JPH06145406A - 断熱パネルの製造方法 - Google Patents

断熱パネルの製造方法

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Publication number
JPH06145406A
JPH06145406A JP4301279A JP30127992A JPH06145406A JP H06145406 A JPH06145406 A JP H06145406A JP 4301279 A JP4301279 A JP 4301279A JP 30127992 A JP30127992 A JP 30127992A JP H06145406 A JPH06145406 A JP H06145406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
insulating panel
surface plate
raw material
material liquid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4301279A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsei Tono
真誠 東野
Yoshinori Kuroda
義憲 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP4301279A priority Critical patent/JPH06145406A/ja
Publication of JPH06145406A publication Critical patent/JPH06145406A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CCl3 Fの使用を取り止める。ポリウレタ
ンフォームと表面板との接着性を向上させるとともに、
ポリウレタンフォーム中の気泡のサイズを小さく均一に
して断熱性を優れたものにする。 【構成】 2枚の金属製表面板1と枠2により形成され
る空間S内に、発泡性ウレタン原料液を注入発泡させる
ことにより断熱パネルを製造する方法である。ウレタン
原料液中にCH3 CCl2 Fを3重量%以上含有させ
る。表面板1の温度を30〜50℃とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組立式冷凍・冷蔵
庫、乾燥庫、クリーンルーム等に用いられる断熱パネル
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種断熱パネルは、たとえば次のようにして製造されて
いた。すなわち、上下2枚の金属製表面板と枠とを組合
わせた後、複数の組合わせ体を定盤を介して積み重ね、
各組合わせ体の空間内に、発泡剤を含む発泡性ウレタン
原料液を10〜25℃の常温で注入発泡させ、上記空間
内に多数の独立気泡を有するポリウレタンフォームを形
成することにより製造されていた。
【0003】ところで、このような断熱パネルの製造に
用いられる発泡剤としては、発泡剤としてだけではな
く、次のような特性(a) 〜(c) を有するものを用いる必
要がある。
【0004】(a) 熱伝導率が低く、これが形成されたポ
リウレタンフォームのセル中に溜まって、ポリウレタン
フォームの断熱性を向上させること。
【0005】(b) 原料液の粘度を低下させ、原料液の液
流れ性を改善して、成形性を向上させること。
【0006】(c) 発泡時の反応熱を吸収し、形成された
ポリウレタンフォームにスコーチ、クラック等が発生す
るのを防止し、これにより断熱性の低下を防止しうるこ
と。
【0007】そこで、従来、上記発泡剤として、CCl
3 F(以下、CFC11と称する)が用いられており、こ
のCFC11が発泡性ウレタン原料液中に10〜15重量
%含有せしめられていた。
【0008】しかしながら、CFC11は化学的に安定し
ているため、成層圏に達するまで分解せず、オゾン層を
破壊するという問題がある。そこで、世界的に規制法に
より生産および使用が制限されるようになってきてい
る。
【0009】この発明は、発明者等が鋭意研究を重ねた
結果、CH3 CCl2 Fが、CFC11と同様に、発泡剤
としてだけではなく上記特性(a) 〜(c) を有することを
見出だして完成されたものである。
【0010】この発明の目的は、上記問題を解決した断
熱パネルの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による断熱パネ
ルの製造方法は、2枚の金属製表面板と枠により形成さ
れる空間内に、発泡性ウレタン原料液を注入発泡させる
ことにより断熱パネルを製造するにあたり、ウレタン原
料液中に3重量%以上のCH3 CCl2 Fを含有させて
おき、表面板の温度を30〜50℃として注入発泡を行
うことを特徴とするものである。
【0012】上記において、発泡性ウレタン原料液中の
CH3 CCl2 F(以下、HCFC141bと称する)の含
有量の下限を3重量%に限定したのは、3重量%未満で
あると、上記特性(a) 〜(c) を発揮しなくなるからであ
る。HCFC141bの含有量の上限は特に限定されるもの
ではないが、これはオゾン破壊係数は小さいものの若干
オゾン層の破壊を引き起こすので、10重量%程度にす
るのがよい。
【0013】また、発泡性ウレタン原料液を注入発泡さ
せるさいの表面板の温度を30〜50℃に限定したの
は、次の理由による。すなわち、30℃未満であると反
応が十分に促進されず、形成されたポリウレタンフォー
ムと表面板との接着性が十分ではなくなり、しかも小さ
くかつ均一な大きさの気泡を形成することができず、必
要とする断熱性が得られないからである。また、50℃
を越えると反応が急激に起こって気泡のサイズが不均一
になり、断熱性が低下するからである。発泡性ウレタン
原料液を注入発泡させるさいの表面板の温度は、35〜
45℃であることが好ましい。
【0014】表面板を上記温度に加熱する方法として
は、たとえば上下2枚の金属製表面板と枠とを組合わせ
た後、複数の組合わせ体を定盤を介して積み重ねたもの
を発泡室内に入れておき、定盤により加熱する方法があ
る。なお、この方法の場合、表面板の加熱温度が従来よ
りも高くかつ厳密な温度管理が要求されるので、定盤全
体をヒートパイプ構造とし、定盤全体を均一に温度管理
することも考えられる。また、表面板を加熱する方法と
しては、上記積み重ね物を発泡室に入れる前に予熱室に
入れ、ここで予熱室の雰囲気を加熱して表面板を加熱し
た後、発泡室に送り込む方法等が考えられる。しかしな
がら、これらの方法に限定されるものではない。
【0015】
【作用】発泡性ウレタン原料液中のHCFC141bの含有
量が3重量%以上であるから、HCFC141bは上述した
特性(a) 〜(c) を発揮しうる。また、原料液を注入発泡
させるさいの表面板の温度が30〜50℃であるから、
反応が十分に促進されて形成されるポリウレタンフォー
ムと表面板との接着性が向上するとともに、形成される
ポリウレタンフォーム中の気泡のサイズが小さく均一に
なる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を、比較例とともに
図面を参照して説明する。
【0017】図1に示すように、上下2枚の金属製表面
板(1) と合成樹脂製枠(2) とを組合わせた後、これを治
具(3) で固定した。また、複数の定盤(4) を左右のスペ
ーサ(5) を介在させて積み重ねた。ついで、隣り合う定
盤(4) 間に表面板(1) と枠(2) との組み合わせ体を配置
し、これを発泡室内に入れた。その後、定盤(4) により
表面板(1) を30〜50℃に加熱し、表面板(1) と枠
(2) とにより形成される空間(S) 内に、ポリオール10
3重量部、整泡剤1.5重量部、触媒1.5重量部、難
燃剤15.0重量部、純水3.0重量部、HCFC141b
23重量部、およびイソシアネート160.0重量部よ
りなる発泡性ウレタン原料液を注入発泡させ、ポリウレ
タンフォームを形成した。発泡性ウレタン原料液中のH
CFC141b含有量は7.5重量%である。こうして、断
熱パネルを製造した。
【0018】比較例 発泡性ウレタン原料液として、ポリオール103重量
部、整泡剤1.5重量部、触媒2.2重量部、難燃剤
8.0重量部、純水1.8重量部、CFC1140重量
部、およびイソシアネート151.0重量部とを混合し
たものを用いた。発泡性ウレタン原料液中のCFC11含
有量は13.0重量%である。そして、表面板の温度を
10〜25℃にし、上記実施例と同様にして断熱パネル
を製造した。
【0019】評価試験 上記実施例で製造された断熱パネルおよび比較例で製造
された断熱パネルの性能を調べるために、形成されたポ
リウレタンフォームの密度、セルサイズ、熱伝導率、曲
げ強度、圧縮強度、および厚さ方向の寸法安定性を測定
するとともに、ポリウレタンフォームと表面板との接着
強度を測定した。寸法安定性は、−30℃で24時間保
持した場合と、80℃で24時間保持した場合の両者に
ついて測定した。その結果を表1に示す。
【0020】
【表1】 表1から明らかなように、この発明の方法により製造さ
れた断熱パネルの性能は、従来法により製造されたもの
と同等である。
【0021】
【発明の効果】この発明の断熱パネルの製造方法によれ
ば、上述のように、CFC11の代わりにHCFC141bを
使用するので、オゾン層破壊の可能性は極めて小さくな
る。また、発泡性ウレタン原料液中のHCFC141b含有
量が3重量%以上であるから、HCFC141bは上述した
特性(a) 〜(c) を十分に発揮する。また、原料液を注入
発泡させるさいの表面板の温度が30〜50℃であるか
ら、反応が十分に促進されて形成されるポリウレタンフ
ォームと表面板との接着性が向上するとともに、形成さ
れるポリウレタンフォーム中の気泡のサイズが小さく均
一になって断熱性が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱パネルの製造方法を示す一部切欠き部分斜
視図である。
【符号の説明】
1 金属製表面板 2 枠 S 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) B29K 75:00 105:04 C08L 75:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の金属製表面板と枠により形成され
    る空間内に、発泡性ウレタン原料液を注入発泡させるこ
    とにより断熱パネルを製造するにあたり、 ウレタン原料液中に3重量%以上のCH3 CCl2 Fを
    含有させておき、表面板の温度を30〜50℃として注
    入発泡を行うことを特徴とする断熱パネルの製造方法。
JP4301279A 1992-11-11 1992-11-11 断熱パネルの製造方法 Withdrawn JPH06145406A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4301279A JPH06145406A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 断熱パネルの製造方法

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JP4301279A JPH06145406A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 断熱パネルの製造方法

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JPH06145406A true JPH06145406A (ja) 1994-05-24

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ID=17894916

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JP4301279A Withdrawn JPH06145406A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 断熱パネルの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130269340A1 (en) * 2012-04-17 2013-10-17 Ford Global Technologies, Llc Turbocharger for an internal combustion engine and method for operating a turbocharged internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130269340A1 (en) * 2012-04-17 2013-10-17 Ford Global Technologies, Llc Turbocharger for an internal combustion engine and method for operating a turbocharged internal combustion engine

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