JPH0614768A - trk癌原遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体 - Google Patents
trk癌原遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体Info
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- JPH0614768A JPH0614768A JP3205204A JP20520491A JPH0614768A JP H0614768 A JPH0614768 A JP H0614768A JP 3205204 A JP3205204 A JP 3205204A JP 20520491 A JP20520491 A JP 20520491A JP H0614768 A JPH0614768 A JP H0614768A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質の存在および/または量
の決定のためのイムノアッセイ法、該モノクローナル抗
体を含有する癌治療剤、および該モノクローナル抗体を
用いた該trk癌原遺伝子の精製方法。 【構成】 trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体を産生するハイブリッド細胞株、該細胞株により
分泌されたモノクローナル抗体、該抗体を用いた試料中
のこれらのタンパク質の存在を検出するためのイムノア
ッセイ法、試料中のこれらのタンパク質の量を定量的に
決定するためのイムノアッセイ法、該抗体を含有するこ
とを特徴とする癌治療剤、これらのタンパク質の精製方
法、および造影剤と結合させたものを含有する、癌検出
用剤。
trk関連癌遺伝子タンパク質の存在および/または量
の決定のためのイムノアッセイ法、該モノクローナル抗
体を含有する癌治療剤、および該モノクローナル抗体を
用いた該trk癌原遺伝子の精製方法。 【構成】 trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体を産生するハイブリッド細胞株、該細胞株により
分泌されたモノクローナル抗体、該抗体を用いた試料中
のこれらのタンパク質の存在を検出するためのイムノア
ッセイ法、試料中のこれらのタンパク質の量を定量的に
決定するためのイムノアッセイ法、該抗体を含有するこ
とを特徴とする癌治療剤、これらのタンパク質の精製方
法、および造影剤と結合させたものを含有する、癌検出
用剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、trk癌原遺伝子(pr
oto-oncogene)タンパク質および/またはtrk関連癌
(oncogene)遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体、該モノクローナル抗体を産生するハイブリッド
細胞、該モノクローナル抗体を用いた該trk癌原遺伝
子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質の存在および/または量の決定のためのイムノアッ
セイ法、該モノクローナル抗体を含有する癌治療剤、お
よび該モノクローナル抗体を用いた該trk癌原遺伝子
タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク
質の精製方法に関する。
oto-oncogene)タンパク質および/またはtrk関連癌
(oncogene)遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体、該モノクローナル抗体を産生するハイブリッド
細胞、該モノクローナル抗体を用いた該trk癌原遺伝
子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質の存在および/または量の決定のためのイムノアッ
セイ法、該モノクローナル抗体を含有する癌治療剤、お
よび該モノクローナル抗体を用いた該trk癌原遺伝子
タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク
質の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】19
75年にコーラーとミルシュテインによって免疫マウス
からの脾臓細胞とマウスミエローマ細胞とが融合された
[Nature256、495〜497(1975)]ことによ
り、均一な(いわゆる「モノクローナルな」)抗体を産生し
得る連続細胞株を得ることが可能であることが初めて示
された。この画期的な仕事以来、種々のハイブリッド細
胞株(「ハイブリドーマ」とも呼ばれる)を製造すること、
およびこれらハイブリドーマによって産生された抗体を
種々の科学的探求に用いることに多くの努力が払われて
きた。ハイブリドーマおよびモノクローナル抗体の一般
的な調製方法はよく知られているが、各特定の場合に多
くの困難に直面し種々変更が必要とされる。事実、所定
のハイブリドーマの調製を試みる前には、所望のハイブ
リドーマが得られるかどうか、得られたとしても該ハイ
ブリドーマが抗体を産生するかどうか、またかくして産
生された抗体が所望の特異性を有するかどうかについて
は保証はない。
75年にコーラーとミルシュテインによって免疫マウス
からの脾臓細胞とマウスミエローマ細胞とが融合された
[Nature256、495〜497(1975)]ことによ
り、均一な(いわゆる「モノクローナルな」)抗体を産生し
得る連続細胞株を得ることが可能であることが初めて示
された。この画期的な仕事以来、種々のハイブリッド細
胞株(「ハイブリドーマ」とも呼ばれる)を製造すること、
およびこれらハイブリドーマによって産生された抗体を
種々の科学的探求に用いることに多くの努力が払われて
きた。ハイブリドーマおよびモノクローナル抗体の一般
的な調製方法はよく知られているが、各特定の場合に多
くの困難に直面し種々変更が必要とされる。事実、所定
のハイブリドーマの調製を試みる前には、所望のハイブ
リドーマが得られるかどうか、得られたとしても該ハイ
ブリドーマが抗体を産生するかどうか、またかくして産
生された抗体が所望の特異性を有するかどうかについて
は保証はない。
【0003】trk癌遺伝子(トロポミオシンレセプタ
ーキナーゼ)は、遺伝子導入アッセイによりヒト結腸癌
生検で最初に同定された。trk癌遺伝子は、多数の遺
伝子からなるチロシンキナーゼ遺伝子群の中の一つであ
る。チロシンキナーゼレセプター残基は非筋肉トロポミ
オシンと融合し[マーチン−ザンカ(Martin-Zanca)ら、N
ature319、743〜748(1986);ミトラ(Mitr
a)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA84、6707〜671
1(1987)]、この体細胞転位がtrk癌原遺伝子を
活性化させることがわかった[クーリエ(Coulier)ら、Mo
lec.Cell.Biol.9、15〜23(1988)]。他の細胞
性配列がtrk癌遺伝子の活性化に関与していることが
示されている[コズマ(Kozma)ら、EMBO J.7、147〜
154(1988);クーリエら、上記文献;ツィーミー
キー(Ziemiecki)ら、EMBO J.4、191〜196(19
90)]。trk癌遺伝子の自然発生は、NIH3T3細
胞がtrk癌原遺伝子でトランスフェクションする結果
として起こることが示されている[オスカム(Oskam)ら、
Proc.Natl.Acad.Sci.USA85、2964〜2968(198
8)]。
ーキナーゼ)は、遺伝子導入アッセイによりヒト結腸癌
生検で最初に同定された。trk癌遺伝子は、多数の遺
伝子からなるチロシンキナーゼ遺伝子群の中の一つであ
る。チロシンキナーゼレセプター残基は非筋肉トロポミ
オシンと融合し[マーチン−ザンカ(Martin-Zanca)ら、N
ature319、743〜748(1986);ミトラ(Mitr
a)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA84、6707〜671
1(1987)]、この体細胞転位がtrk癌原遺伝子を
活性化させることがわかった[クーリエ(Coulier)ら、Mo
lec.Cell.Biol.9、15〜23(1988)]。他の細胞
性配列がtrk癌遺伝子の活性化に関与していることが
示されている[コズマ(Kozma)ら、EMBO J.7、147〜
154(1988);クーリエら、上記文献;ツィーミー
キー(Ziemiecki)ら、EMBO J.4、191〜196(19
90)]。trk癌遺伝子の自然発生は、NIH3T3細
胞がtrk癌原遺伝子でトランスフェクションする結果
として起こることが示されている[オスカム(Oskam)ら、
Proc.Natl.Acad.Sci.USA85、2964〜2968(198
8)]。
【0004】trk癌原遺伝子タンパク質は790個の
アミノ酸からなり、この生成物の細胞外ドメインの多く
は癌遺伝子の活性化の間に非筋肉トロポミオシンによっ
て置換される[マーチン−ザンカら、Molec.Cell.Biol.
9、24〜33(1989)]。ヒトtrk癌原遺伝子は
80,000ダルトンのポリペプチドをコードしてお
り、多くのN−糖付加可能部位を含んでいる。110キ
ロダルトンの糖タンパク質のtrk癌原遺伝子タンパク
質が主要な翻訳生成物であり、さらに糖付加が起こって
140キロダルトンの成熟trk癌原遺伝子タンパク質
を生じさせると思われる。trk癌原遺伝子タンパク質
は、最初の392個のアミノ酸(N−結合糖付加のため
の多くの共通配列を含む)を除いて、当初単離されたt
rk癌遺伝子タンパク質と高い相同性を有する。経膜ド
メイン、チロシンキナーゼ触媒ドメインおよび細胞質ド
メインは、trk癌原遺伝子タンパク質とtrk癌遺伝
子タンパク質とで同一である。trkBと呼ばれるマウ
ス遺伝子が単離されているが、これはヒトtrk癌原遺
伝子と構造的に類似している。
アミノ酸からなり、この生成物の細胞外ドメインの多く
は癌遺伝子の活性化の間に非筋肉トロポミオシンによっ
て置換される[マーチン−ザンカら、Molec.Cell.Biol.
9、24〜33(1989)]。ヒトtrk癌原遺伝子は
80,000ダルトンのポリペプチドをコードしてお
り、多くのN−糖付加可能部位を含んでいる。110キ
ロダルトンの糖タンパク質のtrk癌原遺伝子タンパク
質が主要な翻訳生成物であり、さらに糖付加が起こって
140キロダルトンの成熟trk癌原遺伝子タンパク質
を生じさせると思われる。trk癌原遺伝子タンパク質
は、最初の392個のアミノ酸(N−結合糖付加のため
の多くの共通配列を含む)を除いて、当初単離されたt
rk癌遺伝子タンパク質と高い相同性を有する。経膜ド
メイン、チロシンキナーゼ触媒ドメインおよび細胞質ド
メインは、trk癌原遺伝子タンパク質とtrk癌遺伝
子タンパク質とで同一である。trkBと呼ばれるマウ
ス遺伝子が単離されているが、これはヒトtrk癌原遺
伝子と構造的に類似している。
【0005】触媒ドメインを認識するがtrk癌遺伝子
タンパク質とtrk癌原遺伝子タンパク質とを識別でき
ないポリクローナルな抗血清が製造されている[マーチ
ン−ザンカら、Mol.Cell.Biol.9、24〜33(198
9)]。trk癌原遺伝子タンパク質に特異的な一群のモ
ノクローナル抗体は、ヒト組織中での該trk癌原遺伝
子タンパク質の分布を調べるために該抗体を使用するこ
とに加えて、炭水化物に富んだ細胞外ドメインの機能を
理解する上で有用であろう。
タンパク質とtrk癌原遺伝子タンパク質とを識別でき
ないポリクローナルな抗血清が製造されている[マーチ
ン−ザンカら、Mol.Cell.Biol.9、24〜33(198
9)]。trk癌原遺伝子タンパク質に特異的な一群のモ
ノクローナル抗体は、ヒト組織中での該trk癌原遺伝
子タンパク質の分布を調べるために該抗体を使用するこ
とに加えて、炭水化物に富んだ細胞外ドメインの機能を
理解する上で有用であろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、trk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体を産生するハイブ
リッド細胞株に関する。本発明はさらに、trk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体に関する。本発明
はさらに、試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の存在を検出す
るためのイムノアッセイ法に関する。本発明はさらに、
試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/またはt
rk関連癌遺伝子タンパク質の量を定量的に決定するた
めのイムノアッセイ法に関する。本発明はさらに、tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体を用い
た、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk
関連癌遺伝子タンパク質の精製法に関する。
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体を産生するハイブ
リッド細胞株に関する。本発明はさらに、trk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体に関する。本発明
はさらに、試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の存在を検出す
るためのイムノアッセイ法に関する。本発明はさらに、
試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/またはt
rk関連癌遺伝子タンパク質の量を定量的に決定するた
めのイムノアッセイ法に関する。本発明はさらに、tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体を用い
た、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk
関連癌遺伝子タンパク質の精製法に関する。
【0007】本発明は、ハイブリッド細胞株(ハイブリ
ドーマとも呼ばれる)、該ハイブリドーマ細胞株が産生
するモノクローナル抗体および該モノクローナル抗体を
使用したイムノアッセイ法に関する。特に、本発明は、
trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連
癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマ細胞株に関する。
ドーマとも呼ばれる)、該ハイブリドーマ細胞株が産生
するモノクローナル抗体および該モノクローナル抗体を
使用したイムノアッセイ法に関する。特に、本発明は、
trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連
癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマ細胞株に関する。
【0008】本明細書において「trk癌原遺伝子タン
パク質」とは、trk癌原遺伝子によりコードされるタ
ンパク質を意味する。また「trk関連癌遺伝子タンパ
ク質」とは、細胞を形質転換する能力を有し、trk癌
原遺伝子タンパク質の細胞外ドメインからの1または2
以上のエピトープを有する転位(rearranged)trk癌原
遺伝子タンパク質を意味する。本明細書において「tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質」とは、trk癌原遺伝子タンパク質の
みか、またはtrk関連癌遺伝子タンパク質のみか、ま
たはtrk癌原遺伝子タンパク質とtrk関連癌遺伝子
タンパク質の両方を意味する。
パク質」とは、trk癌原遺伝子によりコードされるタ
ンパク質を意味する。また「trk関連癌遺伝子タンパ
ク質」とは、細胞を形質転換する能力を有し、trk癌
原遺伝子タンパク質の細胞外ドメインからの1または2
以上のエピトープを有する転位(rearranged)trk癌原
遺伝子タンパク質を意味する。本明細書において「tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質」とは、trk癌原遺伝子タンパク質の
みか、またはtrk関連癌遺伝子タンパク質のみか、ま
たはtrk癌原遺伝子タンパク質とtrk関連癌遺伝子
タンパク質の両方を意味する。
【0009】特に好ましいのは、TTM7−41.1と
呼ばれるハイブリッド細胞株(TTM7−41のサブク
ローンである)か、またはこのハイブリッド細胞株の同
定特性を有するハイブリッド細胞株である。ハイブリッ
ド細胞株TTM7−41.1は、ブダペスト条約の下、
1990年4月19日にアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクション(ロックビル、メリーランド)にATC
C受託番号HB10432にて寄託してある。
呼ばれるハイブリッド細胞株(TTM7−41のサブク
ローンである)か、またはこのハイブリッド細胞株の同
定特性を有するハイブリッド細胞株である。ハイブリッ
ド細胞株TTM7−41.1は、ブダペスト条約の下、
1990年4月19日にアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクション(ロックビル、メリーランド)にATC
C受託番号HB10432にて寄託してある。
【0010】同じく好ましいハイブリッド細胞株として
は、TTM1−8、TTM6−13、TTM6−46、
TTM6−50、TTM7−4、TTM7−41、TT
M9−9、TTM9−12、TUM5−47またはTU
M7−9と呼ばれるハイブリッド細胞株、またはそのサ
ブクローン、またはこれらハイブリッド細胞株の同定特
性を有するハイブリッド細胞株が挙げられる。本発明の
ハイブリッド細胞株は、当業者に一般に知られた種々の
方法により製造することができる。一般に、そのような
方法には、適当な動物(たとえばマウス)を目的抗原(こ
の場合はtrk癌原遺伝子タンパク質)で免疫し、該動
物から単離した抗体産生細胞をミエローマ細胞と融合
し、得られたハイブリッド細胞をクローニングし、目的
抗原に結合する所望のモノクローナル抗体を産生する細
胞を選択することが含まれる。
は、TTM1−8、TTM6−13、TTM6−46、
TTM6−50、TTM7−4、TTM7−41、TT
M9−9、TTM9−12、TUM5−47またはTU
M7−9と呼ばれるハイブリッド細胞株、またはそのサ
ブクローン、またはこれらハイブリッド細胞株の同定特
性を有するハイブリッド細胞株が挙げられる。本発明の
ハイブリッド細胞株は、当業者に一般に知られた種々の
方法により製造することができる。一般に、そのような
方法には、適当な動物(たとえばマウス)を目的抗原(こ
の場合はtrk癌原遺伝子タンパク質)で免疫し、該動
物から単離した抗体産生細胞をミエローマ細胞と融合
し、得られたハイブリッド細胞をクローニングし、目的
抗原に結合する所望のモノクローナル抗体を産生する細
胞を選択することが含まれる。
【0011】免疫に用いる通常の哺乳動物はマウス、と
りわけBALB/cマウスであるが、他の哺乳動物やマ
ウス株も用いることができる。免疫は、trk癌原遺伝
子タンパク質を発現する組換え宿主細胞を皮下投与する
か(その際、免疫した哺乳動物は細胞塊が増殖するにつ
れ絶えず刺激される)、または精製trk癌原遺伝子タ
ンパク質を用いて行う。精製trk癌原遺伝子タンパク
質を用いる場合は、免疫は当該技術分野で知られた方
法、たとえば、通常はアジュバント(たとえば、フロイ
ンドの完全アジュバントや不完全アジュバントなど)と
ともに約1〜6週間の間隔をあけて、適量(すなわち、
約1μg〜約50μg)の抗原をそれぞれ含有する注射
を3〜6回、非経口、腹腔内、静脈内および/または皮
下投与することにより行う。免疫は一般にインビボで行
われるが、種々のインビトロ法も知られており、これら
も用いることができる。
りわけBALB/cマウスであるが、他の哺乳動物やマ
ウス株も用いることができる。免疫は、trk癌原遺伝
子タンパク質を発現する組換え宿主細胞を皮下投与する
か(その際、免疫した哺乳動物は細胞塊が増殖するにつ
れ絶えず刺激される)、または精製trk癌原遺伝子タ
ンパク質を用いて行う。精製trk癌原遺伝子タンパク
質を用いる場合は、免疫は当該技術分野で知られた方
法、たとえば、通常はアジュバント(たとえば、フロイ
ンドの完全アジュバントや不完全アジュバントなど)と
ともに約1〜6週間の間隔をあけて、適量(すなわち、
約1μg〜約50μg)の抗原をそれぞれ含有する注射
を3〜6回、非経口、腹腔内、静脈内および/または皮
下投与することにより行う。免疫は一般にインビボで行
われるが、種々のインビトロ法も知られており、これら
も用いることができる。
【0012】免疫した動物の抗体産生細胞(通常は脾臓
細胞)を動物から取り出し、適当な細胞株のミエローマ
細胞と融合させる。ミエローマ細胞株およびそれから由
来する細胞株は適当な融合相手として知られている。種
内ハイブリッドの方が種間ハイブリッドよりも生存力が
大きいので、ミエローマ細胞株は一般に免疫哺乳動物と
同じ種からのものにする。ミエローマ細胞としては、酵
素ヒポキサンチン−グアニン−ホスホリボシルトランス
フェラーゼ(HGPRT)または酵素チミジンキナーゼ
(TK)が欠損し、そのためヒポキサンチン、アミノプテ
リンおよびチミジンを含有する選択培地(HAT培地)中
では生存できないミエローマ細胞を用いることができ
る。HAT培地中では生存できず免疫グロブリンまたは
その部分を分泌しないミエローマ細胞および該細胞から
調製した細胞株、たとえば細胞株P3X63−Ag8.
653およびSp2/0−Ag14もまた用いることが
できる。
細胞)を動物から取り出し、適当な細胞株のミエローマ
細胞と融合させる。ミエローマ細胞株およびそれから由
来する細胞株は適当な融合相手として知られている。種
内ハイブリッドの方が種間ハイブリッドよりも生存力が
大きいので、ミエローマ細胞株は一般に免疫哺乳動物と
同じ種からのものにする。ミエローマ細胞としては、酵
素ヒポキサンチン−グアニン−ホスホリボシルトランス
フェラーゼ(HGPRT)または酵素チミジンキナーゼ
(TK)が欠損し、そのためヒポキサンチン、アミノプテ
リンおよびチミジンを含有する選択培地(HAT培地)中
では生存できないミエローマ細胞を用いることができ
る。HAT培地中では生存できず免疫グロブリンまたは
その部分を分泌しないミエローマ細胞および該細胞から
調製した細胞株、たとえば細胞株P3X63−Ag8.
653およびSp2/0−Ag14もまた用いることが
できる。
【0013】種々の融合促進剤、たとえば、センダイウ
イルスや他のパラミクソウイルス(場合によりUV不活
化した形態のもの)、カルシウムイオン、表面活性脂質
(イソレシチンなど)、またはポリエチレングリコールな
ども用いることができる。融合は、一般に、分子量が約
1000〜4000の30〜50%ポリエチレングリコ
ール(PEG)を含有する溶液中、ミエローマ細胞を、免
疫した動物からの脾臓細胞の3〜20倍過剰量と融合さ
せる。細胞毒性を防ぐため、PEGに約2〜3分間暴露
するのが最適であると思われる。約37℃の温度が推奨
される。
イルスや他のパラミクソウイルス(場合によりUV不活
化した形態のもの)、カルシウムイオン、表面活性脂質
(イソレシチンなど)、またはポリエチレングリコールな
ども用いることができる。融合は、一般に、分子量が約
1000〜4000の30〜50%ポリエチレングリコ
ール(PEG)を含有する溶液中、ミエローマ細胞を、免
疫した動物からの脾臓細胞の3〜20倍過剰量と融合さ
せる。細胞毒性を防ぐため、PEGに約2〜3分間暴露
するのが最適であると思われる。約37℃の温度が推奨
される。
【0014】融合後、細胞を分離し、選択HAT培地で
培養するとハイブリッド細胞のみが生存する。なぜな
ら、これらハイブリッド細胞は、ミエローマ細胞からは
インビトロ増殖能を、免疫動物の抗体産生細胞からは欠
損していたHGPRTまたはTK遺伝子をそれぞれ受け
継いでいるためHAT培地中で生存できるからである。
培養するとハイブリッド細胞のみが生存する。なぜな
ら、これらハイブリッド細胞は、ミエローマ細胞からは
インビトロ増殖能を、免疫動物の抗体産生細胞からは欠
損していたHGPRTまたはTK遺伝子をそれぞれ受け
継いでいるためHAT培地中で生存できるからである。
【0015】ハイブリドーマ細胞の増殖に適した培地
は、通常の標準培地、たとえば、抗生物質を添加し10
〜15%ウシ胎仔血清を含有するダルベッコの変性イー
グル培地またはロスウエルパークメモリアルインスティ
チュート(Roswell Park Memorial Institute;RPM
I)1640培地である。細胞増殖の開始時にいわゆる
フィーダー細胞、たとえば正常マウス腹腔滲出細胞、脾
臓細胞、骨髄マクロファージなどを加えてもよい。最初
のHAT選択工程後もなお存在している通常のミエロー
マ細胞の方がハイブリッド細胞よりも過剰に増殖するの
を防ぐため、一定の期間をあけて選択HAT培地を培地
に添加してもよい。
は、通常の標準培地、たとえば、抗生物質を添加し10
〜15%ウシ胎仔血清を含有するダルベッコの変性イー
グル培地またはロスウエルパークメモリアルインスティ
チュート(Roswell Park Memorial Institute;RPM
I)1640培地である。細胞増殖の開始時にいわゆる
フィーダー細胞、たとえば正常マウス腹腔滲出細胞、脾
臓細胞、骨髄マクロファージなどを加えてもよい。最初
のHAT選択工程後もなお存在している通常のミエロー
マ細胞の方がハイブリッド細胞よりも過剰に増殖するの
を防ぐため、一定の期間をあけて選択HAT培地を培地
に添加してもよい。
【0016】HAT選択で生存したハイブリッド細胞の
細胞培養上澄み液を、所望のモノクローナル抗体の存在
について調べる。細胞上澄み液の試験は、目的抗原への
モノクローナル抗体の結合を示すイムノアッセイ、たと
えばラジオイムノアッセイやエンザイムイムノアッセイ
で行うのが有利である。ついで、所望の特異性並びに他
の所望の特性を有する抗体を産生するハイブリッド細胞
を生きた培養液として維持し、および/または貯蔵用に
凍結することができる。
細胞培養上澄み液を、所望のモノクローナル抗体の存在
について調べる。細胞上澄み液の試験は、目的抗原への
モノクローナル抗体の結合を示すイムノアッセイ、たと
えばラジオイムノアッセイやエンザイムイムノアッセイ
で行うのが有利である。ついで、所望の特異性並びに他
の所望の特性を有する抗体を産生するハイブリッド細胞
を生きた培養液として維持し、および/または貯蔵用に
凍結することができる。
【0017】本発明はさらに、trk癌原遺伝子タンパ
ク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結
合するモノクローナル抗体に関する。好ましいモノクロ
ーナル抗体としては、MabTTM1−8、MabTT
M6−13、MabTTM6−46、MabTTM6−
50、MabTTM7−4、MabTTM7−41、M
abTTM9−9、MabTTM9−12、MabTU
M5−47またはMabTUM7−9と呼ばれるもの、
またはこれらモノクローナル抗体の同定特性を有するモ
ノクローナル抗体が挙げられる。特に好ましいモノクロ
ーナル抗体はMabTTM7−41.1と呼ばれるも
の、またはこのモノクローナル抗体の同定特性を有する
モノクローナル抗体である。同様に好ましいのは、tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質に結合する実質的に精製したモノクロー
ナル抗体である。また、trk癌原遺伝子タンパク質お
よび/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合する
モノクローナル抗体の誘導体も好ましい。
ク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結
合するモノクローナル抗体に関する。好ましいモノクロ
ーナル抗体としては、MabTTM1−8、MabTT
M6−13、MabTTM6−46、MabTTM6−
50、MabTTM7−4、MabTTM7−41、M
abTTM9−9、MabTTM9−12、MabTU
M5−47またはMabTUM7−9と呼ばれるもの、
またはこれらモノクローナル抗体の同定特性を有するモ
ノクローナル抗体が挙げられる。特に好ましいモノクロ
ーナル抗体はMabTTM7−41.1と呼ばれるも
の、またはこのモノクローナル抗体の同定特性を有する
モノクローナル抗体である。同様に好ましいのは、tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質に結合する実質的に精製したモノクロー
ナル抗体である。また、trk癌原遺伝子タンパク質お
よび/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合する
モノクローナル抗体の誘導体も好ましい。
【0018】本発明のモノクローナル抗体は、当業者に
一般に知られた種々の方法により製造することができ
る。そのような抗体を産生するハイブリッド細胞をイン
ビトロで培養し、その培養上澄み液からモノクローナル
抗体を単離するか、または適当な哺乳動物中でインビボ
で増殖させ、該動物の体液からモノクローナル抗体を単
離する。所望なら、これら方法のいずれかにより得られ
たモノクローナル抗体をその誘導体に変換させてもよ
い。インビトロ培養のために適した培地としては、通常
の標準培地、たとえば、10〜15%のウシ胎仔血清を
含有し抗生物質を添加したダルベッコの変性イーグル培
地やRPMI1640培地などが挙げられる。
一般に知られた種々の方法により製造することができ
る。そのような抗体を産生するハイブリッド細胞をイン
ビトロで培養し、その培養上澄み液からモノクローナル
抗体を単離するか、または適当な哺乳動物中でインビボ
で増殖させ、該動物の体液からモノクローナル抗体を単
離する。所望なら、これら方法のいずれかにより得られ
たモノクローナル抗体をその誘導体に変換させてもよ
い。インビトロ培養のために適した培地としては、通常
の標準培地、たとえば、10〜15%のウシ胎仔血清を
含有し抗生物質を添加したダルベッコの変性イーグル培
地やRPMI1640培地などが挙げられる。
【0019】上記ハイブリッド細胞をインビボで増殖さ
せることによっても、大量の所望のモノクローナル抗体
を得ることができる。この目的のためには、抗体産生ハ
イブリドーマを同系の哺乳動物の腹腔内に接種し、1〜
3週間後にこれら哺乳動物の腹水から抗体を単離する。
たとえば、BALB/cマウスに由来するハイブリッド
細胞を、前以て2,6,10,14−テトラメチルペンタ
デカン(プリスタン)などの炭水化物で腹腔内前処理して
腹腔を刺激したBALB/cマウスに腹腔内注入し、8
〜10日後、これら動物から腹水を取り出す。
せることによっても、大量の所望のモノクローナル抗体
を得ることができる。この目的のためには、抗体産生ハ
イブリドーマを同系の哺乳動物の腹腔内に接種し、1〜
3週間後にこれら哺乳動物の腹水から抗体を単離する。
たとえば、BALB/cマウスに由来するハイブリッド
細胞を、前以て2,6,10,14−テトラメチルペンタ
デカン(プリスタン)などの炭水化物で腹腔内前処理して
腹腔を刺激したBALB/cマウスに腹腔内注入し、8
〜10日後、これら動物から腹水を取り出す。
【0020】インビトロまたはインビボで産生させたモ
ノクローナル抗体の精製は、種々の方法、たとえば、ゲ
ル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフ
ィー、DEAE−セルロースクロマトグラフィーまたは
アフィニティークロマトグラフィーを用いて行うことが
できる。場合により、クロマトグラフィーに供する前に
所定濃度の硫酸アンモニウムなどを用い、培養上澄み液
または腹水中の選択タンパク質(所望のモノクローナル
抗体を含む)を沈殿させてもよい。所望なら、インビト
ロまたはインビボのいずれかで産生させたモノクローナ
ル抗体の誘導体を製造することができる。
ノクローナル抗体の精製は、種々の方法、たとえば、ゲ
ル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフ
ィー、DEAE−セルロースクロマトグラフィーまたは
アフィニティークロマトグラフィーを用いて行うことが
できる。場合により、クロマトグラフィーに供する前に
所定濃度の硫酸アンモニウムなどを用い、培養上澄み液
または腹水中の選択タンパク質(所望のモノクローナル
抗体を含む)を沈殿させてもよい。所望なら、インビト
ロまたはインビボのいずれかで産生させたモノクローナ
ル抗体の誘導体を製造することができる。
【0021】本発明によるモノクローナル抗体の誘導体
としては、たとえば、目的抗原の抗原決定基に対する特
異性を保持している、Fab、Fab'またはF(ab')
2各フラグメントなどのフラグメント;たとえば放射性
のヨウ素(125I、131I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、ト
リチウム(3H)、112In、99mTcなどで標識した放射
性標識モノクローナル抗体;西洋ワサビペルオキシダー
ゼ、アルカリホスファターゼ、β−D−ガラクトシダー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコアミラーゼ、炭酸
脱水酵素、アセチルコリンエステラーゼ、リゾチーム、
リンゴ酸脱水素酵素またはグルコース−6−リン酸脱水
素酵素などの酵素を結合させたモノクローナル抗体が挙
げられる。他の誘導体としては、フルオレセインやロー
ダミンなどの蛍光物質で標識したモノクローナル抗体お
よびビオチンで標識したモノクローナル抗体などが挙げ
られる。
としては、たとえば、目的抗原の抗原決定基に対する特
異性を保持している、Fab、Fab'またはF(ab')
2各フラグメントなどのフラグメント;たとえば放射性
のヨウ素(125I、131I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、ト
リチウム(3H)、112In、99mTcなどで標識した放射
性標識モノクローナル抗体;西洋ワサビペルオキシダー
ゼ、アルカリホスファターゼ、β−D−ガラクトシダー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコアミラーゼ、炭酸
脱水酵素、アセチルコリンエステラーゼ、リゾチーム、
リンゴ酸脱水素酵素またはグルコース−6−リン酸脱水
素酵素などの酵素を結合させたモノクローナル抗体が挙
げられる。他の誘導体としては、フルオレセインやロー
ダミンなどの蛍光物質で標識したモノクローナル抗体お
よびビオチンで標識したモノクローナル抗体などが挙げ
られる。
【0022】本発明のモノクローナル抗体のフラグメン
ト、たとえば、Fab、Fab'またはF(ab')2フラ
グメント(目的抗原の抗原決定基の特異性を保持してい
る)は、一般に知られた方法、たとえばペプシンやパパ
インなどのタンパク質分解酵素を用いたタンパク質分解
消化および/または化学的還元によるジスルフィド結合
の開裂によりモノクローナル抗体をフラグメント化する
ことにより調製することができる。
ト、たとえば、Fab、Fab'またはF(ab')2フラ
グメント(目的抗原の抗原決定基の特異性を保持してい
る)は、一般に知られた方法、たとえばペプシンやパパ
インなどのタンパク質分解酵素を用いたタンパク質分解
消化および/または化学的還元によるジスルフィド結合
の開裂によりモノクローナル抗体をフラグメント化する
ことにより調製することができる。
【0023】ヨウ素(125I、131I)で放射性標識したモ
ノクローナル抗体は、たとえば、化学的酸化剤(次亜塩
素酸ナトリウム、クロラミンTなど)や酵素的酸化剤(ラ
クトペルオキシダーゼやグルコースオキシダーゼなど)
で酸化させた後、放射性のヨウ化ナトリウムやヨウ化カ
リウムでヨウ素化することにより得ることができる。本
発明の放射性標識したモノクローナル抗体はまた、イン
ビトロ培養のための培地に公知方法により、放射性の炭
素(14C)、トリチウム(3H)、硫黄(35S)などを含む放
射性標識栄養物、たとえば、L−(14C)−ロイシン、L
−(3H)−ロイシンまたはL−(35S)−メチオニンを加
え、上記のようにしてモノクローナル抗体を得ることに
よっても調製することができる。
ノクローナル抗体は、たとえば、化学的酸化剤(次亜塩
素酸ナトリウム、クロラミンTなど)や酵素的酸化剤(ラ
クトペルオキシダーゼやグルコースオキシダーゼなど)
で酸化させた後、放射性のヨウ化ナトリウムやヨウ化カ
リウムでヨウ素化することにより得ることができる。本
発明の放射性標識したモノクローナル抗体はまた、イン
ビトロ培養のための培地に公知方法により、放射性の炭
素(14C)、トリチウム(3H)、硫黄(35S)などを含む放
射性標識栄養物、たとえば、L−(14C)−ロイシン、L
−(3H)−ロイシンまたはL−(35S)−メチオニンを加
え、上記のようにしてモノクローナル抗体を得ることに
よっても調製することができる。
【0024】本発明の酵素結合モノクローナル抗体は、
一般に知られた種々の方法、たとえば、アルデヒド、カ
ルボジイミド、マレイミド、イミデート、スクシンイミ
ドおよびピリジルジスルフィドなどのカップリング試薬
で修飾した後、モノクローナル抗体と所望の酵素を反応
させることにより得ることができる。カップリング試薬
の具体例としては、たとえば、グルタルアルデヒド、パ
ーイオデート、N,N'−o−フェニレンジマレイミド、
N−(m−マレイミドベンゾイルオキシ)スクシンイミ
ド、N−(3−(2'−ピリジルジチオ)プロピニルオキ
シ)スクシンイミドなどが挙げられる。
一般に知られた種々の方法、たとえば、アルデヒド、カ
ルボジイミド、マレイミド、イミデート、スクシンイミ
ドおよびピリジルジスルフィドなどのカップリング試薬
で修飾した後、モノクローナル抗体と所望の酵素を反応
させることにより得ることができる。カップリング試薬
の具体例としては、たとえば、グルタルアルデヒド、パ
ーイオデート、N,N'−o−フェニレンジマレイミド、
N−(m−マレイミドベンゾイルオキシ)スクシンイミ
ド、N−(3−(2'−ピリジルジチオ)プロピニルオキ
シ)スクシンイミドなどが挙げられる。
【0025】種々の酵素基質、たとえば、西洋ワサビペ
ルオキシダーゼに対しては5−アミノサリチル酸、o−
フェニレンジアミン、3,3'−ジメトキシベンジジンお
よび2,2'−アジノ−ビス−(3)−エチルベンゾチアゾ
リン−6−スルホン酸など、およびアルカリホスファタ
ーゼに対してはp−ニトロフェニルホスフェートなどを
酵素結合抗体とともに用いることができる。
ルオキシダーゼに対しては5−アミノサリチル酸、o−
フェニレンジアミン、3,3'−ジメトキシベンジジンお
よび2,2'−アジノ−ビス−(3)−エチルベンゾチアゾ
リン−6−スルホン酸など、およびアルカリホスファタ
ーゼに対してはp−ニトロフェニルホスフェートなどを
酵素結合抗体とともに用いることができる。
【0026】本発明で考えられるモノクローナル抗体の
他の誘導体としては、治療目的のため(すなわち、癌治
療のため)、たとえば、ジフテリア毒素、リシンまたは
脱糖リシンA鎖などの毒素を結合したモノクローナル抗
体、または癌細胞の増殖を制限し得るまたは癌細胞を破
壊し得るある種の他の物質(たとえば、放射性同位元素
など)に結合させたモノクローナル抗体などが挙げられ
る。そのような誘導体は、当該技術分野で一般に知られ
た方法により調製することができる。これらモノクロー
ナル抗体を癌の治療に使用するに際しては、これらモノ
クローナル抗体誘導体を適当な方法(たとえば、非経口
溶液を用い)で、癌に罹っていることがわかっている種
々の哺乳動物種(たとえば、ヒト、ネコ、イヌなど)に約
0.01〜100mg/kg/日、好ましくは約0.1〜
10mg/kg/日の投与量範囲の治療学的有効量に
て、1日に1回投与または2〜4回の分割投与で投与す
ることができる。
他の誘導体としては、治療目的のため(すなわち、癌治
療のため)、たとえば、ジフテリア毒素、リシンまたは
脱糖リシンA鎖などの毒素を結合したモノクローナル抗
体、または癌細胞の増殖を制限し得るまたは癌細胞を破
壊し得るある種の他の物質(たとえば、放射性同位元素
など)に結合させたモノクローナル抗体などが挙げられ
る。そのような誘導体は、当該技術分野で一般に知られ
た方法により調製することができる。これらモノクロー
ナル抗体を癌の治療に使用するに際しては、これらモノ
クローナル抗体誘導体を適当な方法(たとえば、非経口
溶液を用い)で、癌に罹っていることがわかっている種
々の哺乳動物種(たとえば、ヒト、ネコ、イヌなど)に約
0.01〜100mg/kg/日、好ましくは約0.1〜
10mg/kg/日の投与量範囲の治療学的有効量に
て、1日に1回投与または2〜4回の分割投与で投与す
ることができる。
【0027】別法として、上記投与量を供給するため溶
液を連続投与してもよい。この場合、活性物質は、単位
投与量当たり約1.0〜約10.0mgの誘導体化モノク
ローナル抗体を含有する溶液中にて使用すべきである。
これらは、許容された製剤プラクティスで要求されるよ
うに、保存剤や安定化剤などの他の生理学的に許容し得
る物質とともに常法により調合することができる。
液を連続投与してもよい。この場合、活性物質は、単位
投与量当たり約1.0〜約10.0mgの誘導体化モノク
ローナル抗体を含有する溶液中にて使用すべきである。
これらは、許容された製剤プラクティスで要求されるよ
うに、保存剤や安定化剤などの他の生理学的に許容し得
る物質とともに常法により調合することができる。
【0028】本発明のモノクローナル抗体のフラグメン
トもまた、完全長のモノクローナル抗体について記載し
たと同様の方法により、上記種々の物質、たとえば、放
射性同位元素、酵素、蛍光物質、ビオチン、毒素、およ
び癌細胞の増殖を制限し得るまたは癌細胞を破壊し得る
物質で標識することができる。そのような変更もまた、
本発明に包含される。
トもまた、完全長のモノクローナル抗体について記載し
たと同様の方法により、上記種々の物質、たとえば、放
射性同位元素、酵素、蛍光物質、ビオチン、毒素、およ
び癌細胞の増殖を制限し得るまたは癌細胞を破壊し得る
物質で標識することができる。そのような変更もまた、
本発明に包含される。
【0029】本発明は、本明細書で記載したモノクロー
ナル抗体の特性を示すすべてのモノクローナル抗体を包
含する。本発明のモノクローナル抗体はクラスIgG、
サブクラスIgG1およびIgG2bに属する。しかしな
がら、属する免疫グロブリンのクラスまたはサブクラス
のいかんに拘わらず、本明細書に記載した反応性パター
ンを有する抗体は本発明に包含されることが考えられ
る。たとえば、本明細書に記載した特性を示すモノクロ
ーナル抗体はサブクラスIgG1、IgG2a、IgG2b
またはIgG3であってよく、またクラスIgM、Ig
Aまたは他の知られたIgクラスであってよい。
ナル抗体の特性を示すすべてのモノクローナル抗体を包
含する。本発明のモノクローナル抗体はクラスIgG、
サブクラスIgG1およびIgG2bに属する。しかしな
がら、属する免疫グロブリンのクラスまたはサブクラス
のいかんに拘わらず、本明細書に記載した反応性パター
ンを有する抗体は本発明に包含されることが考えられ
る。たとえば、本明細書に記載した特性を示すモノクロ
ーナル抗体はサブクラスIgG1、IgG2a、IgG2b
またはIgG3であってよく、またクラスIgM、Ig
Aまたは他の知られたIgクラスであってよい。
【0030】さらに、既知のマウスミエローマ細胞株と
既知種の免疫マウスからの脾臓細胞とから得たハイブリ
ッド細胞株は、該ハイブリッド細胞株によって産生され
た抗体を参照する以外には同定することができないの
で、上記反応性特性を有する抗体を産生するハイブリッ
ド細胞株はすべて本発明に包含されることが考えられ
る。
既知種の免疫マウスからの脾臓細胞とから得たハイブリ
ッド細胞株は、該ハイブリッド細胞株によって産生され
た抗体を参照する以外には同定することができないの
で、上記反応性特性を有する抗体を産生するハイブリッ
ド細胞株はすべて本発明に包含されることが考えられ
る。
【0031】本発明はさらに、上記trk癌原遺伝子タ
ンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質
に結合するモノクローナル抗体を、とりわけ生物学的試
料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質の定性的および定量的決定に
利用したイムノアッセイ法に関する。特に好ましいの
は、試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/また
はtrk関連癌遺伝子タンパク質の存在を検出するため
の定性的イムノアッセイ法であって、(a)該trk癌原
遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質に結合するモノクローナル抗体とともに試料を
インキュベートし、ついで(b)該trk癌原遺伝子タン
パク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質と
該モノクローナル抗体とによって生成した免疫複合体の
存在を検出することを特徴とする方法である。
ンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質
に結合するモノクローナル抗体を、とりわけ生物学的試
料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質の定性的および定量的決定に
利用したイムノアッセイ法に関する。特に好ましいの
は、試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質および/また
はtrk関連癌遺伝子タンパク質の存在を検出するため
の定性的イムノアッセイ法であって、(a)該trk癌原
遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質に結合するモノクローナル抗体とともに試料を
インキュベートし、ついで(b)該trk癌原遺伝子タン
パク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質と
該モノクローナル抗体とによって生成した免疫複合体の
存在を検出することを特徴とする方法である。
【0032】同様に好ましいのは、試料中のtrk癌原
遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質の量を定量的に決定するためのイムノアッセイ
法であって、(a)該trk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノ
クローナル抗体とともに試料をインキュベートし、(b)
該trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関
連癌遺伝子タンパク質と該モノクローナル抗体とによっ
て生成した免疫複合体の量を決定し、ついで(c)該生成
した免疫複合体の量を、試料中に存在するtrk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質の量と相関させることを特徴とする方法である。
遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質の量を定量的に決定するためのイムノアッセイ
法であって、(a)該trk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノ
クローナル抗体とともに試料をインキュベートし、(b)
該trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関
連癌遺伝子タンパク質と該モノクローナル抗体とによっ
て生成した免疫複合体の量を決定し、ついで(c)該生成
した免疫複合体の量を、試料中に存在するtrk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質の量と相関させることを特徴とする方法である。
【0033】本発明のイムノアッセイ法は、インビボま
たはインビトロのいずれであってもよい。インビボ造影
法の場合は、適当な検出可能な造影残基、たとえば、放
射性同位元素(たとえば、131I、112In、99mTcな
ど)、放射線不透過性物質、または核磁気共鳴により検
出可能な物質で標識したモノクローナル抗体またはモノ
クローナル抗体フラグメントを、調べようとする被験体
(たとえば、ヒト)に導入する(たとえば、非経口、皮下
または腹腔内で)。被験体のサイズおよび使用した造影
系により、診断像を得るのに必要な造影残基の量が決定
されるであろう。放射性同位元素の場合、ヒト被験体に
対しては、注入する放射能の量は、通常、約5〜20ミ
リキュリーのテクネチウム−99mの範囲であろう。
たはインビトロのいずれであってもよい。インビボ造影
法の場合は、適当な検出可能な造影残基、たとえば、放
射性同位元素(たとえば、131I、112In、99mTcな
ど)、放射線不透過性物質、または核磁気共鳴により検
出可能な物質で標識したモノクローナル抗体またはモノ
クローナル抗体フラグメントを、調べようとする被験体
(たとえば、ヒト)に導入する(たとえば、非経口、皮下
または腹腔内で)。被験体のサイズおよび使用した造影
系により、診断像を得るのに必要な造影残基の量が決定
されるであろう。放射性同位元素の場合、ヒト被験体に
対しては、注入する放射能の量は、通常、約5〜20ミ
リキュリーのテクネチウム−99mの範囲であろう。
【0034】ついで、上記標識モノクローナル抗体また
はモノクローナル抗体フラグメントは、trk癌原遺伝
子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を含む細胞部位に主として蓄積するであろう。つい
で、これら標識モノクローナル抗体またはモノクローナ
ル抗体フラグメントを公知方法を用いて検出することが
できる。この技術分野の一般的記載は、バーチエル(S.
W.Burchiel)らの「イミュノファーモカイネティックス・
オブ・ラジオラベルド・アンタイボディーズ・アンド・
ゼア・フラグメンツ(Immunopharmokinetics of Radiola
beled Antibodies and their Fragments)」、「チューマ
ー・イミジング、ザ・ラジオケミカル・ディテクション
・オブ・キャンサー(Tumor Imaging,The Radiochemica
l Detection of Cancer)」、バーチエルおよびローデス
(B.A.Rhodes)編、マッソン・パブリッシング(1982)
を参照することができる。
はモノクローナル抗体フラグメントは、trk癌原遺伝
子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を含む細胞部位に主として蓄積するであろう。つい
で、これら標識モノクローナル抗体またはモノクローナ
ル抗体フラグメントを公知方法を用いて検出することが
できる。この技術分野の一般的記載は、バーチエル(S.
W.Burchiel)らの「イミュノファーモカイネティックス・
オブ・ラジオラベルド・アンタイボディーズ・アンド・
ゼア・フラグメンツ(Immunopharmokinetics of Radiola
beled Antibodies and their Fragments)」、「チューマ
ー・イミジング、ザ・ラジオケミカル・ディテクション
・オブ・キャンサー(Tumor Imaging,The Radiochemica
l Detection of Cancer)」、バーチエルおよびローデス
(B.A.Rhodes)編、マッソン・パブリッシング(1982)
を参照することができる。
【0035】所望なら、ヒトでの免疫原性を減少させる
ため、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質に結合するマウスモノクロー
ナル抗体のH鎖およびL鎖可変領域をコードするゲノム
DNA断片をクローニングし、発現ベクター中に移し、
その結果、マウス抗体の特異性を保持したヒト免疫グロ
ブリンを産生させることができる[サン(Sun,L.K.)ら、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA、84、214〜218(198
7)]。
ため、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質に結合するマウスモノクロー
ナル抗体のH鎖およびL鎖可変領域をコードするゲノム
DNA断片をクローニングし、発現ベクター中に移し、
その結果、マウス抗体の特異性を保持したヒト免疫グロ
ブリンを産生させることができる[サン(Sun,L.K.)ら、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA、84、214〜218(198
7)]。
【0036】trk癌原遺伝子の転位は、ヒト乳頭状甲
状腺癌において高頻度で同定されている。下記で示すよ
うに、本発明のモノクローナル抗体は、転位trk癌原
遺伝子タンパク質、すなわちtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を認識することができる。それゆえ、被験体の特定
部位での標識モノクローナル抗体またはモノクローナル
抗体フラグメントの蓄積は、原発腫瘍の存在または転移
増殖を示す。
状腺癌において高頻度で同定されている。下記で示すよ
うに、本発明のモノクローナル抗体は、転位trk癌原
遺伝子タンパク質、すなわちtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を認識することができる。それゆえ、被験体の特定
部位での標識モノクローナル抗体またはモノクローナル
抗体フラグメントの蓄積は、原発腫瘍の存在または転移
増殖を示す。
【0037】インビトロ法の場合には、本発明のイムノ
アッセイ法は、使用した特定のプロトコールに依存し
て、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk
関連癌遺伝子タンパク質に結合する非標識モノクローナ
ル抗体またはその放射性標識誘導体を単独または組み合
わせて利用するラジオイムノアッセイ(RIA)であって
よい。trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗
体が非標識である場合は、異なる検出可能なマーカー、
たとえば、trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体に結合し得る放射性標識抗体を用いることができ
る。RIAの公知の変法、たとえば、均一RIA、不均
一RIA、競合RIAおよびサンドイッチRIAのいず
れもを用いることができる。
アッセイ法は、使用した特定のプロトコールに依存し
て、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk
関連癌遺伝子タンパク質に結合する非標識モノクローナ
ル抗体またはその放射性標識誘導体を単独または組み合
わせて利用するラジオイムノアッセイ(RIA)であって
よい。trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtr
k関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗
体が非標識である場合は、異なる検出可能なマーカー、
たとえば、trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナ
ル抗体に結合し得る放射性標識抗体を用いることができ
る。RIAの公知の変法、たとえば、均一RIA、不均
一RIA、競合RIAおよびサンドイッチRIAのいず
れもを用いることができる。
【0038】本発明のイムノアッセイ法はまた、使用し
た特定のプロトコールに依存して、trk癌原遺伝子タ
ンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質
に結合する非標識モノクローナル抗体またはその酵素標
識誘導体を単独または組み合わせて利用するエンザイム
イムノアッセイ(EIA)であってもよい。trk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体が酵素で標識して
いない場合は、異なる検出可能なマーカー、たとえば、
trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連
癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体に結
合し得る酵素標識抗体を用いることができる。あらゆる
EIAの公知の変法、たとえば、酵素結合抗体免疫アッ
セイ(ELISA)を用いることができる。
た特定のプロトコールに依存して、trk癌原遺伝子タ
ンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質
に結合する非標識モノクローナル抗体またはその酵素標
識誘導体を単独または組み合わせて利用するエンザイム
イムノアッセイ(EIA)であってもよい。trk癌原遺
伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺伝子タン
パク質に結合するモノクローナル抗体が酵素で標識して
いない場合は、異なる検出可能なマーカー、たとえば、
trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連
癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体に結
合し得る酵素標識抗体を用いることができる。あらゆる
EIAの公知の変法、たとえば、酵素結合抗体免疫アッ
セイ(ELISA)を用いることができる。
【0039】本発明のイムノアッセイ法は、他の公知の
イムノアッセイ法、たとえば、フルオレセインやローダ
ミンなどの蛍光物質の抗体結合体または抗原結合体を用
いた蛍光イムノアッセイ、抗体コーティングラテックス
粒子または抗原コーティングラテックス粒子を用いたラ
テックス凝集法、抗体コーティング血球または抗原コー
ティング血球を用いた血球凝集反応、およびアビジン−
ビオチンまたはストレプトアビジン−ビオチン検出系を
用いたイムノアッセイなどであってもよい。
イムノアッセイ法、たとえば、フルオレセインやローダ
ミンなどの蛍光物質の抗体結合体または抗原結合体を用
いた蛍光イムノアッセイ、抗体コーティングラテックス
粒子または抗原コーティングラテックス粒子を用いたラ
テックス凝集法、抗体コーティング血球または抗原コー
ティング血球を用いた血球凝集反応、およびアビジン−
ビオチンまたはストレプトアビジン−ビオチン検出系を
用いたイムノアッセイなどであってもよい。
【0040】本発明のインビトロイムノアッセイに用い
る特定のパラメーターは、試料中の抗原濃度、試料の性
質、使用したイムノアッセイの種類などの種々の因子に
依存して大きく変わり得る。最適条件は、当業者により
容易に確立することができる。trk癌原遺伝子タンパ
ク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結
合する抗体の量は、一般に、試料不在下で検出可能なマ
ーカーの50%結合が得られるように選択する。精製抗
体を抗体源として用いる場合は、アッセイ当たりに使用
する抗体の量は一般に約1ng〜約100ngの範囲で
ある。典型的なアッセイ条件としては、約4℃〜約45
℃の温度範囲、好ましくは約25℃、約5〜9のpH範
囲、好ましくは約7、蒸留水のものから約0.2M塩化
ナトリウム、好ましくは0.15M塩化ナトリウムのも
のまでの範囲のイオン強度が挙げられる。アッセイ時間
はアッセイの性質により大きく異なるが、一般に約0.
1分〜約24時間の範囲である。広範囲の緩衝液、たと
えばPBSを用いることができ、イオン強度を高めるた
めの塩、血清アルブミンなどのタンパク質、安定化剤、
殺生物剤および非イオン性界面活性剤などの他の試薬を
用いることもできる。
る特定のパラメーターは、試料中の抗原濃度、試料の性
質、使用したイムノアッセイの種類などの種々の因子に
依存して大きく変わり得る。最適条件は、当業者により
容易に確立することができる。trk癌原遺伝子タンパ
ク質および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結
合する抗体の量は、一般に、試料不在下で検出可能なマ
ーカーの50%結合が得られるように選択する。精製抗
体を抗体源として用いる場合は、アッセイ当たりに使用
する抗体の量は一般に約1ng〜約100ngの範囲で
ある。典型的なアッセイ条件としては、約4℃〜約45
℃の温度範囲、好ましくは約25℃、約5〜9のpH範
囲、好ましくは約7、蒸留水のものから約0.2M塩化
ナトリウム、好ましくは0.15M塩化ナトリウムのも
のまでの範囲のイオン強度が挙げられる。アッセイ時間
はアッセイの性質により大きく異なるが、一般に約0.
1分〜約24時間の範囲である。広範囲の緩衝液、たと
えばPBSを用いることができ、イオン強度を高めるた
めの塩、血清アルブミンなどのタンパク質、安定化剤、
殺生物剤および非イオン性界面活性剤などの他の試薬を
用いることもできる。
【0041】生物学的試料中にtrk関連癌遺伝子タン
パク質が存在することは、試料を採取した被験体中に癌
が存在することを示す。本発明のモノクローナル抗体の
フラグメントも本発明のイムノアッセイ法に用いること
ができ、そのような変更も本発明の範囲に包含される。
パク質が存在することは、試料を採取した被験体中に癌
が存在することを示す。本発明のモノクローナル抗体の
フラグメントも本発明のイムノアッセイ法に用いること
ができ、そのような変更も本発明の範囲に包含される。
【0042】本発明のモノクローナル抗体はまた、tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質を精製するために用いることもできる。
簡単に説明すると、trk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノ
クローナル抗体を基体(たとえば、プロテインA−セフ
ァロースなどの固体支持体)に結合させ、該モノクロー
ナル抗体がtrk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合し得る条件下、t
rk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌
遺伝子タンパク質を含有する調製物(たとえば、溶液)と
接触させる。固定化モノクローナル抗体から未結合物質
を除去し、結合したtrk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質を該モノクロー
ナル抗体から回収して(たとえば、適当な溶離剤で溶出
することにより)、精製trk癌原遺伝子タンパク質お
よび/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質を得る。
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質を精製するために用いることもできる。
簡単に説明すると、trk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノ
クローナル抗体を基体(たとえば、プロテインA−セフ
ァロースなどの固体支持体)に結合させ、該モノクロー
ナル抗体がtrk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質に結合し得る条件下、t
rk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌
遺伝子タンパク質を含有する調製物(たとえば、溶液)と
接触させる。固定化モノクローナル抗体から未結合物質
を除去し、結合したtrk癌原遺伝子タンパク質および
/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質を該モノクロー
ナル抗体から回収して(たとえば、適当な溶離剤で溶出
することにより)、精製trk癌原遺伝子タンパク質お
よび/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質を得る。
【0043】ついで、精製した癌原遺伝子タンパク質
は、とりわけ、trk癌遺伝子タンパク質には結合しそ
の機能を抑制するがtrk癌原遺伝子タンパク質には結
合しない薬物を同定するための薬物スクリーニングに用
いることができる。本発明のモノクローナル抗体はま
た、粗製の細胞抽出液中およびマウスおよびヒト細胞で
発現させた場合のtrk癌原遺伝子タンパク質および/
またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の同定に用いるこ
ともできる。本発明のモノクローナル抗体は、プロト−
trkレセプターリガンドの同定を助けるために用いる
こともできる。つぎに、本発明を実施例に基づいてさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらに限られるもので
はない。
は、とりわけ、trk癌遺伝子タンパク質には結合しそ
の機能を抑制するがtrk癌原遺伝子タンパク質には結
合しない薬物を同定するための薬物スクリーニングに用
いることができる。本発明のモノクローナル抗体はま
た、粗製の細胞抽出液中およびマウスおよびヒト細胞で
発現させた場合のtrk癌原遺伝子タンパク質および/
またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の同定に用いるこ
ともできる。本発明のモノクローナル抗体は、プロト−
trkレセプターリガンドの同定を助けるために用いる
こともできる。つぎに、本発明を実施例に基づいてさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらに限られるもので
はない。
【0044】実施例1 細胞培養 マウスミエローマ(形質細胞腫)細胞株として、ヒポキサ
ンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(H
GRPT)の欠損したSp2/0−Ag14を用いた。
この細胞株は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレ
クション(ロックビル、MD)およびナショナル・インス
チチュート・オブ・ジェネラル・メディカル・サイエン
スィズ・ヒューマン・ジェネティック・ミュータント・
セルズ・デポジトリー(National Institute of General
Medical Sciences Human Genetic Mutant Cells Depos
itory)(カムデン、NJ)から入手可能である。
ンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(H
GRPT)の欠損したSp2/0−Ag14を用いた。
この細胞株は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレ
クション(ロックビル、MD)およびナショナル・インス
チチュート・オブ・ジェネラル・メディカル・サイエン
スィズ・ヒューマン・ジェネティック・ミュータント・
セルズ・デポジトリー(National Institute of General
Medical Sciences Human Genetic Mutant Cells Depos
itory)(カムデン、NJ)から入手可能である。
【0045】Sp2/0細胞および選択ハイブリドーマ
を37℃、加湿8%CO2雰囲気中、10%ウシ胎仔血
清およびL−グルタミン(0.3mg/ml)を添加した
高グルコース(4.5g/L)のダルベッコの変性イーグ
ル培地(DMEM)中で培養した。DMEMおよびL−グ
ルタミンはギブコ・ラボラトリーズ(ライフ・テクノロ
ジーズ、グランドアイランド、NY)から得、ウシ胎仔
血清はハイクローン・ラボラトリーズ(ローガン、ユタ)
から得た。他の培地成分は、特に断らない限り、シグマ
・ケミカル・カンパニー(セントルイス、MO)から得
た。融合後、ヒポキサンチン(0.1mM)、アミノプテ
リン(0.1μM)およびチミジン(0.016mM)を含有
するHY培地(HY培地:10%NCTC109(ギブ
コ)、15%ウシ胎仔血清、0.2単位のウシインシュリ
ン/ml、0.45mMピルビン酸、1mMオキザロ酢
酸および0.1%グルタミンを添加したDMEM)中で細
胞を増殖させた。
を37℃、加湿8%CO2雰囲気中、10%ウシ胎仔血
清およびL−グルタミン(0.3mg/ml)を添加した
高グルコース(4.5g/L)のダルベッコの変性イーグ
ル培地(DMEM)中で培養した。DMEMおよびL−グ
ルタミンはギブコ・ラボラトリーズ(ライフ・テクノロ
ジーズ、グランドアイランド、NY)から得、ウシ胎仔
血清はハイクローン・ラボラトリーズ(ローガン、ユタ)
から得た。他の培地成分は、特に断らない限り、シグマ
・ケミカル・カンパニー(セントルイス、MO)から得
た。融合後、ヒポキサンチン(0.1mM)、アミノプテ
リン(0.1μM)およびチミジン(0.016mM)を含有
するHY培地(HY培地:10%NCTC109(ギブ
コ)、15%ウシ胎仔血清、0.2単位のウシインシュリ
ン/ml、0.45mMピルビン酸、1mMオキザロ酢
酸および0.1%グルタミンを添加したDMEM)中で細
胞を増殖させた。
【0046】実施例2 血清陽性動物の調製 血清陽性動物は、trk癌原遺伝子/pSV2neoで
トランスフェクションしたNIH3T3細胞を皮下免疫
することにより得ることができる。この細胞株E25−
4−27[以前にマーチン−ザッカらの「モレキュラー・
アンド・バイオケミカル・キャラクタライゼーション・
オブ・ザ・ヒューマン・trk・プロト−オンコジーン
(Molecular and biochemical characterization of the
human trk proto-oncogene)」、Mol.Cell.Biol.,9:2
4〜33(1989)に記載されている]を37℃、加湿
8%CO2雰囲気下、10%ウシ胎仔血清、L−グルタ
ミン(0.3mg/ml)およびゲネチシン(geneticin)
(G418)(500μg/ml)を添加した高グルコース
(4.5g/L)のダルベッコの変性イーグル培地(DME
M)中で培養した。免疫原として使用する細胞を集密状
態近くまで増殖させ、フラスコから掻き取った。
トランスフェクションしたNIH3T3細胞を皮下免疫
することにより得ることができる。この細胞株E25−
4−27[以前にマーチン−ザッカらの「モレキュラー・
アンド・バイオケミカル・キャラクタライゼーション・
オブ・ザ・ヒューマン・trk・プロト−オンコジーン
(Molecular and biochemical characterization of the
human trk proto-oncogene)」、Mol.Cell.Biol.,9:2
4〜33(1989)に記載されている]を37℃、加湿
8%CO2雰囲気下、10%ウシ胎仔血清、L−グルタ
ミン(0.3mg/ml)およびゲネチシン(geneticin)
(G418)(500μg/ml)を添加した高グルコース
(4.5g/L)のダルベッコの変性イーグル培地(DME
M)中で培養した。免疫原として使用する細胞を集密状
態近くまで増殖させ、フラスコから掻き取った。
【0047】これら細胞をハンクス(Hanks)平衡塩溶液
中で洗浄し、6週齢NIH/スイスマウスの鼡径部への
注射用に調製した。5〜10×106細胞を注射してか
ら早くも5日後に直径2mmの腫瘍が認められた。幾つ
かのマウスでは、腫瘍退行の10〜15日前にピークの
腫瘍増殖が観察された。同じ免疫原を与えた他のマウス
では、22〜25日目に屠殺するときまで腫瘍は増殖し
続けた。
中で洗浄し、6週齢NIH/スイスマウスの鼡径部への
注射用に調製した。5〜10×106細胞を注射してか
ら早くも5日後に直径2mmの腫瘍が認められた。幾つ
かのマウスでは、腫瘍退行の10〜15日前にピークの
腫瘍増殖が観察された。同じ免疫原を与えた他のマウス
では、22〜25日目に屠殺するときまで腫瘍は増殖し
続けた。
【0049】実施例3 ハイブリドーマの製造 腫瘍を有する動物を屠殺し、脾臓を取り出した。腫瘍塊
が退行したマウスばかりでなく腫瘍塊が増殖し続けたマ
ウスからも脾臓を取り出した。融合は、コッホ−ライト
(Koch-light)ポリエチレングリコール4000を用い、
コーラーおよびミルシュテインの方法[Nature、25
6、495〜497(1975)]の変法に従って行っ
た。注射器により導入した培地で潅流して選択動物から
脾臓細胞を回収し、赤血球を冷0.17M NH4Cl中
で溶解させた。回収した細胞をカウントし、丸底チュー
ブ中で108脾臓細胞/2×107ミエローマ細胞の比で
混合した。この細胞混合物を遠心分離により血清不含培
地中で洗浄した。上澄み液をすべて吸引除去し、ペレッ
トをほぐした。
が退行したマウスばかりでなく腫瘍塊が増殖し続けたマ
ウスからも脾臓を取り出した。融合は、コッホ−ライト
(Koch-light)ポリエチレングリコール4000を用い、
コーラーおよびミルシュテインの方法[Nature、25
6、495〜497(1975)]の変法に従って行っ
た。注射器により導入した培地で潅流して選択動物から
脾臓細胞を回収し、赤血球を冷0.17M NH4Cl中
で溶解させた。回収した細胞をカウントし、丸底チュー
ブ中で108脾臓細胞/2×107ミエローマ細胞の比で
混合した。この細胞混合物を遠心分離により血清不含培
地中で洗浄した。上澄み液をすべて吸引除去し、ペレッ
トをほぐした。
【0050】上記ペレットにPEG溶液(血清不含培地
中に30%ポリエチレングリコール、5%ジメチルスル
ホキシド)(0.5ml)をゆっくりと加えた。これら細胞
をPEG溶液中に8分間保持し、その間に1000rp
mで5〜6分間遠心分離してペレット化した。血清不含
培地(5ml)をゆっくりと加えてペレットを分散させ、
ついで15%ウシ胎仔血清を含有するHY培地(5ml)
を加えた。細胞をペレット化し、ヒポキサンチン、アミ
ノプテリンおよびチミジンを添加したHY培地中に均一
に再懸濁して1.5×106細胞/mlの細胞懸濁液とし
た。
中に30%ポリエチレングリコール、5%ジメチルスル
ホキシド)(0.5ml)をゆっくりと加えた。これら細胞
をPEG溶液中に8分間保持し、その間に1000rp
mで5〜6分間遠心分離してペレット化した。血清不含
培地(5ml)をゆっくりと加えてペレットを分散させ、
ついで15%ウシ胎仔血清を含有するHY培地(5ml)
を加えた。細胞をペレット化し、ヒポキサンチン、アミ
ノプテリンおよびチミジンを添加したHY培地中に均一
に再懸濁して1.5×106細胞/mlの細胞懸濁液とし
た。
【0051】ついで、細胞を96−ウエルのマイクロタ
イタープレート中にプレーティングし(100μl/ウ
エル)、37℃の加湿CO2インキュベーター中に置い
た。6〜7日後にウエルに再び培地を添加した。マイク
ロタイタープレートウエル中の選択培地で増殖した細胞
を、逆付きミラースタンドを用いて肉眼でプレートを調
べることにより同定した。これらクローンを含有するウ
エルからの培地について、酵素結合抗体免疫アッセイ
(ELISA;実施例5参照)により特定抗体の存在を試
験した。
イタープレート中にプレーティングし(100μl/ウ
エル)、37℃の加湿CO2インキュベーター中に置い
た。6〜7日後にウエルに再び培地を添加した。マイク
ロタイタープレートウエル中の選択培地で増殖した細胞
を、逆付きミラースタンドを用いて肉眼でプレートを調
べることにより同定した。これらクローンを含有するウ
エルからの培地について、酵素結合抗体免疫アッセイ
(ELISA;実施例5参照)により特定抗体の存在を試
験した。
【0052】実施例4 抗体産生ハイブリドーマの拡張(expansion) ELISAによって示された特定の抗体を産生するハイ
ブリドーマを標準細胞培養法により拡張し、ヒポキサン
チンおよびチミジンを添加したHY培地中で5〜6継代
増殖させた。10%ウシ血清およびグルタミン(0.1
%)を添加したダルベッコの変性イーグル培地に細胞を
適合させた。新たに調製したHY培地中での限界希釈に
より、目的ハイブリドーマをサブクローニングした。サ
ブクローニングしたハイブリドーマおよび最初の細胞株
を、95%ウシ血清と5%ジメチルスルホキシドとの凍
結混合物を用いた標準法により低温保存した。
ブリドーマを標準細胞培養法により拡張し、ヒポキサン
チンおよびチミジンを添加したHY培地中で5〜6継代
増殖させた。10%ウシ血清およびグルタミン(0.1
%)を添加したダルベッコの変性イーグル培地に細胞を
適合させた。新たに調製したHY培地中での限界希釈に
より、目的ハイブリドーマをサブクローニングした。サ
ブクローニングしたハイブリドーマおよび最初の細胞株
を、95%ウシ血清と5%ジメチルスルホキシドとの凍
結混合物を用いた標準法により低温保存した。
【0053】密に増殖している培養液から抗体を蓄積さ
せることにより、細胞培養上澄み液中に抗体を回収し
た。細胞培養法に加えて、ヌード(nu/nu)マウスの
腹腔内でもハイブリドーマを増殖させた。目的ハイブリ
ドーマ株を注射する少なくとも10日前に0.5mlの
プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルデカン酸、
アルドリッチ・ケミカル・カンパニー、ミルウォーキ
ー、WI)を腹腔内注射した。注射前にELISAによ
り活性が示されたハイブリドーマ(約4×106細胞)を
上記プリスタン処理したマウスの腹腔内に接種して腹水
を生成させた。7〜10日後にマウスから腹水を取り出
し、ベックマン50Tiローター中、6℃で35000
rpmにて遠心分離することにより清澄化した。清澄化
した腹水を0.02%アジ化ナトリウムとともに4℃で
貯蔵するかまたは−70℃でアリコートとして凍結し
た。
せることにより、細胞培養上澄み液中に抗体を回収し
た。細胞培養法に加えて、ヌード(nu/nu)マウスの
腹腔内でもハイブリドーマを増殖させた。目的ハイブリ
ドーマ株を注射する少なくとも10日前に0.5mlの
プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルデカン酸、
アルドリッチ・ケミカル・カンパニー、ミルウォーキ
ー、WI)を腹腔内注射した。注射前にELISAによ
り活性が示されたハイブリドーマ(約4×106細胞)を
上記プリスタン処理したマウスの腹腔内に接種して腹水
を生成させた。7〜10日後にマウスから腹水を取り出
し、ベックマン50Tiローター中、6℃で35000
rpmにて遠心分離することにより清澄化した。清澄化
した腹水を0.02%アジ化ナトリウムとともに4℃で
貯蔵するかまたは−70℃でアリコートとして凍結し
た。
【0054】実施例5 酵素結合抗体免疫吸着アッセイ(ELISA) 免疫マウスからの血清およびHATで選択したハイブリ
ドーマを含むウエルから回収した培地を、プロト−tr
kタンパク質を認識する抗体の存在について試験した。
スクリーニングに用いた抗原は、trk癌原遺伝子でト
ランスフェクションした細胞株E25−4−27および
そのパートナー細胞株E25−3−2(pSV2neo
単独でトランフェクションしたNIH3T3)の両方か
ら調製した亜細胞フラクションであった。これら細胞株
E25−4−27およびE25−3−2を上記のように
して、ウシ血清、グルタミンおよびゲネチシン(500
μg/ml)を添加したダルベッコの変性イーグル培地
中で増殖させた。細胞レベル下の分画に用いる細胞を約
75%の集密状態まで増殖させ、掻き取りにより回収し
た。細胞をハンクス平衡塩溶液中で数回洗浄した。ペレ
ット化した細胞を分画緩衝液[20mM HEPES p
H7.4、1mM EDTA、1mM 塩化マグネシウ
ム、1mM ジチオスレイトール、1mM フェニルメチ
ルスルホニルフルオリド(PMSF)]中に再懸濁し、超
音波処理した。
ドーマを含むウエルから回収した培地を、プロト−tr
kタンパク質を認識する抗体の存在について試験した。
スクリーニングに用いた抗原は、trk癌原遺伝子でト
ランスフェクションした細胞株E25−4−27および
そのパートナー細胞株E25−3−2(pSV2neo
単独でトランフェクションしたNIH3T3)の両方か
ら調製した亜細胞フラクションであった。これら細胞株
E25−4−27およびE25−3−2を上記のように
して、ウシ血清、グルタミンおよびゲネチシン(500
μg/ml)を添加したダルベッコの変性イーグル培地
中で増殖させた。細胞レベル下の分画に用いる細胞を約
75%の集密状態まで増殖させ、掻き取りにより回収し
た。細胞をハンクス平衡塩溶液中で数回洗浄した。ペレ
ット化した細胞を分画緩衝液[20mM HEPES p
H7.4、1mM EDTA、1mM 塩化マグネシウ
ム、1mM ジチオスレイトール、1mM フェニルメチ
ルスルホニルフルオリド(PMSF)]中に再懸濁し、超
音波処理した。
【0055】1000×gで10分間遠心分離にかけた
後、その上澄み液を150,000×gで30分間、4
℃にて遠心分離にかけた。その上澄み液を捨て、残った
ペレットを分画緩衝液中で洗浄し、超音波処理し、15
0,000×gで30分間、4℃にて遠心分離にかけ
た。その上澄み液を捨て、ペレットをスタッフ(Staph)
A緩衝液(10mMリン酸ナトリウム[pH7.0]、1%
トリトン−X100、0.1%ドデシル硫酸ナトリウ
ム、0.1%アジ化ナトリウム、100mM塩化ナトリ
ウム、0.5%デオキシコール酸ナトリウム)中に可溶化
した。このフラクションをp100フラクションを呼ぶ
ことにする。バイオ−ラドプロテインアッセイキット
(バイオ−ラド、リッチモンド、CA)を用いてタンパク
質濃度を決定した。p100フラクションをアリコート
し、ドライアイス/メタノール上で直ちに凍結させ、長
期貯蔵には−70℃で保存した。
後、その上澄み液を150,000×gで30分間、4
℃にて遠心分離にかけた。その上澄み液を捨て、残った
ペレットを分画緩衝液中で洗浄し、超音波処理し、15
0,000×gで30分間、4℃にて遠心分離にかけ
た。その上澄み液を捨て、ペレットをスタッフ(Staph)
A緩衝液(10mMリン酸ナトリウム[pH7.0]、1%
トリトン−X100、0.1%ドデシル硫酸ナトリウ
ム、0.1%アジ化ナトリウム、100mM塩化ナトリ
ウム、0.5%デオキシコール酸ナトリウム)中に可溶化
した。このフラクションをp100フラクションを呼ぶ
ことにする。バイオ−ラドプロテインアッセイキット
(バイオ−ラド、リッチモンド、CA)を用いてタンパク
質濃度を決定した。p100フラクションをアリコート
し、ドライアイス/メタノール上で直ちに凍結させ、長
期貯蔵には−70℃で保存した。
【0056】上記p100フラクションをリン酸緩衝食
塩水中に希釈し(6μg/ml)、ELISA法を行うた
めポリスチレンプレートに吸着させた。この溶液の50
μlを、蒸留水で濯いだヌンクイムノプレートIF96
−ウエルプレート(A/Sヌンク、カムストルプ、デン
マーク)の各ウエルに加え、シールした。4℃で一夜イ
ンキュベートした後、PBS−Tw20(0.05%ツ
イーン20含有リン酸緩衝食塩水)でプレートを6回濯
いだ。非希釈培養液(50μl)または希釈マウス血清
(50μl)を室温で2時間インキュベートした。プレー
トをPBS−Tw20洗浄液で6回洗浄して未結合抗体
を除いた。洗浄後、100μlの希釈アルカリホスファ
ターゼ結合ヤギ抗マウス免疫グロブリンIgG(H鎖お
よびL鎖)(ジャクソン・イムノリサーチ・ラボラトリー
ズ、ウエストグローブ、PA)を各ウエルに室温で2時
間加えた。塩化ナトリウム(20.4g/L)、EDTA
(0.29g/L)および0.2%ペルオキシダーゼ不含ウ
シ血清アルブミンを添加したPBS−Tw20からなる
ELISA緩衝液中に抗血清を1:3000に希釈し
た。PBS−Tw20で充分に洗浄し、ついでトリス緩
衝食塩水、pH7.5(0.05Mトリス−塩酸、0.15
M塩化ナトリウム)で数回洗浄することにより、未結合
の結合体を除いた。
塩水中に希釈し(6μg/ml)、ELISA法を行うた
めポリスチレンプレートに吸着させた。この溶液の50
μlを、蒸留水で濯いだヌンクイムノプレートIF96
−ウエルプレート(A/Sヌンク、カムストルプ、デン
マーク)の各ウエルに加え、シールした。4℃で一夜イ
ンキュベートした後、PBS−Tw20(0.05%ツ
イーン20含有リン酸緩衝食塩水)でプレートを6回濯
いだ。非希釈培養液(50μl)または希釈マウス血清
(50μl)を室温で2時間インキュベートした。プレー
トをPBS−Tw20洗浄液で6回洗浄して未結合抗体
を除いた。洗浄後、100μlの希釈アルカリホスファ
ターゼ結合ヤギ抗マウス免疫グロブリンIgG(H鎖お
よびL鎖)(ジャクソン・イムノリサーチ・ラボラトリー
ズ、ウエストグローブ、PA)を各ウエルに室温で2時
間加えた。塩化ナトリウム(20.4g/L)、EDTA
(0.29g/L)および0.2%ペルオキシダーゼ不含ウ
シ血清アルブミンを添加したPBS−Tw20からなる
ELISA緩衝液中に抗血清を1:3000に希釈し
た。PBS−Tw20で充分に洗浄し、ついでトリス緩
衝食塩水、pH7.5(0.05Mトリス−塩酸、0.15
M塩化ナトリウム)で数回洗浄することにより、未結合
の結合体を除いた。
【0057】結合した結合体の検出は、ベセスダ・リサ
ーチ・ラボラトリーズ/ライフ・テクノロジー(ガイセ
ルスバーグ、MD)により製造されたアルカリホスファ
ターゼELISA増幅キットを用いて視覚化することに
より行った。基質および増幅試薬の調製は、適当な基質
および増幅剤希釈液を用いて製造業者の指示に従って行
った。50μlの基質溶液を各ウエルに加え、ダイナテ
ックプレートシェーカー上で震盪しながら室温で20分
間反応させた。50μlの増幅剤を各ウエルに加え、室
温で15分間インキュベートし、ついで50μlの0.
3M硫酸を加えて反応を停止させた。光学濃度により測
定した反応生成物をタイターテックマルチスカンPLU
Sマイクロタイタープレートリーダー(フロー・ラボラ
トリーズ、マクリーン、VA)上で492nmにて定量
した。
ーチ・ラボラトリーズ/ライフ・テクノロジー(ガイセ
ルスバーグ、MD)により製造されたアルカリホスファ
ターゼELISA増幅キットを用いて視覚化することに
より行った。基質および増幅試薬の調製は、適当な基質
および増幅剤希釈液を用いて製造業者の指示に従って行
った。50μlの基質溶液を各ウエルに加え、ダイナテ
ックプレートシェーカー上で震盪しながら室温で20分
間反応させた。50μlの増幅剤を各ウエルに加え、室
温で15分間インキュベートし、ついで50μlの0.
3M硫酸を加えて反応を停止させた。光学濃度により測
定した反応生成物をタイターテックマルチスカンPLU
Sマイクロタイタープレートリーダー(フロー・ラボラ
トリーズ、マクリーン、VA)上で492nmにて定量
した。
【0058】実施例6 免疫グロブリンクラス/サブクラスの決定 ハイブリドーマの免疫グロブリンクラス/サブクラスを
決定するため、抗体を含有する細胞培養液をELISA
法でアッセイした。アフィニティー精製したヤギ抗マウ
ス免疫グロブリン(H鎖およびL鎖)(オルガノン・テク
ニカ−カッペル、モールバン、PA)を0.05M炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH9.6)中に1:800に希釈し
た。この溶液の50μlを、蒸留水で濯いだヌンクイム
ノプレートIFの各ウエルに加え、室温で2時間または
4℃で一夜インキュベートした。PBS−Tw20で洗
浄して未吸着抗体を除いた。抗体含有上澄み液または希
釈したミエローマ腹水コントロールの50μlを加え、
室温で2時間インキュベートした。充分に洗浄して未結
合抗体を除いた。アルカリホスファターゼ結合ヤギ抗マ
ウス免疫グロブリンクラスおよびサブクラス特異的試薬
(フィッシャーバイオテク、オレンジバーグ、NY)を、
0.2%ウシ血清アルブミンを含有するPBS−Tw2
0緩衝液中に1:500に希釈した。
決定するため、抗体を含有する細胞培養液をELISA
法でアッセイした。アフィニティー精製したヤギ抗マウ
ス免疫グロブリン(H鎖およびL鎖)(オルガノン・テク
ニカ−カッペル、モールバン、PA)を0.05M炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH9.6)中に1:800に希釈し
た。この溶液の50μlを、蒸留水で濯いだヌンクイム
ノプレートIFの各ウエルに加え、室温で2時間または
4℃で一夜インキュベートした。PBS−Tw20で洗
浄して未吸着抗体を除いた。抗体含有上澄み液または希
釈したミエローマ腹水コントロールの50μlを加え、
室温で2時間インキュベートした。充分に洗浄して未結
合抗体を除いた。アルカリホスファターゼ結合ヤギ抗マ
ウス免疫グロブリンクラスおよびサブクラス特異的試薬
(フィッシャーバイオテク、オレンジバーグ、NY)を、
0.2%ウシ血清アルブミンを含有するPBS−Tw2
0緩衝液中に1:500に希釈した。
【0059】抗マウスIgおよび目的マウス抗体で前以
てインキュベートしたウエルに各アルカリホスファター
ゼ結合体(100μl)を加えた。このアルカリホスファ
ターゼ結合体を室温で2時間インキュベートし、プレー
トをPBS−Tw20で4回洗浄し、ついでトリス緩衝
食塩水(0.05MトリスHCl、0.15M NaClp
H7.5)で4回洗浄した。アルカリホスファターゼ緩衝
液(0.5mM MgClを含有する10mM ジエタノー
ルアミン)中に希釈したp−ニトロフェニルホスフェー
ト(1mg/ml)を用いてアルカリホスファターゼ活性
を視覚化した。反応生成物を肉眼で評価するか、または
タイターテックマルチスカンPLUSマイクロタイター
プレートリーダーで405nmにて定量を行った。
てインキュベートしたウエルに各アルカリホスファター
ゼ結合体(100μl)を加えた。このアルカリホスファ
ターゼ結合体を室温で2時間インキュベートし、プレー
トをPBS−Tw20で4回洗浄し、ついでトリス緩衝
食塩水(0.05MトリスHCl、0.15M NaClp
H7.5)で4回洗浄した。アルカリホスファターゼ緩衝
液(0.5mM MgClを含有する10mM ジエタノー
ルアミン)中に希釈したp−ニトロフェニルホスフェー
ト(1mg/ml)を用いてアルカリホスファターゼ活性
を視覚化した。反応生成物を肉眼で評価するか、または
タイターテックマルチスカンPLUSマイクロタイター
プレートリーダーで405nmにて定量を行った。
【0060】実施例7 モノクローナル抗体の精製 適当なハイブリドーマから得られた腹水(約2〜4ml)
を、バイオ・ラドによりバイオ−ラドアフィ−ゲルプロ
テインA MAPS II キット(バイオ−ラド・ラボラ
トリーズ、リッチモンド、CA)において提供された結
合緩衝液を用いて1:1に希釈し、結合緩衝液で前以て
平衡化した1cm×5cmアフィ−ゲルプロテインAカ
ラムに適用した。0.2〜0.3ml/分の速度にて希釈
腹水を適用した。流出液を回収し、洗浄する前にカラム
に再適用した。ついで、バイオ−ラド溶出緩衝液を0.
5ml/分の速度で用いて結合抗体の溶出を行った。1
MトリスHCl(pH9.0)を加えて、フラクションを
直ちに中和した。免疫グロブリン溶出のモニターは、各
試料を280nmで吸光度を測定することにより行っ
た。
を、バイオ・ラドによりバイオ−ラドアフィ−ゲルプロ
テインA MAPS II キット(バイオ−ラド・ラボラ
トリーズ、リッチモンド、CA)において提供された結
合緩衝液を用いて1:1に希釈し、結合緩衝液で前以て
平衡化した1cm×5cmアフィ−ゲルプロテインAカ
ラムに適用した。0.2〜0.3ml/分の速度にて希釈
腹水を適用した。流出液を回収し、洗浄する前にカラム
に再適用した。ついで、バイオ−ラド溶出緩衝液を0.
5ml/分の速度で用いて結合抗体の溶出を行った。1
MトリスHCl(pH9.0)を加えて、フラクションを
直ちに中和した。免疫グロブリン溶出のモニターは、各
試料を280nmで吸光度を測定することにより行っ
た。
【0061】有意のタンパク質レベルを示す試料をプー
ルし、PBSに対して4℃にて透析した。タンパク質濃
度の計算は、免疫グロブリンに対する吸光係数E=1.
4cm2/mgを用いて行った。上記ELISAを用い
て抗体活性を決定した。免疫グロブリンの純度は、パラ
ゴンシステム(ベックマン・インスツルメンツ、フラー
トン、CA)によるアガロースゲル電気泳動および標準
的なドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定した。
ルし、PBSに対して4℃にて透析した。タンパク質濃
度の計算は、免疫グロブリンに対する吸光係数E=1.
4cm2/mgを用いて行った。上記ELISAを用い
て抗体活性を決定した。免疫グロブリンの純度は、パラ
ゴンシステム(ベックマン・インスツルメンツ、フラー
トン、CA)によるアガロースゲル電気泳動および標準
的なドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定した。
【0062】実施例8 分析法 レムリ(Laemmli,U.K.)の「クリービッジ・オブ・ストラ
クチュラル・プロテインズ・デュアリング・アセンブリ
ー・オブ・ザ・ヘッド・オブ・バクテリオファージT
4(Cleavage of Structural Proteins During Assembly
of the Head of Bacteriophage T4)」、Nature 227: 680
〜685(1970)に記載されたゲルおよび緩衝液を用いてド
デシル硫酸ナトリウム−ポリアクリアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)を行った。β−メルカプトエタノー
ルおよびSDSを含有する緩衝液中で試料を調製し、加
熱し、電気泳動に供した。
クチュラル・プロテインズ・デュアリング・アセンブリ
ー・オブ・ザ・ヘッド・オブ・バクテリオファージT
4(Cleavage of Structural Proteins During Assembly
of the Head of Bacteriophage T4)」、Nature 227: 680
〜685(1970)に記載されたゲルおよび緩衝液を用いてド
デシル硫酸ナトリウム−ポリアクリアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)を行った。β−メルカプトエタノー
ルおよびSDSを含有する緩衝液中で試料を調製し、加
熱し、電気泳動に供した。
【0063】実施例5に記載のNIH3T3トランスフ
ェクションプロト−trk陽性および陰性の細胞株から
調製したp100フラクションについてイムノブロット
を行い、SDS−PAGEにより電気泳動した。トウビ
ン(Towbin,H.T.)、ステヘリン(Staehelin,T.)およびゴ
ードン(Gordon,J.)の「エレクトロフォレティック・トラ
ンスファー・オブ・プロテイン・フロム・ポリアクリル
アミド・ゲルズ・トゥー・ニトロセルロース・シーツ:
プロシーデャー・アンド・サム・アプリケーションズ(E
lectrophoretic transfer of protein from polyacryla
mide gels to nitrocellulose sheets:Procedure and
some applications)」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、7
6:4350〜4354(1979)に記載の方法に従
い、上記タンパク質を電気泳動によりニトロセルロース
シートに移した。
ェクションプロト−trk陽性および陰性の細胞株から
調製したp100フラクションについてイムノブロット
を行い、SDS−PAGEにより電気泳動した。トウビ
ン(Towbin,H.T.)、ステヘリン(Staehelin,T.)およびゴ
ードン(Gordon,J.)の「エレクトロフォレティック・トラ
ンスファー・オブ・プロテイン・フロム・ポリアクリル
アミド・ゲルズ・トゥー・ニトロセルロース・シーツ:
プロシーデャー・アンド・サム・アプリケーションズ(E
lectrophoretic transfer of protein from polyacryla
mide gels to nitrocellulose sheets:Procedure and
some applications)」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、7
6:4350〜4354(1979)に記載の方法に従
い、上記タンパク質を電気泳動によりニトロセルロース
シートに移した。
【0064】トリス緩衝食塩水(0.02MトリスHC
l、0.5M NaCl、pH7.5)中で調製した5%B
SA(フラクションV)を用い、室温にて30〜60分撹
拌しながらニトロセルロース膜をブロッキングした。つ
いで、ブロッキングしたニトロセルロース膜を抗体含有
上澄み液かまたは希釈抗血清とともにインキュベートす
るためにストリップにカッティングするか、またはミニ
ブロッターマニホルド(イムネティックス、ケンブリッ
ジ、MA)中に入れ、適当な抗体をチャネルに加えた。
第一の抗体とのインキュベーションは、撹拌しながら室
温で1〜2時間行った。TBSで数回洗浄して未結合抗
体を除いた。
l、0.5M NaCl、pH7.5)中で調製した5%B
SA(フラクションV)を用い、室温にて30〜60分撹
拌しながらニトロセルロース膜をブロッキングした。つ
いで、ブロッキングしたニトロセルロース膜を抗体含有
上澄み液かまたは希釈抗血清とともにインキュベートす
るためにストリップにカッティングするか、またはミニ
ブロッターマニホルド(イムネティックス、ケンブリッ
ジ、MA)中に入れ、適当な抗体をチャネルに加えた。
第一の抗体とのインキュベーションは、撹拌しながら室
温で1〜2時間行った。TBSで数回洗浄して未結合抗
体を除いた。
【0065】アルカリホスファターゼを結合しアフィニ
ティー精製したヤギ抗マウスIgG(H鎖およびL鎖)試
薬(ジャクソン・イムノリサーチ・ラボラトリーズ、ウ
エストグローブ、PA)を、0.05%ツイーン20およ
び1%ゼラチンを含有するTBS中に1:3000に希
釈し、上記ブロットに加え、撹拌しながら室温で1〜2
時間インキュベートした。基質を加える前にブロットを
TBSで充分に洗浄した。酵素結合部位の検出は、キル
ケガール・アンド・ペリー(ガイセルスバーグ、MD)か
らのキット型で供給されるBCIP/NBT(5−ブロ
モ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート/ニトロ
ブルーテトラゾリウム)基質を用いて行った。
ティー精製したヤギ抗マウスIgG(H鎖およびL鎖)試
薬(ジャクソン・イムノリサーチ・ラボラトリーズ、ウ
エストグローブ、PA)を、0.05%ツイーン20およ
び1%ゼラチンを含有するTBS中に1:3000に希
釈し、上記ブロットに加え、撹拌しながら室温で1〜2
時間インキュベートした。基質を加える前にブロットを
TBSで充分に洗浄した。酵素結合部位の検出は、キル
ケガール・アンド・ペリー(ガイセルスバーグ、MD)か
らのキット型で供給されるBCIP/NBT(5−ブロ
モ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート/ニトロ
ブルーテトラゾリウム)基質を用いて行った。
【0066】実施例9 trkタンパク質、プロト−trkタンパク質およびt
rk関連タンパク質のラジオ免疫沈降 ほぼ集密状態の細胞株を100mmディッシュ中、ハン
クスの平衡塩溶液(HBSS)で1回、メチオニン不含ダ
ルベッコの変性イーグル培地(DMEM)で1回洗浄し、
10%透析ウシ血清を添加したメチオニン不含DMEM
(3.5ml)中で1時間インキュベートした。この培地
を吸引し、0.050mCi[35S]トラン(Tran)35
S標識[ICN;放射性標識[35S]メチオニン(85%)
および放射性標識[35S]システイン(15%)からなる混
合物]を含有する新たな培地を加え、4時間インキュベ
ートした。糖付加していない放射性標識タンパク質を調
べるため、抗生物質のツニカマイシンを5μg/mlで
添加して細胞株を上記のようにして標識した。標識培地
を吸引し、細胞をHBSSで濯いだ。1mM PMSF
および2.5TIU(トリプシンインヒビター単位)のア
プロチニン/mlを含有するスタッフA緩衝液(実施例
5参照)(1.0ml)を用い、氷上で細胞を15分間溶解
した。
rk関連タンパク質のラジオ免疫沈降 ほぼ集密状態の細胞株を100mmディッシュ中、ハン
クスの平衡塩溶液(HBSS)で1回、メチオニン不含ダ
ルベッコの変性イーグル培地(DMEM)で1回洗浄し、
10%透析ウシ血清を添加したメチオニン不含DMEM
(3.5ml)中で1時間インキュベートした。この培地
を吸引し、0.050mCi[35S]トラン(Tran)35
S標識[ICN;放射性標識[35S]メチオニン(85%)
および放射性標識[35S]システイン(15%)からなる混
合物]を含有する新たな培地を加え、4時間インキュベ
ートした。糖付加していない放射性標識タンパク質を調
べるため、抗生物質のツニカマイシンを5μg/mlで
添加して細胞株を上記のようにして標識した。標識培地
を吸引し、細胞をHBSSで濯いだ。1mM PMSF
および2.5TIU(トリプシンインヒビター単位)のア
プロチニン/mlを含有するスタッフA緩衝液(実施例
5参照)(1.0ml)を用い、氷上で細胞を15分間溶解
した。
【0067】細胞抽出物を回収し、4℃にて15,00
0×gで遠心分離にかけた。上澄み液を除き、トリクロ
ロ酢酸カウントを測定し、直ちに使用するかまたは−7
0℃で凍結した。この抽出物を適当な抗血清(2μl)か
またはモノクローナル抗体を含有する濃密な上澄み液
(150μl)とともに4℃で一夜インキュベートした。
プロテインA−セファロースCL−4B(ファルマシ
ア、ウプサラ、スウェーデン)を30mg/mlに調製
した。マウスのすべてのサブクラスの結合を促進するた
め、プロテインA−セファロースをヤギ抗マウス免疫グ
ロブリン(H鎖およびL鎖)(オルガノン・テクニカ−カ
ッペル)(プロテインA−セファロース150mg当たり
2ml)でコーティングした。抽出物と抗体を入れた各
反応容器にプロテインA−セファロース(200μl)を
加え、4℃で1時間インキュベートした。新たに調製し
たスタッフA緩衝液で試料を3回洗浄し、得られた免疫
複合体に還元試料緩衝液を加え、90℃にて5分間加熱
した後、SDS含有アクリルアミドゲルに適用した(実
施例8参照)。ゲルを固定化し、オートラジオグラフィ
ーのために処理した。放射性標識マーカーを加え、免疫
沈降したタンパク質の相対分子量を決定した。
0×gで遠心分離にかけた。上澄み液を除き、トリクロ
ロ酢酸カウントを測定し、直ちに使用するかまたは−7
0℃で凍結した。この抽出物を適当な抗血清(2μl)か
またはモノクローナル抗体を含有する濃密な上澄み液
(150μl)とともに4℃で一夜インキュベートした。
プロテインA−セファロースCL−4B(ファルマシ
ア、ウプサラ、スウェーデン)を30mg/mlに調製
した。マウスのすべてのサブクラスの結合を促進するた
め、プロテインA−セファロースをヤギ抗マウス免疫グ
ロブリン(H鎖およびL鎖)(オルガノン・テクニカ−カ
ッペル)(プロテインA−セファロース150mg当たり
2ml)でコーティングした。抽出物と抗体を入れた各
反応容器にプロテインA−セファロース(200μl)を
加え、4℃で1時間インキュベートした。新たに調製し
たスタッフA緩衝液で試料を3回洗浄し、得られた免疫
複合体に還元試料緩衝液を加え、90℃にて5分間加熱
した後、SDS含有アクリルアミドゲルに適用した(実
施例8参照)。ゲルを固定化し、オートラジオグラフィ
ーのために処理した。放射性標識マーカーを加え、免疫
沈降したタンパク質の相対分子量を決定した。
【0068】実施例10 モノクローナル抗体の同定および特徴付け 免疫沈降実験での血清試験による測定によれば、腫瘍を
有するマウスは有意レベルの抗体を産生した。これらマ
ウスは、trk癌原遺伝子の140kdおよび110k
d糖タンパク質を免疫沈降し得る抗体を産生した。応答
動物の脾臓を取り出し、上記のようにしてミエローマ株
と融合させた。全部で3回の融合で、プレーティングし
たウエルの40%以上(全部で2150ウエル)が、光学
顕微鏡で識別可能なHAT抵抗性のクローンを産生し
た。抗体産生ハイブリドーマは、実施例5に記載のEL
ISA法により同定した。すべての上澄み液について、
E25−4−27株(+trk癌原遺伝子)およびE25
−3−2(陰性コントロール)から調製したp100フラ
クションに対してスクリーニングした。
有するマウスは有意レベルの抗体を産生した。これらマ
ウスは、trk癌原遺伝子の140kdおよび110k
d糖タンパク質を免疫沈降し得る抗体を産生した。応答
動物の脾臓を取り出し、上記のようにしてミエローマ株
と融合させた。全部で3回の融合で、プレーティングし
たウエルの40%以上(全部で2150ウエル)が、光学
顕微鏡で識別可能なHAT抵抗性のクローンを産生し
た。抗体産生ハイブリドーマは、実施例5に記載のEL
ISA法により同定した。すべての上澄み液について、
E25−4−27株(+trk癌原遺伝子)およびE25
−3−2(陰性コントロール)から調製したp100フラ
クションに対してスクリーニングした。
【0069】E25−4−27株から調製した抽出物と
は陽性の反応を示すがtrk癌原遺伝子を発現しない同
一株から調製した抽出物とは反応しない上澄み液を取
り、プロト−trk糖タンパク質に特異的であるとし
た。800以上の上澄み液のスクリーニングから、この
性質を有する11のクローンを同定した。これら11の
すべてのクローンは、拡張およびサブクローニング後も
そのような活性を示し続けた。抗体ハイブリドーマの名
称は、TTMまたはTUMの接頭辞に対応数字を付した
ものであり(たとえば、TTM7−4など)、サブクロー
ンは接尾辞 .1−.nで表した。対応モノクローナル抗
体(MabTTMまたはMabTUMの接頭辞を付し
た;サブクローンにより産生された抗体は、上記のよう
な接尾辞 .1−.nで表した)のH鎖アイソタイプおよび
L鎖クラスを実施例6に記載のようにしてELISAに
より決定した。このデータを表1に示した。
は陽性の反応を示すがtrk癌原遺伝子を発現しない同
一株から調製した抽出物とは反応しない上澄み液を取
り、プロト−trk糖タンパク質に特異的であるとし
た。800以上の上澄み液のスクリーニングから、この
性質を有する11のクローンを同定した。これら11の
すべてのクローンは、拡張およびサブクローニング後も
そのような活性を示し続けた。抗体ハイブリドーマの名
称は、TTMまたはTUMの接頭辞に対応数字を付した
ものであり(たとえば、TTM7−4など)、サブクロー
ンは接尾辞 .1−.nで表した。対応モノクローナル抗
体(MabTTMまたはMabTUMの接頭辞を付し
た;サブクローンにより産生された抗体は、上記のよう
な接尾辞 .1−.nで表した)のH鎖アイソタイプおよび
L鎖クラスを実施例6に記載のようにしてELISAに
より決定した。このデータを表1に示した。
【0070】すべてのモノクローナル抗体について、E
25−4−27抽出物中に存在するどの特定タンパク質
がこれらモノクローナル抗体と反応するかを決定するた
め分析した。E25−4−27およびE−25−3−2
抽出物を用いた実施例8に記載のイムノブロット分析に
よれば、チロシンキナーゼドメインの14末端アミノ酸
に対して調製したウサギ抗血清(140kdおよび11
0kdの両癌原遺伝子ポリペプチドを検出した)とは対
照的に、これら抗体のいずれもイムノブロットしたタン
パク質を認識しないことがわかった。この方法は抗原の
変性を伴うので、これらモノクローナル抗体による認識
は、エピトープがタンパク質を天然の非変性立体配置で
認識していることを示唆している。プロト−trkモノ
クローナル抗体が溶液中に遊離状態で存在するときに特
定タンパク質を認識する能力は、インビトロ標識細胞抽
出物を用いた免疫沈降プロトコールにより確認された。
すべての抗体が、trk癌原遺伝子含有細胞株E25−
4−27からの140kdおよび110kdプロト−t
rk糖タンパク質のみを免疫沈降させた。最良の免疫沈
降抗体は、TTM6−13およびTTM7−4である。
25−4−27抽出物中に存在するどの特定タンパク質
がこれらモノクローナル抗体と反応するかを決定するた
め分析した。E25−4−27およびE−25−3−2
抽出物を用いた実施例8に記載のイムノブロット分析に
よれば、チロシンキナーゼドメインの14末端アミノ酸
に対して調製したウサギ抗血清(140kdおよび11
0kdの両癌原遺伝子ポリペプチドを検出した)とは対
照的に、これら抗体のいずれもイムノブロットしたタン
パク質を認識しないことがわかった。この方法は抗原の
変性を伴うので、これらモノクローナル抗体による認識
は、エピトープがタンパク質を天然の非変性立体配置で
認識していることを示唆している。プロト−trkモノ
クローナル抗体が溶液中に遊離状態で存在するときに特
定タンパク質を認識する能力は、インビトロ標識細胞抽
出物を用いた免疫沈降プロトコールにより確認された。
すべての抗体が、trk癌原遺伝子含有細胞株E25−
4−27からの140kdおよび110kdプロト−t
rk糖タンパク質のみを免疫沈降させた。最良の免疫沈
降抗体は、TTM6−13およびTTM7−4である。
【0071】上記11のモノクローナル抗体について、
α−2−マクログロブリン、β−ガラクトシダーゼおよ
びウシ血清アルブミンとの交差反応の程度を分析した。
これら精製タンパク質を実施例5に記載のようにしてポ
リスチレンプレートに吸着させた。これら抗体は、E2
5−4−27細胞株からのp100フラクション以外は
いずれのタンパク質とも特異的な反応を示さなかった。
α−2−マクログロブリン、β−ガラクトシダーゼおよ
びウシ血清アルブミンとの交差反応の程度を分析した。
これら精製タンパク質を実施例5に記載のようにしてポ
リスチレンプレートに吸着させた。これら抗体は、E2
5−4−27細胞株からのp100フラクション以外は
いずれのタンパク質とも特異的な反応を示さなかった。
【0072】実施例11 プロト−trkモノクローナル抗体の性質 trk癌原遺伝子モノクローナル抗体のパネルは140
キロダルトンおよび110キロダルトンの癌原遺伝子糖
タンパク質に特異的であることが決定されたので、tr
k癌原遺伝子に関連があることが知られているタンパク
質を実施例9に記載の免疫沈降により分析した。これら
本発明のモノクローナル抗体のいずれも、70kdのt
rk癌遺伝子タンパク質または145kdおよび120
kdのtrk B(trk関連マウスタンパク質)糖タン
パク質を免疫沈降させなかった。ツニカマイシン処理し
たtrk癌原遺伝子発現E25−4−27からのタンパ
ク質の免疫沈降は、上記モノクローナル抗体が、糖付加
していないtrk癌原遺伝子タンパク質と結合せず沈降
させないことを示している。これらすべての場合におい
て、タンパク質の発現はマウス細胞株で行った。trk
癌原遺伝子を発現させるためにヒト骨肉腫細胞株である
HOSも用いたが、このタンパク質の発現レベルはNI
H3T3トランスフェクション体に比べて有意に低かっ
た。記載したすべてのモノクローナル抗体は、ヒト細胞
中で発現させたときにヒトtrk癌原遺伝子タンパク質
(140kd、110kd)を免疫沈降させることができ
る。
キロダルトンおよび110キロダルトンの癌原遺伝子糖
タンパク質に特異的であることが決定されたので、tr
k癌原遺伝子に関連があることが知られているタンパク
質を実施例9に記載の免疫沈降により分析した。これら
本発明のモノクローナル抗体のいずれも、70kdのt
rk癌遺伝子タンパク質または145kdおよび120
kdのtrk B(trk関連マウスタンパク質)糖タン
パク質を免疫沈降させなかった。ツニカマイシン処理し
たtrk癌原遺伝子発現E25−4−27からのタンパ
ク質の免疫沈降は、上記モノクローナル抗体が、糖付加
していないtrk癌原遺伝子タンパク質と結合せず沈降
させないことを示している。これらすべての場合におい
て、タンパク質の発現はマウス細胞株で行った。trk
癌原遺伝子を発現させるためにヒト骨肉腫細胞株である
HOSも用いたが、このタンパク質の発現レベルはNI
H3T3トランスフェクション体に比べて有意に低かっ
た。記載したすべてのモノクローナル抗体は、ヒト細胞
中で発現させたときにヒトtrk癌原遺伝子タンパク質
(140kd、110kd)を免疫沈降させることができ
る。
【0073】オスカムらの「フリークエント・ジェネレ
ーション・オブ・オンコジーンズ・バイ・インビトロ・
リコンビネーション・オブ・TRK・プロトオンコジー
ン・シークエンスィズ(Frequent generation of oncoge
nes by in vitro recombination of TRK protooncogene
sequences)」(Proc.Natl.Acad.Sci.USA85:2964
〜2968[1988])およびクーリエらの「ヒューマン
・trk・オンコジーンズ・アクティベイテッド・バイ
・ポイント・ミューテーション、イン−フレイム・ディ
リーション・アンド・デュープリケーション・オブ・ザ
・タイロシン・キナーゼ・ドメイン(Human trk oncogen
es activated by point mutation,in-frame deletion a
nd duplication of the tyrosine kinase domain)」(Mol
ec.Cell.Biol.[1990]に提出)に記載の他のtrk癌
原遺伝子を、trk関連タンパク質を発現する細胞株か
ら調製した放射性標識抽出物の免疫沈降により分析し
た。
ーション・オブ・オンコジーンズ・バイ・インビトロ・
リコンビネーション・オブ・TRK・プロトオンコジー
ン・シークエンスィズ(Frequent generation of oncoge
nes by in vitro recombination of TRK protooncogene
sequences)」(Proc.Natl.Acad.Sci.USA85:2964
〜2968[1988])およびクーリエらの「ヒューマン
・trk・オンコジーンズ・アクティベイテッド・バイ
・ポイント・ミューテーション、イン−フレイム・ディ
リーション・アンド・デュープリケーション・オブ・ザ
・タイロシン・キナーゼ・ドメイン(Human trk oncogen
es activated by point mutation,in-frame deletion a
nd duplication of the tyrosine kinase domain)」(Mol
ec.Cell.Biol.[1990]に提出)に記載の他のtrk癌
原遺伝子を、trk関連タンパク質を発現する細胞株か
ら調製した放射性標識抽出物の免疫沈降により分析し
た。
【0074】特定trk関連癌遺伝子タンパク質(分子
量は既知生成物について示す)の免疫沈降の結果を表2
および表3にまとめて示す。いずれの抗体も、trk6
変異体によって発現されたタンパク質産物(糖付加して
いない62kdタンパク質)を認識しない。モノクロー
ナル抗体MabTTM1−8.1、MabTTM6−1
3.1、MabTTM6−46.6、MabTTM6−5
0.2、MabTTM7−4.1、MabTTM7−4
1.1、MabTTM9−9.2およびMabTTM9−
12.1は、期待されるすべてのtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質を免疫沈降させる。モノクローナル抗体Mab
TUM5−47.5およびMabTUM7−9.31は、
幾つかの形質転換細胞からのtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を免疫沈降させる。
量は既知生成物について示す)の免疫沈降の結果を表2
および表3にまとめて示す。いずれの抗体も、trk6
変異体によって発現されたタンパク質産物(糖付加して
いない62kdタンパク質)を認識しない。モノクロー
ナル抗体MabTTM1−8.1、MabTTM6−1
3.1、MabTTM6−46.6、MabTTM6−5
0.2、MabTTM7−4.1、MabTTM7−4
1.1、MabTTM9−9.2およびMabTTM9−
12.1は、期待されるすべてのtrk関連癌遺伝子タ
ンパク質を免疫沈降させる。モノクローナル抗体Mab
TUM5−47.5およびMabTUM7−9.31は、
幾つかの形質転換細胞からのtrk関連癌遺伝子タンパ
ク質を免疫沈降させる。
【0075】実施例12 モノクローナル抗体を用いたtrk癌原遺伝子の免疫化
学的局在化 trk癌原遺伝子の細胞内発現を局在化する能力につい
て、一群のモノクローナル抗体を調べた。8−チャンバ
ラブテック組織培養スライド(マイルズ・サイエンティ
フィック(Miles Scientific))中で約50%集密まで増
殖させたE25−4−27(trk癌原遺伝子陽性)細胞
およびE25−3−2(コントロール)細胞について、免
疫ペルオキシダーゼ染色を行った。これらスライドを、
カルシウム塩およびマグネシウム塩を添加した85%リ
ン酸緩衝食塩水中で簡単に洗浄した。無水メタノールと
アセトンの1:1混合物をチャンバに加え、室温で10
分間インキュベートした。固定剤を除き、ウエルを上記
PBSで3回洗浄した。
学的局在化 trk癌原遺伝子の細胞内発現を局在化する能力につい
て、一群のモノクローナル抗体を調べた。8−チャンバ
ラブテック組織培養スライド(マイルズ・サイエンティ
フィック(Miles Scientific))中で約50%集密まで増
殖させたE25−4−27(trk癌原遺伝子陽性)細胞
およびE25−3−2(コントロール)細胞について、免
疫ペルオキシダーゼ染色を行った。これらスライドを、
カルシウム塩およびマグネシウム塩を添加した85%リ
ン酸緩衝食塩水中で簡単に洗浄した。無水メタノールと
アセトンの1:1混合物をチャンバに加え、室温で10
分間インキュベートした。固定剤を除き、ウエルを上記
PBSで3回洗浄した。
【0076】PBS中の5%ウシ血清アルブミンを用い
て室温で45分間インキュベートすることにより、非特
異的結合をブロッキングした。ブロッキング溶液を吸引
し、ウエルを洗浄し、モノクローナル抗体を含有する細
胞培養上澄み液を加え、4°Cで一夜インキュベートし
た。上澄み液を吸引し、ウエルをPBSで洗浄し、PB
S中で調製した西洋ワサビペルオキシダーゼ結合ヤギ抗
マウス免疫グロブリン(オルガノン・テクニカ−カッペ
ル、モールバン、PA)の1:200倍希釈液とともに
室温で3時間インキュベートした。ジアミノベンジジン
(DAB)含有基質(30%過酸化水素を1μl/ml添
加したPBS中、0.3mg/ml)を添加する前に、ウ
エルをPBSで3回洗浄した。すべてのモノクローナル
抗体が、強い染色反応をtrk−トランスフェクション
E25−4−27細胞に局在して示した。モノクローナ
ル抗体TUM5−47およびサブクローンは、コントロ
ールのE25−3−2細胞で非常に低い染色を示した。
て室温で45分間インキュベートすることにより、非特
異的結合をブロッキングした。ブロッキング溶液を吸引
し、ウエルを洗浄し、モノクローナル抗体を含有する細
胞培養上澄み液を加え、4°Cで一夜インキュベートし
た。上澄み液を吸引し、ウエルをPBSで洗浄し、PB
S中で調製した西洋ワサビペルオキシダーゼ結合ヤギ抗
マウス免疫グロブリン(オルガノン・テクニカ−カッペ
ル、モールバン、PA)の1:200倍希釈液とともに
室温で3時間インキュベートした。ジアミノベンジジン
(DAB)含有基質(30%過酸化水素を1μl/ml添
加したPBS中、0.3mg/ml)を添加する前に、ウ
エルをPBSで3回洗浄した。すべてのモノクローナル
抗体が、強い染色反応をtrk−トランスフェクション
E25−4−27細胞に局在して示した。モノクローナ
ル抗体TUM5−47およびサブクローンは、コントロ
ールのE25−3−2細胞で非常に低い染色を示した。
【0077】
【表1】 表1(trk癌原遺伝子モノクローナル抗体の免疫化学的特徴付け) モノクローナル アイソタイプ 免疫反応性 抗体 L鎖 H鎖 イムノブロット 免疫沈降 140/110 Kd MabTTM1−8 κ γ1 − + MabTTM6−13 κ γ1 − + MabTTM6−46 κ γ2b − + MabTTM6−50 κ γ1 − + MabTTM7−4 κ γ1 − + MabTTM7−41 κ γ1 − + MabTTM9−9 κ γ2b − + MabTTM9−12 κ γ2b − + MabTUM5−47 κ μ − + MabTUM7−9 κ γ1 − +
【0078】
【表2】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/06 C12P 21/08 8214−4B G01N 33/536 8310−2J 33/574 A 9015−2J 33/577 B 9015−2J //(C12P 21/08 C12R 1:91)
Claims (22)
- 【請求項1】 trk癌原遺伝子タンパク質および/ま
たはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリッド細胞株。 - 【請求項2】 TTM7−41またはそのサブクローン
である請求項1に記載のハイブリッド細胞株。 - 【請求項3】 TTM1−8、TTM6−13、TTM
6−46、TTM6−50、TTM7−41、TTM9
−9、TTM9−12、TUM5−47、TUM7−9
もしくはTUM10−14、またはそのサブクローンで
あり、請求項1に記載のハイブリッド細胞株の同定特性
を有するハイブリッド細胞株。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載のハイブリッド
細胞株により分泌されたモノクローナル抗体。 - 【請求項5】 請求項1に記載のハイブリッド細胞株に
より分泌されたモノクローナル抗体。 - 【請求項6】 IgGおよびIgMよりなる群から選ば
れたものである請求項5に記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項7】 請求項5に記載のモノクローナル抗体の
フラグメント。 - 【請求項8】 MabTTM7−41である請求項5に
記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項9】 MabTTM1−8、MabTTM6−
13、MabTTM6−46、MabTTM6−50、
MabTTM7−4、MabTTM7−41、MabT
TM9−9、MabTTM9−12、MabTUM5−
47、MabTUM7−9もしくはMabTUM10−
14であり、請求項5に記載のモノクローナル抗体の同
定特性を有するモノクローナル抗体。 - 【請求項10】 誘導体化した請求項5、7、8または
9に記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項11】 放射性同位元素で標識した請求項10
に記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項12】 酵素に結合させた請求項10に記載の
モノクローナル抗体。 - 【請求項13】 毒素を結合させた請求項10に記載の
モノクローナル抗体。 - 【請求項14】 癌細胞の増殖を制限させ得る、または
癌細胞を破壊し得る物質で誘導体化した、請求項10に
記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項15】 実質的に精製したものである請求項
5、7、8または9に記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項16】 試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質
および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の存在を
検出するためのイムノアッセイ法であって、(a)該tr
k癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連癌遺
伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体またはそ
のフラグメントとともに試料をインキュベートし、つい
で(b)該trk癌原遺伝子タンパク質および/またはt
rk関連癌遺伝子タンパク質と該モノクローナル抗体ま
たはそのフラグメントとによって生成した免疫複合体の
存在を検出することを特徴とする方法。 - 【請求項17】 試料中のtrk癌原遺伝子タンパク質
および/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の量を定
量的に決定するためのイムノアッセイ法であって、(a)
該trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関
連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体ま
たはそのフラグメントとともに試料をインキュベート
し、(b)該trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質と該モノクローナル抗体
またはそのフラグメントとによって生成した免疫複合体
の量を決定し、ついで(c)該生成した免疫複合体の量
を、試料中に存在するtrk癌原遺伝子タンパク質およ
び/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質の量と相関さ
せることを特徴とする方法。 - 【請求項18】 ラジオイムノアッセイである請求項1
6または17に記載のイムノアッセイ法。 - 【請求項19】 エンザイムイムノアッセイである請求
項16または17に記載のイムノアッセイ法。 - 【請求項20】 請求項13または14に記載のモノク
ローナル抗体を含有することを特徴とする癌治療剤。 - 【請求項21】 (a)trk癌原遺伝子タンパク質およ
び/またはtrk関連癌遺伝子タンパク質を含有する調
製物を、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはt
rk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル
抗体であって基体に結合させたものと接触させ、(b)該
trk癌原遺伝子タンパク質および/またはtrk関連
癌遺伝子タンパク質を該基体結合モノクローナル抗体に
結合させ、(c)該基体結合モノクローナル抗体から未結
合物質を除去し、ついで(d)該基体結合モノクローナル
抗体から該trk癌原遺伝子タンパク質および/または
trk関連癌遺伝子タンパク質を回収する、ことを特徴
とする、trk癌原遺伝子タンパク質および/またはt
rk関連癌遺伝子タンパク質の精製方法。 - 【請求項22】 trk癌原遺伝子タンパク質および/
またはtrk関連癌遺伝子タンパク質に結合するモノク
ローナル抗体またはそのフラグメントであって造影剤と
結合させたものを含有することを特徴とする、癌検出用
剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US56798490A | 1990-08-15 | 1990-08-15 | |
US567984 | 1990-08-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614768A true JPH0614768A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=24269424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3205204A Withdrawn JPH0614768A (ja) | 1990-08-15 | 1991-08-15 | trk癌原遺伝子タンパク質に結合するモノクローナル抗体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0471205A1 (ja) |
JP (1) | JPH0614768A (ja) |
CA (1) | CA2048244A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035563A (ja) * | 1994-03-18 | 2009-02-19 | Genentech Inc | ヒトtrk受容体および神経栄養因子インヒビター |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5753225A (en) | 1993-12-03 | 1998-05-19 | The Regents Of The University Of California | Antibodies that mimic actions of neurotrophins |
GB9525180D0 (en) * | 1995-12-08 | 1996-02-07 | Univ Mcgill | Design of hormone-like antibodies with agonistic and antagonistic fuctions |
IT1306704B1 (it) † | 1999-05-26 | 2001-10-02 | Sirs Societa Italiana Per La R | Anticorpi monoclonali e suoi derivati sintetici o biotecnologici ingrado di agire come molecole antagoniste per il ngf. |
AR114110A1 (es) | 2018-02-28 | 2020-07-22 | Lilly Co Eli | Anticuerpo anti-trka |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU596670B2 (en) * | 1986-05-06 | 1990-05-10 | Amgen, Inc. | Assays and antibodies for n-myc proteins |
-
1991
- 1991-07-19 EP EP91112109A patent/EP0471205A1/en not_active Withdrawn
- 1991-07-31 CA CA002048244A patent/CA2048244A1/en not_active Abandoned
- 1991-08-15 JP JP3205204A patent/JPH0614768A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035563A (ja) * | 1994-03-18 | 2009-02-19 | Genentech Inc | ヒトtrk受容体および神経栄養因子インヒビター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0471205A1 (en) | 1992-02-19 |
CA2048244A1 (en) | 1992-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |