JPH06142896A - 球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法 - Google Patents

球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法

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JPH06142896A
JPH06142896A JP29441392A JP29441392A JPH06142896A JP H06142896 A JPH06142896 A JP H06142896A JP 29441392 A JP29441392 A JP 29441392A JP 29441392 A JP29441392 A JP 29441392A JP H06142896 A JPH06142896 A JP H06142896A
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cast iron
spheroidal graphite
core
graphite cast
mold
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JP29441392A
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Yoji Asakura
陽治 朝倉
Yukio Arimi
幸夫 有見
Hisashi Kajikawa
寿 梶川
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量でかつ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも
低コストで信頼性の高い鋳鉄部品を製造することができ
る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法を提供する。 【構成】 ボア中子本体18のシリンダボア周縁部形成
部位の表面部全域にわたって硫化鉄粉末20を塗布し、
さらに、この硫化鉄粉末20を覆うようにして銅箔22
を設けた状態で鋳造を行う。球状黒鉛鋳鉄の溶湯は、鋳
型10内のシリンダボア周縁部にまで充填されると銅箔
22と接触する。注湯完了後しばらくすると、銅箔22
が溶けて硫化鉄粉末20が溶湯と接触する。銅箔22と
接触した球状黒鉛鋳鉄は、固化すると、その基地組織を
構成するフェライトとパーライトのうちフェライトがパ
ーライト化してパーライトのみからなる硬い組織とな
る。さらに、硫化鉄粉末20との接触により、球状黒鉛
鋳鉄は、これに含まれているマグネシウムが硫化鉄と反
応して硫化マグネシウムとなる。これにより、球状黒鉛
は核となるマグネシウム粒子を失い、耐摩耗性に優れた
片状黒鉛に変わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、球状黒鉛鋳鉄部品の製
造方法、特に、球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により、シリ
ンダブロック等のような摺動部を有する部品を製造する
方法に関するものである。
【従来の技術】球状黒鉛鋳鉄は引張り強度およびヤング
率が高いので、この球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により鋳
鉄部品を製造するようにすれば、鋳鉄部品の軽量化を図
ることができる。しかしながら、球状黒鉛鋳鉄は耐摩耗
性があまり高くないので、鋳鉄製シリンダブロック等の
ような摺動部を有する鋳鉄部品においては、その鋳鉄部
品本体については引張り強度およびヤング率が高い球状
黒鉛鋳鉄を用いて鋳造する一方、シリンダボア周縁部等
の摺動部については、耐摩耗性に優れた片状黒鉛鋳鉄か
らなるライナ等の別部材を鋳鉄部品本体に鋳ぐるむこと
等により形成する工夫がなされている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摺動部
を鋳鉄部品本体とは別の部材で形成することは、コスト
高の原因となるばかりでなく信頼性の点でも問題があ
る。なお、特開昭58−211550号公報には、鉄系
ライナをアルミ合金製シリンダブロック本体に鋳ぐるむ
ことにより形成されたシリンダブロックが開示されてい
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、軽量でかつ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも低コス
トで信頼性の高い鋳鉄部品を製造することができる球状
黒鉛鋳鉄部品の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【課題を解決するための手段】本発明に係る球状黒鉛鋳
鉄部品の製造方法は、球状黒鉛鋳鉄からなる鋳鉄部品本
体と片状黒鉛鋳鉄からなる摺動部とを一体で形成するよ
うにするとともに、この一体形成に伴って生じる弊害を
除去することができるようにし、もって、上記目的達成
を図るようにしたものである。すなわち、請求項1に記
載したように、球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により摺動部
を有する部品を製造する方法であって、鋳型における前
記摺動部を形成する部位の表面部に、前記球状黒鉛鋳鉄
に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛に変える黒鉛片状化促進
材と前記球状黒鉛鋳鉄の基地組織をパーライト化させる
パーライト化促進材とを配置した状態で前記鋳造を行
う、ことを特徴とするものである。上記「黒鉛片状化促
進材」は、球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛
に変えることができるものであれば、特定の材料、構造
等に限定されるものではないが、例えば、鋳型の摺動部
形成部位の表面部に塗布された硫化鉄粉末(請求項
2)、あるいは、鋳型の摺動部形成部位が中子で構成さ
れている場合において中子造型用砂と混練されて該中子
造型用砂と共に中子を構成する硫化鉄粉末(請求項3)
等が採用可能である。上記「パーライト化促進材」は、
球状黒鉛鋳鉄の基地組織をパーライト化させることがで
きるものであれば、特定の材料、構造等に限定されるも
のではないが、例えば、鋳型の摺動部形成部位の表面部
に設けられた銅箔(請求項2)や錫箔、あるいは、鋳型
の摺動部形成部位が中子で構成されている場合において
中子造型用砂と混練されて該中子造型用砂と共に中子を
構成する銅粉末(請求項3)や錫粉末等が採用可能であ
る。上記「摺動部を有する部品」の典型的な例として
は、シリンダブロックがあるが(請求項4)、もちろん
これに限定されるものではなく、ディスクブレーキのデ
ィスクプレートその他の部品をも含むものである。
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、本発
明においては、鋳型における摺動部形成部位の表面部に
黒鉛片状化促進材を配置した状態で鋳造を行うようにな
っているので、鋳鉄部品の摺動部においては球状黒鉛鋳
鉄に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛に変えることができ、
これにより、球状黒鉛鋳鉄からなる鋳鉄部品本体と片状
黒鉛鋳鉄からなる摺動部とを一体で形成することができ
る。上記球状黒鉛鋳鉄の基地組織は、一般にフェライト
とパーライトとが混在した組織からなっているが、上記
黒鉛片状化の際、球状黒鉛鋳鉄の基地組織がフェライト
化する現象が生じる。そして、これにより鋳鉄部品の摺
動部が軟化してしまうという弊害を生じるが、本発明に
おいては、鋳型における摺動部形成部位の表面部にパー
ライト化促進材を配置した状態で鋳造を行うようになっ
ているので、球状黒鉛鋳鉄の基地組織を積極的にパーラ
イト化させることができ、これにより、鋳鉄部品の摺動
部の硬度を向上させて鋳鉄部品の強度向上を図ることが
できる。したがって、本発明によれば、軽量でかつ摺動
部の耐摩耗性に優れ、しかも低コストで信頼性の高い鋳
鉄部品を製造することができる。
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明に係る球状黒鉛
鋳鉄部品の製造方法の第1実施例に使用される鋳型を示
す側断面図であり、図2は、図1のII-II 線断面図であ
る。これらの図に示すように、鋳型10は、車両用エン
ジンのシリンダブロックを鋳造する鋳型であって、シリ
ンダブロックの外形を形成する1対の鋳型本体12A、
12Bと、シリンダボア周縁部を含むシリンダブロック
の内部形状を形成するボア中子14と、シリンダボアを
囲むウォ−タジャッケット部を形成するジャッケット中
子16とを備えてなり、この鋳型10内に球状黒鉛鋳鉄
(FCD45)の溶湯を流し込んでシリンダブロックを
鋳造するようになっている。上記球状黒鉛鋳鉄は、球状
黒鉛を含んでいるが、この球状黒鉛は、溶湯内にマグネ
シウム粒子を添加しておくことにより、このマグネシウ
ム粒子を核としてこれに黒鉛が付着することにより形成
されるようになっている。上記ジャッケット中子16は
中子造型用砂のみからなっているが、上記ボア中子14
は、中子造型用砂からなる中子本体18と、この中子本
体18のシリンダボア周縁部形成部位の表面部全域にわ
たって塗布された硫化鉄粉末20と、この硫化鉄粉末を
覆うようにして設けられた円筒状の銅箔22とからなっ
ている。次に、本実施例の作用について説明する。1対
の鋳型本体12A、12Bの内部にボア中子14および
ジャッケット中子16をセットして鋳型本体12A、1
2Bを型締めした後、こうして形成された鋳型10内に
球状黒鉛鋳鉄の溶湯を流し込む。この溶湯は、鋳型10
内にその下部から上部に向けて注湯されるが、シリンダ
ボア周縁部にまで充填されると溶湯と銅箔22とが接触
することとなる。溶湯温度は、銅箔22の融点(108
3℃)より高いので、注湯完了後しばらくすると、銅箔
22が溶けてこの銅箔22に覆われていた硫化鉄粉末2
0が溶湯と接触する。銅箔22と接触した溶湯すなわち
球状黒鉛鋳鉄は、固化すると、その基地組織を構成する
フェライトとパーライトのうちフェライトがパーライト
化してパーライトのみからなる組織となる。さらに、球
状黒鉛鋳鉄は、硫化鉄粉末20と接触すると、該球状黒
鉛鋳鉄に含まれているマグネシウムが硫化鉄と反応して
(FeS+Mg→MgS+Fe)硫化マグネシウムとな
る。これにより、球状黒鉛は核となるマグネシウム粒子
を失うため片状黒鉛に変わることとなる。図3は、銅箔
22と接触した球状黒鉛鋳鉄の基地組織がパーライト化
することを確認するために行った実験の結果を示す、球
状黒鉛鋳鉄の組織の顕微鏡写真である。図中、左端部の
白い部分は銅箔22であり、多数の黒丸部分は球状黒鉛
であり、球状黒鉛のまわりの白い部分はフェライトであ
り、球状黒鉛のまわりの黒い部分はパーライトである。
なお、上記顕微鏡写真では、フェライトとパーライトと
の識別を可能にするため、エッチング処理を施した後の
組織を示している。また、この実験では、シリンダボア
周縁部形成部位の表面部に硫化鉄粉末20を塗布しなか
ったので、球状黒鉛が片状化していない。図4(a)
は、鋳型10内に溶湯として流し込まれた球状黒鉛鋳鉄
の組織を示す顕微鏡写真であって、図中、大小多数の黒
丸部分が球状黒鉛である。また、図4(b)は、球状黒
鉛鋳鉄中のマグネシウムが硫化鉄と反応して球状黒鉛が
片状化した後の球状黒鉛鋳鉄の組織を示す顕微鏡写真で
あって、図中、多数の紐状部分が片状黒鉛である。な
お、図4(c)は、本実施例との比較のために通常のシ
リンダブロック用鋳鉄(FCH1C)の組織を示す顕微
鏡写真である。以上詳述したように、本実施例において
は、中子本体18のシリンダボア周縁部形成部位の表面
部全域にわたって硫化鉄粉末20を塗布した状態で鋳造
を行うようになっているので、シリンダブロックのシリ
ンダボア周縁部においては球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状
黒鉛を片状黒鉛に変えることができ、これにより、球状
黒鉛鋳鉄からなるシリンダブロック本体と片状黒鉛鋳鉄
からなるシリンダボア周縁部とを一体で形成することが
できる。また、本実施例においては、中子本体18のシ
リンダボア周縁部形成部位の表面部全域にわたって銅箔
22が設けられているので、球状黒鉛鋳鉄の基地組織が
フェライト化してしまうのを防止することができるのみ
ならず、これを積極的にパーライト化させることがで
き、これにより、シリンダブロックのシリンダボア周縁
部の硬度を向上させてシリンダブロックの強度向上を図
ることができる。したがって、本実施例によれば、軽量
でかつ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも低コストで信頼
性の高い鋳鉄部品を製造することができる。しかも、本
実施例においては、鋳型10内を上昇する球状黒鉛鋳鉄
の溶湯がシリンダボア周縁部にまで充填されて銅箔22
と接触しても、銅の融点は比較的高いので、接触直後に
銅箔22が溶けてしまうことはなく、注湯完了後しばら
くしてから銅箔22が溶けることとなる。したがって、
銅箔22に覆われている硫化鉄粉末20が溶湯上昇中に
露出して流れ出してしまうことはなく、このため、硫化
鉄粉末20をシリンダボア周縁部全域において球状黒鉛
鋳鉄と確実に接触させることができる。次に、本発明の
第2実施例について説明する。図5は、本実施例に使用
される鋳型を示す側断面図である。本実施例は、第1実
施例に対して鋳型10のボア中子の構成が異なってい
る。すなわち、第1実施例におけるボア中子14が、中
子本体18と硫化鉄粉末20と銅箔22とからなってい
るのに対し、本実施例におけるボア中子14′は、その
一部が、中子造型用砂24と、この中子造型用砂24と
混練されて該中子造型用砂24と共に中子14′を構成
する硫化鉄粉末26および銅粉末28とからなってい
る。図6は、ボア中子14′を造型する中子造型用金型
30を開いて示す図であり、図7は、そのVII 方向矢視
図である。これらの図に示すように、中子造型用金型3
0は、1対の金型32A、32Bと、これら金型32
A、32Bに挟まれるようにして配されたマンドレル3
4とからなり、これらの間に中子形状のキャビティが形
成されるようになっている。このキャビティのうち、中
子14′のシリンダブロックスカート部形成部位には中
子造型用砂24のみが充填されるが、中子14′のシリ
ンダボア周縁部形成部位には中子造型用砂24に硫化鉄
粉末26および銅粉末28を混練したものが充填される
ようになっている。次に、本実施例の作用について説明
する。図5に示すように、1対の鋳型本体12A、12
Bの内部にボア中子14およびジャッケット中子16を
セットして鋳型本体12A、12Bを型締めした後、こ
うして形成された鋳型10内に球状黒鉛鋳鉄の溶湯を流
し込む。この球状黒鉛鋳鉄の溶湯は、鋳型10内にその
下部から上部に向けて注湯されるが、シリンダボア周縁
部にまで充填されると溶湯は、中子14′に混練されて
いる硫化鉄粉末26および銅粉末28と接触することと
なる。銅粉末28と接触した溶湯すなわち球状黒鉛鋳鉄
は、固化すると、その基地組織を構成するフェライトと
パーライトのうちフェライトがパーライト化してパーラ
イトのみからなる組織となる。また、硫化鉄粉末26と
接触した球状黒鉛鋳鉄は、該球状黒鉛鋳鉄に含まれてい
るマグネシウムが硫化鉄と反応して(FeS+Mg→M
gS+Fe)硫化マグネシウムとなる。これにより、球
状黒鉛は核となるマグネシウム粒子を失うため片状黒鉛
に変わることとなる。以上詳述したように、本実施例に
おいても、第1実施例と同様、球状黒鉛鋳鉄からなるシ
リンダブロック本体と片状黒鉛鋳鉄からなるシリンダボ
ア周縁部とを一体で形成することができるとともに、該
シリンダボア周縁部の硬度を向上させてシリンダブロッ
クの強度向上を図ることができる。したがって、本実施
例によれば、軽量でかつ摺動部の耐摩耗性に優れ、しか
も低コストで信頼性の高い鋳鉄部品を製造することがで
きる。しかも、本実施例においては、ボア中子14′
が、中子造型用砂24と、この中子造型用砂24と混練
されて該中子造型用砂24と共に中子14′を構成する
硫化鉄粉末26および銅粉末28とからなっているの
で、鋳型10を低コストで容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法の第
1実施例に使用される鋳型を示す側断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】第1実施例の作用を示す写真
【図4】第1実施例の作用を示す写真
【図5】本発明に係る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法の第
2実施例に使用される鋳型を示す側断面図
【図6】第2実施例に使用される鋳型の中子造型用金型
を開いて示す側面図
【図7】図6のVII 方向矢視図
【符号の説明】
10 鋳型 12A、12B 鋳型本体 14、14′ ボア中子 16 ジャッケット中子 18 中子本体 20 硫化鉄粉末 22 銅箔 24 中子造型用砂 26 硫化鉄粉末 28 銅粉末 30 中子造型用金型 32A、32B 金型 34 マンドレル
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球状黒鉛鋳鉄部品の製
造方法、特に、球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により、シリ
ンダブロック等のような摺動部を有する部品を製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】球状黒鉛鋳鉄は引張り強度およびヤング
率が高いので、この球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により鋳
鉄部品を製造するようにすれば、鋳鉄部品の軽量化を図
ることができる。しかしながら、球状黒鉛鋳鉄は耐摩耗
性があまり高くないので、鋳鉄製シリンダブロック等の
ような摺動部を有する鋳鉄部品においては、その鋳鉄部
品本体については引張り強度およびヤング率が高い球状
黒鉛鋳鉄を用いて鋳造する一方、シリンダボア周縁部等
の摺動部については、耐摩耗性に優れた片状黒鉛鋳鉄か
らなるライナ等の別部材を鋳鉄部品本体に鋳ぐるむこと
等により形成する工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摺動部
を鋳鉄部品本体とは別の部材で形成することは、コスト
高の原因となるばかりでなく信頼性の点でも問題があ
る。
【0004】なお、特開昭58−211550号公報に
は、鉄系ライナをアルミ合金製シリンダブロック本体に
鋳ぐるむことにより形成されたシリンダブロックが開示
されている。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、軽量でかつ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも
低コストで信頼性の高い鋳鉄部品を製造することができ
る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る球状黒鉛鋳
鉄部品の製造方法は、球状黒鉛鋳鉄からなる鋳鉄部品本
体と片状黒鉛鋳鉄からなる摺動部とを一体で形成するよ
うにするとともに、この一体形成に伴って生じる弊害を
除去することができるようにし、もって、上記目的達成
を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、請求項1に記載したように、球
状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により摺動部を有する部品を製
造する方法であって、鋳型における前記摺動部を形成す
る部位の表面部に、前記球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状黒
鉛を片状黒鉛に変える黒鉛片状化促進材と前記球状黒鉛
鋳鉄の基地組織をパーライト化させるパーライト化促進
材とを配置した状態で前記鋳造を行う、ことを特徴とす
るものである。
【0008】上記「黒鉛片状化促進材」は、球状黒鉛鋳
鉄に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛に変えることができる
ものであれば、特定の材料、構造等に限定されるもので
はないが、例えば、鋳型の摺動部形成部位の表面部に塗
布された硫化鉄粉末(請求項2)、あるいは、鋳型の摺
動部形成部位が中子で構成されている場合において中子
造型用砂と混練されて該中子造型用砂と共に中子を構成
する硫化鉄粉末(請求項3)等が採用可能である。
【0009】上記「パーライト化促進材」は、球状黒鉛
鋳鉄の基地組織をパーライト化させることができるもの
であれば、特定の材料、構造等に限定されるものではな
いが、例えば、鋳型の摺動部形成部位の表面部に設けら
れた銅箔(請求項2)や錫箔、あるいは、鋳型の摺動部
形成部位が中子で構成されている場合において中子造型
用砂と混練されて該中子造型用砂と共に中子を構成する
銅粉末(請求項3)や錫粉末等が採用可能である。
【0010】上記「摺動部を有する部品」の典型的な例
としては、シリンダブロックがあるが(請求項4)、も
ちろんこれに限定されるものではなく、ディスクブレー
キのディスクプレートその他の部品をも含むものであ
る。
【0011】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、本発
明においては、鋳型における摺動部形成部位の表面部に
黒鉛片状化促進材を配置した状態で鋳造を行うようにな
っているので、鋳鉄部品の摺動部においては球状黒鉛鋳
鉄に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛に変えることができ、
これにより、球状黒鉛鋳鉄からなる鋳鉄部品本体と片状
黒鉛鋳鉄からなる摺動部とを一体で形成することができ
る。
【0012】上記球状黒鉛鋳鉄の基地組織は、一般にフ
ェライトとパーライトとが混在した組織からなっている
が、上記黒鉛片状化の際、球状黒鉛鋳鉄の基地組織がフ
ェライト化する現象が生じる。そして、これにより鋳鉄
部品の摺動部が軟化してしまうという弊害を生じるが、
本発明においては、鋳型における摺動部形成部位の表面
部にパーライト化促進材を配置した状態で鋳造を行うよ
うになっているので、球状黒鉛鋳鉄の基地組織を積極的
にパーライト化させることができ、これにより、鋳鉄部
品の摺動部の硬度を向上させて鋳鉄部品の強度向上を図
ることができる。
【0013】したがって、本発明によれば、軽量でかつ
摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも低コストで信頼性の高
い鋳鉄部品を製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0015】図1は、本発明に係る球状黒鉛鋳鉄部品の
製造方法の第1実施例に使用される鋳型を示す側断面図
であり、図2は、図1のII-II 線断面図である。
【0016】これらの図に示すように、鋳型10は、車
両用エンジンのシリンダブロックを鋳造する鋳型であっ
て、シリンダブロックの外形を形成する1対の鋳型本体
12A、12Bと、シリンダボア周縁部を含むシリンダ
ブロックの内部形状を形成するボア中子14と、シリン
ダボアを囲むウォ−タジャッケット部を形成するジャッ
ケット中子16とを備えてなり、この鋳型10内に球状
黒鉛鋳鉄(FCD45)の溶湯を流し込んでシリンダブ
ロックを鋳造するようになっている。上記球状黒鉛鋳鉄
は、球状黒鉛を含んでいるが、この球状黒鉛は、溶湯内
にマグネシウム粒子を添加しておくことにより、このマ
グネシウム粒子を核としてこれに黒鉛が付着することに
より形成されるようになっている。
【0017】上記ジャッケット中子16は中子造型用砂
のみからなっているが、上記ボア中子14は、中子造型
用砂からなる中子本体18と、この中子本体18のシリ
ンダボア周縁部形成部位の表面部全域にわたって塗布さ
れた硫化鉄粉末20と、この硫化鉄粉末を覆うようにし
て設けられた円筒状の銅箔22とからなっている。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
【0019】1対の鋳型本体12A、12Bの内部にボ
ア中子14およびジャッケット中子16をセットして鋳
型本体12A、12Bを型締めした後、こうして形成さ
れた鋳型10内に球状黒鉛鋳鉄の溶湯を流し込む。この
溶湯は、鋳型10内にその下部から上部に向けて注湯さ
れるが、シリンダボア周縁部にまで充填されると溶湯と
銅箔22とが接触することとなる。溶湯温度は、銅箔2
2の融点(1083℃)より高いので、注湯完了後しば
らくすると、銅箔22が溶けてこの銅箔22に覆われて
いた硫化鉄粉末20が溶湯と接触する。
【0020】銅箔22と接触した溶湯すなわち球状黒鉛
鋳鉄は、固化すると、その基地組織を構成するフェライ
トとパーライトのうちフェライトがパーライト化してパ
ーライトのみからなる組織となる。
【0021】さらに、球状黒鉛鋳鉄は、硫化鉄粉末20
と接触すると、該球状黒鉛鋳鉄に含まれているマグネシ
ウムが硫化鉄と反応して(FeS+Mg→MgS+F
e)硫化マグネシウムとなる。これにより、球状黒鉛は
核となるマグネシウム粒子を失うため片状黒鉛に変わる
こととなる。
【0022】図3は、銅箔22と接触した球状黒鉛鋳鉄
の基地組織がパーライト化することを確認するために行
った実験の結果を示す、球状黒鉛鋳鉄の組織の顕微鏡写
真である。図中、左端部の白い部分は銅箔22であり、
多数の黒丸部分は球状黒鉛であり、球状黒鉛のまわりの
白い部分はフェライトであり、球状黒鉛のまわりの黒い
部分はパーライトである。なお、上記顕微鏡写真では、
フェライトとパーライトとの識別を可能にするため、エ
ッチング処理を施した後の組織を示している。また、こ
の実験では、シリンダボア周縁部形成部位の表面部に硫
化鉄粉末20を塗布しなかったので、球状黒鉛が片状化
していない。
【0023】図4(a)は、鋳型10内に溶湯として流
し込まれた球状黒鉛鋳鉄の組織を示す顕微鏡写真であっ
て、図中、大小多数の黒丸部分が球状黒鉛である。ま
た、図4(b)は、球状黒鉛鋳鉄中のマグネシウムが硫
化鉄と反応して球状黒鉛が片状化した後の球状黒鉛鋳鉄
の組織を示す顕微鏡写真であって、図中、多数の紐状部
分が片状黒鉛である。なお、図4(c)は、本実施例と
の比較のために通常のシリンダブロック用鋳鉄(FCH
1C)の組織を示す顕微鏡写真である。
【0024】以上詳述したように、本実施例において
は、中子本体18のシリンダボア周縁部形成部位の表面
部全域にわたって硫化鉄粉末20を塗布した状態で鋳造
を行うようになっているので、シリンダブロックのシリ
ンダボア周縁部においては球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状
黒鉛を片状黒鉛に変えることができ、これにより、球状
黒鉛鋳鉄からなるシリンダブロック本体と片状黒鉛鋳鉄
からなるシリンダボア周縁部とを一体で形成することが
できる。
【0025】また、本実施例においては、中子本体18
のシリンダボア周縁部形成部位の表面部全域にわたって
銅箔22が設けられているので、球状黒鉛鋳鉄の基地組
織がフェライト化してしまうのを防止することができる
のみならず、これを積極的にパーライト化させることが
でき、これにより、シリンダブロックのシリンダボア周
縁部の硬度を向上させてシリンダブロックの強度向上を
図ることができる。
【0026】したがって、本実施例によれば、軽量でか
つ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも低コストで信頼性の
高い鋳鉄部品を製造することができる。
【0027】しかも、本実施例においては、鋳型10内
を上昇する球状黒鉛鋳鉄の溶湯がシリンダボア周縁部に
まで充填されて銅箔22と接触しても、銅の融点は比較
的高いので、接触直後に銅箔22が溶けてしまうことは
なく、注湯完了後しばらくしてから銅箔22が溶けるこ
ととなる。したがって、銅箔22に覆われている硫化鉄
粉末20が溶湯上昇中に露出して流れ出してしまうこと
はなく、このため、硫化鉄粉末20をシリンダボア周縁
部全域において球状黒鉛鋳鉄と確実に接触させることが
できる。
【0028】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0029】図5は、本実施例に使用される鋳型を示す
側断面図である。
【0030】本実施例は、第1実施例に対して鋳型10
のボア中子の構成が異なっている。すなわち、第1実施
例におけるボア中子14が、中子本体18と硫化鉄粉末
20と銅箔22とからなっているのに対し、本実施例に
おけるボア中子14′は、その一部が、中子造型用砂2
4と、この中子造型用砂24と混練されて該中子造型用
砂24と共に中子14′を構成する硫化鉄粉末26およ
び銅粉末28とからなっている。
【0031】図6は、ボア中子14′を造型する中子造
型用金型30を開いて示す図であり、図7は、そのVII
方向矢視図である。
【0032】これらの図に示すように、中子造型用金型
30は、1対の金型32A、32Bと、これら金型32
A、32Bに挟まれるようにして配されたマンドレル3
4とからなり、これらの間に中子形状のキャビティが形
成されるようになっている。このキャビティのうち、中
子14′のシリンダブロックスカート部形成部位には中
子造型用砂24のみが充填されるが、中子14′のシリ
ンダボア周縁部形成部位には中子造型用砂24に硫化鉄
粉末26および銅粉末28を混練したものが充填される
ようになっている。
【0033】次に、本実施例の作用について説明する。
【0034】図5に示すように、1対の鋳型本体12
A、12Bの内部にボア中子14およびジャッケット中
子16をセットして鋳型本体12A、12Bを型締めし
た後、こうして形成された鋳型10内に球状黒鉛鋳鉄の
溶湯を流し込む。この球状黒鉛鋳鉄の溶湯は、鋳型10
内にその下部から上部に向けて注湯されるが、シリンダ
ボア周縁部にまで充填されると溶湯は、中子14′に混
練されている硫化鉄粉末26および銅粉末28と接触す
ることとなる。銅粉末28と接触した溶湯すなわち球状
黒鉛鋳鉄は、固化すると、その基地組織を構成するフェ
ライトとパーライトのうちフェライトがパーライト化し
てパーライトのみからなる組織となる。また、硫化鉄粉
末26と接触した球状黒鉛鋳鉄は、該球状黒鉛鋳鉄に含
まれているマグネシウムが硫化鉄と反応して(FeS+
Mg→MgS+Fe)硫化マグネシウムとなる。これに
より、球状黒鉛は核となるマグネシウム粒子を失うため
片状黒鉛に変わることとなる。
【0035】以上詳述したように、本実施例において
も、第1実施例と同様、球状黒鉛鋳鉄からなるシリンダ
ブロック本体と片状黒鉛鋳鉄からなるシリンダボア周縁
部とを一体で形成することができるとともに、該シリン
ダボア周縁部の硬度を向上させてシリンダブロックの強
度向上を図ることができる。
【0036】したがって、本実施例によれば、軽量でか
つ摺動部の耐摩耗性に優れ、しかも低コストで信頼性の
高い鋳鉄部品を製造することができる。
【0037】しかも、本実施例においては、ボア中子1
4′が、中子造型用砂24と、この中子造型用砂24と
混練されて該中子造型用砂24と共に中子14′を構成
する硫化鉄粉末26および銅粉末28とからなっている
ので、鋳型10を低コストで容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法の第
1実施例に使用される鋳型を示す側断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】第1実施例の作用を示す写真
【図4】第1実施例の作用を示す写真
【図5】本発明に係る球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法の第
2実施例に使用される鋳型を示す側断面図
【図6】第2実施例に使用される鋳型の中子造型用金型
を開いて示す側面図
【図7】図6のVII 方向矢視図
【符号の説明】 10 鋳型 12A、12B 鋳型本体 14、14′ ボア中子 16 ジャッケット中子 18 中子本体 20 硫化鉄粉末 22 銅箔 24 中子造型用砂 26 硫化鉄粉末 28 銅粉末 30 中子造型用金型 32A、32B 金型 34 マンドレル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状黒鉛鋳鉄を用いた鋳造により摺動部
    を有する部品を製造する方法であって、 鋳型における前記摺動部を形成する部位の表面部に、前
    記球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状黒鉛を片状黒鉛に変える
    黒鉛片状化促進材と前記球状黒鉛鋳鉄の基地組織をパー
    ライト化させるパーライト化促進材とを配置した状態で
    前記鋳造を行う、ことを特徴とする球状黒鉛鋳鉄部品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記黒鉛片状化促進材が、前記鋳型の前
    記表面部に塗布された硫化鉄粉末からなり、前記パーラ
    イト化促進材が、前記硫化鉄粉末を覆うようにして前記
    表面部に設けられた銅箔からなる、ことを特徴とする請
    求項1記載の球状黒鉛鋳鉄部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記鋳型の前記摺動部形成部位が、中子
    で構成されており、前記黒鉛片状化促進材および前記パ
    ーライト化促進材が、中子造型用砂と混練されて該中子
    造型用砂と共に前記中子を構成する硫化鉄粉末および銅
    粉末からなる、ことを特徴とする請求項1記載の球状黒
    鉛鋳鉄部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記摺動部を有する部品がシリンダブロ
    ックであり、前記摺動部がシリンダボア周縁部である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の球状
    黒鉛鋳鉄部品の製造方法。
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