JPH06147301A - Vベルト無段変速装置 - Google Patents

Vベルト無段変速装置

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Publication number
JPH06147301A
JPH06147301A JP29877692A JP29877692A JPH06147301A JP H06147301 A JPH06147301 A JP H06147301A JP 29877692 A JP29877692 A JP 29877692A JP 29877692 A JP29877692 A JP 29877692A JP H06147301 A JPH06147301 A JP H06147301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
oil
output shaft
face
continuously variable
Prior art date
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Pending
Application number
JP29877692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Mashiba
岳彦 真柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP29877692A priority Critical patent/JPH06147301A/ja
Publication of JPH06147301A publication Critical patent/JPH06147301A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】特別なシール構造を用いることなく、含油ブッ
シュから滲み出る油分がベルト接触面に付着しないよう
にし、動力伝達効率の低下やVベルトの寿命短縮を防
ぐ。 【構成】出力軸(クランク軸5)に設けられたドライブ
プーリ8と、従動軸(ドリブン軸7)に設けられたドリ
ブンプーリ9との間にVベルト10が巻装され、上記ド
ライブプーリ8は、出力軸に回転一体の固定フェース1
7と、出力軸の軸方向に移動可能とされた可動フェース
19とを有して構成され、出力軸の回転を無段階に変速
して従動軸に伝達するVベルト無段変速装置1におい
て、上記可動フェース19の内孔19aに設けられる含
油ブッシュ22のVベルト10側のスラスト面22aに
沿って環状の集油溝23を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Vベルト無段変速装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスクータ型の車両では、エンジン
の回転を後輪へVベルトにより無段階に変速して伝達す
るVベルト無段変速装置が用いられている。
【0003】図1に示すように、このVベルト無段変速
装置1は、パワーユニット2のエンジン3内で軸受4,
4により支持された出力軸となるクランク軸5と、パワ
ーユニット2の後方で軸受6,6により支持された従動
軸となるドリブン軸7とに、それぞれドライブプーリ8
とドリブンプーリ9が設けられ、これらプーリ8,9に
Vベルト10が巻装されてクランク軸5の回転をドリブ
ン軸7に伝達し、このドリブン軸7からギヤ11,1
2,13,14を通じて後輪軸15に回転を伝え、後輪
16を駆動するようになっている。
【0004】上記ドライブプーリ8、ドリブンプリ9
は、共に軸に回転一体の固定フェース17,18と、こ
の固定フェース17,18に対し接離方向に可動の可動
フェース19,20とで構成されており、ドライブプー
リ8では固定フェース17が駆動されてVベルト10を
回動させる。
【0005】上記ドライブプーリ8の可動フェース19
にはローラウエイト21が内蔵されており、クランク軸
5の回転数が上昇すると、上記ローラウエイト21の遠
心力により可動フェース19がクランク軸5上をスライ
ドしてドライブプーリ8の有効径が大きくなり、Vベル
ト10による変速比が変化するようになっている。この
ように作動する可動フェース19のスライドを円滑にす
るため、図5に示すように可動フェース19の内孔19
aには含油ブッシュ22が圧入等によって設けられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなVベルト無段変速装置1では、エンジン3の暖機が
進んでドライブプーリ8が暖まってくると、含油ブッシ
ュ22に染み込んでいる油分が滲み出し、この油分が遠
心力によって可動フェース19のベルト接触面19bに
付着することがある。このようにベルト接触面19bに
油分が付着すると、可動フェース19とVベルト10と
の間の摩擦係数が低くなってスリップが起こり、動力伝
達効率が低下する他、Vベルト10の寿命が短かくなる
という問題点がある。
【0007】そこで、含油ブッシュ22からの油分の滲
み出しを防ぐためにシール部材を可動フェース19に施
したものもあるが、シール部材を付加させると可動フェ
ース19嵌合部の構造が複雑化し、コストアップとな
る。
【0008】この発明は、特別なシール構造を用いるこ
となく、含油ブッシュから滲み出る油分が可動フェース
のベルト接触面に付着しないようにし、動力伝達効率の
低下やVベルトの寿命短縮を防ぐようにしたVベルト無
段変速装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明では、出力軸に設けられたドライブプーリと、
従動軸に設けられたドリブンプーリとの間にVベルトが
巻装され、上記ドライブプーリは、出力軸に回転一体の
固定フェースと、出力軸の軸方向に移動可能とされた可
動フェースとを有して構成され、出力軸の回転を無段階
に変速して従動軸に伝達するVベルト無段変速装置にお
いて、上記可動フェースの内孔に設けられる含油ブッシ
ュのVベルト側のスラスト面に沿って環状の集油溝を形
成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】このようにした場合、可動フェースの内孔に設
けれられている含油ブッシュから油分が滲み出しても、
その油分は上記集油溝に集められ、遠心力によって集油
溝内に保持されるため、可動フェースのベルト接触面に
付着することがない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
【0012】図2は、この発明の一実施例を示すドライ
ブプーリ8の断面図である。可動フェース19の内孔1
9aには含油ブッシュ22が圧入等によって設けられて
おり、この含油ブッシュ22の内周がクランク軸5に嵌
合され、含油ブッシュ22から滲み出す油分により潤滑
がなされて可動フェース19のスライドを円滑にしてい
る。
【0013】可動フェース19には、上記含油ブッシュ
22のVベルト10側のスラスト面22aに沿って環状
の集油溝23が形成されている。例えば図3に示すよう
に、この集油溝23の内周面23aは、含油ブッシュ2
2側が大径となるテーパ面とされており、含油ブッシュ
22から滲み出す油分24は、遠心力によって三角断面
の集油溝23内に保持される。そして、集油溝23の最
も深い部分が含油ブッシュ22のスラスト面22aに面
しているため、油分24が含油ブッシュ22に戻り易く
なっている。
【0014】このように、含油ブッシュ22から滲み出
す油分24が集油溝23内に捕捉されて保持されるの
で、油分24が可動フェース19のベルト接触面19b
に付着するおそれがなくなり、スリップによる動力伝達
効率の低下やVベルト10の寿命短縮が回避される。
【0015】なお、集油溝23の断面形状は、図3に示
すものに限られることはなく、例えば図4に示すような
形状としてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、可動フ
ェースのスライドを円滑にするために可動フェースの内
孔に設けられた含油ブッシュから滲み出す油分が集油溝
に捕捉され、ベルト接触面に付着することが防がれる。
したがって、可動フェースとVベルトとの間の摩擦係数
が低くなることがなく、スリップによる動力伝達効率の
低下が確実に回避されるとともに、Vベルトの耐用寿命
が短縮するおそれがなくなる。また、可動フェースに集
油溝を設けるだけでよいため、可動フェースにシール構
造等の複雑な構成を取り入れる必要がなく、しかも、集
油溝に溜まった油分は、含油ブッシュへ戻るので油分の
無駄がなく、含油ブッシュの機能が永続する。さらに、
集油溝は可動フェースのダイカスト成型時に一緒に成型
できるので余計なコストもかからず、安価に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するVベルト無段変速装置が組
み込まれたパワーユニットの断面図。
【図2】この発明の一実施例を示すドライブプーリの断
面図。
【図3】図2のIII 部を拡大した図。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図。
【図5】従来の技術を示すドライブプーリの断面図。
【符号の説明】
3 エンジン 5 出力軸となるクランク軸 7 従動軸となるドリブン軸 8 ドライブプーリ 9 ドリブンプーリ 10 Vベルト 15 後輪軸 16 後輪 17 固定フェース 19 可動フェース 19a 可動フェースの内孔 19b 可動フェースのベルト接触面 22 含油ブッシュ 22a 含油ブッシュのVベルト側スラスト面 23 集油溝 24 含油ブッシュの油分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸に設けられたドライブプーリと、
    従動軸に設けられたドリブンプーリとの間にVベルトが
    巻装され、上記ドライブプーリは、出力軸に回転一体の
    固定フェースと、出力軸の軸方向に移動可能とされた可
    動フェースとを有して構成され、出力軸の回転を無段階
    に変速して従動軸に伝達するVベルト無段変速装置にお
    いて、上記可動フェースの内孔に設けられる含油ブッシ
    ュのVベルト側のスラスト面に沿って環状の集油溝を形
    成したことを特徴とするVベルト無段変速装置。
JP29877692A 1992-11-09 1992-11-09 Vベルト無段変速装置 Pending JPH06147301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29877692A JPH06147301A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 Vベルト無段変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29877692A JPH06147301A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 Vベルト無段変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06147301A true JPH06147301A (ja) 1994-05-27

Family

ID=17864071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29877692A Pending JPH06147301A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 Vベルト無段変速装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH06147301A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2731059A1 (fr) * 1995-02-28 1996-08-30 Honda Motor Co Ltd Transmission a courroie en v, notamment pour vehicules deux-roues

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2731059A1 (fr) * 1995-02-28 1996-08-30 Honda Motor Co Ltd Transmission a courroie en v, notamment pour vehicules deux-roues
EP0730108A2 (en) * 1995-02-28 1996-09-04 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha V-belt transmission
EP0730108A3 (en) * 1995-02-28 1997-09-24 Honda Motor Co Ltd V-belt transmission

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