JP2018166988A - 電子内視鏡システム、電子内視鏡、処置具及び内視鏡制御装置 - Google Patents

電子内視鏡システム、電子内視鏡、処置具及び内視鏡制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子内視鏡装置に処置具を近接又は接触させるだけで、当該処置具の使用に適した所要の設定内容で調光又は撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御することができる電子内視鏡システムを提供する。【解決手段】電子内視鏡システムは、体内を照明する光源及び照明された体内を撮像する撮像素子を有する電子内視鏡装置1と、電子内視鏡装置1と併用される処置具30とを備える。処置具30は、所定情報を記憶するICタグ31を備え、電子内視鏡装置1は、ICタグ31から所定情報を読み出すICタグリーダ11と、ICタグリーダ11にて読み出された所定情報に基づいて、光源の光量又は撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、体内を照明して撮像する電子内視鏡システム、並びに当該システムを構成する電子内視鏡、処置具及び内視鏡制御装置に関する。
患者の消化管、体腔等を観察する医療用機器として、電子内視鏡装置が実用化されている。電子内視鏡装置は、体内の被写体を照明して撮像する電子内視鏡と、電子内視鏡による照明及び撮像等を制御し、撮像画像を外部モニタへ出力する内視鏡制御装置とを備える。
また、術者が電子内視鏡を用いて内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)、内視鏡的粘膜切除術(EMR:Endoscopic Mucosal Resection)等の施術を行う際、高周波スネア、高周波ナイフ、高周波ハサミ鉗子等の処置具が利用される。ところでESD、EMR等の施術が行われる際、発光によって被写体周辺が急激に明るくなる等、撮像環境が大きく変動するため、通常観察時と異なる調光設定が行われる。
一方、特許文献1には使い捨ての処置具が再使用されることを防止するために、処置具にICタグを設け、処置具が使用済みであるか否かを管理する技術が開示されている。
特開2013−255698号公報
しかしながら、従来の電子内視鏡装置においては、術者が内視鏡制御装置の操作パネルを操作してESD、EMR等の施術用の調光設定を行う必要があった。しかも、当該調光設定を行うためには操作パネルを操作して、深い階層にある調光設定メニューまで辿っていく必要があった。
本願の目的は、電子内視鏡装置に処置具を近接又は接触させるだけで、当該処置具の使用に適した所要の設定内容で調光又は撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御することができる電子内視鏡システム、電子内視鏡、処置具及び内視鏡制御装置を提供することにある。
本態様に係る電子内視鏡システムは、体内を照明する光源及び照明された体内を撮像する撮像素子を有する電子内視鏡装置と、該電子内視鏡装置と併用される処置具とを備える電子内視鏡システムであって、前記処置具は、所定情報を記憶する電子タグを備え、前記電子内視鏡装置は、前記電子タグから前記所定情報を読み出す読出部と、該読出部にて読み出された前記所定情報に基づいて、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御する制御部とを備える。
本態様に係る電子内視鏡は、光源によって照明された体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡であって、処置具に設けられた電子タグから、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御するための所定情報を読み出す読出部を備える。
本態様に係る処置具は、光源によって照明された体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡と併用される処置具であって、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御するための所定情報を記憶する電子タグを備える。
本態様に係る内視鏡制御装置は、体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡及び体内を照明する光源の動作を制御する内視鏡制御装置であって、前記電子内視鏡と併用される処置具に設けられた電子タグから所定情報を読み出す読出部と、該読出部にて読み出された前記所定情報に基づいて、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御する制御部とを備える。
本態様によれば、電子内視鏡装置に処置具を近接又は接触させるだけで、当該処置具の使用に適した所要の設定内容で調光又は撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御することができる。
実施形態1に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図である。 実施形態1に係る電子内視鏡システムの一構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る設定処理のフローチャートである。 電子内視鏡に処置具が装着された状態を示す模式図である。 実施形態2に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図である。 実施形態2に係る設定処理のフローチャートである。 実施形態3に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図である。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図、図2は、実施形態1に係る電子内視鏡システムの一構成例を示すブロック図である。電子内視鏡装置1は、体内を照明して撮像する電子内視鏡10と、光源装置25を内蔵した内視鏡制御装置20とを備える。電子内視鏡装置1は処置具30と共に本実施形態1に係る電子内視鏡システムを構成している。
<処置具の構成>
処置具30は、電子内視鏡10と共に使用される医療器具である。処置具30は、例えばESD、EMR等で使用される高周波スネア、高周波ナイフ、高周波ハサミ鉗子等である。処置具30は、細長い線状の管部30aと、管部30aの一端部に設けられた先端器具30bと、管部30aの他端部に設けられた操作ハンドル30cとを備える。先端器具30bは、環状ワイヤからなるスネア、ナイフ電極等である。術者は、操作ハンドル30cを用いて先端器具30bを操作することができる。また、操作ハンドル30cには、ICタグ31が埋め込まれている。ICタグ31は、処置具30の種類、当該処置具30の使用に適した各種設定に係る情報を記憶している。各種設定に係る情報は、例えば体内を照明するための調光制御に係る設定情報を含む。なお、調光制御に係る設定は一例であり、撮像素子15(図2参照)の感度及び電子シャッタ速度の設定情報をICタグ31に記憶させても良い。以下、ICタグ31が記憶する上記情報をタグ情報と呼ぶ。
ICタグ31は後述のICタグリーダ11と共にRFID(RadioFrequencyIdentification)システムを構成する。ICタグ31はループアンテナ、送受信回路、タグ情報を記憶する記憶部等を有する。ICタグ31はパッシブ型であり、ICタグリーダ11から送信されるHF帯の電波をループアンテナで受電することにより駆動し、非接触でタグ情報をICタグリーダ11へ送信する。ICタグ31及びICタグリーダ11の通信可能距離は例えば数十cmである。操作ハンドル30cは、電子内視鏡10に処置具30が装着された場合にタグ情報の読み出しが可能になるICタグ31の配置箇所の一例である。
なお、パッシブ型のICタグ31は一例であり、アクティブ型であっても良い。また、利用する電波の周波数帯、情報の送受信方式も特に限定されるものでは無い。
<電子内視鏡の構成>
電子内視鏡10は、図1に示すように患者の体内に挿入される可撓性の挿入管10aを備える。挿入管10aの一端部には硬質樹脂製の先端部10bが設けられ、挿入管10aの他端部には手元操作部10cが設けられている。挿入管10aと先端部10bとの連結箇所は手元操作部10cの操作によって湾曲自在に構成されている。手元操作部10cにはユニバーサルチューブ10dの一端部が接続され、ユニバーサルチューブ10dの他端部には、電子内視鏡10と、内視鏡装置とを接続するためのコネクタ部10eが設けられている。
手元操作部10cには、処置具30の管部30aが挿入される処置具挿入口10fが形成され、挿入管10aには、図2に示すように処置具挿入口10fから先端部10bへ至る挿通路10gが形成されている。先端部10bには、処置具挿入口10fに挿入され、挿通路10gを通じて先端部10bへ至った処置具30の先端器具30bを外部へ突き出すための鉗子口10hが形成されている。
また、手元操作部10cには、ICタグリーダ11が設けられている。ICタグリーダ11は、近接状態にある処置具30のICタグ31と非接触で通信を行い、ICタグ31が記憶するタグ情報を読み出し、読み出したタグ情報を後述の内視鏡駆動部17へ出力するものである。
手元操作部10cは、電子内視鏡10に処置具30が装着された場合にタグ情報の読み出しが可能になる当該ICタグ31の配置箇所の一例である。
更に、このように構成された電子内視鏡10のユニバーサルチューブ10d及び挿入管10aの内部には、内視鏡制御装置20から出力される照明光をコネクタ部10eから先端部10bへ導くライトガイド12が挿通されている。ライトガイド12は、例えば光ファイバの束で構成されている。
電子内視鏡10の先端部10bには、照明レンズ13及び対物レンズ14が設けられており、先端部10bの内部には撮像素子15及びアナログフロントエンド16が収納されている。照明レンズ13は、ライトガイド12の出口端から出射される照明光を集光し、体内の被写体へ出射する。対物レンズ14は、照明された被写体から反射される反射光を集光し、撮像素子15に結像させる。撮像素子15は、受光面に結ぶ光学像を電気信号に変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等である。アナログフロントエンド16は、撮像素子15から出力された電気信号を増幅し、A/D変換し、撮像素子15の各画素の輝度を示す画像信号を出力する。
電子内視鏡10のコネクタ部10eには、内視鏡制御装置20の制御命令に従って撮像素子15を駆動する内視鏡駆動部17及びメモリ18が設けられている。内視鏡駆動部17は、コネクタ部10eを介して後述する内視鏡制御装置20の制御部21、タイミングコントローラ22及び信号処理回路23に接続される。また、内視鏡駆動部17は、ユニバーサルチューブ10d及び挿入管10aの内部を挿通する制御線及び信号線によって、撮像素子15及びアナログフロントエンド16に接続されている。内視鏡駆動部17は、タイミングコントローラ22から出力されるクロックパルスに同期したタイミングで撮像素子15を駆動し、画像信号を信号処理回路23へ出力する。また、内視鏡駆動部17は、制御部21から出力される制御命令に従って、撮像素子15の感度、電子シャッタ速度等を設定する。感度は、例えば撮像素子15から出力される電気信号の増幅率である。電子シャッタ速度は、例えば撮像に係る露光時間である。撮像素子15は、内視鏡駆動部17にて設定された電子シャッタ速度、増幅率等に従って動作する。
また、内視鏡駆動部17にはメモリ18が接続されている。メモリ18は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。メモリ18は、当該電子内視鏡10に適した光源装置25の調光制御に係る設定情報、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度の設定情報等を記憶する。以下、メモリ18が記憶する当該情報を標準設定情報と呼ぶ。内視鏡駆動部17は、適宜のタイミングでメモリ18から標準設定情報を読み出し、読み出した標準設定情報を内視鏡制御装置20へ送信する。
なお、メモリ18は標準設定情報の記憶場所の一例であり、内視鏡制御装置20が標準設定情報を記憶している形態でも良い。
<内視鏡制御装置の構成>
内視鏡制御装置20は、電子内視鏡装置1の各構成部の動作を制御する制御部21を備え、制御部21にはタイミングコントローラ22、信号処理回路23、操作パネル24及び光源装置25が接続されている。
制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有するマイコン、DSP(Digital Signal Processor)等である。制御部21は、電子内視鏡10及び内視鏡制御装置20の各構成部へ制御命令を出力することによって、各部の動作を制御する。
タイミングコントローラ22は、画像信号等、各種信号の処理タイミングを調整するクロックパルスを内視鏡制御装置20の各構成部及び電子内視鏡10へ出力する。
信号処理回路23は、例えばDSPであり、電子内視鏡10から出力された画像信号を入力する。信号処理回路23は、入力した画像信号に対してガンマ補正、補間処理等の各種画像処理、各種文字及び画像の重畳処理等を実行し、所定の規格に準拠した映像信号に変換して外部モニタAへ出力する。外部モニタAは、内視鏡制御装置20から出力された映像信号に基づいて、電子内視鏡10で撮像された画像を表示する液晶モニタ、有機ELディスプレイモニタ、プラズマディスプレイモニタ、CRTモニタ等である。また、信号処理回路23は、電子内視鏡10へ供給する照明光の光量等を制御するための情報として、撮像画像の輝度を示す輝度情報を制御部21へ出力する。
操作パネル24は、内視鏡制御装置20の筐体正面に設けられた各種操作ボタン、タッチパネル式GUI(Graphical User Interface)等を備える。術者は、操作パネル24を操作することによって、撮像画像の目標輝度等、各種設定を行うことができる。
光源装置25は、光源25a、集光レンズ25b、ランプ電源25c、絞り25d、モータ25e及びモータ駆動部25fを備える。
光源25aは、例えばキセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプであり、少なくとも可視光領域を含む照射光を放射する。
ランプ電源25cは、光源25aの点灯を始動させるイグナイタ、ランプ点灯後の電流制御を行う安定化電源装置等を備える。ランプ電源25cは、制御部21から出力される制御命令に従って光源25aを点灯及び消灯させる。
集光レンズ25bは、光源25aから放射された照射光を集光し、絞り25dを介してライトガイド12の入口端へ導く光学素子である。
絞り25dは、光源25aからライトガイド12へ至る光路上に配置され、光源25aからライトガイド12へ入射する光量を調整する遮蔽体である。遮蔽体は、例えば板状であり、照射光の遮蔽面積が変化するように回転軸によって回転可能に支持されている。回転軸は、図示しない歯車機構等を介してモータ25eに接続されている。
モータ25eは、正回転又は逆回転することによって遮蔽板を回転させることができ、光源25aから電子内視鏡10へ供給される照射光の光量を増減させる。つまり、モータ25eは、絞り25dの開度を変化させる動力源である。
モータ駆動部25fは、制御部21から出力される絞り25dの制御量に応じてモータ25eを正回転又は逆回転させる。つまり、モータ駆動部25fは、制御量の大きさに応じて照射光が増減するように、モータ25eを回転させる。
<設定処理>
次に、処置具30の使用に適した調光、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度の設定について説明する。
図3は、実施形態1に係る設定処理のフローチャート、図4は、電子内視鏡10に処置具30が装着された状態を示す模式図である。ICタグリーダ11はICタグ31の接近を監視しており、電子内視鏡10はICタグ31がICタグリーダ11に対して近接した状態にあるか否かを判定する(ステップS11)。図4に示すように、処置具30が電子内視鏡10に装着され、ICタグリーダ11に対してICタグ31が近接した状態にあると判定した場合(ステップS11:YES)、ICタグリーダ11は、ICタグ31からタグ情報を読み出す(ステップS12)。そして、内視鏡制御装置20は、読み出されたタグ情報に基づいて、電子内視鏡10に装着された処置具30に適した各種設定を行い(ステップS13)、処理を終える。具体的には、内視鏡駆動部17は、ICタグリーダ11からタグ情報を取得し、取得したタグ情報を内視鏡装置の制御部21へ送信する。制御部21は内視鏡駆動部17から送信されたタグ情報を受信し、受信したタグ情報に基づいて、各種設定を行う。例えば、光源25aの調光設定、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度等を設定する。
ICタグリーダ11に対してICタグ31が近接した状態に無いと判定した場合(ステップS11:NO)、内視鏡制御装置20は、標準設定情報に基づいて、各種設定を行い(ステップS14)、処理を終える。具体的には、内視鏡駆動部17は、メモリ18から標準設定情報を読み出し、読み出した標準設定情報を内視鏡装置の制御部21へ送信する。制御部21は内視鏡駆動部17から送信された標準設定情報を受信し、受信した標準設定情報、術者によって予め設定された設定内容に基づいて、光源25aの調光設定、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度等を設定する。
以上の通り、本実施形態1に係る電子内視鏡システム等によれば、電子内視鏡10に処置具30を装着するだけで、当該処置具30の使用に適した所要の設定を行い、当該設定内容で調光、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度を制御することができる。従って、電子内視鏡装置1は、処置具30の使用に適した設定及び制御で得られた良好な撮像画像を外部モニタAへ出力することが可能になる。
また、施術を終えた術者は、電子内視鏡10から処置具30を取り外すだけで、調光、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度等の設定内容を元の標準設定に戻すことができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る電子内視鏡システムは、ICタグリーダの配置及び設定処理の手順が実施形態1と異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、実施形態2に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図である。実施形態2に係る電子内視鏡装置201は、ICタグリーダ211を電子内視鏡210のコネクタ部10eに備える。
コネクタ部10eは、電子内視鏡210に処置具30が装着された場合にタグ情報の読み出しが不能になる当該ICタグリーダ211の配置箇所の一例である。
図6は、実施形態2に係る設定処理のフローチャートである。電子内視鏡210のコネクタ部10eに設けられたICタグリーダ211はICタグ31の接近を監視しており、電子内視鏡210はICタグ31がICタグリーダ211に対して近接した状態にあるか否かを判定する(ステップS221)。ICタグリーダ211に対してICタグ31が近接した状態に無いと判定した場合(ステップS221:NO)、内視鏡制御装置20は、処理を終える。ICタグリーダ211に対してICタグ31が近接した状態にあると判定した場合(ステップS221:YES)、ICタグリーダ211は、ICタグ31からタグ情報を読み出す(ステップS222)。そして、内視鏡制御装置20は、タグ情報の読み出しが1回目であるか否かを判定する(ステップS223)。1回目であると判定した場合(ステップS223:YES)、内視鏡制御装置20は、読み出されたタグ情報に基づいて、処置具30に適した各種設定を行い(ステップS224)、処理を終える。
1回目で無いと判定した場合(ステップS223:NO)、内視鏡制御装置20は、標準設定情報に基づいて、各種設定を行い(ステップS225)、処理を終える。
以上の通り構成された実施形態2に係る電子内視鏡システムによれば、術者は処置具30を電子内視鏡210に装着する前に、処置具30の操作ハンドル30cを電子内視鏡210のコネクタ部10eに接近させるだけで、当該処置具30の使用に適した所要の設定を行い、当該設定内容で調光、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度を制御することができる。
また、施術後、術者は使用済みの処置具30の操作ハンドル30cを再び電子内視鏡210のコネクタ部10eに接近させるだけで、各種設定を標準設定に戻すことができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る電子内視鏡システムは、ICタグリーダの配置及び設定処理の手順が実施形態1と異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、実施形態3に係る電子内視鏡システムの一構成例を示す模式図である。実施形態3に係る電子内視鏡装置301は、ICタグリーダ311を内視鏡制御装置320に備える。
電子内視鏡装置301は、電子内視鏡310に処置具30が装着された場合にタグ情報の読み出しが不能になる当該ICタグリーダ311の配置箇所の一例である。
処置具30の操作ハンドル30cが内視鏡制御装置320のICタグリーダ311に近接した状態にあって、処置具30の近接が1回目である場合、内視鏡制御装置320は、ICタグ31からタグ情報を読み出し、実施形態2と同様にして調光設定、撮像素子15の感度又は電子シャッタ速度等を設定する。また、処置具30の操作ハンドル30cが内視鏡制御装置320のICタグリーダ311に対して近接した状態であって、処置具30の近接が2回目である場合、内視鏡制御装置320は、標準設定情報に基づいて各種設定を行う。
以上の通り構成された実施形態3に係る電子内視鏡システム等によれば、内視鏡制御装置320に処置具30を接近させるだけで、当該処置具30の使用に適した所要の設定内容で調光、撮像素子15の感度及び電子シャッタ速度を制御することができる。
また、施術後、使用済みの処置具30を再び内視鏡制御装置320のICタグリーダ311に接近させるだけで、各種設定を標準設定に戻すことができる。
なお、上記実施形態1〜3ではICタグ及びICタグリーダがタグ情報を無線で送受信する例を説明したが、タグ情報を記憶する電子タグ、当該電子タグから設定情報を読み出す読出部の一例である。読出部及び電子タグは電気的接触により電気的にタグ情報を読み出しても良いし、光学的に読み出しても良いし、光通信等で情報を読み出しても良い。
また、実施形態1〜3で示したICタグ及びICタグリーダの配置は一例であり、処置具を用意し、電子内視鏡に装着されるまでの過程でICタグ及びICタグリーダを接近させることができるような配置であれば、特に限定されるものでは無い。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電子内視鏡装置
10 電子内視鏡
10a 挿入管
10b 先端部
10c 手元操作部
10d ユニバーサルチューブ
10e コネクタ部
10f 処置具挿入口
10g 挿通路
10h 鉗子口
11 ICタグリーダ
12 ライトガイド
13 照明レンズ
14 対物レンズ
15 撮像素子
16 アナログフロントエンド
17 内視鏡駆動部
18 メモリ
20 内視鏡制御装置
21 制御部
22 タイミングコントローラ
23 信号処理回路
24 操作パネル
25 光源装置
25a 光源
25b 集光レンズ
25c ランプ電源
25d 絞り
25e モータ
25f モータ駆動部
30 処置具
30a 管部
30b 先端器具
30c 操作ハンドル
31 ICタグ
A 外部モニタ

Claims (9)

  1. 体内を照明する光源及び照明された体内を撮像する撮像素子を有する電子内視鏡装置と、該電子内視鏡装置と併用される処置具とを備える電子内視鏡システムであって、
    前記処置具は、
    所定情報を記憶する電子タグを備え、
    前記電子内視鏡装置は、
    前記電子タグから前記所定情報を読み出す読出部と、
    該読出部にて読み出された前記所定情報に基づいて、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御する制御部と
    を備える電子内視鏡システム。
  2. 前記所定情報は、
    前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度の制御に係る情報を含む
    請求項1に記載の電子内視鏡システム。
  3. 前記電子内視鏡装置は、
    前記撮像素子が設けられた電子内視鏡と、
    該電子内視鏡及び前記光源の動作を制御する内視鏡制御装置と
    を備え、
    前記電子タグ及び前記読出部は、
    前記電子内視鏡に前記処置具が装着された場合に前記所定情報の読み出しが可能になる箇所に配されている
    請求項1又は請求項2に記載の電子内視鏡システム。
  4. 前記制御部は、
    前記読出部が前記電子タグから前記所定情報を読み出すことができる状況にある場合、前記所定情報に基づいて前記光量、前記感度又は前記電子シャッタ速度を制御し、前記読出部が前記電子タグから前記所定情報を読み出すことができない状況にある場合、他の情報に基づいて前記光量、前記感度又は前記電子シャッタ速度を制御する
    請求項3に記載の電子内視鏡システム。
  5. 前記電子内視鏡装置は、
    前記撮像素子が設けられた電子内視鏡と、
    該電子内視鏡及び前記光源の動作を制御する内視鏡制御装置と
    を備え、
    前記電子タグ及び前記読出部は、
    前記電子内視鏡に前記処置具が装着された場合に前記所定情報の読み出しが不能になる箇所に配されており、
    前記制御部は、
    前記読出部が前記電子タグから前記所定情報を読み出す都度、前記所定情報に基づく前記光量、前記感度又は前記電子シャッタ速度の制御と、他の情報に基づく前記光量、前記感度又は前記電子シャッタ速度の制御とを切り換える
    請求項1又は請求項2に記載の電子内視鏡システム。
  6. 前記電子タグはICタグであり、
    前記読出部は前記ICタグから非接触で前記所定情報を読み出すICタグリーダである
    請求項1〜請求項5までのいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
  7. 光源によって照明された体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡であって、
    処置具に設けられた電子タグから、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御するための所定情報を読み出す読出部を備える電子内視鏡。
  8. 光源によって照明された体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡と併用される処置具であって、
    前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御するための所定情報を記憶する電子タグを備える
    処置具。
  9. 体内を撮像する撮像素子を備える電子内視鏡及び体内を照明する光源の動作を制御する内視鏡制御装置であって、
    前記電子内視鏡と併用される処置具に設けられた電子タグから所定情報を読み出す読出部と、
    該読出部にて読み出された前記所定情報に基づいて、前記光源の光量又は前記撮像素子の感度若しくは電子シャッタ速度を制御する制御部と
    を備える内視鏡制御装置。
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