JPH06144452A - ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル - Google Patents
ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベルInfo
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- JPH06144452A JPH06144452A JP4322380A JP32238092A JPH06144452A JP H06144452 A JPH06144452 A JP H06144452A JP 4322380 A JP4322380 A JP 4322380A JP 32238092 A JP32238092 A JP 32238092A JP H06144452 A JPH06144452 A JP H06144452A
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Abstract
形品の表面にラベルを溶着したとき、その表面に皺を生
じず、また変形の少ないようなラベルを提供するにあ
る。 【構成】 ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベ
ルは、外層が2軸延伸のポリエステルフィルムで、最内
層が80μ以上の厚さの鎖状低密度ポリエチレンフィル
ムで構成されているものである。
Description
たとき、成形品の変形が少なく皺を生ずることのないポ
リエチレン射出のインモールド成形用ラベルに関するも
のである。
成形用ラベルとしては、ポリエチレン単体のフィルムが
用いられていた。
レン単体フィルムのラベルにあっては、これを成形型内
において、フィルムと相溶性のあるポリエチレンを射出
して成形する場合、ラベルと成形品本体の一体化にはよ
いが、ラベルにバリヤー性を付与したいとき、あるいは
ラベルに印刷を施したいとき等においては、ラベルと成
形品本体とは共にポリエチレンの樹脂であるから、その
機能を発揮させることは困難であった。その理由とし
て、印刷の流れ、ポリエチレンのバリア性が低いこ
とによるものである。そこで、ラベルを射出成形の樹脂
と異なる樹脂フィルムを多層化させる必要が生じてき
た。このような点から、ラベルとして、例えばポリエス
テル/紙/ポリエチレンのような積層フィルムを用い
る。そこで、バリヤー性と印刷適性のよい積層フィルム
のポリエステル、あるいは紙に印刷を施しておけば、成
形型内において、この積層ラベルに対して、成形品本体
となる樹脂を射出しても、印刷面への影響は少ないか
ら、この印刷が不鮮明になることはなく、射出成形の樹
脂がポリエチレンであれば、ラベルの最内層がポリエチ
レンであるため、ラベルとキャップ本体との一体化は良
好である。ところが、ラベルが積層フィルムである場
合、射出成形によって成形品本体の表面にラベルを溶着
するとき、その加熱成形温度によるポリエステル、紙の
伸度と成形品への追従力と、成形体自身のインモールド
成形後の収縮との兼ね合いにより、さらには、成形体の
表面の周縁部における補強のための段差、積み重ねた時
のずれを防ぐスタッキングのためのリブ等とにより成形
後のラベル自身、表面に皺を生じ易く、また成形品とし
ての変化も著しい。本発明は、このような点に鑑みて、
実験し研究した結果創出されたもので、その目的とする
ところは、ポリエチレン射出のインモールド成形にて成
形品の表面に積層ラベルを溶着したとき、ラベルの表面
に皺を生じないようにするとともに、キャップ本体の変
形が少なく精度のよい成形品を得ようとするにある。
めに、本発明にあっては、ラベルとして積層フィルムを
用い、その層構成及びインモールド成形における最内層
のフィルムの厚さを特定することによって問題点の解決
を図っている。すなわち、本発明のポリエチレン射出の
インモールド成形用ラベルは、外層が2軸延伸のポリエ
ステルフィルムと最内層が80μ以上の厚さの鎖状低密
度ポリエチレンフィルムとで構成されている。
する。先ず、図4に示すように、従来の積層ラベル
(a')を成形品本体(b')の表面に溶着したドライミル
ク缶等のオーバーキャップ(A')について説明する。従
来の積層ラベル(a')は、図5に示すようにポリエステ
ル/紙/ポリエチレンから構成されたものであって、こ
れを、ポリエチレン側を内側にして金型内に納めて金型
を閉じ、これにポリエチレンを射出して、ドライミルク
缶等のオーバーキャップ(A')を成形する場合、積層ラ
ベル(a')は、キャップ本体(b')の天板(1')面に溶
着されるのであるが、このキャップ本体(b')は、その
変形を防ぎ、補強のために、天板(1')の外表面(2')
の周辺部には、段差(3')及び積み重ねた時のずれを防
ぐスタッキングのためのリブ(4')が形成されている。
積層ラベル(a')は最内層がポリエチレン層であり、射
出成形のキャップ本体(b')もポリエチレンであるた
め、積層ラベル(a')はキャップ本体(b')に溶着する
が、外層のポリエステル、紙は、射出成形時の加熱及び
射出成形後のキャップ本体(b')のポリエチレンの収
縮、段差及びリブ等によって、その表面に皺(5')を生
ずる。この皺(5')は、特に段差(3')及びリブ(4')
等付近においては顕著に表れ、また成形品としての変形
も著しいため製品としては体裁のよいものではない。
チレン射出のインモールド成形用ラベル(a)は、図3
に示すようにポリエステルフィルムの外層(1)と、鎖
状低密度ポリエチレンフィルムの最内層(2)とから構
成されるもので、外層(1)のポリエステルフィルムは
2軸延伸されており、また最内層の鎖状低密度ポリエチ
レンフィルムは、その厚さが80μ以上のものである。
このような2軸延伸のポリエステルフィルムの外層
(1)と、80μ以上の厚さの鎖状低密度ポリエチレン
フィルムの最内層(2)とから構成されているポリエチ
レン射出のインモールド成形用ラベル(a)は、これを
金型内に、鎖状低密度ポリエチレンフィルム(2)側を
内側にして納めて金型を閉じ、これに低密度ポリエチレ
ンを射出して、例えばドライミルク缶等のオーバーキャ
ップ(A)を成形する。この場合、ポリエチレン射出の
インモールド成形用ラベル(a)は、その最内層(1)
が鎖状低密度ポリエチレンフィルムであり、またキャッ
プ本体(b)を成形する射出樹脂が低密度ポリエチレン
であるから、ラベル(a)はキャップ本体(b)によく
溶着し、一体化する。このとき、最内層の鎖状低密度ポ
リエチレンフィルム(2)の厚さは80μ以上と厚いか
ら、射出成形後のキャップ本体(a)の低密度ポリエチ
レンの収縮に追従し、皺の発生を吸収するとともに、外
層のポリエステルフィルム(1)は、2軸延伸してある
から、加熱によって均一に収縮し、成形品に追従し、か
つ比較的腰が強いため、皺の発生を寄せつけず、成形品
としての変形も少ない。
リエチレンフィルム(2)が、その厚さ40μ位であっ
た場合には、外層のポリエステルフィルム(1)が2軸
延伸してあっても、キャップ本体(b)の射出成形時の
温度、射出樹脂の収縮及び段差、リブ等による皺が、ラ
ベル(a)面に表れ、また鎖状低密度ポリエチレンフィ
ルム(2)が80μ以上の厚さであっても、外層のポリ
エステルフィルム(1)が2軸延伸してなければ、射出
成形時の温度、射出樹脂の熱収縮、及び段差、リブ等に
よって皺を生ずることになる。以上のことから、本発明
のポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル(a)
は、2軸延伸したポリエステルフィルム層(1)と80
μ以上の厚さの鎖状低密度ポリエチレンフィルム層
(2)とが両々相俟って、皺の生ずるのを防ぎ、蓋の変
形も小さく押さえるのである。このことは、成形品本体
(b)の天板(3)の外面(4)上に形成した変形を防
ぎ、補強のための段差(5)及び積み重ねた時のずれを
防ぐスタッキングのためのリブ(6)が存在していても
影響はなく、皺を生ずることはなく成形品としての変形
も少ない。成形品本体(b)のインモールド成形におい
ては、低密度ポリエチレンを用いるが、その理由として
低密度ポリエチレンのキャップ本体(a)は、嵌合性、
防湿性がよいから、ドライミルク缶等のオーバーキャッ
プ(A)としては適切なものであるからである。
ルド成形用ラベルとして、外層に2軸延伸のポリエステ
ルフィルムを、最内層に80μ以上の厚さの鎖状低密度
ポリエチレンフィルムを用いたものであるから、このラ
ベルを用いて、鎖状低密度ポリエチレンフィルムと溶着
する低密度ポリエチレンとインモールド成形して、例え
ばドライミルク缶等のオーバーキャップを成形する場
合、成形品本体の射出成形時の温度、射出樹脂収縮及び
段差、リブ等の影響は、最内層の80μ以上と厚い鎖状
低密度ポリエチレンフィルムが追従、皺の発生を吸収
し、また外層のポリエステルフィルムは2軸延伸してい
るから、加熱によって均一に収縮し、成形品に追従し、
かつ比較的腰が強いため、皺の発生を寄せつけず、成形
品としての変形も少なく、ポリエチレン射出のインモー
ルド成形体のラベルとしては極めて優れたものである。
またこの射出樹脂である低密度ポリエチレンは、嵌合
性、防湿性がよいから、ドライミルク缶等のオーバーキ
ャップとしては誠に適切なものである。
用ラベルを溶着したドライミルク缶等のオーバーキャッ
プにおけるラベルの一部を切欠して示した斜視図であ
る。
る。
用ラベルの構成を示す一部の断面図である。
ーバーキャップにおけるラベルの一部を切欠して示した
斜視図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 外層が2軸延伸のポリエステルフィルム
と最内層が80μ以上の厚さの鎖状低密度ポリエチレン
フィルムとで構成されたことを特徴とするポリエチレン
射出のインモールド成形用ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32238092A JP3272424B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32238092A JP3272424B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06144452A true JPH06144452A (ja) | 1994-05-24 |
JP3272424B2 JP3272424B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=18143011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32238092A Expired - Lifetime JP3272424B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272424B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076321A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Toray Ind Inc | 射出成形用加飾シート |
JP2007144985A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-06-14 | Aska Company | 容器の蓋並びにその成形方法 |
JP2018062673A (ja) * | 2018-01-24 | 2018-04-19 | 大日本印刷株式会社 | ポリエステル樹脂組成物 |
JP2020029079A (ja) * | 2018-08-25 | 2020-02-27 | ニックス株式会社 | 容器の蓋 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP32238092A patent/JP3272424B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076321A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Toray Ind Inc | 射出成形用加飾シート |
JP2007144985A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-06-14 | Aska Company | 容器の蓋並びにその成形方法 |
JP2018062673A (ja) * | 2018-01-24 | 2018-04-19 | 大日本印刷株式会社 | ポリエステル樹脂組成物 |
JP2020029079A (ja) * | 2018-08-25 | 2020-02-27 | ニックス株式会社 | 容器の蓋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3272424B2 (ja) | 2002-04-08 |
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