JPH0614027B2 - 超音波探傷器の測定範囲設定装置 - Google Patents

超音波探傷器の測定範囲設定装置

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JPH0614027B2
JPH0614027B2 JP61240191A JP24019186A JPH0614027B2 JP H0614027 B2 JPH0614027 B2 JP H0614027B2 JP 61240191 A JP61240191 A JP 61240191A JP 24019186 A JP24019186 A JP 24019186A JP H0614027 B2 JPH0614027 B2 JP H0614027B2
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康雄 田中
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波探傷器において、被検査物体における測
定範囲を定める超音波探傷器の測定範囲設定装置に関す
る。
〔従来の技術〕
超音波探傷器は、物体内部の傷の存在の有無を当該物体
を破壊することなく検査する装置として良く知られてい
る。この超音波探傷器を図により説明する。
第5図は従来の超音波探傷器のブロック図である。図
で、1は被検査物体、1fは被検査物体1内に存在する
欠陥を示す。2は被検査物体1内に超音波を放射すると
ともに、反射してきた超音波に比例した電気信号を出力
する超音波探触子である。3は超音波探傷器であり、超
音波探触子2に対して超音波発生パルスを出力し、か
つ、超音波探触子2からの信号を受信し、この信号の波
形を表示する。
超音波探傷器3は次の各要素で構成されている。即ち、
4は超音波探傷器3の動作に時間的規制を与える信号電
圧を発生する同期回路、5は同期回路4の信号により超
音波探触子2に超音波発生のためのパルスを出力する送
信部である。6′は超音波探触子2からの信号を受信す
る受信部であり、抵抗器で構成される分圧器の組合せよ
り成る減衰回路6a、および増幅回路6b′で構成され
る。7は増幅回路6′からの信号を整流する検波回路、
8は垂直軸増幅回路である。
9は同期回路4からの同期信号により三角波を発生する
掃引回路、10は掃引回路9の三角波信号を増幅する増
幅回路である。11は超音波探触子2からの信号波形を
表示する表示部であり、横軸は増幅回路10から出力さ
れる三角波で定まる時間軸とされ、縦軸は垂直軸増幅回
路8から出力される信号の大きさとされる。表示部11
としては陰極線管が用いられ、その表面にはスケールが
表示されている。12は被検査物体1において、その表
面からの検査すべき範囲(測定範囲)を設定する測定範
囲設定部である。13は掃引開始信号に遅れ時間をもた
せて表示部11に表示される波形の位置を平行移動させ
る遅延時間設定部である。
第6図は第5図に示す掃引回路の回路図である。図で、
9aは増幅器、9rは可変抵抗器、9cは可変コンデン
サである。測定範囲設定部12は通常、粗調用のつまみ
と微調用のつまみより成りこれらのつまみを回動するこ
とにより可変抵抗器9rの抵抗値および可変コンデンサ
9cの容量を調整する。
次に、上記従来の超音波探傷器の動作の概略を説明す
る。同期回路4からの信号電圧により送信部5からパル
スが出力されると、超音波探触子2はこのパルスにより
励起されて被検査物体1に対して超音波を放射する。放
射された超音波の一部は被検査物体1の表面から直ちに
超音波探触子2に戻り、他は被検査物体1内を伝播し、
被検査物体1の底部に達し、ここで反射されて超音波探
触子2に戻る。一方、被検査物体1に欠陥1fが存在す
ると、超音波は当該欠陥1fにおいても反射されて超音
波探触子2に戻る。これら超音波探触子2に戻った超音
波は超音波探触子2をその大きさに比例して励起し、超
音波探触子2からはこれに応じた電気信号が出力され
る。
この信号は減衰回路6aに入力され、処理に適した大き
さに調節され、増幅回路6b′を経て検波回路7に入力
される。検波回路7は表示部11の表示を片振り指示と
するため、入力信号を整流する。この際、当該信号に混
入している雑音成分も除去される。検波回路7の出力信
号は垂直軸増幅回路8を経て表示部11に入力され、そ
の大きさが表示部11の縦軸に表される。一方、掃引回
路9は同期回路4の同期信号により三角波電圧を発生
し、この電圧は増幅回路10を経て表示部11(陰極線
管)の偏向電極に印加され、電子ビームを掃引する。こ
の掃引と前記垂直軸増幅回路8からの入力信号により、
表示部11には超音波探触子2に戻った反射波の波形が
表示される。
第7図は表示された反射波の波形図である。図で、横軸
は時間、縦軸は反射波の大きさを示す。Tは被検査物体
1の表面からの反射波、Fは欠陥1fからの反射波、
は被検査物体1の底面からの反射波である。Sは表
示部11上に描かれているスケールを示す。底面から反
射した反射波の一部は表面で再反射されて再び被検査物
体1内に戻る。これにより、欠陥1fからの反射波
、底面からの反射波Bが現れるが反射波F、B
の大きさは当然ながら反射波F,Bの大きさより
小さい。このように、欠陥1fからの反射および底面か
らの反射波が減衰しながら繰返し現れることになる。な
お、被検査物体1内における超音波の音速は一定である
ので、横軸(時間軸)は被検査物体1内の表面からの距
離を表すことになり、この波形図から欠陥1fの位置が
判明する。
ところで、一般に、被検査物体1を探傷する場合、必ず
しもその表面から底面まで全体を検査する必要はなく、
表面からある一定の深さ範囲を検査すればよい場合が多
い。この場合には、波形の表示はその範囲(測定範囲)
のみの表示とすることが望ましく、それによってより精
度の高い分析を行うことができる。
ここで、このような測定範囲を設定する方法について説
明する。今、仮に表面から底面までの距離が200mmの
被検査物体において、測定範囲を100mm(表面から1
00mm以内)に設定する場合について考える。この場
合、被検査物体1と同一材料で、厚さ100mmの試片を
用意する。次に、その試片に超音波を放射すると、表示
部11には、反射波T,B,B,………が現れる。
そこで、測定範囲設定部12の粗調用つまみと微調整つ
まみを操作して横軸の拡張、縮少を行い、表示部11の
左端のスケールSに反射波Bが、又、右端のスケー
ルにSに反射波Bが現れるように調節する。この場
合、表示部11には反射波B、Bのみが表示されて
おり、左右両端の各スケールS,Sの間隔が100
mmの位置間隔に相当することとなる。次に、遅延時間設
定部13のつまみを回動して波形を右方に平行移動さ
せ、反射波Tを左端のスケールSに合せる。この状態
で被検査物体1に超音波を放射すると、表示部11には
表面(スケールS)から100mm(スケールS)の
測定範囲が表示されることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来装置における測定範囲の設定は、上述のよう
に、測定範囲に等しい厚さをもち、被検査物体1と同一
材料の試片を用意し、測定範囲設定部12の2つのつま
み、および遅延時間設定部13のつまみを操作する必要
があり、又、それらの操作において反射波B、B
スケールS,Sに合致させるには相当の熟練を要す
ることから、極めて面倒である。しかも、必要とする材
質および厚みを有する試片が常に存在するとは限らず、
むしろ存在しない方が多く、この場合には測定範囲の設
定はほとんど不可能である。
もっとも、ある音速の材料について、掃引回路9の抵抗
9rおよびコンデンサ9cの値を各測定範囲毎に予め計
算し、測定範囲設定部12の一方のつまみ(例えば粗調
用つまみ)部分に測定範囲を表示しておき、他方のつま
み(例えば微調用つまみ)部分に前記表示と対応して予
め計算により音速を表示しておき、両つまみにより測定
範囲を設定することも可能であるが、可変コンデンサ9
cを用いるので上記各表示自体が非直線性の表示とな
り、つまみを正確にセットすることは極めて困難であ
り、したがって、測定範囲の正確な設定はほとんど不可
能に近い。そして、測定範囲が正確に設定できないと欠
陥の位置を正確に読取ることはできなくなる。
このように、上記従来装置にあっては、測定範囲の正確
な設定は、試片が存在していても極めて面倒であり、試
片が存在しない場合にはほとんど不可能に近いという問
題点があった。これに加えて、仮に測定範囲の正確な設
定ができたとしても、次のような問題点があった。即
ち、掃引回路9の抵抗9rの抵抗値、コンデンサ9cの
容量、および増幅回路10の増幅率は温度により変化す
る。したがって、周囲温度が変化すると折角正確に設定
した測定範囲にも誤差を生じる。このことは、反射波に
横軸方向のずれが生じることを意味し、欠陥の位置を正
確に知ることはできなくなる。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、
測定範囲を容易、正確に設定することができ、かつ、設
定された測定範囲のデータを表示器に効果的に表示する
ことができる超音波探傷器の測定範囲設定装置を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明は、超音波探触子に
対して所定のパルスを出力する送信部と、前記超音波探
触子からの信号を受信する受信部と、この受信部で受信
された信号に基づいて当該信号の波形を表示する表示部
とを備えた超音波探傷器において、前記表示部を多数の
ドット配列で構成される表示器で構成するとともに、前
記受信部で受信された入力信号を所定のサンプリング周
期で順次アドレスに記憶するメモリと、前記入力信号の
波形の分析に必要な測定範囲を設定する測定範囲設定部
と、被探傷物体内を伝播する音速を入力する音速入力部
と、設定された前記測定範囲の2倍を入力された前記音
速と前記サンプリング周期との積で除算して前記メモリ
における前記測定範囲内の全アドレス数を演算する演算
手段と、この演算手段で演算された全アドレス数を前記
表示器の時間軸方向に配列されたドット数で除した値に
基づく数の間隔毎に前記全アドレス中の各アドレスを選
択してゆくアドレス選択手段と、このアドレス選択手段
により選択されたアドレスのデータを前記表示器に表示
させる表示制御手段とを設けたことを特徴とする。
〔作用〕
被検査物体からの超音波の反射波は超音波探触子に戻
り、超音波探触子からはこの反射波に応じた信号が出力
される。受信部ではこの信号を受信し、受信部からの出
力信号は所定のサンプリング周期でメモリに順に記憶さ
れる。測定範囲を設定する場合には、測定範囲設定部に
任意の測定範囲をセットするとともに、音速入力部に被
検査物体における音速を入力する。演算手段では、この
セットされた測定範囲の2倍を音速とサンプリング周期
の積で除算して測定範囲内の全アドレス数を演算し、ア
ドレス選択手段では、上記全アドレス数を表示器の時間
軸方向に配列されたドット数で除した値に基づく数の間
隔毎に全アドレス中の各アドレスを選択してゆく。そし
て、選択された各アドレスに記憶されているデータが取
り出され、これら各データは表示制御手段により表示器
に表示される。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る超音波探傷器のブロック
図である。図で、第5図に示す部分と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。超音波探傷器において
は、反射波を検波して表示する場合と、検波せずに表示
する場合とがあるが、いずれの場合でも本発明は適用可
能である。従って、以下では、第5図の増幅器6b′と
検波回路7と合わせたものを増幅回路6bとして受信部
6を構成し、検波を行なった場合の実施例を示す。21
は本実施例の超音波探傷器を示す。この超音波探傷器2
1は次の各要素により構成されている。即ち、22は受
信部6の出力信号をディジタル値に変換するA/D変換
部、23はA/D変換部22で変換された値を記憶する
波形メモリ、24は波形メモリ23の各アドレスを順に
指定してゆくアドレスカウンタである。25はタイミン
グ回路であり、送信部5、A/D変換部22およびアド
レスカウンタ24へそれぞれ起動信号を与える。このタ
イミング回路25の発振には水晶発振子が用いられる。
26は所要の演算、制御を行うCPU(中央処理装
置)、27は演算のためのパラメータやデータ等を一時
記憶するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、28
はCPU26の処理手順を記憶するROM(リード・オ
ンリ・メモリ)である。29は所望の測定範囲を入力する
測定範囲設定部、30は被検査物体1内を超音波が伝播す
る速度(音速)を入力する音速入力部である。31は液
晶表示部、32はCPU26の演算、制御の結果得られ
たデータに基づいて液晶表示部31の表示を制御する表
示部コントローラである。
次に、本実施例の動作を第2図に示す反射波の波形図、
第3図に示す波形メモリ23のブロック図、および第4
図に示すフローチャートを参照しながら説明する。最初
に、測定範囲設定部29に所望の測定範囲l(この値
は第1図に示す被検査物体1に示されている。)を設定
する。又、音速入力部にも被検査物体1の材質で定まる
音速vを入力する。この状態において、タイミング回
路25から送信部5へトリガ信号が出力されると、送信
部5は超音波探触子2にパルスを出力し、超音波探触子
2から被検査物体1内に超音波が放射される。この超音
波の反射波は超音波探触子2により電気信号に変換さ
れ、この信号は受信部6で受信される。受信部6は、受
信した反射波信号を以後の処理に適した値として出力す
る。この出力された反射波信号は、所定のサンプリング
周期毎にA/D変換部22においてディジタル値に変換
され、この変換された値は順次波形メモリ23に記憶さ
れる。この記憶は、アドレスカウンタ24が波形メモリ
23のアドレスを順次指定することによりなされる。反
射波信号のサンプリング、波形メモリ23のアドレ指定
はタイミング回路25から出力される起動信号により実
行される。このような反射波信号のサンプリングと、そ
のディジタル値の波形メモリ23への収容を第2図およ
び第3図により説明する。
第2図は反射波信号の波形図である。図で、横軸には時
間が、縦軸には反射波信号の大きさ(電圧)がとってあ
る。T,Fは第7図に示すものと同じ反射波を示す。
なお、第2図では横軸のみが極端に拡大して描かれてい
る。次に、第3図は波形メモリ23の内容説明図であ
る。縦列に並べて示された各ブロックは波形メモリ23
におけるデータの収容部を意味し、各収容部に記載され
たD(0),D(1),………D(n-1),D(n),D(n+1))………はA/
D変換部22でディジタル値に変換された反射波信号の
データである。これらデータを一般形としてD(i)で表わ
す。又、各収容部の左側に記載された符号AM(0),AM(1),
………AM(n-1),AM(n),AM(n+1)………は対応する収容部
のアドレスを示す。これらアドレスを一般形としてA
M(i)で表わす。
今、第2図に示す時刻tにおいて、タイミング回路2
5からA/D変換部22およびアドレスカウンタ24に
起動信号が出力されると、A/D変換部22ではそのと
きの反射波Tの電圧をA/D変換してデータD(0)を得
る。又、アドレスカウンタ24は波形メモリ23のアド
レスAM(0)を指定する。この結果、データD(0)は波形メ
モリ23のアドレスAM(0)に収容される。次いで、時間
τ経過後の時刻tにおいて、タイミング回路25か
ら再びA/D変換部22およびアドレスカウンタ24に
起動信号が出力されると、同じくそのときの反射波Tの
電圧がA/D変換部22で変換されてデータD(1)が得ら
れ、アドレスカウンタ24は次のアドレスAM(1)を指定
するので、波形メモリ23のアドレスAM(1)にデータD
(1)が収容される。この場合、時間τがサンプリング
時間(例えば50ns)となる。以下、同様にして反射
波T、F,B,F,B………のデータが波形メ
モリ23に記憶されることになる。
次に、CPU26はROM28に記憶されている手順に
したがって、まず音速入力部30に入力された音速V
および測定範囲設定部29に設定された測定範囲l
順次読み込む(第4図に示す手順P,P)。次い
で、液晶表示部31の横方向全体に測定範囲lを表示
するには、即ち、液晶表示部31の左端のスケールに反
射波Tを、又右端のスケールに距離lに対応する位置
を表示するには、波形メモリ23に記憶されているデー
タをどのようにとり出せばよいかが演算により求められ
る(手順)P)。以下、この演算について説明する。
波形メモリ23には、前述のように反射波T以下の繰返
しの反射波のデータが記憶されている。しかし、この中
で必要とされるのは、測定範囲内のデータであり、これ
ら測定範囲内のデータを液晶表示部31の左右端のスケ
ール間に表示すればよいことになる。一般に、液晶表示
部31に表示を行う場合には、表示部コントローラ32
に設けられた表示メモリ(図示されていない)に表示の
ためのデータが格納される。この表示メモリのアドレス
は液晶ドットの横方向の配列数(例えば200個)に対
して用意されている。このアドレスを一般形としてA
L(j)(j=0,1,2,………199)で表す。この表
示メモリのアドレスは測定範囲がある程度の値であれ
ば、波形メモリ23に記憶されている測定範囲内のデー
タの数(即ち、測定範囲内のアドレスの数)より少ない
のが通常である。そこで、測定範囲内のデータを前記左
右端のスケール間に表示するには、波形メモリ23にお
ける測定範囲内のアドレスをどのように選択すればよい
かを決定するために上記演算が実行されることになる。
ここで、 τ:サンプリング時間 l:測定範囲 v:被検査物体1内の超音波の音速 t :反射波が戻るまでの時間 ΔA :測定範囲lに対応する波形メモリ23内の
アドレスの数 D:液晶表示部31の横方向の液晶ドットの配列数
(又は表示メモリのアドレス数) とすると、表面から測定範囲lの距離の反射波が戻る
に必要な時間tは、 t=2l/V ………
(1) この時間内に波形メモリに記憶されるアドレス数ΔA
は、 このアドレス数ΔAのアドレスのうち、液晶ドット数D
(表示メモリのアドレス数)に応じてアドレスを選択
するには、ΔA/Dの比率でアドレスを選択してゆけ
ばよいことになる。即ち、第3図に示す波形メモリ23
の各アドレスAM(0),AM(1),………AM(n-1),AM(n),A
M(n+1)、………のうち測定範囲lを表示するためi番
目毎のアドレスを選択するものとすると、数iは次式で
表される。
だたし、jは正の整数{0から(D−1)まで}であ
る。手順Pではこの(3)式の演算が実行される。
手順Pで得られた数iは波形メモリのアドレスの番号
なので当然整数でなければならない。したがって、この
数iは適宜の手段で整数化される(手順P)。このよ
うにして得られた各アドレスAM(i)のデータは表示メモ
リ(図示されていない)の所定の各アドレスAL(j)に転
送される(手順P)。次いで、表示部コントローラ3
2により液晶表示部31が駆動され、(手順P)、上
記表示メモリに収容されたデータが順次表示される。こ
れにより、液晶表示部31にはその左右両端のスケール
間に測定範囲l内における反射波の波形がすべて現れ
ることになる。
次に、上記の手順を具体的な例を適用して説明する。
今、サンプリング時間τ、測定範囲l、音速v
液晶ドット数Dが下記の数値であるとする。
τ=50ns(20MHz) l=200mm v=5.9Km/s D=200点 まず、音速入力部30に数値5.9が、又、測定範囲設
定部29に数値200が入力され、この値が読込まれる
(手順P,P)。次いで、手順Pにおいて、測定
範囲200mmに対応する波形メモリ23内のアドレス数
ΔAが(2)式から求められる。
即ち、波形メモリ23のアドレスAM(0)〜AM(1355)に、
表面から200mmの範囲の波形データが格納されている
ことになる。これらアドレスのデータを表示メモリの全
アドレスAL(0)〜AL(199)に格納するため、上記波形メモ
リ23のアドレスAM(0)〜AM(1355)のうち、どのアドレ
スを選択するかを(3)式により求める。
ここで、数6.81に整数0〜199を順次乗じてゆき、
選択すべきアドレスを決定してゆくのであるが、この乗
算の際に数iが整数化される(手順P)。本例では整
数化は四捨五入により行う。
このようにして選択された波形メモリの各アドレスを、
順に表示メモリの各アドレスAL(0)〜AL(199)に対応さ
せ、前者のアドレスのデータを後者のアドレスに格納す
る(手順P)。これを表にまとめると次のようにな
る。
即ち、上記表の波形メモリアドレスに格納されているデ
ータを、その左側に記載されている表示メモリアドレス
に格納する。最後に、これら格納されたデータに基づい
て液晶表示部31に表示が行われる(手順P)。
このように、本実施例では、反射波のデータを一旦波形
メモリに収容し、測定範囲に応じて選択すべきアドレス
を演算により求め、そのアドレスのデータを表示するよ
うにしたので、測定範囲の設定は、単に測定範囲設定部
および音速入力部に測定範囲と音速の数値を入力するだ
けでよく、極めて簡単に、かつ、正確に行うことがで
き、測定範囲の大きさも自由に選択することができ、
又、試片も不要である。そして、測定範囲を液晶表示部
の両端のスケール間全体に正確に表示できることから、
欠陥等の位置を高い精度で検査することができる。
さらに、本実施例の構成において、反射波にずれを生じ
るにはサンプリング時間に狂いを生じた場合のみである
が、このサンプリング時間を決定するタイミング回路に
は水晶発振子が用いられているので、正確なサンプリン
グ時間が得られるとともに、温度が変動してもサンプリ
ング時間に影響を受けることなく、したがって反射波に
ずれを生じることもなく、この点からも高精度で信頼性
の高い検査を行うことができる。
なお、上記実施例の説明では、表示部として液晶表示部
を例示して説明したが、液晶表示部に限ることはなく、
プラズマ表示部等を用いることができるは明らかであ
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、受信した反射波のデー
タを波形メモリに記憶させ、測定範囲に応じて選択する
各アドレスを演算により求め、これらアドレスのデータ
を表示するようにしたので、測定範囲を極めて容易、か
つ、正確に設定することができ、又、データの表示を表
示器の表示能力の限度いっぱいに効果的に行うことがで
き、さらに、測定範囲の設定後温度変化等により波形に
ずれを生じることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る超音波探傷器のブロック
図、第2図は反射波の一部の波形図、第3図は第1図に
示す波形メモリの内容説明図、第4図は第1図に示す超
音波探傷器の動作を説明するフローチャート、第5図は
従来の超音波探傷器のブロック図、第6図は第5図に示
す掃引回路の回路図、第7図は反射波の波形図である。 1……被検査物体、1f……欠陥、2……超音波探触
子、5……送信部、6……受信部、21……超音波探傷
器、22……A/D変換部、23……波形メモリ、24
……アドレスカウンタ、25……タイミング回路、26
……CPU、27……RAM、28……ROM、29…
…測定範囲設定部、30……音速入力部、31……液晶
表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−128844(JP,A) 特開 昭58−41538(JP,A) 実開 昭59−37561(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波探触子に対して所定のパルスを出力
    する送信部と、前記超音波探触子からの信号を受信する
    受信部と、この受信部で受信された信号に基づいて当該
    信号の波形を表示する表示部とを備えた超音波探傷器に
    おいて、前記表示部を多数のドット配列で構成される表
    示器で構成するとともに、前記受信部で受信された入力
    信号を所定のサンプリング周期で順次アドレスに記憶す
    るメモリと、前記入力信号の波形の分析に必要な測定範
    囲を設定する測定範囲設定部と、被探傷物体内を伝播す
    る音速を入力する音速入力部と、設定された前記測定範
    囲の2倍を入力された前記音速と前記サンプリング周期
    との積で除算して前記メモリにおける前記測定範囲内の
    全アドレス数を演算する演算手段と、この演算手段で演
    算された全アドレス数を前記表示器の時間軸方向に配列
    されたドット数で除した値に基づく数の間隔毎に前記全
    アドレス中の各アドレスを選択してゆくアドレス選択手
    段と、このアドレス選択手段により選択されたアドレス
    のデータを前記表示器に表示させる表示制御手段とを設
    けたことを特徴とする超音波探傷器の測定範囲設定装
    置。
JP61240191A 1986-10-11 1986-10-11 超音波探傷器の測定範囲設定装置 Expired - Lifetime JPH0614027B2 (ja)

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