JPH0614543A - スイッチング素子の並列接続方法 - Google Patents
スイッチング素子の並列接続方法Info
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- JPH0614543A JPH0614543A JP4162418A JP16241892A JPH0614543A JP H0614543 A JPH0614543 A JP H0614543A JP 4162418 A JP4162418 A JP 4162418A JP 16241892 A JP16241892 A JP 16241892A JP H0614543 A JPH0614543 A JP H0614543A
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- diode
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- parallel
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- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電流分担用のリアクトルを不要として装置の
小形化,低コスト化を図る。 【構成】 ダイオードD1〜D6を出力バーと冷却体を
兼ねた導体10に並列に配置し、ダイオードD1〜D3
(D4〜D6)のアノード側にはトランス3の2次引き
出しバーU(V)を接続し、またダイオードD1〜D3
(D4〜D6)のカソード側は導体11(12)でそれ
ぞれ導体10に短絡して構成される整流回路に対し、そ
の入力線U,Vに近接配置して磁気結合させるための導
体13を配置し、各ダイオードD1〜D3(D4〜D
6)の電流をバランスさせる。導体13の形状は図1
(ロ),(ハ)からも明らかなように、逆L字形をして
いる。
小形化,低コスト化を図る。 【構成】 ダイオードD1〜D6を出力バーと冷却体を
兼ねた導体10に並列に配置し、ダイオードD1〜D3
(D4〜D6)のアノード側にはトランス3の2次引き
出しバーU(V)を接続し、またダイオードD1〜D3
(D4〜D6)のカソード側は導体11(12)でそれ
ぞれ導体10に短絡して構成される整流回路に対し、そ
の入力線U,Vに近接配置して磁気結合させるための導
体13を配置し、各ダイオードD1〜D3(D4〜D
6)の電流をバランスさせる。導体13の形状は図1
(ロ),(ハ)からも明らかなように、逆L字形をして
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング素子を
並列接続して大容量の変換装置を構成する場合に、電流
分担用のリアクトルなどを挿入せずに小形,低損失に並
列素子の電流分担を図るための接続方法に関する。
並列接続して大容量の変換装置を構成する場合に、電流
分担用のリアクトルなどを挿入せずに小形,低損失に並
列素子の電流分担を図るための接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に大電流出力のDC−DCコンバー
タ(直流−直流変換器)の回路例を示す。すなわち、直
流電源1にはインバータ2が、インバータ2にはトラン
ス3が、トランス3の出力端子U,Vには整流器ユニッ
ト4,5が、整流器ユニット4,5の出力は短絡されて
平滑リアクトル6が、平滑リアクトル6とトランス3の
出力Oとの間には負荷7がそれぞれ接続されている。ま
た、整流器ユニット4はダイオードD1〜D3を、整流
器ユニット5はダイオードD4〜D6を並列接続し電流
容量を増大させるようにしている。このような回路にお
いて、インバータ2より交流電圧をトランス3に入力す
ると、トランス3の出力電圧VUO,VOVが正のとき
は整流器ユニット4が導通し、トランス3の出力電圧V
UO,VOVが負のときは整流器ユニット5が導通し、
負荷7に平滑リアクトル6を介して直流電力を供給す
る。
タ(直流−直流変換器)の回路例を示す。すなわち、直
流電源1にはインバータ2が、インバータ2にはトラン
ス3が、トランス3の出力端子U,Vには整流器ユニッ
ト4,5が、整流器ユニット4,5の出力は短絡されて
平滑リアクトル6が、平滑リアクトル6とトランス3の
出力Oとの間には負荷7がそれぞれ接続されている。ま
た、整流器ユニット4はダイオードD1〜D3を、整流
器ユニット5はダイオードD4〜D6を並列接続し電流
容量を増大させるようにしている。このような回路にお
いて、インバータ2より交流電圧をトランス3に入力す
ると、トランス3の出力電圧VUO,VOVが正のとき
は整流器ユニット4が導通し、トランス3の出力電圧V
UO,VOVが負のときは整流器ユニット5が導通し、
負荷7に平滑リアクトル6を介して直流電力を供給す
る。
【0003】図7に図6の等価回路を示し、図8に図6
に示す整流回路部の外観を示す。すなわち、構造的には
例えば図8に示すように、ダイオードD1〜D6を出力
バーと冷却体を兼ねた導体10に並列に固定し、ダイオ
ードD1〜D3のアノードにトランス3の2次引き出し
バーUを、またダイオードD4〜D6のアノードにトラ
ンス3の2次引き出しバーVを接続し、さらに、ダイオ
ードD1〜D3のカソードは導体11で、ダイオードD
4〜D6のカソードは導体12でそれぞれ導体10に短
絡されて構成される。このような構成では図7にも示す
ように、各ダイオード間の配線インピーダンスは、D3
とD4間がL3で、D2とD5間がL2+L3+L4
で、D1とD6間がL1+L2+L3+L4+L5の如
くそれぞれ大きさが異なっている。
に示す整流回路部の外観を示す。すなわち、構造的には
例えば図8に示すように、ダイオードD1〜D6を出力
バーと冷却体を兼ねた導体10に並列に固定し、ダイオ
ードD1〜D3のアノードにトランス3の2次引き出し
バーUを、またダイオードD4〜D6のアノードにトラ
ンス3の2次引き出しバーVを接続し、さらに、ダイオ
ードD1〜D3のカソードは導体11で、ダイオードD
4〜D6のカソードは導体12でそれぞれ導体10に短
絡されて構成される。このような構成では図7にも示す
ように、各ダイオード間の配線インピーダンスは、D3
とD4間がL3で、D2とD5間がL2+L3+L4
で、D1とD6間がL1+L2+L3+L4+L5の如
くそれぞれ大きさが異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7の回路において、
トランス3の2次電圧VUO,VOVの極性が負から正
に反転すると、ダイオードD1〜D3がオンし、ダイオ
ードD4〜D6がオフする。また、トランス3の2次バ
ーU→整流器ユニット4→整流器ユニット5→トランス
3の2次バーV→トランス3の経路で転流電流が流れ
る。この経路において、ダイオードD3〜D1の順に配
線インピーダンスが小さいため、各ダイオードの電流は
D3が一番大きく、D1が一番小さくなる。トランス3
の2次電圧VUO,VOVの極性が正から負に反転する
ときも同様に、各ダイオードの電流はD4が一番大きく
D6が一番小さくなる。したがって、従来の構成の場
合、電流アンバランスが大きく装置容量を大きくできな
い、という問題がある。また、装置容量を大きくするに
は、アンバランス電流を考慮した並列数のダイオードが
必要となり、装置が大形化しコスト高になるという問題
が生じる。
トランス3の2次電圧VUO,VOVの極性が負から正
に反転すると、ダイオードD1〜D3がオンし、ダイオ
ードD4〜D6がオフする。また、トランス3の2次バ
ーU→整流器ユニット4→整流器ユニット5→トランス
3の2次バーV→トランス3の経路で転流電流が流れ
る。この経路において、ダイオードD3〜D1の順に配
線インピーダンスが小さいため、各ダイオードの電流は
D3が一番大きく、D1が一番小さくなる。トランス3
の2次電圧VUO,VOVの極性が正から負に反転する
ときも同様に、各ダイオードの電流はD4が一番大きく
D6が一番小さくなる。したがって、従来の構成の場
合、電流アンバランスが大きく装置容量を大きくできな
い、という問題がある。また、装置容量を大きくするに
は、アンバランス電流を考慮した並列数のダイオードが
必要となり、装置が大形化しコスト高になるという問題
が生じる。
【0005】また、電流分担を改善する従来方法とし
て、各ダイオードに直列に分担用リアクトルを挿入する
方法が知られている。しかし、分担用リアクトルは転流
期間を増加させ、特に高周波で動作させる場合に出力電
圧が低下し、電圧利用率が低下するという問題がある。
また、分担用リアクトルは大電流の2次電流を流す必要
があるため大形となり、装置も大形化してコスト高にな
るなどの問題もある。したがって、この発明の課題は簡
単な方法によってダイオードの電流分担を可能とし、装
置の小形化,低価格化を図ることにある。
て、各ダイオードに直列に分担用リアクトルを挿入する
方法が知られている。しかし、分担用リアクトルは転流
期間を増加させ、特に高周波で動作させる場合に出力電
圧が低下し、電圧利用率が低下するという問題がある。
また、分担用リアクトルは大電流の2次電流を流す必要
があるため大形となり、装置も大形化してコスト高にな
るなどの問題もある。したがって、この発明の課題は簡
単な方法によってダイオードの電流分担を可能とし、装
置の小形化,低価格化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、第1の発明では、複数のダイオードが並列接続
され入力電圧の極性に応じて動作する複数のダイオード
ユニットを備え、各ダイオードユニットの一端は入力線
に接続され他端は短絡されてなる整流回路に対し、前記
ダイオードユニットの各入力線にそれぞれ近接配置して
磁気結合させるための導体を配置したことを特徴として
いる。また、第2の発明では、複数のダイオードが並列
接続され入力電圧の極性に応じて動作する複数のダイオ
ードユニットを備え、各ダイオードユニットの一端は入
力線に接続され他端は短絡されてなる整流回路におい
て、前記ダイオードユニットの各入力線を互いに近接配
置させて磁気結合したことを特徴としている。第1,第
2の発明では、前記ダイオードに代えてトランジスタを
含む自己消弧形スイッチング素子を用いることができ、
前記整流回路の入力線に代えてインバータ回路の交流出
力線を磁気結合させることができる。
るため、第1の発明では、複数のダイオードが並列接続
され入力電圧の極性に応じて動作する複数のダイオード
ユニットを備え、各ダイオードユニットの一端は入力線
に接続され他端は短絡されてなる整流回路に対し、前記
ダイオードユニットの各入力線にそれぞれ近接配置して
磁気結合させるための導体を配置したことを特徴として
いる。また、第2の発明では、複数のダイオードが並列
接続され入力電圧の極性に応じて動作する複数のダイオ
ードユニットを備え、各ダイオードユニットの一端は入
力線に接続され他端は短絡されてなる整流回路におい
て、前記ダイオードユニットの各入力線を互いに近接配
置させて磁気結合したことを特徴としている。第1,第
2の発明では、前記ダイオードに代えてトランジスタを
含む自己消弧形スイッチング素子を用いることができ、
前記整流回路の入力線に代えてインバータ回路の交流出
力線を磁気結合させることができる。
【0007】
【作用】各ダイオードの入力バーをそれぞれ近接導体と
磁気結合させ、その導体の両端を短絡する。このように
すると、転流時には近接導体にはループ電流とは反対向
きに電流が流れる。いま、入力バーの自己インダクタン
スをL、相互インダクタンスをM、各ダイオードに流れ
る電流をID1〜ID6、近接導体を流れる電流をI2
とすると、各ダイオードの入力バーに誘起される電圧e
1〜e6は次の(1)〜(3)式のように示される。 e1=−LdID1/dt+MdI2/dt …(1) e2=−LdID2/dt+MdI2/dt …(2) ・ ・ e6=−LdID6/dt+MdI2/dt …(3)
磁気結合させ、その導体の両端を短絡する。このように
すると、転流時には近接導体にはループ電流とは反対向
きに電流が流れる。いま、入力バーの自己インダクタン
スをL、相互インダクタンスをM、各ダイオードに流れ
る電流をID1〜ID6、近接導体を流れる電流をI2
とすると、各ダイオードの入力バーに誘起される電圧e
1〜e6は次の(1)〜(3)式のように示される。 e1=−LdID1/dt+MdI2/dt …(1) e2=−LdID2/dt+MdI2/dt …(2) ・ ・ e6=−LdID6/dt+MdI2/dt …(3)
【0008】ここで、例えばダイオードD1の電流ID
1が一番大きくなったとすると、 e1>e2,e3 となり、e1−e2の電圧がD1の電流を減らす方向に
働き、e2−e1,e3−e1の電圧はD2,D3の電
流を増やす方向に働き、結果としてD1〜D3の電流が
バランスすることになる。また、各ダイオードの入力バ
ー(またはトランスの2次出力バー)同士を単に磁気結
合させるだけでも、同様な効果が得られる。
1が一番大きくなったとすると、 e1>e2,e3 となり、e1−e2の電圧がD1の電流を減らす方向に
働き、e2−e1,e3−e1の電圧はD2,D3の電
流を増やす方向に働き、結果としてD1〜D3の電流が
バランスすることになる。また、各ダイオードの入力バ
ー(またはトランスの2次出力バー)同士を単に磁気結
合させるだけでも、同様な効果が得られる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す構成図で、図
8と同じ部分には同じ番号を付してその説明は省略す
る。すなわち、図8との相違点は、導体10に導体13
を装着した点にある。この導体13は例えば図1(ハ)
に詳しく示すように、そのA部分でダイオードD1〜D
3の入力線(トランス3の2次引き出し線)Uと磁気的
に結合し、B部分でダイオードD4〜D6の入力線(ト
ランス3の2次引き出し線)Vと磁気的に結合し、さら
に、図1(イ),(ロ)からも明らかなように、A部分
とB部分の両端は導体10によって短絡された構造とな
っている。
8と同じ部分には同じ番号を付してその説明は省略す
る。すなわち、図8との相違点は、導体10に導体13
を装着した点にある。この導体13は例えば図1(ハ)
に詳しく示すように、そのA部分でダイオードD1〜D
3の入力線(トランス3の2次引き出し線)Uと磁気的
に結合し、B部分でダイオードD4〜D6の入力線(ト
ランス3の2次引き出し線)Vと磁気的に結合し、さら
に、図1(イ),(ロ)からも明らかなように、A部分
とB部分の両端は導体10によって短絡された構造とな
っている。
【0010】図1の等価回路を図2に示し、図2の各部
電圧,電流波形を図3に示す。すなわち、図2は図7の
回路に対し、ダイオードD1〜D3の各入力線と導体1
3のA部との磁気結合1と、ダイオードD4〜D6の各
入力線と導体13のB部との磁気結合2と、導体13の
短絡ループとを追加したものとなる。なお、図3(イ)
はトランスの2次電圧波形、同(ロ)はダイオードD1
〜D3の各電流波形、同(ハ)はダイオードD4〜D6
の各電流波形をそれぞれ示している。図2の回路では、
トランスの2次電圧VUO,VOVの極性が負から正に
反転すると、ダイオードD1〜D3がオンし、ダイオー
ドD4〜D6がオフする。この時、トランス3の2次バ
ーU→整流器ユニット4→整流器ユニット5→トランス
3の2次バーV→トランス3の経路で転流電流が流れ
る。いま、入力バーの自己インダクタンスをL、相互イ
ンダクタンスをM、各ダイオードに流れる電流をID1
〜ID6、導体13を流れる電流をI2とすると、各ダ
イオードの入力バーに誘起される電圧e1〜e6は先の
(1)〜(3)式のようになる。
電圧,電流波形を図3に示す。すなわち、図2は図7の
回路に対し、ダイオードD1〜D3の各入力線と導体1
3のA部との磁気結合1と、ダイオードD4〜D6の各
入力線と導体13のB部との磁気結合2と、導体13の
短絡ループとを追加したものとなる。なお、図3(イ)
はトランスの2次電圧波形、同(ロ)はダイオードD1
〜D3の各電流波形、同(ハ)はダイオードD4〜D6
の各電流波形をそれぞれ示している。図2の回路では、
トランスの2次電圧VUO,VOVの極性が負から正に
反転すると、ダイオードD1〜D3がオンし、ダイオー
ドD4〜D6がオフする。この時、トランス3の2次バ
ーU→整流器ユニット4→整流器ユニット5→トランス
3の2次バーV→トランス3の経路で転流電流が流れ
る。いま、入力バーの自己インダクタンスをL、相互イ
ンダクタンスをM、各ダイオードに流れる電流をID1
〜ID6、導体13を流れる電流をI2とすると、各ダ
イオードの入力バーに誘起される電圧e1〜e6は先の
(1)〜(3)式のようになる。
【0011】ここで、例えばダイオードD1の電流ID
1が一番大きくなったとすると、 e1>e2,e3 となり、e1−e2の電圧がD1の電流を減らす方向に
働き、e2−e1,e3−e1の電圧はD2,D3の電
流を増やす方向に働き、結果としてD1〜D3の電流が
バランスすることになる。また、トランスの2次電圧V
UO,VOVの極性が正から負に反転するときも、上記
と同様にしてD4〜D6の電流を平衡させることができ
る。例えば、ダイオード4個を並列に接続した8KH
z,2000A出力の整流回路についてこの発明を適用
した結果、電流アンバランス率100%(1素子の最大
電流が平均電流の2倍)から10%へと大幅に改善され
ることが、実際に確認されている。
1が一番大きくなったとすると、 e1>e2,e3 となり、e1−e2の電圧がD1の電流を減らす方向に
働き、e2−e1,e3−e1の電圧はD2,D3の電
流を増やす方向に働き、結果としてD1〜D3の電流が
バランスすることになる。また、トランスの2次電圧V
UO,VOVの極性が正から負に反転するときも、上記
と同様にしてD4〜D6の電流を平衡させることができ
る。例えば、ダイオード4個を並列に接続した8KH
z,2000A出力の整流回路についてこの発明を適用
した結果、電流アンバランス率100%(1素子の最大
電流が平均電流の2倍)から10%へと大幅に改善され
ることが、実際に確認されている。
【0012】図4はこの発明の他の実施例を示す斜視図
である。これは、ダイオードD1〜D6を、出力バーと
冷却体を兼ねた導体10の両面に固定し、ダイオードD
1〜D3のアノード側にはトランス3の2次引き出しバ
ーUを、またダイオードD4〜D6のアノード側にはト
ランス3の2次引き出しバーVを接続し、ダイオードD
1〜D3のカソード側は導体11、ダイオードD4〜D
6のカソード側は導体12でそれぞれ導体10に短絡し
たものである。また、このとき2次バーU,Vを平衡に
近接配置し、磁気的に結合させている。
である。これは、ダイオードD1〜D6を、出力バーと
冷却体を兼ねた導体10の両面に固定し、ダイオードD
1〜D3のアノード側にはトランス3の2次引き出しバ
ーUを、またダイオードD4〜D6のアノード側にはト
ランス3の2次引き出しバーVを接続し、ダイオードD
1〜D3のカソード側は導体11、ダイオードD4〜D
6のカソード側は導体12でそれぞれ導体10に短絡し
たものである。また、このとき2次バーU,Vを平衡に
近接配置し、磁気的に結合させている。
【0013】図5に図4の等価回路を示す。この回路で
は、図1の等価回路を示す図2の2次電流I2が、それ
ぞれ(ID1+ID2+ID3),(ID4+ID5+
ID6)に変わるだけであり、バーU,Vの磁気結合に
よってダイオードD1〜D3,D4〜D6の電流を平衡
させる作用は図2の場合と全く同様である。なお、上記
ではダイオードを用いた整流回路について説明したが、
この発明はダイオードに代えてトランジスタなどの自己
消弧形スイッチング素子を用いるもの、または整流回路
に代えてインバータ回路とする場合などについても同様
にして適用することができる。また、主としてダイオー
ドユニット数が2つの場合について説明したが、2つ以
上の場合にも適用可能なことはいうまでもない。
は、図1の等価回路を示す図2の2次電流I2が、それ
ぞれ(ID1+ID2+ID3),(ID4+ID5+
ID6)に変わるだけであり、バーU,Vの磁気結合に
よってダイオードD1〜D3,D4〜D6の電流を平衡
させる作用は図2の場合と全く同様である。なお、上記
ではダイオードを用いた整流回路について説明したが、
この発明はダイオードに代えてトランジスタなどの自己
消弧形スイッチング素子を用いるもの、または整流回路
に代えてインバータ回路とする場合などについても同様
にして適用することができる。また、主としてダイオー
ドユニット数が2つの場合について説明したが、2つ以
上の場合にも適用可能なことはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、ダイオードと直列に
分担用リアクトルを挿入することなしにダイオードの電
流分担が達成できるため、装置の小形,低価格化が図ら
れる。また、分担用リアクトルは転流期間を増加させ出
力電圧を低下させるが、この発明ではこのような分担用
リアクトルを使用していないため、転流経路のインピー
ダンスを増加させることもなく、さらに配線インダクタ
ンスから相互インダクタンスを引いたインピーダンスと
なるため、配線のみの場合よりも転流期間が減少し、出
力電圧範囲が広くなるという利点もある。
分担用リアクトルを挿入することなしにダイオードの電
流分担が達成できるため、装置の小形,低価格化が図ら
れる。また、分担用リアクトルは転流期間を増加させ出
力電圧を低下させるが、この発明ではこのような分担用
リアクトルを使用していないため、転流経路のインピー
ダンスを増加させることもなく、さらに配線インダクタ
ンスから相互インダクタンスを引いたインピーダンスと
なるため、配線のみの場合よりも転流期間が減少し、出
力電圧範囲が広くなるという利点もある。
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の等価回路を示す回路図である。
【図3】図2における各部電圧,電流波形を示す波形図
である。
である。
【図4】この発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】図4の等価回路を示す回路図である。
【図6】DC−DCコンバータの一般的な例を示す回路
図である。
図である。
【図7】図6の等価回路を示す回路図である。
【図8】図6の整流回路部の従来の構成例を示す構成図
である。
である。
1…直流電源、2…インバータ、3…トランス、4,5
…整流器ユニット、6…平滑リアクトル、7…負荷、1
0,11,12,13…導体、D1〜D6…ダイオー
ド、U,V…トランス2次引き出しバー(整流器入力バ
ー)。
…整流器ユニット、6…平滑リアクトル、7…負荷、1
0,11,12,13…導体、D1〜D6…ダイオー
ド、U,V…トランス2次引き出しバー(整流器入力バ
ー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 D 9181−5H
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のダイオードが並列接続され入力電
圧の極性に応じて動作する複数のダイオードユニットを
備え、各ダイオードユニットの一端は入力線に接続され
他端は短絡されてなる整流回路に対し、 前記ダイオードユニットの各入力線にそれぞれ近接配置
して磁気結合させるための導体を配置したことを特徴と
するスイッチング素子の並列接続方法。 - 【請求項2】 複数のダイオードが並列接続され入力電
圧の極性に応じて動作する複数のダイオードユニットを
備え、各ダイオードユニットの一端は入力線に接続され
他端は短絡されてなる整流回路において、 前記ダイオードユニットの各入力線を互いに近接配置さ
せて磁気結合したことを特徴とするスイッチング素子の
並列接続方法。 - 【請求項3】 前記ダイオードに代えてトランジスタを
含む自己消弧形スイッチング素子を用いることを特徴と
する請求項1または2に記載のスイッチング素子の並列
接続方法。 - 【請求項4】 前記整流回路の入力線に代えてインバー
タ回路の交流出力線を磁気結合させることを特徴とする
請求項1または2に記載のスイッチング素子の並列接続
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162418A JPH0614543A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | スイッチング素子の並列接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162418A JPH0614543A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | スイッチング素子の並列接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614543A true JPH0614543A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15754225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4162418A Pending JPH0614543A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | スイッチング素子の並列接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614543A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003070253A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Tdk Corp | 整流回路及びこれを備えるスイッチング電源装置 |
JP2013192297A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
JP2016052661A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-14 | 株式会社ダイヘン | 溶接用電源装置及び溶接用電源装置の整流器 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP4162418A patent/JPH0614543A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003070253A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Tdk Corp | 整流回路及びこれを備えるスイッチング電源装置 |
JP2013192297A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
JP2016052661A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-14 | 株式会社ダイヘン | 溶接用電源装置及び溶接用電源装置の整流器 |
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