JPH06142973A - 熱交換器の製造法 - Google Patents
熱交換器の製造法Info
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- JPH06142973A JPH06142973A JP29142692A JP29142692A JPH06142973A JP H06142973 A JPH06142973 A JP H06142973A JP 29142692 A JP29142692 A JP 29142692A JP 29142692 A JP29142692 A JP 29142692A JP H06142973 A JPH06142973 A JP H06142973A
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- header
- heat exchanger
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F9/00—Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
- F28F9/02—Header boxes; End plates
- F28F9/0219—Arrangements for sealing end plates into casing or header box; Header box sub-elements
- F28F9/0224—Header boxes formed by sealing end plates into covers
Abstract
(57)【要約】
【目的】 炉中での一括ろう付けのさい、ヘッダプレー
トを確実に支持することができて、ヘッダプレートがた
わむことなく偏平管とろう付けし、気密性にすぐれた品
質の良いアルミニウム製熱交換器を製造する。製造作業
の能率をアップし、例えヘッダプレートが薄肉である場
合にも、一括ろう付けのさいのたわみがなく、かつ充分
な強度を得ることができて、軽量でかつ耐久性にすぐれ
た熱交換器を製造する。 【構成】 左右両サイドプレート7,7 の上下両端の前後
両側に、それぞれ切欠き8,8 を設けておく。これらの切
欠き8,8 内に、非ろう付け性耐熱素材よりなるヘッダプ
レートたわみ防止用支持部材11,11 を嵌め入れて、左右
両サイドプレート7,7 に支持部材11,11 を渡すことによ
り、上下両ヘッダ4,4 のヘッダプレート5,5 を支持部材
11,11 により支持する。セットした熱交換器構成部材を
炉中で一括ろう付けした後、たわみ防止用支持部材11,1
1 を取り外す。
トを確実に支持することができて、ヘッダプレートがた
わむことなく偏平管とろう付けし、気密性にすぐれた品
質の良いアルミニウム製熱交換器を製造する。製造作業
の能率をアップし、例えヘッダプレートが薄肉である場
合にも、一括ろう付けのさいのたわみがなく、かつ充分
な強度を得ることができて、軽量でかつ耐久性にすぐれ
た熱交換器を製造する。 【構成】 左右両サイドプレート7,7 の上下両端の前後
両側に、それぞれ切欠き8,8 を設けておく。これらの切
欠き8,8 内に、非ろう付け性耐熱素材よりなるヘッダプ
レートたわみ防止用支持部材11,11 を嵌め入れて、左右
両サイドプレート7,7 に支持部材11,11 を渡すことによ
り、上下両ヘッダ4,4 のヘッダプレート5,5 を支持部材
11,11 により支持する。セットした熱交換器構成部材を
炉中で一括ろう付けした後、たわみ防止用支持部材11,1
1 を取り外す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車のラジ
エータ等に使用される熱交換器の製造法に関するもので
ある。
エータ等に使用される熱交換器の製造法に関するもので
ある。
【０００２】この明細書において、アルミニウムとは、
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
【０００３】
【従来の技術】一般に、この種の熱交換器は、並列状の
偏平管およ偏平管に取り付けられたコルゲート・フィン
よりなるコア部と、上下一対のヘッダと、コア部の左右
両外側に配置されたサイドプレートとを備えている。
偏平管およ偏平管に取り付けられたコルゲート・フィン
よりなるコア部と、上下一対のヘッダと、コア部の左右
両外側に配置されたサイドプレートとを備えている。
【０００４】そして、この熱交換器を製造するには、コ
ア部、ヘッダ、およびサイドプレートよりなる熱交換器
構成部材を組み合わせてセットしたのち、これらの熱交
換器構成部材を炉中で一括ろう付けしているが、ろう付
けのさい加熱すると、上部ヘッダのヘッダプレートの中
央部が自重により凹んで湾曲状態にたわむという問題が
あった。というのは、ヘッダプレートの左右両端部はサ
イドプレートにより支持されているけれども、プレート
中央部は、該部分にあけられた長孔に偏平管の端部が差
し込まれているだけで、支持されていないためであり、
加えて、近年、この種のアルミニウム製熱交換器は、そ
の軽量化のために、構成部材が薄肉となされているが、
偏平管やコルゲート・フィンと共にヘッダプレートが薄
肉となされた場合には、上記の問題がより一層深刻なも
のとなる。
ア部、ヘッダ、およびサイドプレートよりなる熱交換器
構成部材を組み合わせてセットしたのち、これらの熱交
換器構成部材を炉中で一括ろう付けしているが、ろう付
けのさい加熱すると、上部ヘッダのヘッダプレートの中
央部が自重により凹んで湾曲状態にたわむという問題が
あった。というのは、ヘッダプレートの左右両端部はサ
イドプレートにより支持されているけれども、プレート
中央部は、該部分にあけられた長孔に偏平管の端部が差
し込まれているだけで、支持されていないためであり、
加えて、近年、この種のアルミニウム製熱交換器は、そ
の軽量化のために、構成部材が薄肉となされているが、
偏平管やコルゲート・フィンと共にヘッダプレートが薄
肉となされた場合には、上記の問題がより一層深刻なも
のとなる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来は、上記熱
交換器構成部材を組み合わせてセットするさい、上下両
ヘッダのヘッダプレート同志の間に多数の板ばねよりな
る治具を渡して偏平管と平行状に立て、ヘッダプレート
中央部を板ばねにより支持してろう付けした後、これら
の板ばねを取り外していた。
交換器構成部材を組み合わせてセットするさい、上下両
ヘッダのヘッダプレート同志の間に多数の板ばねよりな
る治具を渡して偏平管と平行状に立て、ヘッダプレート
中央部を板ばねにより支持してろう付けした後、これら
の板ばねを取り外していた。
【０００６】しかしながら、このような従来の方法で
は、セット時、多数の板ばねを上下ヘッダプレート同志
の間に立てゝ組み付ける作業が非常に面倒で、手間がか
ゝり、作業能率が悪いばかりか、炉中での一括ろう付け
のさい、板ばねが倒れて外れていると、該部分において
ヘッダプレートと偏平管とにろう付け不良が生じるとい
う問題があった。
は、セット時、多数の板ばねを上下ヘッダプレート同志
の間に立てゝ組み付ける作業が非常に面倒で、手間がか
ゝり、作業能率が悪いばかりか、炉中での一括ろう付け
のさい、板ばねが倒れて外れていると、該部分において
ヘッダプレートと偏平管とにろう付け不良が生じるとい
う問題があった。
【０００７】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、炉中での一括ろう付けのさい、ヘッダプレー
トを確実に支持することができて、ヘッダプレートがた
わむことなく偏平管とろう付けすることができ、これに
より気密性にすぐれた品質の良い熱交換器を製造するこ
とができ、しかも作業能率が大幅にアップするうえに、
例えヘッダプレートが薄肉である場合にも、一括ろう付
けのさいのたわみがなく、かつ充分な強度を得ることが
できて、軽量でかつ耐久性にすぐれた熱交換器を製造し
得る方法を提供しようとするにある。
を解決し、炉中での一括ろう付けのさい、ヘッダプレー
トを確実に支持することができて、ヘッダプレートがた
わむことなく偏平管とろう付けすることができ、これに
より気密性にすぐれた品質の良い熱交換器を製造するこ
とができ、しかも作業能率が大幅にアップするうえに、
例えヘッダプレートが薄肉である場合にも、一括ろう付
けのさいのたわみがなく、かつ充分な強度を得ることが
できて、軽量でかつ耐久性にすぐれた熱交換器を製造し
得る方法を提供しようとするにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、並列状の偏平管および隣り合う偏平
管同志の間に介在されたコルゲート・フィンよりなるコ
ア部と、ヘッダプレートおよびヘッダプレート側に開口
した略箱形のヘッダ本体よりなる上下一対のヘッダと、
左右両外側に配置されたサイドプレートとを備えたアル
ミニウム製熱交換器を製造するにあたり、左右両サイド
プレートの上下両端の前後両側に、それぞれ切欠きを設
けておき、熱交換器のコア部、ヘッダ、およびサイドプ
レートよりなる熱交換器構成部材を組み合わせるさい
に、左右両サイドプレートの切欠き内に、非ろう付け性
耐熱素材よりなるヘッダプレートたわみ防止用支持部材
を嵌め入れて、左右両サイドプレートに支持部材を渡す
ことにより、上下両ヘッダのヘッダプレートを支持部材
により支持して、すべての熱交換器構成部材をセット
し、これらの熱交換器構成部材を炉中での一括ろう付け
した後、ヘッダプレートたわみ防止用支持部材を取り外
すことを特徴とする、熱交換器の製造法を要旨としてい
る。
を達成するために、並列状の偏平管および隣り合う偏平
管同志の間に介在されたコルゲート・フィンよりなるコ
ア部と、ヘッダプレートおよびヘッダプレート側に開口
した略箱形のヘッダ本体よりなる上下一対のヘッダと、
左右両外側に配置されたサイドプレートとを備えたアル
ミニウム製熱交換器を製造するにあたり、左右両サイド
プレートの上下両端の前後両側に、それぞれ切欠きを設
けておき、熱交換器のコア部、ヘッダ、およびサイドプ
レートよりなる熱交換器構成部材を組み合わせるさい
に、左右両サイドプレートの切欠き内に、非ろう付け性
耐熱素材よりなるヘッダプレートたわみ防止用支持部材
を嵌め入れて、左右両サイドプレートに支持部材を渡す
ことにより、上下両ヘッダのヘッダプレートを支持部材
により支持して、すべての熱交換器構成部材をセット
し、これらの熱交換器構成部材を炉中での一括ろう付け
した後、ヘッダプレートたわみ防止用支持部材を取り外
すことを特徴とする、熱交換器の製造法を要旨としてい
る。
【０００９】上記において、ヘッダプレートたわみ防止
用支持部材は、板状ないし棒状であり、この支持部材を
構成する非ろう付け性耐熱素材としては、例えばステン
レス鋼、カーボン等を使用する。
用支持部材は、板状ないし棒状であり、この支持部材を
構成する非ろう付け性耐熱素材としては、例えばステン
レス鋼、カーボン等を使用する。
【００１０】
【作用】上記熱交換器の製造法によれば、左右両サイド
プレートの上下両端の前後両側に、それぞれ切欠きを設
けておき、熱交換器構成部材を組み合わせてセットする
さいに、これらの切欠きに、非ろう付け性耐熱素材より
なるヘッダプレートたわみ防止用支持部材の端部を嵌め
入れて、左右両サイドプレートに支持部材を渡すことに
より、上下両ヘッダプレートを支持部材により支持して
いるので、支持部材が上側ヘッダプレートの真下もしく
は下側ヘッダプレートの真上に配せられることになり、
従って、炉中での一括ろう付けのさい、ヘッダプレート
をこれらの支持部材により確実に支持することができ
て、ヘッダプレートがたわむことなく偏平管あるいはヘ
ッダ本体と確実にろう付けされ、これによって、気密性
にすぐれた品質の良い熱交換器を製造することができ
る。しかもたわみ防止用支持部材を左右両サイドプレー
トに渡して配置する作業は非常に簡単なものであるか
ら、作業能率が大幅にアップする。勿論、ヘッダプレー
トが薄肉である場合にも、一括ろう付けのさいのたわみ
がなく、かつ充分な強度を得ることができるので、熱交
換器の軽量化を図り得るとともに、耐久性が向上する。
プレートの上下両端の前後両側に、それぞれ切欠きを設
けておき、熱交換器構成部材を組み合わせてセットする
さいに、これらの切欠きに、非ろう付け性耐熱素材より
なるヘッダプレートたわみ防止用支持部材の端部を嵌め
入れて、左右両サイドプレートに支持部材を渡すことに
より、上下両ヘッダプレートを支持部材により支持して
いるので、支持部材が上側ヘッダプレートの真下もしく
は下側ヘッダプレートの真上に配せられることになり、
従って、炉中での一括ろう付けのさい、ヘッダプレート
をこれらの支持部材により確実に支持することができ
て、ヘッダプレートがたわむことなく偏平管あるいはヘ
ッダ本体と確実にろう付けされ、これによって、気密性
にすぐれた品質の良い熱交換器を製造することができ
る。しかもたわみ防止用支持部材を左右両サイドプレー
トに渡して配置する作業は非常に簡単なものであるか
ら、作業能率が大幅にアップする。勿論、ヘッダプレー
トが薄肉である場合にも、一括ろう付けのさいのたわみ
がなく、かつ充分な強度を得ることができるので、熱交
換器の軽量化を図り得るとともに、耐久性が向上する。
【００１１】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【００１２】図面において、自動車のラジエータとして
使用されるアルミニウム製熱交換器(10)は、並列状の偏
平管(2) および偏平管(2)(2)同志の間のコルゲート・フ
ィン(3) よりなるコア部(1) と、上下両ヘッダ(4)(4)
と、左右両外側に配置されたサイドプレート(7)(7)とに
よって構成されている。
使用されるアルミニウム製熱交換器(10)は、並列状の偏
平管(2) および偏平管(2)(2)同志の間のコルゲート・フ
ィン(3) よりなるコア部(1) と、上下両ヘッダ(4)(4)
と、左右両外側に配置されたサイドプレート(7)(7)とに
よって構成されている。
【００１３】上下両ヘッダ(4)(4)は、すべての偏平管
(2) の上下両端部が貫通状にろう付けされるヘッダプレ
ート(5)(5)と、一端開口部がこれらのヘッダプレート
(5)(5)により塞がれた略箱形の上下ヘッダ本体(6)(6)と
により構成されている。
(2) の上下両端部が貫通状にろう付けされるヘッダプレ
ート(5)(5)と、一端開口部がこれらのヘッダプレート
(5)(5)により塞がれた略箱形の上下ヘッダ本体(6)(6)と
により構成されている。
【００１４】この実施例では、上下両ヘッダ(4)(4)のヘ
ッダプレート(5)(5)は、例えば外面にろう材層および内
面に防食層を有するアルミニウム・ブレージング・シー
ト製である。また、各偏平管(2) も同様に外面にろう材
層および内面に防食層を有するアルミニウム・ブレージ
ング・シート製の電縫管によりつくられ、コルゲート・
フィン(3) はアルミニウム板製である。また各サイドプ
レート(7) は、アルミニウム・ブレージング・シート製
である。
ッダプレート(5)(5)は、例えば外面にろう材層および内
面に防食層を有するアルミニウム・ブレージング・シー
ト製である。また、各偏平管(2) も同様に外面にろう材
層および内面に防食層を有するアルミニウム・ブレージ
ング・シート製の電縫管によりつくられ、コルゲート・
フィン(3) はアルミニウム板製である。また各サイドプ
レート(7) は、アルミニウム・ブレージング・シート製
である。
【００１５】上記各ヘッダ(4) において、ヘッダプレー
ト(5) の周縁に立上がり縁部(13)が設けられ、ヘッダプ
レート(5) の中央部には、偏平管(2) の端部が差し込ま
れる長孔(12)が、バーリング加工により所定間隔おきに
平行状に形成されている。
ト(5) の周縁に立上がり縁部(13)が設けられ、ヘッダプ
レート(5) の中央部には、偏平管(2) の端部が差し込ま
れる長孔(12)が、バーリング加工により所定間隔おきに
平行状に形成されている。
【００１６】各ヘッダプレート(5) の立上がり縁部(13)
の上端部には、ヘッダ本体仮止め用凸部(14)が、ヘッダ
プレート(5) の周縁において、所要数設けられるととも
に、ヘッダプレート(5) の左右両側において立上がり縁
部(13)の上端部に、所要数のサイドプレート仮止め用凸
部(15)がそれぞれ設けられている。
の上端部には、ヘッダ本体仮止め用凸部(14)が、ヘッダ
プレート(5) の周縁において、所要数設けられるととも
に、ヘッダプレート(5) の左右両側において立上がり縁
部(13)の上端部に、所要数のサイドプレート仮止め用凸
部(15)がそれぞれ設けられている。
【００１７】ヘッダ本体(6) の開口周縁に水平部(9a)と
垂直部(9b)とよりなる断面略Ｌ形の外方凸部(9) が設け
られており、ヘッダプレート(5) の立上がり縁部(13)の
内側に、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) が嵌め込まれ、
この状態で、ヘッダ本体仮止め用凸部(14)が内側に折り
曲げられて、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) が上から押
さえ止められることにより、ヘッダ本体(6) とヘッダプ
レート(5) とが相互に仮止めされる。
垂直部(9b)とよりなる断面略Ｌ形の外方凸部(9) が設け
られており、ヘッダプレート(5) の立上がり縁部(13)の
内側に、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) が嵌め込まれ、
この状態で、ヘッダ本体仮止め用凸部(14)が内側に折り
曲げられて、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) が上から押
さえ止められることにより、ヘッダ本体(6) とヘッダプ
レート(5) とが相互に仮止めされる。
【００１８】左右両サイドプレート(7)(7)は、その上下
両端に水平部(16a)(16a)と立上がり部(16b)(16b)とより
なる外方張出部(16)(16)を有している。
両端に水平部(16a)(16a)と立上がり部(16b)(16b)とより
なる外方張出部(16)(16)を有している。
【００１９】また、左右両サイドプレート(7)(7)の上下
両端の前後両側に、それぞれ切欠き(8)(8)が設けられて
いる。これらの切欠き(8)(8)は、熱交換器(10)の製造に
おいて、ろう付け前の熱交換器構成部材のセット時に、
非ろう付け性耐熱素材であるステンレス鋼板の帯板より
なるヘッダプレートたわみ防止用支持部材(11)(11)を嵌
め入れて、これらの支持部材(11)(11)を左右両サイドプ
レート(7)(7)に渡し、上下両ヘッダプレート(5)(5)を支
持するためのものである。
両端の前後両側に、それぞれ切欠き(8)(8)が設けられて
いる。これらの切欠き(8)(8)は、熱交換器(10)の製造に
おいて、ろう付け前の熱交換器構成部材のセット時に、
非ろう付け性耐熱素材であるステンレス鋼板の帯板より
なるヘッダプレートたわみ防止用支持部材(11)(11)を嵌
め入れて、これらの支持部材(11)(11)を左右両サイドプ
レート(7)(7)に渡し、上下両ヘッダプレート(5)(5)を支
持するためのものである。
【００２０】なお、左右両サイドプレート(7)(7)の上下
両端の外方張出部(16)(16)の立上がり部(16b)(16b)が、
上下両ヘッダプレート(5)(5)の立上がり縁部(13)(13)の
左右両端部に左右両外側から当接せしめられ、サイドプ
レート仮止め用凸部(15)(15)が外側に折返されることに
より、ヘッダプレート(5)(5)の左右両側と、左右両サイ
ドプレート(7)(7)の上下両端部とが相互に仮止めされ
る。
両端の外方張出部(16)(16)の立上がり部(16b)(16b)が、
上下両ヘッダプレート(5)(5)の立上がり縁部(13)(13)の
左右両端部に左右両外側から当接せしめられ、サイドプ
レート仮止め用凸部(15)(15)が外側に折返されることに
より、ヘッダプレート(5)(5)の左右両側と、左右両サイ
ドプレート(7)(7)の上下両端部とが相互に仮止めされ
る。
【００２１】各ヘッダプレート(5) には、ヘッダ本体仮
止め用凸部(14)およびサイドプレート仮止め用凸部(15)
の内側部分に、それぞれのヘッダプレート(5) の側縁と
平行状に短い補強リブ(17)が設けられ、また管(2) の端
部が差し込まれている長孔(12)同志の間に長い補強リブ
(18)が長孔(12)と平行状に設けられている。
止め用凸部(14)およびサイドプレート仮止め用凸部(15)
の内側部分に、それぞれのヘッダプレート(5) の側縁と
平行状に短い補強リブ(17)が設けられ、また管(2) の端
部が差し込まれている長孔(12)同志の間に長い補強リブ
(18)が長孔(12)と平行状に設けられている。
【００２２】なお、下側ヘッダ(4) の左側壁に流体導入
管(21)が接続され、上側ヘッダ(4)の右側壁に流体排出
管(22)が接続されている。
管(21)が接続され、上側ヘッダ(4)の右側壁に流体排出
管(22)が接続されている。
【００２３】この発明の方法により、上記熱交換器(10)
を製造するには、まず偏平管(2) と、コルゲート・フィ
ン(3) と、上下ヘッダプレート(5)(5)と、左右両サイド
プレート(7)(7)を組み合わせる。すなわち、上下両ヘッ
ダプレート(5)(5)の長孔(12)(12)に、並列状の偏平管
(2) の上下両端部を差し込むとともに、相互に隣り合う
偏平管(2)(2)同志の間にコルゲート・フィン(3）を介在
させ、さらに左右両サイドプレート(7)(7)を配置して、
これらのサイドプレート(7)(7)と両外側の偏平管(2)(2)
との間にもコルゲート・フィン(3）を介在させる。
を製造するには、まず偏平管(2) と、コルゲート・フィ
ン(3) と、上下ヘッダプレート(5)(5)と、左右両サイド
プレート(7)(7)を組み合わせる。すなわち、上下両ヘッ
ダプレート(5)(5)の長孔(12)(12)に、並列状の偏平管
(2) の上下両端部を差し込むとともに、相互に隣り合う
偏平管(2)(2)同志の間にコルゲート・フィン(3）を介在
させ、さらに左右両サイドプレート(7)(7)を配置して、
これらのサイドプレート(7)(7)と両外側の偏平管(2)(2)
との間にもコルゲート・フィン(3）を介在させる。
【００２４】そして、左右両サイドプレート(7)(7)の上
下両端部の切欠き(8)(8)内に、非ろう付け性耐熱素材で
あるステンレス鋼板よりなるヘッダプレートたわみ防止
用支持部材(11)(11)を嵌め入れて、これらの支持部材(1
1)(11)を左右両サイドプレート(7)(7)に渡し、さらに、
左右両サイドプレート(7)(7)の上下両端の外方張出部(1
6)(16)を、上下ヘッダプレート(5)(5)の左右両端部に重
ね合わせ、この状態でヘッダプレート(5)(5)側の仮止め
用凸部(15)(15)を外側に折り返して仮止めする。
下両端部の切欠き(8)(8)内に、非ろう付け性耐熱素材で
あるステンレス鋼板よりなるヘッダプレートたわみ防止
用支持部材(11)(11)を嵌め入れて、これらの支持部材(1
1)(11)を左右両サイドプレート(7)(7)に渡し、さらに、
左右両サイドプレート(7)(7)の上下両端の外方張出部(1
6)(16)を、上下ヘッダプレート(5)(5)の左右両端部に重
ね合わせ、この状態でヘッダプレート(5)(5)側の仮止め
用凸部(15)(15)を外側に折り返して仮止めする。
【００２５】その後、各ヘッダプレート(5) にヘッダ本
体(6) を嵌め合わせて、ヘッダプレート(5) の立上がり
縁部(13)の内側に、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) を嵌
め込み、この状態でヘッダ本体仮止め用凸部(14)を内側
に折り曲げることにより、ヘッダ本体(6) の外方凸部
(9) をこれらの押え用凸部(14)によって上から押え止
め、ヘッダプレート(5) とヘッダ本体(6) とを結合し
て、熱交換器構成部材のセットを完了する。
体(6) を嵌め合わせて、ヘッダプレート(5) の立上がり
縁部(13)の内側に、ヘッダ本体(6) の外方凸部(9) を嵌
め込み、この状態でヘッダ本体仮止め用凸部(14)を内側
に折り曲げることにより、ヘッダ本体(6) の外方凸部
(9) をこれらの押え用凸部(14)によって上から押え止
め、ヘッダプレート(5) とヘッダ本体(6) とを結合し
て、熱交換器構成部材のセットを完了する。
【００２６】ついで、このようにセットした熱交換器構
成部材全体を、例えば真空ろう付け装置に入れ、炉内を
所定温度に保持して、これらを一括してろう付けする。
成部材全体を、例えば真空ろう付け装置に入れ、炉内を
所定温度に保持して、これらを一括してろう付けする。
【００２７】そして、ろう付け終了後、得られた熱交換
器(10)を放冷し、最終的にヘッダプレートたわみ防止用
支持部材(11)(11)を取り外すものである。
器(10)を放冷し、最終的にヘッダプレートたわみ防止用
支持部材(11)(11)を取り外すものである。
【００２８】このように、この発明の方法によれば、炉
中での一括ろう付けのさい、上下両ヘッダプレート(5)
(5)を、これらの真下もしくは真上に配せられたステン
レス鋼板よりなるヘッダプレートたわみ防止用支持部材
(11)(11)によって確実に支持することができ、このため
ろう付けのさいの加熱によってもヘッダプレート(5)(5)
はたわむことなく、偏平管(2) あるいはヘッダ本体(6)
(6)と確実にろう付けされ、気密性にすぐれた品質の良
い熱交換器(10)を製造することができるものである。
中での一括ろう付けのさい、上下両ヘッダプレート(5)
(5)を、これらの真下もしくは真上に配せられたステン
レス鋼板よりなるヘッダプレートたわみ防止用支持部材
(11)(11)によって確実に支持することができ、このため
ろう付けのさいの加熱によってもヘッダプレート(5)(5)
はたわむことなく、偏平管(2) あるいはヘッダ本体(6)
(6)と確実にろう付けされ、気密性にすぐれた品質の良
い熱交換器(10)を製造することができるものである。
【００２９】
【発明の効果】この発明は、上述のように、並列状の偏
平管および隣り合う偏平管同志の間に介在されたコルゲ
ート・フィンよりなるコア部と、ヘッダプレートおよび
ヘッダプレート側に開口した略箱形のヘッダ本体よりな
る上下一対のヘッダと、左右両外側に配置されたサイド
プレートとを備えたアルミニウム製熱交換器を製造する
にあたり、左右両サイドプレートの上下両端の前後両側
に、それぞれ切欠きを設けておき、熱交換器のコア部、
ヘッダ、およびサイドプレートよりなる熱交換器構成部
材を組み合わせるさいに、左右両サイドプレートの切欠
き内に、非ろう付け性耐熱素材よりなるヘッダプレート
たわみ防止用支持部材を嵌め入れて、左右両サイドプレ
ートに支持部材を渡すことにより、上下両ヘッダのヘッ
ダプレートを支持部材により支持しているので、支持部
材が上側ヘッダプレートの真下もしくは下側ヘッダプレ
ートの真上に配せられることになり、従って、炉中での
一括ろう付けのさい、ヘッダプレートをこれらの支持部
材により確実に支持することができて、ヘッダプレート
がたわむことなく偏平管あるいはヘッダ本体と確実にろ
う付けされ、これによって、気密性にすぐれた品質の良
い熱交換器を製造することができる。
平管および隣り合う偏平管同志の間に介在されたコルゲ
ート・フィンよりなるコア部と、ヘッダプレートおよび
ヘッダプレート側に開口した略箱形のヘッダ本体よりな
る上下一対のヘッダと、左右両外側に配置されたサイド
プレートとを備えたアルミニウム製熱交換器を製造する
にあたり、左右両サイドプレートの上下両端の前後両側
に、それぞれ切欠きを設けておき、熱交換器のコア部、
ヘッダ、およびサイドプレートよりなる熱交換器構成部
材を組み合わせるさいに、左右両サイドプレートの切欠
き内に、非ろう付け性耐熱素材よりなるヘッダプレート
たわみ防止用支持部材を嵌め入れて、左右両サイドプレ
ートに支持部材を渡すことにより、上下両ヘッダのヘッ
ダプレートを支持部材により支持しているので、支持部
材が上側ヘッダプレートの真下もしくは下側ヘッダプレ
ートの真上に配せられることになり、従って、炉中での
一括ろう付けのさい、ヘッダプレートをこれらの支持部
材により確実に支持することができて、ヘッダプレート
がたわむことなく偏平管あるいはヘッダ本体と確実にろ
う付けされ、これによって、気密性にすぐれた品質の良
い熱交換器を製造することができる。
【００３０】しかも、たわみ防止用支持部材を左右両サ
イドプレートに渡して配置する作業は非常に簡単なもの
であるから、作業能率が大幅にアップする。
イドプレートに渡して配置する作業は非常に簡単なもの
であるから、作業能率が大幅にアップする。
【００３１】さらに、ヘッダプレートが薄肉である場合
にも、一括ろう付けのさいにたわみがなく、かつ充分な
強度を得ることができるので、熱交換器の軽量化を図り
得るとともに、耐久性を向上することができるという効
果を奏する。
にも、一括ろう付けのさいにたわみがなく、かつ充分な
強度を得ることができるので、熱交換器の軽量化を図り
得るとともに、耐久性を向上することができるという効
果を奏する。
【図１】この発明の方法により製造される熱交換器の一
部分解斜視図である。
部分解斜視図である。
【図２】同熱交換器の要部拡大一部切欠き断面図であ
る。
る。
【図３】同熱交換器の要部拡大縦断面図である。
１ コア部 ２ 偏平管 ３ コルゲート・フィン ４ ヘッダ ５ ヘッダプレート ６ 略箱形のヘッダ本体 ７ サイドプレート ８ 切欠き １０ アルミニウム製熱交換器 １１ ヘッダプレートたわみ防止用支持部材
Claims (1)
- 【請求項１】 並列状の偏平管(2) および隣り合う偏平
管(2) 同志の間に介在されたコルゲート・フィン(3) よ
りなるコア部(1) と、ヘッダプレート(5)(5)およびヘッ
ダプレート(5)(5)側に開口した略箱形のヘッダ本体(6)
(6)よりなる上下一対のヘッダ(4)(4)と、左右両外側に
配置されたサイドプレート(7)(7)とを備えたアルミニウ
ム製熱交換器(10)を製造するにあたり、左右両サイドプ
レート(7)(7)の上下両端の前後両側に、それぞれ切欠き
(8)(8)を設けておき、熱交換器(10)のコア部(1) 、ヘッ
ダ(4)(4)、およびサイドプレート(7)(7)よりなる熱交換
器構成部材を組み合わせるさいに、左右両サイドプレー
ト(7)(7)の切欠き(8)(8)内に、非ろう付け性耐熱素材よ
りなるヘッダプレートたわみ防止用支持部材(11)(11)を
嵌め入れて、左右両サイドプレート(7)(7)に支持部材(1
1)(11)を渡すことにより、上下両ヘッダ(4)(4)のヘッダ
プレート(5)(5)を支持部材(11)(11)により支持して、す
べての熱交換器構成部材をセットし、これらの熱交換器
構成部材を炉中ろう付けした後、ヘッダプレートたわみ
防止用支持部材(11)(11)を取り外すことを特徴とする、
熱交換器の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29142692A JPH06142973A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 熱交換器の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29142692A JPH06142973A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 熱交換器の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142973A true JPH06142973A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17768728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29142692A Withdrawn JPH06142973A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 熱交換器の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06142973A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-10-29 JP JP29142692A patent/JPH06142973A/ja not_active Withdrawn
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| US10101096B2 (en) | 2012-07-18 | 2018-10-16 | Denso Corporation | Heat exchanger |
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