JPH0614597Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH0614597Y2
JPH0614597Y2 JP1989034767U JP3476789U JPH0614597Y2 JP H0614597 Y2 JPH0614597 Y2 JP H0614597Y2 JP 1989034767 U JP1989034767 U JP 1989034767U JP 3476789 U JP3476789 U JP 3476789U JP H0614597 Y2 JPH0614597 Y2 JP H0614597Y2
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seat
air
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pad
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JP1989034767U
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JPH02125651U (ja
Inventor
輝己 佐藤
Original Assignee
池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用シートの内、特に使用者に応じて左右
の幅寸法やクッション性などが変えることのできる車両
用シートに関する。
[従来の技術] 従来の車両用シートは、装備される車種に応じて使用者
層を想定し、そのような使用者の標準体形を考慮して設
計されている。このため、必ずしもシートに座る人の体
形や体重にとって適合するものとは限らなかった。
このような背景から、特開昭63−87336号公報に
はシートパッド部を複数のブロックに分割して、各ブロ
ックをシートフレーム内で互いに深さ(シートクッショ
ンの場合はシート前後方向、シートバックの場合はシー
ト上下方向の意味であり、以下、これをシートの長さと
表現する。)を調整可能にして、座る人の身長に合った
形状を得るようにした技術が開示されている。
このシート構造では、シートパッド部がシート横方向に
分割され、シートフレームに対し連結メカニズムを介し
て互いの間隔を変える構造を採用している。分割された
複数のブロックは、その間隔を大きくすることにより深
いシートパッド部を形成し、逆に、間隔を縮めることに
より浅いシートパッド部を形成するようにしたものであ
る。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この従来構造にあっては次のような問題
が挙げられる。第1に、シートパッド部を構成している
各ブロックが同一構成であることから、ブロック同志の
隙間を変えたとしてもメイン部分におけるクッション特
性までは変えることができない。第2に、ブロック同志
の間隔に応じたシートの長さが得られる反面、シートの
幅が一定しているため標準体型からずれた細めまたは太
めの人にとって有効ではない。換言すると、この構成は
使用者の身長を重視してシートの長さを変えるものであ
るが、むしろ体型に応じてシート幅を変えられる様にし
たいことが多く、このような場合に適用できない。第3
に、各ブロックはシートフレームに対し相対的に移動す
る構造であることから、ブロック同志の隙間を最小にし
てシートの長さを短くした場合にシートフレームがブロ
ックから露出し易い。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は簡単かつ安価にユーザーの要望に応じた形状や
クッション性などを有するシートとして作り変えること
ができる車両用シートを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、シートパッド部が複
数のブロックに分割されており、各ブロックをシートフ
レームに取り付けて所定の形状に組み立てられている車
両用シートにおいて、前記シートフレームは、シート略
中間にあって長手方向に延びた支軸と、前記支軸の上下
部に交差した状態に固定された一対の連結パイプと、前
記支軸の両側に位置して連結パイプを介してシート幅方
向へ摺動可能に配置された一対の補助フレームと、前記
補助フレームを常に支軸側へ付勢している付勢手段とを
備え、前記シートパッド部は、サイド部分を構成して、
対応する補助フレームに保持される一対のブロックと、
前記ブロック間に位置してメイン部分を構成し、前記補
助フレームに取り付けられて空気封入圧で伸縮される空
気パッドとからなり、前記ブロックが、空気パッドの空
気封入圧を増大することにより付勢手段の付勢力に抗し
摺動される補助フレームを介してシート幅方向へ動くこ
とを特徴としている。
[作用] この構成によれば、空気パッド内への空気封入圧を変え
て空気パッドを伸縮調整すると、この空気パッドに当接
されているブロックも補助フレームなどを介し連動して
幅方向に摺動し、この摺動で各ブロック間の距離が切り
換えられる。すなわち、シートの幅寸法が切り換えられ
る。
したがって、使用者の好みに応じたシート幅をなしたシ
ートパッド部が得られる。また、空気パッドの封入空気
圧を調整することによってクッション性も変えることが
できる。しかも、空気パッドに対してブロックが付勢手
段で常に押し付けられているので、空気パッドとブロッ
クとの間に隙間が生ずることもない。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は、本考案の一実施例に係る車両用シート1を示
すもので、大きくはシートクッション2とシートバック
3とを備えてなる。
また、シートクッション2とシートバック3は左右一対
のブロック4aとこの左右一対のブロック4a間に設け
られた空気パッド4bとで形成されているシートパッド
部4と、シートメイン部となるメインフレーム5、およ
び伸縮自在なガーニッシュ6とで各々形成されている。
そして、シートクッション2とシートバック3との基本
的な構造は同じに作られている。
そこで、シートバック3を代表してさらに第2図を用い
て細部構造を説明する。まず、メインフレーム5は、パ
イプ状の支軸7を有し、この支軸7がシートバック3の
略中心を縦走して上下方向に延びた状態でシートバック
3の固定フレーム(不図示)に固定されている。また、
この支軸7の上端には、ヘッドレスト用ステー部材20
が取り付け可能になっている。なお、シートクッション
2では、このステー部材20が省略される。
また、この支軸7の上下端に近い部分には、左右方向に
延びる連結パイプ8がそれぞれ交差した状態に配置さ
れ、溶接固定されている。さらに、支軸7の中間部分に
はバネ掛け部9が設けられ、このバネ掛け部9と連結パ
イプ8との間に摺動リング部材10がそれぞれ摺動可能
に設けられている。なお、この摺動リング部材10の両
端には取付翼部10aが形成されている。
また、支軸7上には、この摺動リング部材10を挟んだ
上下の位置に規制片11a,11bが取り付けられ、支
軸7上での摺動リング部材10の摺動量がこの規制片1
1a,11bによって規制されている。
次に、一対のブロック4a,4aは、各々補助フレーム
12に取り付けられている。この補助フレーム12はパ
イプ材で形成されており、上下端12a,12bは一対
の連結パイプ8に対応して略直角に折り曲げられてい
る。そして、上下端12a,12bがそれぞれ連結パイ
プ8内に摺動可能に挿入されて、第2図中の矢印A−B
方向へ移動可能になっている。また、各補助フレーム1
2の中間部分には支持片部13が形成されている。さら
に、この支持片部13と上記摺動リング部材10との間
はリンク片14で連結され、また支持片部13とバネ掛
け部9との間にコイルスプリングでなる付勢手段15が
張設されている。なお、リンク片14は、一端が摺動リ
ング部材10の翼部10aに支軸16を介して回動可能
に取り付けられ、他端が支持片部13に支軸17を介し
て回動可能に取り付けられている。
そして、補助フレーム12に第2図中の矢印B方向の外
力が加えられていないとき、補助フレーム12は付勢手
段15の付勢力によって、摺動リング部材10が規制片
11bに当接された状態となるまで、同図中の矢印A方
向に引かれて変位された状態になっている。
一方、第1図に示すように、一対のブロック4a,4a
との間に配設された空気パッド4bは、空気袋として形
成されている。また、この空気パッド4bは、上下左右
両側の一部18(第2図参照)が補助フレーム12の上
下端に摺動可能に取り付けられている。
そして、電動エアポンプ19から供給される空気量に応
じて左右両側方向へ伸縮可能になっている。なお、電動
エアポンプ19は、空気パッド4b内の空気圧を使用者
が設定した状態を調整維持できる状態になっている。
次に、ガーニッシュ6は、シートバック3の背面を覆っ
て隠すためのもので、前面が開口された略皿状に形成さ
れている。そして、シートパッド部4およびメインフレ
ーム5は、このガーニッシュ6内に組み込まれた状態に
なっている。
このようにシートバック3とシートクッション2の基本
構造が同じに構成された車両用シートでは、各ブロック
4aが付勢手段15で第2図中の矢印A方向に引かれ、
空気パッド4bの側面と常に当接された状態になってい
る。
そして、空気パッド4b内の封入空気圧が小さい場合
は、摺動リング部材10が規制片11bと当接するまで
縮少し、これによって各ブロック4a,4aとの間がせ
ばまり、幅狭のシートバック3が形成されている。一
方、空気パッド4b内の封入空気圧が増大されると、空
気パッド4bが膨らみ、幅方向に延びる。また同時に、
付勢手段15の付勢力に抗して各ブロック4aを補助フ
レーム12とともに同図中矢印B方向へ押し出す。する
と、各ブロック4a,4aとの間の距離が広がり幅広状
のシートバック3が形成される。さらに、空気パッド4
b内に封入させる空気圧を調整することによって空気パ
ッド4bの部分におけるクッション性を変えることがで
きる。
したがって、この車両用シートの構造では、空気パッド
4b内への空気封入量を変えて伸縮調整すると、付勢手
段15の付勢力でこの空気パッド4bに当接されている
ブロック4aも伸縮動作に連動して幅方向に摺動し、こ
の摺動で各ブロック4a,4a間の距離が切り換えられ
て、シート幅の寸法を変えることができる。したがっ
て、使用者の好みに応じたシート幅をなしたシートパッ
ド部4が得られる。また、空気パッド4bの封入空気圧
を電動エアポンプ19で調整することによってクッショ
ン性も変えることができる。さらに、付勢手段15で空
気パッド4bに対してブロック4aを常に当接された状
態に押し付けているので、空気パッド4bとブロック4
aとの間に隙間ができない車両用シート1が得られる。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る車両用シートによれ
ば、空気パッド内への空気封入圧を変えて空気パッドを
伸縮調整すると、この空気パッドに当接されているブロ
ックも伸縮動作に連動して幅方向に摺動し、この摺動で
各ブロック間の距離、すなわち、シートの幅寸法が切り
換えられる。
したがって、特に使用者の体型に応じたシート幅に変え
ることができることに加え、空気パッドの封入空気圧を
調整することによってクッション性も変えることができ
る。
なお、本考案は、特開昭63−87336号のシート構
造に対し、第1にシートパッド部を両サイド部分および
メイン部分に分割し、メイン部分を空気封入圧で伸縮さ
れる空気パッドを用いることにより、保持特性として最
も機能するメイン部分におけるクッション特性を変える
ことができる。第2に身長に対応できないが、標準体型
からずれた細めまたは太めの人にとって有効である。第
3に両サイド部分である各ブロックはシートフレームを
構成している補助フレームを介して動くので調整後も一
体化が維持され、シートフレーム部分が露出することが
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用シートの斜視
図、第2図は同上シートの要部概略骨格構造図である。 1……車両用シート 4……シートパッド部 4a……ブロック 4b……空気パッド 5……メインフレーム 7……支軸 8……連結パイプ 12……補助フレーム 15……付勢手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートパッド部が複数のブロックに分割さ
    れており、各ブロックをシートフレームに取り付けて所
    定の形状に組み立てられている車両用シートにおいて、 前記シートフレームは、シート略中間にあって長手方向
    に延びた支軸と、前記支軸の上下部に交差した状態に固
    定された一対の連結パイプと、前記支軸の両側に位置し
    て連結パイプを介してシート幅方向へ摺動可能に配置さ
    れた一対の補助フレームと、前記補助フレームを常に支
    軸側へ付勢している付勢手段とを備え、 前記シートパッド部は、サイド部分を構成して、対応す
    る補助フレームに保持される一対のブロックと、前記ブ
    ロック間に位置してメイン部分を構成し、前記補助フレ
    ームに取り付けられて空気封入圧で伸縮される空気パッ
    ドとからなり、 前記ブロックが、空気パッドの空気封入圧を増大するこ
    とにより付勢手段の付勢力に抗し摺動される補助フレー
    ムを介してシート幅方向へ動くことを特徴とする車両用
    シート。
JP1989034767U 1989-03-29 1989-03-29 車両用シート Expired - Lifetime JPH0614597Y2 (ja)

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