JPH06146198A - オフセット印刷用ダブル塗工紙 - Google Patents

オフセット印刷用ダブル塗工紙

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JPH06146198A
JPH06146198A JP31772592A JP31772592A JPH06146198A JP H06146198 A JPH06146198 A JP H06146198A JP 31772592 A JP31772592 A JP 31772592A JP 31772592 A JP31772592 A JP 31772592A JP H06146198 A JPH06146198 A JP H06146198A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塗工原紙に片面当たり2層の顔料塗工層を設
けるダブル塗工紙において、塗工原紙に隣接する第1塗
工層が最低造膜温度15℃以下である共重合体ラテック
スを含み、その上に形成される第2塗工層が、最低造膜
温度25〜50℃であり、平均粒子径が100nm未満
の共重合体ラテックスを含むオフセット印刷用ダブル塗
工紙。 【効果】 本発明により得られるダブル塗工紙は、極め
て優れた紙腰と強度を有し、良好な印刷作業性を有する
と同時に優れた印刷光沢を与えるオフセット印刷用塗工
紙を提供する。また、本発明は特に紙腰と強度の低下が
指摘される故紙を含有した塗工原紙においてその効果の
発現が顕著である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷用ダブ
ル塗工紙に関するものである。さらに詳しくは紙腰およ
び表面強度が極めて優れ、良好な印刷作業性を有すると
同時に、優れた印刷光沢を与えるオフセット印刷用ダブ
ル塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術および問題点】近年、塗工紙は、その印刷
効果が高い等の理由から、非常に数多くの印刷物に利用
されている。季刊、月間紙等の定期刊行物の中にも、全
ての項に塗工紙が使用される場合もかなり増えている。
特に、メールオーダービジネスにおけるダイレクトメー
ルや商品カタログ等においては、そのほとんどが全ての
項に塗工紙を使用しており、これら印刷物の単位重量あ
たりの情報量を増やすと同時に印刷物の輸送費を節約す
ることを目的とした塗工紙の軽量化技術に注目が集めら
れている。
【0003】また、このような需要動向の変化に呼応
し、印刷物の視覚的美観に対する意識が高度化し、印刷
光沢に対する要求が高くなるともに、印刷物の触感的高
級感に対する要求もかなり高くなってきている。一般
に、印刷された図柄に光沢があると同時に鮮明であり、
触れたときに「パリッとした硬さ」の感じられる塗工紙
が求められており、軽量でありながら従来以上に高い印
刷光沢と剛度(紙腰)を有する塗工紙の開発が強く望ま
れている。
【0004】一方、印刷技術の進歩に伴って印刷工程の
高速化が進み、それに耐え得る品質の塗工紙が求められ
ている。特に、枚葉オフセット印刷の分野では、塗工紙
が優れた表面強度を有すると同時に、従来以上に高い紙
腰を有することが、高速印刷作業性の観点からも、より
重要になってきている。
【0005】塗工紙の紙腰を向上させる手段について
は、過去に幾つかの技術が紹介されている。例えば、特
開昭60−173197、特開昭60−252800、
特開平1−156597には、良好な紙の剛度を与える
表面サイズ剤に関する技術が紹介されている。また、塗
工紙の塗工層に用いる顔料として、クレーまたはカオリ
ンを高比率で使用すると良好な剛度が与えられること
が、特開平3−90698、特開平3−97997、特
開平4−119198等に紹介されている。特開平3−
161595には、ダブル塗工紙の下塗り層に最低造膜
温度が10〜40℃の共重合体ラテックスを用いる技術
が紹介されている。
【0006】しかし、これらの技術では、現在の塗工紙
の紙腰や表面強度に対する要求水準を十分満足すること
はできず、本発明者等の検討例によれば、塗工原紙に隣
接する顔料塗工層が15℃を越えるような最低造膜温度
を有するスチレン・ブタジエン系共重合体ラテックスを
含有する場合、十分な紙腰が得られないだけでなく、印
刷時に必要とされる表面強度も大きく低下するため、そ
の上層に表面強度や紙腰等が良好な塗工層を形成させて
も、優れた品質を有するダブル塗工紙を得ることはでき
なかった。
【0007】また、ダブル塗工を含めた多層塗工による
塗工紙の改良技術も数多く紹介されている。例えば、特
開昭63−196793、特開平1−174698、特
開平1−250495、特開平2−269897、特開
平3−161596などである。これらの技術は、特公
昭59−3598や特公昭60−17879で紹介され
ている様に、特定のゲル含有量(有機溶剤に対する不溶
部の割合)を有する共重合体ラテックスが良好な耐ブリ
スター性(インキ乾燥時の火膨れ現象)を与えることや
シアン化ビニル単量体を含む共重合体ラテックスが良好
な印刷光沢を与えること等を利用し、各塗工層に各々特
定の組成およびゲル含有量を有する共重合体ラテックス
を用いることによって、耐ブリスター性や印刷光沢等を
改良しようとするものであり、これらの技術は、最近の
紙腰に対する要求を何ら満足させるものではない。
【0008】また、全世界的な規模で環境問題が深刻化
する中、今後も故紙の利用率は着実に増加すると考えら
れるが、故紙を塗工原紙に導入した場合の問題点として
紙腰と強度の低下が指摘されている。このことからも、
今後、塗工層の構成を主体とした塗工紙の紙腰と強度に
対する要求はさらに強くなると予想されるが、これまで
の技術では、これらの要求を十分満足させることができ
ないのが現状である。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前述の
諸事情に鑑み、現状の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、意外にも、ダブル塗工紙において特定の塗工層に
特定の最低造膜温度や特定の粒子径を有する共重合体ラ
テックスを用いることだけで、紙腰、強度、印刷光沢が
極めて向上することを見いだし、本発明を完成するに至
った。
【0010】すなわち、本発明は、塗工原紙に片面当た
り2層の顔料塗工層を設けるダブル塗工紙において、塗
工原紙に隣接する第1塗工層(以下、下塗り層と称す
る)が最低造膜温度15℃以下である共重合体ラテック
スを含むと同時に、その上に形成される第2塗工層(以
下、上塗り層と称する)が、最低造膜温度25〜50℃
であり、かつ、平均粒子径が100nm未満である共重
合体ラテックスを含むことを特徴とする紙腰、強度、印
刷光沢の極めて優れたオフセット印刷用ダブル塗工紙を
提供するものである。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。
【0012】本発明のダブル塗工紙は、塗工原紙に片面
当たり2層の顔料塗工層を有する。各塗工層の形成は、
水性の塗工液を塗工原紙上に順次塗工することによって
行われる。塗工方法としては、例えばブレード塗工、ゲ
ートロール塗工、ロール塗工、エアーナイフ塗工、バー
塗工などの公知な塗工技術を用いることができ、各塗工
層の塗工方法を各々変えても差し支えない。
【0013】本発明の多層塗工紙の塗工工程と乾燥工程
を含む製造工程としては、下塗り層の塗工液を塗工後、
乾燥工程を経てから上塗り層の塗工液を塗工し、乾燥す
る方法を用いても良いし、あるいは、各層の塗工液を連
続的に順次塗工した後、乾燥工程を経て塗工層を形成さ
せる方法(ウェット・オン・ウェット方式)を用いても
良い。また、塗工乾燥後、スーパーカレンダーやマシン
カレンダー等に代表される公知の表面仕上げ処理が適用
できる。
【0014】本発明に用いられる顔料としては、例えば
クレー、焼成クレー、デラミクレー重質炭酸カルシウ
ム、沈降性炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、タルク、サチンホワイト等の鉱物性白色顔料
やプラスチックピグメント、バインダーピグメント、中
空合成ピグメント等の有機系合成白色顔料など紙塗工の
分野で常用の顔料が使用でき、これらを1種または2種
以上併用して各層に使用することができる。
【0015】本発明に用いられる共重合体ラテックスの
種類としては、例えばSB系共重合体ラテックス、カル
ボキシ変性SB系共重合体ラテックス、MB系共重合体
ラテックス、カルボキシ変性MB系共重合体ラテック
ス、スチレン・アクリル系共重合体ラテックス、酢ビ・
アクリル系共重合体ラテックス、エチレン・酢ビ系共重
合体ラテックス等の水性共重合体ラテックスが挙げら
れ、これらを1種または2種以上併用して使用すること
ができる。
【0016】本発明に用いられる共重合体ラテックスの
種類は特に限定されないが、塗工工程が比較的高速であ
る場合には、カルボキシ変性された共重合体ラテックス
の使用が好ましく、更に経済的な制約がある場合には、
カルボキシ変性SB系共重合体ラテックスの使用が好ま
しい。
【0017】本発明のダブル塗工紙において、下塗り層
に用いられる共重合体ラテックスの最低造膜温度は15
℃以下のの範囲にあることが必要である。ここで、最低
造膜温度とは、共重合体ラテックスの粒子同士が水の蒸
発と共に融着してフィルムを形成することのできる最低
温度を意味する。最低造膜温度が15℃を越えると印刷
時に必要とされる強度が著しく低下する。
【0018】また、下塗り層に使用される共重合体ラテ
ックスの量は、下塗り層に使用される全顔料100重量
部に対して5重量部以上、30重量部以下であることが
好ましく、5重量部未満では強度に対する効果が小さく
なり、30重量部を越えると経済性の点で好ましくな
い。
【0019】本発明のダブル塗工紙において、上塗り層
に用いられる共重合体ラテックスの最低造膜温度は25
〜50℃の範囲にあることが必要であり、かつ、その平
均粒子径は100nm未満であることが必要である。
【0020】上塗り層に用いられる共重合体ラテックス
の最低造膜温度が25℃未満では、十分な紙腰と印刷光
沢が得られず、また、最低造膜温度が50℃を越えると
印刷光沢が低下すると同時に、印刷時に必要とされる強
度が著しく低下する。更に好ましい最低造膜温度の範囲
は26〜45℃である。また、上塗り層に用いられる共
重合体ラテックスの平均粒子径は100nm未満である
ことが必要である。平均粒子径が100nm以上では、
十分な印刷光沢が得られない。
【0021】また、上塗り層に使用される共重合体ラテ
ックスの量は、上塗り層に使用される全顔料100重量
部に対して5重量部以上、30重量部以下であることが
好ましく、5重量部未満では紙腰に対する効果が小さく
なり、30重量部を越えると経済性の点で好ましくな
い。
【0022】本発明の多層塗工紙における各層には、他
の成分として、例えばタンパク質類(ゼラチン、カゼイ
ン等)、デンプン類(酸化デンプン、エステル化デンプ
ン、エーテル化デンプン、酵素変性デンプン等)、セル
ロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース等)に代表される様な水溶性天然高
分子化合物やポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
塩、ポリアクリルアミドおよびその誘導体、マレイン酸
共重合物、ポリビニルピロリドン等に代表される様な水
溶性合成高分子化合物を必要に応じて使用することがで
きる。
【0023】また、その他の助剤として、紙塗工分野に
おいて常用されているpH調節剤、安定剤、離型剤、潤
滑剤、老化防止剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、架橋剤、
青み付け剤、蛍光増白剤等を必要に応じて使用すること
ができる。
【0024】本発明にて使用される塗工原紙の種類とし
ては、針葉樹や広葉樹などを原料とした各種製紙用パル
プから得られる上質塗工原紙および中質塗工原紙、脱墨
故紙を含めた故紙を含有する塗工原紙等が使用される
が、本発明においては、特に紙腰と強度の低下が指摘さ
れている故紙を含有した塗工原紙において、その効果の
発現が顕著であり、この様な現象は特に故紙を10%以
上含有した場合に、より効果的である。
【0025】
【実施例および比較例】以下に、本発明の優れた効果を
明示するために、実施例および比較例を挙げ、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り、これらの実施例によって限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例中に示した割合を示す部
および%は、特に断りの無い限り、重量を基準としたも
のである。また、実施例および比較例における各種物性
の測定方法は、次に示す通りである。
【0026】ドライピック RI印刷機で各塗工紙試料を同時に印刷した際のピッキ
ングの程度を肉眼で判定し、5級(最も良い)から1級
(最も悪い)まで相対的に評価した。
【0027】ウェットピック RI印刷機を用いてモルトンロールにより各塗工紙試料
に同時に湿し水を付与し、その直後に、インキロールに
より各塗工紙試料を同時に印刷した際のピッキングの程
度を肉眼で判定し、5級(最も良い)から1級(最も悪
い)まで相対的に評価した。
【0028】紙 腰(クラーク法) JIS.P−8143に従い測定した。数値が大きいほ
ど紙腰が良い。表4および表5におけるMD方向の紙腰
とは、原紙の抄紙方向と平行な方向の紙腰を意味し、C
D方向の紙腰とは、MD方向と直角の方向の紙腰を意味
する。
【0029】白紙光沢 JIS.P−8142に従い測定した。数値が大きいほ
ど白紙光沢が良い。印刷光沢 RI印刷機で各塗工紙試料を同一の条件で印刷した後、
一昼夜放置し、印刷面の光沢度をJIS.P−8142
に従い測定した。数値が大きいほど印刷光沢が良い。
【0030】共重合体ラテックスの最低造膜温度 温度勾配をつけた金属板上にラテックスを塗布し、水を
蒸発させた後、連続的な被膜を形成している部分の最低
温度を求めた。
【0031】共重合体ラテックスの平均粒子径の測定 共重合体ラテックスを四酸化オスミウムで染色後、透過
型電子顕微鏡写真を撮影して、粒子1000個の直径を
計測し数平均の粒子径を求めた。
【0032】共重合体ラテックスの製造方法 耐圧性の重合反応機に、重合水165部、乳化剤として
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.6部、t−
ドデシルメルカプタン0.8部、炭酸ナトリウム0.2
部、過硫酸カリウム0.7部を仕込み、十分撹拌した
後、表1に示す各単量体を加えて65℃にて重合を開始
し、重合転化率が98%になった時点で重合を終了し
た。次いで、これら共重合体ラテックスをアンモニア水
溶液にてpH7に調整し、水蒸気蒸留により未反応単量
体を除去し、共重合体ラテックスa〜eを得た。各共重
合体ラテックスについて測定された平均粒子径と最低造
膜温度を表1に示した。
【0033】耐圧性の重合反応機に、重合水95部、乳
化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
8部、t−ドデシルメルカプタン1.0部、炭酸ナトリ
ウム0.4部、過硫酸カリウム0.7部を仕込み、十分
撹拌した後、表2に示す各単量体を加えて63℃にて重
合を開始し、重合転化率が98%になった時点で重合を
終了した。次いで、これら共重合体ラテックスをアンモ
ニア水溶液にてpH7に調整し、水蒸気蒸留により未反
応単量体を除去し、共重合体ラテックスf〜jを得た。
各共重合体ラテックスについて測定された平均粒子径と
最低造膜温度を表2に示した。
【0034】また、共重合体ラテックスdとfを固形分
重量比で1対1となるように混合し共重合体ラテックス
mを得た。共重合体ラテックスmの最低造膜温度は11
℃であり、その平均粒子径は149nmであった。同様
にして、共重合体ラテックスcとgを固形分重量比で1
対1となるように混合し、共重合体ラテックスnを得
た。共重合体ラテックスnの最低造膜温度は20℃であ
り、その平均粒子径は124nmであった。
【0035】紙被覆用塗工液の作成 表3に示した配合処方に従って、表1および表2に示し
た共重合体ラテックスを適宜用いて、塗工液を作成し
た。各塗工紙の各層に用いた配合処方と共重合体ラテッ
クスの組み合わせを表4〜表5に示した。
【0036】ダブル塗工紙の作成 市販の熱風塗工乾燥機MLC−100S型を用いて、故
紙70%を含有する塗工原紙(坪量64g/m2 )の両
面に、得られた紙被覆用塗工液を塗工し、各塗工層を形
成させ、ダブル塗工紙1〜3および5〜14を作成し
た。各塗工紙における各塗工層の形成順序および塗工量
を表4〜5に示した。なお、この形成順序および塗工量
は塗工原紙の表裏で同一となるようにした。
【0037】また、各塗工層の形成は、全て次に示す様
な同一の条件下で行った。 塗工条件 :前記の熱風塗工乾燥機に#3〜#6のワ
イヤーバーを適宜用いて塗工した。塗工速度は46m/
min.に設定した。 乾燥条件 :塗工から0.5秒後に、150℃の乾燥
炉内で、温度190℃風速36m/sec.の熱風によ
り4秒間乾燥した。
【0038】故紙を含有しない塗工原紙(坪量64g/
2 )を用いる以外は、前記と同様の方法にてダブル塗
工紙4および15〜16を作成した。各ダブル塗工紙に
おける各塗工層の形成順序および塗工量を表4〜5に示
した。
【0039】単層塗工紙の作成 故紙70%を含有する塗工原紙を用いて、#7〜#10
のワイヤーバーを用いる以外はダブル塗工紙の作成と同
一の塗工条件、乾燥条件を用いて、単層塗工紙17〜1
9を作成した。これらの単層塗工紙に用いた塗工液の配
合処方、共重合体ラテックスおよび塗工量を表5に示し
た。
【0040】故紙を含有しない塗工原紙(坪量64g/
2 )を用いる以外は、前記と同様の方法にて単層塗工
紙20〜22を作成した。これらの単層塗工紙に用いた
塗工液の配合処方、共重合体ラテックスおよび塗工量を
表5に示した。
【0041】得られた各塗工紙を、相対湿度65%、温
度20℃の条件下で一昼夜調湿した後、線圧70Kg/
cm、温度60℃、通紙速度7m/min、4回通紙の
条件でスーパーカレンダー処理し、各塗工紙の物性試験
に供した。ダブル塗工紙1〜12について行われた物性
試験の結果を表4に示し、ダブル塗工紙13〜16およ
び単層塗工紙17〜22について行われた物性試験の結
果を表5に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【発明の効果】上記の通り、本発明によって得られるダ
ブル塗工紙は、極めて優れた紙腰と強度を有すると同時
に、極めて良好な印刷光沢を与える従来に無い塗工紙を
提供するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工原紙に片面当たり2層の顔料塗工層を
    設けるダブル塗工紙において、塗工原紙に隣接する第1
    塗工層が最低造膜温度15℃以下である共重合体ラテッ
    クスを含み、かつ、その上に形成される第2塗工層が、
    最低造膜温度25〜50℃であり、平均粒子径が100
    nm未満の共重合体ラテックスを含むことを特徴とする
    オフセット印刷用ダブル塗工紙。
  2. 【請求項2】塗工原紙が故紙を含有する特許請求の範囲
    第1項に記載のオフセット印刷用ダブル塗工紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019183291A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 北越コーポレーション株式会社 印刷用紙

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