JPH06142406A - 油回収用フィルタ - Google Patents

油回収用フィルタ

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JPH06142406A
JPH06142406A JP29463192A JP29463192A JPH06142406A JP H06142406 A JPH06142406 A JP H06142406A JP 29463192 A JP29463192 A JP 29463192A JP 29463192 A JP29463192 A JP 29463192A JP H06142406 A JPH06142406 A JP H06142406A
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JP
Japan
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oil
water
oil recovery
layer
filter
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Application number
JP29463192A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Hoshikawa
光宏 星川
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Daiichi Eizai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Eizai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理用油および工業用油などの水と油とが混
合した混合液体から水分を排出して油だけを回収する。 【構成】 パルプと熱可塑性合成樹脂との混合物である
細片を、薄い層状に形成し、この層1を、多数の細孔を
有する一対のカバーシート2,3で挟持して一体化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済みの家庭で用い
られるたとえばサラダ油などの調理用油ならびに重油お
よび潤滑油などの工業用油を水などの他の液体から分離
して回収するための油回収用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、使用済みの調理用油および工
業用油をそのまま河川などに廃棄すると、環境が汚染さ
れてしまうため、前記調理用油および工業用油を水など
の他の液体から分離して回収する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、油と水などの他の液体との混合液体を分離して、
水などの他の液体を通過させて油だけを容易にかつ確実
に回収することができるようにした油回収用フィルタを
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルプと熱可
塑性合成樹脂との混合物である細片を、薄い層状に形成
し、この層を、多数の細孔を有する一対のカバーシート
で挟持したことを特徴とする油回収用フィルタである。
【0005】また本発明は、前記パルプは、サイズ剤に
よって撥水性を持たせたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、油とたとえば水などの他の液
体との混合液体を、本発明の油回収用フィルタの厚み方
向一方側から供給すると、その混合液体はカバーシート
を通過し、油は前記層の撥水処理されたパルプに付着し
て、そのパルプ相互間に滞留したままになる。前記混合
液体中の水などの他の液体は、撥水処理されたパルプに
吸収されることなしに前記層の厚み方向に微細なジグザ
グ状の隙間を通過し、その厚みに比べて極めて長い通過
経路を辿って厚み方向他方側に流れ出し、もう一方のカ
バーシートから排出される。このようにして油を含んだ
本件フィルタを焼却などによって処理すれば、河川の油
による汚染が防がれる。
【0007】前記層は、パルプと熱可塑性合成樹脂とか
ら成る細片であるので、その層をカバーシートで挟持
し、圧縮力を作用させながら加圧することによって、前
記層のパルプの熱可塑性合成樹脂と一対のカバーシート
とが一体化され、単一枚のフィルタを製造することがで
きる。また前記パルプと熱可塑性合成樹脂との混合物
は、たとえば牛乳およびコーヒなどのなどの紙パックと
して知られているカートンを微粉砕して細片として利用
することができ、省資源に貢献することができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の油回収用フィルタ
4を示す断面図であり、図2は図1に示される油回収用
フィルタ4の一部の斜視図である。層1は、一対のカバ
ーシート2,3によって挟持され、一枚の偏平な油回収
用フィルタ4を構成する。
【0009】この油回収用フィルタ4は、図3に示され
るように、家庭の台所のシンク5に配置されたたとえば
合成樹脂などから成るごみ捨て用容器6の底7に配置さ
れる。容器6の底7には多数の透孔が形成され、水など
の液体を排水することができる。前記シンク5には、水
道水が圧送される蛇口8と、シンク6内の水などの液体
を排出するための排水口9とが設けられる。天ぷらなど
の調理を終了した使用済みの油10は、鍋11に貯留さ
れており、この油10は前記ごみ捨て用容器6内に流し
込まれる。
【0010】油10は油回収用フィルタ4の層1に付着
貯留され、天ぷら滓(かす)などの固形物は油回収用フ
ィルタ4の上方のカバーシート2上に残存し、たとえば
水などの油以外の液体は油回収用フィルタ4を通過し
て、ごみ捨て用容器6の底7からシンク5の排水口9へ
流れ込んで排出される。前記油を吸収した油回収用フィ
ルタ4はごみ捨て用容器6から取出され、焼却などによ
って廃棄する。このようにして使用済みの油から水分を
除去して油分だけを回収することができるので、油によ
る環境汚染が防がれる。
【0011】図4は、油回収用フィルタ4の層1の一部
を拡大して示す図である。前記層1は、パルプと熱可塑
性合成樹脂であるたとえばポリエチレンなどから成る混
合物の細片であって、これらの配合比はたとえばパルプ
が10に対してポリエチレンが1である。前記ポリエチ
レンの厚みは、たとえば17μm程度に選ばれる。この
ような層1の後述の熱融着前で自然状態における単位重
量は、たとえば350〜400g/m2である。
【0012】前記パルプは、サイズ剤、たとえば松やに
などによって撥水処理が施されている。ここで、撥水性
について述べると、一般に炭素および水素だけで構成さ
れるもの、すなわちハイドロカーボン系は親水性が極め
て小さく、その一例としてたとえばパラフィンワックス
などがある。また、炭素、水素および酸素によって構成
されたもの、たとえばロジンサイズ剤は酸素の量によっ
て弱撥水性を示す。これらのロジンまたはパラフィンワ
ックスなどによって前記パルプはコーティングされてい
る。前記層1を構成する材料として牛乳またはコーヒの
紙容器を粉砕して利用することができ、このような粉砕
によって0.1〜2.0mm程度の撥水性を有するパル
プ繊維を均一に混合したものとポリエチレンとの混合物
を得ることができる。このような微細な粉末状の繊維
は、定形性を有しないので、前述のように一対のカバー
シート2,3によって挟持している。
【0013】前記一対のカバーシート2,3は、同様な
構成を有する。一方のカバーシート2は、不織布であっ
て、ポリプロピレンの繊維、ポリエステルの繊維、
コアがポリプロピレンであり、鞘(さや)がポリエス
テルから成る混合繊維であってもよく、これら〜の
繊維は1.5〜2.5デニールであって、それらの繊維
が熱融着されて不織布を構成し、多数の細孔が形成され
る。これらのカバーシート2,3の厚みd2,d3は、
たとえば0.1〜0.5mm程度である。
【0014】前記カバーシート2を構成する不織布は、
層1のパルプおよび熱可塑性合成樹脂の細片が微粉末状
で飛散することを防ぐことができる。
【0015】本発明の他の実施例として、前記不織布に
代えて、その他の合成樹脂繊維の織布などであってもよ
く、ティシュなどを用いるようにしてもよい。
【0016】前記フィルム4を製造するにあたっては、
層1をカバーシート2と3とで挟持して、上下の金型間
に介在し、温度を80〜150℃、好ましくは120〜
140℃とし、圧縮圧力が7〜8kgf/cm2 で加熱
圧縮し、同時に金型の表面の凹凸によってエンボス加工
されて凹凸面13(図2参照)が形成され、層1および
カバーシート2,3が軟化ないし溶融して1枚のシート
状に形成される。このようにして形成される層1の厚み
d1は、油を吸収しない自然状態で1〜3mmに選ばれ
る。
【0017】本件発明者の実験結果を述べると、サラダ
油50gと水100gとの混合液体を、15g程度の油
回収用フィルタ4の後述のチップに図1における上方か
ら供給したところ、1分後には油回収用フィルタ4を通
過した水が70g排出され、油のほぼ98%以上および
残りの水30gは油回収用フィルタ4に留まり、こうし
てサラダ油のほぼ全量を回収可能であることが確認され
た。
【0018】図5は、本発明の他の実施例の油回収パッ
ク20を示す断面図である。本実施例の油回収パック2
0は、上板21および下板23にそれらの厚み方向に挿
通する多数の挿通孔24,25が形成される中空の容器
26と、この容器内に収納され、前述した油回収用フィ
ルタ4が細かく裁断されたチップ27とを有する。前記
挿通孔24,25は30〜60%の開口率に選ばれ、相
互に近接して形成されている。また前記チップ27は、
図6および図7の参照符27a,27bでそれぞれ示さ
れるように、一辺の長さL1,L2が1〜20mm程度
に切断して形成されており、その切断面28,29には
前記層1が露出している。
【0019】このような構成によって、油回収パック2
0の上方から水などの液体を含む混合液体が供給される
と、上板21の挿通孔24を介して容器26内に流れ込
み、仮想線30で示されるようにチップ27間の隙間を
上から下へ流れ落ちながら油だけが吸収され、下板23
の挿通孔25から前記油を除く水などの液体だけが排出
され、こうして油が回収される。
【0020】このような油回収パック20を、図8に示
されるように前記ごみ捨て用容器6内に配置しておくこ
とによって、その容器6内に捨てられた使用済みの油を
効率よく回収して水だけを通過させて下方から排出する
ことができる。したがって油回収パック26内のチップ
27には水などの他の液体が吸着されずに通過するの
で、ごみ捨て用容器6に水が溜まって溢れ出すおそれは
なく、良好な排水性を達成することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油回収用
フィルタにたとえば水と油との混合液体を供給して油だ
けをフィルタ内に滞留させて回収することができるの
で、環境汚染が防がれる。また前記フィルタは厚み方向
に薄く形成しても、前記油と水とが混在した混合液体の
通過経路を長くすることができ、これによって油の回収
効率を向上することができる。しかも前記層は、たとえ
ば牛乳およびコーヒなどのいわゆる紙パックを微粉砕し
て細片とすることができるので、省資源化を図ることが
できる。
【0022】また本発明によれば、前記パルプは撥水性
を有するので、シート上に供給された水などの液体と油
との混合液体を共に通過させることができ、効率よく水
など他の液体を通過させて排出し、かつ油だけをフィル
タ内に滞留させて回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油回収用フィルタ4の断面
図である。
【図2】図1に示される油回収用フィルタ4の一部の斜
視図である。
【図3】油回収用フィルタ4の使用状態を説明するため
の図である。
【図4】層1の一部の拡大して示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の油回収パック20を示す
断面図である。
【図6】容器26内に収納されるチップ27の形状を示
す斜視図である。
【図7】容器26内に収納されるチップ27の他の形状
を示す斜視図である。
【図8】図5に示される油回収パック20をごみ捨て用
容器6内に収納した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 層 2,3 カバーシート 4 油回収用フィルタ 5 シンク 6 ごみ捨て用容器 10 油 20 油回収パック 27 チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプと熱可塑性合成樹脂との混合物で
    ある細片を、薄い層状に形成し、 この層を、多数の細孔を有する一対のカバーシートで挟
    持したことを特徴とする油回収用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記パルプは、サイズ剤によって撥水性
    を持たせたことを特徴とする請求項1記載の油回収用フ
    ィルタ。
JP29463192A 1992-11-02 1992-11-02 油回収用フィルタ Pending JPH06142406A (ja)

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JP29463192A JPH06142406A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 油回収用フィルタ

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JP29463192A Pending JPH06142406A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 油回収用フィルタ

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326406A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Murakami Shoji Kk 油吸着材及びその製造方法

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