JPH0614562U - 連結装置 - Google Patents

連結装置

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JPH0614562U
JPH0614562U JP5323492U JP5323492U JPH0614562U JP H0614562 U JPH0614562 U JP H0614562U JP 5323492 U JP5323492 U JP 5323492U JP 5323492 U JP5323492 U JP 5323492U JP H0614562 U JPH0614562 U JP H0614562U
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JP
Japan
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cam
differential
plate clutch
cam surface
case
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Pending
Application number
JP5323492U
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English (en)
Inventor
則幸 須藤
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムのスラスト力のばらつきを防止し、大き
な差動制限力を安定して制御することを可能とする。 【構成】 ケース内に相対回転自在に配置された一対の
回転部材と、回転部材に対しカムを介して連結されたカ
ム部材と、前記カム部材とケースとを連結する電磁多板
クラッチと、前記電磁多板クラッチが締結状態のとき前
記カムのスラスト力を受けて締結された両回転部材を連
結する多板クラッチとを備えた連結装置において、前記
カムの一方のカム面を周方向のカム角を有するカム面に
形成すると共に、他方のカム面を周方向の前記カム面と
等角のカム角と軸方向のカム角とを有するカム面に形成
し、前記両カム面にボールを押圧する押圧部材を設けた
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両等のディファレンシャル装置の差動制限装置等に用いられて 駆動側と従動側とを連結する連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、例えば実開平3−112137号公報に記載さ れた図5に示すようなものがある。
【0003】 これは車両の後輪側に配置されたディファレンシャル装置であって、デフケー ス3内に相対回転自在に配置された遊星キャリヤ11と太陽歯車19を備え、前 記遊星キャリヤ11には外側の遊星歯車(図示せず)が軸により回転自在に支持 され、また、他の軸17により内側の遊星歯車15が回転自在に支持されている 。そして、外側の遊星歯車は内側の遊星歯車15と噛み合うと共にデフケース3 の内周に設けられた内歯歯車7と噛み合い、内側の遊星歯車15は太陽歯車19 と噛合って遊星歯車群21が構成されている。
【0004】 遊星キャリヤ11の右側にはクラッチドラム23が固定され、クラッチドラム 23と太陽歯車19との間にはこれらを連結する多板クラッチ29が配置されて いる。遊星キャリヤ11の左側にはカムリング31が配置されており、このカム リング31と遊星キャリヤ11との間には図に示すようにボール33を介して作 動するカム61が形成されている。カムリング31とデフケース3との間にはこ れを連結する多板クラッチ45が配置されている。多板クラッチ45の右側には 電磁石49によって吸引されて多板クラッチ45を締結する押圧リング57が配 置され、デフケース3のボス部47の外周に前記電磁石49が配置されている。
【0005】 そして、電磁石49への通電によって多板クラッチ45が締結されると、カム リング31はデフケース3と結合し、カム61の作用によってボール33は遊星 キャリヤ11をクラッチドラム23と共に右方へ移動し、多板クラッチ29が締 結され差動制限が行われる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の装置にあっては、カムリング31と遊星キャ リヤ11のカム面31a,11aが等辺等角のV字状に形成され、例えば円周方 向の6個所に等配配置されているため、製作誤差等によって各カム61における ボール33とカム面31a,11aとの当りが均等にならなくなる場合がある。 例えば、少くとも3個所のカム61はボール33とカム面31a,11aが当接 されるが、残りのカム61はボール33とカム面31a,11aとの間に隙間が 生じる。
【0007】 このため、カム61のスラスト力が大きくばらついて多板クラッチ29の締結 力が大きく変動し、カム61によって大きな差動制限力を制御できなくなるとい う問題があり、また、カム面31a,11aにボール33の圧痕がつき易くなる という問題があった。
【0008】 そこで、この考案は、カムのスラスト力のばらつきを防止し、大きな差動制限 力を安定して制御することができる連結装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案は、ケース内に相対回転自在に配置され た一対の回転部材と、回転部材に対しカムを介して連結されたカム部材と、前記 カム部材とケースとを連結する電磁多板クラッチと、前記電磁多板クラッチが締 結状態のとき前記カムのスラスト力を受けて締結された両回転部材を連結する多 板クラッチとを備えた連結装置において、前記カムの一方のカム面を周方向のカ ム角を有するカム面に形成すると共に、他方のカム面を周方向の前記カム面と等 角のカム角と軸方向のカム角とを有するカム面に形成し、前記両カム面にボール を押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
この考案によれば、電磁多板クラッチを締結すると、ケースとカム部材とが連 結されてカムが作動状態となり、一対の回転部材間の差動トルクを受けて生じる カムのスラスト力により多板クラッチが締結され両回転部材間で大きな締結力が 得られる。
【0011】 このとき、押圧部材と両カム面との協働作用によってボールを両カム面に確実 に当接させ、カムのスラスト力のばらつきを防止する。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1はこの考案に係る連結装置が適用されたディファレンシャル装置の一実施 例の断面図を示すものである。なお、従来例と同様の構成部材には同符号を付し て説明する。
【0014】 この実施例に係るディファレンシャル装置は、後輪側に配置されたリヤデフ1 を示している。リヤデフ1のデフケース3(ケース)は図示しないデフキャリヤ 内に回転自在に配置され、そのフランジ部5には図示しないリングギヤがボルト で固定されている。このリングギヤは図示しないドライブピニオンギヤと噛み合 っており、エンジン(図示せず)からの駆動力を受ける。
【0015】 デフケース3の内周には内歯歯車7が設けられている。この内歯歯車7には外 側の遊星歯車9が噛み合っている。遊星歯車9は遊星キャリヤ11(一方の回転 部材)に支持された軸13を介して回転自在に支持されている。遊星歯車9は内 側の遊星歯車15と噛み合っている。内側の遊星歯車15は遊星キャリヤ11に 支持された軸17を介して回転自在に支持されると共に太陽歯車19(他方の回 転部材)と噛み合っている。こうしてリヤデフ1である遊星歯車群21が構成さ れている。
【0016】 太陽歯車19は内径側で左側の後車軸(図示せず)にスプライン連結され、遊 星キャリヤ11は内径側で右側の後車軸(図示せず)にスプライン連結されてい る。
【0017】 従って、エンジン(図示せず)からの駆動力によるデフケース3の回転は遊星 歯車群21の噛合により遊星キャリヤ11から右側の後車軸に伝達され、太陽歯 車19から左側の後車軸へ伝達される。このとき、左右の後車軸間の駆動抵抗に 差があると、その差に応じてエンジンの駆動力は遊星歯車9,15の自転と公転 による太陽歯車19と遊星キャリヤ11の相対回転により、左側後車軸と右側後 車軸とに差動分配される。
【0018】 遊星歯車群21の左側にはクラッチドラム23がデフケース3と相対回転自在 に配置されている。このクラッチドラム23は遊星キャリヤ11の左端部に固定 されている。クラッチドラム23の内周には外側の摩擦板25が軸方向移動自在 に係合し、太陽歯車19の外周には摩擦板25と交互に配置された内側の摩擦板 27が軸方向移動自在に係合して差動制限用の多板クラッチ29を構成している 。
【0019】 この多板クラッチ29が締結されると、太陽歯車19と遊星キャリヤ11間の 相対回転が制限され、左右の後車軸間の差動が制限される。
【0020】 遊星キャリヤ11の右側にはカムリング31(カム部材)が配置されており、 カムリング31と遊星キャリヤ11との間には、図2および図3に示すようにボ ール33および皿ばね35(押圧部材)を介してカム37が形成されている。カ ムリング31とデフケース3の間にはカム37からのスラスト反力を受けるスラ ストベアリング39が配置されている。
【0021】 前記遊星キャリヤ11のカム面11aは周方向のカム角を有するカム面に形成 されている。一方カムリング31のカム面31aは、周方向の前記カム面11a と等角のカム角と、半径方向に遊星キャリヤ11側へ向けて傾斜する軸方向のカ ム角を有するカム面に形成されている。そして、両カム面11a,31a間の外 周側に皿ばね35が配置され、この皿ばね35の弾性力によってボール33をカ ム面11a,31aに押圧している。
【0022】 従って、皿ばね35の弾性力と両カム面11a,31aとの協働作用によって ボール33を両カム面11a,31aに確実に当接させている。
【0023】 遊星キャリヤ11とデフケース3の間には、交互に配置された外側と内側の摩 擦板41,43が設けられている。外側の摩擦板41はデフケース3の内周に軸 方向移動自在に係合し、内側の摩擦板43はカムリング31の外周に軸方向移動 自在に係合して多板クラッチ45を構成している。
【0024】 デフケース3の右側のボス部47の外周にはリング状の電磁石49がベアリン グ51,53を介して止め輪55により取付けられている。多板クラッチ45と 遊星キャリヤ11との間には電磁石49により吸引されて多板クラッチ45を締 結する押圧リング57が配置されている。このように、電磁多板クラッチ59が 構成されている。
【0025】 電磁多板クラッチ59を締結状態にすると、カムリング31はカム37を介し て遊星キャリヤ11に連結されているから、多板クラッチ45の締結力に応じた 差動制限が行われる。さらに、左右後車軸間に、つまりデフケース3と遊星キャ リヤ11間に差動回転が生じると、この力がカム37に加わりスラスト力が生じ る。このスラスト力により遊星キャリヤ11,クラッチドラム23を介して多板 クラッチ29が押圧されて締結され、さらに大きい差動制限力が発生する。電磁 多板クラッチ59を開放状態にすると、カムリング31は遊星キャリヤ11と一 体回転するからカム37はスラスト力を発生しない。従って多板クラッチ29は 開放され差動回転は自由になる。
【0026】 電磁多板クラッチ59のこのような操作は、運転席から手動操作可能か、また は操舵条件や路面条件に応じて自動操作可能に構成されている。
【0027】 つぎに、上記リヤデフ1の機能を説明する。
【0028】 電磁多板クラッチ59を開放状態にすると、リヤデフ1に左右の後車軸間の差 動が自由に許容される。これにより、車両は円滑な旋回が行えると共に路面の凹 凸にかかわらず直進安定性が保たれる。
【0029】 電磁多板クラッチ59を締結すると、リヤデフ1は左右の後車軸間の差動をそ の締結力に応じて制限する。従って、悪路等で後輪(図示せず)の一方がスリッ プ状態になっても差動制限によるトルク伝達により他方の後輪に駆動力が伝達さ れるから、車両はスタック状態に陥らずに悪路から脱出することができる。
【0030】 このように、電磁多板クラッチ59が締結されるとカム37が作動し、そのス ラスト力により多板クラッチ29が締結されるように構成すると共に、カム37 の一方のカム面11aを周方向のカム角を有するカム面に形成すると共に、他方 のカム面31aを周方向の前記カム面11aと等角のカム角と軸方向のカム角と を有するカム面に形成し、皿ばね35を設けてボール33を両カム面11a,3 1aに押圧するようにしたから、皿ばね35の弾性力と両カム面11a,31a との協働作用によってボール33を両カム面11a,31aに確実に当接させ、 カム37のスラスト力のばらつきが防止される。
【0031】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、この考案の構成によれば、カムのスラスト力 のばらつきが防止され、大きな差動制限力を安定して制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の連結装置が適用された一実施例のデ
ィファレンシャル装置の断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】押圧部材の全体斜視図である。
【図5】従来例によるディファレンシャル装置の断面図
である。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【符号の説明】
3 デフケース(ケース) 11 遊星キャリヤ(回転部材) 19 太陽歯車(回転部材) 29 多板クラッチ 31 カムリング(カム部材) 35 ボール 35 皿ばね(押圧部材) 37 カム 59 電磁多板クラッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に相対回転自在に配置された一
    対の回転部材と、回転部材に対しカムを介して連結され
    たカム部材と、前記カム部材とケースとを連結する電磁
    多板クラッチと、前記電磁多板クラッチが締結状態のと
    き前記カムのスラスト力を受けて締結された両回転部材
    を連結する多板クラッチとを備えた連結装置において、
    前記カムの一方のカム面を周方向のカム角を有するカム
    面に形成すると共に、他方のカム面を周方向の前記カム
    面と等角のカム角と軸方向のカム角とを有するカム面に
    形成し、前記両カム面にボールを押圧する押圧部材を設
    けたことを特徴とする連結装置。
JP5323492U 1992-07-29 1992-07-29 連結装置 Pending JPH0614562U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5323492U JPH0614562U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5323492U JPH0614562U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 連結装置

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Publication Number Publication Date
JPH0614562U true JPH0614562U (ja) 1994-02-25

Family

ID=12937124

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5323492U Pending JPH0614562U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 連結装置

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JP (1) JPH0614562U (ja)

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