JPH06137569A - 燃焼式暖房機 - Google Patents
燃焼式暖房機Info
- Publication number
- JPH06137569A JPH06137569A JP29021392A JP29021392A JPH06137569A JP H06137569 A JPH06137569 A JP H06137569A JP 29021392 A JP29021392 A JP 29021392A JP 29021392 A JP29021392 A JP 29021392A JP H06137569 A JPH06137569 A JP H06137569A
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- JP
- Japan
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- burner
- combustion
- red
- heat
- heating element
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- Pending
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- Gas Burners (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 赤熱体を耐熱衝撃性に優れたセラミックス製
とすることにより、赤熱体の損傷を防止し、バーナが長
期間にわたって良好な燃焼を行なえるようにする。 【構成】 外装体１内にバーナ５と、このバーナ５によ
って加熱される赤熱体１０を設け、この赤熱体１０の輻
射熱を外装体１の外部に放射させて輻射暖房を行う燃焼
式暖房機であり、赤熱体１０がリチウムアルミナシリカ
系、若しくはマグネシウムアルミナシリカ系のセラミッ
クスで作られている。そのため、赤熱体の耐熱性及び耐
熱衝撃性が向上する。
とすることにより、赤熱体の損傷を防止し、バーナが長
期間にわたって良好な燃焼を行なえるようにする。 【構成】 外装体１内にバーナ５と、このバーナ５によ
って加熱される赤熱体１０を設け、この赤熱体１０の輻
射熱を外装体１の外部に放射させて輻射暖房を行う燃焼
式暖房機であり、赤熱体１０がリチウムアルミナシリカ
系、若しくはマグネシウムアルミナシリカ系のセラミッ
クスで作られている。そのため、赤熱体の耐熱性及び耐
熱衝撃性が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、灯油、ガス等の燃料を
燃焼させて赤熱体を加熱し、輻射暖房を行う輻射暖房機
等の燃焼式暖房機に関する。
燃焼させて赤熱体を加熱し、輻射暖房を行う輻射暖房機
等の燃焼式暖房機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の燃焼式暖房機は、例え
ば、実開平２−５０３号公報等に開示されているよう
に、前面に開口を有する外装体内の下部に灯油を気化し
て燃焼させるバーナを収容し、このバーナの燃焼面の直
上には透光性の燃焼筒内に吊り下げられた赤熱体を配置
し、この赤熱体をバーナの燃焼面上に立ち上がる火炎で
加熱して赤熱させることにより、赤熱体の輻射熱を開口
から外装体の前方に放射させて、輻射暖房を行ってい
た。
ば、実開平２−５０３号公報等に開示されているよう
に、前面に開口を有する外装体内の下部に灯油を気化し
て燃焼させるバーナを収容し、このバーナの燃焼面の直
上には透光性の燃焼筒内に吊り下げられた赤熱体を配置
し、この赤熱体をバーナの燃焼面上に立ち上がる火炎で
加熱して赤熱させることにより、赤熱体の輻射熱を開口
から外装体の前方に放射させて、輻射暖房を行ってい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した赤
熱体は、通常の使用で７５０〜８５０℃の高温に加熱さ
れるため、耐熱性に優れた耐熱鋼板により作られている
が、燃焼量を最大にして長時間にわたり強燃焼させた場
合には１０００℃程度の超高温になり、それによる高温
酸化で下方部から徐々に劣化し、一度劣化すると、その
後は劣化部が火炎の圧力を受けて変形し、その変形によ
り、火炎の形成が乱れて燃焼が不安定になったり、一酸
化炭素の発生量が増加する等の問題があった。
熱体は、通常の使用で７５０〜８５０℃の高温に加熱さ
れるため、耐熱性に優れた耐熱鋼板により作られている
が、燃焼量を最大にして長時間にわたり強燃焼させた場
合には１０００℃程度の超高温になり、それによる高温
酸化で下方部から徐々に劣化し、一度劣化すると、その
後は劣化部が火炎の圧力を受けて変形し、その変形によ
り、火炎の形成が乱れて燃焼が不安定になったり、一酸
化炭素の発生量が増加する等の問題があった。
【０００４】そこで、赤熱体を耐熱性に優れたセラミッ
クスで作ることも考えられるが、一般に使用されている
セラミックスは耐熱衝撃性が悪く、燃焼、燃焼停止の繰
り返しによるヒートショックで割れを生じる心配があっ
た。
クスで作ることも考えられるが、一般に使用されている
セラミックスは耐熱衝撃性が悪く、燃焼、燃焼停止の繰
り返しによるヒートショックで割れを生じる心配があっ
た。
【０００５】本発明は上述の実情に鑑みてなされたもの
であり、赤熱体を耐熱衝撃性に優れたセラミックス製と
することにより、赤熱体の損傷を防止し、バーナが長期
間にわたって良好な燃焼を行なえるようにすることを目
的としている。
であり、赤熱体を耐熱衝撃性に優れたセラミックス製と
することにより、赤熱体の損傷を防止し、バーナが長期
間にわたって良好な燃焼を行なえるようにすることを目
的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、外装体内にバ
ーナと、このバーナによって加熱される赤熱体を設け、
この赤熱体の輻射熱を外装体の外部に放射させて輻射暖
房を行う燃焼式暖房機において、前記赤熱体がリチウム
アルミナシリカ系、若しくはマグネシウムアルミナシリ
カ系のセラミックスで作られている構成である。
ーナと、このバーナによって加熱される赤熱体を設け、
この赤熱体の輻射熱を外装体の外部に放射させて輻射暖
房を行う燃焼式暖房機において、前記赤熱体がリチウム
アルミナシリカ系、若しくはマグネシウムアルミナシリ
カ系のセラミックスで作られている構成である。
【０００７】
【作用】リチウムアルミナシリカ系、若しくはマグネシ
ウムアルミナシリカ系のセラミックスは耐熱温度が高
く、耐熱性に優れているのはもちろん、熱膨張係数が極
めて小さいため、比熱衝撃抵抗性が大であり、耐熱衝撃
性に優れている。従って、赤熱体は熱変形したり、ヒー
トショックで割れを生じる心配がない。
ウムアルミナシリカ系のセラミックスは耐熱温度が高
く、耐熱性に優れているのはもちろん、熱膨張係数が極
めて小さいため、比熱衝撃抵抗性が大であり、耐熱衝撃
性に優れている。従って、赤熱体は熱変形したり、ヒー
トショックで割れを生じる心配がない。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を開放燃焼式輻射暖房機に適用
した一実施例について図１及び図２に基づいて説明す
る。図１において、１は前面に開口２及び温風吹出口３
を有するとともに背面部に対流ファン４を備えた外装体
であり、この外装体１内の下部には灯油を気化して燃焼
させるバーナ５が収容され、このバーナ５の上には耐熱
ガラスにて作られた透光性の燃焼筒６が開口２と対応し
て配置され、また、燃焼筒６の上には有底円筒状の排気
筒７が連結され、さらに、この排気筒７の上には、前端
が前記温風吹出口３に、かつ、後端が送風ダクト８を介
して対流ファン４に連通された排気フード９を設けてい
る。
した一実施例について図１及び図２に基づいて説明す
る。図１において、１は前面に開口２及び温風吹出口３
を有するとともに背面部に対流ファン４を備えた外装体
であり、この外装体１内の下部には灯油を気化して燃焼
させるバーナ５が収容され、このバーナ５の上には耐熱
ガラスにて作られた透光性の燃焼筒６が開口２と対応し
て配置され、また、燃焼筒６の上には有底円筒状の排気
筒７が連結され、さらに、この排気筒７の上には、前端
が前記温風吹出口３に、かつ、後端が送風ダクト８を介
して対流ファン４に連通された排気フード９を設けてい
る。
【０００９】１０は前記燃焼筒５内に吊り下げられた赤
熱体であり、この赤熱体１０はリチウムアルミナシリカ
（Ｌｉ2Ｏ−Ａｌ2Ｏ3−ＳｉＯ2）系のセラミックスであ
るペタライト（ＬｉＯ2・Ａｌ2Ｏ3・８ＳｉＯ2）、若し
くはマグネシウムアルミナシリカ（ＭｇＯ−Ａｌ2Ｏ3−
ＳｉＯ2）系のコーディエライト（２ＭｇＯ・２Ａｌ2Ｏ
3・５ＳｉＯ2）で作られている。また、この赤熱体１０
は、略半円筒状を呈し、その上端部が前記排気筒７の底
壁７Ａの略中央部に固定され、且つ、下端部はバーナ５
の燃焼部５Ａに対向させている。
熱体であり、この赤熱体１０はリチウムアルミナシリカ
（Ｌｉ2Ｏ−Ａｌ2Ｏ3−ＳｉＯ2）系のセラミックスであ
るペタライト（ＬｉＯ2・Ａｌ2Ｏ3・８ＳｉＯ2）、若し
くはマグネシウムアルミナシリカ（ＭｇＯ−Ａｌ2Ｏ3−
ＳｉＯ2）系のコーディエライト（２ＭｇＯ・２Ａｌ2Ｏ
3・５ＳｉＯ2）で作られている。また、この赤熱体１０
は、略半円筒状を呈し、その上端部が前記排気筒７の底
壁７Ａの略中央部に固定され、且つ、下端部はバーナ５
の燃焼部５Ａに対向させている。
【００１０】前記排気筒７内にはドーナツ状の絞り板１
１と円錐台状の整流板１２が装着され、さらに、前記排
気フード９内には左右両側が開放された遮熱板１３が配
置されている。また、１４は燃焼筒６の周囲に配設した
横断面略半円状の反射板、１５は反射板１４の下端部に
設けた仕切り板、１６は開口２部分に配設した保護ガー
ドである。
１と円錐台状の整流板１２が装着され、さらに、前記排
気フード９内には左右両側が開放された遮熱板１３が配
置されている。また、１４は燃焼筒６の周囲に配設した
横断面略半円状の反射板、１５は反射板１４の下端部に
設けた仕切り板、１６は開口２部分に配設した保護ガー
ドである。
【００１１】上述の構成において、バーナ５が燃焼を開
始すると、燃焼部５Ａの上には燃焼筒６内に立ち上がる
青炎の火炎Ｆが形成され、この火炎Ｆに焙られて赤熱体
１０が赤熱される。燃焼筒６内の燃焼排ガスは排気筒７
を通って排気フード９内に流入し、ここで、送風ダクト
８を通って排気フード９内に送り込まれた対流ファン４
からの風と混合して温風となり、この温風は温風吹出口
３から室内に放出される。一方、赤熱した赤熱体１０か
ら放射された遠赤外線を含む輻射熱は、透光性の燃焼筒
６を透過し、外装体１前面の開口２からそれの前方に放
射され、室内を温風と輻射により暖房する。
始すると、燃焼部５Ａの上には燃焼筒６内に立ち上がる
青炎の火炎Ｆが形成され、この火炎Ｆに焙られて赤熱体
１０が赤熱される。燃焼筒６内の燃焼排ガスは排気筒７
を通って排気フード９内に流入し、ここで、送風ダクト
８を通って排気フード９内に送り込まれた対流ファン４
からの風と混合して温風となり、この温風は温風吹出口
３から室内に放出される。一方、赤熱した赤熱体１０か
ら放射された遠赤外線を含む輻射熱は、透光性の燃焼筒
６を透過し、外装体１前面の開口２からそれの前方に放
射され、室内を温風と輻射により暖房する。
【００１２】上述の実施例によれば、バーナ５にて加熱
される赤熱体１０がリチウムアルミナシリカ（Ｌｉ2Ｏ
−Ａｌ2Ｏ3−ＳｉＯ2）系のセラミックスであるペタラ
イト（ＬｉＯ2・Ａｌ2Ｏ3・８ＳｉＯ2）、若しくはマグ
ネシウムアルミナシリカ（ＭｇＯ−Ａｌ2Ｏ3−Ｓｉ
Ｏ2）系のコーディエライト（２ＭｇＯ・２Ａｌ2Ｏ3・
５ＳｉＯ2）で作られている。特にペタライトは耐熱温
度が１０００℃以上と極めて高く、耐熱性に優れている
ばかりでなく、２０〜１０００℃の広範囲で熱膨張係数
が１０×１０-7と小さく、耐熱衝撃性に優れている。
される赤熱体１０がリチウムアルミナシリカ（Ｌｉ2Ｏ
−Ａｌ2Ｏ3−ＳｉＯ2）系のセラミックスであるペタラ
イト（ＬｉＯ2・Ａｌ2Ｏ3・８ＳｉＯ2）、若しくはマグ
ネシウムアルミナシリカ（ＭｇＯ−Ａｌ2Ｏ3−Ｓｉ
Ｏ2）系のコーディエライト（２ＭｇＯ・２Ａｌ2Ｏ3・
５ＳｉＯ2）で作られている。特にペタライトは耐熱温
度が１０００℃以上と極めて高く、耐熱性に優れている
ばかりでなく、２０〜１０００℃の広範囲で熱膨張係数
が１０×１０-7と小さく、耐熱衝撃性に優れている。
【００１３】ここで、図２に示すように、セラミックス
は熱膨張係数がゼロに近づく程、比熱衝撃抵抗性が大き
くなり、耐熱衝撃性が良好になるので、ペタライトで作
られた赤熱体１０は燃焼量を最大にして長時間にわたり
強燃焼させた場合のように、常温から約１０００℃程度
のヒートサイクルを受ける使用条件下でも、そのヒート
ショックで割れる心配がない。そのため、赤熱体１０の
耐熱性及び耐熱衝撃性が向上し、従来のように赤熱体の
損傷で火炎の形成が乱れ、燃焼が不安定になったり、一
酸化炭素の発生量が増加するようなことがなく、バーナ
５を長期間にわたり良好な燃焼状態に維持させることが
できる。
は熱膨張係数がゼロに近づく程、比熱衝撃抵抗性が大き
くなり、耐熱衝撃性が良好になるので、ペタライトで作
られた赤熱体１０は燃焼量を最大にして長時間にわたり
強燃焼させた場合のように、常温から約１０００℃程度
のヒートサイクルを受ける使用条件下でも、そのヒート
ショックで割れる心配がない。そのため、赤熱体１０の
耐熱性及び耐熱衝撃性が向上し、従来のように赤熱体の
損傷で火炎の形成が乱れ、燃焼が不安定になったり、一
酸化炭素の発生量が増加するようなことがなく、バーナ
５を長期間にわたり良好な燃焼状態に維持させることが
できる。
【００１４】また、赤熱体１０をセラミックス製とする
ことで、人体の奥部まで温める遠赤外線の放射量が増加
するため、輻射暖房効果を高めることができる。
ことで、人体の奥部まで温める遠赤外線の放射量が増加
するため、輻射暖房効果を高めることができる。
【００１５】尚、ペタライトと同じような特性を持つコ
ーディエライトで赤熱体１０を作るようにしても良い
が、プレス加工等の成形のし易さ、安価に入手できる点
でペタライトが適している。また、上述の一実施例では
赤熱体１０の形状を略半円筒状に形成したが、円筒状で
あっても良く、また、多数の穴を全体、若しくは一部に
開けても良い。
ーディエライトで赤熱体１０を作るようにしても良い
が、プレス加工等の成形のし易さ、安価に入手できる点
でペタライトが適している。また、上述の一実施例では
赤熱体１０の形状を略半円筒状に形成したが、円筒状で
あっても良く、また、多数の穴を全体、若しくは一部に
開けても良い。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、赤熱体を
耐熱衝撃性に優れたセラミックス製とすることにより、
耐熱性を高めつつ、ヒートショックによる割れを防止す
ることができ、赤熱体の損傷に起因する不安定な燃焼
や、一酸化炭素の発生量の増加を抑制し、バーナを長期
間にわたり良好な燃焼状態に維持することができるとと
もに、遠赤外線発生量の増加による効果的な輻射暖房が
行える。
耐熱衝撃性に優れたセラミックス製とすることにより、
耐熱性を高めつつ、ヒートショックによる割れを防止す
ることができ、赤熱体の損傷に起因する不安定な燃焼
や、一酸化炭素の発生量の増加を抑制し、バーナを長期
間にわたり良好な燃焼状態に維持することができるとと
もに、遠赤外線発生量の増加による効果的な輻射暖房が
行える。
【図１】本発明の一実施例を示す開放燃焼式輻射暖房機
の側断面図である。
の側断面図である。
【図２】セラミックスの熱膨張係数と熱衝撃抵抗性との
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
１ 外装体 ５ バーナ １０ 赤熱体
Claims (1)
- 【請求項１】 外装体内にバーナと、このバーナによっ
て加熱される赤熱体を設け、この赤熱体の輻射熱を外装
体の外部に放射させて輻射暖房を行う燃焼式暖房機にお
いて、前記赤熱体がリチウムアルミナシリカ系、若しく
はマグネシウムアルミナシリカ系のセラミックスで作ら
れていることを特徴とする燃焼式暖房機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29021392A JPH06137569A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 燃焼式暖房機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29021392A JPH06137569A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 燃焼式暖房機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06137569A true JPH06137569A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17753219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29021392A Pending JPH06137569A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 燃焼式暖房機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06137569A (ja) |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP29021392A patent/JPH06137569A/ja active Pending
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