JPH06147120A - クライオポンプの再生方法 - Google Patents

クライオポンプの再生方法

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JPH06147120A
JPH06147120A JP31401792A JP31401792A JPH06147120A JP H06147120 A JPH06147120 A JP H06147120A JP 31401792 A JP31401792 A JP 31401792A JP 31401792 A JP31401792 A JP 31401792A JP H06147120 A JPH06147120 A JP H06147120A
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JP
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gas
boiling point
panel
vacuum chamber
cryopump
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JP31401792A
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Kazuo Nomura
和雄 野村
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス排出能力を短時間で回復することの可能
な再生方法を提供する。 【構成】 真空チャンバーに最初は沸点が冷媒と同程度
に低い低沸点のH2 ガスを注入し、続いて沸点がこれよ
り高い中沸点のN2 ガスを注入するので、最初に注入す
る低沸点ガスも、次に注入する中沸点ガスも共に真空チ
ャンバー内で凝縮したり凝固することがなく、チャンバ
ーの内圧が上昇してチャンバー内の熱伝導率が改善さ
れ、チャンバー外周部に設けた加熱手段などの熱によっ
てクライオパネルが効果的に加熱することから、該パネ
ルに凝縮などしたガスが短時間の内に気化して排気さ
れ、クライオポンプのガス排出能力が回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクライオポンプに係わ
り、特に詳しくは極低温に冷却したクライオパネルに凝
縮・吸着などしたガスを気化して排出し、クライオポン
プのガス排出機能を再生する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クライオポンプは、真空中で極低温に冷
却したパネル面にガスを凝縮や凝固させたり、活性炭な
どを配したガス吸着面に吸着などさせてこれを排気する
真空ポンプの一種であり、半導体製造装置に組み込むな
どして使用されており、その構造や機能については特開
昭63−183279号公報などに開示されている。
【0003】クライオポンプのガス排出力は、パネル表
面などに凝縮・凝固・吸着(以下、凝縮などと云う)し
たガスの増加と共に低下する。
【0004】このため、定期的にクライオポンプの再生
作業、すなわちパネル面に凝縮などしたガスを取り除く
必要があり、実開昭61−12982号公報・実開昭6
2−26575号公報などに具体的な提案がなされてい
る。
【0005】しかし、実開昭61−12982号公報に
提案されたクライオポンプの再生方法は、図4に示した
ようにクライオパネル32とルーバーバッフル34との
間などに再生用ガス封入管13を設置し、ここから乾燥
窒素ガスを封入して、クライオパネル32・ルーバーバ
ッフル34・輻射シールド板35に凝縮などしたガスを
気化して脱離させようとするものであるが、運転を停止
した直後のクライオパネル32などは20K前後と云っ
た、窒素ガスの融点(約63K)より遥かに低い極低温
に冷却されているため、封入した窒素ガスの大半が凝固
して断熱効果が生じることから、速やかな温度上昇は起
こらず、期待したほどの再生時間の短縮が図れていない
と云った問題点がある。
【0006】また、実開昭62−26575号公報に提
案されたクライオポンプの再生方法は、図5に示したよ
うにクライオパネル32を収納した真空チャンバー33
の外周部に単に電熱ヒータなどの加熱手段23を設け、
これによって内部のクライオパネル32を加熱し、該パ
ネルに凝縮などしたガスを気化して取り除こうとするも
のであるが、チャンバー内が高真空状態で伝熱し難いた
め、加熱効率が悪いと云う問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、真空チャ
ンバー内に設置され、極低温に冷却されたクライオパネ
ルの温度を速やかに上昇させて、該パネルに凝縮などし
たガスを排出することのできる再生方法の提供が期待さ
れていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来技
術の課題を解決するための具体的手段として、真空チャ
ンバー内で極低温に冷却したパネルにガスを凝縮・吸着
などして排気するクライオポンプの再生方法であって、
被排気室との連通を遮断した前記真空チャンバー内に、
沸点が冷媒と同程度に低い低沸点ガスを注入して前記パ
ネルの温度を上昇させ、該パネルに凝縮・吸着などした
ガスを気化して排気することを特徴とするクライオポン
プの再生方法と、
【0009】真空チャンバー内で極低温に冷却したパネ
ルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポンプ
の再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前記
真空チャンバー内に、沸点が冷媒と同程度に低い低沸点
ガスと、沸点が冷媒より50K以上高い中沸点ガスを順
次注入して前記パネルの温度を上昇させ、該パネルに凝
縮・吸着などしたガスを気化して排気することを特徴と
するクライオポンプの再生方法と、
【0010】真空チャンバー内で極低温に冷却したパネ
ルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポンプ
の再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前記
真空チャンバー内に、沸点が冷媒より50K以上高い中
沸点ガスを当初は少量づつ注入し、前記真空チャンバー
内が所定温度に達した時に大量に注入し、前記パネルの
温度を上昇させて該パネルに凝縮・吸着などしたガスを
気化して排気することを特徴とするクライオポンプの再
生方法と、
【0011】真空チャンバーの外周部に設けた加熱手段
によって、真空チャンバー内を加熱する前記何れかに記
載のクライオポンプの再生方法と、を提供することによ
り、前記した従来技術の課題を解決するものである。
【0012】
【作用】再生ガスとして、沸点が冷媒と同程度に低い低
沸点ガスを真空チャンバーに注入する再生方法において
は、再生ガスがチャンバー内で極低温に冷却されたクラ
イオパネルと接触しても、凝縮したり凝固することがな
く、チャンバー内の圧力が上昇して高真空時よりチャン
バー内の熱伝導率が改善される。このため、チャンバー
外周部に設けた加熱手段などの熱により、クライオパネ
ルが効果的に加熱され、該パネルに凝縮などしたガスは
短時間の内に気化して排気される。
【0013】再生ガスとして、真空チャンバーに最初は
沸点が冷媒と同程度に低い低沸点ガスを注入し、続いて
沸点がこれより高い中沸点ガスを注入する再生方法にお
いては、最初に注入する低沸点ガスも、次に注入する中
沸点ガスも共に真空チャンバー内で凝縮したり凝固する
ことはなく、チャンバーの内圧を高めてチャンバー内の
熱伝導率を改善し、チャンバー外周部に設けた加熱手段
などの熱によってクライオパネルが効果的に加熱される
ことから、該パネルに凝縮などしたガスは短時間の内に
気化して排気される。
【0014】再生ガスとして、中沸点ガスを真空チャン
バーに当初は少量づつ注入し、チャンバー内が所定温度
に達した時に大量に注入する再生方法においては、再生
ガスの少量注入によりチャンバー内の熱伝導率は向上す
るが、チャンバーに供給する再生ガスの量が少ないの
で、極低温に冷却されたクライオパネル面で凝縮したり
凝固する量が少ない。このため、パネル面での断熱作用
は小さく、チャンバー外周部に設けた加熱手段などの熱
により、クライオパネルが効果的に加熱されることか
ら、該パネルに凝縮などしたガスは短時間の内に気化し
て排気される。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図3基づいて、冷媒にHeを用
いたクライオポンプ3の再生方法を詳細に説明する。図
1において、図4・図5中の符号と同一の符号で示す部
分は、これらの図により説明した部分と同一の機能を果
たす部分である。
【0016】図1において、1はクライオポンプ3の冷
却室31に再生ガスを供給するための再生ガス供給管で
ある。この再生ガス供給管1は、冷媒と同じガス、すな
わちHeか、Ne・H2 などのように沸点が冷媒と同程
度に低い低沸点ガスを供給するための低沸点ガス供給管
11と、沸点が冷媒のHeより50K以上高い、N2
Ar・CO2 ガスなどの中沸点ガスを供給するための中
沸点ガス供給管12に、それぞれ流量調整器111・1
21を介して連通している。
【0017】2は再生装置の制御器である。この制御器
は、前記流量調整器111・121と接続して、所望の
ガス供給管から所望(量)の再生ガスを冷却室31に、
所望の時点で供給可能とすると共に、真空チャンバー3
3内の真空度を計測する圧力センサ21、クライオパネ
ル32の表面温度を計測する温度センサ22とも接続し
ている。また、真空チャンバー33の外周部に取り付け
た加熱手段(バンド状電熱ヒータ)23とも接続し、通
電時間・電流などが制御可能となっている。
【0018】図2に基づいて、クライオポンプ3の第1
の再生方法を説明する。
【0019】ステップS1においてクライオポンプ3の
運転が停止すると、加熱手段23に通電し、真空チャン
バー33(具体的にはクライオパネル32)の加熱を開
始するステップS2に移行する。なお、このクライオポ
ンプ3の運転停止に伴い、ステップS2に移行する前
に、ゲートバルブ36を自動または手動により閉じ、冷
却室31と被排気室4との連通を断つ操作を行う。
【0020】ステップS3では、流量調整器121を所
定の開度に僅かに開き、中沸点ガス供給管12から再生
ガスとして、沸点が冷媒(He)の沸点より約73Kほ
ど高いN2 ガスを、例えば0.1l/分の割合で冷却室
31に少量づつ流入させる。
【0021】N2 ガスが注入された冷却室31は、高真
空(例えば、1×10-8torr)の時より熱伝導率が
高くなるため、加熱手段23の発生する熱がクライオパ
ネル32に効果的に伝達し、該パネルの温度は高真空の
時より短時間で上昇する。また、N2 ガスを少量づつ注
入するので、極低温に冷却されたクライオパネル32に
接触して凝固するN2 ガスの量は少なく、該パネル表面
での断熱作用は僅少であることからも、クライオパネル
32の表面温度は速やかに上昇する。
【0022】ステップS4では、温度センサ22が計測
するクライオパネル32の表面温度が所定温度、例えば
再生ガス(N2 )の融点(約63K)を越えたか否かを
判定し、ノーであればステップS3に戻ってN2 ガスの
少量供給を継続し、この温度を越えてイエスと判定され
ると次のステップS5に移行する。
【0023】ステップS5では、流量調整器121を所
定の開度に大きく開き、中沸点ガス供給管12から、N
2 ガスを例えば5l/分の割合で冷却室31に流入させ
る。この時点で中沸点のN2 ガスを多量に注入しても、
クライオパネル32の表面温度はN2 ガスの融点より高
くなっているので、パネル表面でN2 ガスが凝固して断
熱層を形成することがない。また、内圧が上昇すること
により、真空チャンバー33内の熱伝導率が顕著に上昇
する。
【0024】ステップS6では、温度センサ22が計測
するクライオパネル32の表面温度が所定温度、例えば
被排気物(N2 ・O2 など)の沸点よりも十分高い温度
である110Kを越えたか否かを判定し、ノーであれば
ステップS5に戻ってN2 ガスの多量注入を継続し、イ
エスであれば次のステップS7に移行する。
【0025】ステップS7では、流量調整器121を所
定開度に絞り、冷却室31へのN2ガスの供給を例えば
0.1l/分に減少して、ガスの消費量を節約する。
【0026】続く、ステップS8では、圧力センサ21
が計測する真空チャンバー33内が所定の圧力、例えば
大気圧より若干低い圧力の700torrを越えたか否
かを判定し、イエスであれば次のステップS9に移行し
てN2 ガスの供給を停止し、ノーであればステップS7
に戻り、イエスと判定されるまでN2 ガスの少量供給を
継続する。
【0027】ステップS9では、流量調整器121を閉
じてN2 ガスの供給を停止し、次のステップS10に移
行する。なお、シラン、塩化水素などの有害ガスやH2
Oなどの常温で液状の物質を排気したクライオポンプを
再生する時は、このステップS9でもN2 ガスの供給を
停止せず、ガス供給を継続し、昇温完了後に供給を停止
するようにしても良い。
【0028】ステップS10では、温度センサ22が計
測するクライオパネル32の表面温度に基づいて、冷却
室31の昇温完了を判定し、イエスであれば次のステッ
プに移行し、ノーであればステップS9に戻って、イエ
スと判定されるまでN2 ガスの供給停止を継続する。
【0029】次に、図3に基づいてクライオポンプ3の
第2の再生方法を説明する。
【0030】ステップS51・S52は、図2における
ステップS1・S2と同じであり、ステップS53で
は、流量調整器111を所定の開度に開け、低沸点ガス
供給管11から再生ガスとして、沸点が冷媒(He)よ
り僅かに16Kほど高いだけのH2 ガスを、例えば0.
1l/分の割合で冷却室31に流入させる。なお、流量
調整器111の代わりに遮断弁とキャピラリチューブと
を設けても良い。
【0031】H2 ガスが注入された冷却室31では、H
2 ガスがクライオパネル32の表面で凝固することがな
い。また、H2 ガスが活性炭などの吸着剤に吸着されて
も吸着熱を発生し、吸着総量が少ないことから、H2
スにより真空度が急激に低下(例えば、1×10-3to
rr以上)し、高真空の時より熱伝導率が高く、加熱手
段23の発生する熱がクライオパネル32に効果的に伝
達され、温度上昇に要する時間が顕著に短縮する。ま
た、H2 ガスはN2 ガスより沸点・融点が大幅に低いた
め、クライオパネル32に接触しても凝縮や凝固し難い
と云ったメリットがある。
【0032】ステップS54では、圧力センサ21が計
測する真空チャンバー33の圧力が所定圧力、例えば熱
伝導が生じる圧力の10torrを越えたか否かを判定
し、ノーであればステップS53に戻ってH2 ガスの注
入を継続し、イエスであれば次のステップS55に移行
する。
【0033】ステップS55では、流量調整器111を
閉じてH2 ガスの冷却室31への注入を停止する。
【0034】ステップS56では、温度センサ22が計
測するクライオパネル32の表面温度が所定温度、例え
ば中沸点ガス供給管12から注入するN2 ガスの融点
(約63K)を越えたか否かを判定し、ノーであればス
テップS54に戻り、イエスと判定された時には次のス
テップS57に移行する。
【0035】ステップS57では、流量調整器121を
所定の開度に開け、中沸点ガス供給管12からN2 ガス
を、例えば5l/分の割合で冷却室31に流入させる。
ここで中沸点のN2 ガスを多量に注入しても、冷却室3
1内の温度はN2 ガスの融点より高くなっているので、
凝縮することも凝固することもなく、真空チャンバー3
3内の熱伝導率が効果的に高まる。
【0036】ステップS58では、温度センサ22が計
測するクライオパネル32の表面温度が所定温度、例え
ば前記したようにN2 、O2 などの被廃棄物の沸点より
も十分高い温度である110Kを越えたか否かを判定
し、イエスであれば次のステップS59に移行してN2
ガスの供給を停止してガスの消費を抑え、ノーであれば
ステップS57に戻って、イエスと判定されるまでN2
ガスの注入を継続する。
【0037】ステップS59・S60は、図2における
ステップS9・S10と同様に制御される。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0039】例えば、図2におけるステップS6・ステ
ップS8の判定動作を前後させて設け、再生ガス(N2
ガス)の多量注入を、真空チャンバー33内の圧力が所
定の圧力、例えば熱伝導が良好になり、且つ、再生後に
クライオポンプ3を再起動して速やかな排気を行うこと
の可能な700torrに上昇するまで続け、その後ク
ライオパネル32の表面温度が、N2 ・O2 などの被排
気物の沸点よりも十分高い110Kに上昇するまで、再
生ガス(N2 ガス)の少量注入を継続して、クライオポ
ンプ3の再生を図ることも可能である。
【0040】また、図2のステップS5の次のステップ
において、クライオパネル32の表面温度が前記意味を
持つ110Kに上昇したか、真空チャンバー33内の圧
力が前記意味を持つ700torrに上昇したかの両方
を判定し、何れかが達成された時に再生ガス(N2
ス)の多量注入を止め、クライオパネル32の表面温度
が先に110Kに上昇した時には、次のステップで真空
チャンバー33内の圧力が700torrに上昇したか
否かを判定し、真空チャンバー33内の圧力が先に70
0torrに上昇した時には、次のステップでクライオ
パネル32の表面温度が110Kになった否かを判定
し、イエスの時に再生ガス(N2 ガス)の注入を止める
制御を行ってクライオポンプ3の再生を図ることも可能
である。
【0041】また、図3の再生方法では、ステップS5
7以降に注入する中沸点のN2 ガスを、低沸点のH2
スに置き換え、1種類の低沸点ガスだけを注入してクラ
イオポンプ3の再生を行うことも可能である。
【0042】また、図2のステップS4や図3のステッ
プS56における判定では、温度センサ22が計測する
クライオパネル32の表面温度が再生ガス(N2 )の沸
点(77.2K)などを越えたか否かを判定するように
変更することもできる。
【0043】また、温度センサ22は、冷却室31の他
の適宜の位置の温度を計測するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は真空チャ
ンバー内で極低温に冷却したパネルにガスを凝縮・吸着
などして排気するクライオポンプの再生方法であって、
被排気室との連通を遮断した前記真空チャンバー内に、
沸点が冷媒と同程度に低い低沸点ガスを注入して前記パ
ネルの温度を上昇させ、該パネルに凝縮・吸着などした
ガスを気化して排気することを特徴とするクライオポン
プの再生方法であり、
【0045】真空チャンバー内で極低温に冷却したパネ
ルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポンプ
の再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前記
真空チャンバー内に、沸点が冷媒と同程度に低い低沸点
ガスと、沸点が冷媒より50K以上高い中沸点ガスを順
次注入して前記パネルの温度を上昇させ、該パネルに凝
縮・吸着などしたガスを気化して排気することを特徴と
するクライオポンプの再生方法であり、
【0046】真空チャンバー内で極低温に冷却したパネ
ルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポンプ
の再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前記
真空チャンバー内に、沸点が冷媒より50K以上高い中
沸点ガスを当初は少量づつ注入し、前記真空チャンバー
内が所定温度に達した時に大量に注入し、前記パネルの
温度を上昇させて該パネルに凝縮・吸着などしたガスを
気化して排気することを特徴とするクライオポンプの再
生方法であり、
【0047】真空チャンバーの外周部に設けた加熱手段
によって、真空チャンバー内を加熱する前記何れかに記
載のクライオポンプの再生方法であるので、
【0048】上記何れの再生方法においても、真空チャ
ンバーに注入した再生ガスが極低温に冷却されたクライ
オパネルと接触しても、凝縮したり凝固することが少な
い。このため、再生ガスの注入に伴ってチャンバーの内
圧が上昇し、チャンバー内の熱伝導率が改善されること
から、チャンバー外周部に設けた加熱手段などの熱によ
るクライオパネルの効果的な加熱が可能であり、該パネ
ルに凝縮などしたガスを速やかに気化して排気すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クライオポンプの説明図である。
【図2】再生方法を示す説明図である。
【図3】他の再生方法を示す説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【図5】他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 再生ガス供給管 11 低沸点ガス供給管 111 流量調整器 12 中沸点ガス供給管 121 流量調整器 13 再生用ガス封入管 2 制御器 21 圧力センサ 22 温度センサ 23 加熱手段 3 クライオポンプ 31 冷却室 32 クライオパネル 33 真空チャンバー 34 ルーバーバッフル 35 輻射シールド板 36 ゲートバルブ 37 ガス排出口 4 被排気室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバー内で極低温に冷却したパ
    ネルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポン
    プの再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前
    記真空チャンバー内に、沸点が冷媒と同程度に低い低沸
    点ガスを注入して前記パネルの温度を上昇させ、該パネ
    ルに凝縮・吸着などしたガスを気化して排気することを
    特徴とするクライオポンプの再生方法。
  2. 【請求項2】 真空チャンバー内で極低温に冷却したパ
    ネルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポン
    プの再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前
    記真空チャンバー内に、沸点が冷媒と同程度に低い低沸
    点ガスと、沸点が冷媒より50K以上高い中沸点ガスを
    順次注入して前記パネルの温度を上昇させ、該パネルに
    凝縮・吸着などしたガスを気化して排気することを特徴
    とするクライオポンプの再生方法。
  3. 【請求項3】 真空チャンバー内で極低温に冷却したパ
    ネルにガスを凝縮・吸着などして排気するクライオポン
    プの再生方法であって、被排気室との連通を遮断した前
    記真空チャンバー内に、沸点が冷媒より50K以上高い
    中沸点ガスを当初は少量づつ注入し、前記真空チャンバ
    ー内が所定温度に達した時に大量に注入し、前記パネル
    の温度を上昇させて該パネルに凝縮・吸着などしたガス
    を気化して排気することを特徴とするクライオポンプの
    再生方法。
  4. 【請求項4】 真空チャンバーの外周部に設けた加熱手
    段によって、真空チャンバー内を加熱することを特徴と
    する請求項1〜3何れかに記載のクライオポンプの再生
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002333A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Mitsumi Electric Co Ltd クライオポンプ制御装置及びクライオポンプの制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008002333A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Mitsumi Electric Co Ltd クライオポンプ制御装置及びクライオポンプの制御方法

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