,Za
)の位置にある状態である。なお、このときの天板2
2のXY座標(Xt,Yt )を説明の便宜上、天板座標P
1 (X1,Y1 )として以下説明する。なお、このP1
(X1,Y1 )は、寝台2のXY座標検出器23の検出座
標であり、衝撃波発生系1と寝台2とX線透視装置3と
のずれを修正した座標ではない。
【0029】そして、患者を天板22上に載置して、X
線透視系32を直立状態(図3(a)参照)に設定し
て、そのX線透視下で、その視野中心に結石像がくるよ
うに、天板22をマニュアル操作してX軸方向とY軸方
向に移動する(S2 )。このときの天板座標P2 (X2,
Y2,)が、寝台2のXY座標検出器23で検出され、結
石座標計算記憶手段42に供給される(S3 )。
【0030】次に、X線透視装置3の支持機構33をマ
ニュアル操作して任意の角度β回転し、X線透視系32
を傾斜状態(図3(b)参照)に設定して、X線透視下
で、その視野中心に結石像がくるように、天板22をマ
ニュアル操作してX軸方向にだけ移動する(S4 )。こ
のときの天板座標P3 (X3,Y2 )が、寝台2のXY座
標検出器23で検出され、結石座標計算記憶手段42に
供給される。また、このときの傾斜角度βが、回転角度
検出器33で検出され、結石座標計算記憶手段42に供
給される(S5 )。これで結石座標の計測のためのデー
タ収集は終了する。
【0031】このように結石座標を計測する際の天板2
2の移動方向は、X軸とY軸に沿う2方向だけでよく、
従来のように天板22を垂直方向、すなわちZ軸方向に
移動操作する必要はなく、このため結石座標の計測のた
めの操作が非常に簡易になり、また、従来のように天板
22の垂直方向の移動範囲を確保するためにX線管32
a−イメージインテンシファイア間距離(SID)を十
分備えたX線透視装置は必要なく、傾斜状態で患者に接
触しない程度の比較的小さいSIDのX線透視装置でよ
く、X線透視装置を極めて小型化することができる。
【0032】これらのデータ収集が終了すると、結石座
標B(Xb,Yb,Zb )をこれらのデータと、アイソセン
タ座標計算記憶手段41に記憶されているアイソセンタ
Iの座標I(Xi,Yi,Zi )とを用いて、次の式にした
がって、計算する(S6 )。なお、結石BのZ座標は、
図3(b)に示すように、結石BとアイソセンタIとの
Z軸方向の差Zd とアイソセンタIのZ座標Zi から求
めることができ、また差Zd は、X線透視系32を直立
状態から傾斜状態に変更したときの天板22の変位量X
d および傾斜角度βとから求めることができる。 Xb =Xi −(X1 −X2 ) Yb =Yi −(Y1 −Y2 ) Zb =Zi −(X1 −X3 )cotan β
【0033】このように衝撃波発生系1と寝台2とX線
透視装置3との位置ずれが修正されたアイソセンタIの
座標(Xi,Yi,Zi )を基準に、アイソセンタIと結石
BとのXYZ軸のそれぞれの差、すなわち(X1 −X2
)、(Y1 −Y2 )、(X1−X3 )cotan βにしたが
って結石座標B(Xb,Yb,Zb )を計算することによっ
て、衝撃波発生系1と寝台2とX線透視装置3との位置
ずれを修正することができる。
【0034】この結石座標B(Xb,Yb,Zb )は、移動
量計算部43に供給され、衝撃波発生系1のXYZ座標
検出器13から供給される焦点座標(Xa,Ya,Za )と
比較され、X軸、Y軸、Z軸の各方向の移動量(Xb-X
a,Yb-Ya,Zb-Za )が計算される。さらに、この移動
量は、移動制御部44に供給され、移動制御部44では
この移動量がゼロになるように、アプリケータ12の支
持機構11および天板22の支持ユニット21を制御し
て、アプリケータ12および天板22を移動して、焦点
Fと結石Bとの位置合わせをする。もちろん、移動制御
部44は、アプリケータ12と天板22の両方を移動対
象とするのではなく、支持機構11または支持ユニット
21のいずれか一方だけを制御して、アプリケータ12
または天板22いずれか一方だけを移動して焦点Fと結
石Bとの位置合わせをしてもよい。このような移動制御
の方法は適当に設定すればよい。
【0035】以上のようにしてこの実施例によれば、衝
撃波発生系1と寝台2とX線透視装置3との相対的な位
置ずれを修正するようにアイソセンタ座標を計算するア
イソセンタ座標計算記憶手段41を設けたことによっ
て、このずれを許容して位置合わせを行うことができ
る。また、結石座標計算記憶部43を設け、X線透視系
を直立状態と傾斜状態とで収集したデータを用いて結石
座標が計算できることによって、天板22の移動操作を
X軸とY軸に沿う2方向だけで操作すればよく、従来の
ように天板22を垂直方向、すなわちZ軸方向に移動操
作する必要はなく、このため結石座標の計測のための天
板操作を非常に簡易にすることができ、また従来のよう
に天板22の垂直方向の移動範囲を確保するためにX線
管32a−イメージインテンシファイア間距離(SI
D)を十分備えたX線透視装置は必要なく、傾斜状態で
患者に接触しない程度の比較的小さいSIDのX線透視
装置でよく、X線透視装置を極めて小型化することがで
きる。
【0036】本発明は上述した実施例に限定されること
なく、種々変形して実施例可能である。例えば、上述の
説明では、傾斜状態でのX線透視系32の傾斜角度β
は、マニュアル操作により任意に調整しているが、この
傾斜角度βを、予め所定の角度、例えば30度に設定し
ておき、傾斜角度βが常にこの所定角度になるようにし
てもよい。この場合、回転角度検出器33は構成要素か
ら除外することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、衝
撃波発生系と寝台とX線透視装置との相対的な位置ずれ
を修正するようにアイソセンタ座標を計算するアイソセ
ンタ座標計算記憶手段を設けたことによって、このずれ
を許容して位置合わせを行うことができる。また、結石
座標計算記憶部を設け、X線透視系を直立状態と傾斜状
態とで収集したデータを用いて結石座標が計算できるこ
とによって、天板の移動操作をX軸とY軸に沿う2方向
だけで操作すればよく、従来のように天板を垂直方向、
すなわちZ軸方向に移動操作する必要はなく、このため
結石座標の計測のための天板操作を非常に簡易にするこ
とができ、また従来のように天板の垂直方向の移動範囲
を確保するためにX線管−イメージインテンシファイア
間距離(SID)を十分備えたX線透視装置は必要な
く、傾斜状態で患者に接触しない程度の比較的小さいS
IDのX線透視装置でよく、X線透視装置を極めて小型
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1に示す実施例の概略構造を示す斜視図。
【図3】結石座標の計測動作を説明する図。
【図4】結石座標の計測手順を示す流れ図。
【符号の説明】
1…衝撃波発生系、2…寝台、3…X線透視装置、4…
制御手段、11…支持機構、12…アプリケータ、13
…XYZ座標検出器、21…支持ユニット、22…天
板、23…XY座標検出器、31…支持機構、32…X
線透視系、33…回転角度検出器、41…アイソセンタ
座標計算記憶手段、42…結石座標計算記憶部、43…
移動量計算部、44…移動制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被治療体を載置するための天板をその長手
    方向に移動自在に支持する寝台と、 前記寝台に備えられ、前記天板の位置を検出する第1検
    出手段と、 前記天板の移動範囲に対応して配置され、所定の焦点を
    有した衝撃波発生源を3次元方向に移動自在に支持して
    なる衝撃波発生装置と、 前記衝撃波発生装置に備えられ、前記焦点の位置を検出
    する第2検出手段と、 前記天板の移動範囲に対応して配置され、X線透視像を
    得るためのX線源およびX線像の映像化手段を含むX線
    透視系を所定の点を中心に傾斜自在に支持してなるX線
    透視装置と、 前記X線透視系を前記天板面に垂直方向に設定し前記天
    板を移動して透視像中心と被治療体像とが一致したとき
    の前記第1検出手段が検出する前記天板の第1位置と、
    前記X線透視系を前記天板面に対し所定角度だけ傾斜す
    る方向に設定し前記天板を移動して透視像中心と被治療
    体像とが一致したときの前記第1検出手段が検出する前
    記天板の第2位置と、前記所定角度とを用いて前記被治
    療体の前記長手方向および垂直方向に関する前記被治療
    体の位置を計測し、この被治療体位置と前記第2検出手
    段が検出する前記焦点の位置とを用いて前記焦点を前記
    被治療体に一致させるように前記寝台と前記衝撃波発生
    装置との少なくとも一方を制御して前記天板と前記衝撃
    波発生源との少なくとも一方を移動する制御手段とを具
    備することを特徴とする衝撃波結石破砕装置。
JP4176739A 1992-07-03 1992-07-03 衝撃波結石破砕装置 Pending JPH0614933A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19935014B4 (de) * 1998-07-29 2005-03-17 Nsk Ltd. Abgedichtetes Wälzlager

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19935014B4 (de) * 1998-07-29 2005-03-17 Nsk Ltd. Abgedichtetes Wälzlager

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