JPH0614930Y2 - アノード鋳造用鋳型 - Google Patents

アノード鋳造用鋳型

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JPH0614930Y2
JPH0614930Y2 JP4457890U JP4457890U JPH0614930Y2 JP H0614930 Y2 JPH0614930 Y2 JP H0614930Y2 JP 4457890 U JP4457890 U JP 4457890U JP 4457890 U JP4457890 U JP 4457890U JP H0614930 Y2 JPH0614930 Y2 JP H0614930Y2
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anode
casting
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cast
molten metal
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孝三 馬場
晴正 黒川
伊藤  隆
明 山内
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば回転形鋳造機により電解用アノードを
鋳造するための鋳型の構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、電解用アノードの鋳造において、例えば多数の鋳
型を載置したターンテーブルを回転させながら、一定位
置で各鋳型に注湯すると共に他の位置で固化したアノー
ドを鋳型から取り外すようにした水平回転形の鋳造機が
使用されている。この装置では、第6図に示したように
鋳型に流入する溶湯の勢いで鋳込まれた電解用アノード
の縁部に鋳張りが形成されるのを防止するために遮蔽板
が設けられている。即ち、かかる遮蔽板を、溶湯の注湯
を行う計量樋の流れ口の前に対向配置することにより、
急激な溶湯の流れを緩慢にすることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来の鋳造方法では、鋳造すべき
アノード毎に遮蔽板を上下動せしめて使用しなければな
らないばかりか、鋳造中に遮蔽板溶損する上に該遮蔽板
表面で銅が付着成長するという問題があり、従って連続
操業を行うのは実質上、不可能であった。
本考案は、かかる実情に鑑み、遮蔽板を使用することな
く鋳張りの発生を有効に防止すると共に連続操業を効果
的に実現し得るこの種の電解用アノード鋳造用鋳型を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアノード鋳造用鋳型は、鋳造すべき電解用アノ
ードのアノード本体の頂部に対応する部分に段階状突部
が設けられている。
また、上記段階状突部は、幅が5mm以上で高さが鋳込み
深さの1/2〜3/4であることが好ましい。
〔作用〕
本考案によれば、先づ、段階状突部は、鋳型に注湯され
た溶湯の表面に生ずる波の発生を防止し、又は共振等に
よって波が大きくなるのを抑制し、これにより鋳張り形
成をなくすることができる。
又、段階状突起の具体的寸法を上記のように設定するこ
とにより、鋳張り発生を最も効果的に防止することがで
きる。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第5図に基づき、本考案によるアノー
ド鋳造用鋳型の一実施例を説明する。先づ、ここで鋳造
すべき電解用アノードは、第1図を参照して、例えば幅
a=900mm,長さb=1200mm程度のアノード本体
と該アノード本体の頂部両側に形成された一対のみみ部
とから成るものとし、又、電解に際してみみ部の下部を
支持されて電解槽内に垂下されるようになっている。次
に、図中、1は鋳型本体、2はアノード鋳込み部、3は
電解用アノードのアノード本体に対応する部分(以下、
アノード本体部という)、4,4′は電解用アノードの
みみ部に対応する部分(以下、みみ部という)、5は鋳
型本体1の底面6と平行になっている底部である。上記
鋳込み部2の周側部はアノード本体部3の下側部3a及
びみみ部4,4′の下側部4a,4a′を除いて、該鋳
込み部2が底部5から上方に向って拡開するように適度
のテーパ部7が形成されている。そして、8はアノード
本体部3の頂部3bにおいて特に第4図に示したように
上記テーパ部7から突出形成された段階状突部である。
この段階状突部8は、その幅wが好ましくは5〜20mm
の範囲、又、高さhが鋳込み深さHの1/2〜3/4の範囲に
なるように設定され、又、該段階状突部8の周側部8a
はテーパ部7とほぼ同程度の傾きを有するテーパ面とし
て形成されている(テーパ部7及び周側部8aの傾きを
第4図中、点線a及びbにより示した。)。
上記の場合、鋳型本体1は例えば水平回転形の鋳造機の
ターンテーブル上に載置されるが、各鋳型本体1の長手
方向がターンテーブルの回転方向(第2図、矢印A)と
整合するようになっていると共に、各鋳型本体1は、鋳
込みが終了したアノードに対する所定の取外し位置に持
ち来されると、みみ部4,4′寄りの底部5の適所に設
けた押し上げピンによって完成した電解用アノードが押
し上げられ取り出されるようになっている。
本考案によるアノード鋳造用鋳型は上記のように構成さ
れているから、先づ第5図に示したように計量樋の流れ
口を段階状突部8に対向するように配置してみみ部4,
4′側から注湯を開始するが、この注湯は計量樋が鋳型
本体1に対してみみ部4,4′側から下側部3aに向う
方向に相対移動するように行なわれる。計量樋から底部
5へ注湯された溶湯は一旦、テーパ部7に突き当たり反
射波となって計量樋側へ進行するが、該反射波はこの間
引き続き計量樋から注湯されている溶湯と干渉し合う。
ところで、段階状突部8が設けられていない場合、かか
る溶湯の干渉により、溶湯表面に大小の波を形成し、こ
の波が鋳型本体1の移動速度と共振すると溶湯の移動速
度が著しく増大してしまい、しかもより大きな波が発生
する。そして、このような波がテーパ部7(特に頂部3
b)に衝突し、跳ね上げられた溶湯が大きな金属片を形
成して、これが鋳張りとなってしまう。これに対し段階
状突部8は、上記のように行なわれる計量樋からの注湯
に際して、生じ得る反射波等の波自体及びそれらの干渉
作用を打消すことができ、又は発生した波を減衰せしめ
ることができ、この結果、鋳張り形成を完全に阻止する
ことができる。
このように段階状突部8は所謂、消波作用を有している
が、その幅wは小さくし過ぎると消波効果が減少し、逆
に大きくし過ぎると電解用アノードとして使用した際、
電解の進行に伴いみみ部間の中間部分の強度低下を来た
してアノードの破損若しくは落下事故の原因になる。一
方、高さhは低くし過ぎると消波効果を減少せしめて鋳
張りの形成を防止できなくなり、従って段階状突部8の
寸法は前述した範囲の場合、最も有効に消波作用を発揮
する。
かくして鋳張りない電解用アノードの鋳造完了後、アノ
ード鋳込み部2からの取出しを行なうが、該アノード鋳
込み部2の周側部のテーパ部7及び段階状突部8の周側
部8aのテーパにより、アノードを、鋳型本体1に引っ
掛けることなく容易に取り外すことができ、作業が円滑
化する。そして使用される鋳型本体1は常に適正な状態
に維持され、従って連続操業を実現する上で極めて有効
である。更に、鋳造された電解用アノードを電解槽で実
際に使用する場合、そのみみ部の下部(4a,4a′)
にはテーパが形成されず平坦であるため電解槽に垂下さ
れることにより良好な導通状態を保証し、電解製品の品
質の安定・向上を図ることできる。
尚、上記実施例における特に段階状突部8の具体的寸法
は、鋳造すべき電解用アノード自体の大きさに応じて適
宜選定し得る。
〔考案の効果〕
上述のように本考案のアノード鋳造用鋳型は、注湯の際
に発生する溶湯表面の波を有効に小さくすることがで
き、この結果、鋳張りの形成をなくすることができると
共に、鋳造後の鋳張りの除去作業を省けたことにより、
この種電解用アノードの製造作業を容易ならしめる等の
利点がある。又、鋳造した電解用アノードは鋳張りが形
成されていないため電解時に電極間距離の精度を向上す
ることができ、ショート事故を防止すると共に、製品の
品質を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のアノード鋳造用鋳型により鋳造される
べき電解用アノードの正面図、第2図は本考案によるア
ノード鋳造用鋳型の一実施例の平面図、第3図は第2図
のIII-III線に沿う断面図、第4図は第3図のB部拡大
図、第5図は本考案のアノード鋳造用鋳型の注湯状態を
示す断面図、第6図は従来のアノード鋳造用鋳型の縦断
面図である。 1……鋳型本体、2……アノード鋳込み部、3……アノ
ード本体部、4,4′……みみ部、5……底部、6……
底面、7……テーパ部、8……段階状突部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アノード本体の頂部両側に一対の垂下用み
    み部を有する電解用アノードを鋳造するための鋳型にお
    いて、上記アノード本体の頂部に対応する部分に段階状
    突部を設けたことを特徴とするアノード鋳造用鋳型。
  2. 【請求項2】上記段階状突部は、幅が5mm以上で高さが
    鋳込み深さの1/2〜3/4であることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲(1)に記載のアノード鋳造用鋳型。
JP4457890U 1990-04-27 1990-04-27 アノード鋳造用鋳型 Expired - Lifetime JPH0614930Y2 (ja)

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JPH046360U JPH046360U (ja) 1992-01-21
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