JPH06137449A - モータバルブのバックラッシュ・レス制御方法 - Google Patents
モータバルブのバックラッシュ・レス制御方法Info
- Publication number
- JPH06137449A JPH06137449A JP4314431A JP31443192A JPH06137449A JP H06137449 A JPH06137449 A JP H06137449A JP 4314431 A JP4314431 A JP 4314431A JP 31443192 A JP31443192 A JP 31443192A JP H06137449 A JPH06137449 A JP H06137449A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- motor
- opening
- time
- control
- Prior art date
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- Pending
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- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モータバルブにおいて、バックラッシュのな
い状態でバルブの開閉量を制御し、開閉量制御の精度を
高めることである。 【構成】 モータの回転出力を減速機により減速し、減
速機の回転出力によりバルブの開閉量を調節するモータ
バルブにおいて、バルブ操作のたびに最後にどちらに動
かしたかを記憶しておき、次に動かすとき、必ず反転方
向への駆動を2回行わせ、バックラッシュの発生位置を
2回通過させ、この2回の反転動作の差を目的のバルブ
操作量となるようにすることによって、バックラッシュ
の影響を除去している。
い状態でバルブの開閉量を制御し、開閉量制御の精度を
高めることである。 【構成】 モータの回転出力を減速機により減速し、減
速機の回転出力によりバルブの開閉量を調節するモータ
バルブにおいて、バルブ操作のたびに最後にどちらに動
かしたかを記憶しておき、次に動かすとき、必ず反転方
向への駆動を2回行わせ、バックラッシュの発生位置を
2回通過させ、この2回の反転動作の差を目的のバルブ
操作量となるようにすることによって、バックラッシュ
の影響を除去している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータバルブの開閉量
をバックラッシュのない状態で制御する方法に関する。
をバックラッシュのない状態で制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バルブに減速機を介してACモータを直
結させたいわゆる「モータバルブ」はサーボバルブに比
較して安価であるが、減速機の減速比がきわめて大きい
ため、反転時のバックラッシュが無視できない。そのた
め、もっぱら単なる開閉制御すなわちオンオフ制御に使
用され、それ以外の精度の要求される用途には不向きと
考えられていた。
結させたいわゆる「モータバルブ」はサーボバルブに比
較して安価であるが、減速機の減速比がきわめて大きい
ため、反転時のバックラッシュが無視できない。そのた
め、もっぱら単なる開閉制御すなわちオンオフ制御に使
用され、それ以外の精度の要求される用途には不向きと
考えられていた。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、モータバルブにおい
て、バックラッシュのない状態でバルブの開閉量を制御
し、開閉量制御の精度を高めることである。
て、バックラッシュのない状態でバルブの開閉量を制御
し、開閉量制御の精度を高めることである。
【0004】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、モー
タの回転出力を減速機により減速し、減速機の回転出力
によりバルブの開閉量を調節するモータバルブにおい
て、バルブ操作のたびに最後にどちらに動かしたかを記
憶しておき、次に動かすとき、直前の駆動方向に対して
反転方向への駆動を2回行わせ、バックラッシュの発生
位置を2回通過させ、この2回の反転動作の差を目的の
バルブ操作量となるようにすることによって、バックラ
ッシュの影響を除去している。
タの回転出力を減速機により減速し、減速機の回転出力
によりバルブの開閉量を調節するモータバルブにおい
て、バルブ操作のたびに最後にどちらに動かしたかを記
憶しておき、次に動かすとき、直前の駆動方向に対して
反転方向への駆動を2回行わせ、バックラッシュの発生
位置を2回通過させ、この2回の反転動作の差を目的の
バルブ操作量となるようにすることによって、バックラ
ッシュの影響を除去している。
【0005】
【実施例】図1は、モータバルブ1とその制御部2との
関係を示している。モータバルブ1は、例えばACのモ
ータ3を備えており、このモータ3の回転出力は、減速
機4を介してバルブ5に伝達される。上記制御部2は、
オープンループ制御方式のもとに、モータ3の回転方向
および回転量を制御することによって、バルブ5の開閉
量を調節する。
関係を示している。モータバルブ1は、例えばACのモ
ータ3を備えており、このモータ3の回転出力は、減速
機4を介してバルブ5に伝達される。上記制御部2は、
オープンループ制御方式のもとに、モータ3の回転方向
および回転量を制御することによって、バルブ5の開閉
量を調節する。
【0006】このような制御では、前述の通り、次の問
題点が存在する。 (1)微量の開閉を行うとき、モータ3が動きだすまで
にわずかなむだ時間が存在し、時間に対してバルブ5の
開閉の度合が比例しない。 (2)バルブ開閉動作が反転すると、減速機4の減速比
が大きいので、無視できないバックラッシュが発生す
る。 極端なときには、このむだ時間やバックラッシュの経過
時間以外の開度を指令しても、バルブ5は動作せず、目
的の開閉量(開度)が得られない。
題点が存在する。 (1)微量の開閉を行うとき、モータ3が動きだすまで
にわずかなむだ時間が存在し、時間に対してバルブ5の
開閉の度合が比例しない。 (2)バルブ開閉動作が反転すると、減速機4の減速比
が大きいので、無視できないバックラッシュが発生す
る。 極端なときには、このむだ時間やバックラッシュの経過
時間以外の開度を指令しても、バルブ5は動作せず、目
的の開閉量(開度)が得られない。
【0007】図2は、横軸に時間をとり、縦軸にバルブ
の開度をとって、モータバルブ1の反転起動特性を示し
ている。動作特性は、からの区間に分けられる。
の開度をとって、モータバルブ1の反転起動特性を示し
ている。動作特性は、からの区間に分けられる。
【0008】むだ時間:電気的スイッチの遅れなどが
存在する時間 バックラッシュ:モータ3が動きだすが、減速機4が
介在し、その回転力の伝達経路にバックラッシュが存在
するため、バルブ5は動かない。 初期非直線部分:時間経過に対してバルブ5の開度が
比例しない部分が存在する。 比例動作域:この区間では、モータ3の回転速度が一
定であるから、時間の経過に伴ってバルブ5の開度が比
例する。 慣性動作部分:通電状態がオフに設定されても、この
区間では、モータ3の慣性力によって、バルブ5の開度
が駆動方向に少しだけ変化する。
存在する時間 バックラッシュ:モータ3が動きだすが、減速機4が
介在し、その回転力の伝達経路にバックラッシュが存在
するため、バルブ5は動かない。 初期非直線部分:時間経過に対してバルブ5の開度が
比例しない部分が存在する。 比例動作域:この区間では、モータ3の回転速度が一
定であるから、時間の経過に伴ってバルブ5の開度が比
例する。 慣性動作部分:通電状態がオフに設定されても、この
区間では、モータ3の慣性力によって、バルブ5の開度
が駆動方向に少しだけ変化する。
【0009】次に、図3は、上記起動特性を簡略化した
グラフを示している。図2の反転起動特性は、図3のよ
うに、動作の傾向を検討するために、実用的な動作特性
上支障のない範囲で、直線近似できる。この図3では、
バルブ5の動作しない時間すなわち不感帯時間tdがあ
り、それ以後は時間に比例してバルブ5が動作すると考
えられる。したがって、指令時間twに対してバルブ開
度ΔVは、比例係数kを用いて、式〔ΔV=k(tw−
td)〕によって表される。
グラフを示している。図2の反転起動特性は、図3のよ
うに、動作の傾向を検討するために、実用的な動作特性
上支障のない範囲で、直線近似できる。この図3では、
バルブ5の動作しない時間すなわち不感帯時間tdがあ
り、それ以後は時間に比例してバルブ5が動作すると考
えられる。したがって、指令時間twに対してバルブ開
度ΔVは、比例係数kを用いて、式〔ΔV=k(tw−
td)〕によって表される。
【0010】ここで、不感帯時間tdより短い時間Δt
相当分だけバルブ5の開度を変化させることを考える。
直接、短い時間Δtを出力したのでは、不感帯時間td
時間内の動作となるため、バルブ5が全く動かなくなっ
てしまうので、所定の関係を満足するある指令時間tw
を選んで、最後の操作方向に対して、一度逆方向にバル
ブ5を動かし、さらに反転させて、その引き算値つまり
差を目的のバルブ開度とする。
相当分だけバルブ5の開度を変化させることを考える。
直接、短い時間Δtを出力したのでは、不感帯時間td
時間内の動作となるため、バルブ5が全く動かなくなっ
てしまうので、所定の関係を満足するある指令時間tw
を選んで、最後の操作方向に対して、一度逆方向にバル
ブ5を動かし、さらに反転させて、その引き算値つまり
差を目的のバルブ開度とする。
【0011】図4は、過去と同じ方向へ短い時間Δt相
当分だけバルブ5を動かすときの例を示している。この
ときのバルブ開度は、図4中の式によって表される。
当分だけバルブ5を動かすときの例を示している。この
ときのバルブ開度は、図4中の式によって表される。
【0012】次に、図5は、過去と逆方向へ短い時間Δ
t相当分だけバルブ5を動かすときの図を示している。
このときの、バルブ開度は、図5中の式によって表され
る。
t相当分だけバルブ5を動かすときの図を示している。
このときの、バルブ開度は、図5中の式によって表され
る。
【0013】この制御方法により、不感帯時間tdの効
果をかなりの程度消去できるものと期待される。もちろ
ん、短い時間Δtは、大きな値であってもいっこうに支
障はない。そこで、バルブ5を駆動するときには、全て
この方法を用いれば、不感帯時間tdやバックラッシュ
の影響がなくなり、バルブ開度の高精度な制御が可能と
なる。
果をかなりの程度消去できるものと期待される。もちろ
ん、短い時間Δtは、大きな値であってもいっこうに支
障はない。そこで、バルブ5を駆動するときには、全て
この方法を用いれば、不感帯時間tdやバックラッシュ
の影響がなくなり、バルブ開度の高精度な制御が可能と
なる。
【0014】
【発明の効果】本発明では、減速機付モータバルブのバ
ルブ開度制御の精度が高められるため比例制御やPID
制御に高価なサーボバルブを用いなくてもよく、モータ
バルブの用途が拡大できること、サーボバルブでは、ド
ライバやアナログアンプが必要であるが、モータバルブ
では単なる電源のオンオフ制御で済むので、制御系が簡
単なものとして構成でき、制御装置が安価に提供できる
ことなどの効果がある。
ルブ開度制御の精度が高められるため比例制御やPID
制御に高価なサーボバルブを用いなくてもよく、モータ
バルブの用途が拡大できること、サーボバルブでは、ド
ライバやアナログアンプが必要であるが、モータバルブ
では単なる電源のオンオフ制御で済むので、制御系が簡
単なものとして構成でき、制御装置が安価に提供できる
ことなどの効果がある。
【図1】制御系のブロック線図である。
【図2】モータバルブの反転起動特性のグラフである。
【図3】モータバルブの反転起動特性の簡略化グラフで
ある。
ある。
【図4】バルブを過去と同じ方向へ動かすときの動作の
説明図である。
説明図である。
【図5】バルブを過去と反対方向へ動かすときの動作説
明図である。
明図である。
1 モータバルブ 2 制御部 3 モータ 4 減速機 5 バルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 モータの回転出力を減速機により減速
し、減速機の回転出力によりバルブの開閉量を調節する
モータバルブにおいて、バルブ操作のたびに最後にどち
らに動かしたかを記憶しておき、次に動かすときに、直
前の駆動方向に対して反転方向への駆動を2回行わせ、
バックラッシュの発生位置を2回通過させ、この2回の
反転動作の差を目的のバルブ操作量とすることを特徴と
するモータバルブのバックラッシュ・レス制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4314431A JPH06137449A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | モータバルブのバックラッシュ・レス制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4314431A JPH06137449A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | モータバルブのバックラッシュ・レス制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137449A true JPH06137449A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=18053275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4314431A Pending JPH06137449A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | モータバルブのバックラッシュ・レス制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06137449A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016199241A1 (ja) * | 2015-06-10 | 2018-03-29 | 富士機械製造株式会社 | 部品実装機の制御装置および制御方法 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4314431A patent/JPH06137449A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016199241A1 (ja) * | 2015-06-10 | 2018-03-29 | 富士機械製造株式会社 | 部品実装機の制御装置および制御方法 |
US10939598B2 (en) | 2015-06-10 | 2021-03-02 | Fuji Corporation | Control device and control method for reducing a position error of a component mounting machine |
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