JPH0614476Y2 - 気相成長装置 - Google Patents
気相成長装置Info
- Publication number
- JPH0614476Y2 JPH0614476Y2 JP8320087U JP8320087U JPH0614476Y2 JP H0614476 Y2 JPH0614476 Y2 JP H0614476Y2 JP 8320087 U JP8320087 U JP 8320087U JP 8320087 U JP8320087 U JP 8320087U JP H0614476 Y2 JPH0614476 Y2 JP H0614476Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- vapor phase
- susceptor
- phase growth
- wafer
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、サセプタ上のウエハ表面に半導体薄膜を気相
成長させる気相成長装置に関するものである。
成長させる気相成長装置に関するものである。
[従来技術] 従来のこの主の有機金属化学堆積法(以下MOCVD法とい
う。)の気相成長装置は、第8図に示すように、シヤフ
ト1に支持されたサセプタ2を容器3内に置き、また容
器3内にはサセプタ2が置かれた位置に対応してサセプ
タ2を包囲する内管4を置き、容器3内に気相成長用ガ
スを入口5から供給して一方向に流すことによりサセプ
タ2上のウエハ6の表面に半導体薄膜を結晶成長させ、
排ガスは容器3の他端寄りの出口7から排出させる構造
であった。なお、8はサセプタ2や内管4の出し入れの
ための容器3の開口部3Eを閉塞する蓋である。
う。)の気相成長装置は、第8図に示すように、シヤフ
ト1に支持されたサセプタ2を容器3内に置き、また容
器3内にはサセプタ2が置かれた位置に対応してサセプ
タ2を包囲する内管4を置き、容器3内に気相成長用ガ
スを入口5から供給して一方向に流すことによりサセプ
タ2上のウエハ6の表面に半導体薄膜を結晶成長させ、
排ガスは容器3の他端寄りの出口7から排出させる構造
であった。なお、8はサセプタ2や内管4の出し入れの
ための容器3の開口部3Eを閉塞する蓋である。
この場合、内管4は反応生成物が容器3の内壁に付着・
堆積するのを防止し、且つその反応生成物を容器3の外
に除去するのを容易にするために設けられている。
堆積するのを防止し、且つその反応生成物を容器3の外
に除去するのを容易にするために設けられている。
しかしながら、このような構造では、内管4と容器3と
の間に隙間9が存在し、該隙間9が上流側に開口してい
るので、該隙間9に気相成長用ガスが入り込み、容器3
の内壁に反応生成物が付着・堆積する問題点が解決でき
ない問題点があった。
の間に隙間9が存在し、該隙間9が上流側に開口してい
るので、該隙間9に気相成長用ガスが入り込み、容器3
の内壁に反応生成物が付着・堆積する問題点が解決でき
ない問題点があった。
これを解決するため、第9図に示すように、内管3の上
流側端部に隣接した位置の容器3の部分に段差部3Aを
設け、該容器3を段差部3Aより上流側が小径部3B、
段差部3Aより下流側が大径部3Cとなるようにし、大
径部3C内には段差部3Aに一端を位置させて補助管1
0を設け、該補助管10の内側を容器3の小径部3Bの
内径にほぼ一致させた構造の気相成長装置も提案されて
いる。このような気相成長装置では、段差部3Aに一端
を位置させた補助管10の存在により、反応生成物が容
器3の内壁に付着・堆積するのを防止できる。
流側端部に隣接した位置の容器3の部分に段差部3Aを
設け、該容器3を段差部3Aより上流側が小径部3B、
段差部3Aより下流側が大径部3Cとなるようにし、大
径部3C内には段差部3Aに一端を位置させて補助管1
0を設け、該補助管10の内側を容器3の小径部3Bの
内径にほぼ一致させた構造の気相成長装置も提案されて
いる。このような気相成長装置では、段差部3Aに一端
を位置させた補助管10の存在により、反応生成物が容
器3の内壁に付着・堆積するのを防止できる。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような気相成長装置では、容器3内
に内管4と補助管10とを収容しなければならないの
で、構造が複雑になり、また内管4の交換に時間がかか
る問題点があった。また、このような構造では、容器3
内に内管4が突出しているので、容器3内を流れるガス
流が乱れ、ウエハ6上の膜厚を均一に成長させにくい問
題点があった。
に内管4と補助管10とを収容しなければならないの
で、構造が複雑になり、また内管4の交換に時間がかか
る問題点があった。また、このような構造では、容器3
内に内管4が突出しているので、容器3内を流れるガス
流が乱れ、ウエハ6上の膜厚を均一に成長させにくい問
題点があった。
本考案の目的は、容器内に内管を収容してもガス流の乱
れを防止でき、しかも構造が簡単な気相成長装置を提供
することにある。
れを防止でき、しかも構造が簡単な気相成長装置を提供
することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第1図乃至第7図を参照して詳細に説明する
と、本考案はシャフト1に支持されたサセプタ2を容器
3内に置き、また前記容器3内には前記サセプタ2が置
かれる位置に対応して前記サセプタ2を包囲する内管4
を置き、前記容器3内に気相成長用ガスを一方向に流し
て前記サセプタ2上のウエハ6の表面に結晶成長させる
気相成長装置において、前記容器3はその途中の段差部
3Aを境にしてそれより上流側が小径部3B、下流側が
大径部3Cとして形成され、前記内管4は少なくとも一
端側の内径が前記容器3の前記小径部3Bの内径にほぼ
等しくして形成され、且つ前記内管4は前述した一端側
が前記段差部3Aに位置するようにして前記大径部3C
内に配置されていることを特徴とする。
対応する第1図乃至第7図を参照して詳細に説明する
と、本考案はシャフト1に支持されたサセプタ2を容器
3内に置き、また前記容器3内には前記サセプタ2が置
かれる位置に対応して前記サセプタ2を包囲する内管4
を置き、前記容器3内に気相成長用ガスを一方向に流し
て前記サセプタ2上のウエハ6の表面に結晶成長させる
気相成長装置において、前記容器3はその途中の段差部
3Aを境にしてそれより上流側が小径部3B、下流側が
大径部3Cとして形成され、前記内管4は少なくとも一
端側の内径が前記容器3の前記小径部3Bの内径にほぼ
等しくして形成され、且つ前記内管4は前述した一端側
が前記段差部3Aに位置するようにして前記大径部3C
内に配置されていることを特徴とする。
[作用] このように、内管4の少なくとも一端の内径を容器3の
小径側3Bの内径にほぼ等しくして、該内管4をその一
端が容器3の段差部3Aに位置するようにして容器3の
大径側3Cにセットすると、内管4が容器3内に突出し
なくなり、ガスの流れを乱さなくなり、ウエハ6の表面
欠陥を減少させることができる。また、容器3内には補
助管を更にセットする必要がなくなり、構造が簡単にな
る。
小径側3Bの内径にほぼ等しくして、該内管4をその一
端が容器3の段差部3Aに位置するようにして容器3の
大径側3Cにセットすると、内管4が容器3内に突出し
なくなり、ガスの流れを乱さなくなり、ウエハ6の表面
欠陥を減少させることができる。また、容器3内には補
助管を更にセットする必要がなくなり、構造が簡単にな
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。第1図乃至第5図は、横型タイプの化学輸送法(以
下、CVD法)による気相成長装置に本考案を適用した例
を示したものである。なお、前述した第8図及び第9図
に対応した部分には同一符号をつけて示している。本実
施例においても、断面円形の容器3はその途中の段差部
3Aを中心とした上流側が小径部3B、下流側が大径部
3Cとして形成され、且つ段差部3Aと大径部3Cとの
間には内管4の外径に略等しい内径を所定の長さでもっ
た後に大径部3Cの内径まで拡径される内管保持部3D
が設けられている。この場合、小径部3Bの内径は例え
ば40mmφ、大径部3Cの内径は例えば54mmφであ
る。
る。第1図乃至第5図は、横型タイプの化学輸送法(以
下、CVD法)による気相成長装置に本考案を適用した例
を示したものである。なお、前述した第8図及び第9図
に対応した部分には同一符号をつけて示している。本実
施例においても、断面円形の容器3はその途中の段差部
3Aを中心とした上流側が小径部3B、下流側が大径部
3Cとして形成され、且つ段差部3Aと大径部3Cとの
間には内管4の外径に略等しい内径を所定の長さでもっ
た後に大径部3Cの内径まで拡径される内管保持部3D
が設けられている。この場合、小径部3Bの内径は例え
ば40mmφ、大径部3Cの内径は例えば54mmφであ
る。
本実施例における内管4は、容器3の小径部3Bの内径
とほぼ等しい内径をもち且つ容器3の内管保持部3Dの
内径とほぼ等しい外径をもつ円筒部4Aと、この円筒部
4Aの断面円形から断面四角形に徐々に変化するテーパ
部4Bと、このテーパ部4Bの断面四角形の端部に連続
する断面四角形の四角筒部4Cとで構成されている。こ
のような内管4は、円筒部4Aを容器3の内管保持部3
Dに挿入し該円筒部4Aの先端を段差部3Aに当接若し
くは接近させて容器3の大径部3C内に配設されてい
る。この場合、円筒部4Aの内径は例えば40mmφ、四
角筒部4Cの孔の幅は例えば40mm、高さは30mmであ
る。
とほぼ等しい内径をもち且つ容器3の内管保持部3Dの
内径とほぼ等しい外径をもつ円筒部4Aと、この円筒部
4Aの断面円形から断面四角形に徐々に変化するテーパ
部4Bと、このテーパ部4Bの断面四角形の端部に連続
する断面四角形の四角筒部4Cとで構成されている。こ
のような内管4は、円筒部4Aを容器3の内管保持部3
Dに挿入し該円筒部4Aの先端を段差部3Aに当接若し
くは接近させて容器3の大径部3C内に配設されてい
る。この場合、円筒部4Aの内径は例えば40mmφ、四
角筒部4Cの孔の幅は例えば40mm、高さは30mmであ
る。
また、容器3の小径部3B内にはボート11が配置さ
れ、該ボート11上には固体ガリウムGaソース12が
載置されている。
れ、該ボート11上には固体ガリウムGaソース12が
載置されている。
次に、このような装置でウエハ6上にGaAsを結晶成
長させる例について説明する。まず、容器3内に内管4
を挿入し、気相エッチングを行う。この気相エッチング
の終了後に内管4を新しいものと交換し、Gaソース1
2をボート11で容器3内の所定位置に挿入し、容器3
の外部の図示しないヒータでGaソース12を約850
℃まで加熱する。このとき、AsCl3とキャリアガス
(H2)を容器3内に入口5から供給し、Ga融液中に
Asを溶解させる。このとき生成されるGaの塩化物や
少量のAs,GaAs等は内管4に堆積し、この工程が
終了後に内管4を交換する。次に容器3内にサセプタ2
を介してGaAsウエハ6を挿入し、ウエハ6及びGa
ソース12をそれぞれ所定温度(ウエハ:700〜750℃、
Gaソース850℃)に昇温させ、AsCl3とキャリア
ガス(H2)を内管4内に入口5から供給して、GaA
sウエハ6上にエピタキシャル成長させる。このとき、
成長されたGaの塩化物,As,GaAsが内管4に堆
積する。この内管4を交換し、ヒータを切り、ウエハ6
の冷却を行う。
長させる例について説明する。まず、容器3内に内管4
を挿入し、気相エッチングを行う。この気相エッチング
の終了後に内管4を新しいものと交換し、Gaソース1
2をボート11で容器3内の所定位置に挿入し、容器3
の外部の図示しないヒータでGaソース12を約850
℃まで加熱する。このとき、AsCl3とキャリアガス
(H2)を容器3内に入口5から供給し、Ga融液中に
Asを溶解させる。このとき生成されるGaの塩化物や
少量のAs,GaAs等は内管4に堆積し、この工程が
終了後に内管4を交換する。次に容器3内にサセプタ2
を介してGaAsウエハ6を挿入し、ウエハ6及びGa
ソース12をそれぞれ所定温度(ウエハ:700〜750℃、
Gaソース850℃)に昇温させ、AsCl3とキャリア
ガス(H2)を内管4内に入口5から供給して、GaA
sウエハ6上にエピタキシャル成長させる。このとき、
成長されたGaの塩化物,As,GaAsが内管4に堆
積する。この内管4を交換し、ヒータを切り、ウエハ6
の冷却を行う。
従来の装置と比較して本考案の装置を用いた製造方法に
よれば、ウエハ表面の欠陥数が10〜20%減少し、結
晶膜厚の均一性やその再現性も良くなった。
よれば、ウエハ表面の欠陥数が10〜20%減少し、結
晶膜厚の均一性やその再現性も良くなった。
代表的な成長条件 キャリアガス流量H2:1000cc/min AsCl3バプリング流量H2:300cc/min Gaソース温度:850℃ ウエハ温度:730℃ ウエハ寸法:30mm×20mm ウエハ枚数:2枚 なお、第1図乃至第5図の装置は、ボート11に乗せて
Gaソース12を供給する代りに、入口5から原料ガス
も供給するMOCVD法にも適用できることは勿論である。
Gaソース12を供給する代りに、入口5から原料ガス
も供給するMOCVD法にも適用できることは勿論である。
第6図及び第7図は縦型タイプのMOCVD法による気相成
長装置に本考案を提供した例を示したものである。この
実施例では、容器3は上下に配置されたリアクタ13と
プリチャンバ14とで構成されている。リアクタ13の
箇所で容器3は前述したと同様に段差部3Aを中心とし
た上流側が小径部3B、下流側が大径部3Cとして形成
されている。例えば、小径部3Bの内径は140mmφ、大
径部3Cの内径は150mmφである。段差部3Aに一端が
突き当てられて大径部3C内には内径4が配置されてい
る。内管4は前述したと同様にその内径が小径部3Bの
内径とほぼ等しく形成されている。内径4は内管昇降台
15上にバネ16を介して搭載され、該内管昇降台15
は内管昇降軸17で昇降されるようになっている。内管
4には容器3の出口7に対応して排気口18が形成され
ている。段差部3Aに連続した容器3の大径部3Cの外
周には冷却ジャケット19が液密に取り付けられ、その
外周には加熱用の誘導加熱コイル等の加熱手段20が配
設されている。内管4の下に対応して容器3にはケート
バルブ21が設けられ、容器3内の上下の仕切り閉鎖が
行えるようになっている。容器3のプリチャンバ14の
部分には開閉用扉22が設けられている。プリチャンバ
14の下端には各軸1,17のシール部23,24が設
けられている。
長装置に本考案を提供した例を示したものである。この
実施例では、容器3は上下に配置されたリアクタ13と
プリチャンバ14とで構成されている。リアクタ13の
箇所で容器3は前述したと同様に段差部3Aを中心とし
た上流側が小径部3B、下流側が大径部3Cとして形成
されている。例えば、小径部3Bの内径は140mmφ、大
径部3Cの内径は150mmφである。段差部3Aに一端が
突き当てられて大径部3C内には内径4が配置されてい
る。内管4は前述したと同様にその内径が小径部3Bの
内径とほぼ等しく形成されている。内径4は内管昇降台
15上にバネ16を介して搭載され、該内管昇降台15
は内管昇降軸17で昇降されるようになっている。内管
4には容器3の出口7に対応して排気口18が形成され
ている。段差部3Aに連続した容器3の大径部3Cの外
周には冷却ジャケット19が液密に取り付けられ、その
外周には加熱用の誘導加熱コイル等の加熱手段20が配
設されている。内管4の下に対応して容器3にはケート
バルブ21が設けられ、容器3内の上下の仕切り閉鎖が
行えるようになっている。容器3のプリチャンバ14の
部分には開閉用扉22が設けられている。プリチャンバ
14の下端には各軸1,17のシール部23,24が設
けられている。
このような装置においては、まずゲートバルブ21を閉
め、プリチャンバ14の扉22を開いて内管4を内管昇
降台15上に設置し、扉22を閉め、プリチャンバ14
をH2等の置換ガスでパージする。パージ後、ゲートバ
ルブ21を開き、まずサセプタ2を所定位置まで上昇さ
せ、次に内管を内管昇降台15と共に所定の位置まで上
昇させる。内管4が上昇された状態では、バネ16の付
勢で内管4の一端が容器3の段差部3Aに当接され、隙
間ができないようになる。膜厚を均一にするため、サセ
プタ2をシヤフト1を介して回転させつつリアクタ13
内に入口5からキャリアガス(H2)を供給し、サセプ
タ2上のウエハ6を加熱手段20により加熱し、その温
度が300℃に達した時点で入口5から気相成長用のガス
であるアルシン(AsH3)を流し、ウエハ6の温度が
700℃に安定してから、入口5よりトリメチルガリウム
(TMG)を流し、GaAs結晶をウエハ6上に成長させ
る。成長作業中に、GaAsやAsが内管4の表面にか
なりつくが、リアクタ13にはほとんどつかない。成長
が終了すると、加熱を止め、ウエハ6の温度が300℃に
なったところでAsH3の供給を停止する。ウエハ6の
温度が100〜200℃まで下がったところで、パージガスの
供給を停止し、ゲートバルブ21を開け、内管4を内管
昇降台15と共に下げ、次にサセプタ2を下げる。下げ
が終わると、ゲートバルブ21を閉じ、N2ガスでプリ
チャンバ14内をパージする。パージ終了後、プリチャ
ンバ14の扉22を開け、内管4を取り出し、次にウエ
ハ6を取り出し、新しいウエハ6をサセプタ2にセット
し、次に新しい内管4を内管昇降台15上にセットし、
次の成長作業に入る。
め、プリチャンバ14の扉22を開いて内管4を内管昇
降台15上に設置し、扉22を閉め、プリチャンバ14
をH2等の置換ガスでパージする。パージ後、ゲートバ
ルブ21を開き、まずサセプタ2を所定位置まで上昇さ
せ、次に内管を内管昇降台15と共に所定の位置まで上
昇させる。内管4が上昇された状態では、バネ16の付
勢で内管4の一端が容器3の段差部3Aに当接され、隙
間ができないようになる。膜厚を均一にするため、サセ
プタ2をシヤフト1を介して回転させつつリアクタ13
内に入口5からキャリアガス(H2)を供給し、サセプ
タ2上のウエハ6を加熱手段20により加熱し、その温
度が300℃に達した時点で入口5から気相成長用のガス
であるアルシン(AsH3)を流し、ウエハ6の温度が
700℃に安定してから、入口5よりトリメチルガリウム
(TMG)を流し、GaAs結晶をウエハ6上に成長させ
る。成長作業中に、GaAsやAsが内管4の表面にか
なりつくが、リアクタ13にはほとんどつかない。成長
が終了すると、加熱を止め、ウエハ6の温度が300℃に
なったところでAsH3の供給を停止する。ウエハ6の
温度が100〜200℃まで下がったところで、パージガスの
供給を停止し、ゲートバルブ21を開け、内管4を内管
昇降台15と共に下げ、次にサセプタ2を下げる。下げ
が終わると、ゲートバルブ21を閉じ、N2ガスでプリ
チャンバ14内をパージする。パージ終了後、プリチャ
ンバ14の扉22を開け、内管4を取り出し、次にウエ
ハ6を取り出し、新しいウエハ6をサセプタ2にセット
し、次に新しい内管4を内管昇降台15上にセットし、
次の成長作業に入る。
代表的な成長条件 キャリアガス流量H2:100/min V族原料ガス流量AsH3:200cc/min III族バブリングガスH2:100cc/min ウエハ温度:700℃ サセプタ形状:六角錐台 ウエハ枚数:6枚 このようにして成長させたウエハ6の表面欠陥は、従来
が1000個/cm2であったのに対し、この考案では200〜50
0個/cm2となり、2/5〜1/2に欠陥が減少した。ま
た、容器3への反応生成物の付着もほとんどなくなり、
リアクタ13への反応生成物の付着もほとんど無くな
り、リクアタ13の交換頻度を激減させることができ
た。
が1000個/cm2であったのに対し、この考案では200〜50
0個/cm2となり、2/5〜1/2に欠陥が減少した。ま
た、容器3への反応生成物の付着もほとんどなくなり、
リアクタ13への反応生成物の付着もほとんど無くな
り、リクアタ13の交換頻度を激減させることができ
た。
なお、内管4の内径は容器3の小径部3Bの内径に等し
いのが最適であるが、小径部3Bの内径より内管4の内
径の方が僅かに大きくても同等の効果を得ることができ
る。
いのが最適であるが、小径部3Bの内径より内管4の内
径の方が僅かに大きくても同等の効果を得ることができ
る。
[考案の効果] 以上説明したように本考案では、容器の途中に段差部を
設け、この段差部を境にして上流側を小径部、下流側を
大径部とし、この小径部の内径に少なくとも一端側の内
径がほぼ等しい内管を大径部側に配置して該内管の一端
側を段差部に位置させたので、内管が容器内に突出しな
くなり、ガスの流れを乱さなくくなり、ウエハの表面欠
陥を減少させることができ、またその再現性も向上させ
ることができる。更に、本考案によれば、容器への反応
生成物の付着堆積が非常に少なくなり、容器の交換頻度
を著しく減少させることができる。また、本考案では、
内管以外の補助管等を入れなくて良いので、構造が簡単
になり、且つ交換時の取扱いが容易となる利点がある。
設け、この段差部を境にして上流側を小径部、下流側を
大径部とし、この小径部の内径に少なくとも一端側の内
径がほぼ等しい内管を大径部側に配置して該内管の一端
側を段差部に位置させたので、内管が容器内に突出しな
くなり、ガスの流れを乱さなくくなり、ウエハの表面欠
陥を減少させることができ、またその再現性も向上させ
ることができる。更に、本考案によれば、容器への反応
生成物の付着堆積が非常に少なくなり、容器の交換頻度
を著しく減少させることができる。また、本考案では、
内管以外の補助管等を入れなくて良いので、構造が簡単
になり、且つ交換時の取扱いが容易となる利点がある。
第1図は本考案に係る装置の第1実施例の概略構成を示
す縦断面図、第2図は第1図の要部拡大縦断面図、第3
図は第1実施例で使用している内管の縦断面図、第4図
は第3図のX−X線断面図、第5図は第3図のY−Y線
断面図、第6図は本考案に係る装置の第2実施例の縦断
面図、第7図は第6図の要部拡大縦断面図、第8図及び
第9図は従来の装置の2種の例を示す縦断面図である。 1……シャフト、2……サセプタ、3……容器、3A…
…段差部、3B……小径部、3C……大径部、4……内
管、5……入口、6……ウエハ、7……出口。
す縦断面図、第2図は第1図の要部拡大縦断面図、第3
図は第1実施例で使用している内管の縦断面図、第4図
は第3図のX−X線断面図、第5図は第3図のY−Y線
断面図、第6図は本考案に係る装置の第2実施例の縦断
面図、第7図は第6図の要部拡大縦断面図、第8図及び
第9図は従来の装置の2種の例を示す縦断面図である。 1……シャフト、2……サセプタ、3……容器、3A…
…段差部、3B……小径部、3C……大径部、4……内
管、5……入口、6……ウエハ、7……出口。
Claims (1)
- 【請求項1】シャフトに支持されたサセプタを容器内に
置き、また前記容器内には前記サセプタが置かれる位置
に対応して前記サセプタを包囲する内管を置き、前記容
器内に気相成長用ガスを一方向に流して前記サセプタ上
のウエハの表面に結晶成長させる気相成長装置におい
て、前記容器はその途中の段差部を境にしてそれより上
流側が小径部、下流側が大径部として形成され、前記内
管は少なくとも一端側の内径が前記容器の前記小径部の
内径にほぼ等しくして形成され、且つ前記内管は前述し
た一端側が前記段差部に位置するようにして前記大径部
内に配置されていることを特徴とする気相成長装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320087U JPH0614476Y2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 気相成長装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320087U JPH0614476Y2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 気相成長装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63193830U JPS63193830U (ja) | 1988-12-14 |
JPH0614476Y2 true JPH0614476Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=30936569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8320087U Expired - Lifetime JPH0614476Y2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 気相成長装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614476Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-01 JP JP8320087U patent/JPH0614476Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63193830U (ja) | 1988-12-14 |
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