JPH0614531U - 締結部の防錆キャップ - Google Patents

締結部の防錆キャップ

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JPH0614531U
JPH0614531U JP9749091U JP9749091U JPH0614531U JP H0614531 U JPH0614531 U JP H0614531U JP 9749091 U JP9749091 U JP 9749091U JP 9749091 U JP9749091 U JP 9749091U JP H0614531 U JPH0614531 U JP H0614531U
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rust preventive
cap
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flexible protective
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大三 柏原
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柏原瀝青株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に外気に曝される締結部でのボルトのネジ
部に被せて保護する防錆剤入りの防錆キャップある。 【構成】 締結部での露出するネジ部20に被嵌できる形
状の合成樹脂製のキャップ本体1内部に、不乾性で流動
性を有する防錆剤10が充填され、そのキャップ本体1の
開口部6に前記防錆剤10の表面を覆う可撓性保護層15を
設け、その可撓性保護層15の表面を保護シート16で被覆
されている構成である。 【効果】 使用までの貯蔵性が良好で、使用時に内蔵さ
せた防錆剤が硬化せず、確実にネジ部を長期に亙り保護
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は長期間に亙って締結状態を維持される主として構造物の締結ボルトナ ットの締結端部を保護する機能を備える締結部の防錆キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスレート屋根構造物における屋根支持構造とスレートとの取り付 け部では、フックボルトを用いて屋根支持部材に対してスレートを取り付ける方 式が採用されている。この締結部では、通常フックボルトのネジ軸部に対してス レートの表面側でパッキンと座金とを介してナットで締着されている。そして、 一般に使用されている前記フックボルトは、スレートが継ぎ足し部で重ね合わせ て固定されることや、屋根支持部材の構造上スレート締結部でのフック掛け位置 が一様でないために締結されるフック位置が異なる。このような関係で使用され るフックボルトの長さは必要以上に長いものが使用されている。
【0003】 このようなことから、締結後のナット位置から突き出すボルトのネジ部が長く なるので、スレートの破損や雨漏りなどによる屋根の葺換え時に前記ボルトの露 出ネジ部が錆びて締結を解くことが困難になる。そこで、近時スレート葺換え又 は補修工事を行った後、この締結部にキャップを被ぶせて直接風雨に曝されない ように保護する試みがなされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようなキャップだけでは一時的に有効であっても、長期 に亙ってはキャップ内に雨水や有害ガスの侵入で、ボルトのネジ部が腐食され、 余り有効ではない。特にスレート屋根の場合は、表面が粗面であり、キャップを 取り付けるとしてもこのキャップと屋根表面との間に隙間が生じ、密閉状態にす ることは不能であり、かつ屋根上を流れる雨水が引き込まれて内部で残留すると 、晴天時外気の影響を受けて内部で気化し、ネジ部の腐食作用を助長することに なる、などの問題点がある。
【0005】 本考案ではこのような問題点を解決することを目的として、締結ボルトナット 部に被嵌できるキャップの内部に防錆手段を施すとともに、装着部でシール効果 を同時に得られて、長期間耐用可能な締結部の防錆キャップを提供することにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本考案は、締結部での露出ネジ部に被嵌でき る形状の合成樹脂製のキャップ本体内部には、不乾性で流動性を有する防錆剤が 充填され、そのキャップ本体の開口部に前記防錆剤の表面を覆う可撓性保護層を 設け、その可撓性保護層の表面を保護シートで被覆された構成のものである。
【0007】
【作用】
このように構成される本考案の防錆キャップは、未使用状態でキャップ本体が 合成樹脂で形成された内部に不乾性で流動性を有する防錆剤が充填されている上 に、その表面部を可撓性の保護層で覆われているから、内容物の防錆剤が安定状 態で維持できる貯蔵安定性を備えている。従って、使用時まで不都合がない。使 用時には、開口部表面の保護シートを取り除いて目的とするボルトナットによる 締結部にキャップの開口部を当てがって押し付ければ、可撓性保護層が破られて 内部の防錆剤中にボルトナットによる締結部が受け入れられ、言い換えれば防錆 剤で露出ネジ部を覆うことになり、同時に可撓性保護層が前記防錆剤中に受け入 れられたボルトナット部の外周部分に密着してシール効果を発揮することになり 、長期にわたって防錆剤の変化を防止して保護できる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の締結部の防錆キャップについて、一実施例を図面に基づき説明す る。図1に示すのはスレート屋根の取付用ボルトナットの締結部で使用される防 錆キャップの拡大縦断面図である。図2は使用状態を示す断面図である。
【0009】 この図1において、キャップ本体1は例えばポリエチレン樹脂で成形され、ネ ジ保護部2を細径に、またナット保護部3がナットの外形を覆う直径にされ、さ らに座金やパッキンを覆うために基部4を大きい寸法にして、しかもスレートの 波に対応できるように周縁部5が逆波形に形成されている。このような形状のキ ャップ本体1における開口部6に対して、内部には防錆剤10が開口部6の最低高 さHよりやや低い位置まで充填され、この防錆剤10の上面(開口部6を上にして 説明している)に可撓性保護層15が形成され、さらにその可撓性保護層15の表面 に、離形層を有する保護シート16が取り付けられた構成にされている。
【0010】 前記の防錆剤10としては、例えばアスファルトエマルジョンに無機質繊維を混 在させたものを使用することが好ましい。このアスファルトエマルジョンとして は、水+アスファルト(50/50)のものを用い、このアスファルトエマルジ ョン90%(重量%で表し、以下同じ)に対し約10%の岩綿と添加剤(例えば 消泡剤、増粘剤など)を用いて不乾性でキャップ未使用時において適度な流動性 を備えたものが好ましい。なお、防錆剤の組成について前記の割合に限定される ものではない。
【0011】 また、前記可撓性保護層15としては、例えばアスファルト約85%にゴム約1 0%と添加剤として不乾性油約5%を加え、粘性が高くてその粘性が長期に亙り 持続できる性質のものが用いられる。この可撓性保護層15は薄いシート状にされ たものを、キャップ本体1の開口部6内径に合致する寸法に切断して前記防錆剤 10層の上面に重ねて周縁でキャップ本体1の開口部6内周面に周端を接着して設 けられている。
【0012】 このように構成された防錆キャップは、通常の段階ではキャップ本体1内に充 填されている防錆剤10が開口部6で通気性を有しない可撓性保護層15によって覆 われているから、特別な影響を与えない限り安定状態で貯蔵される。要するに、 防錆剤10が前記したように水溶性の材料であるので溶剤が気化して固形分だけに なることなく、言い換えれば固形化しないで保存できる。したがって、使用時に は問題なく目的箇所に装着できる。
【0013】 この防錆キャップを使用するには、図2に示されるように、例えばスレート屋 根30の取付ネジ部20に対して装着するのに、保護シート16を剥離すると不乾性の 可撓性保護層15が露出するので、この可撓性保護層15を取付ネジ部20に対して押 し付ければ、まずこの可撓性保護層15が破れてボルトのネジ部20がキャップ本体 1内の柔らかい防錆剤10内に突入して、周縁部5がスレート屋根30の面に接する までキャップ本体1を押し付けることにより、難なくネジ部20がキャップ本体1 のネジ保護部2内に、そしてナット21部分がナット保護部3内に収められる。こ の際防錆剤10は前記のように無機質繊維が適度に混在してアスファルトエマルジ ョンを担持した状態にあるので、可撓性保護層15の展延破断でもって外部に漏出 することもなく、しかもその可撓性保護層15がゴム質で表面に粘着性を帯びてい るので、内部の防錆剤10の容積変化で外部方向への押し出し力によってスレート 面に接着することになる。
【0014】 その結果、キャップ内部と外部とは完全に遮断されて、ボルトのネジ部20及び ナット21は防錆剤10によって覆われ、しかも可撓性保護層15によるシール効果と によって、防錆剤10が長期に亙り固化することなくアスファルト特有の軟度を保 ってネジ部20を保護できるのである。
【0015】 以上はスレート屋根の取付ボルトの締結部に関して使用されるものについて説 明したが、ボルトの径が大きいものにても採用できるのであり、例えば橋梁その 他メンテナンスのためにボルトナットの締め付けあるいは取り外しを行う箇所で のネジ部の保護用として採用することができる。この場合は前記の図で表したネ ジ保護部の形状は使用状態に応じて変更すればよい。また、開口部周縁について も使用箇所が平面である場合は同一高さに整えたものにすればよい。
【0016】 さらに、防錆剤としては、前記のようなアスファルトエマルジョンに代えて水 性パテなど粘調性の物質を使用することもできる。あるいは防錆剤としてグリー ス(但し一般のものより溶融温度が高いものであることが望ましい)を用いるこ ともできる。
【0017】
【考案の効果】
上記のように本考案の防錆キャップは、貯蔵安定性を有して使用までの期間は もちろん、使用後においてもキャップ内に収納された防錆剤が硬化してネジ部の 保護機能を失することなく、しかも装着面とのシール機能も備えて長期使用に耐 え、締結部のネジ部を確実に保護できる。さらに加えて、簡単な構成で安価に提 供でき経済性も顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スレート屋根の取付用ボルトナットの締結部で
使用される本考案の防錆キャップの拡大縦断面図であ
る。
【図2】使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ本体 2 ネジ保護部 3 ナット保護部 4 基部 5 周縁部 6 開口部 10 防錆剤 15 可撓性保護層 16 保護シート 20 ネジ部 21 ナット 30 スレート屋根

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結部での露出ネジ部に被嵌できる形状
    の合成樹脂製のキャップ本体内部には、不乾性で流動性
    を有する防錆剤が充填され、そのキャップ本体の開口部
    に前記防錆剤の表面を覆う可撓性保護層を設け、その可
    撓性保護層の表面を保護シートで被覆されていることを
    特徴とする締結部の防錆キャップ。
  2. 【請求項2】 前記防錆剤はアスファルトエマルジョン
    に無機質繊維が混在されている請求項1に記載の締結部
    の防錆キャップ。
  3. 【請求項3】 前記防錆剤は油性の粘調物質である請求
    項1に記載の締結部の防錆キャップ。
  4. 【請求項4】 前記可撓性保護層はアスファルトを主成
    分として不乾性状態に保たれている薄い層である請求項
    1に記載の締結部の防錆キャップ。
JP1991097490U 1991-11-27 1991-11-27 締結部の防錆キャップ Expired - Lifetime JPH083702Y2 (ja)

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JP1991097490U JPH083702Y2 (ja) 1991-11-27 1991-11-27 締結部の防錆キャップ

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JPH0614531U true JPH0614531U (ja) 1994-02-25
JPH083702Y2 JPH083702Y2 (ja) 1996-01-31

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5186232A (ja) * 1975-01-28 1976-07-28 Hiromitsu Naka
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JPS52141015A (en) * 1976-05-19 1977-11-25 Naka Tech Lab Assembled antiisliding material

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