JPH061401B2 - 制御装置のバツクアツプ方式 - Google Patents

制御装置のバツクアツプ方式

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JPH061401B2
JPH061401B2 JP18625486A JP18625486A JPH061401B2 JP H061401 B2 JPH061401 B2 JP H061401B2 JP 18625486 A JP18625486 A JP 18625486A JP 18625486 A JP18625486 A JP 18625486A JP H061401 B2 JPH061401 B2 JP H061401B2
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signal
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backup
control
switching
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一機 沖本
正紀 篠田
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
この発明は、主制御装置によって制御される制御対象
が、前記主制御装置に異常発生時には、この主制御装置
と信号伝送路を介して接続されるバックアップ装置によ
って代替して制御される方式、すなわち制御装置のバッ
クアップ方式に関する。
【従来技術とその問題点】
主制御装置のバックアップ方式の一従来例について、第
3図を参照しながら説明する。この従来例では、主制御
装置とこれをバックアップする装置とは1:1に対応し
ている。 第3図で、この方式は大別すると、制御対象としてのプ
ロセス10に対して、主制御装置11、バックアップ装
置12および切替装置14からなっている。なお、主制
御装置11とバックアップ装置12とは伝送路9を介し
て接続されている。 主制御装置11が正常時には、プロセス10からの、そ
の状態を表す検出信号Aが、主制御装置11とともにバ
ックアップ装置12へも入力されている。そして、主制
御装置11から、この検出信号Aに基づく制御演算の結
果、制御信号Bが出力される。その際、切替装置14
は、制御信号Bをプロセス10に入力させる側に切り替
えられている。したがって、制御信号Bによってプロセ
ス10は制御されている。すなわち、バックアップ装置
12は、なんら機能する必要がない。 しかし、主制御装置11に異常が発生すると、バックア
ップ装置12が機能を開始する。まず、主制御装置11
から、異常検知信号Dがバックアップ装置12に送出さ
れ、これを合図にバックアップ装置12では、これまで
入力されていた検出信号Aや主制御装置11から伝送路
9を介して定期的に伝送されていた制御に関するデータ
に基づいて、制御演算がおこなわれ、その結果、制御信
号Eと切替信号Fとが出力される。この切替信号Fによ
って、切替装置14は、制御信号Eをプロセス10に入
力する側に切り替えられ、制御信号Eによりプロセス1
0の制御がおこなわれる。 前述したように、主制御装置11とほぼ同一な機能をも
つバックアップ装置12を主制御装置11と併設するこ
とによって、この制御システムの信頼性は著しく向上さ
れるが、反面つぎのような問題点がある。 すなわち、問題点は、主制御装置11に異常が発生した
時点から、異常発生によってバックアップ装置12の代
替制御信号Eが出力されるまでの間に、時間的な中断が
生じることである。すなわち前述したように、バックア
ップ装置12が異常検知信号Dを受けてから、代替制御
信号Eがプロセス10に入力されるまでに、演算のため
の時間がかかり、この間はプロセス10には、異常の生
じた主制御装置11からの制御信号が入力されている。
この時間は極めて短時間−例えば100ms程度のもので
あるが−正常な制御は保障されえない。プロセス10は
外乱を生じたり、危険側に制御されたりする可能性があ
る。特に、パイプを流れる燃料の流量制御の場合には、
爆発などの重大事故につながる危険がある。
【発明の目的】
この発明の目的は、従来技術がもつ以上の問題点を解消
し、主制御装置に異常が生じたら、直ちにこれに代わる
適宜の制御信号が出力されて、制御対象が中断されるこ
となく正常に制御され得、かつ、経済的にも安価な制御
装置のバックアップ方式を提供することにある。
【発明の要点】
上述の目的を達成するための本発明の要点は、主制御装
置からの制御信号をサンプリングして保持するホールド
装置を併設し、主制御装置に異常が発生したら、直ちに
この主制御装置からの制御信号から、前述したホールド
装置に保持されている信号に切り替えて制御を中断する
ことなく継続し、ついで短時間の後に正規のバックアッ
プ装置からの出力信号に切り替える−という考え方に基
づいている。 すなわち、この発明の構成は、 制御対象から、この制御対象の状態を表す検出信号が入
力されるとともに、この検出信号に基づく所定の演算の
後に制御信号が出力され、異常発生時には、異常検知信
号が出力される主制御装置と、この主制御装置に対応し
て設けられ、主制御装置からの制御信号が所定周期ごと
にサンプリングされて、そのサンプリング信号が出力さ
れるホールド装置と、 制御対象から、この制御対象の状態を表す検出信号が入
力されるとともに、異常検知信号によって所定の演算の
後、切替信号とともに制御信号が出力されるバックアッ
プ装置と、 ホールド装置からのサンプル信号と、バックアップ装置
からの制御信号とを択一的に切り替えて入力させうる第
2切替手段と、この第2切替手段によって切り替えて入
力される信号と、主制御装置からの制御信号とを択一的
に切り替えて制御対象に入力させうる第1切替手段とを
有する切替装置と を備えてなり、第2切替手段は前記バックアップ装置か
らの切替え信号によってバックアップ装置からの制御信
号側に切り替えられ、第1切替手段は主制御装置からの
異常検知信号によって第2切替手段によって切り替えら
れる信号側に切り替えられる−というものである。 したがって、この発明は、 主制御装置に異常が発生すると、直ちにホールド装置に
保持されている信号に切り替え、バックアップ装置が所
定の演算に基づく制御信号を出力しうる段階になると、
さらにこれに切り替える−という作用を生じる。 なお、実施態様によれば、バックアップ装置を複数個の
主制御装置に対応して設ける、ようにすることができ
る。
【発明の実施例】
この発明の一実施例を、以下に図を参照しながら説明す
るが、この実施例はプロセスを制御対象とするプロセス
制御システムに適用され、かつ、1個のバックアップ装
置をn個の主制御装置に対応させた、いわゆる、n:1
のバックアップ方式のものである。 第1図は、この実施例がプロセス制御システムに適用さ
れたときのブロック図を示す。主制御装置、ホールド装
置、切替装置からなる一つの組がn組並列して配置さ
れ、このn組に対して1個のバックアップ装置2が設け
られている。n個の主制御装置は、1−1,…,1−
i,…,1−nで、同じくホールド装置は、3−1,
…,3−i,…,3−nで、同じく切替装置は、4−
1,…,4−i,…,4−nで、それぞれ表される。各
切替装置は、第1、第2二つの切替器からなり、この切
替器の符号をそれぞれ、5−1,…,5−i,…,5−
n;6−1,…,6−i,…,6−n;とする。また、
10は制御対象であるプロセスであり、9は主制御装置
とバックアップ装置2とを連結する伝送路である。 次に、各構成要素から出力される信号について述べる。
Aiは、プロセス10から主制御装置(1−i)に入力
される検出信号、Biは、主制御装置(1−i)から正
常時に出力される制御信号、Ciは、ホールド装置(3
−i)からの出力、Diは、主制御装置(1−i)に異
常が発生したときに、この主制御装置(1−i)から出
力される異常検知信号、Eiは、バックアップ装置2か
ら各主制御装置(1−i)に対応して出力される制御信
号、Fiは、同じくバックアップ装置2から各切替装置
(4−i)に対して出力される切替信号である。 以下に、主制御装置(1−i)、バックアップ装置2、
ホールド装置(3−i)切替装置(4−i)について、
若干補足説明する。主制御装置(1−i)およびバック
アップ装置2は、いずれもマイクロコンピュータを主要
構成要素とし、ホールド装置(3−i)は、主制御装置
(1−i)からの制御信号Biを入力し、所定周期ごと
にサンプリングして、その値を保持した状態で出力Ci
とする。切替装置(4−i)に内蔵される第1、第2切
替器(5−i),(6−i)の接続は、第2切替器(6
−i)によって信号Ciと信号Eiとを択一的に切り替
えて入力する;第1切替器(5−i)によって、その切
り替えられて入力された信号と、信号Biとを択一的に
切り替えてプロセス10に入力させる−というものであ
る。 次に、この実施例の動作について、第2図のフローチャ
ートを参照しながら詳細に説明するが、主制御装置が正
常な場合と、異常を生じた場合とからなる。第2図で、
ステップS1〜S7が主制御装置が正常なときの動作
を、ステップS8〜S16が同じく異常を生じたときの
動作をそれぞれ示す。 ステップS1〜S3で、プロセス10から検出信号A
1,…,Ai,…,Anが、主制御装置(1−1),
…,(1−i),…,(1−n)にそれぞれ入力され
て、制御演算がおこなわれ、制御信号B1,…,Bi,
…,Bnとして出力される。 ステップS4で、制御信号Biなどを受けたホールド装
置(3−i)は、このフローチャートには詳細を示して
ないが、所定周期ごとにこの制御信号をサンプリング
し、そのサンプル値Ciをそれぞれ内部に保持(ホール
ド)する。 ステップS5で、このフローチャートには詳細を示して
ないが、主制御装置(1−i)などから、別の所定周期
ごとにバックアップ装置2へ、制御パラメータ、制御内
容などを伝送路9を介して伝送し、この伝送された各種
データをバックアップ装置2に内蔵されたメモリに記憶
させる。 ステップS6で、主制御装置(1−i)に異常が起こ
り、その結果の異常検知信号Diの発生の有無が判断さ
れ、NOならステップS7へ、YESならステップS8
へそれぞれ進む。なお、主制御装置の異常検知は、周知
の方法、たとえば、規定の処理時間超過に基づくウオッ
チ・ドッグ方式、入力信号とその応答信号との差異に基
づく返送照合方式、冗長ビットを付加してチェックする
パリティ・チェック方式などによる。 ステップS7では、制御信号Biは切替装置(4−i)
の第1切替器(5−i)を経てプロセス10に入力さ
れ、正常なプロセス制御がおこなわれる。第1切替器
(5−i)は、信号Diは発生してないから、第1図の
実線表示のように信号Bi側に切り替えられているから
である。 ステップS6で、結果がYESであれば、以後ステップ
S8〜S15で、そのための緊急処理がおこなわれる。 まずステップS8で、切替装置(4−i)に属する第1
切替器(5−i)が、信号Diによって、第1図の破線
表示の位置に切り替えられる。なお、そのときにはま
だ、バックアップ装置2からの切替信号Fiがないか
ら、第2切替器(6−i)は第1図の実線表示の位置に
ある。 したがって、ステップS9,S10を経て、ホールド装
置(3−i)からの信号Ciがプロセス10へ入力され
る。つまり、異常検知信号Diが発生したら、直ちに信
号Ciによって制御が継続され、その間に中断はしな
い。 これと同時に、ステップS11で、バックアップ装置2
での制御演算がおこなわれる。すなわち、バックアップ
装置2には、ステップS5で述べたように、主制御装置
(1−i)がまだ正常なときに伝送され、記憶されてい
る各種データがあるから、これらデータとプロセス10
からの検出信号Aiとに基づいて制御信号を得るための
演算をおこなうことができる。 この演算が終了すると、ステップS12で、バックアッ
プ装置2から切替信号Fiが出力され、ステップS13
で、第2切替器(6−i)が第1図の破線表示の位置に
切り替えられる。 その結果、ステップS14,S15を経て、バックアッ
プ装置2からの、制御演算された結果の制御信号Ei
が、第1、第2切替器(5−i),(6−i)を経て、
プロセス10へ入力される。 以上で、主制御装置(1−i)の異常に基づく一連のバ
ックアップ動作が完了したことになる。続いて、ステッ
プS16で、主制御装置(1−i)の復旧完了の有無が
判断され、YESであればステップS1の前段に戻り、
NOであればステップS14の前段の戻ってバックアッ
プ装置2による代替制御を継続する。 なお、ホールド装置(3−i)から出力される信号Ci
は、前述の説明では、主制御装置(1−i)が異常を起
こす直前の値であり、若干異常要素を含む可能性をも
つ、いわば信頼度の低い信号である。したがって、出力
されるのは所定回数だけ前にサンプリングされた、主制
御装置(1−i)がまだ完全に正常なときの値であるよ
うに決めることもできる。 また、前記の説明では、主制御装置のn個とバックアッ
プ装置の1個とが対応している、いわゆるn:1バック
アップ方式であった。これに対して、主制御装置とバッ
クアップ装置とを、1:1に対応させることもできる。
これは、いわゆる2重化システムで、より高い信頼性が
得られる。 もちろん、制御ループによっては、ホールド装置を省略
しても、実際上、支障を生じない場合があり、そのとき
には当然ホールド装置を省き、バックアップ装置だけに
よるバックアップ方式をとえばよい。なお、そのときに
は切替装置も第2切替器が不要になって、それだけ簡略
化され、コスト的にも有利になる。
【発明の効果】
この発明の要点は、主制御装置からの制御信号をサンプ
リングして保持するホールド装置を併設し、主制御装置
に異常が発生したら、直ちにこの主制御装置からの制御
信号から前述したホールド装置に保持されている信号に
切り替えて制御を中断することなく継続し、ついで短時
間の後に正規のバックアップ装置からの出力信号に切り
替える−というものである。 したがって、この発明によれば、従来のものに比べ次の
ようなすぐれた効果がある。 (1)主制御装置に故障を生じても、ホールド装置および
バックアップ装置によって制御信号の出力に中断がない
ので、制御の質がごく短時間だけ若干わるくなるかも知
れないが、制御自体は正常におこなわれる。したがっ
て、外乱を抑制でき、少なくとも重大な事故につながる
危険は防止でき、信頼性の高いシステムを構成すること
ができる。 (2)主制御装置に併設されるホールド装置は、安価なも
のであるから、システム全体のコスト増分は少なくてす
み、コストパフォーマンスがよい。 (3)実施態様によれば、1個のバックアップ装置で複数
個の主制御装置に対応するから、コストパフォーマンス
はさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はプロセス制御システムに適用された一実施例の
ブロック回路図、 第2図はこの実施例の動作を示すフローチャート、第3
図はプロセス制御システムに適用された一従来例のブロ
ック回路図である。 符号説明 Ai……検出信号、Bi……制御信号、 Ci……サンプル信号、Di……異常検知信号、 Ei……制御信号、Fi……切替信号、 1−i……主制御装置、2……バックアップ装置、 3−i……ホールド装置、4−i……切替装置、 5−i,6−i……切替手段、9……伝送路、 10……プロセス(制御対象)。 なお、i=1〜nである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主制御装置によって制御される制御対象
    が、前記主制御装置に異常発生時には、この主制御装置
    と信号伝送路を介して接続されるバックアップ装置によ
    って代替して制御される方式において、 (a)前記制御対象から、この制御対象の状態を表す検出
    信号が入力されるとともに、この検出信号に基づく所定
    の演算の後に制御信号が出力され、異常発生時には、異
    常検知信号が出力される主制御装置と、 (b)この主制御装置に対応して設けられ、前記主制御装
    置からの制御信号が所定周期ごとにサンプリングされ
    て、そのサンプル信号が出力されるホールド装置と、 (c)前記制御対象から、この制御対象の状態を表す検出
    信号が入力されるとともに、前記異常検知信号によって
    所定の演算の後、切替信号とともに制御信号が出力され
    るバックアップ装置と、 (d)前記ホールド装置からのサンプル信号と、前記バッ
    クアップ装置からの制御信号とを択一的に切り替えうる
    第2切替手段と、この第2切替手段によって切り替えら
    れた信号と、前記主制御装置からの制御信号とを択一的
    に切り替えて前記制御対象に入力させうる第1切替手段
    とを有する切替装置と を備えてなり、前記第2切替手段は前記バックアップ装
    置からの切替え信号によって前記バックアップ装置から
    の制御信号側に切り替えられ、前記第1切替手段は前記
    主制御装置からの異常検知信号によって前記第2切替手
    段によって切り替えられる信号側に切り替えられること
    を特徴とする制御装置のバックアップ方式。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の方式におい
    て、バックアップ装置は、複数個の主制御装置に対応し
    て設けられることを特徴とする制御装置のバックアップ
    方式。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    の方式において、サンプル信号は、常に最新のサンプリ
    ングされた値をもつものであることを特徴とする制御装
    置のバックアップ方式。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    の方式において、サンプル信号は、常に所定周期前にサ
    ンプリングされた値をもつものであることを特徴とする
    制御装置のバックアップ方式。
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CN114609939B (zh) * 2021-12-01 2024-04-02 浙江中控技术股份有限公司 一种基于置信度的智能控制器主从角色判定方法及设备

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