JPH06148983A - 画像形成装置、及び画像形成装置の排紙ガイド - Google Patents

画像形成装置、及び画像形成装置の排紙ガイド

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JPH06148983A
JPH06148983A JP4317888A JP31788892A JPH06148983A JP H06148983 A JPH06148983 A JP H06148983A JP 4317888 A JP4317888 A JP 4317888A JP 31788892 A JP31788892 A JP 31788892A JP H06148983 A JPH06148983 A JP H06148983A
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JP
Japan
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roller
image forming
forming apparatus
image
transfer material
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JP4317888A
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Hiroyuki Takahara
浩行 高原
Yuka Ogisawa
由香 荻沢
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クリーナー部によって除去されて再利用される
感光ドラム上の残留トナーに、異物が混入することを防
止する。 【構成】転写手段の上流側にレジスト上ローラ14Aを
配置する。上ローラ14Aの表面付近に導電層を設け
る。この導電層に、給電バネ32を介して、電圧印加部
33によって電圧を印加する。この電圧の大きさの絶対
値は、転写材25が感光ドラム10と接触する部分付近
の電圧の絶対値の最小値以上とする。これによって、転
写時に転写材25上の紙粉等が、感光ドラムに付着する
のを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置及び同画像形成装置の排
紙ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】〈従来の技術1〉複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置において、画像を形成す
る際にシート材から異物が発生することにより、形成さ
れる画像に対して多くの悪影響を及ぼす。発生する異物
の内容としては、特にシート材が紙の場合、紙粉、また
紙の製造過程で紙に対して塗布される添料、または紙に
対して付着したゴミ等である。これら異物は紙が画像形
成装置本体内を搬送される際に画像形成装置本体内で受
ける力学的刺激により発生するだけでなく、紙の製造工
程において例えば裁断等の工程が介在することにより製
造時に紙に付着しているものもある。これら異物が画像
を形成する際に及ぼす悪影響としては、 1)発生した異物がシート材を搬送する搬送ローラに付
着することにより搬送ローラ表面の摩擦係数を低下さ
せ、紙搬送性を悪化させる。 2)前述の異物が画像形成装置の構成要素であり特に像
担持体回りに配置される帯電器の電極、または光センサ
の受発光部等に付着することによりこれらの性能を著し
く悪化させる。 3)画像形成後の残留トナーを回収して再利用する際に
トナーに前述の異物が混入しているために画像を形成す
る際にカブリ等が発生し画像を悪化させる。
【0003】従って、従来から種々の異物回収機能を持
った画像形成装置が提案されてきている。
【0004】図7は従来より提案されている画像形成装
置の紙粉等の異物除去部の構成を示す図であり、以下に
この従来例について説明する。
【0005】異物除去部は画像形成装置本体内の転写材
の搬送路に設けられている。画像形成本体内に固定的に
設けられたガイド坂103、104、101、102内
を転写材105が搬送され、この転写材105を挟んで
搬送するローラ対106、107が設けられている。
【0006】ローラ106は導電性である金属ローラで
構成されており、ローラ106には電源108により電
圧が印加される。またローラ106の表面には弾性材料
よりなるスクレーパ109が当接しており、このスクレ
ーパ109は画像形成本体内に固定された回収容器11
0に固定されている。
【0007】従って、転写材105がガイド板内を図中
矢印方向へ搬送され、ローラ106、107が図中矢印
方向へ回転し、転写材105がローラ対106、107
の間を通過する際に転写材105上の異物、例えば紙粉
等がローラ106へ吸着する。この吸着力の支配的な要
因は、異物がローラ対106、107の間を通過するま
でに画像形成装置本体内の紙搬送ローラやガイド板に摺
擦されることにより帯電状態、あるいは分極状態になる
ため、異物と電圧を印加されたローラ106との間に静
電力が働くためである。
【0008】ローラ106に吸着した紙粉等はスクレー
パ109によりローラ106上より物理的に掻き取られ
回収容器110に回収される。この後、転写材105は
画像形成を行う感光ドラム111に搬送され、不図示の
現像部から感光ドラム111上に付与されているトナー
像を転写される。
【0009】転写材105に転写されないで感光ドラム
111上に残留したトナーはクリーニングブレード11
2により感光ドラム111上より掻き落とされ、トナー
回収容器113内に回収される。
【0010】このとき、ローラ106によって静電吸着
されず転写材105上に残留した紙粉等の異物は、感光
ドラム111もその表面に電位を持っているためにこれ
に静電力により吸着され感光ドラム111上に残留した
トナーと同様にクリーニングブレード112により掻き
落とされ回収容器113内に回収される。 〈従来の技術2〉複写機、プリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置の画像形成装置本体内には、画像形成部で
の画像形成を終え、更に画像形成像(トナー像)の定着
処理を終えたシート材を機外へと導くための排紙ガイド
が設けられている。
【0011】この排紙ガイドに導かれるシート材は上流
に設置された定着装置(定着ローラ対)によって加熱さ
れているので、排紙ガイドが冷えている状態にあると、
シート材から蒸発した水蒸気が排紙ガイドに結露するこ
とがある。
【0012】このような場合、次に排紙ガイドに導かれ
るシート材にガイド面上の水滴が付着してしまい、画像
を劣化させる等の問題が生じる。
【0013】このため、従来では、シート材から蒸発し
た水蒸気が排紙ガイドに結露し難くした、あるいは排紙
ガイドに結露してもシート材には付着し難くしたりして
結露に対処している。
【0014】排紙ガイドに結露し難くするための対策と
しては、例えば排紙ガイドを合成樹脂製にする方法等が
あり、排紙ガイドに結露した水滴がシート材に付着し難
くするための対策としては、例えば排紙ガイドのガイド
面に搬送方向に沿った多数のリブを形成する方法等があ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】〈第1の発明の課題〉
しかしながら、上記従来の技術1で示した従来例のよう
に、主に静電力を用いた異物除去部を有する画像形成装
置において、ローラ106に印加する電圧と感光ドラム
111の表面電位との関係については規定されていなか
った。従って、ローラ106に静電的に吸着されず転写
材105上に残ったまま感光ドラム111側に搬送され
て感光ドラム111に静電的に吸着され、感光ドラム1
11上の残留トナーと一緒に回収容器113に回収され
る異物が多く発生していた。このため、回収トナーを画
像形成に再利用した場合、紙粉等の異物が多く混入して
いるために画像にカブリ等が発生し、画像形成装置の性
能を著しく悪化させていた。
【0016】そこで第1の発明は、上述の如き事情に鑑
みてなされてもので、像担持体から回収されたトナーに
紙粉等の異物が混入していることがなく、回収トナーを
再び画像形成に利用することができる画像形成装置を提
供することを第1の目的とする。 〈第2の発明の課題〉しかしながら、上記従来の技術2
で示した従来例の結露対策においては何れの方法の場合
も、シート材への水滴の付着を防ぐためのものとしては
不充分であった。
【0017】なぜならば、朝方のように画像形成装置本
体自体が冷えているような場合には排紙ガイドの冷えも
著しく、材質やガイド面形状等に関係なく、排紙ガイド
の表面全体に結露するからである。
【0018】そこで第2の発明は、上述の如き事情に鑑
みてなされたもので、ガイド面に結露した水滴を確実に
除去してシート材に水滴が付着することのないようにし
た画像形成装置の排紙ガイドを提供することを第2の目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】〈第1の発明の手段〉第
1の発明は、像担持体(10)と、該像担持体(10)
上に潜像を形成する潜像形成手段(35)と、前記像担
持体(10)上に形成された潜像を現像化する現像手段
(12)と、給紙部(13)より搬送された転写材(2
5)に前記現像手段(12)によって現像された前記像
担持体(10)上のトナー像を転写する転写手段(1
5)と、前記像担持体(10)上の転写残りトナーを除
去するクリーニング手段(21)とを有している画像形
成装置に係る。
【0020】そして、第1の発明は、上記目的を達成す
るため、前記転写手段(15)よりも転写材搬送方向上
流側の転写材搬送路内において前記転写材(25)のト
ナー像が転写される転写面側に接触する第1のローラ
(14A)を転写材搬送方向に回転可能に設け、前記第
1のローラ(14A)は少なくともその表面付近に電圧
印加手段(33)によって電圧が印加される導電層(1
4A)を有し、前記電圧印加手段(33)によって印加
される前記導電層(14A)の電圧の絶対値は、前記像
担持体(10)表面の転写材(25)と接触する部分付
近の電圧の絶対値の最小値以上としたことを特徴とす
る。 〈第2の発明の手段〉第2の発明は、上記目的を達成す
るため、ガイド面(56A)上の転写材(54)の搬送
に支障のない位置に、回転又は往復運動をすることによ
り前記ガイド面(56A)に結露した水滴(58)を除
去する水滴除去手段(57)を備えたことを特徴とす
る。
【0021】
【作用】〈第1の発明の作用〉上記構成によれば、異物
と像担持体(10)との静電吸着力に対して、異物と第
1のローラ(14A)との静電吸着力の方が常に大きい
設定になるため、異物が第1のローラ(14A)には吸
着されずに像担持体(10)に吸着されるということは
全く起こらない。従って、クリーニング手段(21)に
回収される残留トナー内に異物が混入することが無くな
る。 〈第2の発明の作用〉上記構成によれば、水滴除去手段
(57)を駆動させることにより、排紙ガイド(56)
のガイド面(56A)に結露した水滴(58)が水滴除
去手段(57)により除去される。
【0022】これにより、排紙ガイド(56)に導かれ
る転写材(54)に排紙ガイド(56)のガイド面(5
6A)に結露した水滴(58)が付着するようなことは
なく、転写材(54)を結露から防ぐことが可能とな
る。
【0023】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであって、何等構成を限定するものでは
ない。
【0024】
【実施例】以下、第1の発明及び第2の発明の一実施例
を図面に基づいて説明する。 〈第1の発明の実施例〉図1は第1の発明の一実施例に
係る画像形成装置(複写機)の全体構成を示す。また、
図2、図3、図4はそれぞれ本画像形成装置の発明部分
の構成を示す。
【0025】先ず、図1を用いて本画像形成装置の構成
と動作を説明する。
【0026】画像形成装置は原稿台に置かれた原稿を走
査露光し、この画像を給紙台より搬送される転写材にト
ナー像を形成し排紙台に排出するものである。
【0027】原稿台1に置かれた原稿に対しこれを走査
しながら照明する光源2及び第1のミラー3が一体的に
第1ミラー台4に固定されている。同様に第2のミラー
5、及び第3のミラー6が一体的に第2ミラー台7に固
定されている。
【0028】第1のミラー台4及び第2のミラー台7は
走査時に不図示の駆動手段によりそれぞれX2A、X3
Aの位置よりX2B、X3Bの位置までお互いに同期し
て駆動される。
【0029】第3のミラー6からの光束を受ける位置に
結像レンズ8が設けられ、更に結像レンズ8からの光束
を第4のミラー9が反射し原稿の画像を感光ドラム10
上に結像させる。
【0030】第1のミラー台4と第2のミラー台7は、
原稿面と感光ドラム10上の受光面の光学的な共役関係
を保つ様に駆動され原稿面の画像を走査露光する。
【0031】上記光源2、第1のミラー3、第2のミラ
ー5、第3のミラー6、結像レンズ8等によって潜像形
成手段35が形成される。
【0032】感光ドラム10には、転写材にトナー像を
形成するための一連のユニットが配設されている。感光
ドラム10は第1のミラー台4、及び第2のミラー台7
の走査動作と同期して図中矢印方向へ回転し、感光ドラ
ム10の表面電位を均一に上げる1次帯電器11が設け
られており、その後原稿面からの光束をミラー9から受
け感光ドラム10上に静電潜像が形成される。
【0033】この静電潜像は現像器12により現像され
トナー像なる。このトナー像は給紙部13から1枚ずつ
搬送されレジストローラ対14を経て感光ドラム10へ
搬送される転写材上に転写帯電器15により転写され、
更に感光ドラム10から転写材を分離させる分離帯電器
16を経て、搬送ベルト17により定着器18へ搬送さ
れる。
【0034】定着器18は不図示のヒーターにより高温
に保たれているローラ対18A、18Bから構成されて
おり、トナー像を加熱、加圧することで転写材に定着さ
せる。その後画像を形成された転写材は排紙台19上に
排出される。
【0035】転写帯電器15によりトナー像を感光ドラ
ム10から転写材へ転写する際に、完全に転写されず感
光ドラム10上に残った残留トナーは感光ドラム10の
回転に従い、クリーナー部20に設けられたクリーニン
グブレード21により感光ドラム10上から掻き落とさ
れクリーナー部20内に回収される。
【0036】回収された残留トナーはクリーナー部20
から外部に残留トナーを排出する搬送スクリュー24に
より排出され、残留トナー搬送路22により、現像器1
2にトナーを補給する補給容器23内に搬送される。
【0037】補給容器23内に搬送路22から搬送され
た残留トナーは補給容器23に直接補給される新しいト
ナーと混合され再び現像に作用される。
【0038】本実施例では、異物回収部はレジストロー
ラ対14に組み込まれている。図2、図3、図4を用い
て本実施例による異物回収部について詳細に説明する。
【0039】レジストローラ対14は2つの異なるレジ
スト上ローラ14A、レジスト下ローラ14Bより構成
されており、互いに当接し、図2に示す矢印方向へ互い
に同じ周速で回転される不図示の駆動手段を有する。
【0040】本実施例では、レジストローラ対14のう
ち、転写材25のトナー像を転写される転写面側に当接
するレジスト上ローラ14Aに導電層を設けている。レ
ジスト上ローラ14Aの断面構造を図5に示す。
【0041】レジスト上ローラ14Aは例えば鉄等の金
属よりなるローラ軸14A1に非導電性の樹脂よりなる
ローラ筒14A2を固定し、さらにローラ筒14A2の
表面にメッキ等により金属等の導電層14A3を形成し
たものである。
【0042】レジスト下ローラ14Bは図2に示すよう
に鉄等の金属よりなるローラ軸14B1に非導電性のゴ
ム14B2を固定しローラ面を形成している。
【0043】レジスト上ローラ14Aとレジスト下ロー
ラ14Bは、両者の間を搬送される転写材25のローラ
長手方向の長さよりも長く設けられている。
【0044】レジスト上ローラ14A付近に、ほぼこれ
と平行で転写材25のローラ長手方向長さよりも長い範
囲で画像形成装置本体固定されいる異物回収容器26が
設けられている。
【0045】異物回収容器26には弾性的な樹脂材料か
らなるスクレーパ27が転写材25のローラ長手方向長
さよりも長い範囲で固定されており、その先端はレジス
ト上ローラ14Aに当接している。
【0046】レジストローラ対14の前後には転写材を
ガイドするガイド板28、29、30、31が設けられ
ている。
【0047】また、異物回収容器26には導電性金属よ
りなる給電バネ32が固定されており、その先端はレジ
スト上ローラ14Aの導電層14A3に弾性的に当接し
ている。給電バネ32は電圧印加部33に電気的に接続
されている。
【0048】図6は、本実施例による画像形成装置の画
像濃度と感光ドラム10の表面の転写材25と接触して
いる部分、即ち感光ドラム10の転写帯電器15及び分
離帯電器16に対向した部分付近の電位との関係を示し
たものである。
【0049】原稿の画像が白レベルである部分では、そ
の画像が結像される感光ドラム10の表面の電位は転写
帯電器15、分離帯電器16に対向した位置にきたとき
に+50Vの値をとる。同様に、原稿の画像が黒レベル
である部分では、その画像が結像される感光ドラム10
の表面の電位は転写帯電器15、分離帯電器16に対向
した位置にきたときに+360Vの値をとり、白レベル
と黒レベルの中間の場合には、ほぼ両者間をリニアに結
んだ線上の値をとる。
【0050】従って、本画像形成装置においては種々の
原稿に対して、感光ドラム10の転写帯電器15、分離
帯電器16と対向した位置の電位は常に+50Vと+3
60Vとの間の値をとる。
【0051】次に、本実施例による画像形成装置の動作
を示す。
【0052】画像形成装置に対して、電圧印加部33は
+400Vで給電32に電圧を印加している。給紙部1
3から1枚ずつ搬送される転写材25はガイド板30、
31の間を搬送され、レジストローラ対14のニップ部
へ到達し、不図示の駆動手段により駆動されるレジスト
ローラ対14へ突入する。
【0053】レジスト上ローラ14Aの表面の導電層1
4A3は電圧印加部33により給電バネ32を介して+
400Vの電位になっている。従って、転写材25上に
付着している紙粉等の内帯電しているもの、或いは分極
状態にあるものは、導電層14A3との間に働く静電力
により導電層14A3に吸着される。
【0054】導電層14A3に吸着された異物はレジス
ト上ローラ14Aの回転に従ってスクレーパ27の位置
まで搬送され、スクレーパ27によりレジスト上ローラ
14Aから掻き落とされ、回収容器26上に回収され
る。異物の内帯電或いは分極の少ないものは導電層14
との間に働く静電力が弱いために、レジスト上ローラ1
4Aには吸着されず転写材25と共に感光ドラム10に
当接する位置まで搬送される。
【0055】感光ドラム10の表面の転写材25と接触
する部分の電位は原稿の画像によってその局所的な位置
により異なるが、原稿が白レベルである場合には+50
V、原稿が黒ラベルである場合には+360Vの値を採
り、その他の濃度では常に両者の間の値を採る。2部材
間に働く静電力はそれぞれの部材が有している電荷の量
の積に比例するから、感光ドラム10の表面電位より導
電層14A3の表面電位の方が高いために、異物が感光
ドラム10表面との間に働く静電力よりはレジスト上ロ
ーラ14Aの導電層14A3との間に働く静電力の方が
常に強い。
【0056】従って、導電層14A3に吸着されずに転
写材25と共に感光ドラム10に接触する様な帯電或い
は分極の少ない異物は、感光ドラム10に吸着されるこ
とはなく、転写材25と共に搬送ベルト17方向へ送ら
れるから、感光ドラム10に吸着され、クリーニングブ
レード21に掻き落とされ、クリーナ部20内に回収さ
れる異物は殆ど無くなる。
【0057】このため、クリーナ部20内には異物の非
常に少ない残留トナーのみが回収され、この残留トナー
はクリーナ部21から外部に残留トナーを排出する排出
スクリュー24により排出され、残留トナー搬送路22
により、現像器12にトナーを補給する補給容器23内
に搬送される。
【0058】補給容器23内に搬送路22から搬送され
た残留トナーは、補給容器23内に直接補給される新し
いトナーと混合され再び現像に使用される。
【0059】再使用される残留トナー中には異物の混入
が非常に少ないために、形成される画像にはカブリ等が
発生せず、未使用のトナーを使用した場合と同様の高画
質の画像を保証できる。
【0060】また、感光ドラム10の表面電位とレジス
ト上ローラ14Aの導電層14A3の印加電圧の極性を
同じにしているため、感光ドラム10とレジスト上ロー
ラ14Aに電位差が少なく、画像形成装置を高温多湿の
環境下で使用し転写材の電気抵抗値が低下した場合に感
光ドラム10とレジスト上ローラ14A間で転写材を通
して電流のリークが起こりにくくなり、電流のリークに
ともなう画像の乱れを低減できる。
【0061】レジスト上ローラ14Aは、画像形成時に
回転、停止の動作をするものであるから高速応答性が要
求される。従来の金属性のレジスト上ローラと比較し、
本実施例のレジスト上ローラ14Aは樹脂等の比重の小
さい材料でローラを構成できるためローラ自体の慣性を
小さくでき、従って、高速応答が可能なレジストローラ
が得られる。
【0062】また、電圧を印加される導電層14A3は
非導電性樹脂によるローラ筒14A2によりローラ軸1
4A1とは電気的に完全に絶縁されるために、ローラ軸
14A1を画像形成装置本体に取り付ける際に、例えば
導電性の部材をローラ軸14A1へ接触させた場合でも
導電層14A3から本体側へ電流がリークすることはな
い。
【0063】本実施例では、電圧印加部33により印加
される導電層14A3の電圧の絶対値は、感光ドラム1
0の表面の転写材と接触している部分付近の電圧の絶対
値の最大値以上としているが、通常の画像形成において
は、転写材の全体の面積に対してほとんどが白レベルの
画像であり、感光ドラム10の表面電位が高い黒レベル
である部分の面積は微少であるから、電圧印加部33に
より印加される導電層14A3の電圧の絶対値は、感光
ドラム10の表面の転写材と接触している部分付近の電
圧の絶対値の最小値以上とする設定で充分に本発明の効
果がある。本発明の実施例に関しては、具体的には+5
0V以上の電圧値であればよい。
【0064】また、本実施例ではレジスト上ローラ14
Aを鉄等の金属よりなるローラ軸14A1に非導電性の
樹脂よりなるローラ筒14A2を固定し、さらにローラ
筒14A2の表面にメッキにより金属等の導電層14A
3を形成したものを用いているが、メッキの代わりに導
電性の塗料の塗布により非導電性樹脂よりなるローラ筒
14A2の表面に導電層を形成しても良い。また、レジ
スト上ローラ14Aを導電性の金属、または導電性の樹
脂等により1部材で構成できることは言うまでもない。
しかし、その際には前述したリーク等の不具合に対する
対応策が必要となる。 〈第2の発明の実施例〉図8は第2の発明の一実施例に
係る排紙ガイドを備えた画像形成装置の要部構成を示
す。
【0065】同図において、符号50は加熱ローラ51
と加圧ローラ52とからなる定着ローラ対(定着器)で
ある。加熱ローラ51の軸芯部には加熱ヒータ53が装
着されている。
【0066】定着ローラ対50の直上流側には、定着ロ
ーラ対50のニップ部へ画像形成部から送られたシート
材54の先端部を導くための前ガイド55が設置されて
いる。
【0067】また、定着ローラ対50の直下流側には、
定着ローラ対50により加圧加熱されてトナー像の定着
処理を終えたシート材54を機外へ導くための排紙ガイ
ド56が設置されている。
【0068】排紙ガイド56のガイド面56A上の、シ
ート材54の搬送に支障のない位置には、ガイド面56
Aに結露した水滴を除去するための水滴除去ローラ(水
滴除去手段)57が備えられている。
【0069】水滴除去ローラ57は、フェルト等の吸水
性の高い材料によって構成された偏芯ローラであり、回
転軸57Aを中心に回転するようになっている。
【0070】このような水滴除去ローラ57は通常、定
着ローラ対50の不図示の駆動ギヤ等から回転力を受け
て駆動するようになっている。また、水滴除去ローラ5
7は通常、図8の位置で不図示のストッパで、駆動が止
められている。ストッパはソレノイドで、ロック/解除
し、ストッパが解除されると、不図示のカムにて、ロー
ラ57が1回転するとまたストッパでロックされる機構
になっている。
【0071】水滴除去ローラ57は、例えば、朝方のよ
うに画像形成装置本体自体が冷えていて、排紙ガイド5
6に、定着ローラ対50で加熱されたシート材54から
蒸発した水蒸気が結露し易い時期に、紙間で駆動するよ
うにする。
【0072】水滴除去ローラ57に定着ローラ対50の
駆動ギヤ等からの回転力が伝わると、水滴除去ローラ5
7は、図9に示すように反時計方向に所定速度で回転し
て、ガイド面56A全体に結露した水滴58を吸収除去
する。
【0073】水滴除去ローラ57はガイド面56Aに接
触するようになると弾性変形してガイド面56Aに密着
した状態で回転する。これにより、水滴58は水滴除去
ローラ57に効果的に吸収される。
【0074】なお、水滴除去ローラ57を駆動する時期
は、早朝の一定時間内または一定枚数内で行うようにし
てもよい。
【0075】また、水滴除去ローラ57は、画像形成装
置本体内の温度状態を検知する温度検知手段が検知した
温度状態や、排紙ガイド56の結露状態を検知する結露
検知手段が検知した結露状態等に応じて駆動するように
してもよい。
【0076】また、水滴除去ローラ57は円形ローラと
してもよく、グレードとしてもよい。
【0077】また、水滴除去ローラ57は変換できるよ
うに着脱可能に取り付けると、水滴除去性能が著しく低
下するようなことがなくなる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明の画像
形成装置においては、転写手段の上流部に紙粉等の異物
を確実に吸着できるローラを有しているので、像担持体
から除去される残留トナー内に異物が混入していること
が少なくなる。
【0079】このため、回収されたトナーを再び画像形
成に利用した場合でも画像にカブリ等が発生しない高画
質の画像形成装置を提供できる。また、異物が像担持体
回りに配置される帯電器の電極や光センサの受発光部等
に付着することが少なくなりこれらの性能を劣化させな
い等の利点がある。
【0080】また、第2の発明の画像形成装置の排紙ガ
イドにおいては、ガイド面に結露した水滴を除去する水
滴除去手段を備えたので、ガイド面にシート材から蒸発
した水蒸気が結露しても、その水滴を水滴除去手段によ
って除去することによってガイド面の水滴がシート材に
付着しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例に係る画像形成装置(複
写機)の全体構成を示す縦断側面図。
【図2】同画像形成装置の発明部分とその周辺の構成を
示す拡大縦断側面図。
【図3】同画像形成装置の発明部分の構成を示す斜視
図。
【図4】同画像形成装置の発明部分の構成を示す平面
図。
【図5】同画像形成装置の発明部分であるレジスト上ロ
ーラの構成を示す横断平面図。
【図6】同画像形成装置における画像濃度と感光ドラム
表面電位の関係を示す図。
【図7】従来例の画像形成装置の要部構成を示す縦断側
面図。
【図8】第2の発明の一実施例に係る排紙ガイドを備え
た画像形成装置の要部構成を示す縦断側面図。
【図9】同排紙ガイドに備えられた水滴除去ローラの動
作を説明する縦断側面図。
【符号の説明】
10 感光ドラム(像担持体) 12 現像器(現像手段) 13 給紙部 14 レジストローラ対 14A レジスト上ローラ(第1のローラ) 14A2 ローラ筒(円筒状部材) 14A3 導電層 14B レジスト下ローラ(第2のローラ) 15 転写帯電器(転写手段) 21 クリーニングブレード(クリーニング手
段) 25、54 転写材 26 回収容器 27 スクレーパ 33 電圧印加部(電圧印加手段) 35 潜像形成手段 56 排紙ガイド 56A ガイド面 57 水滴除去ローラ(水滴除去手段) 58 水滴

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体上に潜像を形成
    する潜像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像
    を現象化する現像手段と、給紙部より搬送された転写材
    に前記現像手段によって現像された前記像担持体上のト
    ナー像を転写する転写手段と、前記像担持体上の転写残
    りトナーを除去するクリーニング手段とを有している画
    像形成装置において、 前記転写手段よりも転写材搬送方向上流側の転写材搬送
    路内において前記転写材のトナー像が転写される転写面
    側に接触する第1のローラを転写材搬送方向に回転可能
    に設け、前記第1のローラは少なくともその表面付近に
    電圧印加手段によって電圧が印加される導電層を有し、
    前記電圧印加手段によって印加される前記導電層の電圧
    の絶対値は、前記像担持体表面の転写材と接触する部分
    付近の電圧の絶対値の最小値以上とした、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記導電層の電圧は前記像担持体表面の
    転写材と接触する部分付近の電圧と同極である、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のローラは非導電性材料からな
    る円筒状部材の表面に導電層を設けたものである、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のローラは前記像担持体よりも
    転写材搬送方向に対して上流側の転写材搬送路内に設け
    られた転写材搬送ローラの内最下流に位置する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のローラに対して第2のローラ
    を前記第1のローラと略平行になるように設け、前記第
    1ローラと前記第2のローラとで転写材を挟んで搬送す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のローラと前記第2ローラはレ
    ジストローラ対の上下ローラである、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のローラと前記第2のローラの
    軸方向の幅は、転写材の通過幅以上とした、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のローラに対し略平行にスクレ
    ーパを当接させ、かつ、該スクレーパのローラ軸方向の
    幅は、転写材の通過幅以上とした、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記スクレーパの前記第1のローラに当
    接していない側の端部に前記スクレーパと略平行に容器
    を設け、かつ、該容器のローラ軸方向の幅は、転写材の
    通過幅以上とした、 ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体から前記クリーニング手
    段により回収された転写残りトナーを前記現像手段に戻
    して、画像形成のために再使用する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 ガイド面上の転写材の搬送に支障のな
    い位置に、回転又は往復運動をすることにより前記ガイ
    ド面に結露した水滴を除去する水滴除去手段を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置の排紙ガイド。
  12. 【請求項12】 前記水滴除去手段は予め定められてい
    る時期に駆動する、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の排紙
    ガイド。
  13. 【請求項13】 画像形成装置本体内の温度状態を検知
    する温度検知手段を有し、前記水滴除去手段は前記温度
    検知手段が検知した温度状態に応じて駆動する、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の排紙
    ガイド。
  14. 【請求項14】 前記ガイド面の結露状態を検知する結
    露検知手段を有し、前記水滴除去手段は前記結露検知手
    段が検知した結露状態に応じて駆動する、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の排紙
    ガイド。
  15. 【請求項15】 前記水滴除去手段はフェルト等の吸水
    性材料からなる、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の排紙
    ガイド。
  16. 【請求項16】 前記水滴除去手段は着脱可能である、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の排紙
    ガイド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001117462A (ja) * 1999-08-11 2001-04-27 Kyocera Mita Corp 電子写真装置に用いる転写方法
JP2014178481A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 搬送装置および画像形成装置

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JP2001117462A (ja) * 1999-08-11 2001-04-27 Kyocera Mita Corp 電子写真装置に用いる転写方法
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