JPH06142038A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JPH06142038A
JPH06142038A JP4296184A JP29618492A JPH06142038A JP H06142038 A JPH06142038 A JP H06142038A JP 4296184 A JP4296184 A JP 4296184A JP 29618492 A JP29618492 A JP 29618492A JP H06142038 A JPH06142038 A JP H06142038A
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明伸 内久保
Masao Uehara
政夫 上原
Katsuyuki Saito
克行 斉藤
Shinji Yamashita
真司 山下
Takehiro Nakagawa
雄大 中川
Akihiro Miyashita
章裕 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信号処理部に接続される電子内視鏡のホワイト
バランスを最適な状態に設定する一方、一端ホワイトバ
ランスを最適な状態に設定した電子内視鏡を再び前記信
号処理部に接続したとき速やかに最適なホワイトバラン
スに設定する操作性の良い電子内視鏡装置を提供する。 【構成】ユニバールサコード57に取付けたコネクタ部
58には光源用コネクタ101、信号用コネクタ102
及び電子内視鏡を認識する識別用バーコード103を備
え、このコネクタ部58を接続するコネクタ受け部62
には光源用コネクタ101,信号用コネクタ102を接
続する光源用コネクタ受け104、信号用コネクタ受け
105及び識別用バーコード103を読みとるバーコー
ド読み取り部106が設けられビデオプロセッサ53の
コネクタ受け部62に電子内視鏡のコネクタ部58が接
続されることによりスコープ判別回路が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号処理装置(以下ビ
デオプロセッサと記載)に接続した電子内視鏡のホワイ
トバランスの調整を行う電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することによって体腔内の患部などを観察したり、必要
に応じ処置具を鉗子チャンネル内に挿通して治療処置の
できる内視鏡が広く用いられている。そして、前記内視
鏡としては、例えば、挿入部先端部にCCDなどの固体
撮像素子を収納して撮像手段を形成し、この固体撮像素
子で光電変換した信号をケーブルで伝送し、ビデオプロ
セッサを介してモニタ装置にカラー表示するようにした
電子内視鏡が用いられている。
【0003】前記電子内視鏡は、良好なカラー画像を得
るためにホワイトバランス調整をして白色の被写体を撮
像した場合にCCDから出力される赤色(以下Rと略
記),緑色(以下Gと略記),青色(以下Bと略記)の
出力信号の比を1とするように光源装置内の色分離回転
フィルタの順次照射時間を電気的、或いは、機械的に変
化させるか、前記CCDからの出力信号のRGBのゲイ
ンを変化させて調整していた。
【0004】図11ないし図16を参照して従来のホワ
イトバランス調整を説明する。図11は機械的方式のホ
ワイトバランス調整を示すものである。図に示すように
回転フィルタ1は、モータ2で回転駆動し、この回転に
よって回転フィルタ1に形成した略扇形状のR、G、B
の各色透過フィルタであるフィルタ3R、フィルタ3
G、フィルタ3Bが図示しない光源ランプの光束4を横
切って体腔内の被写体をR、G、Bで照明する。
【0005】このときの撮像出力は、ライトガイド及び
CCDの分光感度特性を固定して考えたとき、照射光
量、つまり照射時間(露光時間)に依存しているので、
回転フィルタ1のフィルタ3R,フィルタ3G,フィル
タ3Bの開口率を変化させることによってホワイトバラ
ンス調整を行うことができる。すなわち、CCD出力で
のR,G,Bの比が1となるとき、装置出力としての
R,G,B及びNTSC出力でのホワイトバランスが取
れると仮定すると、図12(a)に示すように白色の被
写体を撮像した場合のCCD出力のR、G、Bの比が図
の状態のときにはフィルタ3Rの扇の長さをフィルタ3
Gより長くして開口率を大きくする一方、フィルタ3B
の扇の長さをフィルタ3Gより短くして開口率を小さく
することによって、同図(b)に示すようにCCD出力
におけるR,G,Bの比を1となるようにしてホワイト
バランス調整を行う。
【0006】また、電気的に露光時間を変化させてホワ
イトバランス調整を行うものには点灯する光源ランプを
連続して発光させる方式のものとパルスによって間欠発
光させる方式のものとがある。
【0007】ここで後者の間欠発光について説明する。
図13(a)に示すように白色の被写体にR,G,Bの
各々のフィルタを透過させた等しいパルス数(例えば5
パルス)の発光を照明する。そして、同図の(b)に示
すようにCCD出力のR,G,Bの比が1からずれた場
合にはホワイトバランス調整がずれていることになるの
で、この場合には図(c)に示すように例えばGフィル
タを基準にして、Rフィルタでの発光パルス数を増加さ
せる一方、Bフィルタでの発光パルス数を減少させて照
明することによって露光量を変化させて、同図の(d)
に示すように結果的にCCD出力のR,G,Bの比を1
にしてホワイトバランス調整を行う。なお、上述の例で
は各色フィルタの開口率が一定である。
【0008】さらに、図14ないし図16にCCD出力
信号のゲインを調整してホワイトバランス調整を行う電
子内視鏡装置を示す。図14に示すようにホワイトバラ
ンス調整機能を備えた電子内視鏡装置11は、撮像手段
を組込んだ電子内視鏡12と、この電子内視鏡12に照
明光を供給する光源部13と、電子内視鏡12で撮像さ
れた信号を表示装置に対応した映像信号に変換する信号
処理部14とから構成されている。
【0009】前記電子内視鏡12は、細長の挿入部15
を形成し、この挿入部15の先端側に対物レンズ16と
CCD17とを配置した撮像手段を設けている。また、
前記挿入部内には光源部13の照明光を挿入部15の先
端側に伝送するためのライトガイド18が挿通されてお
り、このライトガイド18の先端面に伝送され出射した
照明光が配光レンズ19で拡開して被写体21を照明す
る。
【0010】そして、前記ライトガイド18の手元側端
面に照明光を供給する光源部13は、光源ランプ22
と、この光源ランプ22の照明光をライトガイド18の
端面に集光照射するレンズ23と、このレンズ23及び
ライトガイド18の端面の間の光路中に介装されるRG
B回転フィルタ24と、この回転フィルタ24を回転駆
動するモータ25などから構成されている。
【0011】前記回転フィルタ24には、R,G,Bの
各波長域の色光をそれぞれ透過する各色の透過フィルタ
24R,フィルタ24G,フィルタ24Bが略扇状部に
配設されており、回転フィルタ24を回転することによ
って、これらR,G,Bの3原色の色光が面順次で被写
体21を照明している。前記回転フィルタ24は、回転
サーボ回路27で制御されるモータ25によって回転す
る一方、ビデオ信号のフレーム周波数をモータの回転す
なわち回転サーボ回路27に同期させている。このた
め、R,G,Bの各色光で面順次に照明された被写体2
1は、対物レンズ16でCCD17からなる固体撮像素
子の撮像面に結像され、CCDドライバ28による読出
しクロック信号を印加して光電変換された信号を読出し
ている。このクロック信号と回転サーボ回路27の信号
とは、同期信号発生回路29から出力される同期信号に
同期している。
【0012】前記CCD17からの出力信号は、信号処
理部14を形成するプリアンプ31で増幅され、患者に
対する感電などを保護するアイソレーション回路32を
経てリセットノイズ除去回路33に入力され、リセット
ノイズの除去が行われる。その後、ローパスフィルタ3
4を経て1/fノイズ、CCDキャリアなどの不要高周
波を除去し、ホワイトバランス調整回路35でホワイト
バランス調整を行ない、さらにγ補正回路36によって
表示管で表示する場合の電気・光変換系の非直線性補正
であるγ補正を行なって、A/Dコンバータ37に入力
される。
【0013】そして、前記A/Dコンバータ37によっ
てデジタル信号に変換して、面順次の照明に対応したフ
レームメモリ38R,38G,38Bにそれぞれ1フレ
ーム分書き込むようになっている。例えば、赤透過フィ
ルタ24Rを透過した赤の色光で照明した被写体21を
撮像し、CCD17から読出された信号をフレームメモ
リ38Rに書き込む。前記各フレームメモリ38R,3
8G,38Bに1フレーム分の画像データが書き込まれ
ると、これらは同時に読み出され、それぞれD/Aコン
バータ39でアナログ信号に変換され、さらにローパス
フィルタ41で不要高周波が除去されて、それぞれ出力
アンプ42に入力される。
【0014】なお、前記A/Dコンバータ37の変換速
度及び色フレームメモリ38R,38G,38Bへのデ
ータの書き込み及び読出しは、メモリ制御回路43によ
る出力信号で制御され、このメモリ制御回路43の出力
信号は前記同期信号発生回路29の同期信号に同期して
生成される。
【0015】また、前記各出力アンプ42を通したR,
G,Bの各色信号は、出力インピーダンスが75Ωの原
色信号出力端から出力され、同期信号発生回路29の複
合同期信号も出力アンプ44を経て同期信号出力端から
出力される。
【0016】さらに、テレビ受像管の電気信号−光変換
特性が直線でなく、通常γ=2.2であるため、この非
直線性を電子内視鏡を介したシステム全体で直線特性に
補正するので、このγ補正回路36の入出力特性を通常
γ=2.2の逆数であるγ=0.45に設定している。
【0017】このように前記ホワイトバランス調整回路
35は、ホワイトバランス調整部45によって、ホワイ
トバランス調整回路35を通した信号の出力ゲインを可
変調整できるようにしてある。この調整部45を備えた
ホワイトバランス調整回路35は、例えば、図15に示
すようなゲイン制御用増幅器を形成する差動アンプ47
の非反転入力端をこのホワイトバランス調整回路35の
入力端に接続し、反転入力端を抵抗RLを介してその出
力端に接続すると共に、可変抵抗R1及びスイッチS
1、抵抗R2及びスイッチS2、可変抵抗R3及びスイ
ッチS3を介して接地して構成されている。
【0018】前記入力端から入力される信号Viは、図
16(a)に示すようにR,G,B面順次照明のもとで
撮像した信号VR,VG,VBが印加され、差動アンプ
47を経て増幅されて後出力端から出力信号Vo として
出力される。
【0019】前記スイッチS1,S2,S3は、制御信
号によってオン・オフ制御され、例えば、各スイッチS
1,S2,S3が同図(b)、(c)、(d)に示すよ
うに、入力信号VR,VG,VBが入力される期間に
“H”レベルとなる。すなわち、R,G,B制御信号に
よってオンされ、その他の“L”レベルではオフ状態に
保持される。従って、信号VR,VG,VBに対し、反
転入力端はそれぞれ抵抗R1,R2,R3を介して接地
されるため、それぞれ入力信号VR,VG,VBに対し
てゲインは(1+RL/R1),(1+RL/R2),
(1+RL/R3)に設定され、入力信号VGのレベル
に対し、他の2つの入力信号VR,VBのゲインを可変
抵抗R1,R3により可変調整して、白色の被写体撮像
時に、このホワイトバランス調整回路35の出力が入力
信号VR,VG,VBに対して等しくなるようにしてホ
ワイトバランス調整をする。
【0020】一方、特開昭61−2120号公報には内
視鏡側に内視鏡の識別パラメータ発生回路、固体撮像素
子へのタイミングパルス制御回路及び固体撮像素子のゲ
イン・フレア・黒レベル特性調整用のセットアップ回路
などの調整機能を設けて様々な種類の内視鏡に対応する
ようにした電子内視鏡装置が示されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子内
視鏡装置のホワイトバランス調整手段は、固定、或い
は、付加機能として使用者によるマニュアル調整機能が
あるだけであるので、経時変化によって一端調整した内
視鏡のホワイトバランス設定がずれてしまうと対応処置
することができなかった。
【0022】一方、前記特開昭61−2120号公報に
示される電子内視鏡装置のように電子内視鏡側に固体撮
像素子と対応した制御信号の調整機構などを設けるよう
にしているので構造が複雑であり、且つ、部品点数の多
い製造工程の煩雑な、大型で重量の重い操作性が低下し
た電子内視鏡となっていた。
【0023】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、信号処理部に接続される電子内視鏡のホワイトバ
ランスを最適な状態に設定する一方、一端ホワイトバラ
ンスを最適な状態に設定した電子内視鏡を再び前記信号
処理部に接続したとき速やかに最適なホワイトバランス
に設定する操作性の良い電子内視鏡装置を提供すること
を目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡装置
は、固体撮像素子を撮像手段として内蔵した電子内視鏡
をビデオプロセッサに接続することによって前記撮像手
段から入力する信号の信号処理を行う電子内視鏡装置に
おいて、前記ビデオプロセッサに接続される全ての電子
内視鏡に個々の電子内視鏡を示す識別部を設ける一方、
前記ビデオプロセッサに電子内視鏡に設けた識別部を認
識する識別手段を設け、認識した内視鏡に関するホワイ
トバランス設定値を個々の電子内視鏡に対応させてホワ
イトバランス設定記憶手段に記憶すると共に、ホワイト
バランスを設定してからの経過時間を計時する計時手段
を有する。
【0025】一方、前記ビデオプロセッサは、このビデ
オプロセッサに接続された電子内視鏡を識別手段で認識
し、この認識した電子内視鏡に対応したホワイトバラン
ス設定値をホワイトバランス設定記憶手段から選択して
自動設定するホワイトバランス自動設定手段を備える。
【0026】
【作用】この構成で、電子内視鏡をビデオプロセッサに
接続するとき、電子内視鏡に設けられている識別部をビ
デオプロセッサの識別手段で認識する一方、この認識し
た電子内視鏡のホワイトバランス設定値をビデオプロセ
ッサのホワイトバランス設定記憶手段に記憶されている
か否かを検索し、このホワイトバランス設定記憶手段に
格納されているときには選択してホワイトバランス自動
設定手段を介して自動設定する。また、前記ホワイトバ
ランス設定記憶手段に格納されていないときにはホワイ
トバランス設定を行い個々の電子内視鏡に対応させて設
定した時間と共にホワイトバランス手段に記憶する。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、図
1は電子内視鏡装置の概略構成を示す説明図、図2は電
子内視鏡装置を示す構成図、図3はコネクタ部とコネク
タ受け部とを示す説明図、図4はRGB同時化回路の概
略構成を示す説明図、図5はホワイトバランス調整回路
の概略構成を示す説明図、図6はホワイトバランス調整
回路の動作説明用タイミングチャート図である。
【0028】図2に示すように電子内視鏡装置51は、
撮像手段が組込まれた電子内視鏡52と、この電子内視
鏡52に照明光を供給する光源部及び映像信号処理回路
部とを収納したビデオプロセッサ53と、このビデオプ
ロセッサ53から出力される映像信号を取込みカラー表
示するモニタ54などから構成されている。
【0029】前記電子内視鏡52は、可撓性で細長の挿
入部55が形成され、この挿入部55の先端側からは硬
性の先端部63、湾曲可能な湾曲部64が順次設けら
れ、前記操作部56に設けた湾曲操作ノブ65を回動操
作することによって湾曲部64を上下/左右方向に自在
に湾曲することができるようになっている。
【0030】また、前記挿入部55の後端側には操作部
56が設けられ、この操作部56の側方からは可撓性の
ユニバーサルコード57が延出されている。このユニバ
ーサルコード57の端部にはコネクタ部58が設けら
れ、後述する光源部59及び信号処理回路部61を収納
したビデオプロセッサ53には前記コネクタ部58と接
続するコネクタ受け部62が設けられている。
【0031】さらに、前記操作部56には挿入部55内
に設けた処置具チャンネルに連通する挿入口66が設け
られている。
【0032】図1に示すように前記挿入部55の先端部
63の内部には結像用の対物レンズ67とこの対物レン
ズ67の焦点面に配設した固体撮像素子としてのCCD
68とからなる撮像手段が組込まれると共に、光源部5
9から供給された照明光を伝送するライトガイド69が
挿通され、このライトガイド69の先端面から出射した
照明光は配光レンズ70で拡開して被写体71を照明す
るようになっている。
【0033】一方、前記ライトガイド69の手元側の入
射端面に照明光を供給する光源部59は、光源ランプ7
2と、この光源ランプ72の照明光をライトガイド69
の入射端面に集光照射するレンズ73と、このレンズ7
3及びライトガイド69の入射端面の間の光路中に介装
される回転フィルタ74と、この回転フィルタ74を回
転駆動するモータ75と、このモータ75の回転数を制
御する回転サーボ回路76などから構成されている。
【0034】前記光源ランプ72は、キセノンランプな
どの白色光を発光するものであり、黒体放射に近い発光
スペクトル分布を有している。また、前記回転フィルタ
74は、3つの略扇形状のR、G、B波長領域をそれぞ
れ透過する特性を有する透過フィルタ74R,フィルタ
74G,フィルタ74Bを配設している。そして、前記
光源ランプ72の照明光をレンズ73で集光してライト
ガイド69の入射端面に向けて照射するとき、光路途中
に介装されている回転フィルタ74がモータ75によっ
て回転することによって、レンズ73とライトガイド6
9の入射端面との間に介装される色透過フィルタ(図1
では青色透過フィルタ74B)を透過する波長領域の光
によって被写体71を、例えば、R,G,B,R…の順
で順次照明するように構成されている。さらに、前記
R,G,Bの各色光を面順次で照明された被写体71
は、対物レンズ67でCCD68の撮像面に結像され
て、CCDドライバ78による読出しクロック信号の印
加によって光電変換された信号が読出されるようにして
いる。
【0035】なお、前記回転フィルタ74を回転させる
モータ75の回転数は、回転サーボ回路76によって、
同期信号発生回路77のフレーム周波数(例えば29.
97Hz )に位相同期するよう制御すると共に、前記ク
ロック信号を出力するCCDドライバ78と回転サーボ
回路76とを同期信号発生回路77の同期信号に同期さ
せている。
【0036】前記CCD68の出力信号は、信号処理回
路部61を形成するプリアンプ81で増幅し、患者に対
する感電などを保護するアイソレーション回路82を経
てリセットノイズ除去回路83に入力してS/N改善の
ために1/fノイズやリセットノイズなどの除去を行な
う。その後、ローパスフィルタ84を経てCCDキャリ
アなどの不要高周波を除去してホワイトバランス調整回
路85に入力される。このホワイトバランス調整回路8
5でホワイトバランスの調整が行われ、γ補正回路86
によって、γ補正、つまり表示管などで表示する場合の
電気・光変換系の非直線性(通常γ=2.2)に対する
補正(例えばγ=1/2.2=0.45)が行なってA
/Dコンバータ87に入力される。
【0037】前記A/Dコンバータ87でディジタル信
号に変換され面順次の照明のもとで撮像した信号をフレ
ームメモリ88R,88G,88Bにそれぞれ1フレー
ム分書き込まれる。そして、各フレームメモリ88R,
88G,88Bに1フレーム分の画像データが書き込ま
れると、これらは同時に読み出されそれぞれの色光に対
応したD/Aコンバータ89でアナログ信号に変換され
てローパスフィルタ91で不要高周波を除去すると共に
D/A変換時に生じる信号の不連続性を滑らかにした
R,G,B信号としてそれぞれの出力アンプ92に入力
される。
【0038】前記A/Dコンバータ87の変換速度及び
各フレームメモリ84R,84G,84Bへのデータの
書き込み及び読出しは、メモリ制御回路93による出力
信号で制御されており、このメモリ制御回路93の出力
信号を前記同期信号発生回路77の同期信号と同期させ
て生成している。
【0039】なお、前記出力アンプ92で増幅された色
信号R,G,Bは、出力インピーダンスが75Ωの出力
端からそれぞれ出力されると共に、同期信号発生回路7
7の同期信号も出力アンプ94を経て増幅されて同期信
号出力端から増幅された状態で出力される。
【0040】次に、図3を参照してコネクタ部58及び
コネクタ受け部62について説明する。図に示すように
電子内視鏡52のユニバールサコード57に取付けたコ
ネクタ部58は、光源用コネクタ101、信号用コネク
タ102及び前記電子内視鏡を認識するための識別部と
なる識別用バーコード103とからなり、このコネクタ
部58を接続するビデオプロセッサ53のコネクタ受け
部62には前記光源用コネクタ101,信号用コネクタ
102に接続する光源用コネクタ受け104、信号用コ
ネクタ受け105及び識別用バーコード103を読みと
る識別手段としてのバーコード読みとり部106が設け
られ、前記ビデオプロセッサ53のコネクタ受け部62
に電子内視鏡52のコネクタ部58が接続されることに
より前記図1に示すスコープ判別回路111が構成され
る。
【0041】なお、前記光源用コネクタ101には、図
示しないライトガイドコネクタのほかに送気・送水用コ
ネクタなどが設けられており、ビデオプロセッサ53に
もこれらを接続することができる構造となっている。
【0042】ここで、前記ビデオプロセッサ53に接続
されたときの電子内視鏡52のホワイトバランス設定に
ついて説明する。前記電子内視鏡52のコネクタ部58
をビデオプロセッサ53のコネクタ受け部62に接続す
るとRGB同時化回路112を介してホワイトバランス
調整回路85におけるRGB入力信号に対するゲインを
変化させる制御信号を生成してホワイトバランス設定を
行うようになっている。
【0043】すなわち、図4に示すように前記RGB同
時化回路112は、スコープ識別回路111から出力さ
れたスコープ識別信号が入力されるマイコン117と、
このマイコン117によってRGB信号のゲインを設定
するRGBゲイン設定回路114と、RGB切り換え信
号によってR、G、Bそれぞれのゲイン信号を切り換え
てゲイン制御信号として出力するRGB切り換え回路1
16と、ホワイトバランス調整回路85のRGB出力が
入力されR信号とG信号及びB信号とG信号をそれぞれ
比較してこの比較結果をマイコン117に出力するRG
B出力回路115と、マイコン117に入力されたスコ
ープ識別信号とホワイトバランス設定値であるRGBゲ
イン設定情報とを一組にして記憶するメモリ118とか
ら構成されている。なお、前記RGB同時化回路112
は、回転サーボ回路76から入力されるRGB切換信号
によって、R,G,B信号が入力されるタイミングに同
期してホワイトバランス調整回路85にゲイン制御信号
を出力する。
【0044】また、図5に示すように前記ゲイン制御信
号によってホワイトバランス調整を行うホワイトバラン
ス調整回路85は、差動型アンプを形成する一対のNP
N型トランジスタT1,T2の一方のベースにはR,
G,B信号が直流阻止コンデンサCを介して印加され
る。
【0045】また、各トランジスタT1,T2のベース
は、バイアス用抵抗Rb を介して接地され、各エミッタ
をそれぞれ抵抗Re1,Re2を介して負の電源端−Vccに
接続され、各コレクタをそれぞれ直接及び負荷抵抗R
を介して正の電源端Vccに接続されている。他方のトラ
ンジスタT2のコレクタは、エミッタフォロアを形成す
るトランジスタT3のベースに接続され、このトランジ
スタT3のコレクタは正の電源端Vccに接続され、その
エミッタは抵抗Re3を介して負の電源端−Vccに接続さ
れると共に、このホワイトバランス調整回路85の出力
端に接続してある。
【0046】さらに、前記一方のトランジスタT1のエ
ミッタと他方のトランジスタT2のエミッタ間はスイッ
チS1及び抵抗R1、スイッチS2及び抵抗R2,…,
スイッチS5及び抵抗R5の各直列回路で接続され、こ
れらスイッチS1,…,S5はRGB同時化回路112
から出力される5ビットのゲイン制御信号によってオ
ン,オフが制御され、これら抵抗R1,…,R5のいく
つかを両エミッタ間に接続した場合のエミッタ側の合成
抵抗を変化して、このホワイトバランス調整回路85の
ゲインを変えてホワイトバランンス調整を行うようにし
ている。
【0047】前記図5に示す抵抗R1〜R5は、ゲイン
制御信号のLSBでオン,オフが制御される抵抗がR1
であり、R2=R1/22 ,R3=R1/22 R4=R
1/23 ,R5=R1/24 (R5がゲイン制御信号の
MSBとなる。)に設定する。この場合には、ホワイト
バランス調整回路85のゲインGは近似的にR /(R
1〜R5でオンされた抵抗の合成値)となる。例えばゲ
イン制御信号のLSBのみが“Hi”(スイッチS1の
みがオン)の場合にはGL=R /R1となる。MSB
のみが“Hi”(スイッチS5がオン)の場合にはGL
=R /R5となり、MSBが“Hi”で最大のゲイン
GLが得られる。尚、ゲインGLの変化幅はLSBのR
/R1からMSBのR /R5までの5ビットの分解
能(25=32ステップ)となる。
【0048】上述のように構成されている電子内視鏡装
置51の作用を説明する。電子内視鏡52のコネクタ部
58をビデオプロセッサ53のコネクタ受け部62に接
続すると図示しないスコープ検知手段によってスコープ
検知信号がマイコン117に入力されて瞬時に電子内視
鏡52のコネクタ58に設けたバーコード103をビデ
オプロセッサ53のコネクタ受け62に設けたバーコー
ド読み取り機106が読みとりこの電子内視鏡52のス
コープ識別信号をマイコン117に出力する。このスコ
ープ識別信号がマイコン117に入力されると、このス
コープ識別信号をメモリ118に照合してこのスコープ
識別信号に対応するホワイトバランス設定情報を読み取
ると共にRGBゲイン設定回路114の設定値を前記ホ
ワイトバランス設定情報に従って変更してRGB切り換
え回路116に出力する。
【0049】このとき、前記RGB切換回路116は、
図6(a)に示すR信号が入力されるタイミングに同図
(b)に示すRGB切換信号(のR切換信号)によって
RGBゲイン選択回路114のRゲイン出力信号が出力
されるようにする。つまり、このRGB切換回路116
を形成するスイッチを切換え、Rゲイン制御信号をホワ
イトバランス調整回路85のゲイン設定用スイッチS1
〜S5に印加し、これらスイッチS1〜S5をオンまた
はオフして、ホワイトバランス調整回路85のゲイン
(R信号入力時のRゲイン)を1/2に設定して、同図
(a)のR信号がホワイトバランス調整回路85を通っ
た際に同図(c)のR信号になるようにする。次に、G
信号が入力されると、RGB切換回路116はそのスイ
ッチを切換え、RGBゲイン設定回路114のGゲイン
制御信号が出力されるようにして、同図(a)のG信号
が“1”のゲインで出力される。なお、前記R信号は、
このG信号の出力レベルに等しい出力レベルとなるよう
調整される。
【0050】同様にB信号が入力されると、このB信号
入力時におけるホワイトバランス調整回路85は、例え
ばBゲインが“2”に設定され、このホワイトバランス
調整回路85から出力されるB信号はR信号、G信号の
出力レベルと等しくなる。
【0051】このようにして同図(d)に示すように一
般のR,G,B信号に対して、同期した同図(b)に示
す切換信号によりゲインを適正なレベルに設定して、ホ
ワイトバランス設定した状態のR,G,B信号を出力す
る。
【0052】一方、前記ビデオプロセッサ53のコネク
タ受け部62に接続された電子内視鏡52がスコープ識
別信号に対応するRGBゲイン設定情報がメモリ118
に格納されていない場合には予めメモリ118に格納さ
れたプリセット値を読み出してRGBゲインをプリセッ
ト値に設定するようになっている。また、図示しないホ
ワイトバランス指示手段によってホワイトバランスリセ
ット信号がマイコン117に入力されたときには、ホワ
イトバランス調整回路85から出力されるRGB出力比
較回路115において、G信号に対するR信号及びB信
号の信号レベルが比較されてこの比較結果をマイコン1
17に出力し、この結果を元にRGBゲイン設定回路1
14の設定を変更する。なお、前記RGB出力の比較値
が所定の値になるまではこの動作を継続して行い、所定
の値に設定されたときにこのRGBゲイン設定情報をス
コープ識別信号に対応させてメモリ118に格納する。
【0053】このように、複数の電子内視鏡52にそれ
ぞれ対応したホワイトバランス設定値(RGBゲイン設
定情報)をメモリ118に記憶しておくことにより、電
子内視鏡52のコネクタ部58をビデオプロセッサ53
のコネクタ受け部62に接続するだけで、このビデオプ
ロセッサ53に接続した電子内視鏡52のホワイトバラ
ンスを瞬時のうちに適正な値に設定することができる。
【0054】また、前記ビデオプロセッサ53に接続さ
れた電子内視鏡52のホワイトバランス設定値がメモリ
に格納されていない場合には新たにホワイトバランス設
定をの行うと共に、スコープ識別信号に対応してメモリ
118に格納することができる。
【0055】さらに、本実施例では、バーコード103
を貼着するだけで識別部を構成することができるので電
子内視鏡52の重量を増加させることなく、また、大型
化させることがない。
【0056】またさらに、既販の電子内視鏡に対しても
バーコードを貼るだけで容易に電子内視鏡のホワイトバ
ランス設定状態を認識するシステムに対応させることが
できる。
【0057】なお、本実施例においては電子内視鏡が接
続されたことをスコープ検知手段で検知するようにして
いるが、スコープ識別手段にスコープ接続検知手段を兼
ねさせても良い。
【0058】また、図7に示すように電子内視鏡52の
コネクタ部58に貼着したバーコード103の代わりに
ドットパターン701を貼着すると共に、読み取り部1
06をラインセンサにすることによってドットパターン
を貼着した電子内視鏡52を認識することができる。な
お、電子内視鏡の認識方式は、バーコード認識、ドット
パターン認識に限定されるものではなく、幾何学模様や
色模様などをCCDなどの二次元センサーで読み取るよ
うにしたり、磁気信号を用いて認識するようにしても良
い。
【0059】さらに、電子内視鏡の識別番号は、電子内
視鏡の個々の製造番号などに限定する必要はなく、識別
に要する信号の符号長を短くして識別に要する回路規模
を小さくすると良い。
【0060】図8及び図9は本発明の第2実施例に係
り、図8は電子内視鏡装置の概略構成を示す説明図、図
9はRGB同時化回路の概略構成を示すブロック図であ
る。図8及び図9に示すように本発明では、前記第1実
施例においてマイコン117に格納したスコープ識別信
号及びRGBゲイン設定情報に加えてホワイトバランス
設定日時をマイコン117に格納すると共に、ホワイト
バランスを設定してからの経過時間を算出して所定の期
間(例えば二ヶ月)を経過したことを報知するホワイト
バランス報知回路を設けている。その他の構成は前記第
1実施例と同様である。
【0061】上述のように電子内視鏡装置51を構成す
ることによってホワイトバランス設定後の経過時間を確
認することができるようにしているのでホワイトバラン
ス設定後所定期間を経過してホワイトバランス設定値が
適正でないと思われる電子内視鏡であることを使用者に
警告音、文字信号、或いは光信号などで報知すると共
に、ホワイトバランスの調整を前記第1実施例と同様に
行なってマイコン117にスコープ識別信号、RGBゲ
イン設定情報及びホワイトバランス設定日時を格納す
る。
【0062】このように、ホワイトバランス設定後の経
過時間を算出することによって経時変化によるホワイト
バランスの画像に対する悪影響を観察前に未然に防止す
ることができるので、常に適切なホワイトバランスの状
態で内視鏡観察を行える。その他の作用及び効果は前記
第1実施例と同様である。
【0063】また、図10は信号処理回路部61を有す
る信号処理装置61aと光源部59を有する光源装置5
9aとを別体に構成した電子内視鏡装置51を示すもの
である。
【0064】図に示すように信号処理装置61aと光源
装置59aとを別体に構成した電子内視鏡装置51に本
実施例を適用する際にはスコープ判別回路111を光源
装置側に設ける一方、このスコープ識別回路で得られた
識別信号をスコープ識別信号伝送ケーブル57aを介し
て信号処理装置内に設けた図示しないRGB同時化回路
に伝送するように構成されている。その他の構成及び作
用・効果は前記実施例と同様である。
【0065】なお、スコープ判別回路は、電子内視鏡の
識別信号に光源自体の識別を表す信号を付加してRGB
同時化回路に伝送して両信号を一組にしてメモリに格納
することによってさらに厳密なホワイトバランス設定を
行うことができる。また、スコープ判別回路を信号処理
装置61aに設け、電子内視鏡52の映像用コネクタ5
8aで電子内視鏡52を認識するようにしても良い。
【0066】ところで、図17に示すように内視鏡52
の操作部56の側面部から延出されるユニバーサルコー
ド57の先端部に配設されているコネクタ部58とプロ
セッサ53とを接続する際に様々な問題が発生してい
た。
【0067】例えば、プロセッサ53のメイン電源をオ
ンにした状態で前記カールケーブルと電子内視鏡52と
を接続するとき、接続の仕方によってはCCDへの駆動
信号が接地されるよりも先にCCDに供給されてこのC
CDを破壊する虞があった。
【0068】そのため、前記CCDの破壊されることを
防止するために電子内視鏡52を接続する際にプロセッ
サ53のメイン電源を一端オフ状態にして接続後再びオ
ン状態とするようにしていたが、頻繁に電子内視鏡52
とプロセッサ53との接続・取り外しを行うために使い
勝手が非常に悪かった。
【0069】そこで、図18に示すようにCCD703
とCCD駆動回路704とが確実に接続されたことを接
続検知手段705で検知した後に駆動信号を供給するよ
うにしている。すなわち、図19に示すようにカールケ
ーブル702をビデオプロセッサ53及び電子内視鏡5
2に接続すると接点aが接続されてLレベルの信号が検
知される。そして、次段のタイマ回路705にて任意の
時間遅延させた後にスイッチ部706に信号を送ってC
CD駆動回路704からの駆動信号をCCD703へ伝
送する。
【0070】このように、タイマ回路705にて遅延さ
せてスイッチ部をオン状態にしているのでCCD703
を破壊されることがない。
【0071】また、図20及び図21に示すように術者
の安全を確保するため術者の接触可能な接点部への電圧
の供給は、コネクタ受け部62に設けた接点62bが接
続されて完全にコネクタ取付けが確認されてから行うよ
うにしている。図21に示すようにコネクタ部58が完
全に接続されると接点62bから+VDをプロセッサ内
に供給することで調光信号を出力するようにしている。
【0072】このように、コネクタ部58が接続される
コネクタ受け部62に接点62bを設けると共に、接続
が完全に行われた時点でこの接点62bから出力信号を
発生することによってCCDの駆動信号や調光信号など
のコネクタを介して出力される信号を術者に安全に出力
することができる。
【0073】一方、図22に示すように電子内視鏡52
の先端を白筒内に配置してホワイトバランスを設定する
際、白筒710の端面から電子内視鏡52の先端部まで
の距離lが術者によってまちまちであったために最適な
出力レベルを得ることができずにホワイトバランスが不
安定な状態となっていた。
【0074】すなわち、図23の(a)に示すように白
筒710の端面から電子内視鏡52の先端部までの距離
lが最適であるときには、アイリスが制御範囲内の適切
なホワイトバランスを得ることができていた。しかし、
同図の(b)に示すように白筒710の端面から電子内
視鏡52の先端部までの距離lが離れすぎているなど不
適当なときにはアイリスが開状態となってCCDへの入
射光量が少なくなってRGBに対しての分光感度にばら
つきが生じてこの状態でホワイトバランスを設定すると
不適切なホワイトバランスとなっていた。
【0075】そこで、図24に示すようにプリプロセス
部720から得られたRGBの信号レベルを信号レベル
検出回路721で検出してホワイトバランスオン状態時
に最適な明るさか否かを判断し、仮に暗い被写体である
ときには光源装置に設けられているランプ光量制御部7
22へ制御信号を伝送して光源ランプの光量を明るく制
御することでホワイトバランスの値を適切に設定するこ
とができる。また、図25に示すようにホワイトバラン
スオン状態時にクロマレベル回路723にてクロマレベ
ルを検出してクロマ振幅がある任意のレベル以上のとき
にはランプ光量制御部722に制御信号を伝送してラン
プ光量を明るく制御することでホワイトバランスを正確
に設定することができる。
【0076】このように白筒内の光量を常に最適な明る
さになるように制御することによって適切なホワイトバ
ランス設定をすることができる。
【0077】さらに、電子内視鏡装置51において電子
内視鏡52とプロセッサ53とを接続する接続手段には
一つの種類しかないため、この接続手段をタイプの異な
る内視鏡システムと共用して使う互換性がなかった。ま
た、技術の進歩に伴いケーブル数の削減になどによって
コネクタの小型化などが進んだときに従来のシステムと
新システムとの間に制約を受けないように接続手段を以
下のようにしてインターフェイスを行なうことにより互
換性を保つことが考えられる。
【0078】図26に示すように従来より光源装置59
aと信号処理装置61aとが別体となって構成されてい
る電子内視鏡装置51は、光源装置59aに接続した電
子内視鏡52と信号処理装置61aとを大型のコネクタ
731を両端に有する接続手段702を介して接続して
いる。このため例えば、前記信号処理装置61aを撮像
手段を駆動させる信号ケーブルが少ない後述する新信号
処理装置となったときには新信号処理装置に設けられる
ソケットもケーブル数を減少させた分ピン数及びピンは
位置が新しくなった小型の新コネクタになることが考え
られる。
【0079】このため、図27及び図28に示すように
新信号処理装置61a′に接続されるコネクタ732を
従来のものより小型化した接続手段702を形成するこ
とで新信号処理装置61a′と電子内視鏡52とを接続
することができる。このとき、図29に示すように新信
号処理装置のコネクタ732の内部で不要になった信号
線2及び信号線3を電気的に短絡させる補正手段を設け
ることによって必要な信号線1及び信号線4で接続可能
な状態となるようにしている。
【0080】このように、電子内視鏡52のコネクタ部
731を新信号処理装置61a′のコネクタ部732に
対応させた新規のコネクタ部に交換することなく従来の
仕様で使用することが可能となる。また、新信号処理装
置61a′のコネクタ732と従来の接続手段702に
設けられているコネクタ731との間に図30及び図3
1に示すように中継プラグ733を介して接続すること
によっても対応することができる。さらに、電子内視鏡
52が図32に示すように新タイプの小型のコネクタを
設けた電子内視鏡52′になった場合にも前記新信号処
理装置61a′のときと同様に補正手段を形成したコネ
クタ734を接続手段702に設けることによって新電
子内視鏡52′と信号処理装置61aとを接続手段70
2で接続することができる。
【0081】また、回転フィルタと映像信号との同期が
とれるまでの間モニタに乱れた画像がでるので同期がと
れるまでの間モニタ画面に映像がでないようにスイッチ
を設けると共に、同期がとれた状態から同期がづれたと
きには警告音などを発生するようにしている。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
号処理部に接続される電子内視鏡のホワイトバランスを
最適な状態に設定する一方、一端ホワイトバランスを最
適な状態に設定した電子内視鏡を再び前記信号処理部に
接続したとき速やかに最適なホワイトバランスに設定す
る操作性の良い電子内視鏡装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は第1実施例に係り、図1は電
子内視鏡装置の概略構成を示す説明図
【図2】電子内視鏡装置を示す構成図
【図3】コネクタ部とコネクタ受け部とを示す説明図
【図4】RGB同時化回路の概略構成を示すブロック図
【図5】ホワイトバランス調整回路の具体例を示す回路
【図6】ホワイトバランス調整回路の動作説明用タイミ
ングチャート図
【図7】第1実施例の変形例に係る電子内視鏡の識別部
であるドットパターンを示す説明図
【図8】図8及び図9は第2実施例に係り、図8は、電
子内視鏡装置の概略構成を示す説明図
【図9】RGB同時化回路の概略構成を示すブロック図
【図10】第1実施例及び第2実施例の応用例に係る信
号処理装置と光源装置とを別体にした電子内視鏡装置を
示す構成図
【図11】図11ないし図16は従来例に係り、図11
は面順次式回転フィルタを示す説明図
【図12】順次式回転フィルタのホワイトバランス調整
説明用波形図
【図13】パルス発光方式の動作説明用波形図
【図14】電子内視鏡装置の概略構成を示す説明図
【図15】図14に用いられるホワイトバランス調整回
路を示す回路図
【図16】図15のホワイトバランス調整回路の動作説
明用波形図である。
【図17】電子内視鏡装置を示す構成図
【図18】CCDとCCD駆動回路との接続を示す説明
【図19】電子内視鏡とビデオプロセッサとをカールコ
ードで接続する状態を示す説明図
【図20】電子内視鏡と光源装置及び内視鏡とビデオプ
ロセッサとをカールコードで接続する状態を示す説明図
【図21】電子内視鏡のコネクタを電源装置に接続した
状態を示す説明図
【図22】電子内視鏡のホワイトバランスを設定する状
態の構成を示す説明図
【図23】ホワイトバランスを設定するときの状態を示
す説明図
【図24】信号レベル検出回路を介してランプ光量制御
するときのブロック図
【図25】クロマレベル検出回路を介してランプ光量制
御するときのブロック図
【図26】電子内視鏡と信号処理装置とを接続部材で接
続した状態を示す説明図
【図27】電子内視鏡と新信号処理装置とを接続部材で
接続した状態を示す説明図
【図28】接続部材の概略構成を示す側面図
【図29】新信号処理装置へ接続するコネクタ内部の概
略構成を示す説明図
【図30】新信号処理装置と電子内視鏡とを中継プラグ
を介して接続する状態を示す説明図
【図31】中継プラグの概略構成を示す説明図
【図32】新電子内視鏡と信号処理装置とを接続した状
態を示す説明図
【符号の説明】
51… 電子内視鏡装置 52… 電子スコープ 53… 信号処理装置 59… 光源部 61… 信号処理回路部 68… CCD 85… ホワイトバランス調整回路 111… スコープ識別回路(識別部・識別手段) 112… RGB同時化回路 117… ホワイトバランス自動設定手段(マイコン) 118… ホワイトバランス設定記憶手段(メモリ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 真司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中川 雄大 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 宮下 章裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子を撮像手段として内蔵した
    電子内視鏡を信号処理装置に接続することによって前記
    撮像手段から入力する信号の信号処理を行う電子内視鏡
    装置において、 前記信号処理装置に接続される全ての電子内視鏡に個々
    の電子内視鏡を示す識別部を設ける一方、前記信号処理
    装置に電子内視鏡に設けた識別部を認識する識別手段を
    設けると共に、認識した内視鏡に関するホワイトバラン
    ス設定値を個々の電子内視鏡に対応させてホワイトバラ
    ンス設定記憶手段に記憶することを特徴とする電子内視
    鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理装置は、この信号処理装置
    に接続された電子内視鏡を識別手段で認識し、この認識
    した電子内視鏡に対応したホワイトバランス設定値をホ
    ワイトバランス設定記憶手段から選択して自動設定する
    ホワイトバランス自動設定手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記ホワイトバランス設定記憶手段は、
    信号処理装置に接続した電子内視鏡のホワイトバランス
    設定値を記憶すると共にホワイトバランスを設定してか
    らの経過時間を計時する計時手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の電子内視鏡装置。
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