JPH0614137A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH0614137A
JPH0614137A JP4165779A JP16577992A JPH0614137A JP H0614137 A JPH0614137 A JP H0614137A JP 4165779 A JP4165779 A JP 4165779A JP 16577992 A JP16577992 A JP 16577992A JP H0614137 A JPH0614137 A JP H0614137A
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Hiroshi Sonobe
啓 園部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示部が伏せられているときに受信したファ
クシミリ受信画像があることを、表示部を立てた時に自
動的に表示して、必ず受信画像の確認が行なえるように
した情報処理装置を提供することを目的としている。 【構成】 装置本体上面の中央部に立てるか、または装
置本体上面に表示部を伏せて重ねられるように回動可能
に設けられた表示部M2と、ファクシミリ通信手段を備
えた情報処理装置であって、その表示部M2が伏せられ
た位置にあるか立てられた位置にあるかを検出でき、表
示部が伏せられている時に受信したファクシミリ受信画
像をメモリに記憶するとともに、その表示部が立てられ
た時に、そのメモリにファクシミリ受信画像が記憶され
ていることを知らせるように表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使用しない時
等、表示部を伏せた状態で収容できる情報処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の情報
処理機器の普及に伴い、そのアプリケーションとしてワ
ードプロセッサや電話やファクシミリ端末などを複合し
て一体化した装置が商品化されている。この種の装置で
は、1つの機器で様々な機能を実施できるが、電話とフ
ァクシミリ端末は他の機能と独立して常に利用できるよ
うに構成されている。このような機能の内、ファクシミ
リ機能について説明すると、従来のファクシミリ端末で
は必ずプリンタによって画像の出力を行なっていたが、
このような複合された装置では、その受信文書を装置内
のメモリに記憶しディスプレイに表示させて、その受信
画像を見ることが可能である。特に大型ディスプレイを
備えた装置では、ファクシミリ受信文書をディスプレイ
上で確認することが容易である。このような大型のディ
スプレイを備え、かつ装置全体を小型化するためには、
装置本体に回動可能にディスプレイを取り付けた、所謂
ラップトップ型が適している。
【0003】このような装置におけるファクシミリ受信
処理において、ファクシミリ文書を受信すると、そのと
き利用している他の(例えば、ワードプロセッサ)機能
をユーザに解放したままファクシミリ受信の旨をディス
プレイに表示し、本体内のメモリを確保したうえでバッ
クグラウンドでファクシミリ受信を行なう。このファク
シミリ受信の終了後、ユーザは好きなときに受信文書を
メモリより呼び出してディスプレイ上で確認、或いはプ
リンタにて印刷することができる。ところがこのような
装置において、ユーザが席を離れる時などディスプレイ
を閉自他状態にしているとファクシミリ着信に気付か
ず、受信した画像がそのままメモリ内に保存されっ放し
になることがあった。このため受信文書の確認が遅くな
ったり、また場合によっては見忘れる等の虞もあつた。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、表示部が伏せられているときに受信したファクシミ
リ受信画像があることを、表示部を立てた時に自動的に
表示して、必ず受信画像の確認が行なえるようにした情
報処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の情報処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、装置本体上面の中央部に立てるか、または装置本
体上面に表示部を伏せて重ねられるように回動可能に設
けられた表示部と、ファクシミリ通信手段を備えた情報
処理装置であって、前記表示部が伏せられた位置にある
か立てられた位置にあるかを検出する検出手段と、ファ
クシミリ受信した受信画像を記憶する記憶手段と、前記
表示部が伏せられている時に受信したファクシミリ受信
画像を前記記憶手段に記憶するとともに、前記表示部が
立てられた時、前記記憶手段にファクシミリ受信画像が
記憶されていることを示す情報を表示する制御手段とを
有する。
【0006】
【作用】以上の構成において、装置本体上面の中央部に
立てるか、または装置本体上面に表示部を伏せて重ねら
れるように回動可能に設けられた表示部と、ファクシミ
リ通信手段を備えた情報処理装置であって、その表示部
が伏せられた位置にあるか立てられた位置にあるかを検
出でき、表示部が伏せられている時に受信したファクシ
ミリ受信画像を記憶手段に記憶するとともに、その表示
部が立てられた時に、記憶手段にファクシミリ受信画像
が記憶されていることを知らせるように表示する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0008】図1は本実施例の複合機能を備えた情報処
理装置を用いたシステムの一例を示す外観斜視図であ
る。 <装置の概略構成>プリンタM200は、本装置M20
1にインターフェースケーブルM202を介して接続さ
れており、本装置M201からの信号に基づいて記録紙
に印刷を行うものである。この装置M201は、大きく
わけて、本体ユニットM1,ディスプレイユニットM
2,キーボードM3,ハンドセットユニットM4等から
なっている。
【0009】本体ユニットM1は、図2及び図3に示す
ように、底カバーM5,本体カバーM6,上カバーM7
によって構成されており、その内部にCPUボードなど
の制御回路M8,外部インターフェースM9,フロッピ
ィ・ディスクドライブM10,ハード・ディスクドライ
ブM11,スピーカM12等が配置されている。また、
本体ユニットM1の奥側には、オプションとして原稿読
取り部(以下、スキャナという)M13が設置できる。
【0010】ディスプレイM2は、ディスプレイ後ろカ
バーM14,ディスプレイ前カバーM15,バックライ
ト付き液晶ディスプレイM16,ディスプレイ輝度コン
トラスト制御基板M17,バックライトインバータM1
8,タツチパネルM19からなっている(図10)。
【0011】キーボードM3は、そのインターフェース
ケーブルM202を本体カバーM6中央部の穴M6aを
通して(図2)、本体内の制御回路M8に接続されてい
る。また、図4に示すように、ハンドセットM4は、そ
の置き台M81の一部が本体カバーM6の左方のスリッ
トM6cに差し込まれ、本体に対し固定されており、電
話線は本体左方のモジュラージャックM21,M22,
M23に接続され、前記制御回路M8と接続している。 <本体ユニットの構造>板金シヤーシ内部 図2に示すように、本体ユニットM1は、CPU基板M
24,NCU基板M25、RP基板M26、SCSI基
板M27、オプション基板M28などを備え、オプショ
ンのハードディスクドライブM11が、板金シャーシM
12を介して、本体カバーM6下方に固定されている。
これら各基板や部品等は、底カバーM5を外すことによ
って簡単に取り外すことができる。この底カバーM5は
底モールドM29と底板金M30から構成され、両者は
熱カシメによって一体化されている。この底カバーM5
を取り付けた状態では、本体カバーM6と底モールドM
29とが接触するが、底板金M30は板金シャーシM1
2と0.5mmの隙間を保っている。図3はこの本体の一
部断面図であって、底モールドM29には穴が7か所開
いており、そこからねじを入れて底板金M30と板金シ
ャーシM12とを締結することにより底カバーM5を装
着している。その結果、板金シャーシM12と底板金M
30とで上記基板類、ハードディスクドライブ(HD
D)M11などをシールドすることができ、ノイズの発
生を抑える効果がある。また、板金の0.5mmの変形力
によって、本体カバーM6と底モールドM29とは互い
に係合し、隙間なく合せられる。 板金シャーシ周辺 板金シャーシM12上方には、フロッピィディスク・ド
ライブM10及び電源M32が固定されている。これは
板金シャーシM12内部の制御回路と電源とを分離し、
互いのノイズの影響を少なくするためである。更に、本
体後方には電源M32のACインレットM33、電源ス
イッチM34が、板金シャーシM12に取り付けられた
板金M35に固定され、図5に示すように本体カバーM
6、底カバーM5の切り欠きから覗いている。底板金M
30の一部M36は、本体カバーM6と前記板金M35
との隙間からACインレットM33の上に回り込んでお
り、電源コードM37をACインレットM33に差し込
んだままでは底カバーM5を取り外せない構造になって
いる。そのため、ユーザやサービスマンが底カバーM5
を開けてオプションボードの交換やメンテナンスを行う
場合には、必ず電源コードM37を抜かなければなら
ず、これにより安全に作業ができる。 本体カバーの奥上方 図2に示すように、本体カバーM6上方にはオプション
のスキャナユニットM13、スピーカM12が固定さ
れ、その接続コードは本体カバーM6、板金シャーシM
12の穴、切り欠きを通して、CPU基板M24と接続
している。更に、本体カバーM6の中央部左右には、デ
ィスプレイM2のヒンジM38,M39が配置されてい
る。このヒンジユニットM38には、バネクラッチによ
り一方向の摩擦が負荷されており、図7〜図9に示すよ
うにディスプレイM2側には部材M40が固定部材M4
1によって固定され、本体カバーM6に板金M42によ
って取り付けられた軸受けM43が部材M40を支持し
ている。部材M40と軸受けM43の円筒外周にはコイ
ルバネM44が図示方向に巻き付けられてあり、ディス
プレイM2の解放方向(図7の矢示A方向)にはバネが
緩んで軽く、閉じる方向にはバネがしまって重くなる。
また、部材M40、軸受けM43は中空軸になってお
り、ディスプレイM2とCPU基板M24間の信号線を
通している。反対側のヒンジユニットM39も同様の構
造で左右対象になっている。この機構によって、回転に
よる信号線の移動を最小限にとどめながら、ディスプレ
イM2を開けるときには軽く、閉めるときにはフリース
トップの動作を可能にし、更にユーザがディスプレイM
2を閉めるときに指を挟むなどの危険を回避している。
また右のヒンジM39にはディスプレイM2の開閉を検
知するマイクロスイッチM44が配置され、ディスプレ
イM2の回転位置に応じて、ヒンジの部材M45に取り
付けたアクチュエータM46がマイクロスイッチM44
をオン、オフすることにより、その開閉状態を検知して
いる。 その他の本体周辺 本体左側には奥から、電話回線用、子電話用、本装置専
用ハンドセット用と3つのモジュラージャックM21、
M22、M23が配置してある(図4)。更に本体前方
には、スライド機構によって出し入れ可能なハンドルM
47が支持されており、本装置を携帯して搬送しやすく
している。また、このハンドルM47は2段階に引き出
すことができる。図19は、このハンドルM47を第1
のポジションに引き出したときの様子を示した側面図で
あり、キーボードM3が操作位置にあるとき、キーボー
ドM3の先端付近を支えている。また、図20及び図2
1は、ハンドルM47を第2のポジションに引き出した
ときの様子を示した図であり、この場合キーボードM4
7の先端を支えながらハンドルM47がキーボード操作
のためのアームレストとしても利用できる。
【0012】再び図4に戻り、M48、M49はそれぞ
れ赤、緑のLEDであって、緑は電源オンを、赤はスタ
ンバイ状態、ファクシミリ受信などの表示している。
【0013】本体M1の後方には(図5)、後ろカバー
M50を開けると、SCSIインターフェースM51、
プリンタインターフェースM52、マウスインターフェ
ースM53、RS232CインターフェースM54のコ
ネクタがある。また、M55は排気用ファン、M56は
その吸気口である。 <ディスプレイユニットの構造>図10に示すように、
ディスプレイM2の後ろカバーM14には、バックライ
ト液晶ユニットM16が固定され、その前面にはタッチ
パネルM19が2mmの薄いクッションM60を介して取
り付けられている。また、その両脇にはディスプレイ輝
度コントラスト制御基板M17、バックライトインバー
タM18が固定され、前述のヒンジユニットM38,M
39からの信号線と接続されている。さらに下方両端に
は前述のヒンジユニット部材M40が固定部材M41に
よって固定され、ディスプレイM2がヒンジ回りに回転
する。
【0014】ディスプレイ前カバーM15は、前記後ろ
カバーM14に対しビス止めされており、その表示枠周
囲の裏面に張り付けた、緩衝部材M61で前記液晶ディ
スプレイM16、タッチパネルM19を押さえ、液晶デ
ィスプレイM16に対するタッチパネルのずれをなくし
ている。なお、ディスプレイ前カバーM15前方にある
突起M62,M63は後述するキーボードM3の抜け防
止のためのものである。また、突起M62,M63のさ
らに外側にあるM64,M65はディスプレイM2のロ
ックレバーで、ディスプレイM2を閉じたときに本体カ
バーM6の角穴と係合して、レバーM64,M65を手
前にスライドすることで、ディスプレイM2を閉じた状
態にロックするものである。
【0015】図16に示されるように、キーボードM3
を収納し、ディスプレイM2を閉じた際には、タッチパ
ネル面とキートップ面との間には隙間があり、この隙間
は奥側にいくほど広くなっていて、この部分に給紙台ユ
ニットが組み込まれている。ディスプレイの両側はヒン
ジに近づくにつれて高くなる土手M15a(図10)が
形成されていて、閉じたときに前述の隙間を生めるよう
になっている。つまり、キートップ面と本体の袖部分の
上面とはほぼ同一面になっている。ディスプレイM2側
に土手を形成しない場合は、外観上の隙間を生めるため
に本体の袖部分を高くすることになり、キートップ面よ
りも袖部分が高くなり操作性が悪くなる。 <キーボードユニットの構造>図11はキーボードM3
が本体に収納された様子を本体正面から見た図である。
キーボードM3は、本体の窪んだ部分に収納され、本体
収納面M101に設けられたレールM102と両側面M
103にガイドされて、前方に移動して取り出すことが
できる。両側面のガイドM103は、さらに詳しくは図
に示すように突起面M104が形成されていて、キーボ
ードM3の下側の稜部M105に接し、キーボードM3
の出し入れによって生じる傷が目立ちにくい位置にでき
るよう工夫されている。
【0016】図12および図13はキーボードM3が本
体収納面上にあるときの様子を側面から見た図である。
【0017】キーボード裏面には2か所の窪みM10
6、M107が設けられていて、レールM102に設け
られた突起M108との係合により、2つのポジション
で安定する。M131はゴム足である。ここで、キーボ
ード側を突起にしていないのでゴム足を高くする必要は
ない。突起M108と係合する部分は本体の先端付近で
あり、キーボードM3の自由度も高く、また手で簡単に
持ち上げることもできるのでキーボードM3の移動はス
ムーズに行える。
【0018】キーボードM3の第1のポジションは収納
ポジションであり、図12に示されるように、突起M1
08に窪みM106が嵌った位置であり、キーボードM
3の前端が本体前端と揃っている。キーボードM3がこ
の収納位置にあるとき、給紙台ユニットM31により最
も奥に位置するファンクションキーが隠されていて、タ
ッチパネルに指で触れる際に、手がキーに触れるのを防
止している。
【0019】キーボードM3の第2のポジションは操作
ポジションであり、図13に示されるように、突起M1
08に窪みM108が嵌った位置である。このとき給紙
台ユニットM31に隠れていたファンクションキーが現
れて全キーが操作できる。また、この操作ポジションで
は、安定性が増すように窪みM107は深く、収納ポジ
ションでは取り出しが滑らかに行えるように窪みM10
6は浅く形成されている。また、キーボードM3の後部
は給紙台ユニットM31の下にあり、キーボードM3の
後部に設けられた突起M109が給紙台ユニットM31
の下面に接触し、キー操作の際の浮きが防がれる。ま
た、給紙台ユニットM31は本体に着脱可能に取り付け
られていて、無理な力が加えられたときに外れるように
なっている。これにより、例えばキーボードM3の一部
が給紙台ユニットM31の下にある時に、キーボードM
3を掴んで上に持ち上げようとして給紙台ユニットM3
1が壊れるのを防ぐことができ、また、ケーブルの収納
状態が悪くキーボードM3と給紙台ユニットM31との
間にケーブルが挟まり、キーボードM3の取り出しが出
来なくなったとき等にこれを解除することができる。
【0020】図14は、キーボードM3の背面斜視図で
ある。キーボードM3の上面手前側には窪みM113、
M114があり、ディスプレイM2を閉じたときにディ
スプレイM2の突起M62、M63が嵌まり、キーボー
ドM3が収納位置で保持されるようになっている。図1
6はディスプレイM2を閉じたときの様子を示してい
る。窪みM113、M114は操作感、外観を損なわな
いように小さく浅いが、キーボードM3の底面の窪み
と、上面の窪みに上下からはさむ形で突起が嵌っている
ので保持力は高い。 <ケーブル>図14を参照して本体とキーボードM3と
を接続するケーブルM115の収納について説明する。
ケーブルM115はキーボードM3の背面から上面にか
けて設けられた溝に収納されている。上面の溝は3分の
2付近まで形成されていて、即ち、ケーブルM115は
溝の終端M110まで固定されている。図に示されるよ
うに、キーボードM3を引き出したときはケーブルM1
15は(イ)の位置にあり、キーボードM3が本体に収
納されたとき、二点鎖線(ロ)で示されるようにU字型
にキーボードM3の背面に収納される。また、この位置
で固定されているときキーボードM3を本体手前下に降
ろすことができる。ケーブルM115はこの他に、溝が
切り欠かれた部分M111、或いはツメM112の位置
など数カ所で固定できるようになっていて、最も伸ばし
したとき70センチ程になるため、キーボードM3を膝
の上に乗せて使うことができる。
【0021】キーボードM3は本体に収納されるとき、
背面側から押し込まれるが、図13に示されるように、
給紙台ユニットM31の下にもぐり込む形になるので、
上面のケーブルが溝から浮いてくるとケーブルが詰ま
り、キーボードM3が動かなくなる。これに対し、この
ように構成する事により、キーボードの背面側は浮いて
いても押込まれるので心配がない。本装置では、頻繁に
必要とされるケーブルの長さだけ上面に収納し、それ以
上の長さのケーブルは背面に収納してある。
【0022】また、キーボードM3のケースは、図14
に示されるように上ケースM132と下ケースM133
の二分割になっていて、背面の溝は上下のケースで形成
されている。その断面図を図15に示す。ここでは、下
ケースM133側に少し窪みを付け、上ケースM132
で押さえるという単純な構造でケーブルを保持でき、更
にツメM112を設けるだけで保持力の強い部分を簡単
に作れる。 <エジェクタ>キーボードM3は本体に設けられたエジ
ェクタユニットM117により、収納位置から操作位置
に向かって押し出される。このエジェクタユニットの構
成図を図17に示す。この図17は背面側から見た図で
あり、図14に対応して描かれている。
【0023】エジェクタユニットM117は、キーボー
ドM3の押出し方向にバネM118,M119によって
付勢されたエジェクタM120と、エジェクタM120
のスライド運動を案内するエジェクタガイドM121
と、エジェクタM120を保持、解放するラッチM12
2とを備えている。キーボードM3の背面に設けらたれ
突起M116は、エジェクタM120に相対していて、
キーボードM3を収納方向に押込む動きに連動して、突
起M116がエジェクタM120をラッチ側に押し込
み、解放状態にあったエジェクタM120はラッチM1
22に保持される。この状態で再度キーボードM3を収
納方向に押し込むと、これに連動してエジェクタのラッ
チが解放され、バネM118,M119の弾性力でエジ
ェクタM120が移動して、キーボードM3を前面方向
に押出す。エジェクタガイドM121には斜面M123
が形成されていて、これに対応してキーボードM3の裏
面が抉られている。これにより、ケーブルM115が斜
面に沿って持ち上げられることにより突起M116を越
えるので、突起M116とエジェクタM120の間にケ
ーブルM115が挟まることがない。
【0024】この状態を図18を参照して詳しく説明す
る。この図18は、キーボードM3とエジェクタガイド
M121との関係を表わす側面図である。キーボードM
3が収納されるまでの動作を上から順に(a)〜(d)
で示している。以下、これらの動作を順に説明する。 (a)キーボードM3の背面の突起M116がエジェク
タM120と近づくとき突起M116とエジェクタM1
20の間にケーブルM115がある。 (b)突起M116はケーブルM115を挟んだままエ
ジェクタM120を押していく。 (c)ケーブルM115は斜面M123に沿って次第に
上に持ち上げられる。 (d)ケーブルM115が斜面M123に沿って持ち上
げられることにより突起M120を越え、突起M116
とエジェクタM120が正しく接触し、エジェクタM1
20が正規の位置まで押し込まれる。 <ハンドセットの構造>図26にハンドセットユニット
M4の外観斜視図である。
【0025】M81は上カバーM82と下カバーM83
からなるハンドセットM86の置台で、この置台M81
は本体に接続するコネクタM84を有した電話線M85
を備えている。M86は、ハンドセット置台M81に電
話線M87で接続されたハンドセットである。置台M8
1には本体に結合するための置台固定体M88が置台M
81の外形状の一部を形成するように回動並びに摺動可
能に設けられ、回動並びに摺動時に固定体M88は一点
鎖線で示す如く、一端固定部M88aを突出させる。
【0026】図27はハンドセット置台M81を分解し
て示すもので、M82,M83並びにM88のそれぞれ
は、図26に示す上カバー、下カバー並びに置台固定体
である。下カバーM83内には電話線M85及びM87
を2個のモジュラージャックJ1 、J2 によって中継す
るための中継ケーブルM89が配設されている。そして
置台固定M88は、下カバーM83の底面及び側面の一
部を形成するような形状に構成され、下カバーM83の
底面の一部を形成する置台固定体M88の一端は固定部
M88aを形成し、この固定部M88aの先端には2つ
の鍵状の溝M90a,M90bが並設されている。この
置台固定体M88の両側には折曲片M88b,M88c
が形成され、前記下カバーM83の側面の一部を形成す
る他端M88d側の折曲片M88b,M88cには長穴
M92a,M92bが形成され、この長穴M92a,M
92bには下カバーM83に取付けられた取付片M97
a,M97bからの軸M93a、M93bが挿入されて
いる。これにより置台固定体M88は図28に示すよう
にQ方向に回動可能であり、P方向にスライド可能とな
っている。また、M96a、M96bは折曲片M88
b、M88cに設けられた付き当て部で、図29に示す
如く本体に結合した時に、本体カバーM6の外壁に突き
当たる部分である。
【0027】この固定部M88aは図29,図30に示
す如く本体カバーM6の結合部M100aに結合され、
固定部M88aの先端の溝M90a、M90bが軸M1
01に係止されるようになっている。M102はハンド
セット置台M81側からのコネクタM84を接続するた
めの本体側のコネクタである。
【0028】次に、上記構成の動作を説明する。
【0029】最初に置台固定体M88がハンドセット置
台M81の下ケースM83の外形状の一部を形成してい
る図28の実線で示す状態から説明する。この状態で
は、ハンドセット置台M81を本体カバーM6の結合部
M100aに結合することは不可能な状態となってお
り、置台M81からの電話線M85のコネクタM84を
本体側のモジュラージャックM23に接続されているだ
けで、ハンドセット置台M81は本体に対し離間してお
り、自由な位置をとることができるようになっている。
この時の全体の状態を図4に示す。
【0030】次にハンドセット置台M81を本体に結合
する場合について説明する。
【0031】置台固定体M88を長穴M92a,M92
bにより軸M93a、M93bを中心として図28に示
す収納状態から矢印Q方向に上カバーM82に当接する
まで回動し、突き当て部M96a,M96bの位置が図
28の二点鎖線Aに位置するようにする。そして置台固
定部材M88の先端固定部M88aを矢印P方向に長穴
M92a,M92bの距離だけスライドさせ、突き当て
部M96a,M96bの位置を図28の二点鎖線Bに位
置させる。
【0032】そして、置台固定体M88の固定部M88
aを本体カバーM6の結合部M100aに、突き当て部
M96が本体カバーM6の外形状に当たるまで挿入し、
固定部M88aの先端の鍵形状の溝M90a,M90b
に結合部M80aのM80bを嵌め込み、溝M90a,
M90bを軸M80bに係合させる。これにより固定部
M88aが本体にブロックされ、ハンドセットM86を
備えたハンドセット置台M81は図29、図30に示す
ように本体に結合される。この時、ハンドセット置台M
81は、固定端M88aの先端溝M90a,M90bと
本体側の軸M80bとの係合部、本体カバーM6の外壁
に突き当たる突き当て部M96a,M96b、軸M93
a,M93b、上カバーM82と接触する固定部M88
aの基部の保持部分により、立体的に強固に本体に保持
されるものである。この時、上カバーM82と接触する
固定部M88aの基部の部分の面積は、置台固定M88
を矢印P方向にスライドさせることにより増大し、置台
M81を本体に非常に強固に保持させることができる。
また、本体カバーM6内に設けた板バネM79によって
固定端M88aを本体カバーM6に押さえつけ、ハンド
セット置台M81a本体に対するガタを解消している。
このようにして結合された置台M81と本体全体の状態
を図5に示す。これでハンドセット置台M81が本体に
一体に設けられて同様に使用できるものである。次に、
ハンドセット置台M81を本体から図4に示すように離
間させて再度独立した状態とする場合について説明す
る。
【0033】固定部M88aの溝M90a,M90bに
よる結合部M80aの軸M80bとの結合を解除して、
固定部M88aを本体カバーM6の結合部M80aから
抜き取る。そして置台固定体M88を、その突き当て部
M96a,M96bの位置を図28の二点鎖線Bから二
点鎖線Aの位置まで移動するように、置台固定体M88
の固定部M88aを矢印P方向とは逆方向にスライドさ
せる。それから置台固定体M88を矢印Q方向とは逆方
向に回動させて置台固定M88を図28に示す収納状態
とするものである。 <スキャナユニットの構造>スキャナユニットM13は
本体後方にあって、ディスプレイヒンジ下方と本体ユニ
ットM1との隙間を給紙口としている。給紙部には原稿
のガイド手段を備えた給紙台ユニットM31が本体カバ
ーM6の4か所の穴M6b(図2参照)に対して嵌め込
まれている。このユニットM31はスキャナがないモデ
ルのときは原稿ガイドのないユニットを取付けるため、
スナップヒットによって容易に着脱可能である。また、
キーボードM3の扱い方によって本ユニットに大きな力
が加わったときのセーフティ手段としても有効である。
【0034】図22にスキャナユニットM13の断面図
を示す。図示のように、本スキャナユニットM13は分
離ローラM222、分離パッドM223、搬送ローラ対
M224,M225、読取りセンサM226、読取りプ
ラテンローラM227、排紙ローラ対M230,M23
1で構成されている。いま原稿をファクシミリ送信する
場合などには、ユーザは先ず給紙台ユニットM31に原
稿をセットする。ここで、分離ローラM222直前には
原稿検知センサM234があって、CPU基板M24上
の制御回路は原稿の挿入を検知すると、不図示の給紙モ
ータを駆動し、分離ローラM222を回転させる。分離
ローラM222は分離パッドM223との間の摩擦力に
よって下の1枚を分離し、原稿端センサM235まで送
り、搬送を停止する。次に、ユーザがタッチパネルから
ファクシミリ送信やコピー命令等を出すと、制御回路は
不図示の給紙モータ、搬送モータを駆動し、搬送ローラ
対M224,M225に加えられるまで紙を送り、その
後給紙モータを停止させ、2枚目移行の紙を送らないよ
うにしながら1枚目の紙を読取りセンサM226上方の
読取り部に搬送する。読取りセンサM226、読取りプ
ラテンローラM227間に搬送された原稿の画像情報は
周知の光電変換によって電気的に読取られ、制御回路に
送信される。1枚目の原稿は順次搬送ローラM224に
よって送られながら電気的に読取られ、次の排紙ローラ
対M230,M231によって本体後方に備えられたト
レイM236上に排紙される。以下、2枚目以降も同様
な動作にて読取られて排紙される。
【0035】以上説明した各ユニットによって、本装置
は構成されている。 <プリンタの概略>図31は図1に示したプリンタM2
00の内部の構成例を示す図である。
【0036】ここで9は、図32を参照して詳述するイ
ンクジェット記録ヘッド91を有したヘッドカートリッ
ジ、11はこれを搭載して図中S方向に走査するための
キャリッジである。13はヘッドカートリッジ9をキャ
リッジ11に取付けるためのフック、15はフック13
を操作するためのレバーである。このレバー15には、
後述するカバーに設けられた目盛を指示して、ヘッドカ
ートリッジ9の記録ヘッド91による記録位置や設定位
置等を読取り可能とするためのマーカ17が設けられて
いる。19はヘッドカートリッジ9に対する電気接続部
を支持する支持板である。21はその電気接続部と本体
制御部とを接続するためのフレキシブルケーブルであ
る。
【0037】33はキャリッジ11をS方向(副走査方
向)に案内するためのガイド軸であり、キャリッジ11
の軸受25に挿通されている。27はキャリッジ11が
固着され、これをS方向に移動させるための動力を伝達
するタイミングベルトであり、装置両側部に配置された
プーリ29A,29Bに張架されている。そして、一方
のプーリ29Bには、ギヤ等の伝達機構を介してキャリ
ッジモータ31より駆動力が伝達される。
【0038】23は紙等の記録媒体(以下、記録紙とも
いう)の被記録面を規制するとともに、記録等に際して
これを搬送するためのプラテンローラであり、搬送モー
タ35によって駆動される。37は記録紙を給紙トレー
4側より記録位置に導くためのペーパーパン、39はフ
ィードローラで、記録紙の送給経路途中に配設されて記
録紙をプラテンローラ33に向けて押圧することにより
搬送している。41は記録紙の搬送方向上、記録位置よ
り下流側に配置され、記録紙を不図示の排紙口へ向けて
排紙するための排紙ローラである。42は排紙ローラ4
1に対応して設けられる拍車であり、記録紙を介してロ
ーラ41を押圧し、排紙ローラ41による記録紙の搬送
力を生じさせる。43は記録紙のセット等に際してフィ
ードローラ39、押さえ板45、拍車42それぞれの付
勢を解除するための解除レバーである。
【0039】45は記録位置近傍において記録紙の浮上
り等を抑制し、プラテンローラ33に対する密着状態を
確保するための押え板である。本実施例においては、記
録ヘッドとしてインク吐出を行うことにより記録を行う
インクジェット記録ヘッドを採用している。従って、記
録ヘッドのインク吐出口形成面と記録紙の被記録面との
距離は比較的微少であり、かつ記録紙と吐出口形成面と
の接触を避けるべくその間隔が厳しく管理されなければ
ならないので、押え板45の配設が有効である。
【0040】51はホームポジションにおいて記録ヘッ
ド91のインク吐出口形成面と対向するゴム等の弾性材
料で形成されたキャップであり、記録ヘッド91に対し
当接/離脱が可能に支持されている。このキャップ51
は、被記録時等の記録ヘッド91の保護や、記録ヘッド
91の吐出回復処理に際して用いられる。この吐出回復
処理とは、インク吐出口内方に設けられてインク吐出の
ために利用されるエネルギー発生素子を駆動することに
より全吐出口からインクを吐出させ、これによって気泡
や塵埃、更には増粘して記録に適さなくなったインク等
の吐出不良要因を除去する処理(予備吐出)や、これと
は別に吐出口よりインクを強制的に排出させることによ
り吐出不良要因を除去する処理のことである。
【0041】53はインクの強制排出のために吸引力を
作用するとともに、かかる強制排出による吐出回復処理
や予備吐出による吐出回復処理に際して、キャップ51
に受容されたインクを吸引するために用いられるポンプ
である。55は、このポンプ53によって吸引された廃
インクを貯留するための廃インクタンク、57はポンプ
53と廃インクタンク55とを連通するチューブであ
る。
【0042】59は記録ヘッド91の吐出口形成のワイ
ピングを行うためのブレードであり、記録ヘッド側に突
出してヘッド移動の過程でワイピングを行うための位置
と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能に
支持されている。61は回復モータ、63は回復モータ
61から動力の伝達を受けて、ポンプ53の駆動及びキ
ャップ51やブレード59の移動をそれぞれ行なわせる
ためのカム装置である。
【0043】次に、上述したヘッドカートリッジ9の詳
細について説明する。
【0044】図32は本実施例の装置で使用されるプリ
ンタM200の記録手段として用いられるヘッドカート
リッジ9の斜視図を示し、ここではインク供給源たるイ
ンク収容部を一体としたディスポーザブルタイプのもの
としてある。
【0045】このカートリッジの記録ヘッド部91は、
Si基板上に電気熱変換素子(吐出ヒータ)と、これに
電力を供給するAl等の配線とが成膜技術により形成さ
れて成るヒータボード(不図示)を備えている。この記
録ヘッド91は、供給タンクを備え、インク供給源をな
すインク貯留部ITからインク供給を受け、ヒータボー
ドと天板との接合により形成される共通液室にインクを
導くサブタンクとして機能する。このインク貯留部IT
には、インクを含浸させるための吸収体が内在されてお
り、インクタンク本体9b内に配置されている。140
0はカートリッジ9の内部を大気に連通するため、蓋部
材に設けられた大気連通口である。大気連通口1400
の内方には撥液材が配置されており、これにより大気連
通口1400からのインク漏洩が防止される。
【0046】そして、インクはカートリッジ9の内部よ
り供給口から記録ヘッド91を構成する供給タンク内に
供給され、その内部を通った後、導出口より適宜の供給
管および天板のインク同入力口を介して共通液室内へと
流入される。そして、所定の記録信号に基づき、吐出ヒ
ータを発熱させ、その熱エネルギーを利用してインクを
吐出し所望の記録画像を得る。
【0047】なお、このプリンタM200は、前述のよ
うにインクジェット記録方式の中でも熱を印加すること
によりインク滴を吐出するインクジェット方式の記録ヘ
ッドや記録装置を使用したものである。かかる方式にれ
ば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0048】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくても1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長・収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆
動信号としては、米国特許第4463359号明細書、
同第4345262号明細書に記載されているようなも
のが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
【0049】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成す
る開示する特開昭59−123670号公報や熱エネル
ギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成
を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた
構成とすることもできる。即ち、記録ヘッド91の形態
がどのようなものであっても、記録を確実に効率よく行
いうるからである。
【0050】さらに、記録装置が記録できる記録紙の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによって
その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記
録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加えて、上例
のようなシリアルタイプのものでも装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続本体からのインク
の供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いることも可能であ
り、本例ではカートリッジタイプものの例を示した。
【0051】また、記録装置の構成として設けられる、
記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対してのキャツピング手段、クリーニング手段、
加圧或は吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加
熱素子或いはこれらの組み合わせによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安
定した記録を行うために有効である。
【0052】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個設けられるものであってもよ
い。
【0053】スキャナユニットM13の紙搬送路上は、
紙搬送ジヤムの解除のために、軸M128を支点に回転
して開く。その開いた様子を図24に示す。この開かれ
た状態では、分離パットM223、搬送ローラM22
5、読取りプラテンローラM227及び排紙ローラM2
31を含んだ上部が取り去られることにより、原稿の搬
送面が現われ、紙詰まり(ジャム)の解除が簡単に行な
える。このように上部を開く際には、図22に示す開閉
つまみM124に手を掛けて開く。この開閉つまみM1
24は、通常は図22中に示される(イ)の位置にあ
り、スキャナユニットM13の上部を開くときに(ロ)
の位置にして用いる。この開閉つまみM124は、軸M
125の回りに回転自在に取り付けられており、開閉つ
まみM124の動きに連動して軸M126の回りに回転
するバネM127との関係により、(イ)と(ロ)の位
置の二箇所で安定する。このように開閉つまみM124
は通常(イ)の位置にあり、このとき外観と一体的で、
すっきりとしたデザインになっている。しかも、ジャム
解除の際には(ロ)の位置にすることで手が掛けやすく
簡単に上部を開けることが可能となる。図23は(ロ)
の位置での開閉つまみM124の斜視図である。
【0054】また、開閉つまみM124は、ディスプレ
イM2の角度調整用ストッパも兼ねている。次に、図2
5を参照して説明する。ディスプレイM2は最も大きく
開いたとき、図中(ハ)の位置にあるが、このときディ
スプレイM2の面M129が本体側の本体上カバーM7
の突起M130に当接している。一般に、この回転ヒン
ジの摩擦を利用してディスプレイM2の角度を無段階的
に調整可能にするが、本装置のようにタッチパネルを押
圧操作する場合は、その保持力が問題になる。そこで、
本実施例では、開閉つまみM124を用いて図25の
(ニ)の位置を提供している。つまり、開閉つまみM1
24を図22の(ロ)で示す位置に置いたときは、開閉
つまみM124の端部にディスプレイM2の背面が当接
し、ディスプレイM2が図25の(ニ)の位置に保たれ
る。 <基本構成>図33及び図34は本実施例の情報処理装
置の基本回路構成を示したブロック図である。以下、図
33及び図34の各部について説明する。
【0055】E1はCPUであり、本システム全体の制
御および演算を行なっている。このCPUE1の基本動
作クロックの周波数は10MHzである。M226は前
述した読取りセンサであり、画像を電気信号に変換す
る。前述のとおり、本体M1の後部上面内部に装備して
いる。この読取りセンサ用の光源はLEDであり、解像
度は200dpi(ドット/インチ)である。この読取
りセンサM226とスキャナコントローラE3とを組合
わせることにより、イメージを2値、誤差拡散法で読取
ることができる。E3はスキャナコントローラであり、
スキャナ部全体のメカ制御及び駆動、2値/中間調(誤
差拡散法)等の画像読み取りを行なう。
【0056】M200はプリンタである。本実施例にお
いてプリンタは別置きであり、ソフトウェアによってプ
リンタの選択が可能である。インクジェットプリンタの
一方式である熱を印加することによりインク滴を吐出し
て像を形成するインクジェットプリンタ、熱転写プリン
タ、レーザビームプリンタ(LBP)等、様々なニーズ
に答えることができる。本機内部では200dpiの解
像度の画像を処理しているが、次項のプリンタコントロ
ーラE5によって密度変換を行なっているために、解像
度360dpiのプリンタを用いて印刷することができ
る。E5はプリンタコントローラであり、I/Oコント
ローラE9より入力される画像データをパラレル信号に
変換し、プリンタインターフエースを通じてプリンタM
200に送る役割を果たす。なお、画像の縦横変換は本
プリンタコントローラE5にて行なう。また、内部の標
準密度である200dpiから360dpiに変換する
ために密度変換(伸長→補間→圧縮)を行なっている。
【0057】M19はタッチパネルであり、使用者から
の指示を入力するために用いる。本機では、見やすさを
向上させるためにノングレア処理を施してある。このタ
ッチパネルとしての形式は、伝導薄膜方式のアナログタ
イプ(抵抗分割型)であり、得られたデータをI/Oコ
ントローラE9でA/D変換して使用している。また、
ホットキーと呼ばれる特殊な印刷が施されている。これ
は、タッチパネルM19上のある特定の部分にその機能
を表す特別な印刷をしておき、ユーザがその部分をタッ
チすることによって、どのような処理を行なっていても
無条件にその特別な機能を実行するものである。例え
ば、『電話』『FAX』等のように、急に必要となるも
のをパネルM1上に印刷しておき、その部分をタッチす
ることにより、いかなる状態からでも電話やファクシミ
リの発信を行うことができるようにして、操作性を向上
させている。尚、本実施例におけるタッチ可能領域は2
35mm×146mmである。
【0058】E7は10キーであり、数字等を入力する
ために用いる、。キーボードM3に接続して用いる。こ
の10キーには、0〜9の数字キー,カーソルキー及び
改行キーなどがあり、数字データの入力能率向上のため
に用いられる。M3はキーボードであり、ワードプロセ
ツサ等のデータを入力するために用いる。本キーボード
はワードプロセッサ内蔵型のものである。また、前述の
とおり、本体に収納可能な分離型であるが、本体内に内
蔵した形のままでも使用可能である。このキーボードM
2の接続方式はワイヤード接続であり、キー配置は旧J
IS配列となっている。
【0059】E9はI/Oコントローラであり、メモリ
以外の標準I/Oの制御を行なう。即ち、CPU(E
1)よりアドレス、データ、制御情報を入力し、これら
をフロッピィディスク・コントローラE12、リアルタ
イムクロックE14、ハードディスクコントローラE1
7、電話(TEL) ・ファクシミリ(FAX) ・音源コントロー
ラE23に渡すために、8ビット/16ビットのバス変
換やアドレスデコードを行なう。また、スキャナコント
ローラE3やプリンタコントローラE5にデータを渡す
ためのバス制御(DMA制御等)も合わせて行なってい
る。さらに、タッチパネルM19より得られたデータを
A/D変換してCPU(E1)に渡す役割も果たす。ま
た、キーボードM3からのシリアルデータをパラレルに
変換する。さらに、マウスE10からのデータをデコー
ドし、X偏移、Y偏移、押しボタン状態及びこれらのイ
ンタラプト制御情報に変える。
【0060】マウスE10は本体後部に専用コネクタが
あり、メカニカルタイプのマウスを接続することによっ
て、タッチパネルと並ぶポインティングデバイスとして
使用可能である。E11は1.6M(メガバイト)/1
M(メガバイト)の両用タイプのフロッピィディスク・
ドライブである。1Mタイプ時には、フォーマット容量
720(Kバイト)、512バイトセクタ、9セクタ/
トラック、80トラック×2であり、1.6Mタイプ時
にはフォーマット容量1.2(メガバイト)、1024
バイトセクタ、8セクタ/トラック、77トラック×2
である。E12はフロッピィディスク・コントローラ
で、フロッピィディスク上の情報とデジタルデータの相
互変換、また、シーク等のメカ制御を行なう。
【0061】E13は電池で、リアルタイムクロックE
14をバックアップしている円形のリチウム電池であ
り、電源ブロックの中に位置している。E14はリアル
タイムクロックで、電源オン時にはシステム全体の電源
ブロックより電源を供給され、電源オフ時には電池E1
3より供給されて時計データのバックアップを行なう。
M51はSCSIインターフェースで、端子が本装置外
部に出ており、コネクタで接続することによって、SC
SIインターフェース仕様の機器を使用できる。E16
はハードディスクドライブで、40メガバイトの容量を
持ち、本装置内部に実装される。E17はハードディス
クコントローラで、ハードディスクドライブE16とは
SCSI信号で接続される。使用状況によりハードディ
スクファンE42との制御が行なわれ、またコマンドに
よりスピンドルモータを停止させることができる。M1
2はスピーカであり、TEL・FAX・音源コントロー
ラE23による音声、音楽、信号等を再生する場合に使
用する。M55は排気用のファンである。本装置全体が
待機状態になったとき、ファンを停止させて騒音、およ
び消費電力を低減させる。
【0062】E20はRS232Cインターフェース
で、コネクタが機器外部に出ており、モデム等のシリア
ル・インターフェースを持つ機器とケーブル接続するこ
とによって使用可能となる。E21は公衆回線であり、
外部ファックス(FAX) 、電話等を結ぶために使用する。
E22はNCUであり、電話,ファックスの電圧変換等
の回線制御を行なう。通話路数は1つであり、AA,A
M,AM,MMのいずれの形式でも可能である。また、
パルスダイヤル(10/20pps)、トーンダイヤル
を使うことができる。子電話E24、ハンドセットM4
とはモジュラージャックにて接続される。本NCUE2
2は子電話E24,ハンドセットM4に対して、共にリ
ンガオフ機能を持っている。本NCU E22,公衆回
線E21,子電話E22,ハンドセットM4の接続に関
しては図35を参照して詳しく後述する。
【0063】E23はTEL・FAX・音源コントロー
ラであり、電話、FAXの総合制御、またADPCM,
FM音源等の音源コントロールを行なう。ADPCMは
サンプリング周波数として3.9Hz、5.2Hz、
7.8Hzの3つの周波数が選択可能である。また、F
M音源はメロディ11音同時発音、またはメロディ5
音、リズム6音の同時発音が可能である。またPBレシ
ーバの機能があり、回線上から送出されたトーン信号を
認識することができる。さらにスピーカE18のために
アンプ部分もあり、ソフトウェアにて8段階のレベル可
変を行なうことができる。
【0064】E24は子電話である。親機から離れた所
において電話の着信や送出、ファックスの転送のために
使用する。M4はハンドセットである。本ハンドセット
は、ダイヤルボタンやフックボタン等を持つ電話機であ
る。従って、10pps/20ppsのダイヤル機能や
トーンダイヤル、リンガ機能がある。本ハンドセットM
4は本機器の脇に置き、通常の電話に使用する他、AD
PCM回路への入力にも使用する本ハンドセットM4を
持ち上げることにより、どのようなアプリケーションを
使用していても電話が使用できる画面になる。
【0065】E26は1200/300ボーの非同期通
信モデム(CCITT V.21, V22 規格)である。本モデムボ
ードを対応するコネクタに挿入することによって、電話
/ファックス共用の公衆回線E14をパソコン通信とし
ても使用できるようになる。また、本モデムE26を動
作させるためにシリアルインターフェースが必要である
が、これはRSインターフェースE20と共用してお
り、TEL・FAX音源コントローラE23内部で切り
換えている。動作モードはオリジネート/アンサ/オー
トであり、ATコマンドに準拠したコマンドで操作が可
能である。
【0066】E27はファックスモデムで、G3,G2
に対応し、半2重通信方式で(CCITT V.29, V27ter, T.
30, V.21チャンネル2, T.4, T.3)をサポートしている。
E28はI/Oバスである。本システムはI/Oバスと
DRAMバス,ROMバスを分離することにより、高速
性とバスの簡素化を達成している。即ち、バスバッファ
を低減化し、DRAMのリフレッシュ時もROM,I/
Oバスを動かすことによって性能を上げている。
【0067】E29は本機器のROMである。(512
K×8ビット)の4メガビットROMを8個使用してい
る。本装置全体の制御用プログラム(マネージャ、ドラ
イバ、DOS、アプリケーション)やフォント、辞書等
のデータを記憶している。これらROMは、アクセスス
ピード200nsecのものを選ぶことによりCPU
(E1)をウェイトで動作させることができる。
【0068】E30はRAMであり、本装置全体のデー
タやプログラム等を記憶するために使用する。本機器で
は標準状態で1メガビットのダイナミックRAMを8個
使用しており、最大24個まで拡張可能である。即ち、
最大RAM容量は3Mバイトとなる。これらRAMにア
クセススピード100nsecのものを使用することに
より、CPU(E1)をノンウェイトで動作させること
が可能である。また、このダイナミックRAMのリフレ
ッシュはシステムコントローラE31により、水平帰線
時間に行なわれる。
【0069】E31はシステムコントローラであり、本
システム全体の制御を行なっている。具体的には、ダイ
ナミックRAMのリフレッシュ制御、アドレス・マッピ
ング、ソフトウェアによるウェイトコントロール、各種
制御信号の生成、DMA制御等を行なっている。また、
クロック発振回路を持ち、システム全体に基本クロック
を供給している。
【0070】E32はVRAMであり、画像信号を記憶
する役割を持つ。実際には、デュアルポートRAMと呼
ばれる2ポートメモリを使用しており、CPU(E1)
側からのアクセスとCRTコントローラE33からのア
クセスが同時に行なえるために高速な画像表示が可能で
ある。このVRAMもRAM(E30)と同様に、アク
セススピードが100nsecのものを選ぶことによ
り、CPU(E1)をノンウェイトで動作させるこが可
能であり、またリフレッシュ動作もシステムコントロー
ラE31によって行なわれる。E33はディスプレイコ
ントローラで、CPU(E1)によりVRAM(E3
2)に書かれた画像を読み出し、液晶用信号に変換する
役割を持つ。カーソルやウインドウをVRAM(E3
2)より読出した映像信号と合成して表示するために専
用のウインドウメモリE34を持つ。また、階調表示の
ための専用メモリとして、階調メモリE37を持つ。さ
らに、作業用のバッファとしてE36変換用メモリを持
つ。本コントローラから出力された信号は液晶ディスプ
レイM16に送られ、映像を表示する。
【0071】E34はウインドウメモリで、カーソルや
ウインドウを表示するための画像を記憶する。M16は
640×400ドット、冷陰極管によるバックライト付
きのブルーモードの液晶ディスプレイであり、本装置の
様々な表示(メインメニュー、アプリケーション、時
計、月日、キーボードM3のステータス、道具箱)を行
なう。この液晶ディスプレイM16は、タッチパネルM
19と重ねて設けられており、使用者はこの表示を見な
がらタッチパネルM19を触ることにより、本装置の制
御ソフトであるマネージャに様々な指示を与えることが
できる。この液晶ディスプレイM16とタッチパネルM
19の位置、更にタッチパネルM19の精度により、タ
ッチパネルM19を押しても正しい位置を指示できない
ことがあるために、タッチパネルM19から得られるデ
ータについて可変抵抗を用いて調整を行なっている。ま
た、画像を水平面において3分割表示を行なったり、表
示スタートアドレスを可変にしてある。なお、液晶ディ
スプレイM16のコントラスト、バックライトの輝度
は、共にディスプレイコントローラE33の中の独立の
可変抵抗にて調整可能である。
【0072】E36はディスプレイに関する様々なバッ
ファである。E37は階調表示用のメモリである。本装
置の場合、通常の信号が階調表示されることはなく、拡
張スロットE43からのデータを用いることにより、階
調表示が行われる。E38はEEPROMで、システム
の各種情報(接続機器の状態、電話関係の細かい設定、
メモリの使用状態等)を記憶して、電源オフ時のバック
アップを行なう。ここでEEPROMのため、バックア
ップ用の電源は必要としない。これらのデータは拡張バ
スコントローラE39を通じてCPU(E1)との間で
読取り或いは書込みが行われる。
【0073】E39は拡張バスコントローラである。拡
張スロットE43のための様々な制御やEEPROM
(E38),LED(M48,M49)、表示開閉スイ
ッチE41,ハードディスクファンE42等の周辺のI
/Oの制御を行なっている。M48,M49は赤と緑の
2つのLEDであり、CPU(E1)からの指示により
オン/オフをすることができる。例えば、留守中ファク
シミリや電話の状態をしめすランプとしても使用可能で
ある。E41は表示部開閉スイッチである。本装置のデ
ィスプレイを開閉することによって機械的このスイッチ
がオン/オフし、拡張バスコントローラE39を通じて
CPU(E1)にその状態を伝えることができる。この
データを利用してディスプレイM2を閉じた時に表示部
開閉スイッチE41→拡張バスコントローラE39→C
PU(E1)を通じて→拡張バスコントローラE39→
液晶ディスプレイE34という経路でバックライトを消
し、ディスプレイM2を開けたときに同じ経路にてバッ
クライトをつければ、ディスプレイM2の開閉によって
バックライトのオン/オフができるようになる。
【0074】E42はハードディスク用のファンであ
る。本装置は排気用ファンE19とこのハードディスク
用ファンE42の2種のファンを持っており、装置全体
の使用状態によってきめ細かく制御を行ない、騒音や消
費電力を低減させている。例えば、ハードディスクドラ
イブE16を使用しなくなって3分間経ってからハード
ディスクドライブE16のスピンドルモータを止め、さ
らに5分後にハードディスクファンE42を止める、と
いった具合である。E43は拡張スロットで、本装置の
内部にあり、スタッキングタイプのコネクタを使用する
ことによって基板を重ねて実装することができる。又、
この拡張巣ロットには、様々なI/Oやメモリ、映像信
号を扱うためのインターフェース信号が用意されてい
る。E44はメインバスであり、本装置の基本バスであ
る。ROM(E29),RAM(E30),VRAM
(E32)等メモリ関係はすべてこのバスに接続されて
いる。また、拡張スロットE43からの様々な信号はこ
のバスに接続される。 <NCU機構>図35は、本実施例の網制御装置(NC
U(E22))の構成を示したブロック図である。以
下、第35図の各部について説明する。
【0075】E100は本実施例にて使用するハンドセ
ット用端子である。本実施例では、ハンドセットとして
通常の電話機を使用可能としている。E101は電話機
のフック状態を検出するための電流検出回路である。オ
フフック状態となるとOFFHK信号がロウレベルとな
る。E102はハンドセットコントロール用リレー(T
L)である。このリレーをH側に倒すことによってハン
ドセットM4が回線から開放される。このことにより、
ハンドセットM4をADPCM用のマイクとして使用可
能である。また、この時、Ci信号はハンドセットに伝
送されない。これを利用して、ハンドセットM4のリン
ガを制御することができる。
【0076】E103はダイオードブリッジで、Ci信
号のデコードを行なうために、回線を整流している。E
104はCi信号のデコード回路である。ダイオードブ
リッジE103で整流した信号をデコードし、Ci信号
として他の回路にリンガが鳴動することを伝える。E1
05はマイクの入力信号MICinである。ハンドセッ
トをマイクの替わりとして使用するときに、この部分か
らADPCM回路に入力を行なう。E106はCi信号
で、Ci信号を受信していることを他の回路に伝える。
【0077】E107は子電話用の端子で、本実施例で
は、上述のようにハンドセットの他に本端子にもう1つ
の電話を接続することができ、その際に使用される端子
(モジュラージャック)である。E108は電話機のフ
ック状態を検出するための電流検出回路で、オフフック
状態となると、OFFHK2信号がロウレベルとなる。
この電流検出回路E108は、電流検出回路E101と
同等の機能を有している。E109は子電話制御用リレ
ー(H)で、このリレーE109をH側に倒すことによ
り、子電話のリンガを鳴動させないようにできる。即
ち、子電話のリンガを制御することが可能である。また
L側に倒すことによって回線と接続される。これにより
リンガは鳴動し、通常の電話機としての機能が使用可能
である。
【0078】E110は直流カット用コンデンサであ
る。E111はハイブリッドトランスで、回線から入力
される信号を1次側と2次側に分離し、さらにそれの入
力信号を分離しF網検出回路E113、回線モニタ用信
号E115に伝える役割を果たしている。E112はオ
ペアンプで、インピーダンス変換用に用いる。E113
はF網検出回路で、Fネットを使用するために1300
Hzの信号を検出できるようになっている。E114は
F網検出回路FC で、F網であることを確認した場合、
この信号はロウレベルとなる。E115は回線モニタ用
の信号RXTで、通話中に信号を記録するために使用す
る。E116は公衆回線用の端子(モジュラージャッ
ク)で、この端子を用いて本機器を公衆回線に接続す
る。
【0079】E117はアレスタのグラウンドで、アレ
スタE118と接続する。E118はアレスタで、雷サ
ージが回線E116から来た場合に回路を保護する役割
を果たす。E119はラインフィルタで、公衆回線E1
16ノイズ除去のために使用する。E1200は回線切
り換え用制御リレー(CML)で、このリレーをH側に
倒すことによって、公衆回線E116の情報がファクシ
ミリモデムE27に伝えられる。また。L側に倒すこと
によって同じく公衆回線E116の情報は、ハンドセッ
ト用端子E100及び子電話用端子E107側に接続さ
れる。
【0080】E121はダイヤルパルス発生用リレー
で、回線切り換え用制御リレーE120側に倒されてい
るときのダイヤフラムパルス発生用に使用する。即ち、
このリレーW121を10パルス/秒又は20パルス/
秒でオン/オフすることによって、ダイヤリングを行な
う。E122は回線出電流用抵抗で、ダイヤルパルス発
生時に回線に電流を流すために使用する。E123はダ
イヤルパルス用波形整形リレー(S)で、ダイヤルパル
ス時の波形整形を行なう。E124はリターンコイル
で、回線に電流を流すために使用する。E125極性反
転検出回路で、被呼側が応答した時に起こる極性反転を
検出する。これを利用して被呼側が応答したかどうかを
知ることができる。E126は直流カット用のコンデン
サ、E127はハイブリッドトランスで、ファクシミリ
モデム用信号を送信側と受信側に分離するために使用さ
れている。機能的にはハイブリッドトランスE111と
同等である。
【0081】E128は受信側のインピーダンス変換用
のオペアンプで、回線側とファクシミリモデム(または
通信モデム)側のインピーダンスマッチングを行なう。
E129は送信側のインピーダンス変換用のオペアンプ
で、回線側とファクシミリモデム(または通信モデム)
側のインピーダンスマッチングを行なう。E130はフ
ァクシミリモデム(通信モデム)への入力信号RXAで
ある。E131はファクシミリモデム(通信モデム)か
らの出力信号TXAである。 <ソフトウェア構成>図36から図65は本実施例の装
置のCPU(E1)の制御動作を示した図である。
【0082】図36は本実施例におけるCPUのソフト
ウェア構造を示す図である。S3のOS(オペレーティ
ングシステム)は、ファクシミリ信号の送受信をバック
グラウンドで行えるマルチタスクOSである。S2のマ
ネージヤと呼ばれる管理プログラムが、S3のOSとS
1のアプリケーションの間に介在し、ユーザとアプリケ
ーションとのインターフェースを制御している。その中
で特に、タッチパネルM19へのタッチ入力、キーボー
ド入力、タイマなどの各種のイベントを一括して管理
し、発注したイベントを持っているアプリケーションに
制御を渡す、所謂イベント駆動型システムを制御する機
能を有している。
【0083】このイベントにはハードイベントとソフト
イベントがあり、ハードイベントは前述したタッチパネ
ルM19へのタッチやキーボードM3への入力などハー
ドウェア割り込みを起こすイベントであり、ソフトイベ
ントはアプリケーションが他のアプリケーションを起動
する要求をしたときに発生する。同一のイベントを持つ
アプリケーションが複数ある場合には、現在動作中のア
プリケーションが優先される(このようなアプリケーシ
ョンを、以下、カレントアプリケーションと呼ぶ)。ア
プリケーションはメモリ上に複数常駐し、それぞれイベ
ント待ちの状態にある。イベント待ちとは、制御はマネ
ージャの中にあり、あるイベントが発生すると、そのイ
ベントを待っているアプリケーションを起動する。マネ
ージャによつて起動されたアプリケーションは、制御が
渡されると発生したイベントに応じた処理を行い、その
後マネージャに制御を帰して次のイベントを待つ状態に
なる。
【0084】このマネージャの他の機能としては、ハー
ドウェア資源の管理と整備の機能がある。ハードウェア
資源の管理とは、アプリケーションがプリンタやハード
ディスクなどのハードウェア資源を使用するとき、必ず
マネージャを介して行うため、どのハードウェアがどの
アプリケーションで使用しているかを管理していること
を言う。従って、他のアプリケーションで同時に同一の
ハードウェア資源を使用できないように制御できる。ま
た、ハードウェアのための整備には4種類あり、1つは
ハードディスクの寿命を延ばすためのスピンドルモータ
のオン/オフ制御である。後述のメモリスイッチアプリ
ケーションでユーザの使用する時間を設定し、その時間
帯にはハードディスク・ドライブのスピンドルモータを
常に回し続けるが、使用しない時間帯ではモータを回さ
ない制御をする。このスピンドルモータを回さない状態
でハードディスクにアクセスすると、定常回転になるま
で何秒間か待たされることになる。
【0085】2つ目の機能としては、ファン(排気ファ
ンM55とハードディスクファン)のオン/オフ制御で
ある。騒音防止と小電力のため、前述の使用外時間帯で
はオフし、使用中はオンとする。3つ目は、プリンタM
200としてインクジェットプリンタが接続されている
場合、インクの吐出不良を防ぐためのクリーニング制御
である。これは、プリンタを使用せず4日間経つと、プ
リンタヘッドのクリーニングコマンドを発行する。ま
た、本体の電源を投入されたときには、他の初期処理と
ともに、クリーニングコマンドを発行する。4つ目は、
表示画面のオン/オフ制御である。後述の環境設定アプ
リケーションで設定される画面の暗転間隔に従い、何の
イベントも発生しない状態で設定された時間が経過する
と、表示画面のバックライトを消す。その後、何らかの
イベントが発生するとつける。また、ディスプレイM2
自体が装置の蓋の役目をしているので、ディスプレイM
2を閉められると画面のバックライトを消し、開けられ
ると点灯する等の制御を行う。
【0086】図37はアプリケーションの1つであるメ
インメニューの画面表示例を示す図である。メインメニ
ューは、メモリ上に展開されたアプリケーションの一覧
を表示して、ユーザによりカレントアプリケーションを
選択する機能を持っている。この状態においては、カレ
ントアプリケーションはメインメニューである。
【0087】この画面で左上のスイッチ370は、メイ
ンメニュー以外の画面において、メインメニューに戻る
スイッチであったり、表示中の画面を前の階層の画面に
戻すスイッチであったりする。また、右上の表示371
は各アプリケーションの要求に従ってマネージャがコメ
ントを表示するエリアであり、「電源があります」、
「FAX受信中です」、「プリンタに紙がありません」
などのメッセージ表示、ワープロの変換モード、あるい
は日付、時間が表示される。
【0088】372は環境設定アプリケーションのアイ
コンである。図38はこの環境設定アプリケーション用
の画面で、画面の暗転間隔、キーボード入力におけるリ
ピート機能の間隔や、スピーカの音量などを設定するこ
とができる。380で示す定着モードの項目は、インク
ジェットプリンタでインクの乾きが悪い記録紙を使用し
て印刷するとき、1行ごとに時間をおいて印刷するモー
ドをオン/オフするものである。また、この項目は接続
するプリンタの種類により変化する。熱転写プリンタの
場合には、記録濃度の設定になる。更に、定着のための
時間(1行記録後の待ち時間)を後述のメモリスイッチ
アプリケーションで設定することができる。これは使用
する紙の質や、本システムが置かれる室温、湿度等によ
り、インクの乾き具合が異なるためである。
【0089】図37の373は、伝言板アプリケーショ
ンのアイコンを示し、ユーザが直接キーボードM3より
伝言を入力して使用するほか、後述のFAXアプリケー
ションによるFAX送受信エラーが発生したときなどに
自動的に書き込まれる(このような伝言をシステム伝言
と呼ぶ)。又、374はワープロアプリケーションのア
イコンを示し、図39はこのワープロの基本画面を示
し、図40は印刷設定画面を示している。400のファ
ックス送信スイッチは、印刷することなく、直接送信用
ファイルを作成し、ファイル送信を行うものである。
【0090】図37の375はタッチパネルM19の掃
除アプリケーションのアイコンである。本システムはタ
ッチパネルを採用している関係上、タッチパネルを拭く
状態が必要である。
【0091】又、376はFAXアプリケーションのア
イコンで、図41はこのFAXアプリケーションの基本
画面、図42は拡張機能画面、図43はFAX環境画
面、図44は文書取り出し画面である。図41におい
て、相手の番号をタッチパネルM19より入力し、原稿
を給紙台ユニット上にセットしてスタートボタン410
をタッチすることで送信できる。更に、拡張機能ボタン
411をタッチすると、図42に示す画面になり、時刻
指定や同報などの拡張機能を使用できる。
【0092】本システムにおいて、接続するプリンタM
200は普通紙プリンタであるため、カット紙FAXと
なる。また、FAX専用のラインプリンタを持たないの
で、受信は一旦ディスクに受け、その後、自動的に印刷
を行いたい場合には、図43の自動印刷スイッチ430
をオンの状態にしておく。さらに印刷後、受信したファ
イルを削除するか残しておくかを後述のメモリスイッチ
アプリケーションで設定することができる。自動印刷ス
イッチ430がオフの状態の場合は、受信したファクシ
ミリ画像の印刷を行わない。受信ファイルは文書取り出
し機能で画面上を見ることができる。図44は受信文書
の一覧例を示す図である。440で示す*印は印刷が終
了したことを示す。削除スイッチ441は、この*印が
ついたファイルを一括して削除するための機能である。
図45は受信文書を画面に表示した一例を示す図であ
る。
【0093】また、FAXはユーザが不在のときに受信
することもあり、受信したことを知らせる必要がある。
図1のM48はそのためのLEDであり、ファクシミリ
受信が正常に行われるとLEDM48を点滅させる。そ
の後、何件か受信しても点滅したままである。そして、
その受信した文書が全て印刷もしくは表示された時点
で、そのLEDM48が消灯される。
【0094】次に、図37の377は電話アプリケーシ
ョンを示すアイコンである。図46はこの電話アプリケ
ーションの基本画面を示し、図47は電話帳画面を示し
ている。本システムにはダイヤリング可能なハンドセッ
トM4が接続されているので、電話をかける場合ハンド
セットM4から直接ダイヤルすることができるが、その
とき、図47の電話帳画面が自動的に表示される。ここ
で、電話帳を検索し、該当の項目をタッチすることでワ
ンタッチダイヤルが可能である。また、本システムで
は、上述のように子電話を接続でき、電話がかかってき
たとき、子電話だけリンガを鳴らす、親電話だけリ
ンガを鳴らす、両方とも鳴らす、の選択ができる。F
AXアプリケーションと電話アプリケーションは、内部
ではお互いに呼びあっているので、マネージャのイベン
ト制御下では、1つのアプリケーションとみなされる。
図48はメモリスイッチアプリケーションの画面表示例
を示す図である。これは、ハードウェア構成や外的環境
の設定を行い、その情報をEEPROM(E38)に格
納するものである。前述の環境設定アプリケーションは
比較的頻繁に変更する環境の設定であり、メモリスイッ
チアプリケーションは頻繁でないものや従来のディップ
・スイッチに相当する項目を設定する。これら設定項目
としては、記録領域を制御するために必要な条件である
“接続されるプリンタの種別”、“ハードディスクの有
無”、“回線の種類”、インクジェットプリンタが接続
されている場合では、インク切れを検知できないため自
動印刷で正常に印刷できなかった場合を考慮する“自動
印刷したファイルを印刷後削除するか残すか”、インク
ジェットプリンタ使用時、インクの乾き具合を考慮する
“定着モードの時間”があり、更に、ハードディスクの
スピンドルモータの制御やファンの制御に必要な情報で
ある“ハードディスクの使用時間帯の設定”、給紙制御
に必要な“カットシートフィーダ(CSF)の有無”な
どがある。
【0095】以上のほかにスプール印刷アプリケーショ
ンがある。これはアイコンを持たないため、図37の一
覧には表示されない。これは、印刷イメージのファイル
を作り、ソフトイベントを利用してこのアプリケーショ
ンに渡すと、キューイングして、イベントの合間に印刷
処理を行うものである。また、印刷終了したファイル
は、前述のメモリスイッチアプリケーションの自動印刷
後ファイルを削除するかどうかの設定により、削除しな
い場合には、終了印が書き込まれる。
【0096】次に、図49〜図65のフローチャートに
従い、本発明の実施例の動作を説明する。なお、以下の
フローを実行するためのプログラムはROM(E29)
に格納されており、CPU(E1)はこのプログラムを
実行することにより、以下の制御を行う。
【0097】図49及び図50はマネージャの処理を示
す。まずステップS1で現在の日付・時刻を得る。次に
電源投入後、最初の起動の場合はステップS28に進
み、各ハードの初期化を行い、ステップS29でプリン
タM200に対しクリーニングコマンドを発行する。ク
リーニングコマンドを受信したプリンタM200がイン
クジェットプリンタの場合、図31のポンプ53の吸引
力によってインクの強制排出を行い、吐出不良要因を除
去する。なお、インクジェットプリンタの場合にのみク
リーニングコマンドを発行してもよい。次にステップS
30でフラグを“0”にし、ステップS31でスピンド
ルモータとファンをオンする。次にステップS32で現
在の日時を格納して終了する。
【0098】ステップS2で電源オン後の起動でなかっ
たらステップS3に進み、ディスプレイM2の開閉直後
かどうか調べる。ステップS4で開けられた直後ならス
テップS22へ進み、表示画面のバックライト、スピン
ドルモータ、ファンをそれぞれオンしてステップS1に
戻る。一方、ステップS2でディスプレイM2が閉じら
れた直後ならステップS17の画面のバックライト消去
処理に行く。ディスプレイの開閉がないときはステップ
S5に進み、図48で設定したハードディスクの使用開
始時刻かどうかをみる。そうであればステップS6に進
み、スピンドルモータとファンをオンにする。
【0099】次にステップS7に進み、プリンタM20
0の使用要求かどうかを調べ、そうであればステップS
23に進む。ステップS23で、他のアプリケーション
でプリンタM200を使用中ならエラーで終了する。使
用中でないならステップS24へ進み、前回の使用から
4日以上経っているかどうか調べる。4日以上ならステ
ップS25に進み、前述のステップS29と同様のクリ
ーニング処理をする。ここで、プリンタM200の電源
が入っていないなどのエラーが発生したら(ステップS
26)そのまま終了する。正常ならステップS27で現
在の日時を格納する。エラーで日時の更新をしないの
は、次のループでまたクリーニング処理を行えるからで
ある。
【0100】ステップS7でプリンタの使用要求でない
場合は、イベント制御に移る。ステップS8でイベント
が発生しているかどうかを調べ、発生していないならス
テップS9に進む。ここからはイベントがないときのマ
ネージャの制御である。まずフラグの状態を見る。フラ
グの値が“0”であればイベントが発生した直後、
“1”であればイベントがなくなって画面のバックライ
トを消去するまでの状態、“2”であればイベントがな
い状態で画面のバックライトを消去した状態、“3”で
あればマネージャ管理下の全システムをオフした状態を
示している。
【0101】ステップS9でフラグが“0”ならステッ
プS20に進み、フラグに“1”をセットし、ステップ
S21で現在の日時を格納してステップS1に戻る。ス
テップS10でフラグの値が“1”ならステップS16
に進み、画面の暗転時間が経過したかどうか調べ、経過
したらステップS17に進み、画面のバックライトを消
去し、ステップS18でフラグを“2”にセットして、
ステップS19で現在の日時を格納してステップS1に
戻る。一方、ステップS16で暗転時間になっていなけ
ればそそのまま先頭に戻る。
【0102】ステップS11でフラグの値が“2”なら
ばステップS12に進み、図48で設定したハードディ
スク使用終了時間帯かどうかを調べ、そうでなければス
テップS13に行き、フラグが“2”のままで5分間経
過したかを調べる。経過したならステップS14に進
み、スピンドルモータとファンをオフし、ステップS1
5でフラグを“3”にして先頭に戻る。ステップS12
でハードディスク使用時間内ならスピンドルモータとフ
ァンはオンのままにしておくので、そのままステップS
1に戻る。また、フラグの値が“3”の場合やステップ
S13で5分経過していない場合も先頭に戻る。
【0103】一方、ステップS8でイベントが発生して
いた場合は、ステップS33に進み、まずフラグが
“2”かどうかを調べ、そうであればステップS34に
進み、ディスプレイM2が閉じられた状態かどうか調べ
る。開けられていればステップS35で画面のバックラ
イトを点灯する。閉じられていたら、画面のバックライ
トは消したまま動作することになる。次にステップS3
6に進み、フラグが“3”かどうかを調べ、そうであれ
ばステップS37でスピンドルモータとファンをオンす
る。ステップS38ではフラグを“0”にして、ステッ
プS39で発生したイベントを要求しているアプリケー
ションに制御をわたす。
【0104】次に、図48のメモリスイッチアプリケー
ションの動作を、図51のフローチャートを参照して説
明する。
【0105】まず、初期稼動時にはステップS41から
ステップS53に進み、EEPROM内の情報つまり、
デフォルト値をそのまま一覧表示してマネージャに戻
る。タッチイベントが起きると、ステップS42からS
43に進み、タッチ解析の結果、プリンタ種別の設定な
らステップS51に進み、プリンタ種別の設定処理を行
う。自動印刷後ファイル削除の設定ならステップS44
からステップS50に進み、その設定処理を行う。又、
ハードディスクの時間帯設定ならステップS45からス
テップS49に進み、ハードディスクの使用時間の設定
処理を行う。更に、定着時間の設定ならステップS46
からステップS48に進み、定着時間の設定処理を行
う。その他の場合はステップS47に進み、それぞれの
設定処理を行う。又、ステップS42でタッチイベント
以外で起動されるとステップS52に進み、その処理を
行う。なお、ステップS47には、カットシートフィー
ダ(CSF)の有無、内蔵ハードディスクの有無の設定
処理も含まれている。
【0106】以下、ファクシミリ受信について説明す
る。ここでは、ユーザは現在ワープロアプリケーション
を使用しているものとする。ワープロでは文字入力やタ
ッチパネルM19へのタッチ入力などのイベントを待
ち、発生するとそのイベントに応じた処理をして、また
イベント待ちをしている。
【0107】ここで、公衆回線よりCi信号を受けたと
する。すると、マネージャプログラムは、Ci信号イベ
ントを待っている図52及び図53のTEL/FAXア
プリケーションに制御を渡す。図52のステップS61
で、TEL/FAXアプリケーションはCi信号を確認
し、ステップS74でモード認識する。図54のステッ
プS99でTELモードなら電話としての機能しか働か
ないのでステップS100に進み、リンガを鳴らすだけ
で終了する。FAXモードならFAXとしての機能しか
働かないのでステップS101に進んで回線を接続し、
ステップS102でFAXタスクを起動して終了し、マ
ネージャに制御を戻す。
【0108】ステップS74でAUTOモードの場合
は、電話とFAXを自動判別するのでステップS75に
進み、回線を接続する。ステップS76、ステップS7
7では電話かFAXかを自動判断する。FAXと判断す
るとステップS78に進みFAX受信の処理にはいる。
ステップS78ではFAX受信タスクを起動してマネー
ジャに戻る。一方、電話と判断するとステップS79に
進み、リンガを鳴らし、ステップS80で20〜30秒
程度のタイマを起動してマネージャに戻る。
【0109】Ci信号を受信せずステップS62に進ん
だ時は、20〜30秒の間にユーザによりハンドセット
M4が取られたかを調べ、取られた時はステップS62
よりハンドセットイベントを持っているTEL/FAX
アプリケーションに制御が渡り、ステップS81ではタ
イマを中止し、ステップS82でリンガを止め、次にス
テップS83に進み、回線をハンドセットM4につない
で通話可能状態にしてマネージャに戻る。これによりユ
ーザはそのまま通話できる。
【0110】ユーザ不在のためハンドセットM4が取ら
れない時はステップS63に進み、タイマ(20〜30
秒タイマ)によりマネージャはTEL/FAXアプリケ
ーションに起動をかける。TEL/FAXアプリケーシ
ョンはステップS84で回線を切断し、その後マネージ
ャに戻る。
【0111】次に、ファクシミリ受信後の処理を説明す
る前に、図55のフローチャートを参照してFAX受信
タスクを説明する。ステップS111でプロトコル交信
を行い、正常終了するとステップS113に進みその後
の処理を行う。異常終了の場合はステップS120に進
みエラーコードを発生しマネージャに送ったうえで、タ
スクを終了する。
【0112】一方、ステップS113ではディスク受信
のために、ハードディスク内にファイルをクリエイトす
る。ここでファイルエラーが起きると、ステップS11
4からステップS120に進みエラー終了する。正常に
ファイルが作成できると、ステップS115に進みデー
タの交信を始める。1ラインごと受信してファイルに書
き込む処理をくり返す。この間、例えば図47に示すよ
うにディスプレイ上の右上部に「FAX受信中」と表示
する。
【0113】この処理は入力するMH符号化された情報
をそのままファイルに書込む一方、符号を伸長して情報
の数ドット数、ライン数をチェックするものである。書
き込み途中でファイルエラーまたは交信エラーが発生す
ると、ステップS116からステップS118に進みエ
ラーコードを発生し、ステップS119でファイルをク
ローズして、エラー終了する。全ての交信が正常終了す
ると、ステップS117に進み、ファイルをクローズし
てタスクを終了する。
【0114】マネージャは自分に制御が戻っているとき
に、前述のタスク終了を検知すると、図52のステップ
S61でTEL/FAXアプリケーションに対し、FA
X終了を知らせるソフトイベントを出して起動を促す。
TEL/FAXアプリケーションはステップS64でF
AXが終了したことを認識するとステップS65で回線
を切断し、ステップS66でエラー終了だったかどうか
判断する。その結果エラー終了の場合にはステップS7
1に進み、エラーコード(エラー種別)を選択する。ユ
ーザに知らせる必要のあるエラーの場合には、ステップ
S71で伝言板アプリケーションに対してシステム伝言
を指示するソフトイベントを発行し、ステップS85に
進む。
【0115】ステップS66での判断結果が正常終了の
場合にはステップS67に進み、作成されたファイルを
管理しやすい名前に変更し、移動し、ステップS68で
LEDM48を点滅させる。またディスプレイM2の右
上には、例えば図44に示すように「FAX受信完了」
と表示し、ユーザにファクシミリ受信が終了したことを
知らせる。
【0116】次にステップS69で自動印刷がオンに設
定されているか判断し、オンならステップS70に進み
スプール印刷アプリケーションに対し、ディスクに記憶
されている受信したファイルを印刷することを指示する
ソフトイベントの発行をマネージャに指示する。オフな
らステップS85に進む。ステップS85では交信結果
を通信レポートに格納し、ステップS86で表示開閉ス
イッチE41の状態を判定する。開閉スイッチE41が
オンならばディスプレイM2は表示状態であることか
ら、そのままTEL/FAXアプリケーションを終了す
る。この状態での表示部は、現在実行中のアプリケーシ
ョン(本実施例ではワープロ)のままである。
【0117】もし開閉スイッチE41がオフならばユー
ザは現在あるアプリケーションを実際に使用してないも
のと判断してステップS87に進み、受信文書のファイ
ル後先頭ページをVRAM(E32)に転送してディス
プレイM2に表示する(ステップS88)。この場合、
実際にはディスプレイのバックライトが消灯しており、
またディスプレイM2が閉まっているので、ユーザはこ
の先頭ページの表示を確認することができない。この状
態でユーザが席に戻りディスプレイM2を開けるとディ
スプレイM2のバックライトが点灯し、不在中に受信し
たFAX文書が自動的に表示される。これにより、図4
5に示すように、そのファクシミリ受信文書を見ること
ができる。
【0118】既に開閉スイッチE41がオフ(ディスプ
レイM2が閉じられている)の間に一度受信した場合
は、ステップS87の判断によって開閉スイッチE41
がオフの間に受信下ファクシミリ文書の一覧(図44)
を液晶上に表示する(ステップS89)。これにより、
ユーザはディスプレイM2を開けたときに、この一覧を
見ることができ、この一覧の中から読出したい文書を選
択し、ディスプレイM2に表示したり、プリンタM22
を用いて印刷することもできる。又、タッチパネルM1
9を操作することによって、ディスプレイM2を閉じる
前に使用していたワープロアプリケーションに戻ること
も容易である。
【0119】上述のスプール印刷アプリケーションでは
マネージャよりソフトイベントで起動されると、図56
のステップS121に進み、ステップS122でファイ
ルのキューイングを行う。ステップS123でキューイ
ングがオーバフローしている場合には、ステップS14
8でエラーを知らせるソフトイベントを、要求元のアプ
リケーションに対して発行し、マネージャに戻る。
【0120】正確キューにつないだ後はステップS12
4に進む。ステップS124で現在処理中(印刷中)の
ファイルがある場合には、そのファイルを継続処理する
(ステップS127に進む)。処理中ファイルがない場
合にはステップS125に進み、印刷経過フラグを
“0”にセットする。ステップS126では給紙コマン
ドをプリンタ制御プログラムに送る。次にステップS1
27では処理ファイルをオープンして、ステップS12
8で印刷経過フラグの値までファイルポインタを進め、
次にステップS129から予め定められたライン分(こ
こでは32ライン)リードする。ステップS130でフ
ァイルまたはページの終了でなければステップS136
に進み、FAXのデータはMHコードであるため生イメ
ージデータに変換してバッファに記憶する。その後ステ
ップS137に進みプリンタ制御プログラムに生イメー
ジを送る。ステップS138で印刷経過フラグに“3
2”を加算し、ステップS139のファイルクローズ処
理に進み、マネージャに制御を戻す。プリンタM200
で32のライン分の終了イベントが発生するとステップ
S124のキューにつないだ後からの処理になる。
【0121】ステップS129の32ライン分のリード
中、1ページ分の終了またはファイルの終わりをステッ
プS130で検出する。さらに、ステップS131で1
ページ分の終了を検出するとステップS132に進み、
バッファの残りをプリンタ制御プログラムに送る。次に
ステップS133で用紙の排出処理を行い、ステップS
134でファイルをクローズし、ステップS135で印
刷経過フラグを進め、マネージャに戻る。
【0122】又、ステップS131でファイルの終了を
検出するとステップS140に進んで印刷終了を書き込
み、ステップS141でファイルをクローズする。次に
ステップS142に進み、バッファの残りをプリンタ制
御プログラムに送り、ステップS143で印刷経過フラ
グに“−1”をセットし、ステップS144でキューイ
ンデスクを進める。次にステップS145に進み、前述
のメモリスイッチの自動印刷ファイル削除の設定をみ
て、削除の場合のみステップS146に進み、そのファ
イルを削除する。削除されない文書は印刷結果を確認し
たあと、前述のとおり、図44の削除スイッチ441を
押すことにより、一括で削除される。ステップS147
では排出コマンドをプリンタ制御プログラムに送り、マ
ネージャに戻る。
【0123】図58からはプリンタ制御プログラム側の
処理を示すフローチャートである。このプログラムの起
動は、アプリケーションからのデータ転送要求と、プリ
ンタの記録動作終了を示すハードウェア割り込みがあ
る。データ転送要求で起動されるとステップS151か
らステップS152に進み、給紙コマンドかどうか調べ
る。給紙コマンドでない時はステップS153へ進む。
送られてきた32ラインのイメージデータの解像度はF
AXの解像度に一致している(約200dpi)。本シ
ステムにおいて前述のメモリスイッチアプリケーション
によりインクジェットプリンタが接続されているとする
と、インクジェットプリンタの解像度は360dpiで
あるので解像度変換が必要である。さらにインクジェッ
トプリンタはシリアルプリンタであるため、図59のよ
うなビットイメージの縦横変換も必要である。ステップ
S153で縦横のビットイメージ変換を行ってステップ
S154で200dpi→360dpiの2次元変換を
行い、ステップS155でプリンタの種別を判断する。
【0124】インクジェットプリンタでない場合はステ
ップS156に進み、記録範囲が両端5mmずつ小さい
ので、データの両端5mm分を捨てる。一方、ステップ
S157で熱転写プリンタが接続されていればステップ
S158に進んで記録濃度を設定し、ステップS159
でデータをプリンタM200に渡す。プリンタM200
が記録動作をしている間、一旦プリンタ制御プログラム
は制御を戻す。記録動作が終了すると、プリンタ制御プ
ログラムはハードウェア割り込みにより再び起動されて
ステップS160へ進む。インクジェットプリンタが接
続されていなければステップS171に進み、接続され
ていればステップS169に進んで、前述の環境設定ア
プリケーションで設定された定着モードの有無を調べ
る。定着モードが有る場合にはステップS172に進
み、設定時間分だけループする。その後ステップS17
1に進み、プリンタM200に終了イベントを出力す
る。
【0125】一方、ステップS152で給紙コマンドの
場合はステップS161に進み、プリンタM200に対
して給紙コマンドを出力する。プリンタの種別やカット
シートフィーダ(CSF)有無によりプリンタ本体が行
う給紙処理が異なるため、給紙後、記録紙を送るか戻す
かして、記録紙の上端を合わせる処理をする。その際、
バックラツシユを防ぐため、最後は送り方向で終わる。
この処理により、アプリケーション側で、プリンタM2
00の種別やCSF有無を意識する必要がなくなる。上
述の判断をステップS162,S163,S166で行
い、インクジェットプリンタ/CSF有りならステップ
S164で何もしない。インクジェットプリンタ/CS
F無しならステップS165で360だけ戻し60進め
る。熱転写プリンタ/CSF有りならステップS167
で3だけ進める。熱転写プリンタ/CSF無しならステ
ップS168で337だけ戻して40進める。
【0126】図41の文書取り出しスイッチ412を押
すと、図54のステップS64から図54のステップS
91に進む。タッチ以外のイベントの場合にはここから
ステップS96に進み、その処理してマネージャに戻
る。ステップS92ではタッチ位置の解析を行い、ステ
ップS93で文書取り出しスイッチ412が押下された
時はステップS94に進み、LEDM48を消す。次に
ステップS95に進み、受信文書の一覧表示処理に進
む。一覧表示では図44のように印刷終了した文書には
*印がついて表示される。なお、文書取り出しスイッチ
以外のタッチ位置であれば、ステップS97でその処理
を行う。
【0127】Ci信号を着信してからこの間、ワープロ
アプリケーション以外は画面表示を行っていない。画面
はワープロの画面のままである。しかもキー入力タッチ
パネルM19へのタッチなどによりワープロが待ってい
るイベントを発生させれば、ワープロ処理に起動がかか
る。ワープロはそのイベントの処理をすることができる
ので、ユーザはワープロを操作し続けている状態で、電
話やFAXの受信、受信文書の印刷を行うことができ
る。
【0128】次に本実施例のリンガ鳴動の制御動作につ
いて説明する。本実施例の使用者は実際の電話の着信前
に以下のフラグを設定しておく必要がある。
【0129】図60は、受信モードを設定する処理を示
すフローチャートである。
【0130】まず、電話とFAXの切り換えを行うため
に、その機能を優先させるか入力する。電話モードであ
れば電話優先であり、使用者がハンドセット又は子電話
を取るまで電話は着信しない。FAXモードはファクシ
ミリ優先モードであり、電話が着信するとFAX受信モ
ードとなる。AUTOモードは、電話とFAXの自動切
り変えを行うために、一度着信してから信号その他で自
動判別を行う。
【0131】使用者が入力したモードにより、ステップ
S182にあるように電話モードであればCMLリレー
をL、受信モードフラグを電話モードに設定する。一
方、自動判別を行う場合はステップS183に進みCM
LリレーをL、受信モードフラグをAUTOモードにす
る。又、FAX優先であればステップS184に進み、
CMLリレーをH、受信モードをFAXモードにセット
する。
【0132】次に図61に示すフローチャートに従っ
て、AUTOモードでの設定回数を入力する。本実施例
ではAUTOモードで電話とFAXの自動判別を行う前
に、この設定回数だけリンガを鳴動させる。この回数は
ステップS191で入力される。
【0133】さらに、図62のフローチャートに従って
リンガ音色の設定を行なう。
【0134】ステップS201でどのリンガで鳴らすか
を決める。ハンドセット内蔵のリンガでよければステッ
プS202に進み、リンガフラグにハンドセットを設定
する。FM音源で鳴らしたければステップS203に進
み、リンガフラグをFM音源に設定する。又、ADPC
Mで鳴らしたければステップS204に進み、リンガフ
ラグをADPCMに設定する。
【0135】また、図63のフローチャートに従ってリ
ンガ鳴動間隔を設定する。図のステップS212〜S2
24に示す通り、Ciフラグを設定する。このフラグは
交換機から呼び出し信号(Ci信号)が着たときに、そ
のCi信号のとおりにリンガを鳴動させるか(S21
3)、それとも、Ci信号が連続してきている間は継続
してリンガを鳴動させるか(S212)、またはリンガ
の種類によってこれらの区別を自動的に行うか(S21
4)を選択する。
【0136】又、図64はリンガ鳴動電話機の設定のた
めのフローチャートである。リンガ鳴動電話機の設定
は、どの電話機でリンガを鳴動させるか選択するもので
あり、図64のステップS222に示す通り、親、子の
両方の電話機ともリンガを鳴らす場合は、Hリレー、T
LリレーともにLにし、親のみ鳴らす場合はステップS
223でHリレーをH、TLリレーをLにする。また、
子のみ鳴らす場合はステップS224の様に、Hリレー
はL、TLリレーはHにする。
【0137】このような前提条件のもとで、電話が着信
した場合の動作を図65のフローチャートを参照して以
下に説明する。
【0138】このCiイベントの処理はCi信号が来る
度に起動されるものである。即ち、通常であれば、Ci
信号は1秒間Ci信号が着た後、2秒間休むので、3秒
間に1度起動される。
【0139】もし受信モードがFAXモードであればス
テップS231からステップS245に進み、FAX受
信処理を行う。また、受信モードがAUTOモードであ
ればステップS232に進み、設定回数内か否かを判断
し、設定された設定回数内であればステップS233に
進み、電話モードの処理と同様にリンガが鳴動する。そ
して、もし設定回数を越えた場合はステップS239に
進み、TLリレーをHにして回線を接続する。そしてス
テップS240で、電話/FAXの自動判別処理を行
い、もしFAXであればステップS245のFAX受信
処理に進む。またもし電話であればステップS241に
進み、FM電源にてリンガ音を鳴動させる。この場合、
使用者が電話をとればステップS243に進み、TLリ
レーをLにして会話を行い、また電話が取られなければ
ステップS244に進んで不在処理を行う。
【0140】ステップS231で受信モードが電話モー
ドであればステップS233に進み、リンガフラグのチ
ェックを行う。もしリンガフラグがハンドセットであれ
ば、このままでハンドセットM4についているリンガを
鳴らす。リンガフラグがFM音源またはADPCMであ
ればステップS234に進み、TLリレーをHにし、ス
テップS235にてCiフラグを調べる。もしステップ
S235でCiフラグが継続であればステップS237
に進んで継続処理を行い、また断続であれば、ステップ
S238に進んで断続処理を行う。又、Ciフラグが自
動であればステップS236に進み、リンガタイプの判
断を行う。
【0141】ステップS236にてリンガタイプか音楽
であれば、ステップS237にて継続処理を行い、リン
ガタイプが音声であればステップS238にて断続処理
を行う。ステップS237では、次のCiが来る時間ま
でFM音源またはADPCMを連続再生し、曲、または
音声データが終わった場合は最初から再び再生する。こ
の場合、Ci信号が継続してくる場合、即ち、電話の呼
び出し信号がなっている間は1つの曲、もしくは音声が
鳴り続けることになる。
【0142】また、ステップS238では、CiがLO
Wの時間だけ、FM音源またはADPCMを再生する。
Ciイベントの毎回曲または音声データの最初から再生
する。即ち、この場合、曲または音声データは、Ci信
号信号のタイミングで毎回最初から繰り返すことにな
る。
【0143】以上が本実施例の装置のリンガ制御の説明
である。
【0144】尚、以上の説明では、電話/FAXの複合
機を用いてリンガ鳴動を行う場合の説明を行ったが、音
楽また音声を再生できる電話装置であれば、本実施例の
リンガ鳴動を実施可能である。
【0145】なお、前述の実施例の説明で、複数の文書
を受信したときに受信文書の一覧を表示する例を上げた
が、複数の受信文書のそれぞれの先頭ページの先頭画像
の一部を同時に表示することも可能である。また表示の
タイミングであるが、本実施例ではディスプレイが閉じ
ている間に液晶ディスプレイに表示しているが、ディス
プレイ開閉スイッチE41がオンになった時(ディスプ
レイが開かれた時)に表示しても同様の効果を得ること
ができる。
【0146】さらに本実施例の説明における、受信文書
をメモリ内に記憶するシーケンス、記憶手段の種類、表
示手段の種類などは本発明を制限するものでないことは
言うまでもない。また、本実施例に基く機能は前述のメ
モリスイッチアプリケーションによってユーザが選択で
きるようにすることもできる。
【0147】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0148】以上説明したように本実施例によれば、フ
ァクシミリ端末と情報処理端末等が複合された装置にお
いて、ディスプレイが閉じられている間に受信したファ
クシミリ画像を、そのディスプレイを開いたときに自動
的に表示するように制御すれば、オペレータがいない
時、或いは装置が使用されていない時に受信したファク
シミリ受信画像を、その装置の使用開始時に確実に確認
できる。これにより、メモリに記憶されているファクシ
ミリ受信画像を見忘れる心配がなくなる。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、機
器を使用していない時に受信したファクシミリ画像を、
見忘れることがなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の情報処理システムの外観斜視図であ
る。
【図2】実施例の装置本体の分解斜視図である。
【図3】実施例の装置本体の一部断面図である。
【図4】実施例の装置の斜め前方の外観斜視図である。
【図5】実施例の装置本体の後方外観図である。
【図6】実施例の装置本体の電源インレット部分の斜視
図である。
【図7】実施例の装置のディスプレイのヒンジを示す要
部斜視図である。
【図8】図7のヒンジ部分の拡大断面図である。
【図9】図7のヒンジ部分の拡大斜視図である。
【図10】実施例の装置のディスプレイの後ろカバーの
部分斜視図である。
【図11】実施例の装置本体の正面から見たキーボード
一部外観図である。
【図12】実施例の装置のキーボードを押し込んだ状態
を示す側面図である。
【図13】実施例の装置のキーボードを引き出した状態
を示す側面図である。
【図14】キーボードにケーブルを収納した状態を示す
図である。
【図15】キーボードへのケーブルの収納状態を示す側
面図である。
【図16】実施例の装置のディスプレイを閉じた状態を
示す内部構成図である。
【図17】キーボードの出し入れに使用するエジェクタ
ユニットの構成図である。
【図18】キーボードとエジェクタガイドの関係を示す
側面図である。
【図19】ハンドルをキーボードレストとした時の位置
関係を示す側面図である。
【図20】ハンドルをアームレストとする状態の部分斜
視図である。
【図21】ハンドルをアームレストとする位置関係を示
す側面図である。
【図22】実施例の装置の紙搬送路上の上部ユニットを
閉じた状態を示す図である。
【図23】開閉つまみを示す斜視図である。
【図24】実施例の装置の紙搬送路上の上部ユニットを
開いた状態を示す図である。
【図25】実施例の装置の開閉つまみとディスプレイの
角度を示す側面図である。
【図26】実施例の装置のハンドセットユニットの外観
斜視図である。
【図27】実施例の装置のハンドセットの置台の分解斜
視図である。
【図28】実施例の装置のハンドセットの置台固定体の
構成図である。
【図29】図28の固定体を装置本体に結合した時の正
面図である。
【図30】図28の固定体を装置本体に結合した時の平
面図である。
【図31】プリンタの内部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図32】プリンタのヘッドカートリッジの斜視図であ
る。
【図33】実施例のシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図34】実施例のシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図35】実施例のシステムのNCUの構成を示すブロ
ック図である。
【図36】実施例のシステムのソフトウェア構造を示す
図である。
【図37】メインメニュー画面の表示例を示す図であ
る。
【図38】環境設定アプリケーションの表示画面例を示
す図である。
【図39】ワードプロセッサ機能を実行時の画面例を示
す図である。
【図40】印刷条件を設定する時の画面表示例を示す図
である。
【図41】ファクシミリ機能のアプリケーション画面表
示例を示す図である。
【図42】拡張機能の表示画面例を示す図である。
【図43】ファクシミリ送受信モードの環境設定のため
の画面表示例を示す図である。
【図44】ファクシミリ文書の取りだし画面表示例を示
す図である。
【図45】受信文書の表示画面例を示す図である。
【図46】電話アプリケーションの基本画面の表示例を
示す図である。
【図47】電話アプリケーションにおける電話帳の表示
例を示す図である。
【図48】メモリスイッチアプリケーションの表示画面
例を示す図である。
【図49】装置本体のマネージャの処理を示すフローチ
ャートである。
【図50】装置本体のマネージャの処理を示すフローチ
ャートである。
【図51】メモリスイッチアプリケーションの処理を示
すフローチャートである。
【図52】電話/ファクシミリアプリケーションの処理
を示すフローチャートである。
【図53】電話/ファクシミリアプリケーションの処理
を示すフローチャートである。
【図54】電話/ファクシミリアプリケーションの処理
を示すフローチャートである。
【図55】ファクシミリ信号の受信タスク処理を示すフ
ローチャートである。
【図56】スプール印刷アプリケーション処理を示すフ
ローチャートである。
【図57】スプール印刷アプリケーション処理を示すフ
ローチャートである。
【図58】プリンタ制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図59】プリンタによる印刷時における縦横変換処理
を説明するための図である。
【図60】受信モードを設定するための処理を示すフロ
ーチャートである。
【図61】AUTOモードでの設定回数の入力処理を示
すフローチャートである。
【図62】リンガ音色の設定処理を示すフローチャート
である。
【図63】リンガ音色の設定処理を示すフローチャート
である。
【図64】リンガ音色の設定処理を示すフローチャート
である。
【図65】Ciイベントの処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
M1 本体 M2 ディスプレイ M3 キーボード M200 プリンタ E41 表示部開閉スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体上面の中央部に立てるか、また
    は装置本体上面に表示部を伏せて重ねられるように回動
    可能に設けられた表示部と、ファクシミリ通信手段を備
    えた情報処理装置であって、 前記表示部が伏せられた位置にあるか立てられた位置に
    あるかを検出する検出手段と、 ファクシミリ受信した受信画像を記憶する記憶手段と、 前記表示部が伏せられている時に受信したファクシミリ
    受信画像を前記記憶手段に記憶するとともに、前記表示
    部が立てられた時、前記記憶手段にファクシミリ受信画
    像が記憶されていることを示す情報を表示する制御手段
    と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れているファクシミリ受信画像の先頭情報或いは一覧情
    報を表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の情報処理装置。
JP4165779A 1992-06-24 1992-06-24 情報処理装置 Withdrawn JPH0614137A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4165779A JPH0614137A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 情報処理装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778717B2 (en) 1998-12-18 2004-08-17 Future Fibre Technologies Pty Ltd. Apparatus and method for monitoring a structure using a counter-propagating signal method for locating events

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778717B2 (en) 1998-12-18 2004-08-17 Future Fibre Technologies Pty Ltd. Apparatus and method for monitoring a structure using a counter-propagating signal method for locating events

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