JPH06144043A - 車両用トランスファ装置 - Google Patents
車両用トランスファ装置Info
- Publication number
- JPH06144043A JPH06144043A JP29991792A JP29991792A JPH06144043A JP H06144043 A JPH06144043 A JP H06144043A JP 29991792 A JP29991792 A JP 29991792A JP 29991792 A JP29991792 A JP 29991792A JP H06144043 A JPH06144043 A JP H06144043A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- output shaft
- gear
- rotational force
- vehicle
- Prior art date
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 HCU等の駆動力伝達装置の耐久性の向上を
図ることができる車両用トランスファ装置を提供する。 【構成】 エンジン側に連結された入力軸3と、前輪側
及び後輪側に連結された各出力軸5a,5bと、入力軸
3の回転力を各出力軸5a,5bに伝達可能で、各歯車
19、前輪側及び後輪側反転軸7a,7b、スリーブ2
7等より構成された3系統の駆動力伝達系と、スリーブ
27及び歯車29のうち、少なくとも一方を出力軸5a
から切り離す選択機構15と、各反転軸7a,7b間に
設けられたHCU9等を備えたトランスファ装置1であ
る。選択機構15を切り換え、歯車29と出力軸5aを
接続させた場合、HCU9が非作動となり、直結式4輪
駆動車になる。
図ることができる車両用トランスファ装置を提供する。 【構成】 エンジン側に連結された入力軸3と、前輪側
及び後輪側に連結された各出力軸5a,5bと、入力軸
3の回転力を各出力軸5a,5bに伝達可能で、各歯車
19、前輪側及び後輪側反転軸7a,7b、スリーブ2
7等より構成された3系統の駆動力伝達系と、スリーブ
27及び歯車29のうち、少なくとも一方を出力軸5a
から切り離す選択機構15と、各反転軸7a,7b間に
設けられたHCU9等を備えたトランスファ装置1であ
る。選択機構15を切り換え、歯車29と出力軸5aを
接続させた場合、HCU9が非作動となり、直結式4輪
駆動車になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4輪駆動車等に搭載さ
れる車両用トランスファ装置に関する。
れる車両用トランスファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスファ装置を介してエンジンの駆
動力を前後輪に分配する4輪駆動車には、前後車輪間に
HCU(ハイドロリック・カップリング・ユニット)等
の駆動力伝達機構を装備した所謂オンディマンド式のも
のがある。このHCUは、前後輪間に回転差が生じた場
合、この回転差に応じて駆動力の伝達を行う。
動力を前後輪に分配する4輪駆動車には、前後車輪間に
HCU(ハイドロリック・カップリング・ユニット)等
の駆動力伝達機構を装備した所謂オンディマンド式のも
のがある。このHCUは、前後輪間に回転差が生じた場
合、この回転差に応じて駆動力の伝達を行う。
【0003】従って、前輪駆動をベースとしたオンディ
マンド式4輪駆動車では、エンジンで駆動される前輪に
スリップが発生した場合、即ち、前後輪間に回転差が発
生した場合、この回転差に応じて前輪側の駆動トルクを
後輪側に伝えることができ、前輪の所謂路面グリップ力
を回復させると共に、後輪に駆動力を発揮させて、車両
の走行安定性を向上させることができる。
マンド式4輪駆動車では、エンジンで駆動される前輪に
スリップが発生した場合、即ち、前後輪間に回転差が発
生した場合、この回転差に応じて前輪側の駆動トルクを
後輪側に伝えることができ、前輪の所謂路面グリップ力
を回復させると共に、後輪に駆動力を発揮させて、車両
の走行安定性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このHCU
は、ベーンポンプ機構を備えて構成されている。つま
り、HCUは、前輪側及び後輪側にそれぞれ接続された
各回転軸と、各回転軸と一体的に回転するベーン及びカ
ムリング等より構成され、各回転軸間に回転差が発生し
た場合にベーンとカムリングとが相対回転し、トルク伝
達のための油圧を発生させる。
は、ベーンポンプ機構を備えて構成されている。つま
り、HCUは、前輪側及び後輪側にそれぞれ接続された
各回転軸と、各回転軸と一体的に回転するベーン及びカ
ムリング等より構成され、各回転軸間に回転差が発生し
た場合にベーンとカムリングとが相対回転し、トルク伝
達のための油圧を発生させる。
【0005】このため、前後輪間に大きな回転差が生じ
る未舗装路や砂地等を長時間にわたり走行した場合に
は、HCU内のオイルの温度が上昇し、HCUのシール
部材に悪影響を与えて、HCUの耐久性を悪化させると
いう問題がある。この問題は、HCUに限ることなく、
オイルの剪断抵抗を利用してトルク伝達を行うVCU
(ビスカス・カップリング・ユニット)等の駆動力伝達
装置についても同様である。
る未舗装路や砂地等を長時間にわたり走行した場合に
は、HCU内のオイルの温度が上昇し、HCUのシール
部材に悪影響を与えて、HCUの耐久性を悪化させると
いう問題がある。この問題は、HCUに限ることなく、
オイルの剪断抵抗を利用してトルク伝達を行うVCU
(ビスカス・カップリング・ユニット)等の駆動力伝達
装置についても同様である。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、HCU等の駆動力伝達装置の耐久性の
向上を図ることができる車両用トランスファ装置を提供
することを目的とする。
なされたもので、HCU等の駆動力伝達装置の耐久性の
向上を図ることができる車両用トランスファ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、車両のエンジンと前後輪間に装備さ
れた車両用トランスファ装置において、エンジン側に連
結された入力軸と、前輪側及び後輪側のうち、いずれか
一方に連結された第1出力軸及びいずれか他方に連結さ
れた第2出力軸と、入力軸の回転力を第1出力軸に伝え
る第1伝達系と、入力軸の回転力を第2出力軸に伝達可
能な第2及び第3伝達系と、第2及び第3伝達系と第2
出力軸との間に介在され、第2及び第3伝達系のうちい
ずれか一方を第2出力軸から切り離し、切り離された伝
達系を介しての回転力の伝達を不能にする第1選択手段
と、第3伝達系の途中に設けられ、入力軸側と第2出力
軸側との回転差に応じて入力軸側の回転力を第2出力軸
側に伝達する駆動力伝達機構とを備えて構成するもので
ある。
に本発明によれば、車両のエンジンと前後輪間に装備さ
れた車両用トランスファ装置において、エンジン側に連
結された入力軸と、前輪側及び後輪側のうち、いずれか
一方に連結された第1出力軸及びいずれか他方に連結さ
れた第2出力軸と、入力軸の回転力を第1出力軸に伝え
る第1伝達系と、入力軸の回転力を第2出力軸に伝達可
能な第2及び第3伝達系と、第2及び第3伝達系と第2
出力軸との間に介在され、第2及び第3伝達系のうちい
ずれか一方を第2出力軸から切り離し、切り離された伝
達系を介しての回転力の伝達を不能にする第1選択手段
と、第3伝達系の途中に設けられ、入力軸側と第2出力
軸側との回転差に応じて入力軸側の回転力を第2出力軸
側に伝達する駆動力伝達機構とを備えて構成するもので
ある。
【0008】
【作用】入力軸の回転力は、第1伝達系を介して第1出
力軸に伝えられる。一方、第1選択手段が、第2出力軸
から第2伝達系を切り離した場合には、入力軸の回転力
は、第3伝達系を介して第2出力軸に伝達可能となる。
この場合において、入力軸側と第2出力軸側間に回転差
が生じると駆動力伝達機構が作動し、この回転差に応じ
て入力軸の回転力が第2出力軸に伝えられる。従って、
車両は、所謂オンディマンド式4輪駆動車となる。
力軸に伝えられる。一方、第1選択手段が、第2出力軸
から第2伝達系を切り離した場合には、入力軸の回転力
は、第3伝達系を介して第2出力軸に伝達可能となる。
この場合において、入力軸側と第2出力軸側間に回転差
が生じると駆動力伝達機構が作動し、この回転差に応じ
て入力軸の回転力が第2出力軸に伝えられる。従って、
車両は、所謂オンディマンド式4輪駆動車となる。
【0009】また、伝達系選択手段が、第3伝達系を切
り離した場合には、入力軸の回転力は第2伝達系を介し
て第2出力軸に伝えられ、従って、車両は、所謂直結式
4輪駆動車となる。
り離した場合には、入力軸の回転力は第2伝達系を介し
て第2出力軸に伝えられ、従って、車両は、所謂直結式
4輪駆動車となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明を適用したトランスファ装
置の一実施例を示し、トランスファ装置1は、エンジン
と前後輪(いずれも図示せず)間、例えば、図示しない
トランスミッションケース内の出力側に装備されてい
る。
て詳述する。図1は、本発明を適用したトランスファ装
置の一実施例を示し、トランスファ装置1は、エンジン
と前後輪(いずれも図示せず)間、例えば、図示しない
トランスミッションケース内の出力側に装備されてい
る。
【0011】このトランスファ装置1は、入力軸3、出
力軸5及び反転軸7と、入力軸3及び出力軸5に設けら
れた第1及び第2選択機構13,15と、反転軸7に設
けられたHCU(ハイドロリック・カップリング・ユニ
ット)9等より構成されている。各軸3,5,7は、所
定の間隙を存して平行に配置されている。そして、入力
軸3は、ベアリング11,11を介してトランスミッシ
ョンケース内に回転自在に支持されている。この入力軸
3の一端近傍位置には、スプライン構造でフランジ17
が相対回転不能に取り付けられ、従って、入力軸3とフ
ランジ17は一体に回転する。また、入力軸3の他端近
傍位置には、第1選択機構13が配置されている。そし
て、この第1選択機構13の両側には、第1及び第2歯
車19,21が配置されている。各歯車19,21は、
ニードルベアリング(図示せず)を介して入力軸3に取
り付けられている。従って、各歯車19,21は、入力
軸3に対して相対回転自在である。
力軸5及び反転軸7と、入力軸3及び出力軸5に設けら
れた第1及び第2選択機構13,15と、反転軸7に設
けられたHCU(ハイドロリック・カップリング・ユニ
ット)9等より構成されている。各軸3,5,7は、所
定の間隙を存して平行に配置されている。そして、入力
軸3は、ベアリング11,11を介してトランスミッシ
ョンケース内に回転自在に支持されている。この入力軸
3の一端近傍位置には、スプライン構造でフランジ17
が相対回転不能に取り付けられ、従って、入力軸3とフ
ランジ17は一体に回転する。また、入力軸3の他端近
傍位置には、第1選択機構13が配置されている。そし
て、この第1選択機構13の両側には、第1及び第2歯
車19,21が配置されている。各歯車19,21は、
ニードルベアリング(図示せず)を介して入力軸3に取
り付けられている。従って、各歯車19,21は、入力
軸3に対して相対回転自在である。
【0012】第1歯車19は第2歯車21に比べて大径
に設定されており、従って、第1歯車19は第2歯車2
1に比べて歯数が多い。また、図2に詳しく示すよう
に、各歯車19,21の第1選択機構13側の面には、
クラッチギヤ19a,21aがそれぞれ形成されてい
る。これら各クラッチギヤ19a,21aの直径は、同
一の寸法に設定されている。
に設定されており、従って、第1歯車19は第2歯車2
1に比べて歯数が多い。また、図2に詳しく示すよう
に、各歯車19,21の第1選択機構13側の面には、
クラッチギヤ19a,21aがそれぞれ形成されてい
る。これら各クラッチギヤ19a,21aの直径は、同
一の寸法に設定されている。
【0013】第1選択機構13は、クラッチハブ31
と、このクラッチハブ31にスプライン構造で外嵌する
スリーブ33と、このスリーブ33に連結された操作手
段35等より構成されている(図2)。クラッチハブ3
1は、入力軸3にスプライン構造で取り付けられてい
る。従って、クラッチハブ31と入力軸3とは、一体に
回転する。このクラッチハブ31の直径は、各クラッチ
ギヤ19a,21aのそれと同一寸法に設定されてい
る。従って、スリーブ33は、軸線方向に移動した場合
に各クラッチギヤ19a,21aに噛み合うことができ
る。
と、このクラッチハブ31にスプライン構造で外嵌する
スリーブ33と、このスリーブ33に連結された操作手
段35等より構成されている(図2)。クラッチハブ3
1は、入力軸3にスプライン構造で取り付けられてい
る。従って、クラッチハブ31と入力軸3とは、一体に
回転する。このクラッチハブ31の直径は、各クラッチ
ギヤ19a,21aのそれと同一寸法に設定されてい
る。従って、スリーブ33は、軸線方向に移動した場合
に各クラッチギヤ19a,21aに噛み合うことができ
る。
【0014】操作手段35は、運転席に配置されたレバ
ー(図示せず)の操作に連動してスリーブ33を移動さ
せる。このレバーは、2つの切換位置を有しており、運
転者は、このレバーの位置を選択的に切り換える。そし
て、運転者が、このレバーをH(ハイ)位置に切り換え
た場合、操作手段35はスリーブ33を移動させてクラ
ッチギヤ19aに噛み合わせる(図2中実線位置)。こ
れにより、クラッチハブ31の回転力は、第1歯車19
に伝達される。一方、運転者が、このレバーをL(ロ
ー)位置に切り換えた場合、操作手段35はスリーブ3
3を移動させてクラッチギヤ21aに噛み合わせる(同
図中2点鎖線位置)。これにより、クラッチハブ31の
回転力は、第2歯車21に伝達される。
ー(図示せず)の操作に連動してスリーブ33を移動さ
せる。このレバーは、2つの切換位置を有しており、運
転者は、このレバーの位置を選択的に切り換える。そし
て、運転者が、このレバーをH(ハイ)位置に切り換え
た場合、操作手段35はスリーブ33を移動させてクラ
ッチギヤ19aに噛み合わせる(図2中実線位置)。こ
れにより、クラッチハブ31の回転力は、第1歯車19
に伝達される。一方、運転者が、このレバーをL(ロ
ー)位置に切り換えた場合、操作手段35はスリーブ3
3を移動させてクラッチギヤ21aに噛み合わせる(同
図中2点鎖線位置)。これにより、クラッチハブ31の
回転力は、第2歯車21に伝達される。
【0015】出力軸5は、ベアリング25,25を介し
てトランスミッションケース内に回転自在に支持されて
いる(図1)。この出力軸5は、前輪側出力軸5aと後
輪側出力軸5bより構成され、これらは同一軸線上に配
置されている。前輪側出力軸5aは第2選択機構15か
ら一方に、後輪出力軸5bは第2選択機構15から他方
に延びている。前輪側出力軸5aの基端5cは、後輪出
力軸5bの基端に設けられた大径孔5d内に挿入され、
図示しないニードルベアリングを介して接続されてい
る。従って、前輪及び後輪側出力軸5a,5bは、互い
に独立して回転する。
てトランスミッションケース内に回転自在に支持されて
いる(図1)。この出力軸5は、前輪側出力軸5aと後
輪側出力軸5bより構成され、これらは同一軸線上に配
置されている。前輪側出力軸5aは第2選択機構15か
ら一方に、後輪出力軸5bは第2選択機構15から他方
に延びている。前輪側出力軸5aの基端5cは、後輪出
力軸5bの基端に設けられた大径孔5d内に挿入され、
図示しないニードルベアリングを介して接続されてい
る。従って、前輪及び後輪側出力軸5a,5bは、互い
に独立して回転する。
【0016】前輪側出力軸5aの先端部は、スプライン
部5eとなっており、回転力を図示しない前輪側に伝達
することができる。また、前輪側出力軸5aの中央位置
には、所定の間隙を存してスリーブ27が外嵌されてい
る。このスリーブ27は、前輪側出力軸5aを支持する
ベアリング25と、第2選択機構15との間に配置さ
れ、図示しないニードルベアリングを介して前輪側出力
軸5aに支持されている。従って、このスリーブ27
は、前輪側出力軸5aに対して相対回転自在である。ス
リーブ27の一端部(ベアリング25側端部)には、第
3歯車23がスプライン構造で取り付けられている。従
って、第3歯車23とスリーブ27は、一体に回転す
る。また、スリーブ27の他端部(第2選択機構15側
端部)には、図3に詳しく示すように、クラッチギヤ2
7aが一体に形成されている。
部5eとなっており、回転力を図示しない前輪側に伝達
することができる。また、前輪側出力軸5aの中央位置
には、所定の間隙を存してスリーブ27が外嵌されてい
る。このスリーブ27は、前輪側出力軸5aを支持する
ベアリング25と、第2選択機構15との間に配置さ
れ、図示しないニードルベアリングを介して前輪側出力
軸5aに支持されている。従って、このスリーブ27
は、前輪側出力軸5aに対して相対回転自在である。ス
リーブ27の一端部(ベアリング25側端部)には、第
3歯車23がスプライン構造で取り付けられている。従
って、第3歯車23とスリーブ27は、一体に回転す
る。また、スリーブ27の他端部(第2選択機構15側
端部)には、図3に詳しく示すように、クラッチギヤ2
7aが一体に形成されている。
【0017】後輪側出力軸5bの先端部は、スプライン
部5fとなっており、回転力を図示しない後輪側に伝達
することができる。また、後輪側出力軸5bの基端部
(第2選択機構15側端部)には、第4歯車29が一体
に形成されている。この第4歯車29の第2選択機構1
5側の面には、クラッチギヤ29aが一体に成形されて
いる(図3)。このクラッチギヤ29aと、スリーブ2
7のクラッチギヤ27aの直径は、同一の寸法に設定さ
れている。
部5fとなっており、回転力を図示しない後輪側に伝達
することができる。また、後輪側出力軸5bの基端部
(第2選択機構15側端部)には、第4歯車29が一体
に形成されている。この第4歯車29の第2選択機構1
5側の面には、クラッチギヤ29aが一体に成形されて
いる(図3)。このクラッチギヤ29aと、スリーブ2
7のクラッチギヤ27aの直径は、同一の寸法に設定さ
れている。
【0018】第2選択機構15は、クラッチハブ37
と、このクラッチハブ37にスプライン構造で外嵌する
スリーブ39と、このスリーブ39に連結された操作手
段41等より構成されている(図3)。クラッチハブ3
7は、前輪側出力軸5aにスプライン構造で取り付けら
れている。従って、クラッチハブ37と前輪側出力軸5
aは、一体に回転する。このクラッチハブ37の直径
は、各クラッチギヤ27a,29aのそれと同一寸法に
設定されている。従って、スリーブ33は、軸線方向に
移動した場合に各クラッチギヤ27a,29aに噛み合
うことができる。
と、このクラッチハブ37にスプライン構造で外嵌する
スリーブ39と、このスリーブ39に連結された操作手
段41等より構成されている(図3)。クラッチハブ3
7は、前輪側出力軸5aにスプライン構造で取り付けら
れている。従って、クラッチハブ37と前輪側出力軸5
aは、一体に回転する。このクラッチハブ37の直径
は、各クラッチギヤ27a,29aのそれと同一寸法に
設定されている。従って、スリーブ33は、軸線方向に
移動した場合に各クラッチギヤ27a,29aに噛み合
うことができる。
【0019】操作手段41は、運転席に配置されたレバ
ー(図示せず)の操作に連動してスリーブ39を移動さ
せる。このレバーは、3つの切換位置を有している。運
転者は、このレバーの位置を選択的に切り換え、各クラ
ッチギヤ27a,29aのうち、少なくとも一方のクラ
ッチギヤからスリーブ39を切り離し、これらの噛合を
解く。これにより、各クラッチギヤ27a,29aの回
転力のうち、何方か一方の回転力がクラッチハブ37に
伝えられ、或いは、両方のクラッチギヤ27a,29a
の回転力が伝達されずに絶たれる。
ー(図示せず)の操作に連動してスリーブ39を移動さ
せる。このレバーは、3つの切換位置を有している。運
転者は、このレバーの位置を選択的に切り換え、各クラ
ッチギヤ27a,29aのうち、少なくとも一方のクラ
ッチギヤからスリーブ39を切り離し、これらの噛合を
解く。これにより、各クラッチギヤ27a,29aの回
転力のうち、何方か一方の回転力がクラッチハブ37に
伝えられ、或いは、両方のクラッチギヤ27a,29a
の回転力が伝達されずに絶たれる。
【0020】つまり、運転者が、このレバーを直4(直
結4WD)位置に切り換えた場合、操作手段41はスリ
ーブ39を移動させてクラッチギヤ29aに噛み合わせ
る(図3中2点鎖線位置)。これにより、第4歯車29
の回転力は、クラッチハブ37に伝達される。一方、運
転者が、このレバーを2WD位置に切り換えた場合、操
作手段41はスリーブ39を中間位置(同図中実線位
置)に移動させ、各クラッチギヤ27a,29aとの噛
合を解く。従って、スリーブ27及び第4歯車29の回
転力は、クラッチハブ37に伝わることがない。また、
運転者が、このレバーを4WD位置に切り換えた場合、
操作手段41はスリーブ39を移動させてクラッチギヤ
27aに噛み合わせる。これにより、スリーブ27の回
転力は、クラッチハブ37に伝達される。
結4WD)位置に切り換えた場合、操作手段41はスリ
ーブ39を移動させてクラッチギヤ29aに噛み合わせ
る(図3中2点鎖線位置)。これにより、第4歯車29
の回転力は、クラッチハブ37に伝達される。一方、運
転者が、このレバーを2WD位置に切り換えた場合、操
作手段41はスリーブ39を中間位置(同図中実線位
置)に移動させ、各クラッチギヤ27a,29aとの噛
合を解く。従って、スリーブ27及び第4歯車29の回
転力は、クラッチハブ37に伝わることがない。また、
運転者が、このレバーを4WD位置に切り換えた場合、
操作手段41はスリーブ39を移動させてクラッチギヤ
27aに噛み合わせる。これにより、スリーブ27の回
転力は、クラッチハブ37に伝達される。
【0021】反転軸7は、ベアリング43,43を介し
てトランスミッションケース内に回転自在に支持されて
いる(図1)。この反転軸7は、互いに軸線を一致させ
る前輪側反転軸7aと後輪側反転軸7bより構成され、
これらはHCU9を介して連結されている。前輪側反転
軸7aには、第5歯車45が一体に形成されている。こ
の第5歯車45は、第3歯車23に噛み合っている。ま
た、後輪側反転軸7bには、互いに所定の間隔をおいて
第6及び第7歯車47,49が一体に形成されている。
第6歯車47は第7歯車49に比べて小径に設定され、
従って、第6歯車47は第7歯車49に比べて歯数が少
ない。この第6歯車47は、第1歯車19及び第4歯車
29に噛み合っている。一方、第7歯車49は、第2歯
車21に噛み合っている。
てトランスミッションケース内に回転自在に支持されて
いる(図1)。この反転軸7は、互いに軸線を一致させ
る前輪側反転軸7aと後輪側反転軸7bより構成され、
これらはHCU9を介して連結されている。前輪側反転
軸7aには、第5歯車45が一体に形成されている。こ
の第5歯車45は、第3歯車23に噛み合っている。ま
た、後輪側反転軸7bには、互いに所定の間隔をおいて
第6及び第7歯車47,49が一体に形成されている。
第6歯車47は第7歯車49に比べて小径に設定され、
従って、第6歯車47は第7歯車49に比べて歯数が少
ない。この第6歯車47は、第1歯車19及び第4歯車
29に噛み合っている。一方、第7歯車49は、第2歯
車21に噛み合っている。
【0022】HCU9は、公知のものであるので詳細な
説明は省略するが、ベーンポンプ構造をなしており、後
輪側反転軸7bと一体に回転する複数のベーンと、前輪
側反転軸7aと一体に回転するカムリング(ともに図示
せず)等より構成されている。そして、各反転軸7a,
7b間に回転差が生じた場合、各ベーンとカムリングと
が相対回転して油圧を発生させ、この発生油圧を利用し
て後輪側反転軸7bの回転力を前輪側反転軸7aに伝達
する。即ち、HCU9は、各反転軸7a,7b間の回転
差に応じて回転力を伝達する。
説明は省略するが、ベーンポンプ構造をなしており、後
輪側反転軸7bと一体に回転する複数のベーンと、前輪
側反転軸7aと一体に回転するカムリング(ともに図示
せず)等より構成されている。そして、各反転軸7a,
7b間に回転差が生じた場合、各ベーンとカムリングと
が相対回転して油圧を発生させ、この発生油圧を利用し
て後輪側反転軸7bの回転力を前輪側反転軸7aに伝達
する。即ち、HCU9は、各反転軸7a,7b間の回転
差に応じて回転力を伝達する。
【0023】なお、入力軸3の回転力を後輪側出力軸5
bに伝える第1選択機構13、各歯車19,47、2
1,49(以下、単に各歯車19等と記す)、後輪側反
転軸7b及び歯車29は、後輪駆動力伝達系を構成し、
また、入力軸3の回転力を前輪側出力軸5aに伝える第
1選択機構13、各歯車19等、後輪側反転軸7b、歯
車29及び第2選択機構15は、第1前輪駆動力伝達系
を構成し、さらに、入力軸3の回転力を前輪側出力軸5
aに伝える第1選択機構13、各歯車19等、後輪側反
転軸7b、HCU9、前輪側反転軸7a、歯車45,2
3、スリーブ27及び第2選択機構15は、第2前輪駆
動力伝達系を構成する。
bに伝える第1選択機構13、各歯車19,47、2
1,49(以下、単に各歯車19等と記す)、後輪側反
転軸7b及び歯車29は、後輪駆動力伝達系を構成し、
また、入力軸3の回転力を前輪側出力軸5aに伝える第
1選択機構13、各歯車19等、後輪側反転軸7b、歯
車29及び第2選択機構15は、第1前輪駆動力伝達系
を構成し、さらに、入力軸3の回転力を前輪側出力軸5
aに伝える第1選択機構13、各歯車19等、後輪側反
転軸7b、HCU9、前輪側反転軸7a、歯車45,2
3、スリーブ27及び第2選択機構15は、第2前輪駆
動力伝達系を構成する。
【0024】次に、このトランスファ装置1の作動につ
いて説明する。図1に示す状態、即ち、第1選択機構1
3がH位置に、第2選択機構15が4WD位置にそれぞ
れ切り換えられている場合には、エンジン側からフラン
ジ17に伝達された回転力は、先ず、入力軸3を介して
第1選択機構13のクラッチハブ31に伝達される。
いて説明する。図1に示す状態、即ち、第1選択機構1
3がH位置に、第2選択機構15が4WD位置にそれぞ
れ切り換えられている場合には、エンジン側からフラン
ジ17に伝達された回転力は、先ず、入力軸3を介して
第1選択機構13のクラッチハブ31に伝達される。
【0025】いま、第1選択機構13はH位置に切り換
えられていることから、クラッチハブ31の回転力は、
スリーブ33を介して第1歯車19に伝達され、後輪側
反転軸7bの第6歯車47に伝達される。このとき、第
1歯車19は第2歯車21に比べて歯数が多く、また、
第6歯車47は第7歯車49に比べて歯数が少ないこと
に関連し、第1歯車19(入力軸3側)の回転は、増速
されながら第6歯車47(反転軸7側)に伝達される。
えられていることから、クラッチハブ31の回転力は、
スリーブ33を介して第1歯車19に伝達され、後輪側
反転軸7bの第6歯車47に伝達される。このとき、第
1歯車19は第2歯車21に比べて歯数が多く、また、
第6歯車47は第7歯車49に比べて歯数が少ないこと
に関連し、第1歯車19(入力軸3側)の回転は、増速
されながら第6歯車47(反転軸7側)に伝達される。
【0026】そして、第6歯車47の回転力は、第4歯
車29を介して後輪側出力軸5bに伝達され、後輪側へ
と伝わる。一方、第2選択機構15が4WD位置に切り
換えられていることから、前輪側出力軸5aは、第2選
択機構15、スリーブ27、第3歯車23及び第5歯車
45を介して前輪側反転軸7aと一体的に回転する。こ
のため、後輪にスリップが発生して前後輪間に回転差が
生じると、前輪側反転軸7aと後輪側反転軸7bとの間
にも回転差が発生してHCU9が作動する。従って、第
6歯車47及び後輪側反転軸7bの回転力は、この回転
差に応じて、前輪側反転軸7a、第5歯車45、第3歯
車23、スリーブ27及び第2選択機構15を介して前
輪側出力軸5aに伝達され、前輪へと伝わる。つまり、
車両は、後輪駆動をベースにしたオンディマンド式4輪
駆動車になる。
車29を介して後輪側出力軸5bに伝達され、後輪側へ
と伝わる。一方、第2選択機構15が4WD位置に切り
換えられていることから、前輪側出力軸5aは、第2選
択機構15、スリーブ27、第3歯車23及び第5歯車
45を介して前輪側反転軸7aと一体的に回転する。こ
のため、後輪にスリップが発生して前後輪間に回転差が
生じると、前輪側反転軸7aと後輪側反転軸7bとの間
にも回転差が発生してHCU9が作動する。従って、第
6歯車47及び後輪側反転軸7bの回転力は、この回転
差に応じて、前輪側反転軸7a、第5歯車45、第3歯
車23、スリーブ27及び第2選択機構15を介して前
輪側出力軸5aに伝達され、前輪へと伝わる。つまり、
車両は、後輪駆動をベースにしたオンディマンド式4輪
駆動車になる。
【0027】この状態より、図4に示すように、第1選
択機構13がL位置に切り換えられた場合には、入力軸
3の回転力は、クラッチハブ31、スリーブ33を介し
て第2歯車21に伝達され、後輪側反転軸7bの第7歯
車49に伝達される。このとき、第2歯車21は第1歯
車19に比べて歯数が少なく、また、第7歯車49は第
6歯車47に比べて歯数が多いので、第2歯車21(入
力軸3側)の回転は、減速されながら第7歯車49(反
転軸7側)に伝達される。
択機構13がL位置に切り換えられた場合には、入力軸
3の回転力は、クラッチハブ31、スリーブ33を介し
て第2歯車21に伝達され、後輪側反転軸7bの第7歯
車49に伝達される。このとき、第2歯車21は第1歯
車19に比べて歯数が少なく、また、第7歯車49は第
6歯車47に比べて歯数が多いので、第2歯車21(入
力軸3側)の回転は、減速されながら第7歯車49(反
転軸7側)に伝達される。
【0028】従って、第1選択機構13がH位置に切り
換えられている場合に比べて、入力軸3の回転を後輪側
反転軸7bに伝達する際、その回転速度は遅くなる一
方、その回転トルクは増幅される。なお、図4乃至図6
において、回転力を伝達する部材については実線で示
し、回転力を伝達しない部材については2点鎖線で示し
ている。
換えられている場合に比べて、入力軸3の回転を後輪側
反転軸7bに伝達する際、その回転速度は遅くなる一
方、その回転トルクは増幅される。なお、図4乃至図6
において、回転力を伝達する部材については実線で示
し、回転力を伝達しない部材については2点鎖線で示し
ている。
【0029】また、図1に示す状態より、第2選択機構
15が2WD位置に切り換えられた場合には、第2選択
機構15のスリーブ39は、スリーブ27及び第4歯車
29の各クラッチギヤ27a,29aから離間する(図
3中実線)。従って、第6歯車47の回転力は、第3歯
車29を介して後輪側出力軸5bに伝達される一方、前
輪側出力軸5aには伝達されず(図5)、車両は後輪駆
動車となる。
15が2WD位置に切り換えられた場合には、第2選択
機構15のスリーブ39は、スリーブ27及び第4歯車
29の各クラッチギヤ27a,29aから離間する(図
3中実線)。従って、第6歯車47の回転力は、第3歯
車29を介して後輪側出力軸5bに伝達される一方、前
輪側出力軸5aには伝達されず(図5)、車両は後輪駆
動車となる。
【0030】さらに、図5に示す状態より、第2選択機
構15が直4位置に切り換えられた場合には、第2選択
機構15のスリーブ39は、第4歯車29のクラッチギ
ヤ29aに噛合する(図3中2点鎖線)。従って、第6
歯車47の回転力は、第3歯車29を介して後輪側出力
軸5bに伝達されると共に、第3歯車29から第2選択
機構15を介して前輪側出力軸5aに伝達される(図
6)。このため、車両は直結式4輪駆動車となる。
構15が直4位置に切り換えられた場合には、第2選択
機構15のスリーブ39は、第4歯車29のクラッチギ
ヤ29aに噛合する(図3中2点鎖線)。従って、第6
歯車47の回転力は、第3歯車29を介して後輪側出力
軸5bに伝達されると共に、第3歯車29から第2選択
機構15を介して前輪側出力軸5aに伝達される(図
6)。このため、車両は直結式4輪駆動車となる。
【0031】この場合、前輪側出力軸5bには、第6歯
車47から第3歯車29等を介して回転力が伝達されて
おり、HCU9は作動していない。従って、HCU9内
オイルの温度上昇を抑制することができる。なお、本実
施例のトランスファ装置1においては、反転軸7の途中
にHCU9を設けて構成にしたが、駆動力伝達機構とし
てはHCU9に限るものではなく、例えば、VCU(ビ
スカス・カップリング・ユニット)等でも良い。
車47から第3歯車29等を介して回転力が伝達されて
おり、HCU9は作動していない。従って、HCU9内
オイルの温度上昇を抑制することができる。なお、本実
施例のトランスファ装置1においては、反転軸7の途中
にHCU9を設けて構成にしたが、駆動力伝達機構とし
てはHCU9に限るものではなく、例えば、VCU(ビ
スカス・カップリング・ユニット)等でも良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジン側に連結された入力軸と、前輪側及び後輪側のう
ち、いずれか一方に連結された第1出力軸及びいずれか
他方に連結された第2出力軸と、入力軸の回転力を第1
出力軸に伝える第1伝達系と、入力軸の回転力を第2出
力軸に伝達可能な第2及び第3伝達系と、第2及び第3
伝達系と第2出力軸との間に介在され、第2及び第3伝
達系のうちいずれか一方を第2出力軸から切り離し、切
り離された伝達系を介しての回転力の伝達を不能にする
第1選択手段と、第3伝達系の途中に設けられ、入力軸
側と第2出力軸側との回転差に応じて入力軸側の回転力
を第2出力軸側に伝達する駆動力伝達機構とを備えて車
両用トランスファ装置を構成したので、第1選択手段を
切り換えることで、HCU等の駆動力伝達機構を装備す
る車両の駆動形式を、オンディマンド式4輪駆動、直結
式4輪駆動に選択的に切り換えることが可能となり、さ
らに、第1選択手段に中立位置を設けた場合には、2輪
駆動にも選択的に切り換えることができる。そして、直
結式4輪駆動に切り換えた場合には、駆動力伝達機構の
作動を任意に停止させて作動オイル等の温度上昇を抑制
することができ、従って、駆動力伝達機構の耐久性を向
上させることができる等の優れた効果がある。
ンジン側に連結された入力軸と、前輪側及び後輪側のう
ち、いずれか一方に連結された第1出力軸及びいずれか
他方に連結された第2出力軸と、入力軸の回転力を第1
出力軸に伝える第1伝達系と、入力軸の回転力を第2出
力軸に伝達可能な第2及び第3伝達系と、第2及び第3
伝達系と第2出力軸との間に介在され、第2及び第3伝
達系のうちいずれか一方を第2出力軸から切り離し、切
り離された伝達系を介しての回転力の伝達を不能にする
第1選択手段と、第3伝達系の途中に設けられ、入力軸
側と第2出力軸側との回転差に応じて入力軸側の回転力
を第2出力軸側に伝達する駆動力伝達機構とを備えて車
両用トランスファ装置を構成したので、第1選択手段を
切り換えることで、HCU等の駆動力伝達機構を装備す
る車両の駆動形式を、オンディマンド式4輪駆動、直結
式4輪駆動に選択的に切り換えることが可能となり、さ
らに、第1選択手段に中立位置を設けた場合には、2輪
駆動にも選択的に切り換えることができる。そして、直
結式4輪駆動に切り換えた場合には、駆動力伝達機構の
作動を任意に停止させて作動オイル等の温度上昇を抑制
することができ、従って、駆動力伝達機構の耐久性を向
上させることができる等の優れた効果がある。
【図1】本発明を適用した車両用トランスファ装置の一
実施例を示し、第1及び第2選択機構がH位置及び4W
D位置に切り換えられている状態の断面図である。
実施例を示し、第1及び第2選択機構がH位置及び4W
D位置に切り換えられている状態の断面図である。
【図2】図1の車両用トランスファ装置の第1選択機構
の断面図である。
の断面図である。
【図3】図1の車両用トランスファ装置の第2選択機構
の断面図である。
の断面図である。
【図4】図1の車両用トランスファ装置を示し、第1及
び第2選択機構がL位置及び4WD位置に切り換えられ
ている状態の概略構成図である。
び第2選択機構がL位置及び4WD位置に切り換えられ
ている状態の概略構成図である。
【図5】図1の車両用トランスファ装置を示し、第1及
び第2選択機構がH位置及び2WD位置に切り換えられ
ている状態の概略構成図である。
び第2選択機構がH位置及び2WD位置に切り換えられ
ている状態の概略構成図である。
【図6】図1の車両用トランスファ装置を示し、第1及
び第2選択機構がH位置及び直結4WD位置に切り換え
られている状態の概略構成図である。
び第2選択機構がH位置及び直結4WD位置に切り換え
られている状態の概略構成図である。
1 トランスファ装置 3 入力軸 5a 前輪側出力軸 5b 後輪側出力軸 7a 前輪側反転軸 7c 後輪側反転軸 9 HCU 13 第1選択機構 15 第2選択機構 19,21,23,29,45,47,49 歯車 27 スリーブ
Claims (3)
- 【請求項1】 車両のエンジンと前後輪間に装備された
車両用トランスファ装置において、 エンジン側に連結された入力軸と、前輪側及び後輪側の
うち、いずれか一方に連結された第1出力軸及びいずれ
か他方に連結された第2出力軸と、入力軸の回転力を第
1出力軸に伝える第1伝達系と、入力軸の回転力を第2
出力軸に伝達可能な第2及び第3伝達系と、第2及び第
3伝達系と第2出力軸との間に介在され、第2及び第3
伝達系のうちいずれか一方を第2出力軸から切り離し、
切り離された伝達系を介しての回転力の伝達を不能にす
る第1選択手段と、第3伝達系の途中に設けられ、入力
軸側と第2出力軸側との回転差に応じて入力軸側の回転
力を第2出力軸側に伝達する駆動力伝達機構とを備えた
ことを特徴とする車両用トランスファ装置。 - 【請求項2】 前記入力軸は、第1シャフト及び第2シ
ャフトを具備して構成されると共に、第1シャフトと第
2シャフトとの間に変速機構を備え、この変速機構は、
互いに異なる変速比を有し、第1シャフトの回転力を第
2シャフトに伝達可能な高速段及び低速段と、これらの
変速段を切り換え、第1シャフトの回転力を第2シャフ
トに伝達する変速段を選択する第2選択手段とを具備す
ることを特徴とする請求項1記載の車両用トランスファ
装置。 - 【請求項3】 前記第1選択手段は、第2及び第3伝達
系を第2出力軸から切り離し、第2出力軸への入力軸の
回転力の伝達を不能にする中立位置を備えることを特徴
とする請求項1又は2記載の車両用トランスファ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29991792A JPH06144043A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 車両用トランスファ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29991792A JPH06144043A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 車両用トランスファ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06144043A true JPH06144043A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17878492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29991792A Withdrawn JPH06144043A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 車両用トランスファ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06144043A (ja) |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP29991792A patent/JPH06144043A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |