JPH0613876A - 近接スイッチ - Google Patents

近接スイッチ

Info

Publication number
JPH0613876A
JPH0613876A JP19306192A JP19306192A JPH0613876A JP H0613876 A JPH0613876 A JP H0613876A JP 19306192 A JP19306192 A JP 19306192A JP 19306192 A JP19306192 A JP 19306192A JP H0613876 A JPH0613876 A JP H0613876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
oscillation
metal
output
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19306192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Tamino
真也 民野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP19306192A priority Critical patent/JPH0613876A/ja
Publication of JPH0613876A publication Critical patent/JPH0613876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属の種類を識別できる近接スイッチを提供
すること。 【構成】 インバータ11の出力側に抵抗R1,コンデ
ンサC1の直列回路、及びコンデンサC1に並列に発振
コイルLとコンデンサC2を接続する。そしてこれらの
容量と抵抗値を適宜設定することによって、近接する金
属体の種類にかかわらず、距離に対する発振周波数の変
化を同一としている。そしてこの発振回路の出力を周波
数弁別回路12及び発振振幅弁別回路13によって弁別
する。この信号に基づいて磁性体及び非磁性体の金属を
識別すると共に、切換スイッチ15の切換えによって材
質に対応した出力を得るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属の種類を判別できる
ようにした高周波発振型の近接スイッチに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常高周波発振型近接スイッチは、発振
コイルを含む発振回路によって一定の周波数で発振して
おり、金属物体が接近すれば渦電流損によって検出コイ
ルのコンダクタンスが変化する。従って発振回路の発振
レベルが低下又は発振が停止するので、発振レベルの変
化を検出することによって物体の近接を検出していた。
このような検出方法では、渦電流損が多く発生する鉄等
の磁性体金属は良好な感度で検出することができるが、
アルミニウム等の非磁性体金属では渦電流損の発生が少
なく、磁性体金属に比べて検出感度が低いという欠点が
ある。そこで検出物体の材質、即ち金属の種類によら
ず、一定の感度を持ったオールメタル型の近接スイッチ
が要望されている。
【0003】従来のオールメタル型の近接スイッチは、
例えば特開昭55-72329号に示されているように、発振回
路に帰還回路を設けこの帰還回路の周波数を共振回路の
周波数より高い周波数でインピーダンスが大きくなるよ
うに構成して、磁性体金属では渦電流損により従来通り
の原理で検出し、非磁性体金属では発振周波数の変化を
利用しフィルタによる帰還量の減衰によって検出するよ
うにした近接スイッチが提案されている。
【0004】又実公昭53-30672号に示されているよう
に、2つのコイルを用い一方を検出回路、他方を基準回
路とし、検出回路のQの低下による発振停止によって磁
性体を、インダクタンスの変化による基準回路との共振
周波数の差の拡大による発振停止によって非磁性体を、
夫々検出するようにした近接スイッチも知られている。
【0005】更に従来の他の形式の近接スイッチとして
は、特公昭50-14749号に示されているように、並列共振
回路と、この共振回路に電磁結合された直列共振回路と
を有し、並列共振回路側から見たインピーダンス特性を
双峰特性として形成し、金属体の種類によらずに減衰特
性を結果的に一定として出力するようにした近接スイッ
チも知られている。
【0006】又磁性体や非磁性体の検出物体を高感度で
検出するだけでなく、これらの材質を選別したいという
要望もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のオールメタル型の近接スイッチでは、いずれも
複数のコイルが必要となり、小型化することが難しいだ
けでなく、複数のコイルがある一定関係の特性を持って
いなければ出力特性を安定化させることができない。し
かし実際には大きなばらつきがあり、又温度によってイ
ンダクタンス等が変動するため、安定性が悪くなるとい
う欠点があった。又磁性体と非磁性体との材質を判別す
るようにした近接スイッチは提案されていなかった。
【0008】本発明はこのような従来の近接スイッチの
問題点に鑑みてなされたものであって、オールメタル型
の金属,磁性体金属を安定して検出すると共に、磁性体
金属と非磁性体金属とを判別して識別できるようにする
ことを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、入力が閾値を越えたときに出力を反転させるスイッ
チング回路、スイッチング回路の出力端と接地端間に接
続され、抵抗R1,コンデンサC1を有する直列回路、
コンデンサC1に並列に接続された検出コイルL及びコ
ンデンサC2の直列回路、を有し、コンデンサC1,C
2の容量及び抵抗R1の抵抗値を接近する金属体の種類
にかかわらず発振周波数の変化が一定となるように設定
した発振回路と、発振回路の発振周波数の変化によって
磁性体及び非磁性体の全ての金属体の有無を判別する周
波数弁別回路と、発振回路の発振振幅の低下によって磁
性体金属の有無を判別する発振振幅弁別回路と、周波数
弁別回路、発振振幅弁別回路の出力に基づいて全ての金
属体、磁性体金属、又は非磁性体金属の少なくとも1つ
を識別して検知信号を出力する信号処理回路と、を具備
することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項2の発明は、入力が閾値を越
えたときに出力を反転させるスイッチング回路、スイッ
チング回路の出力端と接地端間に接続され、抵抗R1,
コンデンサC1を有する直列回路、コンデンサC1に並
列に接続された検出コイルL及びコンデンサC2の直列
回路、を有し、コンデンサC1,C2の容量及び抵抗R
1の抵抗値を接近する金属体の種類にかかわらず発振周
波数の変化が一定となるように設定した発振回路と、発
振回路の発振周波数の変化によって磁性体及び非磁性体
の全ての金属体の有無を判別する周波数弁別回路と、発
振回路の発振振幅の低下によって磁性体金属の有無を判
別する発振振幅弁別回路と、全ての金属、磁性体、非磁
性体金属の検出を切換える切換手段と、切換手段からの
切換信号、周波数弁別回路及び発振振幅弁別回路の出力
に基づいて、切換信号に応じた全ての金属体、磁性体金
属、又は非磁性体金属の信号を識別する信号処理回路
と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、発振回路によって一定の周波数で発振してお
り、抵抗R1とコンデンサC1,C2の値を適宜設定す
ることによって、金属の材質にかかわらず物体までの距
離に応じて発振周波数が変化する発振回路を用いる。こ
の発振回路は磁性体金属の接近によって発振振幅が低下
する。従って周波数変化と振幅変化を夫々周波数弁別回
路、発振振幅弁別回路によって検出している。そして信
号処理回路によって全ての金属体、磁性体及び非磁性体
金属の近接を識別して出力するようにしている。
【0012】又本願の請求項2の発明では、切換スイッ
チからの切換信号に基づいてこれらの出力を処理するこ
とによって全ての金属体の検出及び非磁性体,磁性体の
金属検出を切換えて検知信号を出力するようにしてい
る。
【0013】
【実施例】まず本発明の発振回路について説明する。図
3(a)は発振回路の発振コイルLの等価回路であっ
て、そのインダクタンスをL1、その直流抵抗をr1と
している。そして発振コイルに近接して物体が接近した
ときには、物体を等価的にコイルL2と直流抵抗r2で
示すことができる。ここで相互インダクタンスをMとす
れば、発振コイルの両端から見たインピーダンスZは次
の式(1)で示される。
【数1】 従って式(1)を便宜上Rx,Lxの記号を用いて実数
部,虚数部に分けて表すと、コイルの両端は等価的には
図3(b)のように示されることとなる。本発明はこの
ような特性から、発振回路の発振周波数の変化を磁性金
属及び非磁性金属のいずれが接近しても、同様になるよ
うに構成することとしている。
【0014】図2(a)は本発明の発振回路の基本的な
構成を示す回路図である。本図において1はコンパレー
タであり、その非反転入力端子には電圧Vthの基準電源
2が接続される。コンパレータ1の出力は抵抗R1,コ
ンデンサC1の直列接続体を介して接地され、その中点
が発振コイルLとコンデンサC2の直列接続体を介して
接地される。又発振コイルLとコンデンサC2との中点
がコンパレータ1の反転入力端子に接続されて高周波発
振型近接スイッチの発振回路が構成される。ここで図2
(b)に示すように検出物体3が接近したときに、発振
コイルLを図3(a)と同じくL1,r1、検出物体3
をインダクタンスL2と抵抗r2によって表現すれば、
前述したように図2(c)に示すように表現されること
となる。又コンパレータ1はHレベル又はLレベルの信
号を出力するスイッチング回路であるので、これをスイ
ッチ4に置き換えれば図4のように示される。
【0015】ここで抵抗R1の端子を接地又は電圧Eを
持つ電源に択一的に接続するものとし、抵抗Rxとコン
デンサC2の共通接続端となる出力電圧をVxとすれ
ば,Vinは以下のように示される。 Vx≧Vthのとき、Vin=E Vx<Vthのとき、Vin=0 そしてコンデンサC1,C2の電荷を夫々q1 ,q2
すると、次式が成り立つ。
【数2】
【0016】ここでラプラス変換子Sを用いて表すと、
以下のようになる。Vin=Eのとき E/S=[1+C1R1S+C2R1S +C2S(1+R1C1S)(LxS+Rx)]Vx ・・・(5) 又Vin=0のとき 0=[1+C1R1S+C2R1S +C2S(1+R1C1S)(LxS+Rx)]Vx ・・・(6) となる。従ってこれらの式より、特性方程式F(S)は
以下のように示される。 F(S)=R1C1C2LxS3 +(R1C1C2Rx+C2Lx)S2 +(C2Rx+C1R1+C2R1)S+1 ・・・(7)
【0017】この特性方程式より発振周波数ωOSC は次
式(8)で示される。
【数3】 このため発振周波数fは次式(9)で示される。
【数4】
【0018】さて式(9)においてLxは分母,Rxは
分子にあるから、磁性体金属が近接すればRxの増大に
よって発振周波数が増加し、非磁性体金属が近接すれば
Lxが増加することで発振周波数が増加する。そのため
抵抗R1とコンデンサC1,C2の値を選定することに
よって、式(6)内の第1項と第2項の比率とを調整
し、磁性体金属と非磁性体金属の接近に伴う感度を同一
にすることができる。
【0019】図5(a)は物体までの距離dに対する抵
抗Rx、図5(b)は距離dに対するインダクタンスL
xの、磁性体金属(鉄)と非磁性体金属(アルミニウ
ム)の変化を示すグラフである。本図に示すように抵抗
値及びインダクタンスはいずれも指数関数的に変化して
おり、その係数のみが相違している。ここでコンデンサ
C1,C2及び抵抗R1は以下のようにして定める。発
振回路の発振コイルLに対応してコンデンサC1,C2
は近接スイッチとして適した発振周波数となるように選
択する。又特定の距離d1における鉄の抵抗値をRx1
(Fe),アルミニウムをRx1(Al)とし、これと
同一の距離における鉄のインダクタンスをLx1(F
e),アルミニウムをLx1(Al)とする。そしてそ
のときの発振周波数に等しいものとして次式(10)を
立てる。
【数5】
【0020】これはこの式を満足するC1,C2,R1
を選定することによって発振周波数が等しくなることを
示している。従ってC1,C2は発振周波数によって決
めるものとすれば、この式をR1について解いたとき得
られた値となるように抵抗R1の値を設定する。ここで
無限遠点では磁性体金属及び非磁性体金属共にインダク
タンスと抵抗値が等しいため、その発振周波数は一致し
ており、前述した距離d1でこれらの発振周波数を一致
させることにより二点で物体までの距離に対する発振周
波数の変化率が一致する。そして図5に示すように抵抗
RxとインダクタンスLxはいずれも係数のみが異な
り、ほぼ同一の変化を有する曲線として示されるため、
d1以外の検出距離についてもその発振周波数の変化率
はほぼ一致することとなる。これは実験的にも確かめら
れ、図6に示す特性が得られている。図6において〇は
磁性体金属である鉄、×は非磁性体金属であるアルミニ
ウムの、物体までの距離dに対する発振周波数の変化率
をプロットしたものである。
【0021】尚距離d1だけでなく更に他の距離d2,
d3を選定して、それによって式(10)と同一の式を
解き、コンデンサC1,C2と抵抗R1との値を全て連
立方程式によって決定することも考えられる。こうすれ
ば特性を完全に一致させることができる。しかしこの場
合には発振周波数を任意に決定することができないた
め、近接スイッチとしては返って不都合なものとなる恐
れがある。そこで本実施例では特定の距離d1について
のみ式(10)を立て、C1,C2を適宜選択して発振
周波数を選択すると共に、金属の種類に応じて周波数変
化の特性とを一致させるようにしている。
【0022】図1は本発明の実施例による高周波発振型
近接スイッチの構成を示す回路図である。本実施例では
前述した基本となる発振回路のコンパレータ1に代えて
インバータ11を用いて発振回路を構成している。イン
バータ11の出力側に接続された抵抗R1,コンデンサ
C1及び検出コイルLとコンデンサC2については前述
した発振回路と同様であるので、詳細な説明を省略す
る。尚本実施例のインバータ11に代えて増幅率の高い
反転増幅器を用いてもよく、入力信号を所定の閾値で弁
別し、出力を反転してスイッチング信号を出力する種々
のスイッチング回路によって実現することができる。
【0023】そしてインバータ11の出力側は振幅レベ
ルがほぼ一定であるため、このインバータ11の出力端
は周波数弁別回路12の入力端に接続される。周波数弁
別回路12は前述した図6に示すように、発振周波数の
変化率によって物体の有無を検出するものであって、近
接している金属の種類、即ち磁性体及び非磁性体にかか
わらず検知信号を出力するものである。又発振振幅弁別
回路13は振幅レベルの低下を検知することによって物
体を検知するものである。又コンデンサC2の出力端は
発振振幅弁別回路13の入力端に接続される。これは発
振状態によって振幅レベルが変化するためである。
【0024】ここで抵抗値R1、静電容量C1,C2を
前述した閾値を満たすように設定しておけば、図5
(a)に示す関係から検出距離と発振振幅の関係は図7
に示すようになる。これは磁性金属(Fe)の距離に対
する抵抗の変化が大きいことに基づいている。図7は磁
性体金属は鉄、非磁性体金属はアルミニウムの場合につ
いて、夫々物体までの距離に対する発振振幅の変化率を
プロットしたものである。このため発振振幅弁別回路1
3によって、発振振幅が破線で示す閾値レベル以下とな
れば、振幅の低下に基づいて磁性金属が接近した状態を
判別することができる。周波数弁別回路12,発振振幅
弁別回路13の出力は信号処理回路14に与えられる。
信号処理回路14には切換スイッチ15が接続されてい
る。切換スイッチ15は磁性体及び非磁性体のいずれの
金属体の近接も検出する状態、磁性体金属のみの検知状
態、非磁性体のみの検出状態の3つを切換えを設定する
ものである。信号処理回路14はこの信号に基づいてい
ずれかの物体の接近時に出力を出すもので、その出力は
出力回路17より外部に検知信号として出力される。
【0025】次に本実施例の各ブロックの詳細な構成例
について図8を参照しつつ説明する。本図に示すように
周波数弁別回路12は所定周期毎にリセットされるカウ
ンタ21とその計数値を所定の閾値で弁別するデジタル
コンパレータ22、及びその出力をラッチするDラッチ
回路23によって構成される。Dラッチ回路23の出力
は信号処理回路14に与えられる。又発振振幅弁別回路
13は発振信号が入力される高抵抗とコンデンサによる
積分回路24とその出力を所定の閾値で弁別するコンパ
レータ25から構成されている。
【0026】又切換スイッチ15は図示のように電源V
ccに中点が接続された1回路3接点型の切換スイッチに
より構成され、その2つの接点b,cが夫々信号処理回
路14のインバータ26,27に接続される。インバー
タ26とコンパレータ25の出力とはアンド回路28に
与えられ、論理積出力はオア回路29に与えられる。又
インバータ27の出力及びコンパレータ25のインバー
タ30を介した反転出力がアンド回路31に与えられ
る。アンド回路31はこれらの論理積出力をオア回路2
9に与えるものである。オア回路29はアンド回路2
8,31の出力の論理和信号をアンド回路32に与え
る。アンド回路32はDラッチ23の出力との論理積信
号を出力回路16に与える。出力回路16は図示のよう
にオープンコレクタ型の出力トランジスタによって構成
されている。
【0027】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず切換スイッチ15を接点a(オールメタル)に設定し
たときには、インバータ26,27の入力側がLレベル
であるため、その出力はHレベルとなる。従ってコンパ
レータ25の論理レベルにかかわらずオア回路29のい
ずれかの出力はHレベルとなって、オア回路29の出力
は常にHレベルとなる。このため磁性体又は非磁性体の
いずれの金属体が接近した場合にも、発振周波数の変化
が周波数弁別回路12によって弁別される。アンド回路
32の一方の入力は常にHであるため、Dラッチ23の
出力は信号処理回路14のアンド回路32を介して論理
積信号として出力回路16に出力される。従って物体検
知信号が出力されることとなる。
【0028】又切換スイッチ15を接点b(非磁性金属
用)に設定した場合には、インバータ26の出力はL、
インバータ27の出力はHとなる。さて非磁性体の金属
が発振コイルLに接近したときには発振の振幅はほとん
ど低下しないため、コンパレータ25の出力はLレベル
のままである。このためアンド回路31の出力はHレベ
ルとなってオア回路29よりHレベルの出力が得られ
る。この場合には周波数識別回路12よりいずれの金属
体が接近しても検知信号が得られる。従って非磁性体の
金属が接近したときにはアンド回路32の論理積条件が
成立し、出力回路16より物体検知信号が出力される。
【0029】又磁性体が接近した場合には発振の振幅が
低下するため、コンパレータ25の出力はHレベルとな
る。この場合にはアンド回路31の出力はLレベルであ
るため、オア回路29の出力はLレベルとなる。従って
周波数識別回路12から検知信号が得られても論理積条
件は成立せず、出力は出されない。
【0030】さて切換スイッチ15を接点c(磁性金属
用)に切換えた場合には、インバータ26の出力はH、
27の出力はLレベルとなる。この状態で発振コイルL
に非磁性体金属、例えばアルミニウムが接近した場合に
は発振振幅が変化しないため、コンパレータ25の出力
はLレベルのままである。このためインバータ30の出
力はHレベルとなるが、アンド回路31の出力はLレベ
ルであり、オア回路29の出力もLレベルとなる。その
ため周波数弁別回路12より検知信号が得られても論理
積条件は成立せず、信号処理回路14より出力は得られ
ない。
【0031】又磁性体金属が接近した場合にはコンパレ
ータ25の出力はHレベルとなる。従ってアンド回路2
8の論理積条件が成立し、オア回路29の出力はHレベ
ルとなる。従って周波数弁別回路12との論理積条件が
成立し、出力回路16より物体検知信号が出力される。
【0032】このように切換スイッチ15を切換えるこ
とによって全ての金属体,非磁性金属体及び磁性金属体
の検出を切換えることができる。
【0033】尚本実施例は切換スイッチの出力によって
全ての金属体又は磁性体,非磁性体のいずれかの金属体
が接近したときに出力を出すようにしているが、図9に
示すように切換スイッチを設けることなく、信号処理回
路20によって周波数弁別回路12と発振振幅弁別回路
13の出力をデコードして、非磁性体金属,磁性体金属
を独立した出力回路21,22より出力するようにして
もよいことはいうまでもない。この場合は出力回路2
1,22の出力の論理和によって全ての金属体の近接出
力が得られる。
【0034】又本実施例は切換スイッチによって金属の
種類を弁別するようにしているが、外部より入力される
端子に図10に示すような材質切換回路41を設けても
よい。この場合には入力端子42を開放状態、電源Vc
c、アース端のいずれかに接続するものとする。そして
電源Vccを分圧する分圧抵抗R2〜R4を設ける。R
2,R4は例えば10KΩ、R3は5KΩの抵抗とする。
そして抵抗R2とR3の中点にコンパレータ43を設
け、その出力をインバータ44に与える。又抵抗R3,
R4の中点をインバータ45の入力端に接続する。これ
らのインバータ44,45は端子42が開放状態ではい
ずれもLレベル、電源Vccに接続した場合にはインバー
タ44の出力はH、45の出力はLレベルとなる。又入
力端子42を接地した場合にはインバータ44の出力は
L、45はHレベルとなる。従ってこれらのインバータ
の出力を前述した第1実施例のアンド回路31,28に
与えることによって金属の種類を弁別するようにしても
よい。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、検知対象に応じて全ての金属体や磁性体,非磁性体
の金属を切換えて識別することができる。従って使用者
の使用条件に応じて1つの近接スイッチで出力を選択
し、又は切換手段によって切換えて使用することができ
る。又この近接スイッチを用いることによって物体の材
質を判別することもできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による近接スイッチの構成を
示すブロック図である。
【図2】(a),(b),(c)は本発明の一実施例に
よる発振回路の基本的な構成を示す回路図であり、
(b)は近接する物体の等価回路、(c)はこの等価回
路を含めた発振回路の等価回路を示す回路図である。
【図3】(a)は発振コイルと検出物体の等価回路、
(b)はこれを含めた等価回路である。
【図4】本発明の発振回路の基本的な回路構成を示す回
路図である。
【図5】(a)は距離に対するRxの値、(b)は距離
に対するLxの変化を示すグラフである。
【図6】本実施例の距離に対する発振周波数の変化率を
示すグラフである。
【図7】本実施例の距離に対する発振周波数の変化量を
示すグラフである。
【図8】本実施例の信号処理回路とその周辺回路の詳細
な構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の第3実施例による材質切換回路の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
L 発振コイル R1,R2 抵抗 C1,C2 コンデンサ 1 コンパレータ 2 基準電源 3 検出物体 11 インバータ 12 周波数弁別回路 13 発振振幅弁別回路 14,20 信号処理回路 15 切換スイッチ 16,21,22 出力回路 26,27,30,44,45 インバータ 28,31,32 アンド回路 29 オア回路
【数6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力が閾値を越えたときに出力を反転さ
    せるスイッチング回路、前記スイッチング回路の出力端
    と接地端間に接続され、抵抗R1,コンデンサC1を有
    する直列回路、前記コンデンサC1に並列に接続された
    検出コイルL及びコンデンサC2の直列回路、を有し、
    前記コンデンサC1,C2の容量及び前記抵抗R1の抵
    抗値を接近する金属体の種類にかかわらず発振周波数の
    変化が一定となるように設定した発振回路と、 前記発振回路の発振周波数の変化によって磁性体及び非
    磁性体の全ての金属体の有無を判別する周波数弁別回路
    と、 前記発振回路の発振振幅の低下によって磁性体金属の有
    無を判別する発振振幅弁別回路と、 前記周波数弁別回路、前記発振振幅弁別回路の出力に基
    づいて全ての金属体、磁性体金属、又は非磁性体金属の
    少なくとも1つを識別して検知信号を出力する信号処理
    回路と、を具備することを特徴とする近接スイッチ。
  2. 【請求項2】 入力が閾値を越えたときに出力を反転さ
    せるスイッチング回路、前記スイッチング回路の出力端
    と接地端間に接続され、抵抗R1,コンデンサC1を有
    する直列回路、前記コンデンサC1に並列に接続された
    検出コイルL及びコンデンサC2の直列回路、を有し、
    前記コンデンサC1,C2の容量及び前記抵抗R1の抵
    抗値を接近する金属体の種類にかかわらず発振周波数の
    変化が一定となるように設定した発振回路と、 前記発振回路の発振周波数の変化によって磁性体及び非
    磁性体の全ての金属体の有無を判別する周波数弁別回路
    と、 前記発振回路の発振振幅の低下によって磁性体金属の有
    無を判別する発振振幅弁別回路と、 全ての金属、磁性体、非磁性体金属の検出を切換える切
    換手段と、 前記切換手段からの切換信号、前記周波数弁別回路及び
    前記発振振幅弁別回路の出力に基づいて、前記切換信号
    に応じた全ての金属体、磁性体金属、又は非磁性体金属
    の信号を識別する信号処理回路と、を具備することを特
    徴とする近接スイッチ。
JP19306192A 1992-06-26 1992-06-26 近接スイッチ Pending JPH0613876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19306192A JPH0613876A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 近接スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19306192A JPH0613876A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 近接スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0613876A true JPH0613876A (ja) 1994-01-21

Family

ID=16301550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19306192A Pending JPH0613876A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 近接スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0613876A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287020A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Senstronic 誘導近接センサ
DE102005045711A1 (de) * 2005-09-24 2007-03-29 Werner Turck Gmbh & Co. Kg Induktiver Sensor
JP2015148574A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 弘美 西村 金属材料判別装置
KR102138668B1 (ko) * 2019-04-18 2020-07-29 에이디반도체(주) 유도용량과 정전용량의 복합 센서 및 그 제어 장치
CN112919273A (zh) * 2021-03-15 2021-06-08 上海贝思特电气有限公司 呼梯系统的非接触式按钮、非接触式呼梯系统及电梯设备
DE102014016217B4 (de) 2014-10-31 2024-05-29 Wenglor sensoric elektronische Geräte GmbH Induktiver Näherungsschalter und Steuerverfahren zu dessen Betrieb

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287020A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Senstronic 誘導近接センサ
DE102005045711A1 (de) * 2005-09-24 2007-03-29 Werner Turck Gmbh & Co. Kg Induktiver Sensor
DE102005045711B4 (de) * 2005-09-24 2007-08-23 Werner Turck Gmbh & Co. Kg Induktiver Sensor
JP2015148574A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 弘美 西村 金属材料判別装置
DE102014016217B4 (de) 2014-10-31 2024-05-29 Wenglor sensoric elektronische Geräte GmbH Induktiver Näherungsschalter und Steuerverfahren zu dessen Betrieb
KR102138668B1 (ko) * 2019-04-18 2020-07-29 에이디반도체(주) 유도용량과 정전용량의 복합 센서 및 그 제어 장치
CN112919273A (zh) * 2021-03-15 2021-06-08 上海贝思特电气有限公司 呼梯系统的非接触式按钮、非接触式呼梯系统及电梯设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4750439B2 (ja) 誘導近接センサ
JP2717743B2 (ja) 誘導性近接センサー
JP2005106665A (ja) 静電容量検出装置
JPH05110412A (ja) 発振回路及び高周波発振型近接スイツチ
AU2442495A (en) Proximity detector
JPH05188155A (ja) 車両検出システム
CN113258916B (zh) 电容触摸检测电路、芯片和电子设备
JPH02312316A (ja) 高周波発振型近接スイッチ
JPH0613876A (ja) 近接スイッチ
EP0316914A2 (en) High-frequency oscillation type proximity switch
WO2023216578A1 (zh) 一种具有滤波功能的磁开关
JPH0637620A (ja) 近接スイッチ
JPH10132872A (ja) 低電圧感知回路
JPH0629818A (ja) 近接スイッチ
JPH0629817A (ja) 近接スイッチ
JP3505961B2 (ja) 近接センサ
JPH01285801A (ja) 近接距離センサー及び形状判別装置
KR102564924B1 (ko) 정전용량 방식과 인덕터 방식을 혼용한 철 또는 비철금속을 감지하는 초 슬림형 근접센서
JP3640321B2 (ja) 磁気的検知装置
JPH09210745A (ja) 容量式電磁流量計
JP2926927B2 (ja) 近接スイッチ
JPS601481Y2 (ja) 三軸方向を検出する近接スイツチ
JPS63316515A (ja) 近接センサ
JPS594364Y2 (ja) 自動販売機における硬貨検知装置
JPH0217074B2 (ja)