JPH06147523A - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

空気調和装置の室内ユニット

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JPH06147523A
JPH06147523A JP4299754A JP29975492A JPH06147523A JP H06147523 A JPH06147523 A JP H06147523A JP 4299754 A JP4299754 A JP 4299754A JP 29975492 A JP29975492 A JP 29975492A JP H06147523 A JPH06147523 A JP H06147523A
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JP
Japan
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heater
air
air passage
ceramic heater
indoor unit
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Application number
JP4299754A
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English (en)
Inventor
Koichi Goto
功一 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、ヒ−タ非使用運転時の風量低下,
騒音増加を防ぎつつ、ヒ−タ使用運転時はヒ−タの効率
の高い運転を行うことを特徴とする。 【構成】セラミックヒ−タ7を支持する支持機構19
を、形状記憶合金で構成された支持部材22,22と復
帰ばね23とから構成して、ヒ−タ使用運転時は、支持
部材がセラミックヒ−タからの伝熱で変態して記憶した
形状となり、セラミックヒ−タを風路3の中央側の地点
Bに突き出して、風路を流れる空気流Xに対してセラミ
ックヒ−タがよく当たるようにし、ヒ−タ非使用運転時
には、復帰ばねの弾性力にて、柔軟な支持部材を風路3
の壁面3a側の地点Aに退避させて、逆にセラミックヒ
−タに風路の空気流を当たり難くくした。これによっ
て、ヒ−タ非使用運転時には通風抵抗を小さく、ヒ−タ
使用運転時にはセラミックヒ−タに対して空気の接触を
高められるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒ−タが内蔵された
空気調和装置の室内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置の室内ユニットには、図1
0に示されるように本体9内に形成された、吸込口1と
吹出口2とを連通する風路3の中途、詳しくは風路3に
設けた横流ファン4(室内ファン)の吸込側と室内側熱
交換器5との間の風路部分に、電気式のヒ−タ6を設け
たものがある。
【0003】このヒ−タ6には、例えば表面に放熱フィ
ン7aが取着された杆状のセラミックヒ−タ7が用いら
れ、このセラミックヒ−タ7のヒ−タ熱の伝熱により風
路3を流れる空気を加熱して、除霜運転時の暖房補助を
したり、除湿運転時の室温の低下を防止したり、暖房立
上り時の補助暖房をしたり、暖房運転時の最大能力を向
上させたりしている。
【0004】従来、セラミックヒ−タ7の取付けとして
は、風路3の後部側となる壁面3aに、図11に示され
るようにベ−ス板を兼ねる帯状の反射板8を本体9の幅
方向に沿って据付け、この反射板8の幅方向両側に一対
の台座部10,10を設け、これら台座部10,10に
セラミックヒ−タ7の両端部を押え片11,11で挟み
付けて固定していた。なお、図10中、12は室内側熱
交換器5に設けた空気清浄器を示し、13はセラミック
ヒ−タ7に接続された電気配線を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒ−タ内蔵
の室内ユニットによると、ヒ−タ6の使用は、上記4種
類の場合、一時的な運転だけで、大部分はヒ−タ6を使
用しない運転である。したがって、ヒ−タ6を使用しな
い運転を損なうことなく、ヒ−タ6の効率を十分に高め
た運転をすることが望ましい。ところが、ヒ−タ6の効
率を高めると、ヒ−タ6を使用しない運転における風量
減少や騒音の増加が発生する難点がある。
【0006】すなわち、ヒ−タの伝熱性能の点を考慮す
ると、ヒ−タ6の表面に空気がより多く当たり、かつヒ
−タ6の付近の単位時間当たりの空気流量が多い程、多
くの熱が空気に与えられるので、ヒ−タ効率を高めるた
めには、空気流に対してよく接触する風路位置にヒ−タ
6を据付ければよい。
【0007】しかしながら、この地点は、空気の流れに
対してヒ−タ6が通風抵抗物として大きく働く所なの
で、実質、風路3を狭める。しかも、横流ファン4の吸
込み側の空気流を大きく乱してしまう。このため、ヒ−
タ6の後流側やヒ−タ6と風路3の壁面との間の領域で
は空気流が激しく乱れ、この乱れたまま横流ファン4を
通過して、吹出口2から吹出される。それ故、空気流が
乱れたことによって吹出風量が減少したり、騒音が増大
することとなる。そこで、横流ファン4の吸込空気の乱
れを少なくするために、ヒ−タ6を風路3の壁面3aに
近い地点に据付けることが考えられる。
【0008】しかし、この地点では、ヒ−タ6の伝熱性
能が低下してしまう。しかも、ヒ−タ6と高温で変形し
やすい部品との間における距離が確保されなく、別途、
熱的な絶縁を施す必要あり、よいものではない。
【0009】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、ヒ−タを使用
しない運転時における風量低下および騒音増加を防ぎつ
つ、ヒ−タを使用する運転時にはヒ−タの効率を十分に
高めた運転を行うことができるようにした空気調和装置
の室内ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の室内ユニットは、風路の室内ファン
の吸込側で、かつこの風路の壁面側へ退避した第1位置
に、風路内を流れる空気を加熱するためのヒ−タを配設
し、かつこのヒ−タを支持し、ヒ−タ発熱時、前記第1
位置から風路の中央側へ突き出る第2位置へ移動させ、
ヒ−タ非発熱時、前記ヒ−タを前記第2位置から前記第
1位置へ復帰させるヒ−タ支持機構を設けたことにあ
る。
【0011】請求項2に記載の室内ユニットは、簡単な
構造で請求項1のヒ−タを第1位置と第2位置との間で
移動させるために、前記ヒ−タ支持機構を、前記ヒ−タ
を支持してなり、ヒ−タ発熱時、ヒ−タ熱を受けること
による変態にしたがって記憶した形状に変形し前記ヒ−
タを前記第1位置から前記第2位置へ移動させる形状記
憶部材と、前記ヒ−タを付勢し、ヒ−タ非発熱時、ヒ−
タを弾性力により前記第2位置から前記第1位置へ復帰
させる弾性部材とから構成したことにある。
【0012】請求項3に記載の室内ユニットは、簡単な
構造で請求項1のヒ−タを第1位置と第2位置との間で
移動させるために、前記ヒ−タ支持機構を、ヒ−タ発熱
時、前記ヒ−タ熱の加熱による形状の変形により前記ヒ
−タを前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、ヒ−
タ非発熱時、冷却による形状の復帰により前記ヒ−タを
前記第2位置から前記第1位置へ復帰させるバイメタル
部材で支持させたことにある。
【0013】
【作用】請求項1に記載の室内ユニットは、ヒ−タを使
用する運転を行うと、風路の壁面側に退避していたヒ−
タは、ヒ−タ支持機構により、風路の中央側へ突き出て
いく。つまり、ヒ−タは空気流のよく当たる位置へ移動
する。これにより、ヒ−タの表面にはより多くの空気が
接触し、さらに流速が大きい場所なのでヒ−タ付近での
単位時間当たりの空気流量が多くなる。つまり、ヒ−タ
の熱が風路を流れる空気流に効率よく伝熱される。
【0014】またヒ−タを使用しない運転を行うと、風
路の中央側へ突き出ていたヒ−タは、ヒ−タ支持機構に
より、風路の壁面側へ退避してしていく。つまり、ヒ−
タは空気流が当たり難い位置へ移動する。これにより、
ヒ−タを通風抵抗物とした通風抵抗は小さく、ヒ−タを
原因とした空気流の乱れは小さくなる。
【0015】請求項2に記載の室内ユニットによると、
上記ヒ−タを使用する運転が行われると、ヒ−タの発熱
による熱が形状記憶部材に伝熱される。変態温度に達す
ると、形状記憶部材は、変態して、記憶していた形状に
戻り、風路の壁面側に退避していたヒ−タを、風路の中
央側へ突き出していく。つまり、ヒ−タは、大掛かりな
駆動機構を必要とせずに、簡単な構造にて、空気流のよ
く当たる位置へ移動することとなる。
【0016】またヒ−タを使用しない運転が行われる
と、形状記憶部材は風路を流れる空気にて冷却されて変
態していき、風路の中央側へ突き出ていたヒ−タは、弾
性部材の弾性力にて、風路の壁面側へ退避してしてい
く。つまり、ヒ−タは空気流が当たり難い位置へ移動す
ることとなる。
【0017】請求項3に記載の室内ユニットによると、
上記ヒ−タを使用する運転が行われると、ヒ−タの発熱
による熱がバイメタル部材に伝熱される。すると、バイ
メタル部材は変形して、風路の壁面側に退避していたヒ
−タを、風路の中央側へ突き出していく。つまり、ヒ−
タは、大掛かりな駆動機構を必要とせずに、簡単な構造
にて、空気流のよく当たる位置へ移動することとなる。
【0018】またヒ−タを使用しない運転が行われる
と、バイメタル部材は風路を流れる空気にて冷却されて
元の形状に復帰していき、風路の中央側へ突き出ていた
ヒ−タを風路の壁面側へ退避させていく。つまり、ヒ−
タは空気流が当たり難い位置へ移動することとなる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図3に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。但し、室内ユニットの
全体の構成は、先の「従来の技術」の項で示した図10
および図11と同じなので、その説明を省略し、この項
では異なる構造(発明の要部)について説明することに
する。本実施例は、セラミックヒ−タ7を支持する構造
が異なっている。
【0020】すなわち、図中20は先の「従来の技術」
の項で述べたと同様、横流ファン4の吸込側と室内側熱
交換器5との間の風路部分の後部側の壁面3aに取着し
た帯状の反射板である。この反射板20は、ベ−ス板を
兼ね、本体9の幅方向に沿って延びている。
【0021】この反射板20の風路3に臨む側面には、
感熱移動式のヒ−タ支持機構19を介して、セラミック
ヒ−タ7が支持されている。このヒ−タ支持機構19の
構造が図3に示されている。
【0022】ヒ−タ支持機構19について説明すれば、
図中21は支持機構19を構成するセラミックヒ−タ7
の支持脚である。この支持脚21は、例えば形状記憶合
金よりなる一対の柔軟な帯状板22,22(形状記憶部
材)から構成されていて、反射板20の側面の上下段に
並行に立設してある。
【0023】これら帯状板22,22の突出端には、セ
ラミックヒ−タ7の上下に在る放熱フィン7a、7aが
固定され、セラミックヒ−タ7を反射板20の長手方向
に沿って支持させている。
【0024】また帯状板22,22と隣合う反射板20
の両端部分と、これに対向するセラミックヒ−タ7の両
端部分との間には、引張りばねで構成された復帰ばね2
3,23が掛け渡されていて、セラミックヒ−タ7を壁
面3a側に付勢している。
【0025】そして、これら復帰ばね23,23の付勢
にて、図2に示されるように変態前の柔軟な帯状板22
を例えば中央から2つに折れるように変形させ、セラミ
ックヒ−タ7を風路3の壁面3aに近い地点に配置させ
ている。すなわち、復帰ばね23,23の弾性力にて、
常にセラミックヒ−タ7を空気流Xが当たり難い地点、
つまり風路3の壁面側へ退避した地点A(第1位置)に
復帰させるようにしてある。
【0026】また帯状板22,22には、いずれも高温
処理によって、図1に示されるように側方へ張り出す壁
形の形状が記憶されていて、セラミックヒ−タ7からの
熱伝導で帯状板22,22が変態温度に達すると、記憶
した形状が復帰して、セラミック7を地点Aから風路3
の中央側へ突き出る地点B(第2位置)へ移動させるよ
うにしている。むろん、帯状板22,22の変態温度
は、暖房運転時の室内側熱交換器5を通過した熱交換後
の温風温度とは十分に差がある高温な温度に設定されて
いて、室内側熱交換器5を通過した温風では変態しな
い。
【0027】またこれら帯状板22,22の張り出し長
さは、セラミックヒ−タ7が風路3を流れる空気流Xと
よく当たる部位に対応して設定されていて、風路3の中
央側に突き出た地点Bにおいてセラミックヒ−タ7の熱
を空気流Xに効率よく伝熱させるようにしてある。つぎ
に、このように構成された室内ユニットの作用について
説明する。
【0028】セラミックヒ−タ7を使用しない運転、例
えば暖房運転を行うときは、室内側熱交換器5を凝縮器
とした暖房サイクルを構成するとともに、横流ファン4
(図10に図示)を作動させる。
【0029】すると、吸込口1(図10に図示)から風
路3に室内空気が取込まれる。この室内空気は室内側熱
交換器5を通過するときに熱交換して温風となり、同温
風が吹出口2(図11に図示)から本体9の下方へ吹出
される。
【0030】このとき、支持脚21を構成する各帯状板
22は変態前で柔軟であるから、図2に示されるように
セラミックヒ−タ7は風路3の壁面3a側へ退避した地
点Aに配置されたままである。ここで、この地点Aは風
路3を流れる空気流Xとはあまり当たらない位置であ
る。このことは、風路3の空気流Xに対するセラミック
ヒ−タ7の通風抵抗は小さくなる。と同時に通風抵抗を
原因とした空気流Xの乱れも小さくなる。
【0031】一方、セラミックヒ−タ7を使用する運
転、例えば暖房運転を行うと、セラミックヒ−タ7に通
電がなされ、セラミックヒ−タ7は発熱する。これによ
り、セラミックヒ−タ7の熱が放熱フィン7aを通じて
帯状板22,22に伝熱されていく。
【0032】そして、帯状板22,22が高温となり、
変態温度に達すると、図2の状態から図1に示される状
態に変態し、帯状板22,22は、復帰ばね23の弾性
力に抗して、高温時に記憶していた壁形の形状に戻り、
壁面3a側に退避していたセラミックヒ−タ7を、風路
3の中央側へ突き出し、地点Bにまで移動させる。つま
り、セラミックヒ−タ7は風路3を流れる空気流Xに対
してよく当たる位置へ配置される。
【0033】ここで、地点Bはセラミックヒ−タ7の表
面にはより多くの空気が接触し、かつセラミックヒ−タ
7付近における単位時間当たりの空気流量が多くなる地
点である。このことは、セラミックヒ−タ7の熱が風路
3を流れる空気流Xに効率よく伝熱されることとなる。
【0034】またこの運転から上記したセラミックヒ−
タ7を使用しない運転に切換えると、帯状板22,22
は風路3を流れる空気にて冷却されて変態して柔軟な状
態となり、風路3の中央側へ突き出ていたセラミックヒ
−タ7は、復帰ばね23の弾性力にて、先に述べた風路
3の壁面3a側、すなわち地点Aにまで退避される。こ
れにより、セラミックヒ−タ7は風路3を流れる空気流
Xに対して当たり難くなる。
【0035】したがって、セラミックヒ−タ7を使用し
ない運転時における風量の低下および騒音の増加を防ぎ
つつ、セラミックヒ−タ7を使用する運転時にはヒ−タ
の効率を十分に高めた運転を行うことができる。しか
も、地点Bへセラミックヒ−タ7が移動したときには、
高温で変形しやすい部品との間で距離も十分に確保でき
るから、変形を防ぐ対策も簡単ですむ。
【0036】また形状記憶合金部材よりなる帯状板2
2,22および復帰ばね23を用いてヒ−タ支持機構1
9を構成したことにより、大掛かりな駆動機構を必要と
せずに簡単な構造で、セラミックヒ−タ7を空気流Xと
よく当たる位置へ移動させることができる。
【0037】なお、第1の実施例では支持脚を形状記憶
合金部材よりなる帯状板から構成したが、これに限ら
ず、異なる形状の部品(形状記憶合金部材よりなるも
の)から支持脚を構成してもよく、また形状記憶合金で
なく、形状記憶樹脂といった形状記憶部材から支持脚を
構成してもよい。図4ないし図6は、この発明の第2の
実施例を示す。
【0038】本実施例は、第1の実施例の変形例で、セ
ラミックヒ−タ7を風路3の壁面3aに格納させること
により、できる限り風路3の空気流Xがセラミックヒ−
タ7に当たらないようにしたものである。
【0039】このヒ−タ支持機構19を分解した構造が
図4に示され、このヒ−タ支持機構19によってセラミ
ックヒ−タ7が地点Aと地点Bとに移動したときの状態
が図5、図6に示されている。
【0040】このヒ−タ支持機構19について説明すれ
ば、セラミックヒ−タ7と反射板20とは支持脚片30
を介して一体に連結してある。また風路3の壁面3aの
一部には、これらセラミックヒ−タ7、反射板20より
なる組立体31が格納可能な凹部32が本体9の幅方向
に沿って形成されている。そして、この凹部32の底面
と組立体31の反射板20の裏面とは、先の第1の実施
例で述べた帯状板22,22を介して連結されていると
ともに、同じく復帰ばね23を介して連結されている。
【0041】これにより、セラミックヒ−タ7を使用し
ないときは、図6に示されるように復帰ばね23の弾性
力にて、セラミックヒ−タ7は、風路3の壁面3a側へ
退避した地点A、すなわち凹部32内に反射板20と共
に格納され、セラミックヒ−タ7を使用するときは、図
5に示されるように帯状板22に記憶された形状にて、
セラミックヒ−タ7を、第1の実施例と同様、風路3の
中央側へ突き出る地点Bに移動させ、風路3に流れる空
気流Xをセラミックヒ−タ7によく当たるようにしてい
る。このようにしても、第1の実施例と同様な効果を奏
する。図7ないし図9は、この発明の第3の実施例を示
す。
【0042】本実施例は、第1の実施例の変形例で、形
状記憶部材でなく、バイメタル部材を用いたヒ−タ支持
機構19にて、セラミックヒ−タ7を地点Aと地点Bと
の間に移動させるようにしたものである。
【0043】このヒ−タ支持機構19を分解した構造が
図9に示され、このヒ−タ支持機構19によってセラミ
ックヒ−タ7が地点Aと地点Bとに移動したときの状態
が図7、図8に示されている。
【0044】すなわち、このヒ−タ支持機構19は、図
9に示されるようにバイメタル部材で構成された帯状板
35,35を用いて、帯状板22,22の代わりにセラ
ミックヒ−タ7を支持させたものである。
【0045】詳しくは、帯状板35,35は、室内側熱
交換器5で熱交換する温風の温度以下では、冷却による
形状の復帰により図8に示されるように2つ折りに変形
し、高温域では加熱により図7に示されるように壁状に
形状が変形するように、異なる熱膨脹率の板片(図示し
ない)を重ね合せて構成してある。
【0046】この室内ユニットによると、セラミックヒ
−タ7を使用する運転が行われ、セラミックヒ−タ7の
発熱による熱が帯状板35,35に伝熱されると、図7
に示されるように帯状板35,35は変形して、風路3
の壁面3a側の地点Aに退避していたセラミックヒ−タ
7を、風路3の中央側の地点Bへ突き出していく。これ
により、第1の実施例と同様、セラミックヒ−タ7は、
空気流Xのよく当たる位置へ移動する。
【0047】またセラミックヒ−タ7を使用しない運転
が行われると、図8に示されるように帯状板35,35
は風路3を流れる空気にて冷却されて元の形状に復帰し
ていき、風路3の中央側へ突き出ていたセラミックヒ−
タ7を風路3の壁面3a側へ退避させていく。これによ
り、セラミックヒ−タ7は空気流Xが当たり難い位置へ
移動する。
【0048】こうした室内ユニットによると、第2の実
施例と同様、大掛かりな駆動機構を必要とせず、簡単な
構造で、セラミックヒ−タ7を移動させることができ
る。しかも、セラミックヒ−タ7は、帯状板35,35
の可逆的な変形により、第1の実施例、第2の実施例の
如く復帰ばねを必要とせずに地点Aと地点Bとの間を移
動するから、より簡単な構造ですむ。むろん、このバイ
メタル部材でセラミックヒ−タを支持する構造を、先の
第2の実施例に述べた格納構造に採用してもよい。
【0049】なお、上述した各実施例共、セラミックヒ
−タを採用した例を挙げたが、これに限らず、他の電気
式のヒ−タを採用した室内ユニットでもこの発明を適用
してもよいことはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項3に記載の発明によれば、ヒ−タを使用しない運転時
における風量低下および騒音増加を防ぎつつ、ヒ−タを
使用する運転時にはヒ−タの効率を十分に高めた運転を
行うことができる。しかも、風路の中央側へヒ−タが移
動したときには、高温で変形しやすい部品とに対して距
離を十分に確保できるから、変形を防ぐ対策も簡単です
む。
【0051】加えて、請求項2および請求項3に記載の
発明によれば、上記効果に加え、大掛かりな駆動機構を
必要とせず、簡単な構造で第1位置と第2位置との間で
移動させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の室内ユニットを、ヒ
−タが風路の中央側に移動した状態と共に示す断面図。
【図2】同じくヒ−タが風路の壁面側へ退避した状態と
共に示す断面図。
【図3】同実施例のヒ−タ支持機構を構造を説明するた
めの分解斜視図。
【図4】この発明の第2の実施例の要部となるヒ−タ支
持機構を説明するための分解斜視図。
【図5】同実施例におけるヒ−タが風路の中央側に移動
した状態を示す断面図。
【図6】同実施例におけるヒ−タが風路の壁面側へ退避
した状態を示す断面図。
【図7】この発明の第3の実施例の室内ユニットを、ヒ
−タが風路の中央側に移動した状態と共に示す断面図。
【図8】同じくヒ−タが風路の壁面側へ退避した状態と
共に示す断面図。
【図9】同実施例のヒ−タ支持機構を構造を説明するた
めの分解斜視図。
【図10】ヒ−タが内蔵された室内ユニットを示す断面
図。
【図11】同室内ユニットにおけるヒ−タの取付構造を
示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…吸込口、2…吹出口、3…風路、4…横流ファン、
5…室内側熱交換器、7…セラミックヒ−タ、7a…放
熱フィン、19…ヒ−タ支持機構、22…帯状板(形状
記憶部材)、23…復帰ばね(弾性部材)、35…帯状
板(バイメタル部材)、A…地点(第1位置)、B…地
点(第2位置)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と吹出口とを連通する風路と、 この風路内に設けられた室内ファンと、 前記風路の前記室内ファンの吸込側で、かつこの風路の
    壁面側へ退避した第1位置に配設された、前記風路内を
    流れる空気を加熱するためのヒ−タと、 このヒ−タを支持し、ヒ−タ発熱時、前記ヒ−タを前記
    第1位置から前記風路の中央側へ突き出る第2位置へ移
    動させ、ヒ−タ非発熱時、前記ヒ−タを前記第2位置か
    ら前記第1位置へ復帰させるヒ−タ支持機構とを具備し
    たことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記ヒ−タ支持機構は、 前記ヒ−タを支持してなり、ヒ−タ発熱時、前記ヒ−タ
    熱を受けることによる変態にしたがって記憶した形状に
    変形し前記ヒ−タを前記第1位置から前記第2位置へ移
    動させる形状記憶部材と、 前記ヒ−タを付勢し、ヒ−タ非発熱時、前記ヒ−タを弾
    性力により前記第2位置から前記第1位置へ復帰させる
    弾性部材とから構成されることを特徴とする請求項1に
    記載の空気調和装置の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ヒ−タ支持機構は、ヒ−タ発熱時、
    前記ヒ−タ熱による形状の変形により前記ヒ−タを前記
    第1位置から前記第2位置へ移動させ、ヒ−タ非発熱
    時、冷却による形状の復帰により前記ヒ−タを前記第2
    位置から前記第1位置へ復帰させるバイメタル部材で、
    前記ヒ−タを支持させてなることを特徴とする請求項1
    に記載の空気調和装置の室内ユニット。
JP4299754A 1992-11-10 1992-11-10 空気調和装置の室内ユニット Pending JPH06147523A (ja)

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JP4299754A JPH06147523A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 空気調和装置の室内ユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051436A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Daikin Ind Ltd 空気調和装置

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JP2008051436A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Daikin Ind Ltd 空気調和装置

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