JPH06146337A - 浚渫装置 - Google Patents
浚渫装置Info
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- JPH06146337A JPH06146337A JP29437892A JP29437892A JPH06146337A JP H06146337 A JPH06146337 A JP H06146337A JP 29437892 A JP29437892 A JP 29437892A JP 29437892 A JP29437892 A JP 29437892A JP H06146337 A JPH06146337 A JP H06146337A
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- Japan
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- dredging device
- screw conveyor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 海底や湖沼,河川の底面に堆積する固結した
泥土層からなるヘドロ等の軟泥を余水が減少された状態
で取込み排出する浚渫装置を提供する。 【構成】 浚渫船に装備されたウインチ巻上機により傾
動するラダー20の先端に配設され,ラダー20の先端
に水平軸回りにピン接合され油圧シリンダ52を介して
傾動自在な架台50と,架台50に固設され下端部に開
口を有する竪型スクリュコンベヤ40と,竪型スクリュ
コンベヤ40の下端部に周設された複数の掘削機60
と,圧送ポンプ70と圧縮エアノズル80を備えた排送
管90とから形成される浚渫装置10であって,各々の
掘削機60は回転軸64の回りに掘削カッタ68を備え
たリボンスクリュ羽根62を周設し,かつ,各々のリボ
ンスクリュ羽根62は平面視において先端が重複するよ
う配設した。
泥土層からなるヘドロ等の軟泥を余水が減少された状態
で取込み排出する浚渫装置を提供する。 【構成】 浚渫船に装備されたウインチ巻上機により傾
動するラダー20の先端に配設され,ラダー20の先端
に水平軸回りにピン接合され油圧シリンダ52を介して
傾動自在な架台50と,架台50に固設され下端部に開
口を有する竪型スクリュコンベヤ40と,竪型スクリュ
コンベヤ40の下端部に周設された複数の掘削機60
と,圧送ポンプ70と圧縮エアノズル80を備えた排送
管90とから形成される浚渫装置10であって,各々の
掘削機60は回転軸64の回りに掘削カッタ68を備え
たリボンスクリュ羽根62を周設し,かつ,各々のリボ
ンスクリュ羽根62は平面視において先端が重複するよ
う配設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,たとえば,海底,湖
沼,河川,港湾や発電所の取水口などに堆積したヘドロ
などの軟泥を浚渫する際に利用される浚渫装置に関する
ものである。
沼,河川,港湾や発電所の取水口などに堆積したヘドロ
などの軟泥を浚渫する際に利用される浚渫装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の浚渫装置としてポンプ式のものが
ある。このポンプ式浚渫装置は,台船などに大容量のポ
ンプを設置し,該ポンプから海底や湖底などの水底にホ
ースを延ばし,軟泥を水と共に吸い上げるようにしてい
る。そして,このようにして浚渫された軟泥は,主とし
て管路にて埋立地に運ばれる。埋立地では,泥土分を沈
殿させた後,余水は凝集剤が添加されて処理された後放
流される。
ある。このポンプ式浚渫装置は,台船などに大容量のポ
ンプを設置し,該ポンプから海底や湖底などの水底にホ
ースを延ばし,軟泥を水と共に吸い上げるようにしてい
る。そして,このようにして浚渫された軟泥は,主とし
て管路にて埋立地に運ばれる。埋立地では,泥土分を沈
殿させた後,余水は凝集剤が添加されて処理された後放
流される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上述し
た従来の浚渫装置においては,軟泥と同時に吸い上げら
れる水の量があまりにも多く大容積の処分場が必要とな
り,また,余水処理に多大な費用を要するという欠点が
あった。そのため,本出願人は,竪型スクリュコンベヤ
の下端にインレット・カッタを備えたインレット装置お
よび集泥フードを具備した浚渫装置を提案した(特願平
2−116881号,特願平2−145303号,特願
平2−145304号等)。これらの浚渫装置は海底の
軟泥層の中に取込口が埋没し海水の侵入をできるだけ防
止しつつ,軟泥のみを吸入することができる優れた浚渫
装置であるが,軟泥層が固結した泥土から構成された比
較的硬いものである場合には,インレット装置のインレ
ット・カッタのみでは掘削は出来てもその後の充分な撹
拌流動化ができないという欠点があった。
た従来の浚渫装置においては,軟泥と同時に吸い上げら
れる水の量があまりにも多く大容積の処分場が必要とな
り,また,余水処理に多大な費用を要するという欠点が
あった。そのため,本出願人は,竪型スクリュコンベヤ
の下端にインレット・カッタを備えたインレット装置お
よび集泥フードを具備した浚渫装置を提案した(特願平
2−116881号,特願平2−145303号,特願
平2−145304号等)。これらの浚渫装置は海底の
軟泥層の中に取込口が埋没し海水の侵入をできるだけ防
止しつつ,軟泥のみを吸入することができる優れた浚渫
装置であるが,軟泥層が固結した泥土から構成された比
較的硬いものである場合には,インレット装置のインレ
ット・カッタのみでは掘削は出来てもその後の充分な撹
拌流動化ができないという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこでこれらの課題を解
決するために,本発明の浚渫装置は,浚渫船に装備され
ウインチ巻上機により傾動するラダーの先端に配設され
た浚渫装置であって,該ラダーの先端に水平軸回りにピ
ン接合され油圧シリンダを介して傾動自在に設けられた
架台と,該架台に固設され下端部に開口を有する竪型ス
クリュコンベヤと,該竪型スクリュコンベヤ下端部の周
囲に配設され該架台に軸承立設された回転自在な複数本
の掘削機と,前記竪型スクリュコンベヤの排出口に接続
する圧送ポンプと,圧縮エアを注入するエアノズルを備
えた排送管とから形成され,該各々の掘削機は垂直下方
に延伸した回転軸の回りにスパイラル状に配設されたリ
ボンスクリュ羽根と該リボンスクリュ羽根の外周側に突
起する複数個の掘削カッタとを備えるとともに,隣接す
るリボンスクリュ羽根が平面視において互いに重複し,
かつ,無接触となるよう該各々の掘削機を配設した。
決するために,本発明の浚渫装置は,浚渫船に装備され
ウインチ巻上機により傾動するラダーの先端に配設され
た浚渫装置であって,該ラダーの先端に水平軸回りにピ
ン接合され油圧シリンダを介して傾動自在に設けられた
架台と,該架台に固設され下端部に開口を有する竪型ス
クリュコンベヤと,該竪型スクリュコンベヤ下端部の周
囲に配設され該架台に軸承立設された回転自在な複数本
の掘削機と,前記竪型スクリュコンベヤの排出口に接続
する圧送ポンプと,圧縮エアを注入するエアノズルを備
えた排送管とから形成され,該各々の掘削機は垂直下方
に延伸した回転軸の回りにスパイラル状に配設されたリ
ボンスクリュ羽根と該リボンスクリュ羽根の外周側に突
起する複数個の掘削カッタとを備えるとともに,隣接す
るリボンスクリュ羽根が平面視において互いに重複し,
かつ,無接触となるよう該各々の掘削機を配設した。
【0005】
【作用】本発明の浚渫装置は,竪型スクリュコンベヤ下
端部に周設した複数の掘削機のリボンスクリュに取りつ
けた掘削カッタの回転により軟泥層を切断掘削し,互い
にオーバラップして回転する隣接の掘削カッタの回転に
より流動化を図るとともに,軟泥中に混在する異物は掘
削カッタにより排除されながら軟泥は竪型スクリュコン
ベヤの下端開口より移送上昇し,排出口より圧送ポンプ
で加圧され,圧縮空気の注入により排送管中を空気搬送
され遠隔の目的地へ輸送される。
端部に周設した複数の掘削機のリボンスクリュに取りつ
けた掘削カッタの回転により軟泥層を切断掘削し,互い
にオーバラップして回転する隣接の掘削カッタの回転に
より流動化を図るとともに,軟泥中に混在する異物は掘
削カッタにより排除されながら軟泥は竪型スクリュコン
ベヤの下端開口より移送上昇し,排出口より圧送ポンプ
で加圧され,圧縮空気の注入により排送管中を空気搬送
され遠隔の目的地へ輸送される。
【0006】軟泥が硬く,あるいは粘着性が強い場合に
は,単独のパドル型の掘削機のみでは,運転の継続とと
もに掘削カッタの上下間の間隙に軟泥がブリッジ状に付
着しこれが次第に発達してダンゴ状になり掘削カッタの
掘削機能が低下する。そこで,本発明ではパドル型に代
えてリボンスクリュ羽根を回転軸の周りに配設固定しこ
のリボンスクリュ羽根の外周に等ピッチでスクレーパ状
の掘削カッタを取り付け,ひとつの掘削機の掘削カッタ
で掘削・切断した軟泥を,隣接の掘削機の掘削カッタに
よって撹拌流動化するとともに,清掃作用を行なわせる
ものである。また,異物の侵入に対しても隣接の掘削カ
ッタとともにこれを排除する働きを行なう。
は,単独のパドル型の掘削機のみでは,運転の継続とと
もに掘削カッタの上下間の間隙に軟泥がブリッジ状に付
着しこれが次第に発達してダンゴ状になり掘削カッタの
掘削機能が低下する。そこで,本発明ではパドル型に代
えてリボンスクリュ羽根を回転軸の周りに配設固定しこ
のリボンスクリュ羽根の外周に等ピッチでスクレーパ状
の掘削カッタを取り付け,ひとつの掘削機の掘削カッタ
で掘削・切断した軟泥を,隣接の掘削機の掘削カッタに
よって撹拌流動化するとともに,清掃作用を行なわせる
ものである。また,異物の侵入に対しても隣接の掘削カ
ッタとともにこれを排除する働きを行なう。
【0007】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の実施例の詳細
を説明する。図1〜図6は,本発明の実施例に係り,図
1は浚渫船の全体側面図,図2は浚渫装置の側面図,図
3は浚渫装置の平面図,図4は本発明の浚渫装置の他の
実施例を示す掘削機の要部側面図,図5は図4のX−X
視の平面図,図6は掘削カッタの詳細図である(図6
(a)は平面図,図6(b)は側面図)。
を説明する。図1〜図6は,本発明の実施例に係り,図
1は浚渫船の全体側面図,図2は浚渫装置の側面図,図
3は浚渫装置の平面図,図4は本発明の浚渫装置の他の
実施例を示す掘削機の要部側面図,図5は図4のX−X
視の平面図,図6は掘削カッタの詳細図である(図6
(a)は平面図,図6(b)は側面図)。
【0008】図において,1は浚渫船,10は浚渫装
置,20はラダー,30はウインチ巻上機,32はワイ
ヤロープ,40は竪型スクリュコンベヤ,50は架台,
60は掘削機,70は圧送ポンプ,80はエアノズル,
90は排送管,100はフレキシブル管,200は軟泥
層である。ラダー20は浚渫船1に水平軸により傾動
(俯仰)自在に接合され,他端を浚渫船1内に装備した
ウインチ巻上機30のワイヤロープ32により連結支持
される。ラダー20の先端には水平のピン22により,
二又に分岐した架台50がピン接合され,ラダー20と
架台50との間にピン接合された姿勢制御用の油圧シリ
ンダ52のピストンロッド52aの伸退動により架台5
0の傾動を制御できるように構成される。架台50の二
又部分には図2に示すように竪型スクリュコンベヤ40
の下端がラダー20より遠ざかるように傾斜させて架台
に固設されるとともに,上端に水中電動機42を備えた
竪型スクリュコンベヤ40の下端を取り囲むようにして
複数(図2,図3の実施例では5本)の掘削機60が,
図2に示すように,実稼動状態で鉛直になるように配設
される。したがって,掘削機60と竪型スクリュコンベ
ヤ40とは斜交して配置される。掘削機60は架台50
に軸受を介して軸承されるとともに下方に突出した回転
軸64にはサポート62aを介してリボンスクリュ羽根
62が周設される。そして,図5に示すように,リボン
スクリュ羽根62の外周側に先端が回転方向に向かうよ
うにしてほぼ等間隔で複数個の掘削カッタ68が接線状
にボルト締結され取替え可能に固設される。掘削カッタ
68は耐摩耗性の合金で先端が,図6に示すように,鋭
利な板状のものを使用する。各掘削機60のリボンスク
リュ羽根62は順次右回りと左回りを交互に配列し,か
つ,互いに隣り合う掘削機60のリボンスクリュ羽根6
2は,平面視において先端がオーバラップ(重複)する
ように掘削機60を配設するとともに,回転方向も交互
に右回りと左回りとなるように駆動する。なお,各掘削
機60の回転軸64の回転数は同一とし,その同期は電
気的に行なうこともできるし,あるいは動力源を単一と
し,歯車伝達駆動やチエン駆動による機械的方法によっ
てもよい。
置,20はラダー,30はウインチ巻上機,32はワイ
ヤロープ,40は竪型スクリュコンベヤ,50は架台,
60は掘削機,70は圧送ポンプ,80はエアノズル,
90は排送管,100はフレキシブル管,200は軟泥
層である。ラダー20は浚渫船1に水平軸により傾動
(俯仰)自在に接合され,他端を浚渫船1内に装備した
ウインチ巻上機30のワイヤロープ32により連結支持
される。ラダー20の先端には水平のピン22により,
二又に分岐した架台50がピン接合され,ラダー20と
架台50との間にピン接合された姿勢制御用の油圧シリ
ンダ52のピストンロッド52aの伸退動により架台5
0の傾動を制御できるように構成される。架台50の二
又部分には図2に示すように竪型スクリュコンベヤ40
の下端がラダー20より遠ざかるように傾斜させて架台
に固設されるとともに,上端に水中電動機42を備えた
竪型スクリュコンベヤ40の下端を取り囲むようにして
複数(図2,図3の実施例では5本)の掘削機60が,
図2に示すように,実稼動状態で鉛直になるように配設
される。したがって,掘削機60と竪型スクリュコンベ
ヤ40とは斜交して配置される。掘削機60は架台50
に軸受を介して軸承されるとともに下方に突出した回転
軸64にはサポート62aを介してリボンスクリュ羽根
62が周設される。そして,図5に示すように,リボン
スクリュ羽根62の外周側に先端が回転方向に向かうよ
うにしてほぼ等間隔で複数個の掘削カッタ68が接線状
にボルト締結され取替え可能に固設される。掘削カッタ
68は耐摩耗性の合金で先端が,図6に示すように,鋭
利な板状のものを使用する。各掘削機60のリボンスク
リュ羽根62は順次右回りと左回りを交互に配列し,か
つ,互いに隣り合う掘削機60のリボンスクリュ羽根6
2は,平面視において先端がオーバラップ(重複)する
ように掘削機60を配設するとともに,回転方向も交互
に右回りと左回りとなるように駆動する。なお,各掘削
機60の回転軸64の回転数は同一とし,その同期は電
気的に行なうこともできるし,あるいは動力源を単一と
し,歯車伝達駆動やチエン駆動による機械的方法によっ
てもよい。
【0009】図2および図3に示す実施例では,回転軸
64は架台50より下方に垂下され3本のサポート62
aで回転軸64に固設されたリボンスクリュ羽根62が
両隣りの掘削機60のリボンスクリュ羽根62と干渉し
ないように回転するようになっているが,特に硬い軟泥
層の掘削に適するようにするため,図4に示す他の実施
例では,回転軸64の途中を架台50の下端部に配設し
た軸受54で軸承することにより2点支持として強度補
強を行なう。
64は架台50より下方に垂下され3本のサポート62
aで回転軸64に固設されたリボンスクリュ羽根62が
両隣りの掘削機60のリボンスクリュ羽根62と干渉し
ないように回転するようになっているが,特に硬い軟泥
層の掘削に適するようにするため,図4に示す他の実施
例では,回転軸64の途中を架台50の下端部に配設し
た軸受54で軸承することにより2点支持として強度補
強を行なう。
【0010】竪型スクリュコンベヤ40が架台50に固
設されるのに対して,圧送ポンプ70やエアノズル80
を備えた排送管90はラダー20へ固設され,排出口と
圧送ポンプ70の入口はフレキシブル管(可撓管)10
0で接続される。これはラダー20と架台50が傾動し
角度変更するためである。
設されるのに対して,圧送ポンプ70やエアノズル80
を備えた排送管90はラダー20へ固設され,排出口と
圧送ポンプ70の入口はフレキシブル管(可撓管)10
0で接続される。これはラダー20と架台50が傾動し
角度変更するためである。
【0011】次に,以上のように構成された浚渫装置の
作動について説明する。本発明の浚渫装置10を搭載し
た浚渫船1を浚渫現場まで回航し,停船した後,浚渫船
後部は,浚渫船固定および前進用ワイヤ2かまたはスト
ッパにより固定し,さらに,浚渫船をスイングするため
に,ラダー20の左右にスイング用ワイヤ3を張る(海
底にアンカを張る)。ウインチ巻上機30を操作してラ
ダー20を傾動下降させ,浚渫装置10を軟泥層中へ埋
没させる。そして,姿勢制御用の油圧シリンダ52を操
作して架台50を掘削機60が垂直となるよう傾動して
固定する。その後,運転状態に入り竪型スクリュコンベ
ヤ40の水中電動機42を駆動し,圧送ポンプ70の駆
動やエアノズル80への圧縮空気の供給を行ないなが
ら,各掘削機60の油圧モータ66を回転駆動し,浚渫
方向に低速で浚渫装置10をスイングさせる。まず,軟
泥層中の軟泥はリボンスクリュ羽根62に取り付けた掘
削カッタ68により切断掘削され,ついで互いに隣接の
掘削カッタ68により撹拌流動化が行なわれるととも
に,軟泥中に含有された異物は掘削カッタ68の回転に
随伴して掘削カッタ68の周辺へ排除される。また,特
に粘着性の強い軟泥が掘削カッタ68の上下間間隙に付
着発達するのを隣接の掘削カッタ68が取り除き清掃作
用を行なう。
作動について説明する。本発明の浚渫装置10を搭載し
た浚渫船1を浚渫現場まで回航し,停船した後,浚渫船
後部は,浚渫船固定および前進用ワイヤ2かまたはスト
ッパにより固定し,さらに,浚渫船をスイングするため
に,ラダー20の左右にスイング用ワイヤ3を張る(海
底にアンカを張る)。ウインチ巻上機30を操作してラ
ダー20を傾動下降させ,浚渫装置10を軟泥層中へ埋
没させる。そして,姿勢制御用の油圧シリンダ52を操
作して架台50を掘削機60が垂直となるよう傾動して
固定する。その後,運転状態に入り竪型スクリュコンベ
ヤ40の水中電動機42を駆動し,圧送ポンプ70の駆
動やエアノズル80への圧縮空気の供給を行ないなが
ら,各掘削機60の油圧モータ66を回転駆動し,浚渫
方向に低速で浚渫装置10をスイングさせる。まず,軟
泥層中の軟泥はリボンスクリュ羽根62に取り付けた掘
削カッタ68により切断掘削され,ついで互いに隣接の
掘削カッタ68により撹拌流動化が行なわれるととも
に,軟泥中に含有された異物は掘削カッタ68の回転に
随伴して掘削カッタ68の周辺へ排除される。また,特
に粘着性の強い軟泥が掘削カッタ68の上下間間隙に付
着発達するのを隣接の掘削カッタ68が取り除き清掃作
用を行なう。
【0012】以上のようにして掘削され,撹拌流動化し
た軟泥は各掘削機60の中心に位置する竪型スクリュコ
ンベヤ40の下端開口44より取り込まれ,竪型スクリ
ュコンベヤ40内を上昇移動し,上端部の排出口からフ
レキシブル管100を経由して圧送ポンプ70およびエ
アノズル80を具備した排送管90を移送され遠隔の目
的地へ空気搬送される。なお,エアノズル80から注入
される圧縮空気により排送管90内の軟泥が圧送ポンプ
70側へ逆行しないよう圧送ポンプ70とエアノズル付
排送管90との間に逆止弁を設けることもできる。浚渫
装置10の掘削カッタ68はできるだけ軟泥層中の軟泥
で被覆されるようウインチ巻上機30を操作して浚渫装
置10の高さを調整すると軟泥の取り残しを少なくし,
取り込まれる海水量が少なくなる。また,掘削カッタ6
8は上下方向にスパイラル状に巻回するリボンスクリュ
羽根62の任意の高さ位置に取り付けることができるの
で,パドル型式のように上下方向間欠的にしか掘削カッ
タを取り付けられないものに比べて掘削カッタ間の軟泥
の付着発達が少なくすることができる。
た軟泥は各掘削機60の中心に位置する竪型スクリュコ
ンベヤ40の下端開口44より取り込まれ,竪型スクリ
ュコンベヤ40内を上昇移動し,上端部の排出口からフ
レキシブル管100を経由して圧送ポンプ70およびエ
アノズル80を具備した排送管90を移送され遠隔の目
的地へ空気搬送される。なお,エアノズル80から注入
される圧縮空気により排送管90内の軟泥が圧送ポンプ
70側へ逆行しないよう圧送ポンプ70とエアノズル付
排送管90との間に逆止弁を設けることもできる。浚渫
装置10の掘削カッタ68はできるだけ軟泥層中の軟泥
で被覆されるようウインチ巻上機30を操作して浚渫装
置10の高さを調整すると軟泥の取り残しを少なくし,
取り込まれる海水量が少なくなる。また,掘削カッタ6
8は上下方向にスパイラル状に巻回するリボンスクリュ
羽根62の任意の高さ位置に取り付けることができるの
で,パドル型式のように上下方向間欠的にしか掘削カッ
タを取り付けられないものに比べて掘削カッタ間の軟泥
の付着発達が少なくすることができる。
【0013】以上説明したように,本発明によれば,正
常運転状態で異物を排除した軟泥のみを高濃度で,か
つ,余水をあまり伴わずに捕集し輸送できるとともに,
掘削カッタとともにリボンスクリュ羽根が掘削切断に寄
与するので,全断面掘削および充分な撹拌が可能とな
る。また,撹拌羽根がリボンスクリュ羽根であるので,
羽根に泥土が固着して撹拌効果を下げることもない。し
たがって,連続安定運転を維持し高能率作業を達成でき
る。
常運転状態で異物を排除した軟泥のみを高濃度で,か
つ,余水をあまり伴わずに捕集し輸送できるとともに,
掘削カッタとともにリボンスクリュ羽根が掘削切断に寄
与するので,全断面掘削および充分な撹拌が可能とな
る。また,撹拌羽根がリボンスクリュ羽根であるので,
羽根に泥土が固着して撹拌効果を下げることもない。し
たがって,連続安定運転を維持し高能率作業を達成でき
る。
【0014】
【発明の効果】以上の通り,本発明の浚渫装置によれ
ば,固結した泥土や粘着性の強い軟泥層であってもリボ
ンスクリュ羽根に取り付けた掘削カッタで切断,撹拌,
流動化,異物排除,付着泥の除去ができるので,余水の
少ない高濃度の浚渫が可能となり,連続安定運転が達成
され,作業効率が向上する。
ば,固結した泥土や粘着性の強い軟泥層であってもリボ
ンスクリュ羽根に取り付けた掘削カッタで切断,撹拌,
流動化,異物排除,付着泥の除去ができるので,余水の
少ない高濃度の浚渫が可能となり,連続安定運転が達成
され,作業効率が向上する。
【図1】本発明に係る実施例を示す浚渫船の全体縦断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る浚渫装置の実施例を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係る浚渫装置の実施例を示す平面図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係る浚渫装置の他の実施例を示す側面
図である。
図である。
【図5】図4のX−X視の平面図である。
【図6】本発明に係る浚渫装置の実施例を示す掘削カッ
タの詳細図ある。
タの詳細図ある。
1 浚渫船 2 浚渫船固定・前進ワイヤ(クリスマスツリー) 3 スイングワイヤ 10 浚渫装置 20 ラダー 22 ピン 30 ウインチ巻上機 32 ワイヤロープ 40 竪型スクリュコンベヤ 42 水中電動機 44 開口 50 架台 52 油圧シリンダ 52a ピストンロッド 54 軸受 60 掘削機 62 リボンスクリュ羽根 62a サポート 64 回転軸 66 油圧モータ 68 掘削カッタ 70 圧送ポンプ 72 水中電動機 80 エアノズル 90 排送管 100 フレキシブル管 200 軟泥層
Claims (1)
- 【請求項1】 浚渫船に装備されウインチ巻上機により
傾動するラダーの先端に配設された浚渫装置であって,
該ラダーの先端に水平軸回りにピン接合され油圧シリン
ダを介して傾動自在に設けられた架台と,該架台に固設
され下端部に開口を有する竪型スクリュコンベヤと,該
竪型スクリュコンベヤ下端部の周囲に配設され該架台に
軸承立設された回転自在な複数本の掘削機と,前記竪型
スクリュコンベヤの排出口に接続する圧送ポンプと,圧
縮エアを注入するエアノズルを備えた排送管とから形成
され,該各々の掘削機は垂直下方に延伸した回転軸の回
りにスパイラル状に配設されたリボンスクリュ羽根と該
リボンスクリュ羽根の外周側に突起する複数個の掘削カ
ッタとを備えるとともに,隣接するリボンスクリュ羽根
が平面視において互いに重複し,かつ,無接触となるよ
う該各々の掘削機を配設した浚渫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29437892A JP2872503B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 浚渫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29437892A JP2872503B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 浚渫装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146337A true JPH06146337A (ja) | 1994-05-27 |
JP2872503B2 JP2872503B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=17806951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29437892A Expired - Lifetime JP2872503B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 浚渫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872503B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198354A1 (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | 株式会社隆起 | 環境対策を含めた溜め池総合除染工法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104891771B (zh) * | 2015-06-19 | 2017-11-21 | 浙江秋氏环保科技发展有限公司 | 一种污泥压滤干化水陆两用系统 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29437892A patent/JP2872503B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198354A1 (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | 株式会社隆起 | 環境対策を含めた溜め池総合除染工法 |
JP6615410B1 (ja) * | 2018-10-01 | 2019-12-04 | 株式会社隆起 | 環境対策を含めた溜め池総合除染工法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2872503B2 (ja) | 1999-03-17 |
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