JPH06145342A - 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料 - Google Patents

新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料

Info

Publication number
JPH06145342A
JPH06145342A JP34308692A JP34308692A JPH06145342A JP H06145342 A JPH06145342 A JP H06145342A JP 34308692 A JP34308692 A JP 34308692A JP 34308692 A JP34308692 A JP 34308692A JP H06145342 A JPH06145342 A JP H06145342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
formula
epoxy
diglycidyl ether
polyether resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34308692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3252168B2 (ja
Inventor
Takako Watanabe
孝子 渡辺
Youjirou Yamamoto
庸二郎 山本
Riichiro Maruta
理一郎 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuka Shell Epoxy KK
Original Assignee
Yuka Shell Epoxy KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuka Shell Epoxy KK filed Critical Yuka Shell Epoxy KK
Priority to JP34308692A priority Critical patent/JP3252168B2/ja
Publication of JPH06145342A publication Critical patent/JPH06145342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3252168B2 publication Critical patent/JP3252168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性、密着性、および耐水性に優れたポリ
エーテル樹脂を提供する。 【構成】 (A)エポキシ樹脂と(B)ポリアルキレン
グリコールジグリシジルエーテルと(C)二価フェノー
ルを(B)の含有量が(A)(B)(C)の合計重量の
5〜50重量%の割合でエポキシ当量350〜1000
0g/eqになるように反応させて得た生成物に(D)
アルコールを実質的にエポキシ基を含有しなくなるまで
反応させて得たポリエーテル樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエーテル樹脂、さら
に詳しくは架橋性樹脂との硬化により、可撓性、密着性
及び耐沸水性に優れた硬化物(特に塗膜)を与えること
が出来、したがって塗料用等に有利に使用できるポリエ
ーテル樹脂及び同ポリエーテル樹脂を用いた樹脂塗料に
関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂はその優れた特性から従来
より、塗料、接着剤、土木、電気等の分野において広く
使用されているが、一般にその硬化樹脂が剛性であるこ
とから、塗料等に用いた場合に可撓性、耐衝撃性に劣る
欠点があった。そしてエポキシ樹脂のこれらの欠点を改
良するための手段としてエポキシ樹脂自体の可撓性を改
良するする手段が知られている。例えば、特開昭62−
263222号公報にはエポキシ樹脂と特定種類の脂肪
族多価アルコールとの反応生成物であるポリエーテル樹
脂が提案されたが、このポリエーテル樹脂を用いると可
撓性の改良が得られるものの、その改良の程度はなお不
充分である。また、可撓性を向上させるために高分子量
エポキシ樹脂を用いるとそれに伴い樹脂粘度の上昇がみ
られ、塗料化した際には溶剤の使用量が増加したり、あ
るいは反応中にゲルが生成する場合もありうる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先に
述べたような問題点を解決し、架橋性樹脂との硬化によ
り、諸物性、特に可撓性、密着性及び耐沸水性に優れた
硬化物(特に硬化塗膜)を与えることの出来るポリエー
テル樹脂を提供しようとするものである。また、本発明
の他の目的は、同ポリエーテル樹脂を用いた樹脂塗料を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 次の構造式(A) 構造式(A)
【0005】
【化5】
【0006】[式中、−A−は=C(CH、−C
−、−O−、または−S−、およびnはOまたは1
〜14の整数である]で示されるエポキシ樹脂と、次の
構造式(B) 構造式(B)
【0007】
【化6】
【0008】[式中、−Rは−Hまたは−CH、お
よびnは1〜20の整数である]で示されるポリアルキ
レングリコールジグリシジルエーテルと、次の構造式
(C)構造式(C)
【0009】
【化7】
【0010】[式中、−B−は=C(CH、−C
−、−O−、または−S−、およびmはOまたは1
〜5の整数である]で示される二価フェノールを(B)
の含有量が(A)、(B)、(C)を合わせた重量の5
〜50重量%の割合で触媒の存在下でエポキシ当量が約
350〜約10000g/eqになるように反応させて
得られた生成物に、さらに次の一般式(D) 一般式(D)
【0011】
【化8】
【0012】[式中、Rは5個未満の炭素原子を有す
るアルキル基を示す]のアルコールとを、実質的にエポ
キシ基を含有しなくなるまでエーテル化触媒の存在下で
反応させて得られたポリエーテル樹脂。 2. ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル
(B)がポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ルまたはポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
である請求項1に記載のポリエーテル樹脂。 3. 一般式(C)における二価フェノールがビスフェ
ノールA又はビスフェノールFである請求項1に記載の
ポリエーテル樹脂。 4. 一般式(D)におけるRがメチルあるいはエチ
ル基である請求項1に記載のポリエーテル樹脂。 5. 一般式(D)のアルコールが1,1,1−トリ
(ヒドロキシメチル)プロパンである請求項1に記載の
ポリエーテル樹脂。 6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のポリエー
テル樹脂と架橋性樹脂とを含有してなる樹脂塗料。 7. 架橋性樹脂がアミノ樹脂、フェノール−フォルム
アルデヒド樹脂、ブロックポリイソシアネートから選ん
だ1または2以上である、請求項6に記載された樹脂塗
料。」 に関する。
【0013】
【作用】本発明のポリエーテル樹脂を製造するための原
料エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹
脂、例えば市販のエピコート806、エピコート82
8、エピコート1001、エピコート1004(以上は
いずれも油化シェルエポキシ株式会社の商品名)等の種
々の分子量及び種々のエポキシ当量のものを1種類単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0014】本発明のポリエーテル樹脂の製造に用いら
れるポリアルキレングリコールジグリシジルエーテルは
一般式(B)で示され、例えばポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテルが可撓性、耐衝撃性などに優れるとい
う点で好ましい。かかるジグリシジルエーテルとしては
例えばグリシエールPP−300P(三洋化成工業株式
会社商品名)等の市販品が挙げられる。
【0015】本発明のポリエーテル樹脂の製造に用いら
れる二価フェノール類は一般式(C)で示され、例えば
ビスフェノールA、ビスフェノールF等が好ましい。ビ
スフェノール型エポキシ樹脂とポリアルキレングリコー
ルジグリシジルエーテル及び二価フェノール類の混合割
合はポリアルキレングリコールジグリシジルエーテルの
含有量が全仕込量の5〜50重量%、好ましくは10〜
30重量%である。ポリアルキレングリコールジグリシ
ジルエーテルの含有量が低すぎると、可撓性や耐沸水性
等の塗膜性能の充分な改善効果が得られないし、その含
有量が高すぎても、それに見合う改善効果の向上が得ら
れない。
【0016】また、二価フェノールの混合割合によりエ
ポキシ当量の調整が可能であり、その範囲は約350〜
約10000g/eqである。エポキシ当量が350以
下であると塗膜物性(特に可撓性)に劣り、また100
00以上では高粘度やゲル化傾向のため第二段反応が困
難になる。
【0017】この第一段目の反応において使用される触
媒としては、この種の反応において一般的に知られてい
る触媒、例えばテトラメチルアンモニウムブロマイド、
テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルア
ンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩;ジメ
チルベンジルアミン、トリメチルアミン等の三級アミ
ン;エチルトリフェニルホスホニウムアイオダイド、テ
トラフェニルホスホニウムクロライド等の第四級ホスホ
ニウム塩等が使用される。その触媒の使用量はビスフェ
ノール型エポキシ樹脂及びポリアルキレングリコールジ
グリシジルエーテルを合わせた仕込量に対して50〜1
000ppm好ましくは100〜600ppmの範囲か
ら選択される。この反応における反応温度は110〜2
00℃、好ましくは130〜180℃である。
【0018】次に本発明のポリエーテル樹脂を製造する
ための第二段の反応は、前記の第一段の反応で得られた
エポキシ樹脂に、一般式(D)に示されるような脂肪族
多価アルコールを反応させる。一般式(D)におけるR
で示されるアルキル基は好ましくはメチルもしくはエ
チル基であり、アルコールは1,1,1−トリ(ヒドロ
キシメチル)プロパンもしくは1,1,1−トリ(ヒド
リキシメチル)エタンである。特に好ましくは前者のア
ルコールが挙げられ、このアルコールは58℃で溶融
し、かつ反応させるべき当エポキシ樹脂の溶剤として作
用することが出来、ポリエーテルの製造を簡素化させ
る。
【0019】その第二段反応において用いられるエーテ
ル化触媒としては、アミン類、ルイス酸類(例えば鉄、
亜鉛、アルミニウム及び硼素のアルカノン酸塩類、それ
らのハロゲン化物)、ポリオキシアルキレンポリオール
のアルカリ金属アルコレートなどが挙げられる。好まし
いエーテル化触媒は、第一錫塩、例えば二塩化錫、アル
カノン酸(例えばオクタノン酸)の第一錫塩である。そ
の触媒の使用量は、全仕込量に対して0.05〜2.0
重量%である。またその反応温度は140〜200℃、
好ましくは160〜180℃である。所望に応じ、本発
明による方法は適当な非反応性溶剤、例えばトルエン、
キシレン、シクロヘキサノン、エチルベンゼン、モノク
ロルベンゼン、エチレングリコールのジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールのジエチルエーテルなどの存
在下で行なうことが出来る。
【0020】本発明のポリエーテル樹脂は種々の用途に
使用出来るが、殊に塗料用に適し、架橋性樹脂と硬化さ
せることにより、可撓性、密着性及び耐沸水性などに優
れた塗膜を与えることが出来る。適する架橋性樹脂の例
はアミノ樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂およびブロックポリイソシア
ネートなどである。また、種々の塗料を調製するにあた
っては、必要に応じて他のエポキシ樹脂を併用すること
が出来るし、さらに各種溶剤、希釈剤、顔料、安定剤等
の種々の添加剤を配合することが出来る。
【0021】
【実施例】次に、実施例、比較例および試験例等を挙げ
てさらに詳述する。 実施例1 撹拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた11のセパ
ラブルフラスコにエピコート828(油化シェルエポキ
シ株式会社商品名、エポキシ当量186g/eq)18
7.0gポリプロピレングリコールグリシジルエーテル
(三洋化成株式会社商品名、グリシエールPP−300
P)33.5g及びビスフェノールA114.1gを入
れ、窒素ガス気流中で100℃で溶解させた。ついで、
これにテトラメチルアンモニウムクロライド0.22g
(50%水溶液)を加え、160〜165℃で5時間3
0分反応させた(第一段反応)。得られたエポキシ樹脂
は、エポキシ当量が3045g/eqであった。次い
で、第一段反応後に、シクロヘキサノン、さらにトリメ
チロールプロパン9.2gを加えて溶解させた。次い
で、これにオクチル酸錫1.72gを加えて、170〜
175℃で4時間反応させた(第二段反応)。反応終了
後、樹脂固型分/シクロヘキサノン/キシレンの重量比
が40/30/30になるように、溶剤中に溶解させ
た。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ基含有量
0.07meq/g、溶液粘度Z (ガードナーホル
ツ)であった。
【0022】実施例2 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート828、118.0g、グリシエールPP−30
0P、50.0g及びビスフェノールA82.0gを入
れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウムクロライド
0.17g(50%水溶液)を加え、160〜165℃
で5時間30分反応させた。得られたエポキシ樹脂は、
エポキシ当量が3553g/eqであった。第一段反応
終了後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロールプロ
パン5.9gを加えて溶解させた。次いで、これにオク
チル酸錫1.28gを加え、170〜175℃で4時間
反応させた。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン
中に溶解させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキ
シ基含有量0.05meq/g、溶液粘度Z (ガー
ドナーホルツ)であった。
【0023】実施例3 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート828、96.6g、グリシエールPP−300
P、75.0g及びビスフェノールA78.4gを入
れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウムクロライド
0.17g(50%水溶液)を加え、160〜165℃
で5時間30分反応させた。得られたエポキシ樹脂は、
エポキシ当量が3089g/eqであった。第一段反応
終了後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロールプロ
パン6.8gを加えて溶解させた。次いで、これにオク
チル酸錫1.28gを加え、170〜175℃で4時間
反応させた。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン
中に溶解させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキ
シ基含有量0.04meq/g、溶液粘度X(ガード
ナーホルツ)であった。
【0024】実施例4 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート1001(油化シェルエポキシ株式会社商品名、
エポキシ当量470g/eq)235.0g、グリシエ
ールPP−300P、76.7g及びビスフェノールA
71.8gを入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニ
ウムクロライド0.31g(50%水溶液)を加え、1
60〜165℃で反応させた。得られたエポキシ樹脂
は、エポキシ当量が3286g/eqであった。第一段
反応終了後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロール
プロパン9.8gを加えて溶解させた。次いで、これに
オクチル酸錫1.97gを加え、170〜175℃で反
応させた。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中
に溶解させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ
基含有量0.06meq/g、溶液粘度Z (ガード
ナーホルツ)であった。
【0025】実施例5 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート1004(油化シェルエポキシ株式会社商品名、
エポキシ当量919g/eq)229.8g、グリシエ
ールPP−300P、67.8g及びビスフェノールA
41.6gを入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニ
ウムクロライド0.30g(50%水溶液)を加え、1
60〜165℃で反応させた。得られたエポキシ樹脂
は、エポキシ当量が3417g/eqであった。第一段
反応終了後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロール
プロパン8.3gを加えて溶解させた。次いで、これに
オクチル酸錫1.74gを加え、170〜175℃で反
応させた。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中
に溶解させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ
基含有量0.07meq/g、溶液粘度Z(ガードナ
ーホルツ)であった。
【0026】実施例6 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート806(油化シェルエポキシ株式会社商品名、エ
ポキシ当量170g/eq)170.0g、グリシエー
ルPP−300P、70.5g及びビスフェノールA1
11.9gを入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニ
ウムクロライド0.24g(50%水溶液)を加え、1
60〜165℃で反応させた。得られたエポキシ樹脂
は、エポキシ当量が3492g/eqであった。第一段
反応終了後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロール
プロパン8.5gを加えて溶解させた。次いで、これに
オクチル酸錫1.80gを加え、170〜175℃で反
応させた。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中
に溶解させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ
基含有量0.06meq/g、溶液粘度Z(ガードナ
ーホルツ)であった。
【0027】実施例7 実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコにエピ
コート806、130.0g、グリシエールPP−30
0P、56.4g及びビスフェノールF89.5gを入
れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウムクロライド
0.19g(50%水溶液)を加え、160〜165℃
で反応させた。得られたエポキシ樹脂は、エポキシ当量
が3258g/eqであった。第一段反応終了後、シク
ロヘキサノン、さらにトリメチロールプロパン7.0g
を加えて溶解させた。次いで、これにオクチル酸錫1.
41gを加え、170〜175℃で反応させた。反応終
了後、シクロヘキサノン/キシレン中に溶解させた。得
られたポリエーテル樹脂は、エポキシ基含有量0.06
meq/g、溶液粘度V(ガードナーホルツ)であっ
た。
【0028】実施例8〜17 実施例1〜7で得られた各樹脂を尿素樹脂ユーバン20
SE60(三井東圧化学株式会社商品名)と重量比90
/10の割合で配合して塗料とした。
【0029】比較例1 この例は本発明の必須成分である(B)成分を使用しな
い例である。実施例1で用いたのと同様にセパラブルフ
ラスコに、エピコート1004を275.0g、ビスフ
ェノールA18.2gを入れ、加熱溶解後、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド0.17g(50%水溶液)
を加え、150〜155℃で3時間30分反応させた。
得られたエポキシ樹脂は、エポキシ当量が2703g/
eqであった。第一段反応終了後、シクロヘキサノン、
さらにトリメチロールプロパン9.1gを加えて溶解さ
せた。次いで、これに塩化第一錫二水塩0.83gを加
え、170〜175℃で4時間反応させた。反応終了
後、樹脂固型分/シクロヘキサノン/キシレンの重量比
が35/32.5/32.5になるように溶解させた。
得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ基含有量0.0
8meq/g、溶液粘度Z (ガードナーホルツ)で
あった。
【0030】比較例2 この例は(B)成分が本発明の使用範囲以下の例であ
る。実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコに
エピコート828、186.0g、グリシエールPP−
300P、12.2g及びビスフェノールA107.1
gを入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウムクロ
ライド0.20g(50%水溶液)を加え、160〜1
65℃で反応させた。得られたエポキシ樹脂は、エポキ
シ当量が3309g/eqであった。第一段反応終了
後、シクロヘキサノン、さらにトリメチロールプロパン
7.7gを加えて溶解させた。次いで、これにオクチル
酸錫1.57gを加え、170〜175℃で反応させ
た。反応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中に溶解
させた。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ基含有
量0.08meq/g、溶液粘度Z (ガードナーホ
ルツ)であった。
【0031】比較例3 この例は(B)成分が本発明の使用範囲以上の例であ
る。実施例1で用いたのと同様にセパラブルフラスコに
エピコート828、46.5g、グリシエールPP−3
00P、215.6g及びビスフェノールA97.3g
を入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド0.26g(50%水溶液)を加え、160〜16
5℃で反応させた。得られたエポキシ樹脂は、エポキシ
当量が3428g/eqであった。第一段反応終了後、
シクロヘキサノン、さらにトリメチロールプロパン8.
8gを加えて溶解させた。次いで、これにオクチル酸錫
1.84gを加え、170〜175℃で反応させた。反
応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中に溶解させ
た。得られたポリエーテル樹脂は、エポキシ基含有量
0.03meq/g、溶液粘度W(ガードナーホル
ツ)であった。
【0032】比較例4 この例は(A)成分を使用しない例である。実施例1で
用いたのと同様にセパラブルフラスコに、グリシエール
PP−300P、208.6g及びビスフェノールA8
6.6gを入れ、加熱溶解後、テトラメチルアンモニウ
ムクロライド0.21g(50%水溶液)を加え、16
0〜165℃で5時間30分反応させた。得られたエポ
キシ樹脂は、エポキシ当量が4439g/eqであっ
た。第一段反応終了後、シクロヘキサノン、さらにトリ
メチロールプロパン5.6gを加えて溶解させた。次い
で、これにオクチル酸錫1.50gを加え、170〜1
75℃で4時間反応させた。反応終了後、シクロヘキサ
ノン/キシレン中に溶解させた。得られたポリエーテル
樹脂は、エポキシ基含有量0.03meq/g、溶液粘
度A以下(ガードナーホルツ)であった。
【0033】比較例5 この例は(D)成分を使用しない例である。実施例2と
同じ配合条件及び反応条件で第一段反応を行なった。反
応終了後、シクロヘキサノン/キシレン中に溶解させ、
樹脂溶液を得た。
【0034】比較例6〜10 比較例1〜5で得られた各樹脂を尿素樹脂ユーバン20
SE60(三井東圧化学株式会社商品名)と重量比90
/10の割合で配合して塗料とした。
【0035】試験例1 上記の実施例8〜14、及び比較例6〜10で得られた
塗料を、ブリキ板に膜厚が5〜10μになるようにバー
コーターを用いてそれぞれ塗布し、200℃で10分間
焼付けた。得られた各焼き付け塗膜について、鉛筆硬
度、可撓性、密着性、耐沸水性の各試験をした。その結
果は表1に示す通りであった。
【0036】
【表1】
【0037】比較例4の樹脂は硬化が完全に進まず、硬
化塗膜を形成しなかった。各試験の試験方法及び評価基
準は下記によった。 i) 鉛筆硬度 JIS K5400による。 ii) 可撓性 塗布板を−30℃の恒温恒湿槽に約1時間放置後、二つ
折りにし、40〜50Kg/cmでプレスをし、5%
硫酸銅水溶液に1分間浸漬した後、塗膜の亀裂具合をみ
る。 iii) 密着性 碁盤目テープ剥離試験による。 iv) 沸水試験 沸騰水中に10時間浸漬した後、白化については目視、
密着性については碁盤目テープ剥離試験を行なう。 評価基準 ◎ …… 非常に優れている ○ …… 優れている △ …… 普通 × …… 劣っている
【0038】
【発明の効果】本発明のポリエーテル樹脂の硬化塗膜は
可撓性、密着性及び耐沸水性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 161/20 PHK 8215−4J 171/10 PLQ 9167−4J 175/08 PHS 8620−4J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造式(A) 構造式(A) 【化1】 [式中、−A−は=C(CH、−CH−、−O
    −、または−S−、およびnはOまたは1〜14の整数
    である]で示されるエポキシ樹脂と、次の構造式(B) 構造式(B) 【化2】 [式中、−Rは−Hまたは−CH、およびnは1〜
    20の整数である]で示されるポリアルキレングリコー
    ルジグリシジルエーテルと、次の構造式(C)構造式
    (C) 【化3】 [式中、−B−は=C(CH、−CH−、−O
    −、または−S−、およびmはOまたは1〜5の整数で
    ある]で示される二価フェノールを(B)の含有量が
    (A)、(B)、(C)を合わせた重量の5〜50重量
    %の割合で触媒の存在下でエポキシ当量が約350〜約
    10000g/eqになるように反応させて得られた生
    成物に、さらに次の一般式(D) 一般式(D) 【化4】 [式中、Rは5個未満の炭素原子を有するアルキル基
    を示す]のアルコールとを、実質的にエポキシ基を含有
    しなくなるまでエーテル化触媒の存在下で反応させて得
    られたポリエーテル樹脂。
  2. 【請求項2】 ポリアルキレングリコールジグリシジル
    エーテル(B)がポリプロピレングリコールジグリシジ
    ルエーテルまたはポリエチレングリコールジグリシジル
    エーテルである請求項1に記載のポリエーテル樹脂。
  3. 【請求項3】 一般式(C)における二価フェノールが
    ビスフェノールA又はビスフェノールFである請求項1
    に記載のポリエーテル樹脂。
  4. 【請求項4】 一般式(D)におけるRがメチルある
    いはエチル基である請求項1に記載のポリエーテル樹
    脂。
  5. 【請求項5】 一般式(D)のアルコールが1,1,1
    −トリ(ヒドロキシメチル)プロパンである請求項1に
    記載のポリエーテル樹脂。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    ポリエーテル樹脂と架橋性樹脂とを含有してなる樹脂塗
    料。
  7. 【請求項7】 架橋性樹脂がアミノ樹脂、フェノール−
    フォルムアルデヒド樹脂、ブロックポリイソシアネート
    から選んだ1または2以上である、請求項6に記載され
    た樹脂塗料。
JP34308692A 1992-11-11 1992-11-11 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料 Expired - Fee Related JP3252168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34308692A JP3252168B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34308692A JP3252168B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06145342A true JPH06145342A (ja) 1994-05-24
JP3252168B2 JP3252168B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=18358837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34308692A Expired - Fee Related JP3252168B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3252168B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156591A (ja) * 2006-11-29 2008-07-10 Dic Corp フェノール系樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物、それらの硬化物、水性塗料、新規フェノール系樹脂、及び新規エポキシ樹脂
JP2013500372A (ja) * 2009-07-29 2013-01-07 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 耐衝撃性改良組成物
JP2013500371A (ja) * 2009-07-29 2013-01-07 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 耐衝撃性改良エポキシ樹脂系組成物
JP2014185276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dic Corp フェノール性水酸基含有樹脂、フェノール性水酸基含有樹脂の製造方法、硬化性樹脂組成物、その硬化物、放熱樹脂材料、半導体封止材料、プリプレグ、回路基板、及びビルドアップフィルム
JP2016524007A (ja) * 2013-06-07 2016-08-12 ヴァルスパー・ソーシング・インコーポレーテッド 金属基材用ウレタンコーティング用組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156591A (ja) * 2006-11-29 2008-07-10 Dic Corp フェノール系樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物、それらの硬化物、水性塗料、新規フェノール系樹脂、及び新規エポキシ樹脂
JP2013500372A (ja) * 2009-07-29 2013-01-07 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 耐衝撃性改良組成物
JP2013500371A (ja) * 2009-07-29 2013-01-07 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 耐衝撃性改良エポキシ樹脂系組成物
JP2014185276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dic Corp フェノール性水酸基含有樹脂、フェノール性水酸基含有樹脂の製造方法、硬化性樹脂組成物、その硬化物、放熱樹脂材料、半導体封止材料、プリプレグ、回路基板、及びビルドアップフィルム
JP2016524007A (ja) * 2013-06-07 2016-08-12 ヴァルスパー・ソーシング・インコーポレーテッド 金属基材用ウレタンコーティング用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3252168B2 (ja) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3496138A (en) Adducts of polyglycol diamines and curable compositions comprising polyepoxides and said adducts
EP0044816B1 (en) Adducts from amines and di- and polyepoxides
US4348505A (en) Adducts from amines and di- and polyepoxides
EP0162567B1 (en) Curable coating composistion and epoxy resin adduct useful therein
JPH02503009A (ja) 改質アドバンストエポキシ樹脂
GB2052513A (en) Storage table homogeneous mixture containing epoxide resin curing agent and curing accelerator and the use of the mixture for producing cured products
JP2949375B2 (ja) ゴム改質エポキシ樹脂組成物
TW201213457A (en) Powder coatings compositions
JPH0542963B2 (ja)
US4521570A (en) Modified epoxy resin and composition
JPH0613601B2 (ja) エポキシド樹脂の硬化方法
JPH026786B2 (ja)
JPH0195176A (ja) エポキシ接着剤
EP0932648B1 (en) Epoxy curing agent
US3363026A (en) Epoxy resin containing a curing catalyst mixture of a polymercaptan and a fused ringamine
EP0317184B1 (en) Coating compositions based on polyepoxides and polyacid curing agents
JP3252168B2 (ja) 新規なポリエーテル樹脂及び該樹脂を必須成分とする樹脂塗料
US4526940A (en) Hydroxyl terminated polyfunctional epoxy curing agents
EP0129191B1 (en) In-situ advanced-epoxy adducts as toughening modifiers for epoxy coatings
GB2101605A (en) Lactone-modified epoxy resin and composition containing such resin
JP3282097B2 (ja) 鋳鉄管用粉体塗料
AU557627B2 (en) Advanced epoxy resins having improved impact resistance when cured and coating compositions prepared therefrom
JP2003041183A (ja) コーティング組成物およびその硬化膜
JP2716996B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3743831B2 (ja) 変性エポキシ樹脂、及びその硬化性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees