JPH061374Y2 - 合成樹脂成形機用のガス等除去装置 - Google Patents

合成樹脂成形機用のガス等除去装置

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JPH061374Y2
JPH061374Y2 JP1646588U JP1646588U JPH061374Y2 JP H061374 Y2 JPH061374 Y2 JP H061374Y2 JP 1646588 U JP1646588 U JP 1646588U JP 1646588 U JP1646588 U JP 1646588U JP H061374 Y2 JPH061374 Y2 JP H061374Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、合成樹脂成形材料を合成樹脂成形機のスク
リュー等へ給送して溶融する場合等に、その合成樹脂成
形機で発生するガスや水分等を除去する装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の合成樹脂成形機用のガスや水分の除去装
置としては、実開昭60−38714号公報のものが知
られている。
この従来例のものは、外側ホッパーと該外側ホッパーに
相似形である内側ホッパーとを同軸的に配置するととも
に、内側ホッパーの材料吐出口は外側ホッパーの出口の
底面線より上方位置となる如く設け、外側ホッパーの内
周壁と内側ホッパーの外周壁間に隙間を形成し、上記内
外両ホッパーの上縁部で係合するように設け、前記隙間
上方から合成樹脂成形機で発生するガスや水分等を除去
しようとするものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来例のものは、、(イ)内側ホッパーの
材料吐出口は外側ホッパーの出口の底面線より上方位置
に配置してあるから、合成樹脂成形機で発生したガスや
水分等を特に吸引空気源等で強制的に除去(抜く)する
ようなときには、合成樹脂成形機の材料供給口に供給さ
れるべき材料の幾分かがガス抜き孔に上昇して詰まって
しまう、という問題点があった。
(ロ)しかも、上記の如く材料がガス抜き孔に上昇して詰
まってしまうと、前記合成樹脂成形機で発生したガスや
水分等が内側ホッパーの材料吐出口を通って抜け出で行
くことになり、そのため成形材料の物性に悪影響を与え
成形品の品質を低下し製品不良の原因ともなる問題点が
あった。
(ハ)さらに、前述の如く、内側ホッパーの材料吐出口は
外側ホッパーの出口の底面線より上方位置に配置してあ
るから、内側ホッパーの材料吐出口下端と外側ホッパー
の出口とは離間しているため、その外側ホッパーの出口
近傍に通された材料は、外側ホッパーの出口外壁に設け
られた冷却水ジャケットで冷却されてしまう。その結
果、熱風等により上流側で脱湿乾燥されて来た材料温度
を下げた状態で合成樹脂成形機のスクリューに供給する
ため、上記と同様に、成形材料の物性に悪影響を与え成
形品の品質を低下し製品不良の原因ともなる問題点があ
った。
この考案は、合成樹脂成形機で発生したガス抜き孔や水
分等を効率よく除去するとともに、上記従来例が有する
前述の如き問題点をことごとく解消したものを提供しよ
うとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の如き課題を解決する手段として、ホ
ッパーの外装体内に内筒体を設けるとともに、この内筒
体とホッパー外装体との間には空隙を形成してなる合成
樹脂成形機用のガス等除去装置において、前記内筒体の
先端には材料導入管を連続形成するとともに、この材料
導入管はホッパー外装体のホッパー出口の底面線より下
方へ任意長さ垂下し、前記内筒体および材料導入管とホ
ッパー外装体等で形成される空隙の任意個所にはガスや
水分等を除去するガス抜き孔を形成した構成を採用して
なるものである。
前記ホッパー外装体は合成樹脂成形機に直接に取り付け
ることもできるが、ホッパー外装体下部に継手を接続し
て、この継手の適所に前記ガス抜き孔を形成するととも
に、該ガス抜き孔より下方位置の継手方向に前記材料導
入管の下端部を垂設することもでる。
前記ガス抜き孔にはプロワーやコンプレッサー等の吸引
空気源を接続して、合成樹脂成形機のスクリュー等で発
生したガスや水分等を強制的に排出するようにすること
もできる。
前記内筒体はホッパー外装体に対して着脱自在に設けれ
ば、内筒体の清掃や取り替えの際に便利である。
内筒体の少なくとも材料導入管は上下動可能に形成すれ
ば、合成樹脂成形機から発生するガスや水分等の発生状
況等に応じて、前記材料導入管の高さ位置を調節するこ
とにより、より適確にガスや水分等を除去することがで
きる。
内筒体はホッパー外装体の上端部から内装するととも
に、該内筒体内にはその底部近くまで臨ませた給気管を
垂設し、この給気管及び内筒体の上部間にはフィルター
を設ける一方、ホッパー外装体下部には前記空隙と連通
するガス抜き孔が形成することができる。このように構
成すれば、合成樹脂成形機で発生したガスや水分等がガ
ス抜き孔を経て系外に排出れさるとともに、給気管入口
より供給れさた熱風は出口より上昇されフィルターを経
て空隙より降下されて行き、空隙部分も熱風等で保温さ
れるため内筒体内の材料が均一に脱湿乾燥されうる。
前記ガス抜き孔は、ホッパー外装体の上部と、該ホッパ
ー外装体の天板上に設けた材料供給筒とに形成すること
もできる。これによれば、2つのガス抜き孔から排出さ
れる排気量の調整ができる等の利点がある。
前記空隙に連通されたガス抜き孔のほかに、ホッパー外
装体の下部に設けた継手または合成樹脂成形機の取付部
にも第2のガス抜き孔を形成するとともに、両ガス抜き
孔の間には仕切板を横設し、この第2のガス抜き孔から
の正圧をバイパス管を介して前記ガス抜き孔に送り込む
ように形成することもできる。
〔作用〕
この考案は、前述の如く前記内筒体の先端には材料導入
管を連続形成するとともに、この材料導入管はホッパー
外装体のホッパー出口の底面線より下方へ任意長さ垂下
し、前記内筒体および材料導入管とホッパー外装体等で
形成される空隙の任意個所にはガスや水分等を除去する
ガス抜き孔が形成してある構成を採っているから、合成
樹脂成形機の成形材料の溶融領域近傍から発生するガス
や水分等を特に吸引空気源等で強制的に除去するような
ときでも、成形材料がガス抜き孔に上昇した詰ることも
ない。
また、材料導入管はホッパー外装体のホッパー出口の底
面線より下方へ垂下しているため、該材料導入管は内筒
体からき成形材料を合成樹脂成形機の材料入口まで導入
供給するとともに、合成樹脂成形機における成形材料の
溶融領域近傍から発生するガスや水分等を分離する。そ
のため、前記ガスや水分等が前記内筒体の材料出口から
上昇して抜け出ることがなく、前記ガス抜き孔からその
ガスや水分等が自然排気により、あるいは吸引空気源の
吸引作用により強制的に系外に安定、確実に排出除去さ
れる。
さらに、ホッパー外装体のホッパー出口の底面線から合
成樹脂成形機の材料入口に至るまでの合成樹脂成形機の
取付部外壁又は継手外壁と、前記材料導入管内壁との間
も空隙を形成しているため、この空隙が断熱空間とな
り、前記合成樹脂成形機の取付部外壁又は継手外壁にも
設けられた冷却水ジャケットで冷却されることがないの
で、上流側で熱風等により脱湿乾燥された材料温度を保
持しながら、材料が合成樹脂成形機のスクリュー上に供
給される。
前記内筒体とホッパー外装体とで形成された空隙は断熱
空間の役割を有するため、ホッパー内の給気管から乾燥
空気がホッパー外装体外方へ放熱されることが殆どなく
なり、ホッパー内の乾燥空気の温度分布がほぼ均一とな
る結果、ホッパー内の材料が均一に脱湿乾燥される。
かくして、この考案によれば、合成樹脂成形機から発生
するガスや水分等が安定して効率よく除去されるため、
成形品に銀条や空洞等が発生することがなく製品の不良
率を軽減することができる。
〔第1実施例〕 この考案の第1実施例を第1図に基づいて以下に説明す
る。
(1)は合成樹脂材料とその乾燥空気(ガス)とが供給さ
れるホッパーの外装体であって、この実施例では、胴体
部(1a)と円錐部(1b)とを両者のフランジ(1c)、(1d)にて
ボルトやクランプバンドなどの締結部材で連結している
が、両者胴体部(1a)、円錐部(1b)を一体形成したもので
もよいし、またホッパー外装体(1)の形状は任意であ
る。
(2)は大気中の空気等の湿ったガスを脱湿乾燥するため
の過熱源で、この過熱源(2)が空気源(3)で吸い込んだ外
気(ガス)を脱湿乾燥して、給気管(4)を介してホッパ
ー外装体(1)に供給し、同ホッパー外装体(1)内の合成樹
脂材料等の材料を脱湿乾燥するようにしてある。
前記ホッパー外装体(1)下部には射出成形機や押出成形
機等の合成樹脂成形機(40)が接続されている。その接続
構造は、ホッパー外装体(1)下端部の下部フランジ(1e)
と合成樹脂成形機(40)お取付部(45)とをボルトやクラン
プバンド等の締結部材で結合しているが、溶接やその他
の方式によってもよく適宜設計変更できる。そして、ホ
ッパー外装体(1)のホッパー出口(1f)と合成樹脂成形機
(40)の材料入口(41)とが連通される。
前記ホッパー外装体(1)(第1図では円錐部(1b))に
は、上端部に外向きフランジ(5a)を下端(先端)に小径
の材料導入管(5a)を連続形成した漏斗状の内筒体(5)を
設けている。この実施例では、内筒体(5)の外向きフラ
ンジ(5a)をホッパー外装体(1)のフランジ(1c)、(1d)間
に挟着するとともに、材料導入管(5b)をホッパー外装体
(1)のホッパー出口(1f)の底面(L)より下方へ任意長さ垂
下している。
前記内筒体(5)および材料導入管(5b)とホッパー外装体
(1)と取付部(45)とで囲まれた空間は、合成樹脂成形機
(40)の材料入口(41)と連通した空隙(6)、(6a)を形成し
ている。また、前記空隙(6)、(6a)の任意位置には、合
成樹脂成形機(40)のスクリュー(42)側で発生するガスや
水分等を発生するガス抜き孔(7)が1つ以上連通して形
成してある。
前記ガスや水分等は、ガス抜き孔(7)から自然排気によ
り除去することもできるが、図示する如く、ガス抜き孔
(7)に真空ポンプやプロワー等の吸引空気源(9)を排気管
(8)を介して接続して、前記吸引空気源(9)の駆動により
強制的に排出除去することもできる。
なお、前記ガス抜き孔(7)は、底面線(L)より下方で材料
導入管(5b)下端部より上方にある限り取付部(45)に形成
してもよい。
(60) はホッパー外装体(1)の円錐部(1b)に形成した残
材排出口で、この残材排出口があれば、材料替えや清掃
時などにおいて残材を容易に排出できるので極めて便利
である。
〔第2実施例〕 第2図は第2実施例を示す。このものは、ホッパー外装
体(1)と合成樹脂成形機(40)とは中空の継手(30)を介し
て連通接続されいている。つまり、これらの接続構造は
任意であるが、この実施例では、継手(30)上端部の上部
フランジ(30a)をホッパー外装体(1)の下端部の下部フラ
ンジ(1e)と、継手(30)下端部の下部フランジ(30b)を合
成樹脂成形機(40)の取付部(45)と、それぞれボルトやク
ランプバンド等の締結部材で結合しているが、溶接やそ
の他の方法によってもよい。ホッパー外装体(1)と合成
樹脂成形機(40)と継手(30)とは、ホッパー出口(1f)、継
手(30)の材料入口(31)及び材料出口(32)、合成樹脂成形
機(40)の材料入口(41)とがそれぞれ連通される。
また、内筒体(5)の材料導入管(5b)をホッパー外装体(1)
のホッパー出口(1f)の底面線(L)より下方であって、継
手(30)の内部空間(33)の下部まで垂下するとともに、該
材料導入管(5b)に今一つの材料導入管(5c)をその下端が
合成樹脂成形機(40)のスクリュー(42)近くまで垂設して
あり、第1図と同様に空隙(6)、(6a)が形成されるが、
この場合は下部の空隙(6a)が長くなっている。これによ
り合成樹脂成形機(40)の材料入口(41)からのガスや水分
等の除去を容易、確実にできるようにしてある。
なお、この材料導入管(5c)を材料導入管(5b)に対して上
下動可能に取着する構成とすれば、合成樹脂成形機(40)
の材料入口(41)からのガスや水分等の排出除去が任意個
所から行える利点がある。
前記以外の構成は第1図は略同様の構成としてある。し
かし、第2図において、前記空隙(6)に連通形成したホ
ッパー外装体(1)へのガス抜き孔(7)に代えて、継手(30)
に鎖線のような複数のガス抜き孔(7)…(7)を形成し、そ
のガス抜き孔(7)…(7)のうち一方側のガス抜き孔(7)に
は排気管(8)を介して吸引空気源(9)を接続して合成樹脂
成形機(40)側から発生するガスや水分等を系外に排出す
る一方、他方側のガス抜き孔(7)には栓やバルブ(36)に
より閉栓する構成を採ることもできる。または、前記他
方側のガス抜き孔(7)の栓やバルブ(36)による閉栓をし
ない構成もできる。或いはその他方側のガス抜き孔(7)
からは添加剤やその他の合成樹脂材料等の副材料が輸送
管(図示せず)等を介して供給することもできる。この
ように構成すれば、複数のガス抜き孔(7)のうち1つか
ら副材料を継手(30)内に吸引輸送することができる利点
がある。もっとも、ガス抜き孔(7)を多数設け、そのう
ちの2つ以上から副材料を供給することもできる。
〔第3実施例〕 第3図(A)、(B)は第3実施例を示す。このものは、前記
内筒体(5)がホッパー外装体(1)の上端部から下端部近傍
に亘り内装されているとともに、該内筒体(5)下端部に
は材料導入管(5b)がホッパー外装体(1)の底面線(L)より
下方位置となるように垂下してある。ホッパー外装体
(1)と継ぎ手(30)と内筒体(5)と材料導入管(5b)の間には
空隙(6)、(6a)が形成されている。内筒体(5)内にはその
底部近くまで臨ませた給気管(4)を垂設し、この給気管
(4)及び内筒体(5)の上部間にはフィルター(10)を設けて
いる。また、ホッパー外装体(1)下部には前記空隙(6)と
連通するガス抜き孔(7)が形成してあり、このガス抜き
孔(7)には給気管(8)を介して吸引空気源(9)が接続して
ある。
前記ホッパー外装体(1)の円錐部(1b)のフランジ(1e)に
は継手(30)の上部フランジ(30a)が前記実施例で示した
ように接続してあり、この継手(30)の下方には第2図示
の如き合成樹脂成形機(40)(図示せず)が接続される一
方、ホッパー外装体(1)の天板(11)上に設けた材料供給
筒(12)には、材料投入口(13)と、給気管(4)を接続する
ジョイント(14)と、ヒーター(14a)とが設けてある。
上記の如き構成によれば、吸引空気源(9)を駆動する
と、合成樹脂成形機(40)のスクリュー(42)部等で発生し
たガスや水分等は継手(30)の材料出口(32)、空隙(6a)、
ガス抜き孔(7)を経て系外に排出される。それととも
に、給気管(4)入口より供給れた熱風等は給気管(4)出口
より上昇されてフィルター(10)を経て空隙(6)より降下
されて行き、空隙(6)部分も熱風等で保温されるため、
内筒体(5)内の材料が均一に脱湿乾燥される利点を有す
る。
なお、第3図(A)のフィルターのかわりに、第4図示の
如くホッパー外装体(1)の内側に内筒(15)を垂設すると
ともに、内筒(15)の下部と対向させた状態で内筒体(5)
の上部を位置させ、その内筒(15)と内筒体(5)上部間の
隙間(16)を構成したものでもよい。その他、材料が空隙
(6)内に逆流しない構造である限り任意である。
また、円錐部(1b)の上端縁に空隙(6)を2室に仕切るパ
ンチングや盲板等からなる鎖線で示した仕切板(61)を横
設するとともに、該仕切板(61)と継手(30)に形成した残
材排出口(34)との間に形成した鎖線で示した今1つのガ
ス抜き孔(7a)を形成し、このガス抜き孔(7a)を前記仕切
板(61)上方に設けたガス抜き孔(7)の排気管(8)に接続す
るように構成することもできる。
このような構成により、合成樹脂成形機(40)のスクリュ
ー(42)で発生したガスや水分等をガス抜き孔(7a)から排
出除去し、給気管(4)より供給された熱風はフィルター
(10)を介して胴体部(1a)と内筒体(5)上部の空隙(6)から
降下させて前記ガス抜き孔(7)より系外に排出されるよ
うにすることができる。
〔第4実施例〕 第5図は第4実施例を示す。このものは、前記第3実施
例のものと略同様に形成してあるが、ガス抜き孔(7)が
ホッパー外装体(1)の上部と、該ホッパー外装体(1)の天
板(11)上に設けた材料供給筒(12)とに形成してある点、
第3図(A)のフィルター(10)の代わりに第4図の内筒(1
5)と隙間(16)と内筒体(5)とからなる構造としてある点
などで顕著な特徴を有する。この実施例によれば、前述
した第3実施例の場合と実質的に同様の利点を有する。
なお、前記2つのガス抜き孔(7)、(7)の排気管(8)、(8)
にそれぞれバルブ(17)、(18)を設けて、空隙(6)からガ
ス抜き孔(7)または、給気管(4)と内筒体(5)間の材料収
納部(19)から材料供給筒(12)のガス通路(20)を経て材料
供給筒(12)のガス抜き孔(7)から排出される排気風量を
調整することもできるほか、空隙(6)に連通形成したガ
ス抜き孔(7)を取り付けることなく、材料収納部(19)、
ガス通路(20)と連通した材料供給筒(12)側のガス抜き孔
(7)だけを設けることもできる。
また、前記内筒体(15)と隙間(16)と内筒体(5)の構成に
代えて第3図(A)の如くフィルター(10)を設けることも
できるし、内筒(15)と内筒体(5)との間に隙間(16)を設
けない構成とすることもできるなど種々設計変更でき
る。
〔第5実施例〕 第6図は第5実施例を示す。このものは、ホッパー外装
体(1)内を減圧にして合成樹脂成形機(40)のスクリュー
(42)等から発生するガスや水分等を排出除去しようとす
るものであり、第5図で示したホッパー外装体(1)と同
様のホッパー外装体(1)を設け、このホッパー外装体
(1)、除湿ヒーター(22)、除湿ブロワー(23)、ハニカム
(24)、再生プロワー(25)、再生ヒーター(26)等を備えた
ハニカム式除湿ユニット(21)を設け、ハニカム(24)の除
湿ゾーンaを通過して脱湿された空気がバルブ(27)、過
熱源(2)を経て給気管(4)より内筒体(5)内に供給される
一方、ホッパー外装体(1)の下部には内筒体(5)との間で
形成される空隙(6)と連通したガス抜き孔(7)を形成し、
ホッパー外装体(1)の上部には排気管(28)を接続してそ
の先端を除湿ヒーター(22)に循環させるようにしてい
る。
正圧状態の除湿ラインの中途に設けた前記バルブ(27)を
絞るとホッパー外装体(1)内が減圧状態となり、合成樹
脂成形機(40)のスクリュー(42)等で発生したガス路水分
等はガス抜き孔(7)よりその圧力差により排出除去する
ことができる。場合によっては、ガス抜き孔(7)に接続
管(29)を接続してその接続管(29)の先端を排気管(28)に
接続し、除湿ブロワー(23)の吸引圧により前記ガスや水
分等を排出除去することができる。
上記ホッパー外装体(1)内が減圧状態であることを利用
して、材料供給ホッパー(50)内の材料を、フィーダー(5
1)、内径25mm以下のチューブ状に小口径輸送管(52)に
より、ホッパー外装体(1)内に輸送させることもでき
る。
なお、ホッパー外装体(1)は継手(30)を介することなく
第1図示の如く、合成樹脂成形機(40)の取付部(45)に直
接に取付けることもできるのは勿論である。
前記ガス抜き孔(7)は、接続管(28)を介して除湿ブロワ
ー(23)の吸込側または再生ブロワー(25)の吸込側に接続
することもできる。
給気管(4)はディフューザとするなどしてその供給ささ
た熱風を上昇するようにしているため、その上昇された
熱風が小口径輸送管(52)から供給された材料を予備乾燥
することができる。
ホッパー外装体(1)のガス抜き孔(7)をなくして、合成樹
脂成形機(40)で発生したガスや水分等は、実線で示す矢
符(イ)のラインより排気管(28)へ引き抜くとか、一点鎖
線で示す矢符(ロ)のラインより排気管(28)へ引き抜くと
か、あるいは二点鎖線で示す矢符(ハ)のラインよりガス
抜き孔(7a)へ引き抜くようにもできる。
隙間(16)なしで内筒(15)と内筒体(5)とを一体形成する
こともでき、この場合はガス抜き孔(7a)を形成するとよ
い。
〔第6実施例〕 第7図は第6実施例を示す。このものは、前記空隙(6)
に連通されたガス抜き孔(7)のほかに、ホッパー外装体
(1)の下部に設けた継手(30)または合成樹脂成形機(40)
の取付部(45)にも第2のガス抜き孔(7a)を形成するとと
もに、両ガス抜き孔(7)、(7a)の間には仕切板(61)を横
設し、この第2のガス抜き孔(7a)からの正圧をバイパス
管(53)を介して前記ガス抜き孔(7)に送り込むようにに
してなるもので、前記ガス抜き孔(7)よりの合成樹脂成
形機(40)のスクリュー(42)等で発生したガスろ水分等は
吸引空気源(9)により空隙(6)上方から排出除去する構成
としてなる点に特徴を有し、ハニカム式除湿ユニット(2
1)等は第6図と同様に構成しててるものである。
〔変形例等〕
内筒体(5)は、既述したように形状や長さを問わない
し、ホッパー外装体(1)に対して一体形成、着脱自在、
上下動自在の種々の設計変更ができる。内筒体(5)をホ
ッパー外装体(1)に着脱自在に形成すれば、内筒体(5)の
清掃時あるいは異なる寸法長さのものと取り替えが簡単
にできる利点がある。
ホッパー外装体(1)内への熱風の供給は、各実施例で示
したように圧送式の空気源(3)に限らず、例えばホッパ
ー外装体(1)の適所に吸引式の空気源を取り付け、この
吸引式の空気源の反対側から熱風を供給するようにする
こともできる。給気管(4)の取付位置や形状等は任意で
ある。
ガス抜き孔(7)は、各図で示す個数に限定されるもので
はなく任意である。ガス抜き孔(7)は、継手(30)に限ら
ず合成樹脂成形機(40)の取付部(45)に直接形成すること
ができる。
ホッパー外装体(1)は継手(30)なしで合成樹脂成形機(4
0)の取付部(45)に直接接続することもできる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、、前記内筒体の先端には材料導入管
を連続形成するとともに、この材料導入管はホッパー外
装体のホッパー出口の底面線より下方へ任意長さ垂下
し、前記内筒体および材料導入管とホッパー外装体等で
形成される空隙の任意個所にはガスや水分等を除去する
ガス抜き孔が形成してある構成を採っているから、(1)
合成樹脂成形機の成形材料の溶融領域近傍から発生する
ガスや水分等を特に吸引空気源等で強制的に除去するよ
うなときでも、成形材料が画路抜き孔に上昇して詰るこ
ともない。
(2)また、材料導入管はホッパー外装体のホッパー出口
の底面線より下方へ垂下しているから、該材料導入管は
内筒体からの成形材料を合成樹脂成形機の材料入口まで
導入供給するとともに、合成樹脂成形機における成形材
料の溶融領域近傍から発生するガスや水分等を分離す
る。そのため、前記ガスや水分等が前記内筒体の材料出
口から上昇して抜け出ることがなく、前記ガス抜き孔か
らそのガスや水分等が自然排気により、あるいは吸引空
気源の吸引作用により強制的に系外に安定かつ確実に排
出除去される。
(3)さらに、ホッパー外装体のホッパー出口の底面線か
ら合成樹脂成形機の材料入口に至るまでの合成樹脂成形
機の取付部外壁又は継手外壁と、前記材料導入管内壁と
の間も空隙を形成しているため、この空隙が断熱空間と
なり、前記合成樹脂成形機の取付部外壁又は継手外壁に
設けられた冷却水ジャケットで冷却されることがないか
ら、上流側で熱風等により脱湿乾燥された材料温度を保
持しながら、材料が合成樹脂成形機のスクリュー上に供
給される。
(4)加えて、前記内筒体とホッパー外装体とで形成され
た空隙は断熱空間の役割を有するため、ホッパー内の給
気管からの乾燥空気がホッパー外装体外方へ放熱される
ことが殆どなくなり、ホッパー内の乾燥空気の温度分布
がほぼ均一となる結果、ホッパー内の材料が均一に脱湿
乾燥される。
かくして、この考案によれば、合成樹脂成形機から発生
するガスや水分等が安定して効率よく除去されるため、
成形品や銀条や空洞等が発生することがなく製品の不良
率を軽減することができる。
実用新案登録請求の範囲第(2)項ないし第(7)項に記載し
た構成によれば、既述した通りの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの考案の実施例を示す。第1図は第1実
施例の縦断面図、第2図は第2実施例の縦断面図、第3
図(A)は第3実施例の縦断面図、第3図(B)と同(A)の平
面図、第4図は内筒と内筒体部分の変形例を示す縦断面
図、第5図は第4図実施例の縦断面図、第6図は第5実
施例の要部縦断面図、第7図は第6実施例の要部縦断面
図である。 (1)…ホッパー外装体、(2)…過熱源、(3)…空気源、(4)
…給気管、(5)…内筒体、(5b)、(5c)…材料導入管、
(6)、(6a)…空隙、(7)、(7a)…ガス抜き孔、(8)…排気
管、(9)…吸引空気源、(12)…材料供給筒、(27)…バル
ブ、(30)…継手、(40)…合成樹脂成形機、(41)…材料入
口、(42)…スクリュー、(50)…材料供給ホッパー。(61)
…仕切板。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパーの外装体(1)内に内筒体(5)を設け
    るとともに、この内筒体(5)とホッパー外装体(1)との間
    には空隙を形成してなる合成樹脂成形機用のガス等除去
    装置において、 前記内筒体(5)の先端には材料導入管(5b)を連続形成す
    るとともに、この材料導入管(5b)はホッパー外装体(1)
    のホッパー出口(1f)の底面線(L)より下方へ任意長さ垂
    下し、前記内筒体(5)および材料導入管(5b)とホッパー
    外装体(1)等で形成される空隙(6)、(6a)の任意個所には
    ガスや水分等を除去するガス抜き孔(7)が形成してある
    ことを特徴とする合成樹脂成形機用のガス等除去装置。
  2. 【請求項2】前記ガス抜き孔(7)には吸引空気源(9)が接
    続してある実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の合成
    樹脂成形機用のガス等除去装置。
  3. 【請求項3】前記内筒体(5)はホッパー外装体(1)に対し
    て着脱自在に設けてある実用新案登録請求の範囲第(1)
    項または第(2)項記載の合成樹脂成形機用のガス等除去
    装置。
  4. 【請求項4】前記内筒体(5)の少なくとも材料導入管(5
    b)は上下動可能に形成してある実用新案登録請求の範囲
    第(1)項ないし第(3)項のいずれかに記載の合成樹脂成形
    機用のガス等除去装置。
  5. 【請求項5】前記内筒体(5)はホッパー外装体(1)の上端
    部から内装するとともに、該内筒体(5)内にはその底部
    近くまで臨ませた給気管(4)を垂設し、この給気管(4)及
    び内筒体(5)の上部間にはフィルター(10)を設ける一
    方、ホッパー外装体(1)下部には前記空隙(6)と連通する
    ガス抜き孔(7)が形成してある実用新案登録請求の範囲
    第(1)項ないし第(4)項のいずれかに記載の合成樹脂成形
    機用のガス等除去装置。
  6. 【請求項6】前記ガス抜き孔(7)は、ホッパー外装体(1)
    の上部と、該ホッパー外装体(1)の天板(11)上に設けた
    材料供給筒(12)とに形成してある実用新案登録請求の範
    囲第(1)項ないし第(4)項のいずれかに記載の合成樹脂成
    形機用のガス等除去装置。
  7. 【請求項7】前記空隙(6)に連通されたガス抜き孔(7)の
    ほかに、ホッパー外装体(1)の下部に設けた継手(30)ま
    たは合成樹脂成形機(40)の取付部(45)にも第2のガス抜
    き孔(7a)を形成するとともに、両ガス抜き孔(7)、(7a)
    の間には仕切板(61)を横設し、この第2のガス抜き孔(7
    a)からの正圧をバイパス管(53)を介して前記ガス抜き孔
    (7)に送り込むようにしてある実用新案登録請求の範囲
    第(1)項ないし第(5)項のいずれかに記載の合成樹脂成形
    機用のガス等除去装置。
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