JPH06145422A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

Info

Publication number
JPH06145422A
JPH06145422A JP4302250A JP30225092A JPH06145422A JP H06145422 A JPH06145422 A JP H06145422A JP 4302250 A JP4302250 A JP 4302250A JP 30225092 A JP30225092 A JP 30225092A JP H06145422 A JPH06145422 A JP H06145422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
compound
diamine
rubber composition
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4302250A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakamura
亨 中村
Atsushi Kanazawa
厚 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP4302250A priority Critical patent/JPH06145422A/ja
Publication of JPH06145422A publication Critical patent/JPH06145422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジアミン系老化防止剤の優れた酸化防止性を
損なうことなく、経時的な変色を防止するタイヤ用ゴム
組成物を提供する。 【構成】 ジエン系ゴムに、ジアミン系老化防止剤と共
に、ベンゾフェノン系化合物、サリチレート系化合物、
アクリレート系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物
からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジアミン系老化防止剤
の優れた酸化防止性を損なうことなく変色を防止し、長
期間にわたってタイヤの外観を美麗に保持するタイヤ用
ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤは、長期間の使用下に空
気中の酸素やオゾンにより酸化劣化されると、サイドウ
ォール部やトレッド部の溝底にクラックが発生して外観
を悪化させるだけでなく、タイヤの転動により成長して
破損するに至るため耐久性を悪化させる原因になる。こ
のため、一般に、タイヤ用ゴム組成物には、各種の老化
防止剤が配合され、サイドウォール部やトレッド部等の
酸化劣化を防止するようにしている。
【0003】これら老化防止剤の中でもジアミン系老化
防止剤は、上述のタイヤのサイドウォールゴムやトレッ
ドゴム等の酸化劣化を防止する優れた効果を有している
が、紫外線等の光によって経時的に分解し、この分解物
がタイヤの色を次第に茶色がかった色に変色させて行く
ため、その外観が悪化してタイヤの商品価値が低下する
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ジア
ミン系老化防止剤の優れた酸化防止性を損なうことな
く、経時的な変色を防止するタイヤ用ゴム組成物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、ジエン系ゴムに、ジアミン系老化防止剤と共に、ベ
ンゾフェノン系化合物、サリチレート系化合物、アクリ
レート系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物からな
る群から選ばれた少なくとも1種の化合物を配合するこ
とにより達成することができる。
【0006】これらベンゾフェノン系化合物、サリチレ
ート系化合物、アクリレート系化合物及びベンゾトリア
ゾール系化合物はいずれも、変色防止用配合剤として配
合することにより、上記ジアミン系老化防止剤に起因す
るゴム組成物の経時的な変色を防止することができる。
本発明において、ジエン系ゴムとしては、天然ゴム、ス
チレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、ポリ
イソプレンゴム、ブチルゴム等の公知のタイヤに使用さ
れているゴムを挙げることができる。これらのゴムは単
独又は2種類以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0007】これらジエン系ゴムには、その酸化劣化を
防止するためジアミン系老化防止剤が配合される。ジア
ミン系老化防止剤として、たとえば、N−(1,3−ジ
メチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジア
ミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニ
レンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フ
ェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。その配合
量は特に限定されるものではないが、ジエン系ゴム10
0重量部当り0.1〜6.0重量部の範囲で配合するの
がよい。0.1重量部未満では酸化劣化防止の効果が不
十分である。6.0重量部を越えると他物性、例えばモ
ジュラス等が低下するので好ましくない。
【0008】本発明に使用するベンゾフェノン系化合
物、サリチレート系化合物、アクリレート系化合物及び
ベンゾトリアゾール系化合物としては、次のような化合
物を代表例として挙げることができる。 ベンゾフェノン系化合物:化1式で表される4−ドデシ
ルキシ−2−ハイドロキシ−ベンゾフェノン(シプロ化
成社製“SEESORB”103)、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン(白石カルシウム社製“シ
ーソーブ101”)、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン(白石カルシウム社製“シーソーブ
105”)
【0009】
【化1】 サリチレート系化合物:化2式で表される4−t−ブチ
ルフェニルサリチレート(シプロ化成社製“SEESO
RB”202)、化3式で表される2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル−3’,5−ジ−t−ブチル−4’−ハイ
ドロキシレンゾレート(住友化学工業社製“SMISO
RB”400)
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】 アクリレート系化合物:化4式で表されるエチル−2−
シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(シプロ化成
社製“SEESORB”501)
【0012】
【化4】 ベンゾトリアゾール系化合物:化5式で表される2
(2’−ハイドロキシ−3’−5’−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバ・ガイ
ギー社製“TINUVIN”327)、2(2’−ハイ
ドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾー
ル(白石カルシウム社製)
【0013】
【化5】 これらの化合物の配合量は、配合したジアミン系老化防
止剤に対して0.1〜100重量%の範囲にするのがよ
い。これら化合物の配合量が0.1重量%未満では、ジ
アミン系老化防止剤によるゴム組成物の変色を十分に防
止することができない。また、100重量%を越える
と、他物性が低下するので好ましくなく、価格的にも不
利である。
【0014】本発明のタイヤ用ゴム組成物には、通常、
配合される各種のゴム薬品、たとえばカーボンブラッ
ク、加硫促進剤、加硫助剤、プロセスオイル、ワック
ス、硫黄、ステアリン酸、亜鉛華(酸化亜鉛)などを適
宜配合することができる。本発明において、ベンゾフェ
ノン系化合物、サリチレート系化合物、アクリレート系
化合物及びベンゾトリアゾール系化合物からなる群から
選ばれた少なくとも1種の化合物の配合により、タイヤ
用ゴム組成物の変色を低減される理由は明白ではない。
しかし、これらの化合物は、ジアミン系老化防止剤を光
分解させる紫外線を吸収低減する作用、ゴムが劣化する
ときに発生するラジカルを捕捉し、このラジカルに起因
するジアミン系老化防止剤の連鎖分解反応を抑制する作
用、オゾンや酸素により酸化されたジアミン系老化防止
剤をもとの状態に還元する作用、或いはこのような作用
の組み合わせによるものと推定される。
【0015】
【実施例】
実施例1〜6、比較例1〜4 表1に示す配合組成を共通とし、老化防止剤を3重量部
ずつそれぞれ一律に配合すると共に、変色防止用配合剤
として表2に示す化合物の種類とその配合量を異にする
実施例1〜6及び比較例3,4、また、実施例1におい
て老化防止剤と上記化合物とを配合しなかった以外は同
一組成の比較例1、及び実施例1において上記化合物だ
けを配合しなかった以外は同一組成の比較例2の各ゴム
組成物をそれぞれ調製した。
【0016】 表1中、 加硫促進剤(NS):N−t−ブチル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド(大内新興化学工業社製“ノクセラー
NS”) 老化防止剤(6C):N−フェニル−N’−(1,3−
ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン(大内新興
化学工業社製“ノクラック6C”) これら10種類の各ゴム組成物について、下記方法によ
り静的及び動的耐オゾン性試験、外観(色度b* )を評
価した。その結果は表2に示す通りであった。
【0017】耐オゾン性試験:JIS K6301に規
定されている方法に準じて、下記条件の下に、静的及び
動的試験を行った。 静的テスト条件: オゾン濃度=100pphm,温度
=0℃及び50℃ 動的テスト条件: オゾン濃度=50pphm,温度=
50℃ 上記オゾン性試験後のテストピースに発生したクラック
数、大きさを下記の基準により判定した。
【0018】 数: A= 1〜10ケ未満 B=10〜50ケ未満 C=50ケ以上 K=サンプルの破断 大きさ:1=肉眼でやっと見える 2= 1 mm 未満 3= 1 mm 以上〜 3 mm 未満 4= 3 mm 以上〜 5 mm 未満 5= 5 mm 以上 N=クラックの発生が認められない外観性(色度b* :JIS Z−8729に規定され
ている方法に準じて、各ゴム組成物からなるシートを1
60℃で15分間加硫し、屋外に14日間放置した後、
ハンディーカラーテスターH−CT(スガ試験機社製)
を使用し、サンプルのシート表面の色度(b* )を測定
した。測定結果は老化防止剤を配合していない比較例2
のゴム組成物の測定値を基準(100)とする指数で表
示した。この値が大きいほど変色(茶色)の度合が大き
いことを示す。
【0019】 表2中、 SANOL LS−770:三共社製のビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート HCA:三光社製の9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド 表2から、比較例2〜4のゴム組成物は、老化防止剤未
配合の比較例1のゴム組成物に比べて優れた耐オゾン性
を有しているが、外観はジアミン系老化防止剤に起因す
る変色のため悪化していることが判る。
【0020】これに対し、実施例1〜6のゴム組成物
は、いずれも耐オゾン性は比較例2〜4のゴム組成物と
変わらないが、外観の変色が低減していることが判る。 実施例7〜12,比較例5〜8 表3に示す配合組成を共通とし、老化防止剤を3重量部
ずつそれぞれ一律に配合すると共に、変色防止用配合剤
として表4に示す化合物の種類とその配合量を異にする
実施例7〜12及び比較例7,8、また、実施例7にお
いて老化防止剤と上記化合物とを配合しなかった以外は
同一組成の比較例5、及び実施例7において上記化合物
だけを配合しなかった以外は同一組成の比較例6の各ゴ
ム組成物をそれぞれ調製した。
【0021】 表3中、石油系ワックスは“サンノック”(大内新興化
学工業社製) これら10種類のゴム組成物について、上述した試験法
と同じ方法により静的及び動的耐オゾン性、外観(色度
* )をそれぞれ評価した。その結果は表4に示す通り
であった。
【0022】 表4から、比較例6〜8のゴム組成物は、比較例5のゴ
ム組成物に比べていずれも優れた耐オゾン性を有してい
るが、外観はジアミン系老化防止剤に起因する変色のた
め悪化していることが判る。これに対し、実施例7〜1
2のゴム組成物は、いずれも耐オゾン性は比較例6〜8
のゴム組成物と変わらないが、外観の変色が低減されて
いる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ジアミン系老化防止剤
を配合することによって優れた耐オゾン性を付与すると
共に、このジアミン系老化防止剤に起因する変色を、前
述した特定の化合物を配合することにより防止し、変色
による外観が損なわれることがない商品価値に優れたタ
イヤ用ゴム組成物を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴムに、ジアミン系老化防止剤
    と共に、ベンゾフェノン系化合物、サリチレート系化合
    物、アクリレート系化合物及びベンゾトリアゾール系化
    合物からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を
    配合したタイヤ用ゴム組成物。
JP4302250A 1992-11-12 1992-11-12 タイヤ用ゴム組成物 Pending JPH06145422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4302250A JPH06145422A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 タイヤ用ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4302250A JPH06145422A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 タイヤ用ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145422A true JPH06145422A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17906758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4302250A Pending JPH06145422A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 タイヤ用ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145422A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4817076A (en) * 1986-10-13 1989-03-28 U.S. Philips Corp. Electro-optical scanning device having bridge members through tracking coils
WO2000078562A1 (fr) * 1999-06-21 2000-12-28 Shishiai-Kabushikigaisha Pneumatique peu bruyant
CN102234383A (zh) * 2010-04-23 2011-11-09 横滨橡胶株式会社 橡胶-金属复合材料以及采用了该橡胶-金属复合材料的充气轮胎

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4817076A (en) * 1986-10-13 1989-03-28 U.S. Philips Corp. Electro-optical scanning device having bridge members through tracking coils
WO2000078562A1 (fr) * 1999-06-21 2000-12-28 Shishiai-Kabushikigaisha Pneumatique peu bruyant
CN102234383A (zh) * 2010-04-23 2011-11-09 横滨橡胶株式会社 橡胶-金属复合材料以及采用了该橡胶-金属复合材料的充气轮胎
CN102234383B (zh) * 2010-04-23 2015-04-08 横滨橡胶株式会社 橡胶-金属复合材料以及采用了该橡胶-金属复合材料的充气轮胎

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6201049B1 (en) Rubber composition for tire sidewall
JP4071950B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
US20090266461A1 (en) Rubber composite and tires made by using the same
JPH06145422A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2005232355A (ja) ゴム組成物
EP2746064B1 (en) Antiozonant for polymers
JP2009091427A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP4711710B2 (ja) ゴム組成物
JPH10182881A (ja) ゴム組成物
JPH05179067A (ja) サイドウォール用ゴム組成物
JPH0762156A (ja) ゴム組成物
JP2006143889A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPH09291178A (ja) サイドウォール用ゴム組成物
JPH03217440A (ja) タイヤサイドウォール用ゴム組成物
JP2000038479A (ja) ゴム組成物
JP3203058B2 (ja) 汚れ及び変色の減少されたゴム組成物
KR100479159B1 (ko) 공기입 타이어의 사이드월부용 고무 조성물
JP4480507B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2002256111A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JPH0588897B2 (ja)
JPH0582414B2 (ja)
JP4017446B2 (ja) ゴム組成物
JPH03192138A (ja) サイドウォール用ゴム組成物
KR100593025B1 (ko) 타이어용 트레드 고무조성물
JP2001253976A (ja) カラーゴム組成物