JPH0614731B2

JPH0614731B2 - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPH0614731B2
Application number: JP62059532A
Authority: JP
Inventors: 良和金沢
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-03-13
Filing date: 1987-03-13
Publication date: 1994-02-23
Anticipated expiration: 2009-02-23
Also published as: JPS63224565A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は静止画再生またはスロー再生時に、スーパー
インポーズ信号を重畳して再生画面上に映出することが
できるようになされた磁気記録再生装置（以下、ＶＴＲ
と称する）に関し、詳しくは、スーパーインポーズされ
た再生映像に垂直ぶれが生じないようにされたＶＴＲに
関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は従来のＶＲＴにおける映像信号処理回路の構成
を示すブロック図、第５図は回転ドラム上の４つのヘッ
ドの配置関係を示す図、第６図は各部の信号波形図であ
る。第５図において、(1)は回転ドラム、(2a)，(2b)は
異なるアジマス角を有し、１８０°の位置に配設されて
いる第１の１対のヘッド、(3a)，(3b)は上記第１のヘッ
ド(2a)，(2b)と同じアジマス角を有し、かつ、第１のヘ
ッド(2a)，(2b)により磁気テープ上に記録されるビデオ
トラック上の１水平走査期間（以下、１Ｈと記載する）
の整数倍（この実施例では２Ｈとする）に相当する距離
だけ前方の位置に配設されている第２の１対のヘッド
で、静止画またはスロー再生時（以下、特殊再生時と称
する）には、同一のビデオトラックを同一アジマス角の
ヘッド、例えば、(2a)と(3a)とで走査して映像信号を再
生する。この場合、ヘッド(3a)により再生された第６図
（ｃ）に示すような第２のフィールド信号(31)は、ヘッ
ド(2a)により再生された第６図（ｂ）に示すような第１
のフィールド信号（２１）より２Ｈ進んでいる。したが
って、このままでは再生画面上で垂直ぶれが生じるの
で、垂直同期信号の付け換えを行う。すなわち、第１、
第２のフィールド信号(21)，(31)はヘッド切換信号発生
回路(7)で発生された、デューティ比５０％のヘッド切
換信号(71)で切り換えられてヘッドアンプ(4)で増幅さ
れ、かつ、ＦＭ検波回路(5)で検波されてビデオ信号(5
1)となって、擬似垂直同期信号挿入回路(6)に入力さ
れ、ここで擬似垂直同期信号が付け換えられる。擬似垂
直同期信号発生回路(8)は、上記ヘッド切換信号発生回
路(7)で発生された、デューティ比５０％のヘッド切換
信号(71)（第４図参照）を基準として、１８０°ごとに
擬似垂直同期信号(81)を発生する。

スイッチ(9)は上記ヘッド切換信号(71)により切換えら
れ、第１のフィールド信号(21)が入力されているときに
は端子ｂ側に、また第２のフィールド信号(31)が入力さ
れているときには端子ａ側に切換えられる。可変遅延回
路(10)は上記擬似垂直同期信号(81)を０〜数Ｈの間で使
用者によって遅延量を任意に調節可能に構成されてお
り、再生画面上で垂直ぶれが生じない遅延量ｘＨに任意
に調節される。このようにして、第２のフィールド信号
(31)にはヘッド切換信号(71)に同期した擬似垂直同期信
号(81)が、第１のフィールド信号(21)にはｘＨだけ遅延
した擬似垂直同期信号(101)がそれぞれ付け換えられて
第６図（ｄ），（ｅ）に示すような第１，第２のフィー
ルド信号(61)となり、スーパーインポーズ回路(11)に入
力される。

他方、同期分離回路(12)は、スーパーインポーズ回路(1
1)に入力される再生信号(61)から垂直同期信号を分離
し、その分離した垂直同期信号をスーパーインポーズ信
号発生回路(13)に入力する。

このスーパーインポーズ信号発生回路(13)は、画面中に
挿入する文字等の信号を入力された垂直同期信号を基準
として発生し、スーパーインポーズ回路(11)に入力す
る。このスーパーインポーズ回路(11)は、入力された再
生信号(61)と、スーパーインポーズ信号(131)とを重畳
して合成ビデオ信号(111)として出力する。

なお、可変遅延回路(10)の遅延量を使用者が調整するの
は、モニター装置の垂直走査回路のリニアリティによっ
て垂直ぶれが補正される最適遅延量ｘＨ（第６図
（ｄ），（ｅ）図示）が相違するのを補正するためで、
この従来例の場合（ヘッド(2a)と(3a)とのずれ量２Ｈ）
では、大部分のモニターは０〜２Ｈの間で変動する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のＶＴＲは以上のように構成されているので、再生
信号(61)を映出した画面については使用者が垂直ぶれが
生じないように調節することが可能である。しかし、ス
ーパーインポーズされた文字等の映像については、垂直
ぶれが生じることがあった。

それは、特殊再生時には、スーパーインポーズ信号(13
1)の発生基準に、スーパーインポーズ回路(11)に入力さ
れる再生信号(61)から分離した擬似垂直同期信号(121)
を用いているために、スーパーインポーズ信号(131)の
第１、第２のフィールド信号の基準垂直同期信号のずれ
量はｘＨとなり、スーパーインポーズはｘＨに近い整数
Ｈのずれとなり、再生信号の映像信号成分のずれ量と同
じ２Ｈと必ずしも一致しないためである。たとえば、ｘ
Ｈが１Ｈであったとすると、第１のフィールド信号(21)
の映像信号成分は第２のフィールド信号(31)に対して２
Ｈずれているのに対し、スーパーインポーズ信号(131)
の第１、第２のフィールド信号のずれ量は１Ｈとなり、
２Ｈのずれのある映像信号の再生画面に垂直ぶれが生じ
ないようにモニターに合わせて調節されたときには、ス
ーパーインポーズ信号(131)の再生画面に１Ｈのずれに
相当する垂直ぶれが生じることになる。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、スーパーインポーズされた文字等の映像に垂
直ぶれが生じないようにすることができるＶＴＲを提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るＶＴＲは、スーパーインポーズ信号の発
生基準となる垂直同期信号を、ヘッド切換信号を基準と
して、ヘッドの配設位置のずれ量に相当する分だけフィ
ールド毎にずれた信号を発生させ、再生信号の第１、第
２のフィールド信号の映像信号成分のずれ量と同じずれ
量をもつ第１、第２のフィールド信号のスーパーインポ
ーズ信号を発生させる手段を備えたことを特徴とするも
のである。

〔作用〕

この発明によれば、スーパーインポーズ信号発生手段に
より、スーパーインポーズ信号の第１、第２フィールド
の基準垂直同期を、再生信号の第１、第２のフィールド
信号間の映像信号成分のずれ量と同じずれ量でもって発
生させることができる。したがって、再生信号の再生画
面に垂直ぶれが生じないように使用者によって調節され
ると、スーパーインポーズ信号の再生画面にも垂直ぶれ
が生じない。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図は、この発明の一実施例によるＶＴＲにおける映
像信号処理回路の構成を示すブロック図であり、同図に
おいて、第４図に示す従来例と同一の構成部分には同一
の符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。

第１図において、(14)は擬似垂直同期信号(81)を２Ｈ遅
延させる遅延回路、(15)は同期分離回路(12)で分離され
た擬似垂直同期信号(121)（１フィールド毎に(81)と(10
1)とが切換わる）と、２Ｈ遅延した擬似垂直同期信号(1
41)とを、ヘッド切換信号(71)に制御されて切換えるた
めのスイッチである。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

スイッチ(15)は、同期分離回路(12)で分離された擬似垂
直同期信号(121)がヘッド切換信号(71)に同期した擬似
垂直同期信号(81)が入力される期間は端子ａ側に切換え
られており、かつ、ｘＨ遅延した擬似垂直同期信号(10
1)が入力される期間は端子ｂ側に切換えられる。したが
って、スーパーインポーズ信号発生回路(13)に入力され
る信号(151)は、ヘッド(2a)，(3a)が再生した再生信号
(21)，(31)の映像信号成分のずれ量である２Ｈと同じず
れ量をもつ信号となり、ここで、発生されるスーパーイ
ンポーズ信号(131)の第１、第２のフィールド信号の映
像信号成分のずれ量も同じ２Ｈとなる。このスーパーイ
ンポーズ信号(131)は、スーパーインポーズ回路(11)で
再生信号(61)と重畳されるので、再生信号(61)の第１、
第２フィールド信号の映像信号成分とスーパーインポー
ズ信号(131)の第１、第２のフィールド信号の映像信号
成分とはそれぞれ同じ位置関係となる。したがって、再
生画面で垂直ぶれが生じないように、可変遅延回路(10)
でその遅延量ｘＨを調節することによって、スーパーイ
ンポーズ信号(131)の再生画面も垂直ぶれのないものと
なる。

なお、上記実施例では、遅延回路(14)を用いて擬似垂直
同期信号(81)を２Ｈ遅延させ、スイッチ(15)で同期分離
回路(12)で分離された擬似垂直同期信号のうちの垂直同
期信号(81)と、２Ｈ遅延垂直同期信号(141)とを切換え
てスーパーインポーズ信号を発生させるタイミング信号
(151)を形成するようにしたが、第２図に示すように、
片側２Ｈ遅延タイミング信号発生回路(16)を設けて、第
３図に示すように、デューティ比５０％のヘッド切換信
号(71)（第３図（ａ）図示）の立上り時には同時に立上
り、立下り時には２Ｈ遅れて立上るタイミング信号(161
a)，(161b)（第３図（ｂ）図示）を発生させ、そのタイ
ミング信号(161)をスーパーインポーズ信号発生回路(1
3)に入力する構成としてもよい。ここで、上記２Ｈ遅れ
のタイミング信号(161b)の発生手段は、ＣＲによる時定
数回路、クロック信号を用いたカウンターゲート回路、
マイクロコンピュータなどにより簡単に実現することが
できる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、スーパーインポーズ
信号の第１、第２のフィールド信号の映像信号成分のず
れ量を、スーパーインポーズ回路に入力される再生信号
の第１、第２のフィールド信号の映像信号成分のずれ量
と同じになるようにしたので、使用者が再生信号の再生
画面に垂直ぶれが生じないように調節することで、スー
パーインポーズされた文字等の再生映像に垂直ぶれが発
生することを防止することができるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるＶＴＲにおける映像
信号処理回路の構成を示すブロック図、第２図はこの発
明の他の実施例によるＶＴＲにおける映像信号処理回路
の要部の構成を示すブロック図、第３図は第２図の実施
例における信号波形図、第４図は従来のＶＴＲにおける
映像信号処理回路の構成を示すブロック図、第５図は回
転ドラム上のヘッドの配置を示す図、第６図は従来のＶ
ＴＲにおける各部の信号波形図である。 (2a)，(2b)……ヘッド、(6)……擬似垂直同期信号挿入
回路、(7)……ヘッド切換信号発生回路、(8)……擬似垂
直同期信号発生回路、(10)……可変遅延回路、(11)……
スーパーインポーズ回路、(12)……同期分離回路、(13)
……スーパーインポーズ信号発生回路、(14)……遅延回
路、(16)……片側２Ｈ遅延タイミング信号発生回路。なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】静止画再生時またはスロー再生時に、数水
平走査期間に相当する距離だけずれた位置に配設されて
いる２つのヘッドで記録媒体上の同一記録トラックを走
査して信号を再生し、この再生信号にスーパーインポー
ズ信号を重畳するとともに、垂直同期信号をヘッド切換
信号に同期した疑似同期信号に付け換え、かつ、片方の
フィールド信号の擬似垂直同期信号の位相を再生画面に
垂直ぶれが生じないように調節可能に構成されている磁
気記録再生装置において、上記スーパーインポーズ信号
の垂直同期基準としての信号を、上記ヘッド切換信号を
基準として、上記数水平走査期間だけ第１、第２のフィ
ールドでずらせたタイミングでもってそれぞれ発生させ
る手段を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。