JPH0576650U - 回転鋳造機 - Google Patents

回転鋳造機

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JPH0576650U
JPH0576650U JP2075592U JP2075592U JPH0576650U JP H0576650 U JPH0576650 U JP H0576650U JP 2075592 U JP2075592 U JP 2075592U JP 2075592 U JP2075592 U JP 2075592U JP H0576650 U JPH0576650 U JP H0576650U
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JP
Japan
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anode
cooling
pushing
cooling water
casting machine
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Pending
Application number
JP2075592U
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English (en)
Inventor
康弘 松本
智宏 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0576650U publication Critical patent/JPH0576650U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転鋳造機によるアノードの鋳造を行なうに
際して、冷却水や冷却時間の増加を伴うことなく押し上
げ装置作動時のアノードの腰折れ現象の発生を防止する
ことのできるような回転鋳造機を提供することを目的と
する。 【構成】 鋳型に鋳造された電解用アノードの上面に冷
却水を散水するアノード冷却装置と、冷却されたアノー
ドの一方を押し上げピンによって押し上げるアノード押
し上げ装置と、押し上げによって該アノードを傾斜した
状態に保持したままで鋳型面に冷却水を散水する鋳型冷
却装置とからなる回転鋳造機に関する。前記アノード冷
却装置はアノード鋳造直後にアノード上面全面に冷却水
を一様に散布する一次アノード冷却手段と、アノード押
し上げ装置におけるアノードの押し上げ位置直前に設け
られ、アノード上面の長手方向に一筋以上の縞状に冷却
水を散水する二次アノード冷却手段とで構成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電解用アノードを鋳造するための回転鋳造機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銅等の金属電解精錬に使用される長方形の電解用アノードは、回転するターン テーブル上に多数の鋳型を設置した回転鋳造機を用い、鋳型を回転させながら一 定の位置で該鋳型内に金属溶湯を鋳造し、これをターンテーブル上に設けたアノ ード冷却装置からの冷却水の散水によって冷却した後、鋳型に設置したアノード 押し上げ装置の押し上げピンでアノードの長手方向の一方を起こして傾斜状にし ておいて、最後に傾斜状のアノードをアノード剥取り装置によって鋳型から剥取 って次工程の電解精錬工場に送られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような回転鋳造機を使用したアノードの鋳造において、鋳造されたアノー ドを押し上げピンによって押し上げる際に、図3に点線で示されるようにアノー ドが曲がるいわゆる腰折れ現象が発生することがある。図3において、10′は 腰折れした状態のアノードであり、10は通常の状態のアノード、6′は押し上 げピン、2は鋳型である。
【0004】 このような腰折れ現象は次のように説明できる。従来一般に回転鋳造機におい て鋳造されたアノードの冷却は、金属溶湯を鋳型へ注湯した直後にアノード上面 全面に冷却水を散布することによってのみ行なわれており、このような状態のア ノードを回転鋳型におけるアノード押し上げ装置作動位置において押し上げピン によって押し上げた場合に、一見アノードは凝固しているようであるが、その内 部は未だ高温状態を保持しており、完全に凝固していないために、押し上げに際 して自重によって腰折れ現象を起こすものである。
【0005】 このような腰折れ現象を起こしたアノードを次の電解精錬工場に送った場合に は、銅アノード面が曲がっているためにカソードとの極間距離が一定にならず、 極間距離が短い部分は長い部分よりも電流密度が高くなるために不純物の析出が 起こりやすくなるので好ましくなかった。この腰折れ現象を防止するための方策 として、冷却水量を増加させたり、冷却時間を多くしたりするなどの手段が考え られたが、冷却水量を増加させるためには、冷却水供給設備の増強や散水に要す る時間の増加を伴うし、また冷却時間の増加は鋳造からアノード剥取り迄の時間 の増加を伴うので何れにしても効率的でなかった。
【0006】 本考案は、上記したような従来の回転鋳造機における欠点を解消して、冷却水 や冷却時間の増加を伴うことなく押し上げ装置作動時のアノードの腰折れ現象を 防止することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案は、鋳型に鋳造された長方形の電解用アノ ードの上面に冷却水を散水するアノード冷却装置と、冷却されたアノードの長手 方向の一方を押し上げピンによって押し上げて傾斜状にするアノード押し上げ装 置と、押し上げによって該アノードを傾斜状態に保持したままで鋳型面に冷却水 を散水する鋳型冷却装置とからなる回転鋳造機において、前記アノード冷却装置 をアノード鋳造直後にアノード上面全面に冷却水を一様に散布する一次アノード 冷却手段と、アノード押し上げ装置におけるアノードの押し上げ位置直前に設け られ、アノード上面の長手方向に一筋以上の縞状に冷却水を散水する二次アノー ド冷却手段とで構成してなる回転鋳造機である。
【0008】
【作用】
即ち、本考案は銅等のアノード回転鋳造機において、従来の鋳造後アノード上 面全面に冷却水を散水する冷却手段のほかに、該冷却手段による散水位置とアノ ード剥取り装置作動位置との間に二次的なアノードの冷却手段を設けて、この位 置においてノズル等を使用した一点集中的な冷却水の散布を行なうものである。
【0009】 このように構成した回転鋳造機を用いて例えば銅アノードを鋳造すると、鋳造 されたアノードは回転鋳造機の鋳型の回動に伴って回動するので、二次アノード 冷却手段によって一点集中的な冷却水の散布が行なわれ、アノード面には周囲の 直接二次的に冷却の行なわれない赤熱部分とは異なる筋状の黒色の冷却芯が形成 される。この黒色冷却芯は約580℃以下の温度となっていることが確認されて おり、このためにこの部分においてはアノードは周囲の赤熱部分とは異なって耐 曲げ性が高くなる。従って本考案の回転鋳造機によるときは、アノードの鋳造に おいてアノード押し上げ装置作動時におけるアノード腰折れ現象を防止すること ができるのである。
【0010】 なお、本考案の回転鋳造機によるアノードの鋳造操作に関しては、鋳造された アノードの冷却方法を除いては従来のこの種回転鋳造機における鋳造操作と何等 異なることなく行なうことができるのでその詳細な説明は省略する。
【0011】
【実施例】
以下に本考案の実施例について説明する。
【0012】 図1は本考案の回転鋳造機の一実施態様を示すものの要部概略平面図である。 図において1は矢印方向に一定速度で回転するターンテーブルであり、2はター ンテーブル1の周縁部に設置したアノード鋳造用鋳型である。3は鋳造機の一定 位置において鋳型2中に金属溶湯を注入するための注湯樋である。4は鋳造され たアノードの上面全面に冷却水を散布するためのアノード一次冷却手段、5はア ノード押し上げ作動位置6の直前に設けられたアノード二次冷却手段であって、 本実施例においてはアノードに二筋の冷却芯が形成されるよう二本の冷却水集中 噴射用のノズル7が設置されている(図2参照)。冷却芯が形成されたアノード 10はアノード剥取り装置9で剥取られて次工程に送られる。なお8はアノード 押し上げ状態で鋳型を冷却するための鋳型冷却装置である。
【0013】 次に長さ1000mm、幅1000mm、厚さ48mmの銅アノードの鋳造を 上述したような本考案による回転鋳造機で行なったものと、従来の回転鋳造機で 行なった場合について比較して説明する。図2はアノード二次冷却手段5をアノ ード10の幅方向端部から100mmの位置に冷却水が集中的に噴射されるよう にした二本のノズル7によってアノードの冷却を行なった場合のアノード10の 状態を示す説明図である。矢印方向に進行するアノード10は、二次冷却手段5 の二本のノズル7から局部集中的に噴射された冷却水によって約100mmの幅 を持った二筋の冷却芯11を形成する。そしてこのように冷却芯11が形成され た部分のアノード表面は黒色を呈しており周囲部分のアノード表面が未だ赤熱状 態を呈しているのに比べて明らかに低温の状態になっていることが確認された。
【0014】 そして前記したように二次冷却手段5は、アノード押し上げ装置の作動位置6 の直前の位置に設置されているので、押し上げピンによるアノード10の押し上 げ(通常鋳型2は長方形をなすアノード10の長手方向が進行方向になるように ターンテーブル1上に設置されており、鋳造されたアノード10はその前方部分 が鋳型2から押し上げられる)によって、アノード10が傾斜状態になっても、 アノード10は冷却芯11の形成によって耐曲げ性が向上しているために自重に よる腰折れ現象を起こすことがない。これに対して二次冷却手段のない従来の回 転鋳造機で同様の銅アノードの鋳造を行なった場合においては、アノード押し上 げ装置の稼動によってアノードを押し上げた場合にかなりの頻度でアノードに腰 折れ現象を生じた。
【0015】 なお、本実施例において、本考案の回転鋳造機の一次および二次冷却手段およ び鋳型冷却装置に対する給水はパラレル配管によるものとし、供給冷却水の全量 は本考案のものと従来法によるものとはほぼ同量にして行なった。
【0016】 表1は、上記した寸法の銅アノードを本考案の回転鋳造機を使用して鋳造して 得られたものと、従来の回転鋳造機を使用して鋳造して得られたものについて、 得られた銅アノードの曲がりを測定した結果である。鋳造はそれぞれ38枚ずつ 行なった。測定値はアノードを垂直に吊下げたときアノード下端の垂直面との距 離を示すもので、この測定値の範囲内にあるアノードの数を数えた。
【0017】
【表1】
【0018】 表1の結果から判かるように、本考案による場合にはアノードの垂直面に対す る偏位値は、殆どが−1〜1cmに集中しており鋳造歪を考慮すれば、殆ど腰折 れ現象は確認されなかったのに対し、従来法によるものは2cmを中心に4cm 迄と顕著な腰折れ現象を生じていることが確認される。
【0019】 以上の実施例結果から、本考案の回転鋳造機を使用した場合には、特に冷却水 量を増加させたり冷却時間を延長させることなくアノードの腰折れ現象を防止で きることが確認された。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によるときは、回転鋳造機を使用してアノードの鋳 造を行なうに際して、電解精錬に支障となるので常に問題視されていたアノード 押し上げ時の腰折れ現象を冷却水量や冷却時間の増加を行なうことなく防止する ことができるので、本考案は実用上きわめて効果の高いものであると云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転鋳造機の概略平面図である。
【図2】本考案の回転鋳造機を使用して銅アノードを鋳
造した場合における二次冷却手段を適用直後のアノード
の表面状況を示す説明図である。
【図3】回転鋳造機により発生するアノード腰折れ現象
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 鋳型 3 注湯樋 4 アノード一次冷却手段 5 アノード二次冷却手段 6 アノード押し上げピン作動位置 7 ノズル 8 鋳型冷却装置 9 アノード剥取り機 10 アノード 11 冷却芯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型に鋳造された長方形電解用アノード
    の上面に冷却水を散水するアノード冷却装置と、冷却さ
    れたアノードの長手方向の一方を押し上げピンによって
    傾斜状に押し上げるアノード押し上げ装置と、押し上げ
    装置によって押し上げられた該アノードを傾斜状態に保
    持したままで鋳型面に冷却水を散水する鋳型冷却装置と
    からなる回転鋳造機において、前記アノード冷却装置を
    アノード鋳造直後にアノード上面全面に冷却水を一様に
    散布する一次アノード冷却手段と、アノード押し上げ装
    置におけるアノードの押し上げ位置直前に設けられ、ア
    ノード上面の長手方向に一筋以上の縞状に冷却水を散水
    する二次アノード冷却手段とで構成してなる回転鋳造
    機。
JP2075592U 1992-03-06 1992-03-06 回転鋳造機 Pending JPH0576650U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2075592U JPH0576650U (ja) 1992-03-06 1992-03-06 回転鋳造機

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JP2075592U JPH0576650U (ja) 1992-03-06 1992-03-06 回転鋳造機

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Publication Number Publication Date
JPH0576650U true JPH0576650U (ja) 1993-10-19

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ID=12036011

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JP2075592U Pending JPH0576650U (ja) 1992-03-06 1992-03-06 回転鋳造機

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JP (1) JPH0576650U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255757A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Nikko Kinzoku Kk アノード鋳造方法及びアノード鋳造装置
KR100981441B1 (ko) * 2008-02-18 2010-09-13 김광철 턴테이블식 주조장치
CN108080587A (zh) * 2018-01-23 2018-05-29 广西欧迪姆重工科技有限公司 一种回转连续生产合金的控制装置及其设备
JP2020121341A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 住友金属鉱山株式会社 アノード鋳造装置

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